JP2896284B2 - エレベータかご換気用ダクトのアクティブ騒音制御装置 - Google Patents

エレベータかご換気用ダクトのアクティブ騒音制御装置

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JP2896284B2 JP5017306A JP1730693A JP2896284B2 JP 2896284 B2 JP2896284 B2 JP 2896284B2 JP 5017306 A JP5017306 A JP 5017306A JP 1730693 A JP1730693 A JP 1730693A JP 2896284 B2 JP2896284 B2 JP 2896284B2
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  • Soundproofing, Sound Blocking, And Sound Damping (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、主に高層用エレベータ
のかご内に換気用ダクトから侵入する騒音を能動的に消
音するアクティブ騒音制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】最近、ビルの高層化に伴い、この中の縦
の交通機関としてのエレベータは、ますます高速化・高
性能化が要求されるようになって来ており、このエレベ
ータの高速・高揚程化に伴い、従来機種では問題となら
なかった多くの技術的問題が発生してきている。その代
表的なものとして、かご高速運転時に、昇降路内のかご
周囲に発生する気流の乱れ等に起因して大きな騒音が発
生し、この騒音がかご内に侵入して乗客に不快感を与え
る問題がある。
【0003】特に、かごとつり合いおもりとが高速です
れ違う時や、かごが昇降路内の突出部近傍を通過する時
に、空気圧が大きく変動て大きな騒音が発生し、これら
の騒音が、かごに設けられた換気装置の通気口からかご
内に侵入して乗客に不快感を与える。このために、昇降
路内の騒音がかご内に侵入するのを出来るだけ防止すべ
く、消音機能付き換気装置が採用されて来ている。
【0004】この一例を図5及び図6により簡単に説明
する。エレベータかご1の天井2上部に、吸音材付き消
音器3を備えた換気ファン4を設置し、この換気ファン
4で昇降路内の新鮮な空気を取入れ、この空気を消音器
3内に通して消音しながら、かご1内の天井2の照明ケ
ース5周囲の送風口6より該かご1内に導入するように
している。
【0005】また、かご1の下部にラビリンス状の排気
通路7を設けている。つまり、図6に示す如く、かご1
の床板1a上に複数の邪魔板8aを有した巾木8を立設
固定する一方、かご1の側板1bの外側下部から前記巾
木8の外側を覆う状態にカバー9をボルト・ナット10
により連結して設け、このカバー9にも前記巾木8の邪
魔板8aと食い違い状態に複数の邪魔板9aを突設し、
その両者の邪魔板8aと9aとの相互間にジグザグの排
気通路7を構成している。この排気通路7からかご1内
の空気を外に逃がすように排気すると共に、外部からの
騒音を邪魔板8a,9aで遮音するようにしている。
【0006】ところで、こうしたエレベータかごの消音
機能付き換気装置の如く、吸音材を内蔵した消音器3
や、邪魔板付き排気通路7を用いて、かご1内への騒音
侵入を抑える所謂パッシブ(受動)騒音制御方式では、
これらの機能上、消音効果がそれほど期待出来ない。つ
まり、消音器3はかご1の天井2上部に設置すると言う
ことで大きさに制約があり、且つ低周波域の騒音は殆ど
吸収できない。特に、かご1内においては125HZ
ンドの低周波レベルの騒音が高く、この低周波レベルの
騒音を低減することが重要であるが、それが殆ど吸収で
きない。また、排気通路7は邪魔板による遮音効果を狙
っているが、構造が複雑化するわりには消音効果が少な
い。このために、かご1内の十分な騒音低減を行うこと
が困難であった。
【0007】そこで、本出願人は、既に冷蔵庫のコンプ
レッサ音を消すのに利用しているアクティブ(能動)騒
音制御方式(ANC;Activ Noise Contrl)をエレベー
タかご換気用通風ダクトの消音に採用することを試み
た。
【0008】このアクティブ(能動)騒音制御方式と
は、対象とする騒音に対し、これを音源検出用マイク
(センシングマイク)で検出し、この検出信号を受ける
制御器で該騒音の波形を解析し、これと同音圧で逆位相
の音波をアクティブスピーカから発振してぶつけること
により、互いの音を相殺して消音させるもので、通常の
吸音材では低減しにくい低周波域の騒音を低減するのに
効果がある。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、エレベ
ータかごの換気用通風ダクトに前記アクティブ(能動)
騒音制御方式を採用するには、次のような問題がある。
つまり、かご換気用の通風ダクトを介して侵入して来る
騒音をアクティブ騒音制御方式で消す場合、通風ダクト
に設置した音源検出用マイクのポジションで騒音を検出
して、その音源検出用マイクからの検出信号を制御器で
解析処理し、これを基にアクティブスピーカより所要の
音波(該騒音と同音圧で逆位相の音波)を発進する必要
があるが、高層ビルに設置されるエレベータの場合、高
速・高揚程化により、昇降路内でのかごの昇降による低
層階と高層階とでの気圧の変化が大きく、これに伴い通
風ダクトに取付けたアクティブスピーカの音波を発進す
る正面側とその反対の背面側とに気圧の差が生じ、これ
にて該スピーカの特性が変化して制御器からの出力信号
通りの音波を出力できず、騒音の能動制御が適確にでき
ない。
【0010】本発明は前記事情に鑑みなされ、その目的
とするところは、高速・高揚程化に伴いエレベータ昇降
路内から換気用通風ダクトを通ってかご内に侵入しよう
とする騒音を能動的に適確に低減できて、騒音の少ない
静かで乗り心地の良い高層用エレベータを得るのに有効
なエレベータかご換気用ダクトのアクティブ騒音制御装
置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記目的を達
成するために、エレベータかごの換気用の通風ダクトを
介して侵入して来る騒音を音源検出用マイクで検出し、
この検出信号から該騒音の波形を解析し、これと同音圧
で逆位相の音波をアクティブスピーカから該通風ダクト
内に発振して前記騒音を消すエレベータかご換気用ダク
トのアクティブ騒音制御装置において、前記アクティブ
スピーカを、該スピーカの音波を発振する正面側とその
反対の背面側との気圧差の変動を無くす状態にボックス
で覆って通風ダクトに取付けたことを特徴とする。
【0012】
【作用】前記構成により、エレベータの高速・高揚程化
により、昇降路内でのかごの昇降による低層階と高層階
とでの気圧の変化が大きくても、換気装置の通風ダクト
内に音波を発振するアクティブスピーカの正面側と背面
側との気圧差の変動がなくなるので、該スピーカの音出
力特性が初期設定時と変わらず、制御器からの出力信号
通りの音波を出力できて、エレベータ昇降路内並びに換
気ファンから発生して通風ダクトを通ってかご内に侵入
しようとする騒音を能動的に適確に低減できて、高層用
エレベータにおいても騒音の適確な消音ができるように
なる。
【0013】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図1乃至図3によ
り説明する。まず、図1はエレベータかご11の天井1
2上部に設置した本発明のアクティブ騒音制御装置付き
エレベータ換気装置の平面図を示し、図2は同じくその
正面側から見た一部縦断面図を示す。
【0014】この実施例では、エレベータ換気装置とし
て、新鮮な空気を該かご11内に導通する給気系と、該
かご11内の空気を外に排気する排気系との2系統のも
のが設置されている。
【0015】その給気系のものは、かご11の天井12
の上部前端中央寄り部に縦軸的に設置した給気用換気フ
ァン(送風機)14と、これにそれぞれ接続して配した
上下2段の給気用通風ダクト15,16とを備えてな
る。
【0016】その上段の給気用通風ダクト15は、給気
用換気ファン14の上側吸引口14aに基端を接続し、
ここから少し立上がって左側に水平に延出し、そこで屈
曲して更に後方に水平に延出して先端を開放した屈曲長
尺構造である。また、下段の給気用通風ダクト16は、
給気用換気ファン14の真横の吐出口14bに基端を接
続し、ここから左側に水平に延出し、そこで屈曲して更
に後方に水平に長く延出し、その先端下部が前記かご1
1の天井12の左側部に立設した給気口17に接続した
屈曲長尺構造である。なお、その給気口16はかご11
内天井照明ケース18周囲一側空間19を介して該かご
11内に連通している。
【0017】また、前記排気系のものは、前記給気系と
略左右対称的に、かご11の天井12の上部前端中央寄
り部に縦軸的に設置した排気用換気ファン(送風機)2
4と、これにそれぞれ接続して配した上下2段の排気用
通風ダクト25,26とを備えてなる。
【0018】その上段の排気用通風ダクト25は、排気
用換気ファン24の上側吐出口24aに基端を接続し、
ここから少し立上がって右側に水平に延出し、そこで屈
曲して更に後方に水平に延出して先端を開放した屈曲長
尺構造である。また、下段の排気用通風ダクト26は、
排気用換気ファン24の真横の吸引口24bに基端を接
続し、ここから右側に水平に延出し、そこから屈曲して
更に後方に水平に長く延出し、その先端下部が前記かご
11の天井12の右側部に立設した排気口27に接続し
た屈曲長尺構造である。なお、その排気口27はかご1
1内天井照明ケース18周囲他側空間29を介して該か
ご11内に連通している。
【0019】そして、給気用換気ファン14の稼働によ
り、昇降路内の新鮮な空気が上段の給気用通風ダクト1
5先端から取入れられて、該換気ファン14を介して下
段の給気用通風ダクト16内を通り給気口17からかご
11内に導入される一方、排気用換気ファン24の稼働
により、かご11内の空気が排気口27より下段の排気
用通風ダクト26内に導出されて、該換気ファン24を
介して上段の排気用通風ダクト25内を通り先端から外
に排気されて、該かご11内が強制的に換気されるよう
になっている。
【0020】前述の如く各々長尺に設定された各通風ダ
クト15,16,25,26内面に、各々の全長に亘り
高周波騒音吸収用の吸音材(図示省略)が貼り付けて設
けられている。
【0021】ここで、前記給気用と排気用との下段の長
尺な通風ダクト16,26には、低周波騒音低減用のア
クティブ(能動)騒音制御装置(Activ Noise Contrl)
としのANC機器、即ち音源検出用マイク(センシング
マイク)31と、アクティブスピーカ32と、評価用マ
イク33とがそれぞれに取付けられている。また、AN
C機器の制御器(コントローラ)34はかご11の天井
12上部に取付けられて、前述の各ANC機器と破線で
示す如く信号授受を行い得るように配線接続されてい
る。
【0022】前記音源検出用マイク31は、給気用並び
に排気用の下段の通風ダクト16,26の各々の換気フ
ァン14,24の近傍寄りにそれぞれ設置され、その内
部ポジションを通過する騒音を検出する。
【0023】アクティブスピーカ32は、給気用並びに
排気用の下段の通風ダクト16,26の各々の先端の給
気口17及び排気口27の近傍寄りにれぞれ設置され、
その内部ポジションに向けて音波を発振する。このアク
ティブスピーカ32は、前記音源検出用マイク31の検
出信号を受ける制御器34でダクト内騒音の波形を解析
し、これに基づいて該ダクト内の騒音に対し同音圧で逆
位相の音波を発振してぶつけて、互いの音を相殺して消
音させる働きをなす。
【0024】前記評価用マイク33は、前記下段の通風
ダクト16,26の各々の先端のアクティブスピーカ3
2より更に給気口17及び排気口27側近傍寄りにそれ
ぞれ設置され、前記アクティブスピーカ32により同音
圧で逆位相の音波をぶつけられて低減した消音を再度検
出し、この検出信号を前記制御器34にフィードバック
して、アクティブスピーカ32から発振する音の補正を
行なわせしめる働きをなす。
【0025】なお、前記給気用通風ダクト16と排気用
通風ダクト26とでは、気流の流れが逆で、昇降路内や
換気ファン14,24から発生して該ダクト内に入り込
んで来る騒音の周波数域や音圧レベルが異なるので、そ
の給気系と排気系とでは制御器34により別々に騒音の
能動制御を行うようにする。
【0026】また、前記給気用の下段の通風ダクト16
の途中の屈曲部16a内には、複数枚の整流板35が等
間隔を存し該屈曲面に沿って並列状態に取付けられ、該
通風ダクト16内の気流の乱れを抑制して、ANCが有
効に作用するように、音源検出用マイク31とアクティ
ブスピーカ32とでの音の相関性を持たせるようになっ
ている。
【0027】ここで、特に前記給気用並びに排気用の下
段の通風ダクト16,26の各々の先端寄り部に取付け
られたアクティブスピーカ32は、外側からボックス3
6で覆われて、高揚程のエレベータかごの昇降に伴い昇
降路内気圧が変動しても該スピーカ32の正面側と背面
側との気圧差の変動を無くすように構成されている。
【0028】つまり、図3に示す如く、アクティブスピ
ーカ32は、正面側フランジ32aをダクト16の外側
面にボルト締め等により締結固定され、該ダクト16内
にこの開口部16aから所要の音波を発振するが、その
アクティブスピーカ32の外周から背面を覆い囲むよう
にボックス36がダクト16外側面に気密に接合してボ
ルト締め等により取付けられていると共に、このボック
ス36内とダクト16内とを同気圧に維持すべく、該ダ
クト16とアクティブスピーカ32のフランジ32aに
直径30mm程度の複数の通気孔37が形成されている。
【0029】以上のような構成にすることにより、換気
ファン14,24を稼働させて、かご11内の換気を行
いながら、エレベータを運行してかご11を昇降させる
と、昇降路内に発生する騒音と換気ファン14,24か
ら発生する騒音が通風ダクト15,16及び25,26
内を介してかご11内方に侵入しようとするが、その騒
音が確実に低減されるようになる。
【0030】つまり、通風ダクト15,16及び25,
26が各々途中で屈曲され、かつ上下2段に配して、給
気系並びに排気系とも長い通風ダクトが確保され、この
長い通風ダクト内全長に吸音材が貼り付けられていの
で、吸音作用区域が長く、昇降路内並びに換気ファンか
ら発生して該通風ダクト内を通ってかご11内に侵入し
ようとする高周波域の騒音を確実に吸収して低減できる
ようになる。
【0031】また、通風ダクト16,26が屈曲して十
分長いので、この通風ダクト16,26にそれぞれ設置
した音源検出用マイク31とアクティブスピーカ32と
の相互間距離を十分長く設定でき、その間を音が通過す
る時間内に、該音源検出用マイク31で騒音を検出した
信号を制御器34で受けて該騒音の波形を解析し、これ
と同音圧で逆位相の音波をアクティブスピーカ32から
適確に発振できるようになる。これでダクト内の音を相
殺して消音させ、吸音材では低減しにくい低周波域の騒
音を確実に能動制御して大幅に低減できるようになる。
【0032】更に、そのダクト内の残存音を評価用マイ
ク33により検出して制御器34にフィードバックし、
アクティブスピーカ32から発振する音を補正しなが
ら、適確な騒音コントロールを行うようになる。
【0033】こうして通風ダクト内で、600HZ 以下
の低周波域の騒音はアクティブ騒音制御手段により能動
制御し、それ以上の高周波域の騒音は吸音材により十分
吸収して、広範囲の騒音を確実に低減できるようにな
る。因みに、かご11内では60〜600Hz におてい
5〜10dB の低減効果が得られ、最も多い125HZ
バンドの低周波数レベルの騒音を確実に低減できるよう
になる。
【0034】なお、前述の如く長い通風ダクト16の途
中の屈曲部16a内に整流板35を設けることで、気流
の乱れを防止できて、その通風ダクト16内の音を音源
検出用マイク31で検出するポジションと、アクティブ
スピーカ32で逆位相の音をぶつけて消音するポジショ
ンとで、音の相関関係が図れる。即ち、通風ダクト内の
気流の流れ方向に空間的なコヒーレンスがとれて、前述
の騒音の能動制御がより適確に行い得るようになる。ま
た、通風ダクト16の屈曲部16aの流路抵抗が整流板
35により減るので、かご内換気の流量確保の面からも
好ましものとなる。
【0035】しかも、エレベータの高速・高揚程化によ
り、昇降路内でのかご11の昇降による低層階と高層階
とでの気圧の変化が大きくても、前述の如く通風ダクト
16,26内に音波を発振するアクティブスピーカ32
がボックス36に覆われていて、該スピーカ32の正面
側と背面側との気圧差の変動がなくなるので、このスピ
ーカ32の音出力特性が初期設定時と変わらず、制御器
34からの出力信号通りの音波を出力できて、エレベー
タ昇降路内並びに換気ファンから発生して通風ダクトを
通ってかご内に侵入しようとする騒音を能動的に適確に
低減できて、高層用エレベータにおいても騒音の適確な
消音ができるようになる。
【0036】なお、本発明は前述の実施例のみに限定さ
れることなく、例えば、図4に示す如く、全面閉塞の密
閉状のボックス40でアクティブスピーカ32を完全に
収納する状態に覆って設けても良く、この場合、該ボッ
クス40のスピーカ正面側壁部40aは、スピーカ32
からの出力音が通風ダクト16内方に通り易いように、
厚さ1mm以下の薄いプラスチック材料で構成する。
【0037】
【発明の効果】本発明のエレベータかご換気用ダクトの
アクティブ騒音制御装置は、前述の如く構成したので、
エレベータの高速・高揚程化により、昇降路内でのかご
の昇降による低層階と高層階とでの気圧の変化が大きく
ても、換気用通風ダクト内に音波を発振するアクティブ
スピーカの正面側と背面側との気圧差の変動をなくせる
ので、該スピーカの音出力特性が初期設定時と変わら
ず、制御器からの出力信号通りの音波を出力でき、エレ
ベータ昇降路内から換気用通風ダクトを通ってかご内に
侵入しようとする騒音を能動的に適確に低減できて、高
層用エレベータにおいても騒音の適確な能動制御ができ
る効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のエレベータかご換気用ダクトのアクテ
ィブ騒音制御装置の一実施例を示す平面図。
【図2】同上実施例の一部断面図。
【図3】同上実施例のアクティブ騒音制御装置のアクテ
ィブスピーカをボックスで覆った状態の断面図。
【図4】アクティブスピーカを覆うボックスの変形例を
示す断面図。
【図5】従来のエレベータ換気装置の概略的断面図。
【図6】同上従来例の部分詳細断面図。
【符号の説明】 11…かご、12…天井、15,16,25,26…通
風ダクト、31…音源検出用マイク、32…アクティブ
スピーカ、33…評価マイク、34…制御器、36,4
0…ボックス。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B66B 11/02

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エレベータかごの換気用の通風ダクトを
    介して侵入して来る騒音を音源検出用マイクで検出し、
    この検出信号から該騒音の波形を解析し、これと同音圧
    で逆位相の音波をアクティブスピーカから該通風ダクト
    内に発振して前記騒音を消すエレベータかご換気用ダク
    トのアクティブ騒音制御装置において、前記アクティブ
    スピーカを、該スピーカの音波を発振する正面側とその
    反対の背面側との気圧差の変動を無くす状態にボックス
    で覆って通風ダクトに取付けたことを特徴とするエレベ
    ータかご換気用ダクトのアクティブ騒音制御装置。
JP5017306A 1993-02-04 1993-02-04 エレベータかご換気用ダクトのアクティブ騒音制御装置 Expired - Fee Related JP2896284B2 (ja)

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