JP2896115B2 - 桁架設工法及びこれに用いる支承部施工方法 - Google Patents

桁架設工法及びこれに用いる支承部施工方法

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JP2896115B2
JP2896115B2 JP5333096A JP5333096A JP2896115B2 JP 2896115 B2 JP2896115 B2 JP 2896115B2 JP 5333096 A JP5333096 A JP 5333096A JP 5333096 A JP5333096 A JP 5333096A JP 2896115 B2 JP2896115 B2 JP 2896115B2
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弘治 狩野
克巳 山住
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Kaneko Co Ltd
Central Japan Railway Co
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Railway Technical Research Institute
Kaneko Co Ltd
Central Japan Railway Co
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、例えば鉄道あるいは
道路の敷設工事における桁架設時に適用することができ
る桁架設工法及びこの桁架設工法に用いる支承部施工方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】橋等を構成する桁の支承は固定支承と可
動支承に大別される。更に、使用材料、構造の違いによ
り多くの方式に分類される。一般的に多くの型式の支承
部は桁側に固定される部分と、橋脚、橋台等に代表され
る下部構造側に固定される部分に分けることができる。
これら支承部の間にヒンジ部あるいは摺動部が介在され
る。
【0003】従来から行われている桁架設の一般的な方
法は、下部構造側に固定すべき部分を含む支承部全体を
桁側にぶら下げた状態で桁の仮受を行い、左右、前後の
位置、高さ、左右、前後の傾き(カント・勾配)を調整
する。つまり、桁の載置姿勢を予め決められている姿勢
となるように位置合わせし、しかる後に支承部の下面と
桁座の間に無収縮モルタル等を注入し、注入剤の強度が
指定強度に達した時点で仮受部材を撤去する工法を採っ
ている。
【0004】つまり、従来は桁の載置姿勢(長手方向及
び幅方向の位置、長手方向の傾斜、幅方向の傾き等)を
桁自体を移動させて姿勢を計測して位置合わせし、最終
的に姿勢が決定した段階で支承部の下面を固定して予定
した姿勢に設置している。従って、その予定した載置姿
勢に位置合わせする作業に多くの時間と労力を必要と
し、効率が著しく悪い。この結果、連続して多くの桁を
架設する例えば鉄道、道路の工事等においては、工期が
長くなり、コストが掛かる欠点がある。
【0005】この発明の目的は、桁の架設工事を効率よ
く施工することができる桁架設工法とこれを用いる支承
部施工方法を提案しようとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明においては、桁
を支える支承部を予め橋脚等の桁座に設置する。この支
承部を設置する段階で、支承部の設置位置を桁の載置姿
勢が予め予定している載置姿勢となる位置に位置決めし
て設置する。従って、この発明による桁架設工法によれ
ば、支承部を予め橋脚等の桁座に設置し、その上に桁を
載置すれば桁の載置姿勢は予め予定した姿勢に設置され
る。よって重量が大きい桁自体を位置合わせのために微
動させる等の作業を必要としないから桁の架設工事を簡
素化することができる。
【0007】請求項1の発明は、支承部を設置すべき予
定位置の近傍に測量によって位置決めされた測量基準点
を設け、この測量基準点の位置を基準に支承部の設置位
置及び支承部の姿勢を決定する支承部施工方法におい
て、基板上において、X軸方向、Y軸方向及びZ軸方向
にネジ軸によって移動させることができ、頭面が球状の
ボールポイントを有し、このボールポイントの頭面位置
によって支承部の設置位置を決定する。
【0008】 請求項2の発明は、上記ボールポイント
の頭面に底面に係合部を形成した支承板を係合させ、支
承板の設置位置を規定する。 又請求項3の発明は、上記
ボールポイントの頭面を、上記測量基準点を基準とする
位置決め冶具に設けられた係合部に係合するよう、上記
ネジ軸を移動させる。
【0009】 請求項4の発明は,上記ボールポイント
の頭面に底面に係合部を形成した支承板を係合させて支
承板の設置位置を規定すると共に、架設すべき桁の長手
方向に関して隣接する支承板の相互を治具によって連結
し、双方の支承板の面を合致させることにより、架設す
べき桁の長手方向の勾配に対して上記支承板の面を合致
させる。
【0010】 請求項5の発明は、請求項4記載の支承
部施工方法で施工された支承板上にカント測定器を載置
し、治具によって連結されている2枚の支承板のカント
方向の傾きをカント測定器によって決定する。
【0011】 請求項6の発明は、上記ボールポイント
の頭面の位置を設置すべき桁の予定されている設置位置
及び姿勢を決定する位置に位置決めし、このボールポイ
ント上に桁を直接載置して桁を予定した位置及び姿勢に
仮受し、この仮受状態で本来の桁を支承すべき支承部品
を桁座と桁との間に装着し、その装着強度が所定値に達
した状態で上記ボールポイントを撤去する。
【0012】
【実施例】図1にこの発明による桁架設工法の概要を示
す。図1Aは平面図、図1Bは側面図を示す。図1に示
し実施例では桁座1が等間隔に設置され、この桁座1に
桁2と3を架設する場合を示す。4は各桁座1の上面に
設置した支承部を示す。図の実施例では各桁2と3の各
両端部に支承部4を配置して各桁を支承した場合を示
す。また左右の桁2と3を別々に桁座1に架設し、各2
本の桁2と3を利用して例えば磁気浮上式鉄道の励磁コ
イルを支持するとか、あるいは鉄道の軌道を支持する等
に利用する。
【0013】この発明では支承部4に近接して測量によ
って予め標高及び位置を決められた測量基準点5を設け
る。図の例では各桁座1の上面、つまり桁2及び3の継
目ごとに測量基準点5を設けた場合を示す。つまり、測
量基準点5は左右の桁2と3の設置位置の中心線6に沿
って配置される。図2乃至図4に測量基準点5に設置す
る位置決め装置を示す。この位置決め装置は基板10上
に直交して2本のネジ軸11と12が回動自在に配置さ
れ、最終的に移動台13をX軸方向及びY軸方向に移動
させることができる構造とされる。移動台13に垂直方
向(Z軸方向)に位置を調整できる指標14が取付けら
れる。指標14の上面にはその軸芯位置に円錐状の凹部
15が形成され、この凹部15の中心に形成した小孔1
6によって測量基準点5の位置を指示する。
【0014】桁座1の各測量基準点を設置する予定位置
にはコンクリート等の打設時に凹部1Aを形成して用意
し、この凹部1Aの底面に基板10を水平にしてアンカ
ーボルト等によって固定する。この固定状態でネジ軸1
1と12を回動操作することによって指標14に形成し
た小孔16の位置を測量機器を用いて予め予定した位置
に設定する。ここでは図1に示すX軸を桁2と3の長手
方向に一致させ、Y軸を桁2と3の間隔方向(軌道の幅
方向)に合致させて凹部1A内に装着するものとする。
更に指標14を回動操作することにより指標14から突
出したネジ軸17を回動させ、指標14の高さ位置、つ
まりZ軸方向の位置を予め測量によって定めた標高位置
に設定する。
【0015】X,Y軸方向とZ軸方向の位置を測量によ
って決められた位置に設定すると、凹部1Aにモルタル
18(図4)を流し込み、位置決め装置を埋没させ指標
14だけが露出した状態にする。この状態で各指標14
の頭面に形成した小孔16の位置を測量基準点5として
利用する。
【0016】この発明では、この測量基準点5の各位置
を基準に各支承部4の位置及び傾き等を桁の設置前に決
定して実装してしまうことを特徴とするものである。つ
まり、この発明では各支承部4の設置予定位置に図5に
示す位置決め装置を装着する。この位置決め装置は図2
乃至図4に示した位置決め装置と同等の構造によってボ
ールポイント21の位置を設定し、ボールポイント21
の球面の中心位置で支承部4の位置及び標高を規定す
る。従って、図5に示す位置決め装置の各部に図2乃至
図4に示した位置決め装置と対応する部分と同一符号を
付して示す。
【0017】図6及び図7に示すように桁座1の支承部
4を設置すべき予定位置に凹部1Bを形成し、この凹部
1B内に図5に示したボールポイント21を具備した位
置決め装置を装着する。この装着の姿勢は基板10が水
平となる姿勢に設定する。基板10を水平な姿勢に設置
することにより、ネジ軸11及び12を回動操作し、ボ
ールポイント21の位置を移動させてもボールポイント
21の高さ、つまりZ軸方向の位置を変動させない利点
が得られる。
【0018】ボールポイント21の位置を設置予定位置
に近い位置になるように基板10を凹部1Bの底面に装
着する。ボールポイント21の位置を概略位置決めして
設置しておき、図8及び図9に示す治具を用いてボール
ポイント21の位置を正確に位置決めする。図8に示す
治具30は測量基準点5を通り、桁の長手方向に対して
正確に直交する軸線31を求める治具を示す。このた
め、この治具30は図10に示すように中央に下向きに
突出して測量基準点5に係合する支軸32を有し、この
支軸32の先端を測量基準点5に形成した円錐形の孔1
5及び小孔16に係合させる。支軸32を測量基準点5
に形成した円錐形の孔15及び小孔16に係合させるこ
とにより、治具30を構成する梁33の中央は測量基準
点5を通る線上に位置することになる。
【0019】一方、梁33の中央位置にはレーザ発振器
34が設けられ、梁33と直交する方向にレーザ光を発
射するように、レーザ発振器34が装着されているこの
レーザ発振器34によってレーザ光を隣接する測量基準
点5に照射し、レーザ光が他の測量基準点の円錐形孔1
5と小孔16の中心上を通る向きに梁33の向きを設定
する。梁33の向きを調整するために、この例では梁3
3は固定台35に回動自在に装着される。固定台35は
固定ノブ36によって躯体に形成された凹部37に固定
される。固定台35の中央(支軸32と同一の軸芯位
置)に回動軸38を設け、この回転軸38によって梁3
3が回動自在に支持されている。固定台35の一端側に
ネジ軸が梁33と螺合して設けられる。このネジ軸を回
動ツマミ39で回動操作して梁33を回動させ、梁33
の向きを設定する構造とされる。
【0020】梁33には中心付近に孔33A,33Bが
設けられ、この孔33A,33Bに図9に示すボールポ
イント位置決め治具40に突設したピンを係合させ、ボ
ールポイント位置決め治具40を梁33に正確に位置決
めして係合させる。つまり、ボールポイント位置決め治
具40は三角形状とされ、その一辺が梁33に係合して
位置決めされる。辺41の一端側にピン42が下向きに
植設され、このピン42を図10に示した孔33Aに係
合させる。辺41の中間部分には梁33を挟み込む係合
片43が設けられ、この係合片43が梁33に係合する
ことにより、ボールポイント位置決め治具40が梁33
で決められた軸線31に正確に位置合わせされる。
【0021】ボールポイント位置決め治具40の一つの
頂点に位置出し板44が設けられる。この位置出し板4
4にはボールポイント21の直径よりわずかに大きい程
度の円孔が形成され、この円孔にボールポイント21が
入るように、位置決め装置のネジ軸11と12を回動さ
せボールポイント21のX,Y位置を正確に設定する。
位置出し板44に形成する円孔は図12に拡大して示す
ように板の厚み方向の中央にエッジ部を有するように形
成され、このエッジ部の直径がボールポイント21の直
径よりわずかに大きい程度に選定し、ボールポイント2
1の位置を正確に位置決めできるようにしている。な
お、位置出し板44は図12に示すように、ボールポイ
ント位置決め治具40に対して上下方向に摺動できる構
造で支持されている。ボールポイント位置決め治具40
は軸線31を境に一方側のボールポイント21を位置出
しするものと、他方側のボールポイント21の位置出し
を行うものとの2種類用意される。
【0022】以上によりボールポイント21はX,Y座
標上の予め予定した位置に設定される。次にボールポイ
ント21の高さを決める方法について説明する。図13
乃至図15はボールポイント21の高さを決める実施例
を示す。50A及び50Bは高さ設定治具を示す。図1
4に示す高さ設定治具50Aは直線部分とカントが付さ
れている部分で用いる。カントが付されている部分では
外軌側のボールポイントの高さを決める場合に用いる外
軌用高さ設定治具として利用される。図15に示す治具
50Bはカントが付されている部分において内軌用高さ
設定治具として利用する。これら高さ設定治具50A,
50Bはそれぞれほぼ共通の構造であるため双方に同一
符号を付して説明する。
【0023】高さ設定治具50Aと50Bはそれぞれ梁
51の一端側に設けた高さ設定尺52と、他端側に設け
たボールポイント21との係合部53とを有し、図13
Bに示すように高さ設定尺52の下端を測量基準点5に
係合させ、係合部53をボールポイント21に係合させ
る。このため、係合部53の下面には図14D及び図1
5Dに拡大して示すように凹溝53Aを形成し、この凹
溝53Aにボールポイント21を係合させて梁51の軸
線を測量基準点と各ボールポイント21の軸芯に合致さ
せて係合させる。ボールポイント21との係合部を梁5
1の軸線方向に形成した凹溝53Aとしたことにより、
ボールポイント21の高さを調整した際に測量基準点5
とボールポイント21の距離差が発生しその距離差は吸
収され、ガタツキなくボールポイント21と係合させる
ことができる。
【0024】外軌用高さ設定治具50Aと内軌用高さ設
定治具50Bはボールポイント21と係合する係合部5
3の長さが異なる点が構造上の違いである。つまり、外
軌用高さ設定治具50Aはカントが付されている曲線部
では図16Aに示すようにボールポイント21の位置が
測量基準点5の位置より高い位置に存在することになる
から、梁51を水平に設定するためには係合部53の長
さL1 (図14B)を短く形成してある。また、内軌用
高さ設定治具50Bでは図16Bに示すように、曲線部
ではボールポイント21の位置が測量基準点5の位置よ
り低い位置に存在することになるから、梁51を水平に
設定するためには係合部53の長さL2を長く形成して
ある。
【0025】高さ設定尺52には目盛が付されており、
軌道がカントのない直線部分では梁51の位置を目盛0
に設定し、その目盛の設定状態で高さ設定尺52の下端
を測量基準点5に係合させ、また他端側の係合部53を
ボールポイント21に係合させる。この状態でボールポ
イント21の高さを梁51が水平状態になるように調整
すればよい。梁51が水平なるか否かは梁51に設けた
気泡管54と55で監視する。なお、この例では感度の
異なる気泡管54と55を設けた場合を示す。
【0026】高さ設定尺52にはカント目盛の他に勾配
目盛も付される。勾配目盛は桁2及び3の長手方向の勾
配を指す。測量基準点5とボールポイント21の設置位
置までの高低差は予め測量により既知の値として与えら
れる。従って勾配が存在する場合には、測量基準点5か
ら各ボールポイント21までの高低差を高さ設定尺52
に設定し、その設定した状態で係合部53をボールポイ
ント21に係合させ、その状態で梁51が水平状態とな
るようにボールポイント21の高さを設定すれば、ボー
ルポイント21の高さは測量基準点5の高さに対して予
め与えられた高低差に設定される。
【0027】なお、梁51の中央部分には図14A及び
図15Aに示すように横向きに補助梁56Aを突設し、
この補助梁56Aの先端部分に補助脚56Bを上下方向
に調整自由に支持させ、この補助脚56Bによって梁5
1を三点支持させて自立させる構造としている。56C
は補助梁56Aを水平に設定するための気泡管を示す。
【0028】図15に示す内軌用高さ設定治具50Bを
取扱う上で外軌用高さ設定治具50Aと異なる点として
は、カントが付される曲線部では高さ設定尺52を梁5
1に対して上向きにスライドさせてカント値を設定する
点である。図16Bにその設定状態を示す。高さ設定尺
52に付されたカント目盛及び勾配目盛によって梁51
の一端側の測量基準点上の高さを設定し、その状態で梁
51が水平となるようにボールポイント21の高さを設
定することにより、測量基準点5の高さから、与えられ
ている高低差をボールポイント21に与える設定方法は
外軌用高さ設定治具の場合と同じである。
【0029】以上により、各ボールポイント21のX,
Y座標上の位置と、Z軸方向位置が測量基準点5の位置
から決定できることが理解されよう。次に、位置決めさ
れたボールポイント21を利用して桁2及び3を支える
支承部4を設置する施工方法について説明する。図17
に支承部4の構造を示す。支承部4は桁2及び3と、桁
座1との間に介在し、この例では鉄板で作られた支承板
60と、この支承板60の設置姿勢を固定する無収縮モ
ルタル材61と、支承板60の上面に乗せられ桁2及び
3の間に挟み込まれたゴム板のような緩衝材62とによ
って構成した場合を示す。また、この例では支承部4の
両側にアンカーカプラ63を桁座1に植設し、このアン
カーカプラ63にネジ込んだアンカーボルト64を桁2
及び3に形成した孔に挿通し、このアンカーボルト64
を桁2及び3の上面に突出させ、その突出部にナット6
5を掛けて桁2及び3を桁座1に固定する構造とした場
合を示す。
【0030】支承板60の裏面には図18AとBに示す
ように中心部に円穴60Aと長溝60Bを形成した二種
類の支承板を用意する。二種類の支承板を対にして一方
と他方を測量基準点5を挟んで桁の長手方向に隣接する
ボールポイント21に係合させる。長溝60Bが形成さ
れた支承板60は、その長溝60Bが桁の長手方向と平
行する向きにボールポイント21と係合させる。この状
態で互いに隣接して配置した支承板60の相互に図19
に示す勾配設定用治具70を差し渡し、この勾配設定用
治具70と支承板60をビス71で一体化する。つま
り、支承板60には円穴60Aと長溝60Bの他に図1
8に示すように2本のネジ孔66を形成して用意し、こ
の2本のネジ孔66にビス71をネジ込んで勾配設定用
治具70と支承板60とを一体化する。
【0031】勾配設定用治具70はこの例ではボールポ
イント間に差し渡すことができる2本の角パイプ材72
と、この角パイプ材72の両端部に取付けた板73とに
よって構成した場合を示す。勾配設定用治具70によっ
て桁の長手方向に隣接する支承板60を結合することに
より、これら2板の支承板60は2つのボールポイント
21の高低差で決まる勾配を持つ姿勢に揃えられる。勾
配設定用治具70を支承板60に固定する際に一方の支
承板のボールポイント21との係合を長溝60Bとした
から、わずかな間隔差はこの長溝60Bによって吸収さ
れ、支承板60とボールポイント21との係合関係が外
れてしまうことはない。
【0032】この状態で支承板60は勾配方向に対して
姿勢が決定される。しかしながら、カント方向について
は不安定な状態にある。カント方向の姿勢は図20に示
すカント測定器90で設定する。カント方向設定用治具
80は、図20及び図21に図示している枠体82、プ
ランジャ83、調整用ボルト84、固定用ボルト85と
によって構成することができる。枠体82はアンカーカ
プラ63に仮止めされかアンカボルト81によって支持
されている。プランジャ83、調整用ボルト84、固定
用ボルト85は枠体82に垂直方向に貫通して取付けら
れている。
【0033】枠体82はアンカーボルト81によって支
承板60と勾配設定用治具70の上部に位置して固定さ
れる。支承板60が揺動する一方の遊端側の辺に沿って
図20及び図21に示すように2本のプランジャ83を
配置する。プランジャ83は図21に示すように伸縮ロ
ッド83Aを有し、この伸縮ロッド83Aがバネの偏倚
力によって支承板60の一辺側を下向きに弾性偏倚させ
る。
【0034】支承板60の反対側の辺には1本の調整用
ボルト84が配置される。この調整用ボルト84を回動
させて上下に移動させることにより、支承板60のカン
ト方向の傾きを設定することができる。つまり、支承板
60はボールポイント21を支点として一方側をプラン
ジャ83によって弾性的に下向きに抑え付けられている
から、他方側を調整用ポルト84の先端で抑え込むこと
により、支承板60のカント方向の傾きを自由に設定す
ることができる。
【0035】支承板60のカント方向の傾きは図20に
破線で示すカント測定器90を支承板60の上に搭載
し、支承板60のカント方向の傾きを測定する。カント
測定器90は図23及び図24に示すように、基板91
と、この基板91の上面に装着した気泡管92,93
と、基板91の傾きを調整する調整脚94とによって構
成される。95は一対の固定脚を示し、この固定脚95
と、調整脚94によって基板91が支持される。調整脚
94には調整ツマミ94Aが取付けられており、この調
整ツマミ94Aを回動操作することにより、基板91を
図23に示すY軸方向(このY軸を桁の長手方向に一致
させる)に水平な状態に設定する。気泡管93は、この
水平状態を検出するための気泡管を示す。基板91の姿
勢をY軸方向に水平な状態に設定した状態で、図20乃
至図22に示した調整軸84を回動操作し、支承板60
のカント方向の傾きを調整する。カント測定器90のカ
ント測定装置92Aの内部機構の詳細についての説明は
省略するが、気泡管92の一端は固定支承され、その他
端はカント設定つまみ92Bを回動することにより上下
動する構造になっており、気泡管92に設定カントに相
当する傾きを予め与え得る。
【0036】支承板60のカント方向の傾きが決定する
と、図20乃至図22に示した固定軸85を回動させ、
支承板60を抑え付ける。固定軸85により支承板60
を抑え付けることにより、支承板60の姿勢は堅固に固
定される。図25にその状態を示す。支承板60の姿勢
が決まると、次に無収縮性モルタル材61(図17参
照)によって支承板60を恒久的に固定する作業を行
う。このためには支承板60の下部に型枠を設置し、こ
の型枠に無収縮性モルタル材を注入して硬化させる。図
26,図27に型枠100の設置状況を示す。
【0037】型枠100は装着前の状態は2分割されて
コ字状の部材とされている。このコ字状の部材を支承板
60の両側から支承板60を挟み込むように、コ字状の
凹部に支承板60を係合させる。図26,図27はその
状態を示す。図26及び図27に示す101は2分割し
た型枠100を連結するための連結バンドを示す。連結
バンド101とボルト102で型枠100に締め付ける
ことにより、コ字状に2分割されていた型枠を一体化す
ることができる。
【0038】型枠100は下側にフランジ部103を有
し、このフランジ部103の下面に図28に示すように
パッキン材104を被着し、パッキン材104の存在に
よって無収縮性モルタルが洩れ出るのを阻止している。
図27に示すようにアンカーボルト81にフレーム10
5を支持させ、このフレーム105にボルト106を螺
合させて支持させる。ボルト106を回動操作し、ボル
ト106の下端をフランジ部103に圧接させる。この
圧接によって型枠100は堅固に固定される。図26に
示す107はボルト106の圧接位置を示す。
【0039】型枠100の四隅に近い位置にモルタル注
入口108を設け、このモルタル注入口108から無収
縮性モルタル材を注入し、硬化させて支承板60をボー
ルポイント21の設置位置で決まる位置で、予め予定し
た姿勢に固定される。図29及び図30はこの発明の変
形実施例を示す。この実施例ではボールポイント自体を
仮受用の支承部として使用して桁を仮受し、桁の姿勢が
決定した後に正規の支承部品を桁と桁座の間に装着し、
その後、仮受した支承部を除去する桁の架設工法を提案
するものである。
【0040】つまり、図29に示すように、ボールポイ
ント110を基板111上において、X軸方向、Y軸方
向に移動できるように支持する。この実施例では4本の
ボルト112,113,114,115によってボール
ポイント110をX,Y軸方向に移動させるように構成
した場合を示す。ボールポイント110をZ軸方向に移
動させるネジ116は桁の荷重に耐え得るように台形ネ
ジとし、ナット部117が基板111の上を摺動する構
造としている。
【0041】ボールポイント110の上面位置(X,
Y,Z位置)を上述したような方法で位置決めし、ボー
ルポイント110の位置が決定したら、その状態でボー
ルポイント110の上に桁を載置する。従って、桁はそ
の状態で予め予定した姿勢に設置される。桁が正規の姿
勢に設置された状態で桁と桁座の間に恒久的に使用する
支承部品を装着し固定する。支承部品を装着した後、図
29及び図30に示した位置決め用ボールポイント11
0を撤去する。
【0042】この実施例によっても、桁はボールポイン
ト110で仮受した状態で予め予定した姿勢に載置され
るから、桁自体を移動させて位置合わせする必要がな
い。よって上述した実施例と同様に短時間に多くの桁を
架設することができる実益が得られる。
【0043】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれば
支承板60を単独で予め決められている位置に、しかも
予め決められた姿勢で固定することができる。よって支
承板60の上に桁2及び3を載置すれば、その時点で桁
は予め予定した姿勢に設置される。従って、この発明に
よれば重量が大きい桁自体を移動させて目的の姿勢にな
るように調整しなくて済むから、短期間に多くの桁を架
設することができ、工期を大幅に短くすることができ
る。
【0044】また、この発明では支承板60を予め予定
した姿勢に設置すればよく、そのための治具を各種用意
したから、特別に熟練した作業員でなくても支承板60
の姿勢を決定し、無収縮モルタル材で支承板60を固定
する作業を行うことができる実益が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の桁架設方法の一実施例を説明するた
めのAは平面図、Bは側面図。
【図2】図1に示した実施例に用いた測量基準点に用い
る位置決め装置の一例を示す平面図。
【図3】図2の側面図。
【図4】図3を見た方向から90°異なる方向から見た
側面図。
【図5】図1に示した実施例に用いる支承部の位置を決
める位置決め装置の一例を説明するための側面図。
【図6】この発明の要部となる測量基準点と支承部の位
置を決めるボールポイントの位置関係を説明するための
平面図。
【図7】図6を側方から見た断面図。
【図8】測量基準点を通り桁の長手方向と直交する基準
線31を決定することに用いる治具の使用方法を説明す
るための平面図。
【図9】図8に示した治具を用いてボールポイントの位
置を決める方法を説明するための平面図。
【図10】図8に示した治具の詳細構造を説明するため
の正面図。
【図11】図9で説明したボールポイントの位置を決定
するための治具の詳細構造を説明するための平面図。
【図12】図11に示した治具の一部の構造を説明する
ための拡大断面図。
【図13】ボールポイントの高さを決定する方法を説明
するためのAは平面図、Bは断面図。
【図14】図13に示した外軌用高さ設定治具の構造を
説明するためのAは平面図、Bは正面図、Cは側面図、
Dは一部を拡大して示す拡大側面図。
【図15】図13に示した内軌用高さ設定治具の構造を
説明するためのAは平面図、Bは正面図、Cは側面図、
Dは一部を拡大して示す拡大側面図。
【図16】図14と図15とに示した外軌用高さ設定治
具と内軌用高さ設定治具の実用状況を説明するための正
面図。
【図17】この発明によって施工した支承部の構造を説
明するための断面図。
【図18】この発明の実施例に用いる支承板の構造を説
明するための底面図。
【図19】この発明の実施例に用いる勾配設定用治具を
説明するための平面図。
【図20】図19で説明した勾配設定用治具の実用状況
を説明するための平面図。
【図21】図20の側方から見た側面図。
【図22】図21を更に90°異なる方向から見た正面
図。
【図23】図20の状態で使用するカント測定器の一例
を説明するための平面図。
【図24】図23の側方から見た側面図。
【図25】支承板の姿勢を決定した状態を説明するため
の平面図。
【図26】支承板の下部にモルタルを注入するための型
枠を設置した状況を説明するための平面図。
【図27】図26を側方から見た側面図。
【図28】図27の一部を拡大して示す拡大断面図。
【図29】この発明の変形実施例を説明するための平面
図。
【図30】図29を側方から見た断面図。
【符号の説明】
1 桁座 2,3 桁 4 支承部 5 測量基準点 6 中心線 21 ボールポイント 30 位置出し治具 40 ボールポイント位置決め治具 50A 外軌用高さ設定治具 50B 内軌用高さ設定治具 60 支承板 70 勾配設定用治具 80 カント方向設定用治具 90 カント測定器 100 型枠
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 狩野 弘治 東京都千代田区永田町二丁目14番2号 日本鉄道建設公団内 (72)発明者 山住 克巳 東京都国分寺市光町二丁目8番38号 財 団法人 鉄道総合技術研究所内 (72)発明者 金子 慶尚 東京都杉並区善福寺1−24−2 (56)参考文献 特開 平7−270157(JP,A) 特開 昭54−66526(JP,A) 特開 平7−82701(JP,A) 特開 平6−33408(JP,A) 特公 昭58−16045(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) E01D 21/00 E01B 37/00 E01D 19/04

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支承部を設置すべき予定位置の近傍に測
    量によって位置決めされた測量基準点を設け、この測量
    基準点の位置を基準に支承部の設置位置を決定する支承
    部施工方法において、 基板上において、X軸方向、Y軸方向及びZ軸方向にネ
    ジ軸によって移動させることができ、頭面が球状のボー
    ルポイントを有し、このボールポイントの頭面位置によ
    って支承部の設置位置を決定することを特徴とする支承
    部施工方法。
  2. 【請求項2】 上記ボールポイントの頭面に、底面に係
    合部を形成した支承板を係合させ、支承板の設置位置を
    規定したことを特徴とする請求項1記載の支承部施工方
    法。
  3. 【請求項3】 上記ボールポイントの頭面を、上記測量
    基準点を基準とする位置決め冶具に設けられた係合部に
    係合するよう、上記ネジ軸を移動させることを特徴とす
    る請求項1又は請求項2記載の支承部施工方法。
  4. 【請求項4】 支承部を設置すべき予定位置の近傍に測
    量によって位置決めされた測量基準点を設け、この測量
    基準点の位置を基準に支承部の設置位置及び支承部の姿
    勢を決定する支承部施工方法において、 基板上において、X軸方向、Y軸方向及びZ軸方向にネ
    ジ軸によって移動させることができ、頭面が球状のボー
    ルポイントを有し、上記 ボールポイントの頭面に、底面
    に係合部を形成した支承板を係合させて支承板の設置位
    置を規定すると共に、架設すべき桁の長手方向に関して
    隣接する支承板の相互を治具によって連結し、双方の支
    承板の面を合致させることにより、架設すべき桁の長手
    方向の勾配に対して上記支承板の面を合致させたことを
    特徴とする支承部施工方法。
  5. 【請求項5】 請求項記載の支承部施工方法で施工さ
    れた支承板上にカント測定器を載置し、治具によって連
    結されている2枚の支承板のカント方向の傾きをカント
    測定器によって決定することを特徴とする支承部施工方
    法。
  6. 【請求項6】 基板上でX軸方向、Y軸方向及びZ軸方
    向にネジ軸によって移動できるように支持され、頭面が
    球状とされたボールポイントを有し、このボールポイン
    トの頭面の位置を設置すべき桁の予定されている設置位
    置及び姿勢を決定する位置に位置決めし、このボールポ
    イント上に桁を直接載置して桁を予定した位置及び姿勢
    に仮受し、この仮受状態で本来の桁を支承すべき支承部
    品を桁座と桁との間に装着し、その装着強度が所定値に
    達した状態で上記ボールポイントを撤去することを特徴
    とする桁架設工法。
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