JP2895278B2 - トリプルピン翼 - Google Patents

トリプルピン翼

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JP2895278B2
JP2895278B2 JP24578091A JP24578091A JP2895278B2 JP 2895278 B2 JP2895278 B2 JP 2895278B2 JP 24578091 A JP24578091 A JP 24578091A JP 24578091 A JP24578091 A JP 24578091A JP 2895278 B2 JP2895278 B2 JP 2895278B2
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shroud
triple
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pin
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幸正 岡田
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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  • Turbine Rotor Nozzle Sealing (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、蒸気タービンなどに適
用されるトリプルピン翼に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図4および図5は従来の蒸気タービンの
調速段に使用されているトリプルピン翼の説明図であ
る。図4において、トリプルピン翼は3枚の羽根02が
シュラウド01及び翼根と一体に形成され、ディスクに
3本のピンで固定されている。隣接するトリプルピン翼
は互いに独立して設けられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記のように従来のト
リプルピン翼は3枚の羽根02が一体に形成されている
が、隣接するトリプルピン翼とは互いに独立して設けら
れており、3枚綴り翼としての振動特性を有している。
図5は一般のトリプルピン翼の典型的な振動特性を示し
ており、羽根02の剛性とシュラウド01の剛性とが近
いこと、ディスクに固定するピンの剛性が弱いこと等に
より振動数の幅が大きく、励振力の大きいノズルウェー
ク励振周波数NWFとの共振を起こし易い。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は係るトリプルピ
ン翼は上記課題の解決を目的にしており、羽根が3枚づ
つ共通のシュラウドおよび翼根と一体に形成されてディ
スクに固定されるトリプルピン翼において、隣接する上
記シュラウドが、それぞれの両端に設けられた凹部と
部をシュラウドの長さ方向に平行な面で接し且つ隣接す
る同凹部と凸部の間にシュラウドの長さ方向に使用時の
熱変形量に見合う隙間を有して、互いに係合する構成を
特徴とする。
【0005】
【作用】即ち、本発明に係るトリプルピン翼において
は、上記のように構成されているので、トリプルピン翼
の使用時の高温によるシュラウドの熱変形を逃がすこと
ができるとともにシュラウド間の摩擦によりトリプルピ
ン翼の振動のエネルギーを消散し振動応力を低減でき、
且つ全部のトリプルピン翼が連結されることにより無限
翼群の振動特性を持つ。
【0006】
【実施例】図1乃至図3は本発明の一実施例に係るトリ
プルピン翼の説明図である。図において、本実施例に係
るトリプルピン翼は蒸気タービンの調速段に使用される
もので、図1および図2に示すように3枚の羽根2がシ
ュラウド1及び翼根3と一体で形成され、ディスク5に
3本のピン4で固定されている。本翼は励振力の大きい
ノズルウェーク励振周波数NWFとの共振を回避するた
め、シュラウド1隣接するトリプルピン翼のシュラウ
ド1とルーズに結合している。すなわち図2(a)に示
すように、シュラウド1の一端に凸部1aが形成される
とともに他端には凹部1bが形成されており、ディスク
5の周方向、すなわちシュラウド1の長さ方向Yで隣接
する一方のシュラウド1の凸部1aと他方のシュラウド
1の凹部1bとがシュラウド1の長さ方向Yに平行の面
で互いに接して噛み合うことにより、隣合うトリプルピ
ン翼がシュラウド1を介して互いに係合するようになっ
ている。そして、トリプルピン翼が使用される蒸気ター
ビンの調整段は600℃近い高温のためにシュラウド1
の長さ方向Yの熱変形を逃がす必要があるため、凸部1
aと凹部1bとの間には長さ方向Yに使用時における
高温度時の熱変形量に見合う隙間Δxが設けられてい
る。
【0007】このようにして全部のトリプルピン翼が
シュラウド1の凹部1bと凸部1aをシュラウド1の長
さ方向Yに平行な面で互いに接し且つ隣接する同凹部1
bと凸部1aの間にシュラウド1の長さ方向Yに使用時
の熱変形量に見合う隙間Δxを有して、隣接するトリプ
ルピン翼と互いにルーズに結合することにより、トリプ
ルピン翼の振動時におけるシュラウド1の摩擦により
振動のエネルギが消散して振動応力が低減される。ま
た、このように蒸気タービンの調速段における全部のト
リプルピン翼がルーズに連結されることにより、図3に
示すようにトリプルピン翼の3枚綴り翼としての振動特
性がいわゆる無限翼群の振動特性に変わって振動応答を
示す固有振動モードの数を1/2〜1/4程度に減らす
ことができ、トリプルピン翼の耐振上最も重要なノズル
ウェーク励振周波数NWFとの共振が容易に回避され
る。また、仮に共振した場合でもシュラウド1の摩擦に
よる減衰効果により共振応力が1/2〜1/3程度にな
る。これらにより、トリプルピン翼の信頼性が大幅に向
上するとともに、新たなトリプルピン翼の開発コストが
大幅に低減される。
【0008】
【発明の効果】本発明に係るトリプルピン翼は前記のよ
うに構成されており、トリプルピン翼の使用時の高温に
よるシュラウドの熱変形を逃がすことができるとともに
シュラウド間の摩擦によりトリプルピン翼の振動のエネ
ルギーを消散し振動応力を低減でき、且つ無限翼群の振
動特性を有するので、ノズルウェーク励振周波数との共
を容易に回避できるもので、トリプルピン翼の信頼性
を大幅に向上するとともに、新たなトリプルピン翼の開
発コストを大幅に低減するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の一実施例に係るトリプルピン翼
の斜視図である。
【図2】図2(a)は、その平面図、同図(b)は側面
図、同図(c)は正面図である。
【図3】図3はその作用説明図である。
【図4】図4は従来のトリプルピン翼の平面図である。
【図5】図5はその作用説明図である。
【符号の説明】
1 シュラウド 2 羽根 3 翼根 4 ピン 5 ディスク

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 羽根が3枚づつ共通のシュラウドおよび
    翼根と一体に形成されてディスクに固定されるトリプル
    ピン翼において、隣接する上記シュラウドが、それぞれ
    の両端に設けられた凹部と凸部をシュラウドの長さ方向
    に平行な面で接し且つ隣接する同凹部と凸部の間にシュ
    ラウドの長さ方向に使用時の熱変形量に見合う隙間を有
    して、互いに係合することを特徴とするトリプルピン
    翼。
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WO2018153529A1 (de) * 2017-02-21 2018-08-30 Siemens Aktiengesellschaft Laufschaufelmodul für dampfturbine und verfahren zur herstellung desselben

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