JP2894866B2 - 光コネクタ - Google Patents

光コネクタ

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JP2894866B2 JP3097335A JP9733591A JP2894866B2 JP 2894866 B2 JP2894866 B2 JP 2894866B2 JP 3097335 A JP3097335 A JP 3097335A JP 9733591 A JP9733591 A JP 9733591A JP 2894866 B2 JP2894866 B2 JP 2894866B2
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  • Mechanical Coupling Of Light Guides (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は光ファイバを相互に接続
する光コネクタに係わり、特に光コネクタ用フェルール
構造に関する。
【０００２】
【従来の技術】光コネクタは、殆ど全ての光通信装置、
光応用機器に使用されている光デバイスであり、光ファ
イバ同士、あるいは光ファイバと発光・受光素子等の接
続に不可欠なデバイスである。
【０００３】従来、この種の光コネクタとしては図４お
よび図５に示す構造のものが挙げられる。すなわち、図
４に示す構造のものは、光ファイバ素線１を固定するフ
ェルール２に強度の高い部材（例えば、セラミック）を
用いた構造となっている。また、フェルール２の後部は
ステンレス管３に挿入固定されており、このステンレス
管３には、ファイバ芯線４が挿入される小径の穴３Ａと
抗張力材５が接着固定される中径の穴３Ｂと光ファイバ
外被６が挿入される大径の穴３Ｃとが連なって形成され
ている。
【０００４】一方、図５に示す構造のものは、光ファイ
バ素線１を保持するガラスキャピラリ７がステンレス管
８内に挿入され、接着固定された構造となっている。ま
た、このステンレス管８にも、ファイバ芯線４が挿入さ
れる小径の穴８Ａと抗張力材５が接着固定される中径の
穴８Ｂと光ファイバ外被６が挿入される大径の穴８Ｃと
が連なって形成されている。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図４に
示すような従来の光コネクタ構造にあっては、フェルー
ル２自体が高強度である必要があるため、部材としては
セラミック等の高価格材料に限定されていた。したがっ
て、より低価格なガラス等の脆性材料を使用した場合
は、フェルール２の欠け等の発生が懸念され、実用化さ
れていなかった。
【０００６】そこで、これを解決するために図５に示す
ように脆性材料であるガラスキャピラリ７を光ファイバ
固定に用いた場合、ガラスキャピラリ７をステンレス管
８により完全に覆う構造としており、この場合も部材点
数が増えて高価格となってしまうという問題があった。
さらに、フェルール２がセラミック製の場合は、図６に
示すようにフェルール２の両端を軸９により回転自在に
支持した状態で、研磨機１０、砥石１１より成る外周研
削加工手段で心出ししているため、量産性に劣るという
問題があった。
【０００７】本発明の目的は上述した問題に鑑みなされ
たもので、フェルールを低価格に作製でき、しかも量産
可能にした光コネクタを提供するにある。
【０００８】
【課題を解決するための手段】請求項１記載の発明は、
光ファイバを中心軸上に保持固定するフェルールを備え
た光コネクタにおいて、円筒形状のフェルールを線引き
加工によりガラスで作製すると共に作製された円筒形状
のフェルールをセラミックの強化被膜によって被覆した
ことを特徴とする。
【０００９】請求項２記載の発明は、円筒形状のフェル
ールの後部が挿入固定されるステンレス管とこのステン
レス管の外周に配設されたカラーとを有し、光ファイバ
外被内側の抗張力材をステンレス管とカラーとで挟圧保
持した構成としたものである。
【００１０】
【作用】このように本発明によれば、セラミックの強化
被膜でフェルールを覆うことによって、フェルール部材
に脆性材料を適用することが可能となる。この結果、フ
ェルールとして低価格なガラス材を使用でき、このガラ
ス材の部分をセラミック製としたフェルールに比べ量産
性が実現可能となる。
【００１１】
【実施例】次に、本発明について図面を参照して説明す
る。
【００１２】図１は本発明に係わる光コネクタの一実施
例を示す断面図である。本光コネクタは、ガラス製のフ
ェルール１２と、このフェルール１２の中心軸に係持固
定された光ファイバ素線１３とを備えており、ガラス製
のフェルール１２の外周面には強化被膜１４が被覆され
ている。また、フェルール１２の後部はステンレス管１
５の内径部に挿入された後、接着固定されている。この
ステンレス管１５には、ファイバ芯線１６が挿入される
小径の穴１５Ａと抗張力材１７が接着固定される中径の
穴１５Ｂと光ファイバ外被１８が挿入される大径の穴１
５Ｃとが連なって形成されている。
【００１３】図２は本光コネクタ用フェルールの製造装
置の概略構成図である。基本的には、光ファイバ線引き
装置と同様の構成であり、クランプ１９により固定され
かつ穴２０を有するガラスのプリフォーム２１を線引き
炉２２によって加熱し、線引きした後、強化被膜装置２
３により、ガラス製フェルール１２の外周に強化被膜１
４を被膜する。この後、カッター２４により、フェルー
ル１２の長さに合わせて切断すれば、ガラス製フェルー
ル１２の作製が完了する。
【００１４】なお、フェルール１２の外周面に強化被膜
１４を被覆する方法としては、（ｉ）化学スプレイ法
（例えば、Ｓn Ｏ2 膜をガラスに被覆する）、（ｉｉ）
加水分解法（例えば、Ｔi Ｏ2 膜、セラミック膜をガラ
スに被覆する）、（ｉｉｉ）無電解メッキ法、（ｉｖ）
化学蒸着法（ＣＶＤ法）、（ｖ）物理蒸着法（ＰＶＤ
法）等が挙げられる。
【００１５】図３は本発明に係わる光コネクタの他の実
施例を示す断面図である。本光コネクタは、ガラス製の
フェルール１２と、このフェルール１２の中心軸に保持
固定された光ファイバ素線１３とを備えており、ガラス
製のフェルール１２の外周面には強化被膜１４が被覆さ
れている。また、フェルール１２の後部はステンレス管
１５の内径部に挿入された後、接着固定されている。こ
のステンレス管１５には、ファイバ芯線１６が挿入され
る小径の穴１５Ａのみが形成されており、ステンレス管
１５の外周にはカラー２５が配設されている。
【００１６】本実施例にあっては、光ファイバ外被１８
の先端から突出している光ファイバ外被１８内側の抗張
力材１７がステンレス管１５の外周にカラー２５に挟み
込まれ、カラー２５の外周を圧縮することによりステン
レス管１５の後部に固定されるようになっている。
【００１７】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係わる光コ
ネクタによれば、線引き加工によりガラスで円筒形状の
フェルールを作製することにしたので、芯出し工程を必
要としない。しかも円筒形状のフェルールをセラミック
の強化被膜によって被覆した構成とすることにより、フ
ェルール部材に脆性材料を適用することができるので、
量産化と併せて低価格な光コネクタとすることができる
という優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明に係わる光コネクタの一実施例を示す断
面図である。
【図２】本発明の光コネクタ用フェルールの製造装置を
示す概略構成図である。
【図３】本発明に係わる光コネクタの他の実施例を示す
断面図である。
【図４】従来の光コネクタの一例を示す断面図である。
【図５】従来の光コネクタの他の例を示す断面図であ
る。
【図６】従来のフェルール心出し工程を示す図である。
【符号の説明】
１２ フェルール １３ 光ファイバ素線 １４ 強化被膜 １５ ステンレス管 １７ 抗張力材 １８ 光ファイバ外被 ２５ カラー
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−178203（ＪＰ，Ａ) 特開 昭58−72112（ＪＰ，Ａ) 特開 昭61−180211（ＪＰ，Ａ) 特開 昭63−243904（ＪＰ，Ａ) 特開 平２−193108（ＪＰ，Ａ) 実開 昭63−178803（ＪＰ，Ｕ)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 光ファイバを中心軸上に保持固定するフ
    ェルールを備えた光コネクタにおいて、円筒形状の フェルールを線引き加工によりガラスで作製
    すると共に作製された円筒形状のフェルールをセラミッ
    クの強化被膜によって被覆したことを特徴とする光コネ
    クタ。
  2. 【請求項２】 円筒形状のフェルールの後部が挿入固定
    されるステンレス管とこのステンレス管の外周に配設さ
    れたカラーとを有し、光ファイバ外被内側の抗張力材を
    ステンレス管とカラーとで挟圧保持して成ることを特徴
    とする請求項１記載の光コネクタ。
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