JP2892356B2 - 糊付機の湿潤分割ロッドの温度制御装置 - Google Patents

糊付機の湿潤分割ロッドの温度制御装置

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JP2892356B2 JP63238220A JP23822088A JP2892356B2 JP 2892356 B2 JP2892356 B2 JP 2892356B2 JP 63238220 A JP63238220 A JP 63238220A JP 23822088 A JP23822088 A JP 23822088A JP 2892356 B2 JP2892356 B2 JP 2892356B2
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、たて糸糊付機において、糊付けした未乾燥
のたて糸を分割して介挿させる湿潤分割ロッドの温度制
御装置に関する。
従来技術 たて糸糊付機等において、糊付けした未乾燥のシート
状のたて糸を適当な分割ロッドによって上下に複数分割
し、さらにコームのおさ羽によって横方向に多数分割し
て糸列を整え、乾燥室へ導入して乾燥することが行われ
ている。
この場合、分割ロッドを中空管状とし、内部に冷水を
循環させて外気との温度差により、分割ロッドの表面に
結露を生じさせ、糸と分割棒との間の摩擦抵抗を下げ
て、糸の走行を円滑にし、毛羽立ちや糸切れの減少を計
ることが実公昭56−1754号公報や実公昭48−9149号公報
により知られている。
この場合、湿潤分割ロッド中を流れる冷却水の温度や
流量は、湿潤分割ロッドの表面に適当な湿潤状態が得ら
れるよう、すなわち適当な結露量が得られるよう手動で
設定を行っていた。しかし湿潤分割ロッドの表面は1日
の内でも朝、昼、晩の時刻や天候の変化によって湿潤状
態が変化する。
もし、湿潤分割ロッドの表面が乾燥し過ぎると、停止
時にたて糸と湿潤分割ロッドとがくっつき、再起動時に
糸切れが発生したり、運転中に糸が触れていない湿潤分
割ロッドの表面で糊が付着、成長して糸切れを誘発する
等の問題が発生した。
逆に湿潤分割ロッドが湿りすぎると、表面に水滴が発
生し、これがたて糸に付着して、糊付け状態が変化し、
糊の付着が不均一になる等の問題があった。
このように湿潤分割ロッドは、次工程で熱風乾燥の場
合糸の間隔を上下方向に広げて乾燥効率を上げたり、糸
同士の絡みを防止したり、シリンダー乾燥の場合でも糸
シートが多い場合に、糊付け部で重なりあって、糊付け
絞られた糸は、互いに糊液により強く密着しているた
め、一旦それを外す等の用途から常に適当に湿った状態
で使用することが望ましい。
従来の湿潤分割ロッドの温度制御装置では、分割ロッ
ド中を循環する冷却水を、手動でバルブ操作し、水量を
調節して、ロッド表面の湿潤状態を管理していたため、
湿潤分割ロッドの表面を一定の湿潤状態に保つことが困
難であるという問題があった。
発明の目的 本発明の目的は、上述した問題点を解消するためにな
されたもので、湿潤分割ロッド中を循環する冷却水をロ
ッド周辺の大気の状態に応じて制御し、常に一定の結露
量を湿潤分割ロッド表面に得ることにより、乾きすぎや
湿り過ぎを防止することである。
発明の解決手段 本発明は、検出手段によって湿潤分割ロッド近傍の大
気の状態を観測し、その結果に応じて温度指令回路が所
定の結露量を得るに必要な湿潤分割ロッドの表面温度を
指令温度として出力し、この指令値に応じて冷却水の水
温を指令温度に一致するように調整して、湿潤分割ロッ
ドの表面の結露量を常に一定となるように構成した。
これにより外気の空気状態が変わっても常に所定の結
露量が湿潤分割ロッド表面に得られることになる。
実施例 以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳細に説明す
る。
第1図は、本発明を実施する糊付乾燥工程の一部を示
す。
ビームなどから引き出されたたて糸シート1は、サイ
ジングボックス5に導かれ、イマージョンロール2によ
って糊液に浸され、スクイージングロール3およびサイ
ジングロール4によって絞られた後、湿潤分割ロッド6
を通ってさばかれ、整列した状態で乾燥機23に送り込ま
れる。
第2図は、本発明の一実施例を示す温度制御装置の構
成ブロック図である。
湿潤分割ロッド6は、中空管状に形成されており、内
部には冷却水がポンプ7および冷却器8により循環する
ように構成されている。さらに湿潤分割ロッド6の近傍
の露点を検出するためにセンサ9が配置されている。
センサ9は、湿潤分割ロッド6の近傍の相対湿度や、
温度を測定することができる。このセンサ9からの信号
に基づき露点検出器10が湿潤分割ロッド6の近傍の露点
を検出する。この検出内容は、減算器11および補正温度
設定器12から構成される温度指令回路25に出力される。
すなわち、露点検出器10の出力は、減算器11に入力され
る。減算器11には補正温度設定器12からの設定出力も入
力されており、その差出力が温度調整器13に入力され
る。仮に露点検出器10により検出された露点が10〔℃〕
であったと仮定すると、この時所定の結露量を得るのに
必要な温度が8〔℃〕であることが判明している場合、
補正温度設定器は2〔℃〕の値を減算器11に出力する。
これにより温度調整器13には、8〔℃〕に相当する信
号が入力され、冷却器8は、この温度調整器13からの信
号に応じて循環状態の冷却水の温度を調整し、湿潤分割
ロッド6の表面温度を8〔℃〕とする。
このように冷却水の温度が指令値である8〔℃〕と等
しくなるように冷却されることにより、湿潤分割ロッド
6の表面温度がこれに等しくなるためには、冷却水の流
量は充分大きく設定しておく必要がある。
なお、補正温度設定器12により設定される補正温度k
は固定的に設定するか、好ましくは、露点検出器10によ
る露点に対応して、予め設定しておき、露点検出器10か
らの信号に応じて自動的に補正値が減算器11に出力され
るように構成してもよい。
このようにして指令温度に一致するように水温調整が
行われ、湿潤分割ロッド6の表面には所望の量の結露が
発生する。
第3図は、以上説明した動作を図解したもので、露点
検出器10により検出された露点から補正温度kだけ低い
温度値として指令し、この指令値に基づいて冷却器が制
御された結果、所定の結露量が得られる状態を示してい
る。
このように補正温度kは、所望の結露量が得られるよ
うな値に予め設定されるのであるが、厳密には同量の結
露量を得るためには露点が低いほど補正温度を大きくす
る必要があるため、上記したように露点に対応して補正
温度が自動的に出力されるようにしておくのが望まし
い。
第4図は、本発明の他の実施例を示すブロック構成図
である。本実施例の場合には、冷却水の温度を直接変化
させるのではなく流量を調整して間接的に冷却水の温度
を変化させながら湿潤分割ロッド6の表面温度が所望の
指令温度になるようにしている。
温度指令回路25からの温度指令信号は、一旦、流量調
整器17に入力された後、流量調整弁18の絞り制御を行っ
て循環路中で冷却水の流量を制御する。すなわち指令温
度が低いときには流量調整弁18の開度が大きくなるよう
に制御し、指令温度が高い場合には、逆に開度が小さく
なるように制御する。
なお、第4図に示す実施例の場合には、湿潤分割ロッ
ド6の表面に表面温度測定するための温度センサ14を設
け、この温度を実際に測定して温度検出器15を介して指
令温度にフィードバック制御することにより、制御動作
を安定させている。すなわち温度検出器15からの湿潤分
割ロッド6の表面温度は減算器16により指令温度と一致
するように制御され、流量調整器17に入力される。
次に、第5図は、本発明のさらに他の実施例を示すも
ので、湿潤分割ロッド表面の温度制御をポンプ7の吐き
出し量制御により行った場合を示したものである。すな
わち流量流量器17の出力は可変速型のモータ19を介して
ポンプ7に出力される。
指令温度が低い場合には、モータ19の回転数を上げ、
ポンプ7の吐き出し量を大きくすることにより指令温度
を実現する。逆に指令温度が高い場合にはモータ19の回
転数を下げ、ポンプ7の吐き出し量を減少させて所望の
指令温度を得る。
なお以上説明した実施例では、露点検出器10により求
められた露点から所定の補正温度kだけ低い温度を指令
値として出力するような構成を採用してきた。しかし、
このような構成では、得られる結露量が常に一定になる
とは限らない。
そこで、常に一定の結露量を得るために、第7図に示
すように結露量Wを予め設定しておき、絶対湿度を検出
し、それに対応する指令値を算出するようにすることも
出来る。
この場合には、第6図に示すように大気の状態を測定
するための検出手段である露点検出器10にかえて絶対湿
度検出器20を設け、温度指令回路25を構成する補正温度
設定器12および減算器11にかえて、演算器21および結露
量設定器22を設け、演算器21からの出力を温度指令値と
して用いることにより実現することができる。
いずれにしても、最終的に大気の状態は、湿潤分割ロ
ッド6の周りの絶対湿度、あるいは露点を直接測定する
か、もしくは空気の温度および湿度から間接的に求めら
れる。
発明の効果 本発明では、湿潤分割ロッド近傍の大気の状態を検出
し、この検出値から所定の結露量を得るに必要な分割ロ
ッドの表面温度を決定し、この決定した温度になるよう
に冷却水の水温を調整しているため、常に一定の結露量
が分割ロッドの表面に得られ、糸切れの発生や糊付着が
不均一になるという欠点を解消し、安定した品質のたて
糸を供給することが出来る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明を実施すべき糊付機周りの配列を示す一
部断面側面図、第2図は本発明の一実施例を示す構成ブ
ロック図、第3図は第2図に示す装置の動作を説明する
ための図、第4図は本発明の他の実施例を示すブロック
図、第5図は本発明のさらに他の実施例を示す部分構成
ブロック図、第6図は本発明のさらに他の実施例を示す
部分構成ブロック図、第7図は第6図の実施例の動作を
説明するための図である。 1……たて糸シート、6……湿潤分割ロッド、7……ポ
ンプ、8……冷却器、9……センサ、10……露点検出
器、12……補正温度設定器、13……温度調整器、14……
温度センサ、15……温度検出器、17……流量調整器、18
……流量調整弁、19……モータ、20……絶対湿度検出
器、21……演算器、22……結露量設定器、k……補正温
度、W……結露量、25……温度指令回路。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) D06B 23/06

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】糊付した未乾燥のたて糸シートを分割して
    介挿させる湿潤分割ロッドを中空管状とし、内部に冷却
    水を循環させてロッド表面に結露を生じさせる糊付機に
    おいて、前記湿潤分割ロッド近傍の大気の状態を測定す
    る検出手段と、測定結果から所定の結露量を得るに必要
    な前記湿潤分割ロッドの表面温度を指令温度として出力
    する温度指令回路と、前記冷却水の水温が前記指令温度
    に一致するよう水温調整を行う温度調整器とを設けたこ
    とを特徴とする糊付機の湿潤分割ロッドの温度制御装
    置。
  2. 【請求項2】前記温度調整器が前記冷却水の冷却器を制
    御することを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の糊
    付機の湿潤分割ロッドの温度制御装置。
  3. 【請求項3】前記温度調整器が前記冷却水の流量を制御
    することを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の糊付
    機の湿潤分割ロッドの温度制御装置。
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