JP2891835B2 - 画像処理装置 - Google Patents

画像処理装置

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JP2891835B2
JP2891835B2 JP4318975A JP31897592A JP2891835B2 JP 2891835 B2 JP2891835 B2 JP 2891835B2 JP 4318975 A JP4318975 A JP 4318975A JP 31897592 A JP31897592 A JP 31897592A JP 2891835 B2 JP2891835 B2 JP 2891835B2
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光 玉垣
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、分割して読み取った画
像を自動的につなぎ合わせると共に、各画像の端部に適
宜必要な補正を行って、見易い画像を提供する例えば複
写機、スキャナ、ファクシミリ、プリンタ等の画像処理
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】複数の頁に掲載されている画像を一枚の
用紙にまとめて記録する場合には、例えば特公昭56−
33752号公報に開示されているような情報記録装置
が用いられる。この装置では、1頁毎の画像データが各
々独立したデータとして記憶されるようになっており、
例えばA4サイズの画像データ4頁分を合成して、A4
サイズ用紙1枚分の大きさに縮小し印字できるようにな
っている。しかしながら、上記の装置では、画像データ
が1頁毎の単独のデータとして記憶されているため、デ
ータ間同士の横のつながりがなく、頁間での画像の位置
合わせを行うことができない。
【0003】そこで、従来、例えばサイズが大き過ぎる
等の原因により、画像の読み込みを一度に行うことがで
きないような原稿を縮小して所望サイズの一枚の用紙上
に記録する場合には、原稿を複数の領域に分割して、そ
れぞれを縮小コピーした後、それらを切り貼りすること
により、つなぎ合わせて一枚の原稿を作成し、さらにこ
の原稿をもう一度コピーするという方法が採られてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記のよう
に、分割してコピーした画像は、端部に線が入っていた
り、画像が重なっていたり、逆に欠落していたりする
等、何らかの障害が生じているため、これらの画像の切
り貼り、位置合わせ等は、必要以上に手間がかかるとい
う問題を有している。また、上記のように、切り貼りし
て作成した画像は、つなぎ目となる部分にズレ等が生じ
易く、画質の低下を招来するという問題もある。
【0005】本発明は、上記従来の問題点に鑑みなされ
たものであって、その目的は、作業性の低下を招来する
ことなく、分割して読み取った画像を精度良くつなぎ合
わせ、良好な画像を得ることができる画像処理装置を提
供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明に係る画
像処理装置は、上記の課題を解決するために、原稿の画
像を読み取る入力手段と、この入力手段から少なくとも
分割して読み取った画像をそれぞれ原稿データとして
記憶可能な記憶手段と、記憶手段に格納された各原稿デ
ータを検索して、つなぎ目となる部分を認識し、位置合
わせすると共に、上記原稿データの画像がスムーズにつ
ながるように、つなぎ目が存在する原稿データの端部
おける全ての複数辺にて一致するか否かを確認し、少な
くとも一辺での一致が確認されかつ他の辺での一致が見
られないときに欠落領域であると判別し、該他の辺にお
ける欠落領域を補正するつなぎ合わせ処理手段とを備え
ていることを特徴としている。
【0007】また、請求項の発明に係る画像処理装置
は、上記の課題を解決するために、請求項1記載の画像
処理装置において、つなぎ合わせ処理手段が、入力手段
により原稿のエッジが線として読み取られ、原稿の画像
と共に記憶手段に原稿データとして格納された場合に、
この原稿のエッジにより生じた線を画像と識別して消去
することを特徴としている。
【0008】また、請求項の発明に係る画像処理装置
は、上記の課題を解決するために、請求項1記載の画像
処理装置において、つなぎ合わせ処理手段が、一方の原
稿データ上でつなぎ目として認識した位置から、この原
稿データにおける他方の原稿データ側の端部までの領域
を画像の重なり部と判定し、この重なり部を消去して、
位置合わせを行うことを特徴としている。
【0009】また、請求項4の発明に係る画像処理装置
は、上記の課題を解決するために、請求項1記載の画像
処理装置において、つなぎ合わせ処理手段は、画像デー
タの端部から、所定ライン分のデータを検索し、原稿の
特徴を抽出し、各原稿データから抽出した特徴を比較す
ることにより、つなぎ目となるデータの一致を判定し、
つなぎ目が存在する各原稿データの端部同士が向かい合
うように原稿データを並び替えた後欠落領域を補正する
ことを特徴としている。
【0010】また、請求項5の発明に係る画像処理装置
は、上記の課題を解決するために、請求項1記載の画像
処理装置において、つなぎ合わせ処理手段は、入力手段
により原稿の画像がつなぎ合わせ順に読みとられ、か
つ、改行する際に特定の原稿が付加されて上記記憶手段
に原稿データとして格納された場合に、上記記憶手段に
格納された原稿データの配置に基づいてつなぎ合わせ処
理を行うことを特徴としている。
【0011】
【作用】請求項1の構成では、記憶手段に格納された原
稿データの画像がスムーズにつながるように、つなぎ目
が存在する原稿データの端部における全ての複数辺にて
一致するか否かを確認し、少なくとも一辺での一致が確
認されかつ他の辺での一致が見られないときに欠落領域
であると判別し、該他の辺における欠落領域を補正する
つなぎ合わせ処理手段が設けられているので、少なくと
も4分割して入力した各画像を精度良くつなぎ合わせる
ことができると共に、従来のように、それぞれにコピー
して得た画像を切り貼りして、一枚の画像とする場合と
比較して、煩雑な手間を省くことが可能になり、画質を
向上させた良好な画像を得ることができる。
【0012】また、入力手段による画像の読み取り時
に、画像の一部が入力されなかった場合でも、上記の欠
落領域の周囲の画像から、欠落した画像を予測してデー
タが作成され、欠落領域が補間されることになる。これ
により、画像のつなぎ目に生じる不自然さをなくし、良
好な画像を得ることができる。
【0013】また、請求項の構成では、つなぎ合わせ
処理手段は、原稿のエッジ部が線として読み取られた場
合に、この線を原稿の他の画像と識別して消去するよう
になっている。したがって、画像のつなぎ目に余分な線
が入ることなく、つなぎ目の不自然さを解消し、画質の
向上を図ることが可能になる。
【0014】また、請求項の構成では、つなぎ合わせ
処理手段は、一方の原稿データにおいてつなぎ目として
認識された位置から、この原稿データにおける他方の原
稿データ側の端部までの領域を画像の重なり部と判別
し、この重なり部を消去して、位置合わせを行うように
なっている。したがって、画像の読み取り時のズレ等に
より、重複して入力された部分が生じた場合でも、この
ような画像の重なり部分を判別して、消去することによ
り、つなぎ目に生じる不自然さを解消し、画質の向上を
図ることができる。
【0015】また、請求項4の構成では、つなぎ合わせ
処理手段は、画像データの端部から、所定ライン分のデ
ータを検索し、原稿の特徴を抽出し、各原稿データから
抽出した特徴を比較することにより、つなぎ目となるデ
ータの一致を判定し、つなぎ目が存在する各原稿データ
の端部同士が向かい合うように原稿データを並び替えた
後欠落領域を補正する。
【0016】このため、原稿の読取順や原稿指定を行う
ことなく、ランダムに読み取った場 合において、特徴部
分を抽出することにより、つなぎ目の認識時間を短縮で
き、また、原稿データの並び替えを行うことにより、原
稿データのつながり状態を把握したつなぎ合わせ処理を
行うことができる。
【0017】また、請求項5の構成では、つなぎ合わせ
処理手段は、入力手段により原稿の画像がつなぎ合わせ
順に読みとられ、かつ、改行する際に特定の原稿が付加
されて上記記憶手段に原稿データとして格納された場合
に、上記記憶手段に格納された原稿データの配置に基づ
いてつなぎ合わせ処理を行う。
【0018】このため、原稿の画像の入力順序にしたが
ってつなぎ合わせ処理が行われ、特定の原稿を認識する
と改行してつなぎ合わせ処理をさらに続ける。したがっ
て、つなぎ合わせる原稿が多数枚ある場合でも、正確
に、かつ迅速に処理を行うことができる。
【0019】
【実施例】本発明の一実施例について図1ないし図22
に基づいて説明すれば、以下の通りである。
【0020】本実施例の画像処理装置としてのデジタル
複写機は、図2に示すように、複写機本体26の上端部
に硬質の透明ガラス等からなる原稿載置台27を備えて
いる。原稿載置台27の下方には、ランプユニット1、
ミラー2・3・4、レンズユニット5、及びCCD(Cha
rge Coupled Device) センサ6等を有するスキャナユニ
ット(入力手段)22が設けられている。原稿載置台2
7上に載置された原稿(図示せず)をランプユニット1
で照射することによって得られた反射光は、ミラー2・
3・4及びレンズユニット5を介して、CCDセンサ6
の受光面に導かれ、電気信号として取り込まれるように
なっている。
【0021】このスキャナユニット22の下方には、レ
ーザドライバユニット7が設けられている。上記CCD
センサ6により電気信号として取り込まれた原稿データ
は、後述の画像処理系に備えられた画像メモリ(記憶手
段)43に一旦記憶され、この画像処理系において所定
の処理が施された後、このレーザドライバユニット7に
送られるようになっている。レーザドライバユニット7
は、入力された原稿データに応じてレーザ光を出射する
半導体レーザ、レーザ光を等角速度偏向するポリゴンミ
ラー、および等角速度偏向されたレーザ光が感光体ドラ
ム10上で等角速度偏向されるように補正するf−θレ
ンズ等を有している。
【0022】レーザドライバユニット7から出射された
レーザ光は、光路上に配設されたミラー8・9により反
射されて、図中矢印A方向に回転可能に設けられた感光
体ドラム10に照射され、感光体ドラム10上に静電潜
像を形成するようになっている。また、感光体ドラム1
0の周囲には、レーザドライバユニット7による露光に
先立って感光体ドラム10表面を所定の電位に帯電させ
る帯電器16が設けられ、さらに、この帯電器16から
感光体ドラム10の回転方向に向かって、感光体ドラム
10上の静電潜像にトナーを供給し、トナー像を形成す
る現像装置28、感光体ドラム10上のトナー像が中間
転写される転写ベルト17、感光体ドラム10に残留し
たトナーを除去するクリーニング装置21、及び次の帯
電に先立って感光体ドラム10の残留電位を除去する除
電ランプ15等がこの順に配置されている。
【0023】上記現像装置28は、ブラック現像槽1
1、イエロー現像槽12、マゼンタ現像槽13、及びシ
アン現像槽14を備えており、各現像槽11〜14に
は、該当する色のトナーがそれぞれ収納されている。転
写ベルト17は、無端ベルト状に形成され、図中矢印B
方向に移動可能に設けられており、その一部が感光体ド
ラム10に圧接されることで、感光体ドラム10のトナ
ー像が転写されるようになっている。
【0024】また、転写ベルト17に対する給紙側に
は、用紙を所定のタイミングで転写ベルト17に供給す
るレジストローラ19、用紙を収納する給紙カセット2
0、及び用紙が載置される給紙トレイ23が設けられ、
これら給紙カセット20及び給紙トレイ23付近には、
用紙を搬送するための給紙ローラ24や、搬送ローラ2
5等が設けられている。転写ベルト17の下方には、レ
ジストローラ19から送られた用紙を転写ベルト17に
圧接し、転写ベルト17上のトナー像を用紙に転写させ
る転写ローラ18が設けられている。
【0025】転写ベルト17に対する出紙側には、トナ
ー転写後の用紙を搬送する搬送ベルト30、トナー像を
用紙に加熱定着する定着装置31、及び定着後の用紙を
機外に排出する排出ローラ32等が設けられている。
【0026】上記の構成において、カラーコピー(3 col
or copy)は、以下の動作手順で行われる。まず、帯電器
16が、感光体ドラム10表面を均一に帯電すると、前
記スキャナユニット22が1回目のスキャンを行い、C
CDセンサ6により読み込まれた原稿データが、前記画
像処理系を経て、レーザドライバユニット7からイエロ
ーデータのレーザ光として出力され、感光体ドラム10
表面を露光し、露光部にイエロー用の静電潜像を形成す
る。次いで、画像領域の静電潜像にイエロー現像槽12
からのイエロートナーを供給し、同色のトナー像を形成
する。
【0027】次に、上記のイエロートナー像を、感光体
ドラム10に圧接されている転写ベルト17に転写す
る。このとき、感光体ドラム10の表面には、転写に寄
与しない一部のトナーが残留するが、この残留トナー
を、クリーニング装置21が掻き落とす。また、除電ラ
ンプ15が、感光体ドラム10表面の残留電荷を除電す
る。
【0028】上記の工程を終了すると、帯電器16が再
度感光体ドラム10表面を均一に帯電し、スキャナユニ
ット22が2回目のスキャンを行い、得られた原稿デー
タが、上記の画像処理系を経てマゼンタデータとしてレ
ーザ光により感光体ドラム10を露光し、マゼンタ用の
静電潜像を形成する。次いで、マゼンタ現像槽13から
マゼンタトナーを供給し、同色のトナー像を形成する。
そして、このトナー像を転写ベルト17に転写し、像重
ねを行う。
【0029】その後、クリーニング装置21および除電
ランプ15が、先と同様の処理を行うと、帯電器16
が、感光体ドラム10を均一に帯電して、スキャナユニ
ット22が3回目のスキャンを行い、シアンデータとし
てレーザ光を露光することにより、感光体ドラム10上
にシアン用の静電潜像を形成する。そして、シアン現像
槽14から感光体ドラム10にシアントナーを供給し、
同色のトナー像を形成して、このトナー像を転写ベルト
17に転写することにより、最終的な像重ねを行う。
【0030】次に、像重ねした転写ベルト17上のトナ
ー像を用紙に転写し、定着装置31において、トナー像
を用紙に加熱定着した後、排出ローラ32が用紙を機外
に排出する。
【0031】尚、上記したプロセスは、3色カラーにお
けるプロセスであり、4色カラープロセスの場合は、上
記の工程に、ブラック現像槽11に収納されたブラック
トナーを用いた処理が加えられる。一方、白黒コピー
は、感光体ドラム10の静電潜像に上記ブラック現像槽
11からのブラックトナーが供給され、このトナー像を
転写ベルト17を介して、用紙に転写することにより行
われる。
【0032】次に、上記CCDセンサ6により読み込ま
れた原稿データに所定の処理を施してレーザドライバユ
ニット7に出力する画像処理系の構成および機能等につ
いて図3に基づいて説明する。
【0033】画像処理系は、原稿に応じた色再現を行っ
たり、分割して読み取った画像のつなぎ合わせ処理を実
施するもので、図3に示すように、RGBレベル調整部
40、A/D変換器41、シェーディング補正部42、
画像メモリ43、つなぎ合わせ処理部(つなぎ合わせ処
理手段)48、γ補正部49、黒原稿検知部50、マス
キング部51、UCR(Under Color Removal) ・BP(B
lack Print) 処理部52、シャープネスフィルタ53、
変倍処理部54、濃度処理部55、カラーバランス調整
部56、及び階調処理部57等により構成されている。
【0034】この画像処理系において、CCDセンサ6
から得られたR・G・Bの各原稿データは、まずRGB
レベル調整部40において、R・G・B間のセンサばら
つきが補正され、続いてA/D変換器41においてデジ
タル信号に変換された後、シェーディング補正部42に
おいて、センサの画素毎の感度バラツキや照明ムラ等を
補正するシェーディング補正を受け、画像メモリ43に
一旦記憶される。
【0035】ここで、後述のつなぎ合わせモードが指定
されている場合には、画像のつなぎ合わせ処理を行う複
数枚の原稿を順次スキャンさせ、画像メモリ43に記憶
させる。つなぎ合わせ処理を行う原稿データは、画像メ
モリ43からつなぎ合わせ処理部48に送られる。
【0036】上記のつなぎ合わせ処理部48は、つなぎ
目認識部44、データ並べ替え部45、位置合わせ部4
6、及び合成処理部47を備えている。つなぎ合わせ処
理部48に入力された原稿データは、まず、つなぎ目認
識部44において、データの検索が行われることによ
り、原稿のつなぎ目が認識され、データ並べ替え部45
において、つなぎ目同士が向かい合うように並べ替えら
れた後、位置合わせ部46において、つなぎ目の画像が
一致するように位置合わせされ、合成処理部47におい
て合成される。つなぎ合わせ処理部48での処理が終了
した後の原稿データは、再度画像メモリ43に入力され
る。尚、上記つなぎ合わせ処理を行う際のさらに詳しい
動作手順については、後に説明する。
【0037】画像メモリ43から出力された原稿データ
は、白黒コピーかカラーコピーかの判別を行う黒原稿検
知部50からのデータと共に、γ補正部49に入力され
て、コントラストやブライトネスを調整するためのγ補
正が行われ、続いてマスキング処理部51において、所
定の演算を行うことによりR・G・BのデータがC・M
・Y(シアン・マゼンタ・イエロー)のデータに変換さ
れる。次に、C・M・Yの原稿データは、UCR・BP
処理部52において、C・M・Yの3色のトナーからグ
レー成分を取り除き、ブラックトナーと置き換えるUC
R処理と、ブラックトナーを上記3色のトナーに追加す
るBP処理とが行われ、これにより、上記したC・M・
Yの原稿データにBK (ブラック)データが加えられ
る。
【0038】そして、C・M・Y・BK の原稿データ
は、シャープネスフィルタ53により鮮鋭度強調された
後、変倍処理部54および濃度処理部55において、指
定の大きさおよび濃度に変換され、カラーバランス調整
部56および階調処理部57において、各色のバランス
調整及び階調処理が行われた後、レーザドライバユニッ
ト7に出力される。
【0039】次に、上記した原稿データのつなぎ合わせ
処理を行う際の処理手順について、図1のフローチャー
トに基づいて説明する。
【0040】まず、図示しない操作パネルからつなぎ合
わせモードが選択されると(S1)、分割された画像の
原稿のスキャンを行い(S2)、CCDセンサ6から読
み込んだ原稿データを画像メモリ43に記憶する(S
3)。このような原稿のスキャン及び原稿データの記憶
は(S2・S3)、S4において、原稿の読み込み終了
を判定するまで、枚数分繰り返し行うものである。
【0041】原稿の読み込みが終了し、つなぎ合わせ処
理の実行が指示されると(S5)、記憶された原稿デー
タの端部から、所定のライン分のデータを検索し、特徴
的な線分や、記号を認識することにより、原稿の特徴を
抽出する(S6)。
【0042】そして、各原稿データから抽出した特徴を
比較することにより、つなぎ目となるデータの一致を判
定し(S7)、つなぎ目が存在する各原稿データの端部
同士が向かい合うように、原稿データを並べ替え(S
8)、画像がスムーズにつながるように位置合わせを行
う。このような、原稿の特徴抽出(S6)、データの一
致の判定(S7)、及び原稿データの並べ替え(S8)
は、S9において、全データの処理の完了を判定するま
で、繰り返し行う。一方、S7において、NOと判定し
た場合には、原稿データの並べ替えは行わず、S9に移
行する。尚、上記の処理の中で、つなぎ合わせを行えな
い辺があれば、不一致のフラグをセットし、残りの辺に
ついてつなぎ合わせ処理を行うようになっている。
【0043】全データの処理が完了すると、不一致のフ
ラグがセットされた辺についてデータの欠落補正を行う
(S10)。そして、S11において、欠落補正が完了
しているか否かを判定し、欠落補正が完了していれば、
続いて、記憶された全ての原稿データが、一枚の画像に
合成されているか否かを判定するつなぎ合わせ処理完了
の判定を行う(S13)。一方、S11・S13におい
て、欠落補正の完了、あるいはつなぎ合わせ処理の完了
をNOと判定した場合には、つなぎ合わせ処理が実行で
きないことを警告表示し(S12)、動作を中止する。
【0044】S13において、つなぎ合わせ処理の完了
を判定すると、次に、合成した画像を形成する用紙サイ
ズが指定されているか否かを判定する(S14)。ここ
で、用紙サイズが指定されていない場合には、デジタル
複写機にセットされている中で最大サイズの用紙を選択
し(S15)、この最大サイズの用紙に応じて、原稿デ
ータを変倍する(S16)。一方、予め用紙サイズが指
定されている場合には、指定されたサイズに応じて、変
倍処理を行う。また、用紙の送り方向に応じて、変倍し
た原稿データの座標変換を行い(S17)、処理後の原
稿データがレーザドライバユニット7に出力されること
により、用紙に合成した画像がコピーされる(S1
8)。
【0045】次に、上記のつなぎ合わせ処理における原
稿の特徴抽出について、図4のフローチャートに基づい
て詳細に説明する。
【0046】まず、対象となる画像の一辺を選択し(S
21)、選択した辺の端部から、所定のライン、例えば
端部から数十ライン内側までのエリアを指定する(S2
2)。このエリアにおいて、データの並び、パターン、
色合い等により最も特徴が明らかになる方法を画像に応
じて選択して、対象画像における選択された辺の特徴を
抽出し(S23)、抽出した特徴を数値化して記憶する
(S24)。
【0047】続いて、上記の対象原稿につなぎ合わせを
行う比較原稿の一辺を選択し(S25)、対象原稿の場
合と同様に特徴を抽出するエリアを指定して(S2
6)、対象画像の特徴を抽出したときと同様の方法で比
較画像の特徴を抽出する(S27)。
【0048】尚、前記の画像メモリ43では、通常の画
像読み取り、記憶、コピー等の制御に合わせて、原稿の
読み取りサイズを検知した後、メモリ上のアドレス空間
が設定されるようになっており、図5に示すように、1
ページに1画像の割合で、原稿データが記憶されてい
る。したがって、図6に示すように、各画像の端部(例
えば、図中斜線で示す領域)は、メモリ上のアドレスで
明確になっており、このアドレスを基にして、上記の特
徴抽出を実施するエリアが指定されるようになってい
る。
【0049】上記のようにして、対象画像及び比較画像
から特徴を抽出した後、比較画像から抽出された特徴
を、先に記憶した対象画像の特徴と比較し、図7のフロ
ーチャートに示すように、データの一致・不一致を判定
する。
【0050】始めに、対象画像から抽出した特徴と、比
較画像から抽出した特徴とをラフに比較し(S31)、
続いて、比較した特徴同士が、近似の範囲で一致してい
るか否かを判定する(S32)。特徴がほぼ一致してい
れば、つなぎ目同士が向かい合うように原稿データを並
び替えて、さらにデータの並び、パターン、色合い等が
合うように、上記の画像メモリ43上において、位置合
わせを行う。すなわち、画像を上下方向及び左右方向に
移動させることにより(S33・S35)、読み取り時
の画像のズレを補正し、画像を数度回転させることによ
り(S37)、読み取り時の原稿の傾きを補正する。
【0051】また、始めに特徴をラフに比較したとき、
画像を上下方向、及び左右方向に移動させたとき、ある
いは画像を回転させたときに、特徴が一致しないと判定
した場合には(S32・S34・S36・S38)、画
像を180度回転させて(S39)、再度特徴が一致す
るか否かを判定する(S40)。S40において、特徴
が一致しないと判定した場合には、画像を数度回転させ
(S41)、ここでも、特徴が一致しないと判定した場
合には(S42)、不一致のフラグをセットする(S4
3)。
【0052】つまり、原稿の形状は、ほとんどの場合長
方形であり、上下の方向を逆にして画像を読み取ること
もあり得るので、記憶された状態で画像が一致しなくて
も、画像メモリ43上で、一方の原稿データを180度
回転させて、再度確認するようになっている。さらに、
読み取り時に原稿が若干傾いた状態でセットされた場合
のことも考慮して、180度回転させた状態で、特徴の
一致が判定されなかった場合でも、さらに、画像を数度
回転させて、特徴の比較を行うようになっている。
【0053】一方、S40・S42において、特徴が一
致すると判定した場合には、S33に移行して、上記と
同様に、データの並び、パターン、色合い等が合うよう
に、上下方向及び左右方向への画像の移動、回転等を行
い、画像の位置合わせを行う。
【0054】次に、全データの処理完了の判定を、図8
のフローチャートに基づいて説明する。
【0055】画像の読み取り時等に、つなぎ合わせの手
順が、予め何らかの方法により入力されている場合に
は、S51において入力手順有と判定し、この場合に
は、画像の端部となる辺がわかっており、画像の端部に
相当する辺のつなぎ合わせ処理は実施されないので、そ
れ以外の各辺のつなぎ合わせ処理が実施されているかを
チェックすることにより(S53)、全データの処理が
完了しているか否かを判定する(S54)。
【0056】一方、原稿データがランダムに入力され
て、つなぎ合わせを行う手順が指定されていない場合に
は、S51においてNOと判定するので、各データにお
ける四辺のつなぎ合わせ処理の実施をチェックすること
により(S52)、全データの処理が完了しているか否
かを判定する(S54)。尚、このように、ランダムに
原稿データが入力された場合には、特徴の不一致が判定
された辺を、一応画像の端部に相当するものと判断し、
続けて、他の辺についてつなぎ合わせ処理を実行する。
【0057】図9を用いて具体的に説明すると、例えば
4枚の画像a〜dが、ランダムに入力されている場合に
は、各画像a〜dの四辺について、合計12回〔4枚×
4回−4辺(特徴が一致した辺)=12回〕のデータの
一致・不一致の判定を行い、その結果、a4 とb3 、b
2 とd1 、a2 とc1 、c4 とd3 を、それぞれつなぎ
合わせる。また、画像の端部に相当する8辺(a1 ・a
3 ・b1 ・b4 ・c2・c3 ・d2 ・d4 )について
は、不一致のフラグをセットする。
【0058】上記のようにして、全データの処理の完了
した時点で、画像の端部以外で、不一致のフラグがセッ
トされている場合には、データの欠落補正を実施する。
この欠落補正について、図10のフローチャートを参照
して説明する。
【0059】まず、不一致のフラグの有無を判定し(S
61)、不一致のフラグがセットされていない場合に
は、欠落補正は行わず、つなぎ合わせ処理完了の判定に
移行する。一方、不一致のフラグがセットされている場
合には、続いて、他の辺のつなぎ合わせ処理が完了して
いるか否かをチェックする(S62)。つまり、何らか
の不具合が生じ、つなぎ合わせ処理が行えない場合に、
不一致のフラグがセットされるようになっているので、
その原因が、原稿セット時の誤りにより画像が最終的に
1枚にまとまらないことによるものなのか、あるいは原
稿読み取り時の画像の欠落によるものなのかを判断する
ため、他の辺のつなぎ合わせ処理が完了しているか否か
をチェックする。
【0060】そして、S63において、他の辺のつなぎ
合わせが完了していないと判定した場合には、上記のフ
ラグのセットは、原稿セット時の誤りによるものと判断
し、つなぎ合わせ処理ができない旨を警告表示する。一
方、S63において、他の辺のつなぎ合わせが完了して
いると判定した場合には、フラグのセットは画像の欠落
によるものと判断し、欠落補正を行うために、まず欠落
領域の判定を開始する。
【0061】つまり、画像が欠落していると判断された
辺以外の残りの辺のつなぎ合わせ処理により、周りの画
像に対して、欠落部が生じた画像の位置は決定されてい
るものとして、欠落領域の判定を行う。まず、欠落部が
生じている辺につなぎ合わされる辺を最初のラインとし
て、主走査方向について1ラインずつ、データの変化が
表れるまで、副走査を走査し(S64)、最初のライン
をa、データに変化の表れたラインをbとして、欠落領
域を決定する(S65)。
【0062】したがって、例えば図11に示すような画
像が原稿データとして前記画像メモリ43に格納されて
おり、欠落部を有する原稿データ60が、欠落部を生じ
ていない辺60a・60bにより、周りの原稿データ6
1・62に対して位置合わせされ、原稿データ63に対
する位置も決定している場合には、走査の開始ラインが
a(原稿データ63の端部)、データの変化が表れたラ
インがbとなり、a−b間を画像の欠落領域と判定す
る。
【0063】次に、上記のようにして判定した画像の欠
落領域を補完するための補正データの作成処理につい
て、図12のフローチャートに基づいて説明する。
【0064】まず、主走査カウンタをクリアし(S7
1)、先に判定した領域に基づいて、どちらか一方の原
稿データにおいてデータが存在するところまで、主走査
カウンタをカウントアップし(S72)、所定のライ
ン、例えば数十ライン分のデータを検索し、その傾きを
確認する(S73)。続いて、傾きを確認したデータの
延長線上近辺に、他方の原稿データのデータが存在する
かを確認し(S74)、データが存在しなければ、ター
ゲットが不明であると判断して(S75)、つなぎ合わ
せ処理を行うことができない旨を警告表示する。
【0065】一方、延長線上近辺にデータが存在すれ
ば、S75においてNOと判定し、両原稿データのデー
タ間を結ぶように欠落領域の補正データを作成する(S
76)。上記の処理(S72〜S76)を主走査方向の
1ライン分について行い、S77において、主走査方向
の1ライン全てについてデータ作成が終了したと判定す
れば、つなぎ合わせ処理の完了判定に移行する。
【0066】つなぎ合わせ処理の完了判定では、図13
のフローチャートに示すように、予めつなぎ合わせの手
順が入力されている場合には、S81において入力手順
有りと判定し、入力手順にしたがって、指定された通り
に全データが一枚の画像につながっているかをチエック
する(S82)。一方、入力手順が指定されていない場
合には、全データがつながっているかのチェックを行う
(S83)。そして、S84において、つなぎ合わせ処
理の完了が判定されなかった場合には、処理を実行でき
ないことを警告表示する一方、つなぎ合わせ処理の完了
が判定された場合には、用紙サイズの指定有無の判別に
移行し、この後は、前記した変倍処理、座標変換等を行
って、合成した画像をコピーする。
【0067】次に、例えば図14に示すような6枚の原
稿65〜70の画像をスキャナユニット22でスキャン
して、前記画像メモリ43に入力した場合を例に挙げ、
上記のつなぎ合わせ処理を具体的に説明する。
【0068】画像の読み取り時において、上記した入力
手順を指定する場合には、つなぎ合わせる順に、原稿を
スキャンさせると共に、前記画像メモリ43上での改行
を指示するために、特定の原稿、例えば白紙等を改行す
る原稿の前に読み込むようになっている。つまり、図1
5(a)に示す原稿65から画像の読み取りを開始し
て、図15(b)に示す原稿66、図15(c)に示す
原稿67を順にスキャンさせ、ここで改行を指示するた
め、図15(d)に示すような白紙71をスキャンさせ
る。この後、図15(e)に示す原稿68、図15
(f)に示す原稿69、及び図15(g)に示す原稿7
0をこの順にスキャンさせる。
【0069】これにより、原稿65の辺A2 と原稿66
の辺B1 、原稿66の辺B2 と原稿67の辺C1 に対し
て、それぞれつなぎ合わせ処理が行われ、白紙71以降
に入力された原稿68〜70については、改行が指示さ
れているので、画像メモリ43上で上記原稿65〜67
の下段に配置されて、原稿65の辺A3 と原稿68の辺
4 、原稿66の辺B3 と原稿69の辺F4 、原稿67
の辺C3 と原稿70の辺G4 に対してそれぞれつなぎ合
わせ処理が行われるようになる。また、原稿68の辺E
2 と原稿69の辺F1 、原稿69の辺F2 と原稿70の
辺G1 についても、その入力順序にしたがって、それぞ
れつなぎ合わせ処理が行われる。
【0070】ところで、つなぎ合わせ処理を行う順序に
関係なく、ランダムに原稿を入力した場合には、原稿枚
数が多くなったり、画像が複雑になるにつれて、処理時
間が長くなり、エラーの発生も増加することになるが、
上記のようにして、入力順序と白紙による改行指示とに
よって、画像の読み取り時に予めつなぎ合わせる辺を指
定することにより、つなぎ合わせる原稿が多数枚ある場
合でも、正確に、かつ迅速に処理を行うことができる。
【0071】また、スキャナユニット22により読み取
った原稿データの画像には、前記原稿台27に原稿をセ
ットしたときのズレ等が原因となって、図16(a)に
示すように、原稿データ60上において、画像の端部に
欠落部60cが生じることがある。このように、欠落部
60cが生じている辺では、つなぎ合わせ処理を行うこ
とができず、データの不一致のフラグがセットされてい
る。しかしながら、不一致のフラグがセットされた辺が
あっても、原稿データにおけるポイント部、または所定
量以上でデータの一致が確認されていれば、欠落部60
cが生じていない残りの辺により、原稿データ60の位
置合わせは行われている。したがって、この位置合わせ
により、前記したように、欠落領域として判定したライ
ンa−b間についてデータの補間が行われる。
【0072】すなわち、図16(b)に示すように、原
稿データ60と原稿データ63とにおける画像のズレΔ
wをラインa−b間の距離Δhの間で、画像をスムーズ
につなぐように補正データの作成処理を行うことより、
図16(c)に示すような補正データが作成されて、欠
落補正が行われる。
【0073】尚、このような補正データの作成は、上記
した水平方向のラインa−bのみならず、垂直方向に対
しても、同様の処理が行われるものとする。
【0074】また、図17に示すように、前記画像メモ
リ43に格納された原稿データ60上において、原稿の
エッジに相当する部分に線72が入ることがある。そこ
で、本実施例のデジタル複写機では、原稿データ60を
画像メモリ43に入力したときに、このような線72を
識別し、原稿のエッジにより生じた線72を消去する機
能を備えている。
【0075】例えば図18に示すように、原稿台27に
備えられている原稿ガイド27aに沿って原稿Pがセッ
トされた場合について、画像と原稿Pのエッジにより生
じた線とを識別する方法を説明する。図19(a)に示
すように、原稿ガイド27aに対して、原稿Pがセット
されているとすると、同図(b)に示すように、原稿ガ
イド27aに相当する部分では白レベルとなり、次に原
稿Pのエッジで黒レベルとなり、続いて原稿の画像領域
の読み取りとなる。したがって、最初の白レベルから黒
レベルへの変化点(x)から、再度白レベルに戻る点
(y)までの範囲を原稿のエッジと判断し、同図(c)
に示すように、x−y間を白レベルに置き換え、エッジ
を消去する。
【0076】さらに、原稿Pは、図18に示すように、
原稿ガイド27aから若干ずれてセットされる可能性も
あり、原稿Pのエッジが主走査方向に対して平行とは限
らず、傾いている場合もあるので、上記のレベル変化に
よる原稿のエッジの識別は、主走査方向の1ラインごと
に、各ドットについて行われるものである。
【0077】尚、上記の説明では、画像領域が白レベル
で始まる場合を取り上げて説明したが、画像領域が黒レ
ベルから開始される場合には、画像も一部消去されるこ
とになるので、主走査方向に対して、上述の補間処理を
行い、欠落したデータを補正する。
【0078】原稿のエッジ部全体が黒レベルで開始され
る場合には、予め原稿データの端部から所定のライン分
を原稿のエッジ領域とするように設定しておくことによ
り上記のエッジ消去が可能となる。尚、上記のライン
は、デジタル複写機における光学系の設計、原稿の厚さ
等により決定され、シミュレーション設定により、変更
可能となっている。
【0079】また、前記の画像メモリ43に格納された
原稿データでは、画像の読み取り時に、一部の画像が重
なって入力されることもある。したがって、本実施例の
デジタル複写機には、画像の重なりを検知して、この重
なり部を補正する機能が備えられている。つまり、前記
した原稿の特徴抽出を行う際、所定のライン分のデータ
が検索されて、データの一致する部分が、原稿データの
端部ではなく、内側で検知されると、データの一致を検
知したラインから外側の領域を画像の重なり部分と判定
する。
【0080】例えば図20に示すように、原稿データ7
3・74の間で、画像の重なりがある場合には、原稿デ
ータ73における図中一点鎖線で示すラインが、原稿デ
ータ74の端部のデータと一致するラインとなるので、
このラインから外側の領域73aを重なり部と判定す
る。そして、このような画像の重なり部を消去して、原
稿データ73における上記のラインのデータが、原稿デ
ータ74の端部のデータと一致するように、一方の原稿
データを移動させて、図21に示すように、位置合わせ
を行う。尚、この重なり部の補正により、原稿データに
おける補正した辺と対向する辺側では、画像の欠落が生
じることになるので、この欠落部については、上述した
補間処理を行って、欠落したデータを補正する。
【0081】上記のように、画像メモリ43に格納され
た原稿データに生じている画像の欠落、原稿のエッジに
相当する線の削除、画像の重なり部の補正等を必要に応
じて行うことにより、図22に示すように、画像のつな
ぎ目となる部分に、何ら問題を生じない、コピー75を
得ることができる。また、画像の読み取り時において
も、改行を指示する白紙を挿入することにより、複雑な
画像や、原稿が多数枚にわたる場合でも、正確に、かつ
迅速につなぎ合わせ処理を実行することが可能になる。
さらに、合成した画像をコピーする用紙サイズを指定す
るだけで、自動的に変倍処理が行われるようになってい
るので、面倒な計算等を要することもない。
【0082】
【発明の効果】請求項1の発明に係る画像処理装置は、
以上のように、原稿の画像を読み取る入力手段と、この
入力手段から少なくとも4分割して読み取った画像をそ
れぞれ原稿データとして記憶可能な記憶手段と、記憶手
段に格納された各原稿データを検索して、つなぎ目とな
る部分を認識し、位置合わせすると共に、上記原稿デー
タの画像がスムーズにつながるように、つなぎ目が存在
する原稿データの端部における全ての複数辺にて一致す
るか否かを確認し、少なくとも一辺での一致が確認され
かつ他の辺での一致が見られないときに欠落領域である
と判別し、該他の辺における欠落領域を補正するつなぎ
合わせ処理手段とを備えている構成である。
【0083】それゆえ、少なくとも4分割して読み込ん
だ画像に対してつなぎ合わせ処理を行う際、切り貼り等
の面倒な手間を省くことができると共に、原稿データの
端部を補正することにより、画像のつなぎ目に生じる不
自然さを解消し、良好な画像が得られるようになるとい
う効果を奏する。
【0084】また、画像の入力時に欠落が生じた場合で
も、上記欠落領域の周囲の画像を基に補正データが作成
され、欠落領域が補間されることになるので、画像のつ
なぎ目に生じる不自然さをなくし、良好な画像を得るこ
とができるという効果を奏する。
【0085】また、請求項の発明に係る画像処理装置
は、以上のように、請求項1記載の画像処理装置におい
て、つなぎ合わせ処理手段が、入力手段により原稿のエ
ッジが線として読み取られ、原稿の画像と共に記憶手段
に原稿データとして格納された場合に、この原稿のエッ
ジにより生じた線を画像と識別して消去するものであ
る。
【0086】それゆえ、画像のつなぎ目に余分な線が入
るのを防ぐことができるので、つなぎ目に生じる不自然
さをなくし、画質の向上を図ることが可能になるという
効果を奏する。
【0087】また、請求項の発明に係る画像処理装置
は、以上のように、請求項1記載の画像処理装置におい
て、つなぎ合わせ処理手段が、一方の原稿データ上でつ
なぎ目として認識した位置から、この原稿データにおけ
る他方の原稿データ側の端部までの領域を画像の重なり
部と判定し、この重なり部を消去して、位置合わせを行
うものである。
【0088】それゆえ、画像の重なり部を判別して、消
去することにより、つなぎ目の不自然さをなくし、画質
の向上を図ることができるという効果を奏する。
【0089】また、請求項4の発明に係る画像処理装置
は、以上のように、請求項1記載の画像処理装置におい
て、つなぎ合わせ処理手段は、画像データの端部から、
所定ライン分のデータを検索し、原稿の特徴を抽出し、
各原稿データから抽出した特徴を比較することにより、
つなぎ目となるデータの一致を判定し、つなぎ目が存在
する各原稿データの端部同士が向かい合うように原稿デ
ータを並び替えた後欠落領域を補正する構成である。
【0090】それゆえ、原稿の読取順や原稿指定を行う
ことなく、ランダムに読み取った場合において、特徴部
分を抽出することにより、つなぎ目処理時間を短縮で
き、また、原稿データの並び替えを行うことにより、原
稿データのつながり状態を把握したつなぎ合わせ処理を
行うことができるという効果を奏する。
【0091】また、請求項5の発明に係る画像処理装置
は、以上のように、請求項1記載の画像処理装置におい
て、つなぎ合わせ処理手段は、入力手段により原稿の画
像がつなぎ合わせ順に読みとられ、かつ、改行する際に
特定の原稿が付加されて上記記憶手段に原稿データとし
て格納された場合に、上記記憶手段に格納された原稿デ
ータの配置に基づいてつなぎ合わせ処理を行う構成であ
る。
【0092】それゆえ、原稿の画像の入力順序にしたが
ってつなぎ合わせ処理が行われ、特定の原稿を認識する
と改行してつなぎ合わせ処理をさらに続ける。したがっ
て、つなぎ合わせる原稿が多数枚ある場合でも、正確
に、かつ迅速に処理を行うことができるという効果を奏
する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例におけるデジタル複写機にお
いて、原稿データのつなぎ合わせ処理を行う際の処理手
順を示すフローチャートである。
【図2】上記のデジタル複写機の概略の構成を示す模式
図である。
【図3】上記のデジタル複写機において、備えられてい
る画像処理系の構成を示すブロック図である。
【図4】上記のつなぎ合わせ処理において、原稿の特徴
抽出を行う際の処理手順を示すフローチャートである。
【図5】上記のデジタル複写機に備えられている画像メ
モリ上における原稿データの配置状態を示す模式図であ
る。
【図6】上記の画像メモリに格納された原稿データの検
索領域を示す模式図である。
【図7】上記のつなぎ合わせ処理において、原稿データ
の一致・不一致の判定を行う際の処理手順を示すフロー
チャートである。
【図8】上記のつなぎ合わせ処理において、全データの
処理完了判定を行う際の処理手順を示すフローチャート
である。
【図9】上記のつなぎ合わせ処理を4枚の画像に対して
行う場合の画像の配置状態を示す模式図である。
【図10】上記のつなぎ合わせ処理において、データの
欠落補正を行う際の処理手順を示すフローチャートであ
る。
【図11】上記データの欠落補正の対象となる原稿デー
タを示す模式図である。
【図12】上記のつなぎ合わせ処理において、データの
欠落補正を行う際の処理手順を示すフローチャートであ
る。
【図13】上記のつなぎ合わせ処理において、つなぎ合
わせ処理完了判定を行う際の処理手順を示すフローチャ
ートである。
【図14】上記デジタル複写機において、つなぎ合わせ
処理を実施する原稿を示す模式図である。
【図15】上記つなぎ合わせ処理を行う際、原稿データ
の位置関係を指示する画像の入力手順を示す模式図であ
る。
【図16】(a)は上記の欠落補正の対象となる欠落部
を有する原稿データを示す模式図、(b)は原稿データ
間の距離、データのズレを示す模式図、(c)は欠落補
正後の原稿データを示す模式図である。
【図17】上記の画像メモリに格納された原稿データに
おいて、原稿のエッジによる線が生じた状態を示す模式
図である。
【図18】上記のデジタル複写機に備えられている原稿
台を示す平面図である。
【図19】(a)は図18に示す原稿台のA−A線矢視
断面図、(b)は(a)に示す原稿の配置により判別さ
れた白/黒レベルを示す説明図、(c)は原稿のエッジ
消去後の白/黒レベルを示す説明図である。
【図20】上記の画像メモリに格納された原稿データに
おいて、画像の重なりが生じた状態を示す模式図であ
る。
【図21】画像の重なりが生じた上記の原稿データが補
正された状態を示す模式図である。
【図22】上記のつなぎ合わせ処理により得られたコピ
ーを示す模式図である。
【符号の説明】
22 スキャナユニット(入力手段) 43 画像メモリ(記憶手段) 48 つなぎ合わせ処理部(つなぎ合わせ処理手
段) 60〜63 原稿データ 60c 欠落部 65〜70 原稿 72 線 73・74 原稿データ 73a 重なり部

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】原稿の画像を読み取る入力手段と、この入
    力手段から少なくとも4分割して読み取った画像をそれ
    ぞれ原稿データとして記憶可能な記憶手段と、記憶手段
    に格納された各原稿データを検索して、つなぎ目となる
    部分を認識し、位置合わせすると共に、上記原稿データ
    の画像がスムーズにつながるように、つなぎ目が存在す
    る原稿データの端部における全ての複数辺にて一致する
    か否かを確認し、少なくとも一辺での一致が確認されか
    つ他の辺での一致が見られないときに欠落領域であると
    判別し、該他の辺における欠落領域を補正するつなぎ合
    わせ処理手段とを備えていることを特徴とする画像処理
    装置。
  2. 【請求項2】つなぎ合わせ処理手段は、入力手段により
    原稿のエッジが線として読み取られ、原稿の画像と共に
    記憶手段に原稿データとして格納された場合に、この原
    稿のエッジにより生じた線を画像と識別して消去するこ
    とを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
  3. 【請求項3】つなぎ合わせ処理手段は、一方の原稿デー
    タ上でつなぎ目として認識した位置から、この原稿デー
    タにおける他方の原稿データ側の端部までの領域を画像
    の重なり部と判定し、この重なり部を消去して、位置合
    わせを行うことを特徴とする請求項1記載の画像処理装
    置。
  4. 【請求項4】つなぎ合わせ処理手段は、画像データの端
    部から、所定ライン分のデータを検索し、原稿の特徴を
    抽出し、各原稿データから抽出した特徴を比較すること
    により、つなぎ目となるデータの一致を判定し、つなぎ
    目が存在する各原稿データの端部同士が向かい合うよう
    に原稿データを並び替えた後欠落領域を補正することを
    特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
  5. 【請求項5】つなぎ合わせ処理手段は、入力手段により
    原稿の画像がつなぎ合わせ順に読みとられ、かつ、改行
    する際に特定の原稿が付加されて上記記憶手段に原稿デ
    ータとして格納された場合に、上記記憶手段に格納され
    た原稿データの配置に基づいてつなぎ合わせ処理を行う
    ことを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
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