JP2891282B2 - セメント建材の押出成形方法 - Google Patents

セメント建材の押出成形方法

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JP2891282B2
JP2891282B2 JP34290593A JP34290593A JP2891282B2 JP 2891282 B2 JP2891282 B2 JP 2891282B2 JP 34290593 A JP34290593 A JP 34290593A JP 34290593 A JP34290593 A JP 34290593A JP 2891282 B2 JP2891282 B2 JP 2891282B2
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  • Curing Cements, Concrete, And Artificial Stone (AREA)
  • Press-Shaping Or Shaping Using Conveyers (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明はセメント建材の押出成
形方法に関し、詳しくは空気連行剤を使用して成形され
る軽量高強度製品の押出成形方法の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、セメント等の無機質原料で軽量高
強度セメント建材を押出成形する手段として空気連行剤
を使用し、これによる微小気泡をセメントマトリックス
内に均一分散させることによりポーラスな組織構造とす
る場合がある。上記押出成形法において空気連行剤によ
る気泡の発生率、微小化をより促進するため、セメン
ト、シリカ質原料、骨材、補強繊維等の粉状原料と空気
連行剤その他液状原料とを別々の槽で混合し、空気連行
剤により液状原料を充分に泡立ててからニーダで両原料
を混合する場合がある。
【0003】
【従来技術の問題点】しかしながら、空気連行剤と水と
を攪拌槽で泡立てつつ混合した場合、攪拌時は充分に泡
立てることができても、ニーダへ供給するため攪拌機を
停止させると泡と水とが分離しやすく、ニーダへ供給す
る際に泡の均一分散した水が供給できず、均質な製品を
成形することが困難となる問題があった。
【0004】一方このような問題を解消するため、攪拌
機を駆動しつつ液をニーダへ投入すると、攪拌翼により
泡が周辺に飛び散り、泡の無駄が生じる他、排出後半部
分の泡が次第に粗大となり、均一な多孔質構造の製品が
得難くなる欠点があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】この発明は上記問題点
に鑑み、均一な粒径の気泡を供給でき、もって均質な材
質の軽量高強度無機質製品を押出成形することを可能と
し、かつ出来た製品の耐爆裂性や耐当該性に優れる製品
の押出成形方法を得ることを目的としてなされたもので
ある。
【0006】
【課題を解決するための手段】即ち、この発明のセメン
ト建材の押出成形方法は、セメント、シリカ質原料、骨
材、補強繊維に押出助剤、空気連行剤及び必要量の水を
加えて混練し、微小気泡を含むセメント混練物を得、こ
れを押出成形することにより軽量高強度製品を押出成形
する方法において、予め乾式混合してなる上記混合粉状
原料をニーダに供給し、次いで空気連行剤を所定量の水
より少ない量の水単独に添加し攪拌して均一に泡立てた
後、これをニーダへの投入シュートへ供給し、該投入シ
ュート内でエアブロー、攪拌羽根などの攪拌手段で再度
泡立て、残余の量の水で投入シュートの内壁を洗浄しつ
つ前記ニーダへ供給し全体を混練後、押出成形機へ供給
し所定形状の製品を押出成形することを特徴とするもの
である。
【0007】
【作用】この発明において、セメント、シリカ質原料、
骨材、石綿以外の補強繊維に押出助剤、空気連行剤及び
必要量の水を加えてなるセメント押出成形配合物そのも
のは、従来のいわゆる押出配合として知られているもの
が使用され、この点では特に記する点は無い。
【0008】この発明において、上記配合材料を空気連
行剤と水及びその他の配合材料とに分け、前者は攪拌に
より充分に泡立て、後者は充分に乾式混合した後ニーダ
で混合する工程とし、さらにこの工程において、空気連
行剤と水とを攪拌する場合、空気連行剤を所定量の水よ
り少ない量の水単独に添加し攪拌して均一に泡立てた
後、これをニーダへの投入シュートへ供給し、該投入シ
ュート内でエアブロー、攪拌羽根などの攪拌手段で再度
泡立て、残余の量の水で投入シュートの内壁を洗浄しつ
つ前記ニーダへ供給する点に特徴がある。
【0009】即ち、空気連行剤と水との攪拌により得た
気泡混入の水を直接ニーダに供給せず一旦投入シュート
へ供給しさらにここで泡立て水と泡との分離を防止し、
気泡の微小化を促進する。そして、この投入シュートか
らニーダへ供給する際にシュート内壁に付着する泡を残
余の量の水で洗い落としながら供給するのである。従っ
て、ニーダへ供給される気泡混入水は両者が均一に混合
した状態となり、かつ気泡も微小径のものとなり均質な
セメントマトリックスの生成に寄与するのである。
【0010】
【実施例】次に、この発明の実施例を説明する。図1は
この発明の方法を実施する装置の説明図である。
【0011】〔実施例1〕セメント38重量%、シリカ質
原料としてシリカヒューム10重量%、珪砂38重量%、パ
ルプ繊維4重量%、砂などの骨材10重量%の合計 100重
量%に、押出助剤としてメチルセルロースを外割りで 1
重量%、空気連行剤を同 1重量%、水を同22重量%の配
合において、まず20重量%の水と、空気連行剤として株
式会社花王社製:商品名「マイティーAE03」 1重量%を
攪拌槽1に投入し攪拌して均一に泡立てた。次いで、こ
の空気混入水Wを攪拌槽1の攪拌翼1Aを低速駆動しつ
つ投入シュート2へ供給し、投入シュート2内の泡分散
ミキサ2Aで空気混入水Wをさらに泡立て、残りの 2重
量%の水を利用してスプレー3により投入シュート2内
壁を洗浄しつつニーダ4へ供給した。
【0012】図1において、5は上記水と空気連行剤以
外の配合材料を乾式混合するミキサであり、混合粉体材
料Pと空気混入水Wの全量をニーダ4へ供給後この混練
物を押出成形装置6へ供給し、厚さ20mm幅200mm 長さ50
0mm/の試験板を押出成形し、得た試験板を60℃×6時間
の蒸気養生後、8kg/cm2 ×12時間のオートクレーブ養
生を行い試験片を得た。
【0013】〔実施例2〕実施例1における攪拌槽1か
ら投入シュート2への空気混入水Wの供給時に攪拌翼1
Aを停止させた他は実施例1と同様にして試験片を得
た。
【0014】〔比較例1〕実施例1と同じ配合材料にお
いて、添加すべき全量の水と空気連行剤とを攪拌槽1で
高速攪拌し、これを直接ニーダ4へ供給した他は実施例
1と同様にして試験片を得た。 〔比較例2〕実施例1と同じ配合材料において、添加す
べき全量の水と空気連行剤とを攪拌槽1で高速攪拌し、
これを投入シュート2を介して投入シュート2内壁を洗
浄すること無くニーダ4へ空気混入水Wを供給した他は
実施例1と同様にして試験片を得た。
【0015】得た試験片について、耐爆裂試験、曲げ強
度試験、及び凍結融解試験を行ったところ、表1に示す
結果となった。なお、耐爆裂試験は 950℃に調整したガ
スバーナの炎に直接当てて5分間経過後の爆裂又は表面
はぜ割れの有無を試験板10枚について観察することによ
り、また曲げ強度試験はスパン40cmの曲げ強度の測定に
より、凍結融解試験はJIS A 5422に準拠し300 サイクル
繰り返し後のチッピングの有無の観察によった。
【0016】
【表1】
【0017】表1において、凍結融解試験の欄の○は表
面状態に全く変化がなかったもの、△は僅かにチッピン
グが見られたもの、×はチッピングが多数見られるもの
を示す。
【0018】
【発明の効果】以上説明したように、この発明の方法に
よれば、空気連行剤を所定量の水に添加し攪拌して泡立
てる場合、攪拌槽と投入シュートとの二段階に分けて攪
拌供給するので、水と泡とが分離することなく、かつ均
一な泡径の状態で他のセメント配合材料と混練可能であ
り、この結果、均一なポーラスな構造のセメントマトリ
ックスを作ることができ、耐爆裂性、凍結融解性及び曲
げ強度に優れたセメント建材の押出成形が可能となるの
である。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の方法を実施する装置の説明図であ
る。
【符号の説明】
1…攪拌槽 1A…攪拌翼 2…投入シュート 2A…泡分散ミキサ 3…スプレー 4…ニーダ 5…乾式混合ミキサ 6…押出成形装置 W…空気混入水 P…混合粉体材料
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B28B 3/20 C04B 38/10

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 セメント、シリカ質原料、骨材、補強繊
    維に押出助剤、空気連行剤及び必要量の水を加えて混練
    し、微小気泡を含むセメント混練物を得、これを押出成
    形することにより軽量高強度製品を押出成形する方法に
    おいて、予め乾式混合してなる上記混合粉状原料をニー
    ダに供給し、次いで空気連行剤を所定量の水より少ない
    量の水単独に添加し攪拌して均一に泡立てた後、これを
    ニーダへの投入シュートへ供給し、該投入シュート内で
    エアブロー、攪拌羽根などの攪拌手段で再度泡立て、残
    余の量の水で投入シュートの内壁を洗浄しつつ前記ニー
    ダへ供給し全体を混練後、押出成形機へ供給し所定形状
    の製品を押出成形することを特徴とするセメント建材の
    押出成形方法。
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