JP2890720B2 - スピーカ用振動板 - Google Patents
スピーカ用振動板Info
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- JP2890720B2 JP2890720B2 JP18902790A JP18902790A JP2890720B2 JP 2890720 B2 JP2890720 B2 JP 2890720B2 JP 18902790 A JP18902790 A JP 18902790A JP 18902790 A JP18902790 A JP 18902790A JP 2890720 B2 JP2890720 B2 JP 2890720B2
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- diaphragm
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Description
【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は各種音響機器に用いられるスピーカ用振動板
に関するものである。
に関するものである。
従来の技術 スピーカ用振動板は、従来から紙パルプを主体とする
振動板が使用され、性能として、振動板の比弾性率E/ρ
（E:弾性率、ρ：密度）がなるべく大きく、高音域の周
波数特性を滑らかにするために適度の内部損失を有する
ことが要求されている。
振動板が使用され、性能として、振動板の比弾性率E/ρ
（E:弾性率、ρ：密度）がなるべく大きく、高音域の周
波数特性を滑らかにするために適度の内部損失を有する
ことが要求されている。
従来からE/ρを大きくする目的で、紙パルプを主体と
する振動板にマイカ粉末や炭素繊維など強化材を混入す
る方法が行われていた。また、近年、合成樹脂に強化材
を混入した振動板が使用され、E/ρの向上がなされてき
た。また内部損失については紙パルプは適度の内部損失
を有し、合成樹脂振動板の内部損失を高めるため、表面
に柔軟性材料の塗装が行ったりしてきた。
する振動板にマイカ粉末や炭素繊維など強化材を混入す
る方法が行われていた。また、近年、合成樹脂に強化材
を混入した振動板が使用され、E/ρの向上がなされてき
た。また内部損失については紙パルプは適度の内部損失
を有し、合成樹脂振動板の内部損失を高めるため、表面
に柔軟性材料の塗装が行ったりしてきた。
以下に従来のスピーカ振動板について説明する。
第４図は従来の合成樹脂の射出成形して得られる樹脂
の流動部を示すもので６は注入部、７は成型部である。
の流動部を示すもので６は注入部、７は成型部である。
第４図は従来の合成樹脂の射出成型によって得られる
スピーカ用振動板８を示したものである。
スピーカ用振動板８を示したものである。
第５図は従来の紙パルプを主体とするスピーカ用振動
板９を示したものである。
板９を示したものである。
以上のように構成されたスピーカ用振動板について説
明する。まず合成樹脂の射出成形によって得られるスピ
ーカ用振動板８は、特に炭素繊維などの強化材を混入し
た場合、合成樹脂のポリマーと繊維状の充填材は、樹脂
の流動方向に配向しながら冷却固化する。
明する。まず合成樹脂の射出成形によって得られるスピ
ーカ用振動板８は、特に炭素繊維などの強化材を混入し
た場合、合成樹脂のポリマーと繊維状の充填材は、樹脂
の流動方向に配向しながら冷却固化する。
また、紙パルプを主体とするスピーカ用振動板９に強
化材として炭素繊維を混入する方法が行われてきた。
化材として炭素繊維を混入する方法が行われてきた。
発明が解決しようとする課題 しかしながら、上記の従来の構成では、まず合成樹脂
の射出成形によって得られるスピーカ用振動板８は、樹
脂の流動方向に配向しているので、平滑な表面のスピー
カ用振動板８は、樹脂の配向方向の強度は非常に良好で
あるが、樹脂の配向方向と垂直な方向については、強度
は弱く、スピーカの駆動時にスピーカ用振動板に亀裂が
入りやすい状態となる。また紙パルプに炭素繊維を混入
する方法では、その混入量に限界があり、E/ρの増加に
は限界があり、満足できるものではなかった。
の射出成形によって得られるスピーカ用振動板８は、樹
脂の流動方向に配向しているので、平滑な表面のスピー
カ用振動板８は、樹脂の配向方向の強度は非常に良好で
あるが、樹脂の配向方向と垂直な方向については、強度
は弱く、スピーカの駆動時にスピーカ用振動板に亀裂が
入りやすい状態となる。また紙パルプに炭素繊維を混入
する方法では、その混入量に限界があり、E/ρの増加に
は限界があり、満足できるものではなかった。
本発明は上記従来の問題点を解決するもので、E/ρが
高く、適度の内部損失を有するとともに脆弱性を改良し
たスピーカ用振動板を提供することを目的としたもので
ある。
高く、適度の内部損失を有するとともに脆弱性を改良し
たスピーカ用振動板を提供することを目的としたもので
ある。
課題を解決するための手段 この課題を解決するために本発明のスピーカ用振動板
は、熱可塑性の液晶ポリマーを主成分とし、振動板の表
面の少なくとも一方を蛇行形状にするように、成形金型
の表面に蛇行形状の溝をつくって、射出成形によって得
られるようにしたものである。
は、熱可塑性の液晶ポリマーを主成分とし、振動板の表
面の少なくとも一方を蛇行形状にするように、成形金型
の表面に蛇行形状の溝をつくって、射出成形によって得
られるようにしたものである。
作用 この構成における液晶ポリマーや液晶ポリマーと繊維
状の充填材は、樹脂の流動方向に配向しながら冷却固化
する。樹脂の流動方向は、スピーカ用振動板の樹脂表面
は蛇行形状であり、樹脂の蛇行配向によってスピーカの
振動の弾性率を高め、スピーカ用振動板の脆弱性を改良
し、適度な内部損失を有するものとなる。
状の充填材は、樹脂の流動方向に配向しながら冷却固化
する。樹脂の流動方向は、スピーカ用振動板の樹脂表面
は蛇行形状であり、樹脂の蛇行配向によってスピーカの
振動の弾性率を高め、スピーカ用振動板の脆弱性を改良
し、適度な内部損失を有するものとなる。
実施例 以下、本発明の一実施例について、図面を参照しなが
ら説明する。
ら説明する。
第１図は本発明の第１の実施例における熱可塑性の液
晶ポリマーを主成分とした樹脂の流動部を示すもので、
１は注入部、２は成形部、３は蛇行形状をした溝の部分
である。
晶ポリマーを主成分とした樹脂の流動部を示すもので、
１は注入部、２は成形部、３は蛇行形状をした溝の部分
である。
第２図は本発明から得られるスピーカ用振動板４を示
したものである。
したものである。
以上のように構成されたスピーカ用振動板について説
明する。
明する。
熱可塑性の液晶ポリマーに熱を加えると溶融し、粘度
が低下し優れた流動性を示し、射出成形によって、スピ
ーカ用振動板形状の金型に充填すると、ポリマーは金型
の表面で配向しながら冷却固化する。この時に上記金型
表面に蛇行形状の溝を部分的に形成することによって液
晶ポリマーの流動性の方向が金型表面では蛇行するの
で、液晶ポリマーの配向も蛇行する。これによってスピ
ーカ用振動板の脆弱性を改良することができる。すなわ
ち、液晶ポリマーは樹脂の配向方向については弾性率が
高いが、樹脂の配向方向と垂直な方向については弾性率
が低いので、弾性率の低い部分がスピーカ用振動板の亀
裂の原因となる。蛇行形状の溝３を有することによっ
て、スピーカ用振動板の脆弱性を改良することができ
る。
が低下し優れた流動性を示し、射出成形によって、スピ
ーカ用振動板形状の金型に充填すると、ポリマーは金型
の表面で配向しながら冷却固化する。この時に上記金型
表面に蛇行形状の溝を部分的に形成することによって液
晶ポリマーの流動性の方向が金型表面では蛇行するの
で、液晶ポリマーの配向も蛇行する。これによってスピ
ーカ用振動板の脆弱性を改良することができる。すなわ
ち、液晶ポリマーは樹脂の配向方向については弾性率が
高いが、樹脂の配向方向と垂直な方向については弾性率
が低いので、弾性率の低い部分がスピーカ用振動板の亀
裂の原因となる。蛇行形状の溝３を有することによっ
て、スピーカ用振動板の脆弱性を改良することができ
る。
本発明によって得られるスピーカ用振動板と従来方法
によって得られるスピーカ用振動板の伸長分子鎖構造を
下記に示す。
によって得られるスピーカ用振動板の伸長分子鎖構造を
下記に示す。
液晶ポリマー５の分子状態において第３図は本発明の
スピーカ用振動板の分子状態を示し、液晶ポリマー５が
溶融，射出成形，固化の状態を示し固化の状態で伸長分
子鎖構造が、成形金型表面に蛇行形状の溝３を形成した
状態であり、本発明で得られたスピーカ用振動板は脆弱
性のないものであり、第７図の従来構造金型で得られた
スピーカ用振動板は伸長分子鎖構造が均一な一方向であ
るため、スピーカ用振動板は樹脂の流れ方向に亀裂の入
りやすいものとなる。
スピーカ用振動板の分子状態を示し、液晶ポリマー５が
溶融，射出成形，固化の状態を示し固化の状態で伸長分
子鎖構造が、成形金型表面に蛇行形状の溝３を形成した
状態であり、本発明で得られたスピーカ用振動板は脆弱
性のないものであり、第７図の従来構造金型で得られた
スピーカ用振動板は伸長分子鎖構造が均一な一方向であ
るため、スピーカ用振動板は樹脂の流れ方向に亀裂の入
りやすいものとなる。
発明の効果 本発明は以上説明したように、熱可塑性の液晶ポリマ
ーを主成分とするスピーカ用振動板において、振動板表
面に蛇行性の配向状態を有した構造をとることによっ
て、すぐれた高弾性率と脆弱性のないスピーカ用振動板
を得ることができる。
ーを主成分とするスピーカ用振動板において、振動板表
面に蛇行性の配向状態を有した構造をとることによっ
て、すぐれた高弾性率と脆弱性のないスピーカ用振動板
を得ることができる。
第１図は本発明の一実施例に係わるスピーカ用振動板を
成形して製造する時の成形型の樹脂流動部を示す斜視
図、第２図は同振動板の半断面正面図、第３図は本発明
の製造時の工程を示す説明図、第４図は従来のスピーカ
用振動板を成形して製造する時の成形型の樹脂流動部を
示す斜視図、第５図，第６図は従来のスピーカ用振動板
の半断面正面図、第７図は従来のスピーカ用振動板の製
造工程を示す説明図である。 １……注入部、２……成形部、３……蛇行形状の溝、４
……樹脂振動板、５……液晶ポリマー。
成形して製造する時の成形型の樹脂流動部を示す斜視
図、第２図は同振動板の半断面正面図、第３図は本発明
の製造時の工程を示す説明図、第４図は従来のスピーカ
用振動板を成形して製造する時の成形型の樹脂流動部を
示す斜視図、第５図，第６図は従来のスピーカ用振動板
の半断面正面図、第７図は従来のスピーカ用振動板の製
造工程を示す説明図である。 １……注入部、２……成形部、３……蛇行形状の溝、４
……樹脂振動板、５……液晶ポリマー。
Claims (1)
- 【請求項１】熱可塑性の液晶ポリマーを主成分とし、表
面の少なくとも一方に蛇行形状の溝を形成したスピーカ
用振動板。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP18902790A JP2890720B2 (ja) | 1990-07-16 | 1990-07-16 | スピーカ用振動板 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP18902790A JP2890720B2 (ja) | 1990-07-16 | 1990-07-16 | スピーカ用振動板 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0477095A JPH0477095A (ja) | 1992-03-11 |
| JP2890720B2 true JP2890720B2 (ja) | 1999-05-17 |
Family
ID=16234072
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP18902790A Expired - Fee Related JP2890720B2 (ja) | 1990-07-16 | 1990-07-16 | スピーカ用振動板 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2890720B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP3958739B2 (ja) | 2003-12-12 | 2007-08-15 | Ｎｅｃトーキン株式会社 | 音響振動発生素子 |
| JP2006352464A (ja) * | 2005-06-15 | 2006-12-28 | Nec Tokin Corp | 音響振動発生素子 |
| JP2007049471A (ja) * | 2005-08-10 | 2007-02-22 | Sony Corp | スピーカ振動板 |
-
1990
- 1990-07-16 JP JP18902790A patent/JP2890720B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0477095A (ja) | 1992-03-11 |
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Legal Events
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|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |