JP2888078B2 - 搬送用ハンガーの支持アーム回転装置 - Google Patents
搬送用ハンガーの支持アーム回転装置Info
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Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車組み立て工場に
於ける車体の搬送などに使用されている搬送用ハンガ
ー、特にハンガー各支持杆の下端に被搬送物を支持する
支持アームを水平回転可能に設けた搬送用ハンガーの各
支持アームの回転装置に関するものである。
於ける車体の搬送などに使用されている搬送用ハンガ
ー、特にハンガー各支持杆の下端に被搬送物を支持する
支持アームを水平回転可能に設けた搬送用ハンガーの各
支持アームの回転装置に関するものである。
【０００２】
【従来の技術及びその問題点】図１〜図３に示されるよ
うに、この種の搬送用ハンガー１は、ガイドレール２に
沿って移動する駆動トロリー３と従動トロリー４とに吊
り下げられ、車体などの被搬送物５をガイドレール２に
沿って搬送するものであって、被搬送物５の左右両側で
各前後２箇所に位置する支持杆６を備え、各支持杆６の
下端部には、水平回転自在な支持アーム７が設けられて
いる。
うに、この種の搬送用ハンガー１は、ガイドレール２に
沿って移動する駆動トロリー３と従動トロリー４とに吊
り下げられ、車体などの被搬送物５をガイドレール２に
沿って搬送するものであって、被搬送物５の左右両側で
各前後２箇所に位置する支持杆６を備え、各支持杆６の
下端部には、水平回転自在な支持アーム７が設けられて
いる。
【０００３】図４に示されるように前記各支持アーム７
は、支持杆６の下端部に設けられている垂直軸８に外嵌
された筒体９から突設されていて、当該垂直軸８の周り
の水平回転と当該垂直軸８に沿った昇降とが可能なもの
である。而して、図６に示されるように、当該支持アー
ム７には下向きに回り止め用ピン１０が突設され、この
支持アーム７が被搬送物支持向きにある状態で下降限ま
で下降したときに前記回り止め用ピン１０が嵌合するピ
ン穴１１が、支持杆６の下端（垂直軸８の下端）に設け
られている支持アーム受け部材１２に設けられている。
は、支持杆６の下端部に設けられている垂直軸８に外嵌
された筒体９から突設されていて、当該垂直軸８の周り
の水平回転と当該垂直軸８に沿った昇降とが可能なもの
である。而して、図６に示されるように、当該支持アー
ム７には下向きに回り止め用ピン１０が突設され、この
支持アーム７が被搬送物支持向きにある状態で下降限ま
で下降したときに前記回り止め用ピン１０が嵌合するピ
ン穴１１が、支持杆６の下端（垂直軸８の下端）に設け
られている支持アーム受け部材１２に設けられている。
【０００４】このような搬送用ハンガーに於いては、被
搬送物５の積み降ろしに際して前記支持アーム７を、図
３に実線で示される被搬送物支持向きと図３に仮想線で
示される９０度水平回転した退避向きとに切り換える必
要がある。この向き切り換えに際しては、図６にも示さ
れるように、支持アーム７を垂直軸８に沿って上昇させ
て回り止め用ピン１０を受け部材１２側のピン穴１１か
ら脱出させた後、支持アーム７を垂直軸８の周りに９０
度水平回転させて退避向きに切り換え、元の被搬送物支
持向きに戻すときも、上昇位置で支持アーム７を９０度
逆転させた後、下降させて回り止め用ピン１０をピン穴
１１に嵌合させる必要がある。
搬送物５の積み降ろしに際して前記支持アーム７を、図
３に実線で示される被搬送物支持向きと図３に仮想線で
示される９０度水平回転した退避向きとに切り換える必
要がある。この向き切り換えに際しては、図６にも示さ
れるように、支持アーム７を垂直軸８に沿って上昇させ
て回り止め用ピン１０を受け部材１２側のピン穴１１か
ら脱出させた後、支持アーム７を垂直軸８の周りに９０
度水平回転させて退避向きに切り換え、元の被搬送物支
持向きに戻すときも、上昇位置で支持アーム７を９０度
逆転させた後、下降させて回り止め用ピン１０をピン穴
１１に嵌合させる必要がある。
【０００５】即ち、この種の搬送用ハンガーに於ける支
持アーム７は、昇降操作と水平回転操作とが必要である
が、これら操作を地上側の機械装置で自動的に行わせる
ためには、支持杆６（垂直軸８）を垂直姿勢に位置決め
する必要もある。而して従来のこの種の支持アーム回転
装置では、支持杆６（垂直軸８）を垂直姿勢に位置決め
する手段と、支持アーム７を昇降させる昇降駆動手段
と、上昇位置の支持アーム７を水平回転駆動する手段と
が、各々独立的に設けられており、支持アーム回転装置
全体が占める空間が大きく且つ全体の構造が複雑で高価
なものであった。
持アーム７は、昇降操作と水平回転操作とが必要である
が、これら操作を地上側の機械装置で自動的に行わせる
ためには、支持杆６（垂直軸８）を垂直姿勢に位置決め
する必要もある。而して従来のこの種の支持アーム回転
装置では、支持杆６（垂直軸８）を垂直姿勢に位置決め
する手段と、支持アーム７を昇降させる昇降駆動手段
と、上昇位置の支持アーム７を水平回転駆動する手段と
が、各々独立的に設けられており、支持アーム回転装置
全体が占める空間が大きく且つ全体の構造が複雑で高価
なものであった。
【０００６】
【課題を解決するための手段】本発明は上記のような従
来の問題点を解決するために成されたものであって、そ
の特徴を後述する実施例の参照符号を括弧付きで付して
示すと、本発明の支持アーム回転装置は、前記各支持杆
６の下端に前記垂直軸８と同心状に開口する垂直な軸穴
(18)を設けると共に、支持アーム７には下側面に開口す
る垂直な回転操作用ピン穴(19)を設け、所定位置に停止
した搬送用ハンガー１の各支持杆６の真下位置には、前
記軸穴(18)に嵌入可能な芯出し用軸(25)を備えた昇降台
(21)と、この昇降台(21)を昇降させる昇降駆動手段(31)
とを配設し、前記昇降台(21)には、前記芯出し用軸(25)
を中心に回転可能な回転体(26)と、この回転体(26)を回
転させる回転駆動手段(33)とを併設し、前記回転体(26)
には、前記芯出し用軸(25)が前記軸穴(18)に嵌入した後
に前記回転操作用ピン穴(19)に嵌入可能な回転操作用ピ
ン(28)と、前記支持アーム７を押し上げる押し上げ面(2
9)とを併設した点に特徴を有する。
来の問題点を解決するために成されたものであって、そ
の特徴を後述する実施例の参照符号を括弧付きで付して
示すと、本発明の支持アーム回転装置は、前記各支持杆
６の下端に前記垂直軸８と同心状に開口する垂直な軸穴
(18)を設けると共に、支持アーム７には下側面に開口す
る垂直な回転操作用ピン穴(19)を設け、所定位置に停止
した搬送用ハンガー１の各支持杆６の真下位置には、前
記軸穴(18)に嵌入可能な芯出し用軸(25)を備えた昇降台
(21)と、この昇降台(21)を昇降させる昇降駆動手段(31)
とを配設し、前記昇降台(21)には、前記芯出し用軸(25)
を中心に回転可能な回転体(26)と、この回転体(26)を回
転させる回転駆動手段(33)とを併設し、前記回転体(26)
には、前記芯出し用軸(25)が前記軸穴(18)に嵌入した後
に前記回転操作用ピン穴(19)に嵌入可能な回転操作用ピ
ン(28)と、前記支持アーム７を押し上げる押し上げ面(2
9)とを併設した点に特徴を有する。
【０００７】また、請求項２に係る本発明では、所定位
置に停止した搬送用ハンガー１の各支持杆６の側方位置
に、支持アーム７を押し下げる支持アーム押し下げ手段
(37)が配設される。
置に停止した搬送用ハンガー１の各支持杆６の側方位置
に、支持アーム７を押し下げる支持アーム押し下げ手段
(37)が配設される。
【０００８】
【実施例】以下、本発明の一実施例を添付の例示図に基
づいて説明すると、図１〜図３は、搬送用台車１３と前
記搬送用ハンガー１との間で被搬送物５を昇降搬送装置
１４により移載する設備の概略を示しており、昇降搬送
装置１４は、左右一対の昇降ガイド支柱１５ａ，１５ｂ
に沿って同期昇降移動する左右一対の昇降台１６ａ，１
６ｂから内向きに各前後一対の支持アーム１７ａ，１７
ｂを突設したものであり、搬送用ハンガー１による搬送
経路は、前記昇降台１６ａ，１６ｂの昇降経路間の上部
に位置し、搬送用台車１３による搬送経路は、前記昇降
台１６ａ，１６ｂの昇降経路間の下部に位置している。
づいて説明すると、図１〜図３は、搬送用台車１３と前
記搬送用ハンガー１との間で被搬送物５を昇降搬送装置
１４により移載する設備の概略を示しており、昇降搬送
装置１４は、左右一対の昇降ガイド支柱１５ａ，１５ｂ
に沿って同期昇降移動する左右一対の昇降台１６ａ，１
６ｂから内向きに各前後一対の支持アーム１７ａ，１７
ｂを突設したものであり、搬送用ハンガー１による搬送
経路は、前記昇降台１６ａ，１６ｂの昇降経路間の上部
に位置し、搬送用台車１３による搬送経路は、前記昇降
台１６ａ，１６ｂの昇降経路間の下部に位置している。
【０００９】而して、搬送用台車１３上から搬送用ハン
ガー１へ被搬送物５を積み込む場合は、所定位置で停止
した搬送用台車１３上の被搬送物５を、昇降台１６ａ，
１６ｂの上昇により支持アーム１７ａ，１７ｂですくい
上げる。そして引き続き昇降台１６ａ，１６ｂを上昇さ
せることにより、支持アーム１７ａ，１７ｂで支持され
ている被搬送物５を、搬送用台車１３の真上で停止して
いる搬送用ハンガー１の支持杆６の間に、各支持アーム
７の支持レベルより高いレベルまで搬送する。勿論この
とき、図３に仮想線で示されるように各支持アーム７は
退避向きに切り換えられていて、被搬送物５の上昇移動
経路外に位置している。次に各支持アーム７を、図３に
実線で示される被搬送物支持向きに水平回転させて切り
換えた後、昇降台１６ａ，１６ｂを下降させることによ
り、支持アーム１７ａ，１７ｂで支持されている被搬送
物５を搬送用ハンガー１側の各支持アーム７上に乗り移
らせることが出来る。搬送用ハンガー１に支持されてい
る被搬送物５を搬送用台車１３上に降ろす作業は、上記
とは逆の手順で行える。
ガー１へ被搬送物５を積み込む場合は、所定位置で停止
した搬送用台車１３上の被搬送物５を、昇降台１６ａ，
１６ｂの上昇により支持アーム１７ａ，１７ｂですくい
上げる。そして引き続き昇降台１６ａ，１６ｂを上昇さ
せることにより、支持アーム１７ａ，１７ｂで支持され
ている被搬送物５を、搬送用台車１３の真上で停止して
いる搬送用ハンガー１の支持杆６の間に、各支持アーム
７の支持レベルより高いレベルまで搬送する。勿論この
とき、図３に仮想線で示されるように各支持アーム７は
退避向きに切り換えられていて、被搬送物５の上昇移動
経路外に位置している。次に各支持アーム７を、図３に
実線で示される被搬送物支持向きに水平回転させて切り
換えた後、昇降台１６ａ，１６ｂを下降させることによ
り、支持アーム１７ａ，１７ｂで支持されている被搬送
物５を搬送用ハンガー１側の各支持アーム７上に乗り移
らせることが出来る。搬送用ハンガー１に支持されてい
る被搬送物５を搬送用台車１３上に降ろす作業は、上記
とは逆の手順で行える。
【００１０】上記のように、搬送用ハンガー１に対する
被搬送物５の積み降ろしに際しては、所定位置で停止し
ている搬送用ハンガー１に於ける各支持杆６の支持アー
ム７を、被搬送物支持向きと退避向きとの間で９０度水
平回転させる必要があるが、このための支持アーム回転
装置の具体構造と作用を、以下に図４〜図７に基づいて
説明する。
被搬送物５の積み降ろしに際しては、所定位置で停止し
ている搬送用ハンガー１に於ける各支持杆６の支持アー
ム７を、被搬送物支持向きと退避向きとの間で９０度水
平回転させる必要があるが、このための支持アーム回転
装置の具体構造と作用を、以下に図４〜図７に基づいて
説明する。
【００１１】搬送用ハンガー１の各支持杆６の下端に
は、垂直軸８と同心状に下向きに開口し且つその開口部
がラッパ状に開いた垂直な軸穴１８が設けられると共
に、各支持アーム７には、その基部下側面に開口する垂
直な回転操作用ピン穴１９が設けられている。一方、所
定位置に停止した搬送用ハンガー１の各支持杆６の真下
位置には、昇降ガイドレール２０ａにスライドガイド２
０ｂを介して昇降自在に支持された昇降台２１が配設さ
れている。前記昇降ガイドレール２０ａは、固定フレー
ム２２に支持された支持フレーム２３に付設されてい
る。
は、垂直軸８と同心状に下向きに開口し且つその開口部
がラッパ状に開いた垂直な軸穴１８が設けられると共
に、各支持アーム７には、その基部下側面に開口する垂
直な回転操作用ピン穴１９が設けられている。一方、所
定位置に停止した搬送用ハンガー１の各支持杆６の真下
位置には、昇降ガイドレール２０ａにスライドガイド２
０ｂを介して昇降自在に支持された昇降台２１が配設さ
れている。前記昇降ガイドレール２０ａは、固定フレー
ム２２に支持された支持フレーム２３に付設されてい
る。
【００１２】前記昇降台２１には、上方で停止している
搬送用ハンガー１の支持杆６に於ける垂直軸８と略同心
状に位置する垂直軸部２４と、この垂直軸部２４上に同
心状に立設され且つ先端（上端）が尖った芯出し用軸２
５と、前記垂直軸部２４に回転可能に嵌合された回転体
２６と、この回転体２６の先端部上に付設された支持部
材２７と、この支持部材２７上から垂直に立設され且つ
先端（上端）が尖った回転操作用ピン２８とが設けられ
ている。
搬送用ハンガー１の支持杆６に於ける垂直軸８と略同心
状に位置する垂直軸部２４と、この垂直軸部２４上に同
心状に立設され且つ先端（上端）が尖った芯出し用軸２
５と、前記垂直軸部２４に回転可能に嵌合された回転体
２６と、この回転体２６の先端部上に付設された支持部
材２７と、この支持部材２７上から垂直に立設され且つ
先端（上端）が尖った回転操作用ピン２８とが設けられ
ている。
【００１３】前記回転操作用ピン２８は、昇降台２３の
上昇により、前記芯出し用軸２５が軸穴１８に嵌入した
後に回転操作用ピン穴１９に嵌入するように、その先端
レベルは芯出し用軸２５の先端レベルよりも低くなって
いる。そして、回転操作用ピン２８を支持する支持部材
２７の上面が、前記支持アーム７を押し上げる押し上げ
面２９を形成している。具体的には、当該支持部材２７
の押し上げ面２９は、支持アーム７の下側面に付設され
且つ回転操作用ピン穴１９を形成する筒状部材３０の下
端面に当接する。
上昇により、前記芯出し用軸２５が軸穴１８に嵌入した
後に回転操作用ピン穴１９に嵌入するように、その先端
レベルは芯出し用軸２５の先端レベルよりも低くなって
いる。そして、回転操作用ピン２８を支持する支持部材
２７の上面が、前記支持アーム７を押し上げる押し上げ
面２９を形成している。具体的には、当該支持部材２７
の押し上げ面２９は、支持アーム７の下側面に付設され
且つ回転操作用ピン穴１９を形成する筒状部材３０の下
端面に当接する。
【００１４】図４に示されるように、前記昇降台２１を
昇降させる昇降駆動手段３１には、昇降台２１と支持フ
レーム２３の下端部との間に介装された２段型シリンダ
ユニット３２が使用されている。当該２段型シリンダユ
ニット３２の第１段シリンダ３２ａは、図４に示される
下降限レベルから図６Ａに示されるように回転操作用ピ
ン２８が回転操作用ピン穴１９に少し嵌入する中間レベ
ルＬ１（従って、芯出し用軸２５は軸穴１８に対し十分
に嵌入している）まで昇降台２１を上昇させる。そして
第２段シリンダ３２ｂは、図６Ａに示される中間レベル
Ｌ１から図６Ｂに示される上昇限レベルＬ２まで昇降台
２１を上昇させる。このとき、押し上げ面２９が支持ア
ーム７を、図６Ａに示されるロックレベルＬ３から、図
６Ｂに示されるように回り止め用ピン１０がピン穴１１
から抜けてしまう回転可能レベルＬ４まで押し上げるこ
とになる。
昇降させる昇降駆動手段３１には、昇降台２１と支持フ
レーム２３の下端部との間に介装された２段型シリンダ
ユニット３２が使用されている。当該２段型シリンダユ
ニット３２の第１段シリンダ３２ａは、図４に示される
下降限レベルから図６Ａに示されるように回転操作用ピ
ン２８が回転操作用ピン穴１９に少し嵌入する中間レベ
ルＬ１（従って、芯出し用軸２５は軸穴１８に対し十分
に嵌入している）まで昇降台２１を上昇させる。そして
第２段シリンダ３２ｂは、図６Ａに示される中間レベル
Ｌ１から図６Ｂに示される上昇限レベルＬ２まで昇降台
２１を上昇させる。このとき、押し上げ面２９が支持ア
ーム７を、図６Ａに示されるロックレベルＬ３から、図
６Ｂに示されるように回り止め用ピン１０がピン穴１１
から抜けてしまう回転可能レベルＬ４まで押し上げるこ
とになる。
【００１５】図５に示されるように前記昇降台２１上に
は、回転体２６を正逆回転させる回転駆動手段３３が搭
載されている。この回転駆動手段３３としては、回転体
２６から突設されたアーム３４と昇降台２１との間に介
装されたシリンダユニット３５が使用されており、回転
体２６を、支持アーム７の被搬送物支持向きに相当する
第一向きと、支持アーム７の退避向きに相当する第二向
きとの間の９０度の範囲で正逆回転駆動する。３６ａ，
３６ｂは、回転体２６の回転範囲を規制するストッパー
であって、昇降台２１上に設けられている。
は、回転体２６を正逆回転させる回転駆動手段３３が搭
載されている。この回転駆動手段３３としては、回転体
２６から突設されたアーム３４と昇降台２１との間に介
装されたシリンダユニット３５が使用されており、回転
体２６を、支持アーム７の被搬送物支持向きに相当する
第一向きと、支持アーム７の退避向きに相当する第二向
きとの間の９０度の範囲で正逆回転駆動する。３６ａ，
３６ｂは、回転体２６の回転範囲を規制するストッパー
であって、昇降台２１上に設けられている。
【００１６】なお、図４及び図７に示されるように、所
定位置に停止した搬送用ハンガー１の各支持杆６の側方
位置に、支持アーム７を押し下げる支持アーム押し下げ
手段３７が配設されている。この支持アーム押し下げ手
段３７は、支持アーム７が取付けられている筒体９の上
端フランジ９ａを、支持杆６を避ける二股形の押し下げ
アーム３８で押し下げるものであって、当該押し下げア
ーム３８は、固定フレーム２２の側部に水平支軸３９に
より上下揺動自在に軸支され、シリンダユニット４０に
より、搬送用ハンガー１の移動経路外に位置する起立退
避姿勢と水平押し下げ姿勢との間の９０度の範囲内で上
下揺動駆動される。
定位置に停止した搬送用ハンガー１の各支持杆６の側方
位置に、支持アーム７を押し下げる支持アーム押し下げ
手段３７が配設されている。この支持アーム押し下げ手
段３７は、支持アーム７が取付けられている筒体９の上
端フランジ９ａを、支持杆６を避ける二股形の押し下げ
アーム３８で押し下げるものであって、当該押し下げア
ーム３８は、固定フレーム２２の側部に水平支軸３９に
より上下揺動自在に軸支され、シリンダユニット４０に
より、搬送用ハンガー１の移動経路外に位置する起立退
避姿勢と水平押し下げ姿勢との間の９０度の範囲内で上
下揺動駆動される。
【００１７】以上のように構成された支持アーム回転装
置の使用方法を説明すると、搬送用ハンガー１が所定位
置で停止すると、当該搬送用ハンガー１の各支持杆６の
真下に位置する各昇降台２１を、２段型シリンダユニッ
ト３２の第１段シリンダユニット３２ａにより、図６Ａ
に示される中間レベルＬ１まで上昇させ、最初に芯出し
用軸２５を真上に位置する支持杆６の軸穴１８に嵌入さ
せる。このとき、搬送用ハンガー１（支持杆６）の停止
位置が多少ずれていても、芯出し用軸２５と軸穴１８と
の嵌合により搬送用ハンガー１は所定位置に誘導され、
水平方向に関してロックされる。従って、続いて回転操
作用ピン２８が支持アーム７側のピン穴１９に確実に嵌
入することになる。
置の使用方法を説明すると、搬送用ハンガー１が所定位
置で停止すると、当該搬送用ハンガー１の各支持杆６の
真下に位置する各昇降台２１を、２段型シリンダユニッ
ト３２の第１段シリンダユニット３２ａにより、図６Ａ
に示される中間レベルＬ１まで上昇させ、最初に芯出し
用軸２５を真上に位置する支持杆６の軸穴１８に嵌入さ
せる。このとき、搬送用ハンガー１（支持杆６）の停止
位置が多少ずれていても、芯出し用軸２５と軸穴１８と
の嵌合により搬送用ハンガー１は所定位置に誘導され、
水平方向に関してロックされる。従って、続いて回転操
作用ピン２８が支持アーム７側のピン穴１９に確実に嵌
入することになる。
【００１８】次に、２段型シリンダユニット３２の第２
段シリンダユニット３２ｂにより、図６Ｂに示される上
昇限レベルＬ２まで昇降台２１を上昇させる。この結
果、押し上げ面２９が支持アーム７をロックレベルＬ３
から回転可能レベルＬ４まで押し上げるので、支持アー
ム７側の回り止め用ピン１０が支持杆６側のピン穴１１
から離脱し、支持アーム７が垂直軸８の周りで回転可能
な状態となる。係る状態で、シリンダユニット３５によ
り回転体２６を垂直軸部２４の周りで正転させて、回転
操作用ピン２８を芯出し用軸２５を中心に９０度水平回
転させることにより、支持アーム７が垂直軸８（芯出し
用軸２５）の周りで９０度水平回転駆動され、図３に実
線で示される被搬送物支持向きから図３に仮想線で示さ
れる退避向きに切り換えられる。
段シリンダユニット３２ｂにより、図６Ｂに示される上
昇限レベルＬ２まで昇降台２１を上昇させる。この結
果、押し上げ面２９が支持アーム７をロックレベルＬ３
から回転可能レベルＬ４まで押し上げるので、支持アー
ム７側の回り止め用ピン１０が支持杆６側のピン穴１１
から離脱し、支持アーム７が垂直軸８の周りで回転可能
な状態となる。係る状態で、シリンダユニット３５によ
り回転体２６を垂直軸部２４の周りで正転させて、回転
操作用ピン２８を芯出し用軸２５を中心に９０度水平回
転させることにより、支持アーム７が垂直軸８（芯出し
用軸２５）の周りで９０度水平回転駆動され、図３に実
線で示される被搬送物支持向きから図３に仮想線で示さ
れる退避向きに切り換えられる。
【００１９】被搬送物５が支持アーム７の支持レベルよ
りも高いレベルまで上昇搬送されたならば、シリンダユ
ニット３５により回転体２６を垂直軸部２４の周りで逆
転させて、回転操作用ピン２８により支持アーム７を垂
直軸８（芯出し用軸２５）の周りで９０度逆転駆動する
ことにより、元の被搬送物支持向きに戻す。この後、２
段型シリンダユニット３２により昇降台２１を中間レベ
ルＬ１まで下降させて、支持アーム７を回転可能レベル
Ｌ４からロックレベルＬ３まで自重で下降させることに
より、支持アーム７側の回り止め用ピン１０を支持杆６
側の回り止め用ピン穴１１に嵌合させ、支持アーム７を
被搬送物支持向きでロックする。
りも高いレベルまで上昇搬送されたならば、シリンダユ
ニット３５により回転体２６を垂直軸部２４の周りで逆
転させて、回転操作用ピン２８により支持アーム７を垂
直軸８（芯出し用軸２５）の周りで９０度逆転駆動する
ことにより、元の被搬送物支持向きに戻す。この後、２
段型シリンダユニット３２により昇降台２１を中間レベ
ルＬ１まで下降させて、支持アーム７を回転可能レベル
Ｌ４からロックレベルＬ３まで自重で下降させることに
より、支持アーム７側の回り止め用ピン１０を支持杆６
側の回り止め用ピン穴１１に嵌合させ、支持アーム７を
被搬送物支持向きでロックする。
【００２０】なお、昇降台２１を中間レベルＬ１まで下
降させて、支持アーム７を回転可能レベルＬ４からロッ
クレベルＬ３まで自重で下降させるとき、支持アーム押
し下げ手段３７の押し下げアーム３８をシリンダユニッ
ト４０により、図４と図７に夫々仮想線で示されるよう
に押し下げ水平姿勢まで揺動させ、当該押し下げアーム
３８により支持アーム７（筒体９）を強制的に押し下げ
て、下降限のロックレベルＬ３まで確実に下降させるこ
とが出来る。また、この押し下げアーム３８が水平押し
下げ姿勢に達したことを検出器で検出させることによ
り、支持アーム７がロックされたか否かを間接的に検出
することが出来る。
降させて、支持アーム７を回転可能レベルＬ４からロッ
クレベルＬ３まで自重で下降させるとき、支持アーム押
し下げ手段３７の押し下げアーム３８をシリンダユニッ
ト４０により、図４と図７に夫々仮想線で示されるよう
に押し下げ水平姿勢まで揺動させ、当該押し下げアーム
３８により支持アーム７（筒体９）を強制的に押し下げ
て、下降限のロックレベルＬ３まで確実に下降させるこ
とが出来る。また、この押し下げアーム３８が水平押し
下げ姿勢に達したことを検出器で検出させることによ
り、支持アーム７がロックされたか否かを間接的に検出
することが出来る。
【００２１】係る状態で被搬送物５を支持アーム７上に
降ろして支持させたならば、２段型シリンダユニット３
２により昇降台２１を中間レベルＬ１から下降限レベル
まで下降させて、回転操作用ピン２８を支持アーム７側
のピン穴１９から離脱させると共に、芯出し用軸２５を
支持杆６側の軸穴１８から離脱させ、搬送用ハンガー１
を走行可能な状態にすれば良い。
降ろして支持させたならば、２段型シリンダユニット３
２により昇降台２１を中間レベルＬ１から下降限レベル
まで下降させて、回転操作用ピン２８を支持アーム７側
のピン穴１９から離脱させると共に、芯出し用軸２５を
支持杆６側の軸穴１８から離脱させ、搬送用ハンガー１
を走行可能な状態にすれば良い。
【００２２】搬送用ハンガー１の支持アーム７で支持さ
れている被搬送物５を当該ハンガー１から降ろす場合
も、被搬送物５が支持アーム７から持ち上げられた状態
で、上記の要領で、支持アーム７をロックレベルＬ３か
ら回転可能レベルＬ４まで上昇させ、そして被搬送物支
持向きから退避向きまで９０度回転させれば良い。
れている被搬送物５を当該ハンガー１から降ろす場合
も、被搬送物５が支持アーム７から持ち上げられた状態
で、上記の要領で、支持アーム７をロックレベルＬ３か
ら回転可能レベルＬ４まで上昇させ、そして被搬送物支
持向きから退避向きまで９０度回転させれば良い。
【００２３】なお、支持アーム７を退避向きでロックす
る必要がある場合は、回転可能レベルＬ４で退避向きに
ある支持アーム７をロックレベルＬ３まで下降させたと
き、当該支持アーム７側の回り止め用ピン１０が嵌合す
る回り止め用ピン穴４１を支持アーム受け部材１２に設
けておけば良い。
る必要がある場合は、回転可能レベルＬ４で退避向きに
ある支持アーム７をロックレベルＬ３まで下降させたと
き、当該支持アーム７側の回り止め用ピン１０が嵌合す
る回り止め用ピン穴４１を支持アーム受け部材１２に設
けておけば良い。
【００２４】
【発明の作用及び効果】以上のように実施し使用し得る
本発明の支持アーム回転装置によれば、ハンガー各支持
杆の軸穴に対して嵌脱自在の芯出し用軸と、各支持杆の
支持アームに設けられた回転操作用ピン穴に対して嵌脱
自在の回転操作用ピンとを１つの昇降台上に設け、前記
回転操作用ピンを前記芯出し用軸の周りで回転させるよ
うに構成したので、支持アーム回転装置が各支持杆の下
方位置にまとめて配置し得ると共に、当該支持アーム回
転装置には１つの昇降台の昇降駆動手段と、前記回転操
作用ピンを芯出し用軸の周りで回転させる１つの回転駆
動手段とを併設すれば良く、装置全体を小型且つ安価に
構成することが出来る。しかも、芯出し用軸を中心に回
転する回転体に前記回転操作用ピンを突設しているの
で、回転操作用ピンで支持アームを回転させるとき、当
該回転操作用ピンの回転中心が支持アームの回転軸心か
らずれる恐れはなく、常に支持アームを円滑に回転させ
ることが出来るのである。
本発明の支持アーム回転装置によれば、ハンガー各支持
杆の軸穴に対して嵌脱自在の芯出し用軸と、各支持杆の
支持アームに設けられた回転操作用ピン穴に対して嵌脱
自在の回転操作用ピンとを１つの昇降台上に設け、前記
回転操作用ピンを前記芯出し用軸の周りで回転させるよ
うに構成したので、支持アーム回転装置が各支持杆の下
方位置にまとめて配置し得ると共に、当該支持アーム回
転装置には１つの昇降台の昇降駆動手段と、前記回転操
作用ピンを芯出し用軸の周りで回転させる１つの回転駆
動手段とを併設すれば良く、装置全体を小型且つ安価に
構成することが出来る。しかも、芯出し用軸を中心に回
転する回転体に前記回転操作用ピンを突設しているの
で、回転操作用ピンで支持アームを回転させるとき、当
該回転操作用ピンの回転中心が支持アームの回転軸心か
らずれる恐れはなく、常に支持アームを円滑に回転させ
ることが出来るのである。
【図１】 搬送用ハンガーの使用例を説明する概略正面
図である。
図である。
【図２】 同概略側面図である。
【図３】 同要部の概略平面図である。
【図４】 本発明実施例を説明する正面図である。
【図５】 同要部の横断平面図である。
【図６】 Ａ図は昇降台を中間レベルまで上昇させた状
態を説明する要部の一部縦断正面図であり、Ｂ図は昇降
台を上昇限レベルまで上昇させた状態を説明する要部の
一部縦断正面図である。
態を説明する要部の一部縦断正面図であり、Ｂ図は昇降
台を上昇限レベルまで上昇させた状態を説明する要部の
一部縦断正面図である。
【図７】 支持アーム押し下げ手段と支持アームロック
機構とを説明する要部の横断平面図である。
機構とを説明する要部の横断平面図である。
１ 搬送用ハンガー ５ 被搬送物 ６ 支持杆 ７ 支持アーム ８ 垂直軸 １０ 回り止め用ピン １１ 回り止め用ピン穴 １２ 支持アーム受け部材 ２０ａ 昇降ガイドレール ２１ 昇降台 ２４ 垂直軸部 ２５ 芯出し用軸 ２６ 回転体 ２８ 回転操作用ピン ２９ 支持アーム押し上げ面 ３１ 昇降駆動手段 ３２ ２段型シリンダユニット ３３ 回転駆動手段 ３５ シリンダユニット ３７ 支持アーム押し下げ手段 ３８ 押し下げ用アーム ４０ シリンダユニット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 ＦＩ Ｂ６６Ｃ 13/06 Ｂ６６Ｃ 13/06 Ａ (58)調査した分野(Int.Cl.6，ＤＢ名) B65G 47/61 B23P 21/00 303 B62D 65/00 B65G 17/20 B66C 1/28 B66C 13/06
Claims (2)
- 【請求項１】各支持杆の下端部に、垂直軸の周りの水平
回転と当該垂直軸に沿った昇降とが可能な被搬送物支持
アームを設け、この支持アームを下降限で受ける受け部
材と前記支持アームとに、昇降方向に互いに嵌脱自在な
回り止め用ピンとピン穴とを、少なくとも当該支持アー
ムを被搬送物支持向きで固定する位置に設けた搬送用ハ
ンガーに於ける前記支持アームの回転装置であって、前
記各支持杆の下端に前記垂直軸と同心状に開口する垂直
な軸穴を設けると共に、支持アームには下側面に開口す
る垂直な回転操作用ピン穴を設け、所定位置に停止した
搬送用ハンガーの各支持杆の真下位置には、前記軸穴に
嵌入可能な芯出し用軸を備えた昇降台と、この昇降台を
昇降させる昇降駆動手段とを配設し、前記昇降台には、
前記芯出し用軸を中心に回転可能な回転体と、この回転
体を回転させる回転駆動手段とを併設し、前記回転体に
は、前記芯出し用軸が前記軸穴に嵌入した後に前記回転
操作用ピン穴に嵌入可能な回転操作用ピンと、前記支持
アームを押し上げる押し上げ面とを併設して成る搬送用
ハンガーの支持アーム回転装置。 - 【請求項２】所定位置に停止した搬送用ハンガーの各支
持杆の側方位置に、支持アームを押し下げる支持アーム
押し下げ手段を配設して成る請求項１に記載の搬送用ハ
ンガーの支持アーム回転装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5031489A JP2888078B2 (ja) | 1993-02-22 | 1993-02-22 | 搬送用ハンガーの支持アーム回転装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5031489A JP2888078B2 (ja) | 1993-02-22 | 1993-02-22 | 搬送用ハンガーの支持アーム回転装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06247540A JPH06247540A (ja) | 1994-09-06 |
| JP2888078B2 true JP2888078B2 (ja) | 1999-05-10 |
Family
ID=12332686
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP5031489A Expired - Fee Related JP2888078B2 (ja) | 1993-02-22 | 1993-02-22 | 搬送用ハンガーの支持アーム回転装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2888078B2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2013510057A (ja) * | 2009-11-06 | 2013-03-21 | ゴットヴァルト ポート テクノロジー ゲーエムベーハー | コンテナブリッジを持つｉｓｏコンテナ用荷役システム |
Families Citing this family (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP4730250B2 (ja) * | 2006-08-21 | 2011-07-20 | セイコーエプソン株式会社 | 位置決め装置、及び位置決め方法、並びにヘッドユニット組立装置、及びヘッドユニット組立方法 |
| KR100887964B1 (ko) * | 2007-11-13 | 2009-03-12 | 현대자동차주식회사 | 차량용 도어 탈거장치 |
| FR2968291B1 (fr) * | 2010-12-03 | 2013-12-06 | Ouest Convoyeur Et Automatisme Oca | Installation de convoyage |
| CN104999270A (zh) * | 2015-08-05 | 2015-10-28 | 滁州市昊宇滑动轴承有限公司 | 一种高度可调的流水线式零件安装架 |
| CN115042087B (zh) * | 2022-08-04 | 2022-11-01 | 福建（泉州）哈工大工程技术研究院 | 大型工件自适应旋转研磨适配操作设备 |
-
1993
- 1993-02-22 JP JP5031489A patent/JP2888078B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2013510057A (ja) * | 2009-11-06 | 2013-03-21 | ゴットヴァルト ポート テクノロジー ゲーエムベーハー | コンテナブリッジを持つｉｓｏコンテナ用荷役システム |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH06247540A (ja) | 1994-09-06 |
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|---|---|---|---|
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