JP2887432B2 - 自動車用クラッチの発進制御装置 - Google Patents
自動車用クラッチの発進制御装置Info
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- Arrangement And Mounting Of Devices That Control Transmission Of Motive Force (AREA)
- Hydraulic Clutches, Magnetic Clutches, Fluid Clutches, And Fluid Joints (AREA)
Description
チを備えた自動車用クラッチの発進制御装置に関するも
のである。
けるクラッチ機構に、図3に半断面で示すような電磁パ
ウダークラッチを使用しているものがあり、この電磁パ
ウダークラッチ3は、コイル31に励磁電流が通電され
ると、クラッチのヨーク32とローター33間に封入さ
れている磁性体粉34が磁化して結合することによって
クラッチを締結させて動力伝達を行うものであり、従来
においては、自動車の発進時に、アクセルが踏み込まれ
スロットルが開かれた時に、電磁パウダークラッチ3へ
の励磁電流の通電開始を制御装置で一定時間遅らせてエ
ンジン回転の立ち上げを助けている。
ラッチの発進制御装置にあっては、アクセルを踏んでか
ら電磁パウダークラッチ3へ励磁電流を流し始めるまで
の時間がスロットル開度に関係なく一定であるので、ス
ロットル開度が大きい時と小さい時とではエンジン回転
の上昇が異なりエンジン出力が違うため、最適なクラッ
チミートを得るための励磁電流を流し始めるスタートタ
イミングが変わるが、このような状況に対応できず、最
適なクラッチミートが得られないという欠点があった。
また、エンジンの調整不良により正規アイドルエンジン
回転と違う時とか、エンジン不調時等ではエンジン回転
の上昇も悪く、励磁電流を流し始めるスタートタイミン
グも必然的に長くなるが、これらの状況に対応できない
という問題点があった。
点に鑑み案出したものであって、最適なクラッチミート
が得られ自動車の発進を適正に行える自動車用クラッチ
の発進制御装置を提供せんことを目的とし、その要旨
は、非通電状態の時に開放し、励磁電流の通電によって
締結する電磁パウダークラッチをクラッチ機構に用いた
変速機に設けられて前記電磁パウダークラッチへの励磁
電流を制御する自動車用クラッチの発進制御装置におい
て、自動車が走行中か否かを検出する車速検出手段と、
運転者がアクセルを踏んだか否かを検出するアクセル検
出手段と、エンジンのスロットル開度を検出するスロッ
トル検出手段と、エンジン回転数を検出するエンジン回
転検出手段を備え、自動車が停止状態からアクセルを踏
み込んで発進する場合に、前記スロットル検出手段から
エンジンのスロットル開度を読み込み、該スロットル開
度に基づいて最適なクラッチミートを得るためのクラッ
チ電流スタートエンジン回転数を求め、該求められたク
ラッチ電流スタートエンジン回転数と前記エンジン回転
検出手段で検出される実際のエンジン回転数とが一致し
た段階で前記電磁パウダークラッチへの励磁電流の通電
を開始する制御を行うように構成した制御装置を備えた
ことである。
ロットル開度に基づいて最適なクラッチミートを得るた
めのクラッチ電流スタートエンジン回転数を求め、この
求められたクラッチ電流スタートエンジン回転数と実際
のエンジン回転数が一致した時に電磁パウダークラッチ
へ励磁電流の通電を開始するため、スロットル開度に良
好に対応させて、エンジン出力と電磁パウダークラッチ
の締結を良好にバランスさせて最適な自動車の発進状態
を得ることができる。
する。図1は、本発明に係る自動車用クラッチの発進制
御装置の一実施例の構成を示すブロック図である。図に
おいて、制御回路4は、マイクロコンピューターを用い
て構成した電子制御回路であり、マイクロチップコンピ
ューターや半導体メモリー、入出力回路等から構成され
ている。
検出するエンジン回転数センサ5と、アクセルの踏み込
みの有無を検出するアクセルスイッチ6と、スロットル
バルブ開度を検出するスロットルセンサ7と、車速を検
出する車速センサ8と、変速機2のシフト位置を検出す
るシフト位置センサ9の各出力信号が入力されている。
ッチ機構に使用されている電磁パウダークラッチ3の励
磁電流駆動回路10に制御信号を出力する。変速機2
は、そのクラッチ機構に前記図3に示す電磁パウダーク
ラッチ3を備えるものであり、電磁パウダークラッチ3
に前記励磁電流駆動回路10から励磁電流が供給された
ときに、クラッチのヨーク32とローター33間に封入
された磁性粉体34が磁力により結合してクラッチのヨ
ーク32とローター33を締結させて動力伝達を行い、
励磁電流が停止した時は開放状態となり動力伝達を停止
するものである。
から励磁電流の通電開始を指令する信号が入力された時
に、前記電磁パウダークラッチ3へ励磁電流を通電させ
るものであり、リレー回路やスイッチング素子で構成さ
れている。なお、電磁パウダークラッチ3に供給される
励磁電流を変化させることにより、図4に示すように、
電磁パウダークラッチ3の締結力を変化させることがで
きるものであり、通常は制御回路4内にメモリーされて
いるクラッチ3次元マップに基づいて、3次元マップか
ら目標クラッチ励磁電流をピックアップして、制御回路
4から励磁電流駆動回路10に目標クラッチ電流を電磁
パウダークラッチ3に供給するように指令するものであ
り、クラッチ3次元マップはエンジン回転数とスロット
ル開度により目標クラッチ電流値をピックアップできる
ように構成されたものである。
のフローチャート図に基づいて説明する。図2におい
て、先ずステップS1において、車速が所定値より小さ
いか否かを判別する。即ち、前記車速センサ8からの検
出信号に基づいて自動車が停止状態か否かを判別し、次
にステップS2において、前記アクセルスイッチ6から
の信号によりアクセルがON状態か否かを判別する。こ
れにより運転者が自動車を発進させようとしているか否
かを判別し、アクセルが踏み込まれている場合には次の
ステップS3において、前記スロットルセンサ7からの
信号により制御回路4はスロットル開度を読み込む。次
に、この読み込まれたスロットル開度に基づきステップ
S4及びステップS5において、前記電磁パウダークラ
ッチ3を締結させるのに最適なクラッチ電流スタートエ
ンジン回転数を読み込み又は算出する。算出の場合は制
御回路4内で前記スロットル開度に基づいてクラッチ電
流スタートエンジン回転数を演算するが、制御回路4内
に予め記憶されている専用マップからルックアップして
クラッチ電流スタートエンジン回転数を読み込むことも
できる。
ルックアップされたクラッチ電流スタートエンジン回転
数に実際のエンジン回転数が到達したか否かを判別す
る。即ち、前記エンジン回転数センサ5からのエンジン
回転数信号と、前記算出又はルックアップされたクラッ
チ電流スタートエンジン回転数とを比較し、実際のエン
ジン回転数がクラッチ電流スタートエンジン回転数に到
達していない場合は、この状態で電磁パウダークラッチ
3に通電し締結させると、エンジン出力が不十分なため
良好な自動車の発進ができないため、ステップS10に
おいて電磁パウダークラッチ3へ微小の励磁電流を供給
するクリープ制御を行う。一方、実際のエンジン回転数
がクラッチ電流スタートエンジン回転数に到達した場合
には、制御回路4は励磁電流駆動回路10へ電磁パウダ
ークラッチ3への通電開始を指令し、電磁パウダークラ
ッチ3へ供給する励磁電流を徐々にステップS7におい
て上昇させる。
の上昇がおさまりエンジン回転数がほぼ一定になったか
否かを判別する。即ち、エンジン出力と励磁電流の上昇
による電磁パウダークラッチ3の締結力とがバランスし
たことを検出する。エンジン回転数がほぼ一定となれば
本制御を終了し、ステップS11の通常制御に移る。な
お、エンジン回転数が一定でない時は、ステップS9に
おいて実際のエンジン回転数が前記得られたクラッチ電
流スタートエンジン回転数に到達したか否かを判別す
る。実際のエンジン回転数がクラッチ電流スタートエン
ジン回転数に到達していれば本制御を終了し、ステップ
S11の通常制御に移る。一方、実際のエンジン回転数
がクラッチ電流スタートエンジン回転数に到達していな
い時は、再度ステップS7に戻り、電磁パウダークラッ
チ3へ供給する励磁電流を徐々に上げる制御を繰り返
す。
づきクラッチ電流スタートエンジン回転数を求め、この
クラッチ電流スタートエンジン回転数を実際のエンジン
回転数と比較しながら、エンジン出力が十分に高まった
状態で最適なクラッチミートを得るために前記電磁パウ
ダークラッチ3への通電を開始するタイミングを適正な
ものとし、自動車を最適な状態で発進させることができ
る。このことは、エンジンが調整不良とか不調時等にお
いて、エンジン回転の上昇が悪化しても、常に良好な励
磁電流の開始タイミングが得られ、最適なクラッチミー
トが得られることとなる。
ルを踏み込んで発進する場合に、スロットル検出手段か
らエンジンのスロットル開度を読み込み、スロットル開
度に基づいて最適なクラッチミートを得るためのクラッ
チ電流スタートエンジン回転数を求め、求められたクラ
ッチ電流スタートエンジン回転数と実際のエンジン回転
数とが一致した段階で、電磁パウダークラッチへの励磁
電流の通電を開始する制御を行う制御装置を備えたこと
により、スロットル開度に応じた最適なクラッチミート
が得られ、かつエンジン調整不良による正規アイドル回
転数と異なった時、及びエンジン不調時等でエンジン回
転の上昇が悪化しても、常に良好な励磁電流の開始タイ
ミングが得られ、自動車を良好に発進させることができ
る効果を有する。
ック図である。
ローチャート図である。
た電磁パウダークラッチの断面構成図である。
ある。
Claims (1)
- 【請求項1】 非通電状態の時に開放し、励磁電流の通
電によって締結する電磁パウダークラッチをクラッチ機
構に用いた変速機に設けられて前記電磁パウダークラッ
チへの励磁電流を制御する自動車用クラッチの発進制御
装置において、自動車が走行中か否かを検出する車速検
出手段と、運転者がアクセルを踏んだか否かを検出する
アクセル検出手段と、エンジンのスロットル開度を検出
するスロットル検出手段と、エンジン回転数を検出する
エンジン回転検出手段を備え、自動車が停止状態からア
クセルを踏み込んで発進する場合に、前記スロットル検
出手段からエンジンのスロットル開度を読み込み、該ス
ロットル開度に基づいて最適なクラッチミートを得るた
めのクラッチ電流スタートエンジン回転数を求め、該求
められたクラッチ電流スタートエンジン回転数と前記エ
ンジン回転検出手段で検出される実際のエンジン回転数
とが一致した段階で前記電磁パウダークラッチへの励磁
電流の通電を開始する制御を行うように構成した制御装
置を備えたことを特徴とする自動車用クラッチの発進制
御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5218014A JP2887432B2 (ja) | 1993-08-09 | 1993-08-09 | 自動車用クラッチの発進制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5218014A JP2887432B2 (ja) | 1993-08-09 | 1993-08-09 | 自動車用クラッチの発進制御装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0754880A JPH0754880A (ja) | 1995-02-28 |
JP2887432B2 true JP2887432B2 (ja) | 1999-04-26 |
Family
ID=16713278
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5218014A Expired - Fee Related JP2887432B2 (ja) | 1993-08-09 | 1993-08-09 | 自動車用クラッチの発進制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2887432B2 (ja) |
-
1993
- 1993-08-09 JP JP5218014A patent/JP2887432B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0754880A (ja) | 1995-02-28 |
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