JP2887096B2 - 下着における芯体構造 - Google Patents
下着における芯体構造Info
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Description
プのカップ体、該カップ体に挿入されるパッド体、パン
ティ等ボトムの臀部あるいは下腹部等に埋設される下着
における芯体構造の改良に関する。
いたブラジャー等トップのカップ体の下縁部に沿って低
伸縮部を設けたいわゆるバストアップ型ブラジャー等ト
ップがある。図10に示したものは、パワーネット等の
伸縮性生地22Aを用いたブラジャー等トップ21のカ
ップ体22の下縁部22Lに沿って低伸縮部22Bを設
けたもので、該低伸縮部22Bは裾部22Lに沿う方向
であるストラップ29の牽引方向Bおよびこれに直交し
てカップ体22の頂部Tに向かう方向Cに低伸縮性を示
すもので、このため、前記ストラップ29を牽引してブ
ラジャー等トップ21を着用すると、低伸縮部22Bは
伸縮性がないために、カップ体22の内側のバストを下
縁部から押さえて持ち上げるバストアップ効果を奏する
ことになるが、例えば腕を持ち上げたりすることによっ
て前記伸縮性のない低伸縮部12Bがバストの下縁部か
らずり上がってしまうと、カップ体22の他の伸縮性生
地22Aの伸縮も手伝って、該低伸縮部22Bがもとに
戻ることができなくなってしまう「ずり上がり現象」を
生じることがあった。また、前記ストラップ29による
B方向への牽引によって低伸縮部22Bと伸縮性生地2
2Aとの間の伸度の急激な段差に起因する「引きずり」
が生じ、着用感に劣っていた。なお、図示はしないが、
このような伸度の急激な段差に起因する「引きずり」や
「ずり上がり」現象はパンティ等におけるヒップアップ
型のボトムにおいても散見されていた。
り上がり」や「引きずり」を避けて自然な着用感が得ら
れるブラジャー等トップとして、図11や図12に示さ
れるものを提案した。図11は、実公平4−2965号
公報(登録第1934282号)に記載されたもので、
カップ体の下縁生地22の保持固定されるカップ体形状
補正のための線材ボーン23がバストBの下縁部に沿う
保持部23Cと、該保持部の両端からそれぞれ内側に向
けて連接されて適当な長さを有して指状に形成された複
数の上方に向いた支え部23Aとによって掌状に形成さ
れている。また、この例では、該線材ボーン23は常温
以上の温度で塑性変形以前の形状に戻る形状記憶合金製
線材の採用によって、着用時のバストアップ効果を高め
るものである。
出願されたもので、カップ体22を構成する布地自体を
伸縮部22AとバストBの下縁部22Lに沿う側に位置
する低伸縮部22Bとで構成し、これらの境界を編み込
みやコーティング等によりジグザグ部22Zによって形
成することにより、前記伸縮部22Aと低伸縮部22B
との間の伸度の段差を解消して自然な着用感によるバス
トアップ効果を高めたものである。
11に示した例では、補正ボーンが線材であるために着
用時における繊細な感触を得るには不充分であり、ま
た、図12に示した例では、カップ体を構成する布地自
体に低伸縮部を形成する必要があり、製造に手間を要し
た。
等トップおよびパンティ等ボトムにおける課題を解決し
て、「ずり上がり現象」や「引きずり」を防止でき、バ
ストアップおよびヒップアップ効果を充分に保ちながら
も、着用時に違和感を生じさせることのない、製造が容
易な下着における芯体構造を提供する。
トップのカップ体に、弾性と硬度のある軟質樹脂等から
なり前記カップ体の頂部近傍を要として扇形薄板に多数
の放射状スリットを設けた扇状芯体をその外周側が前記
カップ体の下縁部に沿うように埋設されたことを特徴と
するものである。また本発明は、ブラジャー等トップの
カップ体に挿入されるパッド体に、弾性と硬度のある軟
質樹脂等からなり前記カップ体の頂部近傍を要として扇
形薄板に多数の放射状スリットを設けた扇状芯体をその
外周側が前記カップ体の下縁部に沿うように埋設された
ことを特徴とするものである また本発明は、前記扇状芯体の外周側をコルセット等に
おけるアンダーバスト部をサポートするボーン体と連接
したことを特徴とするものである。また本発明は、パン
ティ等ボトムの下腹部に、弾性と硬度のある軟質樹脂等
からなり下腹部下端近傍を要として扇形薄板に多数の放
射状スリットを設けた扇状芯体をその外周側が前記下腹
部の上縁部に沿うように埋設されたことを特徴とするも
のである。また本発明は、パンティ等ボトムの臀部に、
弾性と硬度のある軟質樹脂等からなり臀部の頂部を要と
して扇形薄板に多数の放射状スリットを設けた扇状芯体
をその外周側が前記臀部の下縁部に沿うように埋設され
たことを特徴とするものである。また本発明は、前記扇
状芯体は外周部から要側に向かってその厚さを漸減させ
てもよいし、前記扇状芯体の外周側がカップ体の下縁部
に沿って連続する線状ボーン部を形成していてもよい。
また本発明は、前記線状ボーンが体温近辺の温度にて理
想のバスト下縁部形状に復元する形状記憶合金等にて形
成されてもよいし、前記扇状芯体が体温近辺の温度にて
バスト、臀部あるいは下腹部における理想の曲面形状に
復元する形状記憶樹脂等にて形成されてもよい。また本
発明は、前記扇状芯体の表裏に被覆層が添設されていて
もよいし、前記被覆層が伸縮性被覆布あるいは伸縮性の
ファイバー、発泡体等の弾性樹脂体もしくはそれらを組
み合わせて構成してもよい。また本発明は、前記被覆層
が添設された扇状芯体を前記被覆層ともどもバスト、臀
部あるいは下腹部における曲面形状に成形してもよく、
これらを課題解決のための手段とするものである。
あるいはパンテイ等ボトム11の下腹部12Fもしくは
臀部12Rに、弾性と硬度のある軟質樹脂等からなり前
記カップ体2の頂部Tあるいは下腹部12Fの下端部1
4もしくは臀部12Rの頂部T近傍を要として扇形薄板
に多数の放射状スリット3Sあるいは13Sを設けた扇
状芯体3あるいは13Fもしくは13Rをその外周側が
前記カップ体2の下縁部2Lあるいは下腹部12Fの上
縁部もしくは臀部12Rの下縁部に沿うように埋設され
ていることにより、弾性と硬度のある軟質樹脂等の薄板
から形成された前記扇状芯体3あるいは13Fもしくは
13Rにおける放射状スリット3Sあるいは13S間に
形成される放射状枝部3Aあるいは13Aが、面接触に
よってバストあるいは下腹部もしくは臀部に柔らかくい
わゆるフェザータッチにて適度の弾力をもってバストア
ップあるいは腹部抑えもしくはヒップアップ作用を奏す
ることになる。しかも、その際、前記扇形芯体3あるい
は13に多数の放射状スリット3Sあるいは13Sを設
けた結果形成された放射状枝部3Aあるいは13Aは外
周部から要部に向かってその幅が漸減することになるの
で、扇状芯体が埋設されたカップ体2や下腹部12Fあ
るいは臀部12Rのみかけの伸度も外周部から要部に向
かって漸増することになり、着用時の「ずり上がり現
象」や「引きずり」を防止でき、着用者に違和感を生じ
させることがない。さらに、前記扇状芯体3の外周部か
ら要側に向かってその厚さを漸減すれば、伸度の滑らか
な変化に加えて剛性も滑らかに変化することとなって、
さらに違和感を生じさせることがない。また、前記扇状
芯体3の外周側をコルセット8等におけるアンダーバス
ト部をサポートするボーン体8Cと連接して連動させれ
ば、コルセットの有するバストアップやバスト寄せ機能
を利用して、より効果的なバストの補整がなされる。ま
た、扇状芯体3は弾性と硬度のある軟質樹脂等からなる
薄板を扇形に打ち抜いた後多数の放射状スリット3Sを
刻設するかあるいは射出成形等により簡単に製造でき
る。さらにまた、本発明では、前記扇状芯体3をブラジ
ャー等トップ1のカップ体2に挿入されるパッド体7に
埋設すれば、該パッド体7をカップ体2に挿入するだけ
で、種々の標準的なトップにも本発明の思想を手軽に適
用することが可能になるものである。
2の下縁部2Lに沿って連続する線状ボーン部3Cを形
成していることにより、該線状ボーン部3Cがカップ体
2の補整作用をなすことになり、より確実なバストアッ
プおよびバスト寄せが可能となる。その際、前記線状ボ
ーン部3Cを体温近辺の温度にて理想のバスト下縁部形
状に復元する形状記憶合金等にて形成され、さらに、前
記扇状芯体3あるいは13が体温近辺の温度にてバス
ト、臀部あるいは下腹部における理想の曲面形状に復元
する形状記憶樹脂等にて形成されるならば、バストある
いは臀部もしくは下腹部の着用時の整容がより的確に行
われてその効力が増大される。また、弾性と硬度のある
軟質樹脂等からなる薄板にて構成された扇状芯体3ある
いは13自体を布地からなるカップ体2あるいはボトム
体へ縫合等により接合添設することは可能であるが、前
記扇状芯体3あるいは13の表裏に伸縮性被覆布5ある
いは伸縮性のファイバー、発泡体等の弾性樹脂体6もし
くはそれらを組み合わせて構成した被覆層が添設される
ならば、さらに扇状芯体3あるいは13のトップあるい
はボトム体への縫合等による接合性や肌触りが向上する
ことになる。さらに、このようにして被覆層が添設され
た扇状芯体を前記被覆層ともどもバスト、臀部あるいは
下腹部における曲面形状に形成して、それらが着用され
る部位により密着させて違和感を解消させることができ
る。
いて詳細に説明する。図1は本発明の第1実施の形態
で、図1(A)に示すように、パワーネット等の伸縮性
生地を用いたブラジャー等トップ1のカップ体2に、ポ
リエチレンフィルム等の弾性と硬度のある軟質樹脂等か
らなり前記カップ体2の頂部T近傍を要として扇形薄板
に多数の放射状スリット3Sを設けた扇状芯体3をその
外周側が前記カップ体2の下縁部2Lに沿うように埋設
したものである。図1(B)に示すように、扇状芯体3
は所定厚さの薄板を扇形に打ち抜いた後、多数の放射状
スリット3Sを刻設するかあるいは射出成形等により製
造され、前記各放射状スリット3Sは外周側に線状ボー
ン部3Cが形成されるように外周円の手前に終端部を有
する。好ましくは、この部分に応力分散孔3Bを形成す
るとよい。このように形成された扇状芯体3をそのまま
カップ体2を構成する2重の表裏布間に埋設して縫合し
てもよいが、芯体としてカップ体2に埋設ないし添設が
し易いように、図1(A)のA−A断面である図1
(C)に示したように、扇状芯体3の表裏に伸縮性被覆
布5F、5Rを接着、高周波溶着、縫合など適宜の形態
により添設してもよいものである。
3に放射状スリット3Sを刻設したことでこれら各放射
状スリット3S間に形成される放射状枝部3Aが、面接
触によってバストに柔らかくいわゆるフェザータッチに
て適度の弾力をもってバストアップ作用を奏することが
可能になる。しかも、その際、前記カップ体2の頂部T
近傍を要とした扇形芯体3に多数の放射状スリット3S
を設けた結果形成された放射状枝部3Aはカップ体2の
下縁部2Lから頂部Tに向かってその幅が漸減すること
になるので、扇状芯体3が埋設されたカップ体2のみか
けの伸度も下縁部2Lから頂部Tに向かって漸増するこ
とになり、カップ体2の下縁部2L側に伸度段差を有し
て低伸度部のみが配置されることもなく着用時のカップ
体2の下縁部2Lの「ずり上がり現象」が生ずる虞れが
なく、また、カップ体2における頂部T側と下縁部2L
側の伸度段差に起因するストラップ9の牽引による牽引
方向でのバストへの違和感である「引きずり」を生ずる
虞れもないので、着用者に違和感を生じさせることがな
い。また、扇状芯体3は弾性と硬度のある軟質樹脂等か
らなる薄板を扇形に打ち抜いた後多数の放射状スリット
3Sを刻設するかあるいは射出成形等により簡単に製造
できる。さらに、扇状芯体3は所定厚さの薄板をバスト
に適合した碗状の曲面に曲げられて使用される他、予め
バストに適合した碗状の曲面に熱成形しておいてもよい
し、あるいは射出成形によって碗状の曲面に形成してお
くこともできる。
扇状芯体3として、体温近辺の温度にて理想のバスト形
状の曲面に復元する形状記憶樹脂にて形成した例であ
る。軟質の形状記憶樹脂等からなり、前記カップ体2の
頂部T近傍を要として扇形薄板に多数の放射状スリット
3Sを設けた扇状芯体3を、前記各放射状スリット3S
間に形成された多数の放射状枝部3Aが体温近辺の温度
にて理想のバスト形状の曲面に復元されるように構成し
たものを、その外周側が前記カップ体2の下縁部2Lに
沿うように埋設したものである。これにより、着用後の
バストの整容がより的確に行われてその効力が増大され
る。その際に、体温近辺までの温度上昇に伴って前記放
射状枝部3Aが変形して行くが、面接触によってバスト
に柔らかくいわゆるフェザータッチにて適度の弾力をも
ち、しかも、放射状枝部3Aはカップ体2の下縁部2L
から頂部Tに向かってその幅が漸減することになるの
で、扇状芯体3が埋設されたカップ体2のみかけの伸度
も下縁部2Lから頂部Tに向かって漸増することにな
り、形状記憶樹脂の変形時の違和感をも有効に抑止する
ことができる。
扇状芯体3の表裏に被覆層が添設されていることを特徴
とするものである。図3(A)に示したものは、扇状芯
体3の表側に伸縮性のファイバー、発泡体等の弾性樹脂
体すなわち発泡ウレタン等の弾性樹脂体6Fを添設し、
裏側に伸縮性被覆布5Rを添設したものである。これに
より、扇状芯体3のカップ体2への縫合等による接合性
が向上する他、特に、弾性樹脂体6Fが表側に配置され
ていることにより、バストの確保を確実にしつつ、外部
へのソフト感が得られる。図3(B)に示したものは、
扇状芯体3の裏側に伸縮性のファイバー、発泡体等の弾
性樹脂体すなわち発泡ウレタン等の弾性樹脂体6Rを添
設し、表側に伸縮性被覆布5Fを添設したものである。
これにより、扇状芯体3のカップ体2への縫合等による
接合性が向上する他、特に、弾性樹脂体6Rが裏側に配
置されていることにより、肌触り感が向上する。図3
(C)に示したものは、扇状芯体3の表裏両側に伸縮性
のファイバー、発泡体等の弾性樹脂体すなわち発泡ウレ
タン等の弾性樹脂体6F、6Rを添設したものである。
これにより、扇状芯体3のカップ体2への縫合等による
接合性が向上する他、内外への肌触り感が向上する。さ
らに、前記扇状芯体3は外周部から要側に向かってその
厚さを漸減させたことを特徴とし、これにより、前記扇
状芯体3の伸度の滑らかな変化に加えて剛性も滑らかに
変化することとなって、さらに違和感を生じさせること
がない。また、カップ体2にパワーネット等の伸縮性の
ある布地を使用しない場合でも、弾性樹脂体6を前述の
ように下縁部にて薄く、バストの頂部に向けて漸増する
ようにして剛性を滑らかに変化させるように構成するこ
ともできる。また、前記被覆層が添設された扇状芯体3
を前記被覆層5や6共々バストにおける曲面形状に形成
して、それらが着用される部位により密着させて違和感
を解消させることもできる。
ので、本実施の形態は、前記図1(B)に示した第1実
施の形態のもののと同様に、扇状芯体3を所定厚さの薄
板を扇形に打ち抜いた後、多数の放射状スリット3Sを
刻設するかあるいは射出成形等により多数の放射状枝部
3Aが配置された構造に製造される。前記各放射状スリ
ット3Sは外周側に線状ボーン部3Cが形成されるよう
に外周円の手前に終端部を有し、この部分に応力分散孔
3Bが形成される。また、前記外周側の線状ボーン部3
Cとなるべき部分は、前記薄板状の放射状枝部3Aより
厚みの大きい、断面がやや円形の拡大部を形成してい
る。該線状ボーン部3C内には、図示のように、外周に
沿って金属製のワイヤーボーン3Cが埋設されてもよ
い。図4(B)は被覆層6内に埋設された扇状芯体3を
示すもので、前記線状ボーン部3Cが体温近辺の温度に
て理想のバスト下縁部形状に復元する形状記憶合金等に
て形成されてもよく、これによって、バストの着用時の
整容がより的確に行われてその効力が増大される。本実
施の形態では、かく構成によって、線状ボーン部3Cが
カップ体2の補整作用をなすことになり、より確実なバ
ストアップおよびバスト寄せが可能となる。なお、前記
放射状スリット3Sを、扇状芯体3の外周部まで達する
ように刻設して、多数の分離された放射状枝部3Aが形
成される場合には、線状ボーン部3Cが形成されないの
で、その場合には別途用意したワイヤーボーン等により
これらの多数の放射状枝部3Aを連結することもでき
る。
ので、前述した第1〜4実施の形態にて説明した各例の
扇状芯体3を、ブラジャー等トップ1のカップ体2に挿
入されるパッド体7に埋設した例である。かく構成すれ
ば、このような扇状芯体3を埋設したパッド体7をカッ
プ体2に挿入するだけで、種々の標準的なトップにも本
発明の思想を手軽に適用することが可能になるものであ
る。
ので、トップであるコルセット8の上部に縫着される身
頃体4のカップ体2に適用された例である。前記身頃体
4にバストの下半部を支持する左右のカップ体2、2が
下縁部2L、2Lにて接合され、これらカップ体2、2
に前記第1〜4実施の形態のような扇状芯体3をそれぞ
れ埋設して構成した例である。本実施の形態ではストラ
ップ等による上方への牽引はないが、バストの自重を扇
状芯体3の独自の形状と特性によってバストの下縁部に
ては確実に、頂部にては軽快に支持することが可能にな
り、着用感がきわめて良好になる。また、図6(B)に
示すように、前記扇状芯体3の外周側をコルセット8等
におけるアンダーバスト部をサポートするボーン体8C
と連接して連動させれば、コルセットの有するバストア
ップやバスト寄せ機能を利用して、より効果的なバスト
の補整がなされる。
ので、バストBの下半部を支持する左右のカップ体2、
2に適用された例である。バストBの下半部のみを支持
する左右のカップ体2、2に前記第1〜4実施の形態の
ような扇状芯体3をそれぞれ埋設して基本的な構造とし
た例で、本実施の形態によれば、前記基本的な構造のも
のに、ストラップ9および身頃体4を付設して通常のブ
ラジャーのように使用できる他、身頃体4の側方以後を
M−M線にてカットし、水着やアウター等の内側に添設
して使用することもできる。これによれば、効果的なバ
ストアップ作用を伴いながらも、外見上はいわゆるノー
ブラのようなラフな着こなしを可能とする。
ので、パンテイ等ボトム11の下腹部12Fに、弾性と
硬度のある軟質樹脂等からなり前記下腹部12Fの下端
部14近傍を要として扇形薄板に多数の放射状スリット
13Sを設けた扇状芯体13Fをその外周側が前記下腹
部12Fの上縁部に沿うように埋設されていることによ
り、弾性と硬度のある軟質樹脂等の薄板から形成された
前記扇状芯体13Fにおける放射状スリット13S間に
形成される放射状枝部13Aが、面接触によって下腹部
に柔らかくいわゆるフェザータッチにて適度の弾力をも
って腹部抑え作用を奏するようにしたものである。 し
かも、その際、前記扇形芯体13に多数の放射状スリッ
ト13Sを設けた結果形成された放射状枝部13Aは外
周部から要部に向かってその幅が漸減し、扇状芯体が埋
設された下腹部12Fのみかけの伸度も外周部から要部
に向かって漸増することになり、着用時の「ずり上がり
現象」や「引きずり」を防止でき、着用者に違和感を生
じさせることがない。さらに、前記扇状芯体13の外周
部から要側に向かってその厚さを漸減すれば、伸度の滑
らかな変化に加えて剛性も滑らかに変化することとなっ
て、さらに違和感を生じさせることがないことは前述し
た各実施の形態と同様である。さらに、前記扇状芯体1
3が体温近辺の温度にて下腹部における理想の曲面形状
に復元する形状記憶樹脂等にて形成されるならば、下腹
部の着用時の整容がより的確に行われてその効力が増大
される。また、弾性と硬度のある軟質樹脂等からなる薄
板にて構成された扇状芯体13自体を布地からなるボト
ム体へ縫合等により接合添設することは可能であるが、
前記扇状芯体13の表裏に伸縮性被覆布あるいは伸縮性
のファイバー、発泡体等の弾性樹脂体もしくはそれらを
組み合わせて構成した被覆層が添設されるならば、さら
に扇状芯体13のボトム体への縫合等による接合性や肌
触りが向上することになる。さらに、このようにして被
覆層が添設された扇状芯体を前記被覆層ともども下腹部
における曲面形状に形成して、それらが着用される部位
により密着させて違和感を解消させることもできる。
ので、パンテイ等ボトム11の臀部12Rに、弾性と硬
度のある軟質樹脂等からなり前記臀部12Rの頂部T近
傍を要として扇形薄板に多数の放射状スリット13Sを
設けた扇状芯体13Rをその外周側が前記臀部12Rの
下縁部に沿うように埋設されていることにより、弾性と
硬度のある軟質樹脂等の薄板から形成された前記扇状芯
体13Rにおける放射状スリット13S間に形成される
放射状枝部13Aが、面接触によって臀部に柔らかくい
わゆるフェザータッチにて適度の弾力をもってヒップア
ップ作用を有せしめたものである。その際、前記扇形芯
体13Rに多数の放射状スリット13Sを設けた結果形
成された放射状枝部13Aは外周部から要部に向かって
その幅が漸減することになり、前記扇状芯体13Rが埋
設された臀部12Rのみかけの伸度も外周部から要部に
向かって漸増することになり、着用時の「ずり上がり現
象」や「引きずり」を防止でき、着用者に違和感を生じ
させることがない。さらに、前記扇状芯体13Rの外周
部から要側に向かってその厚さを漸減すれば、伸度の滑
らかな変化に加えて剛性も滑らかに変化することとなっ
て、さらに違和感を生じさせることがないことは前述の
各実施の形態と同様である。また、前記扇状芯体13R
が体温近辺の温度にて臀部における理想の曲面形状に復
元する形状記憶樹脂等にて形成されるならば、臀部の着
用時の整容がより的確に行われてその効力が増大され
る。さらに、弾性と硬度のある軟質樹脂等からなる薄板
にて構成された扇状芯体13R自体を布地からなるボト
ム体へ縫合等により接合添設することは可能であるが、
前記扇状芯体13Rの表裏に伸縮性被覆布5あるいは伸
縮性のファイバー、発泡体等の弾性樹脂体6もしくはそ
れらを組み合わせて構成した被覆層が添設されるなら
ば、さらに扇状芯体13Rのボトム体への縫合等による
接合性や肌触りが向上することになる。さらに、このよ
うにして被覆層が添設された扇状芯体を前記被覆層とも
ども臀部における曲面形状に形成して、それらが着用さ
れる部位により密着させて違和感を解消させることもで
きる。
たが、本発明の趣旨の範囲内において、ブラジャー等ト
ップあるいはパンティ等ボトムにおけるカップ体あるい
は下腹部もしくは臀部の形状、材質、ストラップの位
置、扇状芯体の形状(人体に即応する形状、バスト支
え、バスト押え等機能的な形状)、材質、成形方法、扇
状芯体の被覆層の形状、材質、およびその被覆形態等に
ついては適宜採用できるものである。
れば、ブラジャー等トップのカップ体あるいはパンテイ
等ボトムの下腹部もしくは臀部に、弾性と硬度のある軟
質樹脂等からなり前記カップ体の頂部あるいは下腹部も
しくは臀部の頂部近傍を要として扇形薄板に多数の放射
状スリットを設けた扇状芯体をその外周側が前記カップ
体の下縁部あるいは下腹部の上縁部もしくは臀部の下縁
部に沿うように埋設されていることにより、弾性と硬度
のある軟質樹脂等の薄板から形成された前記扇状芯体に
おける放射状スリット間に形成される放射状枝部が、面
接触によってバストあるいは下腹部もしくは臀部に柔ら
かくいわゆるフェザータッチにて適度の弾力をもってバ
ストアップあるいは腹部抑えもしくはヒップアップ作用
を奏することになる。しかも、その際、前記扇形芯体に
多数の放射状スリットを設けた結果形成された放射状枝
部は外周部から要部に向かってその幅が漸減することに
なるので、扇状芯体が埋設されたカップ体や下腹部ある
いは臀部のみかけの伸度も外周部から要部に向かって漸
増することになり、着用時の「ずり上がり現象」や「引
きずり」を防止でき、着用者に違和感を生じさせること
がない。さらに、前記扇状芯体の外周部から要側に向か
ってその厚さを漸減すれば、伸度の滑らかな変化に加え
て剛性も滑らかに変化することになり、さらに違和感を
生じさせることがない。また、前記扇状芯体の外周側を
コルセット等におけるアンダーバスト部をサポートする
ボーン体と連接して連動させれば、コルセットの有する
バストアップやバスト寄せ機能を利用して、より効果的
なバストの補整がなされる。さらに、扇状芯体は弾性と
硬度のある軟質樹脂等からなる薄板を扇形に打ち抜いた
後多数の放射状スリットを刻設するかあるいは射出成形
等により簡単に製造できる。さらにまた、前記扇状芯体
をブラジャー等トップのカップ体に挿入されるパッド体
に埋設すれば、該パッド体をカップ体に挿入するだけ
で、種々の標準的なトップにも本発明の思想を手軽に適
用することが可能になるものである。
下縁部に沿って連続する線状ボーン部を形成しているこ
とにより、該線状ボーン部がカップ体の補整作用をなす
ことになり、より確実なバストアップおよびバスト寄せ
が可能となる。その際、前記線状ボーン部を体温近辺の
温度にて理想のバスト下縁部形状に復元する形状記憶合
金等にて形成され、さらに、前記扇状芯体が体温近辺の
温度にてバスト、臀部あるいは下腹部における理想の曲
面形状に復元する形状記憶樹脂等にて形成されるなら
ば、バストあるいは臀部もしくは下腹部の着用時の整容
がより的確に行われてその効力が増大される。また、弾
性と硬度のある軟質樹脂等からなる薄板にて構成された
扇状芯体自体を布地からなるカップ体あるいはボトム体
へ縫合等により接合添設することは可能であるが、前記
扇状芯体の表裏に伸縮性被覆布あるいは伸縮性のファイ
バー、発泡体等の弾性樹脂体もしくはそれらを組み合わ
せて構成した被覆層が添設されるならば、さらに扇状芯
体のトップあるいはボトム体への縫合等による接合性や
肌触りが向上することになる。さらに、このようにして
被覆層が添設された扇状芯体を前記被覆層ともどもバス
ト、臀部あるいは下腹部における曲面形状に形成して、
それらが着用される部位により密着させて違和感を解消
させることができる。
ップの第1実施の形態を示す図である。
図である。
図である。
図である。
施の形態を示す図である。
6実施の形態を示す図である。
ある。
に採用された第8実施の形態を示す図である。
採用された第9実施の形態を示す図である。
Claims (12)
- 【請求項1】 ブラジャー等トップのカップ体に、弾性
と硬度のある軟質樹脂等からなり前記カップ体の頂部近
傍を要として扇形薄板に多数の放射状スリットを設けた
扇状芯体をその外周側が前記カップ体の下縁部に沿うよ
うに埋設されたことを特徴とする下着における芯体構
造。 - 【請求項2】 ブラジャー等トップのカップ体に挿入さ
れるパッド体に、弾性と硬度のある軟質樹脂等からなり
前記カップ体の頂部近傍を要として扇形薄板に多数の放
射状スリットを設けた扇状芯体をその外周側が前記カッ
プ体の下縁部に沿うように埋設されたことを特徴とする
下着における芯体構造。 - 【請求項3】 前記扇状芯体の外周側をコルセット等に
おけるアンダーバスト部をサポートするボーン体と連接
したことを特徴とする請求項1に記載の下着における芯
体構造。 - 【請求項4】 パンティ等ボトムの下腹部に、弾性と硬
度のある軟質樹脂等からなり下腹部下端近傍を要として
扇形薄板に多数の放射状スリットを設けた扇状芯体をそ
の外周側が前記下腹部の上縁部に沿うように埋設された
ことを特徴とする下着における芯体構造。 - 【請求項5】 パンティ等ボトムの臀部に、弾性と硬度
のある軟質樹脂等からなり臀部の頂部を要として扇形薄
板に多数の放射状スリットを設けた扇状芯体をその外周
側が前記臀部の下縁部に沿うように埋設されたことを特
徴とする下着における芯体構造。 - 【請求項6】 前記扇状芯体は外周部から要側に向かっ
てその厚さを漸減させたことを特徴とする請求項1ない
し5のいずれかに記載の下着における芯体構造。 - 【請求項7】 前記扇状芯体の外周側がカップ体の下縁
部に沿って連続する線状ボーン部を形成していることを
特徴とする請求項1ないし3のいずれかもしくは6に記
載の下着における芯体構造。 - 【請求項8】 前記線状ボーンが体温近辺の温度にて理
想のバスト下縁部形状に復元する形状記憶合金等にて形
成されることを特徴とする請求項7に記載の下着におけ
る芯体構造。 - 【請求項9】 前記扇状芯体が体温近辺の温度にてバス
ト、臀部あるいは下腹部における理想の曲面形状に復元
する形状記憶樹脂等にて形成されることを特徴とする請
求項1ないし8のいずれかに記載の下着における芯体構
造。 - 【請求項10】 前記扇状芯体の表裏に被覆層が添設さ
れていることを特徴とする請求項1ないし9のいずれか
に記載の下着における芯体構造。 - 【請求項11】 前記被覆層が伸縮性被覆布あるいは伸
縮性のファイバー、発泡体等の弾性樹脂体もしくはそれ
らを組み合わせて構成したことを特徴とする請求項10
に記載の下着における芯体構造。 - 【請求項12】 前記被覆層が添設された扇状芯体を前
記被覆層ともどもバスト、臀部あるいは下腹部における
曲面形状に成形したことを特徴とする請求項10または
11に記載の下着における芯体構造。
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