JP2885785B1 - 列車無線システムにおける緊急情報収集方式 - Google Patents

列車無線システムにおける緊急情報収集方式

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JP2885785B1 JP10459798A JP10459798A JP2885785B1 JP 2885785 B1 JP2885785 B1 JP 2885785B1 JP 10459798 A JP10459798 A JP 10459798A JP 10459798 A JP10459798 A JP 10459798A JP 2885785 B1 JP2885785 B1 JP 2885785B1
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Abstract

【要約】 【課題】 従来方式では、中央の列車指令員と乗務員と
の間での通話中に、一定時間間隔で通話を中断して、割
り込み許可信号を送信し、緊急割り込み信号の送信を許
可するという構成であるため、指令音声が途切れてしま
う。 【解決手段】 列車無線システムは、中央装置から一定
時間間隔で通話を瞬断させて割り込み許可信号を通話中
の車上局以外の他の車上局へ送信し(ステップ101〜10
7)、割り込み車上局に通話の機会を与える。通話中の
指令音声の断を検出したときは(ステップ103)、割り
込み許可信号を送信すると共に、断検出後に入力された
指令音声を割り込み許可信号の送信時間分遅延して、割
り込み許可信号の送信終了後に目的の一の車上局へ送信
する(ステップ108〜110、104〜107)。また、中央装置
は、2回目の断検出時点から所定時間連続して無音が検
出された時点で、指令音声の遅延を解除する(ステップ
112〜116)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は列車無線システムに
おける緊急情報収集方式に係り、特に乗務員と列車指令
員とを結ぶ列車無線システムにおける緊急情報収集方式
に関する。
【0002】
【従来の技術】乗務員と列車指令員とを結ぶ同送複信の
列車無線システムにおいては、乗務員と列車指令員の通
話を円滑に行うため、列車指令員が目的とする乗務員と
の通話が阻害されないよう、目的としない車上局(移動
局)に対して通話統制を行っている。
【0003】当然の事ながら、中央装置の列車指令員が
目的の乗務員と通話しているときには、電波が占有され
ているため、目的とされていない車上局の乗務員におい
ては緊急事態発生により、中央装置の列車指令員との通
話の必要が生じてもその手段が無い。そのため、従来よ
り、列車指令員と乗務員との通話中は一定時間間隔毎に
割り込み許可信号を送出して緊急割り込み車上局がいな
いか通話を瞬断させ、割り込み車上局(割り込み要求乗
務員)に通話の機会を与えるようにする方式がとられて
いる。
【0004】しかし、乗務員の誤操作などによっても割
り込み要求が発生されるため、割り込み要求乗務員があ
った場合、中央装置の列車指令員の判断で通話を中断
し、あらためて割り込み要求乗務員との呼接続を行った
後に、通話により緊急情報内容を確認する必要があり、
緊急情報の伝達までに時間がかかってしまう。
【0005】そこで、割り込みの緊急度合いにより優先
順位をつけて通話の機会を与える緊急情報収集方式が従
来より知られている(特開平6−37690号公報)。
この従来方式では、図6のシーケンス図に示すように、
中央装置の列車指令員と移動局aとの間で通話中に、移
動局bが緊急情報2を、移動局cが緊急情報1をそれぞ
れ送信要求したとする。中央装置では、通話中であって
も、一定時間間隔で割り込み許可トーン信号と緊急情報
指定MSKデータ信号とを送出するが、このとき優先度
ランクを予め定めておき、最優先の緊急情報1を指定し
て送信する。
【0006】これにより、移動局cが緊急情報1のトー
ン信号と列車番号MSKデータ信号とを送出し、中央装
置で受信させる。中央装置では、緊急情報を受信したこ
とを移動局cに通知し、移動局cはこれを受けて送信待
ち状態を解除する。その後、中央装置は再び一定時間間
隔で割り込み許可トーン信号と緊急情報1を指定したM
SKデータ信号とを送出するが、このときは既に移動局
cからの緊急情報1のトーン信号の送出は完了している
ので、どの移動局からも応答がない。
【0007】中央装置はこの無応答を確認すると、続い
て割り込み許可トーン信号と緊急情報2を指定したMS
Kデータ信号とを送信する。これにより、移動局bが緊
急情報2のトーン信号と列車番号MSKデータ信号とを
送出し、中央装置で受信させる。以下、上記と同様の動
作を繰り返す。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、上記の従来
方式では、中央の列車指令員と乗務員との間での通話中
に、一定時間間隔で通話を中断して、その代わりに割り
込み許可トーン信号と緊急情報指定MSKデータ信号を
送信し、この信号をもって割り込み移動局に緊急割り込
み信号の送信を許可するという構成であるため、やむを
得ないことながら列車指令員からの音声信号が途切れて
しまうという問題がある。
【0009】この場合、上記の割り込み許可トーン信号
と緊急情報指定MSKデータ信号の送出時間間隔を短く
すれば、緊急割り込み移動局に割り込みの機会を増やす
ことができるが、音声の途切れの機会が増えてしまい、
指令音声の重要部分が移動局乗務員へ伝わらず、再度聞
き直す等の事態が発生する可能性がある。一方、上記の
割り込み許可トーン信号と緊急情報指定MSKデータ信
号の送出時間間隔を長くすれば、音声の途切れの機会は
減るものの、割り込み許可トーン信号と緊急情報指定M
SKデータ信号の送出機会が減るため、本来の緊急情報
収集の目的を達成できなくなってしまう。
【0010】列車無線が頻繁に使われるケースとして
は、災害事故等が発生、又は発生する可能性がある場合
において、列車の安全運行のための指示を行うもので、
運転指示等を行う場合、指令番号、運行番号等の指示が
直接無線で流れる。このとき、上記の割り込み許可トー
ン信号と緊急情報指定MSKデータ信号の送出時間間隔
を短くすると、音声途切れにより指示が伝わらない可能
性が高く、その場合は、列車乗務員から中央の指令員へ
の聞き直しを生ずることとなり、ただでさえ混乱してい
る中で不必要な通信を生じさせることとなってしまう。
以上の観点から、列車指令員からの音声途切れは、列車
無線の運用に問題を生ずる場合がある。
【0011】本発明は以上の点に鑑みなされたもので、
音声の途切れをもたらすことなく、緊急割り込みが円滑
に行える列車無線システムにおける緊急情報収集方式を
提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は上記の目的を達
成するため、中央装置の指令員と複数の車上局のうち目
的の一の車上局の乗務員との間で基地局を介して通話中
に、緊急割り込み車上局がいないか中央装置から一定時
間間隔で通話を瞬断させて割り込み許可信号を通話中の
車上局以外の他の車上局へ送信し、割り込み車上局に通
話の機会を与える列車無線システムにおいて、通話中の
指令員の指令音声の断を検出したときは、割り込み許可
信号を送信すると共に、断検出後に入力された指令音声
を割り込み許可信号の送信時間分遅延して、割り込み許
可信号の送信終了後に目的の一の車上局へ送信するよう
にしたものである。
【0013】この発明では、中央装置から車上局への一
定時間間隔による割り込み許可信号の送信だけでなく、
指令音声の音声断検出による割り込み許可信号の送信を
行うようにしたため、中央装置からの割り込み許可信号
の送出頻度を従来に比べて増加させることができる。ま
た、この発明では、断検出後に入力された指令音声を割
り込み許可信号の送信時間分遅延して、割り込み許可信
号の送信終了後に目的の一の車上局へ送信するため、割
り込み許可信号送信時に入力された指令音声も送信でき
る。
【0014】また、本発明は、上記の目的を達成するた
め、中央装置が、指令音声の断検出後に入力された指令
音声の断を再び検出したときは、その2回目の断検出時
点から所定時間連続して無音が検出された時点で、指令
音声の遅延を解除してイニシャル状態に復帰させること
を特徴とする。
【0015】この発明では、指令音声の遅延状態におい
て、割り込み許可信号の送信期間分の無音を検出した時
に指令音声の遅延を解除するようにしたため、指令音声
の遅延を常時かけず、必要最小限にすることができる。
【0016】更に、本発明は、通話中の前記指令員の指
令音声の断を検出したときは、前記割り込み許可信号を
送信すると共に、該割り込み許可信号送信の直前の時点
で該割り込み許可信号の送信を前記指令員に対して表示
しても、所期の目的を達成できる。
【0017】
【発明の実施の形態】次に、本発明の一実施の形態につ
いて、図1〜図5と共に説明する。図1は本発明になる
列車無線システムにおける緊急情報収集方式の一実施の
形態のフローチャート、図2は本発明になる列車無線シ
ステムにおける緊急情報収集方式の一実施の形態の動作
説明用シーケンス図、図3及び図4はそれぞれ本発明方
式の一実施の形態の動作説明用タイミングチャート、図
5は本発明が適用される列車無線システムの一例の概略
構成図を示す。
【0018】まず、本発明が適用される列車無線システ
ムの概要について、図5と共に説明する。図5におい
て、乗務員へ指令する列車指令員により操作される中央
装置51は、鉄道沿線に設置されたn台(nは複数)の
基地局521〜52nに接続されている。車上局53a、
53b及び53cは、列車に搭載された移動局であり、
基地局521〜52nのうち最寄りの基地局との間で無線
通信が可能な構成とされている。
【0019】これにより、車上局53a、53b及び5
3cのうちの任意の一台の車上局の乗務員と、中央装置
51の列車指令員との間で、基地局521〜52nを介し
て通信可能な列車無線システムが構成されている。中央
装置51は、通話中であっても、一定時間間隔で割り込
み許可トーン信号と緊急情報指定MSKデータ信号とを
送出することは従来と同様であるが、この実施の形態で
はこれに加えて、指令音声断を検出したときも割り込み
許可トーン信号と緊急情報指定MSKデータ信号とを送
出する構成とした点に特徴がある。なお、図5では車上
局は53a〜53cの3台としているが、台数はこれに
限定されないことは勿論である。
【0020】次に、本発明の一実施の形態の動作につい
て図1〜図4と共に説明する。図2のシーケンス図に示
すように、中央装置51の列車指令員と車上局a(53
a)の乗務員との間で通話中に、車上局b(53b)が
緊急情報2を、車上局c(53c)が緊急情報2よりも
優先度が高い緊急情報1をそれぞれ送信要求した場合を
例にとって説明する。
【0021】中央装置51の列車指令員と車上局a(5
3a)の乗務員との間で通話中に、中央装置51は図1
の通話割り込み信号処理フローを起動し、後述するよう
に、列車指令員の指令音声の断が検出された時、あるい
は一定時間間隔で割り込み許可トーン信号と緊急情報指
定MSKデータ信号とを送出するが、このとき最優先の
緊急情報1を指定して送信する。
【0022】これにより、車上局c(53c)が緊急情
報1のトーン信号と列車番号MSKデータ信号とを送出
し、中央装置51で受信させる。中央装置51では、緊
急情報を受信したことを車上局c(53c)に通知し、
車上局c(53c)はこれを受けて送信待ち状態を解除
する。その後、中央装置51は再び指令音声の断検出時
あるいは一定時間間隔で割り込み許可トーン信号と緊急
情報1を指定したMSKデータ信号とを送出するが、こ
のときは既に車上局c(53c)からの緊急情報1のト
ーン信号の送出は完了しているので、どの車上局からも
応答がない。
【0023】中央装置51はこの無応答を確認すると、
続いて割り込み許可トーン信号と緊急情報2を指定した
MSKデータ信号とを送信する。これにより、車上局b
(53b)が緊急情報2のトーン信号と列車番号MSK
データ信号とを送出し、中央装置51で受信させる。以
下、上記と同様の動作を繰り返す。
【0024】このように、緊急情報に優先度を付けて中
央装置51が車上局53a〜53cから緊急情報を収集
する点は従来と同様であるが、この実施の形態では、中
央装置51が図1のフローチャートに従って、1回目の
指令音声の断検出時に送信指令音声にディレーを加えて
割り込み許可信号を送信し、2回目の指令音声断検出時
は、割り込み許可信号送信時間分無音が続けば、ディレ
ーを解除しイニシャル状態とすることに特徴がある。
【0025】この実施の形態の中央装置51は、中央処
理装置によりソフトウェア的に動作するか、あるいはハ
ードウェアで構成された割り込み送信監視タイマと音声
断検出タイマを有し、また、ディレー有効フラグがオン
の期間は列車指令員により入力された音声信号(指令音
声)を遅延し、ディレー有効フラグがオフの期間は非動
作となる(遅延しない)遅延回路と、その遅延回路の出
力指令音声をオンの期間のみ各基地局へ送信出力する音
声回路と、指令音声が断したか否かを検出する音声検出
回路と、割り込み許可トーン信号とMSKデータ信号な
どを発生して送信する回路手段とを少なくとも備えてい
る。
【0026】次に、この実施の形態の中央装置の動作に
つき、図1、図3、図4と共に更に詳細に説明する。中
央装置は、まず、割り込み送信監視タイマをオンとし
(ステップ101)、所定時間x秒経過したかどうかチ
ェックし(ステップ102)、x秒経過していない場合
は、指令音声が断したか否かチェックする(ステップ1
03)。この指令音声断の検出レベル等は、実際の運用
に即して決められる。割り込み送信監視タイマがオンし
てから指令音声の断が検出されない状態(すなわち、指
令音声が連続している場合、あるいは無音が連続してい
る場合)が所定時間x秒経過した場合は、割り込み送信
監視タイマをオフとし(ステップ104)、音声回路を
オフとし(ステップ105)、割り込み許可送信する
(ステップ106)。
【0027】この割り込み許可送信に際しては、最初は
割り込み許可トーン信号と緊急情報1を指定したMSK
データ信号とを送出する。割り込み許可送信終了後、音
声回路をオンとし(ステップ107)、再びステップ1
01の処理に戻る。従って、中央装置は、従来と同様
に、一定時間間隔x秒で割り込み許可送信し、車上局と
通話中であっても、音声送信を中断して割り込み許可ト
ーン信号を緊急情報指定MSKデータ信号と共に送信す
る。
【0028】ここで、前述したように、一定時間間隔x
秒が短い場合は、指令音声が頻繁に途切れ、長い場合は
緊急割り込み信号に迅速に応答できない。そこで、この
実施の形態では、これを補完するために、後述するよう
に、指令音声の音声検出による割り込み許可トーン信号
の送信をする。
【0029】もし、割り込み送信監視タイマがオンして
から指令音声の断が検出されない状態が所定時間x秒経
過する前に指令音声の断が検出された場合は、音声断検
出フラグがオンであるか、つまり過去に指令音声の断が
検出されたかどうかチェックする(ステップ108)。
これは、音声断検出による割り込み許可信号送信時に、
指令音声が瞬断するのを防止するため、後述するよう
に、送信音声にディレーをかけており、常にディレーさ
せていると通話に違和感があるので、これを防止するた
め、2度目に指令音声の断を検出した場合はディレーを
解除し、また、その際は割り込み許可信号送出機会であ
るが送出しないためである。
【0030】すなわち、音声断検出フラグがオフである
とき、つまり過去に指令音声の断が検出されていないと
きには、ディレー有効フラグがオンとされ(ステップ1
09)、音声断検出フラグがオンとされた後(ステップ
110)、割り込み送信監視タイマがオフとされ(ステ
ップ104)、更に音声回路がオフとされ(ステップ1
05)、割り込み許可トーン信号と緊急情報を指定した
MSKデータ信号とを送出する(ステップ106)。
【0031】従って、例えば図3(A)に示す指令音声
がa1で示す時刻で、1回目の音声断が検出された場
合、同図(D)に示すディレー有効フラグがd1で示す
ようにオンとされ、同図(E)に示す音声断検出フラグ
がe1で示すようにオンとされ、同図(C)にc1で示
すように、音声回路がオフとされた後、同図(B)に模
式的にb1で示すように、割り込み許可送信が行われ
る。
【0032】割り込み許可送信がb2で示すように終了
すると、図3(C)にc2で示すように音声回路がオン
とされ(ステップ105)、同図(G)にg1で示すよ
うに、送信音声の送信が開始される。この場合、送信音
声はディレーがかかった状態である。つまり、図3
(A)に示すように音声断検出時刻a1直後に指令音声
が入力された場合、この指令音声は割り込み許可トーン
信号を送信するために送信されず、遅延回路により割り
込み許可送信時間分、遅延されており、音声回路がオン
とされた時点から遅延回路から取り出されて送信され
る。従って、指令音声が瞬断することはない。
【0033】一方、図1のステップ108で音声断検出
フラグがオンであるとき、つまり過去に指令音声の断が
検出されているときには、中央装置51内の音声断監視
タイマがオンとされ(ステップ111)、次の指令音声
の入力がチェックされる(ステップ112)。次に指令
音声の入力がy秒経過するまで無いときは、音声断監視
タイマをオフとし(ステップ112、113、11
4)、すなわち音声断監視タイマがタイムアウトし、デ
ィレー有効フラグをオフとした後(ステップ115)、
音声断検出フラグをオフとして(ステップ116)、ス
テップ102に戻る。
【0034】従って、図3(A)にa2で示す時刻で指
令音声の断が検出されたときには、このとき同図(E)
に示すように音声断検出フラグがオンであるので、同図
(F)にf1で示すように、音声断監視タイマがオンと
された後、y秒経過してf2で示す時刻でタイムアウト
したときには、同図(D)にd2で示すようにディレー
有効フラグがオフとされ、同図(E)にe2で示すよう
に、音声断検出フラグがオフとされる。
【0035】ステップ112の処理は、ディレーを解除
するにあたって、ディレーのかかった送信音声と、ディ
レーのかかっていない指令音声とが重ならないようにす
るためのものである。なお、音声断監視タイマのタイマ
値y秒はディレー時間(割り込み許可信号送出時間)と
同じである。これにより、少なくともディレー時間分の
無音が続かないとディレーを解除しない。
【0036】一方、音声断監視タイマがタイムアウトす
る前に次に指令音声の入力が検出されたときは、音声断
監視タイマが強制的にオフとされ(ステップ117)、
ステップ102に戻る。例えば、図4(A)に示す指令
音声が時刻a11で断検出された場合、このとき同図
(F)に示す音声断検出フラグがオンであるので、同図
(G)にg11で示すように音声断監視タイマがオンと
される。
【0037】そして、その音声断監視タイマがタイムア
ウトする前の時刻a12で図4(A)に示すように、指
令音声が入力された場合は、図1のステップ112及び
117の処理により、図4(G)にg12で示すよう
に、音声断監視タイマが強制的にオフとされるが、図4
(E)に示すディレー有効フラグ及び図4(F)に示す
音声断検出フラグはオンのままである。
【0038】続いて、x秒経過前に図4(A)にa13
で示す時刻で、指令音声の断が再び検出されると、図1
のステップ102、103、108の処理を経てステッ
プ111で図4(G)にg13で示すように、音声断監
視タイマがオンとされる。従って、時刻a12からa1
3まで入力された指令音声は、図4(H)にh2で示す
ように、ディレーされて送信される。なお、図4(H)
にh1で示す送信音声は、時刻a11で音声断が検出さ
れる直前の指令音声をディレーした音声信号である。
【0039】音声断監視タイマがオンしてからy秒経過
するまで指令音声の入力が無いときには、図1のステッ
プ112、113、114により音声断監視タイマがタ
イムアウトにより、図4(G)にg14で示すようにオ
フして、図1のステップ115により図4(E)にe1
1で示すように、ディレー有効フラグがオフとされ、図
1のステップ116により図4(F)にf11で示すよ
うに、音声断検出フラグがオフとされる。すなわち、割
り込み許可信号の送出時間y秒分無音が続くとディレー
を解除し、イニシャル状態に戻す。
【0040】従って、その後に図4(A)に示すよう
に、時刻a14から入力された指令音声は、ディレーさ
れることなく図4(H)にh3で示すようにそのまま送
信されるが、指令音声が時刻a15で断検出されると、
その時点では音声断検出フラグがオフであるので、ディ
レー有効フラグが図4(E)にe12で示すようにオン
とされ(図1のステップ109)、音声断検出フラグが
図4(F)にf12で示すようにオンとされ(図1のス
テップ110)、図4(C)にc11で示すように、割
り込み送信監視タイマがオフとされ(図1のステップ1
04)、音声回路が図4(D)にd11で示すようにオ
フとされた後(図1のステップ105)、図4(B)に
b11で示すように割り込み許可信号が送信される(図
1のステップ106)。
【0041】割り込み許可信号の送信が図4(B)にb
12で示すタイミングで終了すると、図4(D)にd1
2で示すように、音声回路がオンとされ(図1のステッ
プ107)、割り込み送信監視タイマが図4(C)にc
12で示すようにオンとされる(図1のステップ10
1)。
【0042】その後、割り込み送信監視タイマのオン時
点からx秒間、指令音声の入力が無い場合は、図4
(C)にc13で示すように割り込み送信監視タイマが
オフとされ(図1のステップ102、103、10
4)、図4(D)にd13で示すように音声回路がオフ
とされ(図1のステップ105)、図4(B)にb13
で示すように、割り込み許可信号が送信される(図1の
ステップ106)。
【0043】割り込み許可信号の送信が図4(B)にb
14で示すタイミングで終了すると、図4(D)にd1
4で示すように、音声回路がオンとされ(図1のステッ
プ107)、割り込み送信監視タイマが図4(C)にc
14で示すようにオンとされる(図1のステップ10
1)。
【0044】このように、この実施の形態では、割り込
み許可信号の送出間隔を一定時間間隔(x秒)に送出す
る場合と、指令音声の断を検出し指令音声の合間に割り
込み許可信号を送出する場合の2つの方法をとることに
より、一定時間間隔に割り込み許可信号を送出する場合
よりも割り込み許可の機会を増やしている。また、音声
断による割り込み信号送出時は、指令音声に割り込み信
号分の遅延を入れ音声の途切れを防止している。
【0045】しかし、常に音声遅延を生じさせること
は、通話上の違和感を生じさせることとなり、新たな問
題となってしまうため、この実施の形態では、音声遅延
に関して条件付けを行うとともに、割り込み許可信号送
出にも条件付けを行っている。すなわち、2回目の音声
断検出後は割り込み許可信号送出時間(y秒)分、無音
が続けば、ディレーを解除しイニシャル状態へ戻すこと
により、送信音声には必要最小限の音声遅延しかかけな
いようにしているので、通話時の違和感を最小限に抑え
ることができる。
【0046】なお、本発明は上記の実施の形態に限定さ
れるものではなく、例えば、音声の途切れを防止するた
めの手段として、割り込み許可信号の送出の若干前に、
指令員に表示で持って知らせることにより、指令員自体
が指令音声を発しないようにさせることも可能である。
【0047】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
車上局からの緊急割り込み信号は割り込み許可信号の受
信により行われる列車無線システムにおいて、中央装置
から車上局への一定時間間隔による割り込み許可信号の
送信だけでなく、指令音声の音声断検出による割り込み
許可信号の送信を行うようにしたため、中央装置からの
割り込み許可信号の送出頻度を従来に比べて増加させる
ことができ、よって、車上局からの緊急割り込み情報を
受け取ることができる確率を従来よりも増すことができ
ると共に、緊急割り込み要求をより確実に検出すること
ができる。
【0048】また、本発明によれば、割り込み許可信号
の送信期間中の指令音声は、割り込み許可信号の送信期
間分の遅延時間(ディレー時間)を付与して出力するよ
うにしたため、割り込み許可信号送出時の音声瞬断を防
止することができる。
【0049】更に、本発明によれば、指令音声の遅延状
態において、割り込み許可信号の送信期間分の無音を検
出した時に解除することにより、常時指令音声の遅延を
かけないようにしたため、中央装置の列車指令員と車上
局の乗務員との通話時の違和感を最小限に抑えることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明方式の一実施の形態のフローチャートで
ある。
【図2】本発明方式の一実施の形態のシーケンス図であ
る。
【図3】本発明の一実施の形態の一例の動作説明用タイ
ミングチャートである。
【図4】本発明の一実施の形態の他の例の動作説明用タ
イミングチャートである。
【図5】本発明方式を適用し得る列車無線システムの概
略構成図である。
【図6】従来方式の一例のシーケンス図である。
【符号の説明】
51 中央装置 521〜52n 基地局 53a、53b、53c 車上局

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中央装置の指令員と複数の車上局のうち
    目的の一の車上局の乗務員との間で基地局を介して通話
    中に、緊急割り込み車上局がいないか前記中央装置から
    一定時間間隔で通話を瞬断させて割り込み許可信号を通
    話中の車上局以外の他の車上局へ送信し、割り込み車上
    局に通話の機会を与える列車無線システムにおいて、 通話中の前記指令員の指令音声の断を検出したときは、
    前記割り込み許可信号を送信すると共に、断検出後に入
    力された前記指令音声を前記割り込み許可信号の送信時
    間分遅延して、前記割り込み許可信号の送信終了後に前
    記目的の一の車上局へ送信することを特徴とする列車無
    線システムにおける緊急情報収集方式。
  2. 【請求項2】 前記中央装置は、前記指令音声の断検出
    後に入力された指令音声の断を再び検出したときは、そ
    の2回目の断検出時点から所定時間連続して無音が検出
    された時点で、前記指令音声の遅延を解除してイニシャ
    ル状態に復帰させることを特徴とする請求項1記載の列
    車無線システムにおける緊急情報収集方式。
  3. 【請求項3】 前記中央装置は、前記指令音声の断検出
    後に入力された指令音声の断を再び検出したときは、そ
    の2回目の断検出時点から所定時間以内に前記指令音声
    が新たに入力された時は、新たに入力された該指令音声
    を前記割り込み許可信号の送信時間分遅延して前記目的
    の一の車上局へ送信することを特徴とする請求項1記載
    の列車無線システムにおける緊急情報収集方式。
  4. 【請求項4】 前記所定時間は、前記割り込み許可信号
    の送信時間に相当する時間であることを特徴とする請求
    項2又は3記載の列車無線システムにおける緊急情報収
    集方式。
  5. 【請求項5】 中央装置の指令員と複数の車上局のうち
    目的の一の車上局の乗務員との間で基地局を介して通話
    中に、緊急割り込み車上局がいないか前記中央装置から
    一定時間間隔で通話を瞬断させて割り込み許可信号を通
    話中の車上局以外の他の車上局へ送信し、割り込み車上
    局に通話の機会を与える列車無線システムにおいて、 通話中の前記指令員の指令音声の断を検出したときは、
    前記割り込み許可信号を送信すると共に、該割り込み許
    可信号送信の直前の時点で該割り込み許可信号の送信を
    前記指令員に対して表示することを特徴とする列車無線
    システムにおける緊急情報収集方式。
  6. 【請求項6】 前記中央装置は、前記割り込み許可信号
    送信時は、緊急情報の優先順を指定した緊急情報指定デ
    ータ信号を合わせて送出することを特徴とする請求項1
    又は5記載の列車無線システムにおける緊急情報収集方
    式。
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