JP2885509B2 - 紫外線吸収性組成物 - Google Patents
紫外線吸収性組成物Info
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- JP2885509B2 JP2885509B2 JP2332246A JP33224690A JP2885509B2 JP 2885509 B2 JP2885509 B2 JP 2885509B2 JP 2332246 A JP2332246 A JP 2332246A JP 33224690 A JP33224690 A JP 33224690A JP 2885509 B2 JP2885509 B2 JP 2885509B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- ultraviolet
- container
- shielding effect
- synthetic resin
- absorbing composition
- Prior art date
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Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B65—CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
- B65D—CONTAINERS FOR STORAGE OR TRANSPORT OF ARTICLES OR MATERIALS, e.g. BAGS, BARRELS, BOTTLES, BOXES, CANS, CARTONS, CRATES, DRUMS, JARS, TANKS, HOPPERS, FORWARDING CONTAINERS; ACCESSORIES, CLOSURES, OR FITTINGS THEREFOR; PACKAGING ELEMENTS; PACKAGES
- B65D1/00—Containers having bodies formed in one piece, e.g. by casting metallic material, by moulding plastics, by blowing vitreous material, by throwing ceramic material, by moulding pulped fibrous material, by deep-drawing operations performed on sheet material
- B65D1/02—Bottles or similar containers with necks or like restricted apertures, designed for pouring contents
- B65D1/0207—Bottles or similar containers with necks or like restricted apertures, designed for pouring contents characterised by material, e.g. composition, physical features
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- Engineering & Computer Science (AREA)
- Ceramic Engineering (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Manufacture Of Macromolecular Shaped Articles (AREA)
- Containers Having Bodies Formed In One Piece (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は紫外線吸収性組成物に係るものであって、化
粧料、医薬品等を収納する容器に用いる場合、特に好都
合なものである。
粧料、医薬品等を収納する容器に用いる場合、特に好都
合なものである。
従来の技術 従来、商品の陳列時や家庭での保管時において、容器
内に収納した化粧料、医薬品等が太陽光、蛍光灯等に含
まれる紫外線によって変色、劣化するのを防止する方法
としては、ベンゾフェノン、ベンゾトリアゾール等の有
機化合物系の紫外線吸収剤を、合成樹脂に、0.1wt％程
度配合してなる紫外線吸収性組成物を、容器の材料とし
て用いるものが知られている。しかしながら、有機化合
物系の紫外線吸収剤は、高い紫外線遮蔽効果を有するも
のの、耐候性が劣り、経時変化し易く、紫外線遮蔽効果
が次第に低下する欠点を有していた。
内に収納した化粧料、医薬品等が太陽光、蛍光灯等に含
まれる紫外線によって変色、劣化するのを防止する方法
としては、ベンゾフェノン、ベンゾトリアゾール等の有
機化合物系の紫外線吸収剤を、合成樹脂に、0.1wt％程
度配合してなる紫外線吸収性組成物を、容器の材料とし
て用いるものが知られている。しかしながら、有機化合
物系の紫外線吸収剤は、高い紫外線遮蔽効果を有するも
のの、耐候性が劣り、経時変化し易く、紫外線遮蔽効果
が次第に低下する欠点を有していた。
また化粧料、医薬品等の紫外線による変色、劣化を防
止する他の方法としては、有機化合物系の紫外線吸収剤
よりも安定性の高い無機化合物系の酸化亜鉛を、バイン
ダーに分散させて紫外線遮蔽インクとし、この紫外線遮
蔽インクを、成型した後の容器に塗布する方法が知られ
ている。しかしながら、この方法は容器内部の表面に、
インクとして酸化亜鉛を塗布しただけであるから、表面
から剥がれ易く、紫外線遮蔽効果が次第に低下する欠点
を有していた。またこの方法は容器の成型後に紫外線遮
蔽インクの塗布作業を必要とするため、作業工程の増加
によるコスト高を招く欠点を有していた。
止する他の方法としては、有機化合物系の紫外線吸収剤
よりも安定性の高い無機化合物系の酸化亜鉛を、バイン
ダーに分散させて紫外線遮蔽インクとし、この紫外線遮
蔽インクを、成型した後の容器に塗布する方法が知られ
ている。しかしながら、この方法は容器内部の表面に、
インクとして酸化亜鉛を塗布しただけであるから、表面
から剥がれ易く、紫外線遮蔽効果が次第に低下する欠点
を有していた。またこの方法は容器の成型後に紫外線遮
蔽インクの塗布作業を必要とするため、作業工程の増加
によるコスト高を招く欠点を有していた。
発明が解決しようとする課題 本発明は上述のごとき課題を解決しようとするもので
あって、安定的な無機化合物系の紫外線吸収剤を配合し
た紫外線吸収組成物を、化粧料、医薬品等の容器の材料
に用いることによって、紫外線遮蔽インクを塗布す手数
を不要としながら容器内の化粧料等が紫外線によって変
色、劣化するのを防止し、紫外線遮蔽効果を継続的に維
持しようとするものである。
あって、安定的な無機化合物系の紫外線吸収剤を配合し
た紫外線吸収組成物を、化粧料、医薬品等の容器の材料
に用いることによって、紫外線遮蔽インクを塗布す手数
を不要としながら容器内の化粧料等が紫外線によって変
色、劣化するのを防止し、紫外線遮蔽効果を継続的に維
持しようとするものである。
課題を解決するための手段 本発明は上述のごとき課題を解決するため成されたも
ので、合成樹脂に、粒子径0.005μｍ〜0.015μｍの六方
晶系の酸化亜鉛を0.1wt％〜1.0wt％配合したことを特徴
とするものであって、紫外線を遮蔽する容器の材料に適
した紫外線吸収性組成物を提供するものである。
ので、合成樹脂に、粒子径0.005μｍ〜0.015μｍの六方
晶系の酸化亜鉛を0.1wt％〜1.0wt％配合したことを特徴
とするものであって、紫外線を遮蔽する容器の材料に適
した紫外線吸収性組成物を提供するものである。
本発明に用いられる合成樹脂には、例えばポリエチレ
ンテレフタレート、高密度ポリエチレン、低密度ポリエ
チレン、ポリ塩化ビニル、ポリスチレン、ポリプロピレ
ン、ポリメチルペンテン、ポリカーボネート等が用いら
れ、容器の形状、内容物に応じて使用することができ
る。
ンテレフタレート、高密度ポリエチレン、低密度ポリエ
チレン、ポリ塩化ビニル、ポリスチレン、ポリプロピレ
ン、ポリメチルペンテン、ポリカーボネート等が用いら
れ、容器の形状、内容物に応じて使用することができ
る。
また本発明に用いられる六方晶系の酸化亜鉛は、粒子
径を0.005μｍ〜0.015μｍとし、粒子径が0.005μｍ未
満では、合成樹脂への配合時に凝集を生じ、合成樹脂内
に均一に分散することができず、粒子径が0.02μｍを超
えるものは紫外線の遮蔽効果が劣るものとなる。またこ
の酸化亜鉛の合成樹脂への配合率は、0.1wt％〜1.0wt％
であり、0.1wt％未満では、顕著な紫外線遮蔽効果を示
さず、1.0wt％を越えると、配合した合成樹脂の透明性
が損なわれ、容器内の内容物の視認確認を妨げるものと
なる。
径を0.005μｍ〜0.015μｍとし、粒子径が0.005μｍ未
満では、合成樹脂への配合時に凝集を生じ、合成樹脂内
に均一に分散することができず、粒子径が0.02μｍを超
えるものは紫外線の遮蔽効果が劣るものとなる。またこ
の酸化亜鉛の合成樹脂への配合率は、0.1wt％〜1.0wt％
であり、0.1wt％未満では、顕著な紫外線遮蔽効果を示
さず、1.0wt％を越えると、配合した合成樹脂の透明性
が損なわれ、容器内の内容物の視認確認を妨げるものと
なる。
実施例 次に本発明の最も好ましい実施例について説明する。
本実施例に用いた酸化亜鉛は、粒子径0.005μｍ〜0.015
μｍで、比表面積が60m2/g、真比重5.78、嵩比重0.40、
吸油量92ml/g、屈折率1.9〜2.0で、色調をホワイトとす
る酸化亜鉛を用いた。そして以下の表１に示すごとく、
ポリエチレンテレフタレート、高密度ポリエチレン、低
密度ポリエチレンの各々に、配合比率を変えて酸化亜鉛
を配合したものを実施例１〜７とした。
本実施例に用いた酸化亜鉛は、粒子径0.005μｍ〜0.015
μｍで、比表面積が60m2/g、真比重5.78、嵩比重0.40、
吸油量92ml/g、屈折率1.9〜2.0で、色調をホワイトとす
る酸化亜鉛を用いた。そして以下の表１に示すごとく、
ポリエチレンテレフタレート、高密度ポリエチレン、低
密度ポリエチレンの各々に、配合比率を変えて酸化亜鉛
を配合したものを実施例１〜７とした。
またポリエチレンテレフタレート、高密度ポリエチレ
ン、低密度ポリエチレンのみのものを、各々比較例１〜
３とした。
ン、低密度ポリエチレンのみのものを、各々比較例１〜
３とした。
また、ポリエチレンテレフタレートに、２−（５−メ
チル−２−ヒドロキシフェニル）ベンゾトリアゾール
（以下TNVPと称す）を配合したものを比較例４、高密度
ポリエチレン、低密度ポリエチレンの各々に、２−（３
−ｔ−ブチル−５−メチル−２−ヒドロキシフェニル）
−５−クロロベンゾトリアゾール（以下TNV326とする）
を配合したものを比較例５、比較例６とした。
チル−２−ヒドロキシフェニル）ベンゾトリアゾール
（以下TNVPと称す）を配合したものを比較例４、高密度
ポリエチレン、低密度ポリエチレンの各々に、２−（３
−ｔ−ブチル−５−メチル−２−ヒドロキシフェニル）
−５−クロロベンゾトリアゾール（以下TNV326とする）
を配合したものを比較例５、比較例６とした。
まず実施例１、実施例２、実施例３と比較例１、比較
例４について、分光計により波長800nmまでの範囲で紫
外線の透過率を測定し、この結果を第１図のグラフに示
した。
例４について、分光計により波長800nmまでの範囲で紫
外線の透過率を測定し、この結果を第１図のグラフに示
した。
また、実施例１、実施例２、実施例３、比較例１、比
較例４の紫外線吸収性組成物を材料とする容器に、水と
エチルアルコールとを混合したものに、、ブリリアント
ブルー、タートラジンを用いて着色した内容物を各々収
納する。そしてこの容器の外部から、キセノンフェード
メーターとカーボンアークフェードメーターで、各々紫
外線を照射し、内容物に生じた色差を表２に示した。こ
の照射時間は、キセノンフェードメーターが30時間で、
カーボンアークフェードメーターが20時間とした。
較例４の紫外線吸収性組成物を材料とする容器に、水と
エチルアルコールとを混合したものに、、ブリリアント
ブルー、タートラジンを用いて着色した内容物を各々収
納する。そしてこの容器の外部から、キセノンフェード
メーターとカーボンアークフェードメーターで、各々紫
外線を照射し、内容物に生じた色差を表２に示した。こ
の照射時間は、キセノンフェードメーターが30時間で、
カーボンアークフェードメーターが20時間とした。
この結果、ポリエチレンテレフタレートに酸化亜鉛を
0.05wt％〜0.3wt％配合したものは、紫外線吸収効果を
有し、高い遮蔽効果を有することが分かる。
0.05wt％〜0.3wt％配合したものは、紫外線吸収効果を
有し、高い遮蔽効果を有することが分かる。
次に実施例４、実施例５と比較例２、比較例５につい
て、分光計により波長800nmまでの範囲で紫外線の透過
率を測定し、この結果を第２図のグラフに示した。
て、分光計により波長800nmまでの範囲で紫外線の透過
率を測定し、この結果を第２図のグラフに示した。
この結果、高密度ポリエチレンに、酸化亜鉛を0.3wt
％〜0.6wt％配合したものは、顕著な紫外線遮蔽効果を
有することが分かる。
％〜0.6wt％配合したものは、顕著な紫外線遮蔽効果を
有することが分かる。
次に実施例６、実施例７と比較例３、比較例６につい
て、分光計により波長800nmまでの範囲で紫外線の透過
率を測定し、この結果を第３図のグラフに示した。
て、分光計により波長800nmまでの範囲で紫外線の透過
率を測定し、この結果を第３図のグラフに示した。
この結果、低密度ポリエチレンに、酸化亜鉛を0.1wt
％〜0.3wt％配合したものは、顕著な紫外線遮蔽効果を
有し、特に波長250nm〜300nmにおいてはTNV326を配合し
たものよりも高い紫外線遮蔽効果を有することが分かっ
た。
％〜0.3wt％配合したものは、顕著な紫外線遮蔽効果を
有し、特に波長250nm〜300nmにおいてはTNV326を配合し
たものよりも高い紫外線遮蔽効果を有することが分かっ
た。
なお、上記比較例４、５、６は、各実施例よりも高い
紫外線遮蔽効果を有しているが、この差は僅かである。
またこの紫外線遮蔽効果は、各実施例、比較例４〜６と
もに製造の初期の値を示したものであり、前述のごと
く、比較例４〜６は経時変化によって、紫外線遮蔽効果
が次第に低下することから、時間の経過とともに各実施
例の方が高い紫外線遮蔽効果を有するものとなる。
紫外線遮蔽効果を有しているが、この差は僅かである。
またこの紫外線遮蔽効果は、各実施例、比較例４〜６と
もに製造の初期の値を示したものであり、前述のごと
く、比較例４〜６は経時変化によって、紫外線遮蔽効果
が次第に低下することから、時間の経過とともに各実施
例の方が高い紫外線遮蔽効果を有するものとなる。
発明の効果 本発明は上述のごとく、安定的な無機化合物系の紫外
線吸収剤を配合した紫外線吸収組成物を、化粧料等の容
器の材料に用いるから、容器内の化粧料等が紫外線によ
って変色、劣化するのを防止し、紫外線遮蔽効果を継続
的に維持することができる。
線吸収剤を配合した紫外線吸収組成物を、化粧料等の容
器の材料に用いるから、容器内の化粧料等が紫外線によ
って変色、劣化するのを防止し、紫外線遮蔽効果を継続
的に維持することができる。
また紫外線遮蔽インクを塗布する手数を不要として、
コストの低減を図ることが可能となるものである。
コストの低減を図ることが可能となるものである。
図面は実施例および比較例における紫外線の透過率の測
定結果を示すものであって、第１図は合成樹脂にポリエ
チレンテレフタレートを用いた場合、第２図は合成樹脂
に高密度ポリエチレンを用いた場合、第３図は合成樹脂
に低密度ポリエチレンを用いた場合を示すグラフであ
る。
定結果を示すものであって、第１図は合成樹脂にポリエ
チレンテレフタレートを用いた場合、第２図は合成樹脂
に高密度ポリエチレンを用いた場合、第３図は合成樹脂
に低密度ポリエチレンを用いた場合を示すグラフであ
る。
Claims (1)
- 【請求項１】合成樹脂に、粒子径0.005μｍ〜0.015μｍ
の六方晶系の酸化亜鉛を0.1wt％〜1.0wt％配合して成る
ことを特徴とする紫外線吸収性組成物。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2332246A JP2885509B2 (ja) | 1990-11-28 | 1990-11-28 | 紫外線吸収性組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2332246A JP2885509B2 (ja) | 1990-11-28 | 1990-11-28 | 紫外線吸収性組成物 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH04202282A JPH04202282A (ja) | 1992-07-23 |
| JP2885509B2 true JP2885509B2 (ja) | 1999-04-26 |
Family
ID=18252807
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2332246A Expired - Fee Related JP2885509B2 (ja) | 1990-11-28 | 1990-11-28 | 紫外線吸収性組成物 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2885509B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP4873790B2 (ja) * | 2001-04-12 | 2012-02-08 | ハクスイテック株式会社 | 紫外線遮蔽フィルム |
-
1990
- 1990-11-28 JP JP2332246A patent/JP2885509B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH04202282A (ja) | 1992-07-23 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |