JP2885390B2 - 繊維処理用組成物 - Google Patents
繊維処理用組成物Info
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、繊維処理用組成物に関
し、特に、各種繊維に良好な柔軟性、平滑性を付与する
と共に、処理熱や経時的な放置に伴う黄変を防止するこ
とのできる繊維処理用組成物に関する。
し、特に、各種繊維に良好な柔軟性、平滑性を付与する
と共に、処理熱や経時的な放置に伴う黄変を防止するこ
とのできる繊維処理用組成物に関する。
【0002】
【従来技術】従来から、各種繊維の中でもポリエステ
ル、アクリル、ナイロン等の合成繊維は、詰め綿用途に
広く用いられている。この用途には、優れた柔軟性と平
滑性が要求されるため、布帛用処理剤とは別に、各種の
処理剤が提案されている。
ル、アクリル、ナイロン等の合成繊維は、詰め綿用途に
広く用いられている。この用途には、優れた柔軟性と平
滑性が要求されるため、布帛用処理剤とは別に、各種の
処理剤が提案されている。
【0003】例えば、エポキシシロキサンとアミノシロ
キサン、エポキシシロキサンとアミノ化合物、アミノシ
ロキサンとエポキシ化合物等の組み合わせによる処理剤
(特公昭48−17541号公報参照)、高重合度ジメ
チルポリシロキサンとアミノアルコキシシランとの組み
合わせによる処理剤(特公昭51−37996号公報参
照)、エポキシシロキサンとアミノアルコキシシランと
の組み合わせによる処理剤(特公昭53−19715号
公報、特公昭53−19716号公報参照)等である。
これらの処理剤は、いずれも各種繊維に良好な柔軟性や
平滑性を与え、フェザータッチの羽毛様風合いを付与す
ることができる。
キサン、エポキシシロキサンとアミノ化合物、アミノシ
ロキサンとエポキシ化合物等の組み合わせによる処理剤
(特公昭48−17541号公報参照)、高重合度ジメ
チルポリシロキサンとアミノアルコキシシランとの組み
合わせによる処理剤(特公昭51−37996号公報参
照)、エポキシシロキサンとアミノアルコキシシランと
の組み合わせによる処理剤(特公昭53−19715号
公報、特公昭53−19716号公報参照)等である。
これらの処理剤は、いずれも各種繊維に良好な柔軟性や
平滑性を与え、フェザータッチの羽毛様風合いを付与す
ることができる。
【0004】しかしながら、上記処理剤により処理され
た繊維は、処理工程中における加熱やその後の経時的な
放置に伴って黄変するという欠点があった。上記の欠点
を改善するために、アミノシロキサンとエポキシシラン
やエポキシ化合物とを組み合わせた処理剤(特開昭62
−276090号公報、特開昭63−75184号公報
参照)等が提案されている。しかしながら、上記処理剤
では、確かに黄変に対する改善は認められるものの、繊
維の柔軟性や平滑性が低下するという欠点があった。そ
こで、黄変を防止しつつ、柔軟性や平滑性に優れた処理
剤を開発することが強く望まれていた。
た繊維は、処理工程中における加熱やその後の経時的な
放置に伴って黄変するという欠点があった。上記の欠点
を改善するために、アミノシロキサンとエポキシシラン
やエポキシ化合物とを組み合わせた処理剤(特開昭62
−276090号公報、特開昭63−75184号公報
参照)等が提案されている。しかしながら、上記処理剤
では、確かに黄変に対する改善は認められるものの、繊
維の柔軟性や平滑性が低下するという欠点があった。そ
こで、黄変を防止しつつ、柔軟性や平滑性に優れた処理
剤を開発することが強く望まれていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の目的
は、各種繊維、特に詰め綿用合成繊維を処理した場合で
あっても、処理熱や経時的な放置に伴う黄変が極めて少
なく、良好な柔軟性や平滑性を付与することのできる繊
維処理用組成物を提供することにある。
は、各種繊維、特に詰め綿用合成繊維を処理した場合で
あっても、処理熱や経時的な放置に伴う黄変が極めて少
なく、良好な柔軟性や平滑性を付与することのできる繊
維処理用組成物を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の上記の目的は、
主成分として、(A)下記化3で表されるオルガノポリ
シロキサン化合物を100重量部、及び、(B)下記化
4で表されるアミノアルコキシシランと該アミノアルコ
キシシラン中のNH基と反応可能な化合物との反応生成
物1〜50重量部を、主成分として含有することを特徴
とする繊維処理用組成物により達成された。
主成分として、(A)下記化3で表されるオルガノポリ
シロキサン化合物を100重量部、及び、(B)下記化
4で表されるアミノアルコキシシランと該アミノアルコ
キシシラン中のNH基と反応可能な化合物との反応生成
物1〜50重量部を、主成分として含有することを特徴
とする繊維処理用組成物により達成された。
【0007】
【化3】 式中、R1 は炭素数1〜20で非置換又は置換の1価炭
化水素基であり、各R1 は同一であっても異なっても良
い;Xは水素原子及び/又は炭素数1〜20で非置換又
は置換の1価炭化水素基、mは10〜10,000の有
理数、nは0〜100の有理数を表す。
化水素基であり、各R1 は同一であっても異なっても良
い;Xは水素原子及び/又は炭素数1〜20で非置換又
は置換の1価炭化水素基、mは10〜10,000の有
理数、nは0〜100の有理数を表す。
【0008】
【化4】 式中、R2 、R3 は水素原子及び/又は炭素数1〜20
で非置換又は置換の1価炭化水素基であり、R2 及び各
R3 は同一であっても異なっても良い;R4 は炭素数1
〜10で非置換又は置換の2価炭化水素基、R5 は炭素
数1〜20で非置換又は置換の1価炭化水素基、Yは水
素原子及び/又は炭素数1〜20の非置換又は置換の1
価の炭化水素基を表し、pは0〜5の整数、qは0〜2
の整数を表す。
で非置換又は置換の1価炭化水素基であり、R2 及び各
R3 は同一であっても異なっても良い;R4 は炭素数1
〜10で非置換又は置換の2価炭化水素基、R5 は炭素
数1〜20で非置換又は置換の1価炭化水素基、Yは水
素原子及び/又は炭素数1〜20の非置換又は置換の1
価の炭化水素基を表し、pは0〜5の整数、qは0〜2
の整数を表す。
【0009】(A)成分中のR1 の具体例としては、メ
チル、エチル、プロピル、ブチル、ペンチル、オクチ
ル、デシル、ドデシル、テトラデシル、オクタデシル等
の飽和脂肪族炭化水素基、ビニル、アリル等の不飽和脂
肪族炭化水素基、シクロペンチル、シクロヘキシル等の
飽和脂環式炭化水素基、フェニル、トリル、ナフチル等
の芳香族炭化水素基、及び/又は、これらの基が部分的
に、ハロゲン原子又はエポキシ基やカルボキシル基等を
含有する有機基で置換された基等を挙げることができ
る。
チル、エチル、プロピル、ブチル、ペンチル、オクチ
ル、デシル、ドデシル、テトラデシル、オクタデシル等
の飽和脂肪族炭化水素基、ビニル、アリル等の不飽和脂
肪族炭化水素基、シクロペンチル、シクロヘキシル等の
飽和脂環式炭化水素基、フェニル、トリル、ナフチル等
の芳香族炭化水素基、及び/又は、これらの基が部分的
に、ハロゲン原子又はエポキシ基やカルボキシル基等を
含有する有機基で置換された基等を挙げることができ
る。
【0010】Xの具体例としては、前記R1 と同様な基
を挙げることができる。mは10〜10,000の有理
数であり、好ましくは、100〜1,000の有理数で
ある。mが10未満となると、繊維の柔軟性が不十分と
なり、10,000を超えると平滑性が不十分となる。
nは0〜100の有理数であり、より好ましくは、0〜
10の有理数である。nが100を超えると柔軟性と平
滑性のいずれも不十分となる。
を挙げることができる。mは10〜10,000の有理
数であり、好ましくは、100〜1,000の有理数で
ある。mが10未満となると、繊維の柔軟性が不十分と
なり、10,000を超えると平滑性が不十分となる。
nは0〜100の有理数であり、より好ましくは、0〜
10の有理数である。nが100を超えると柔軟性と平
滑性のいずれも不十分となる。
【0011】このようなオルガノポリシロキサン化合物
の具体例としては、下記のものを挙げることができる。
の具体例としては、下記のものを挙げることができる。
【化5】
【化6】
【化7】
【化8】
【化9】
【化10】
【化11】
【0012】次に、(B)成分におけるR2 及びR3 は
水素原子及び/又は炭素数1〜20の非置換又は置換の
1価炭化水素基であり、R2 及びR3 は同一であっても
異なっても良い。この1価の炭化水素基の具体例として
は、前記R1 と同様な基を挙げることができる。R4 の
具体例としては、アルキレン基、アリーレン基、アルケ
ニル基等が挙げられ、特に好ましいものとしては、メチ
レン基、ジメチレン基、トリメチレン基が挙げられる。
R5 及びYの具体例としては、前記R1 と同様な基を挙
げることができる。
水素原子及び/又は炭素数1〜20の非置換又は置換の
1価炭化水素基であり、R2 及びR3 は同一であっても
異なっても良い。この1価の炭化水素基の具体例として
は、前記R1 と同様な基を挙げることができる。R4 の
具体例としては、アルキレン基、アリーレン基、アルケ
ニル基等が挙げられ、特に好ましいものとしては、メチ
レン基、ジメチレン基、トリメチレン基が挙げられる。
R5 及びYの具体例としては、前記R1 と同様な基を挙
げることができる。
【0013】(B)成分におけるアミノアルコキシシラ
ン化合物の具体例としては、下記のものを挙げることが
できる。
ン化合物の具体例としては、下記のものを挙げることが
できる。
【化12】
【化13】
【化14】
【化15】
【化16】
【0014】(B)成分において、上記アミノアルコキ
シシラン化合物中に存在するNH基と反応する化合物と
しては、エポキシ化合物、(メタ)アクリル酸エステ
ル、有機酸(無水物)及びイソシアネート化合物の群か
ら選択される少なくとも1種の化合物であることが好ま
しい。上記のエポキシ化合物の具体例としては、下記の
ものを挙げることができる。
シシラン化合物中に存在するNH基と反応する化合物と
しては、エポキシ化合物、(メタ)アクリル酸エステ
ル、有機酸(無水物)及びイソシアネート化合物の群か
ら選択される少なくとも1種の化合物であることが好ま
しい。上記のエポキシ化合物の具体例としては、下記の
ものを挙げることができる。
【0015】
【化17】
【化18】
【化19】
【0016】(メタ)アクリル酸エステルとしては、ア
クリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸ブチ
ル、アクリル酸−2−エチルヘキシル、アクリル酸ドデ
シル、アクリル酸−2−ヒドロキシエチル、及び、その
他の(メタ)アクリル酸エステル類等が挙げられる。有
機酸(無水物)としては、ギ酸、酢酸、プロピオン酸、
マレイン酸、フタル酸等、及びそれらの酸無水物等が挙
げられる。
クリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸ブチ
ル、アクリル酸−2−エチルヘキシル、アクリル酸ドデ
シル、アクリル酸−2−ヒドロキシエチル、及び、その
他の(メタ)アクリル酸エステル類等が挙げられる。有
機酸(無水物)としては、ギ酸、酢酸、プロピオン酸、
マレイン酸、フタル酸等、及びそれらの酸無水物等が挙
げられる。
【0017】イソシアネート化合物としては、トリレン
ジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、
ジフェニルメタンジイソシアネート、OCNC3 H6 S
i(OC2 H5 )3 等を挙げることができる。このよう
な各種の化合物と、前記アミノアルコキシシラン化合物
とを、下記の式で示されるように反応させて、その反応
生成物を得る。
ジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、
ジフェニルメタンジイソシアネート、OCNC3 H6 S
i(OC2 H5 )3 等を挙げることができる。このよう
な各種の化合物と、前記アミノアルコキシシラン化合物
とを、下記の式で示されるように反応させて、その反応
生成物を得る。
【0018】
【化20】
【化21】
【化22】
【化23】
【0019】これらの反応は、通常、室温〜150℃
で、1〜10時間行われる。(B)成分を与える出発物
質の比率は特に制限されないが、黄変性改良の観点か
ら、アミノアルコキシシラン化合物中のNH基に対し、
エポキシ基、アクリル基、カルボキシル基、イソシアネ
ート基等の反応性基の総量を、0.5倍〜等モルとする
ことが好ましい。
で、1〜10時間行われる。(B)成分を与える出発物
質の比率は特に制限されないが、黄変性改良の観点か
ら、アミノアルコキシシラン化合物中のNH基に対し、
エポキシ基、アクリル基、カルボキシル基、イソシアネ
ート基等の反応性基の総量を、0.5倍〜等モルとする
ことが好ましい。
【0020】本発明においては、(A)成分であるオル
ガノポリシロキサン100重量部に対し、(B)成分の
配合量を1〜50重量部とする必要があり、好ましくは
5〜30重量部とする。(B)成分が1重量部未満とな
ると柔軟性が低下し、50重量部を超えると平滑性が低
下し、いずれにしても風合いが不充分となる。
ガノポリシロキサン100重量部に対し、(B)成分の
配合量を1〜50重量部とする必要があり、好ましくは
5〜30重量部とする。(B)成分が1重量部未満とな
ると柔軟性が低下し、50重量部を超えると平滑性が低
下し、いずれにしても風合いが不充分となる。
【0021】本発明の繊維処理用組成物は、上述したよ
うに、主成分として(A)成分であるオルガノポリシロ
キサンと、(B)成分であるアミノアルコキシシランと
該アミノアルコキシシラン中のNH基と反応可能な化合
物との反応生成物とを含有するものであるが、その特性
を阻害しない範囲においては、(A)成分と(B)成分
との反応を促進させるための触媒、又は他の繊維用薬
剤、例えば防シワ剤、難燃剤、帯電防止剤等を添加する
こともできる。
うに、主成分として(A)成分であるオルガノポリシロ
キサンと、(B)成分であるアミノアルコキシシランと
該アミノアルコキシシラン中のNH基と反応可能な化合
物との反応生成物とを含有するものであるが、その特性
を阻害しない範囲においては、(A)成分と(B)成分
との反応を促進させるための触媒、又は他の繊維用薬
剤、例えば防シワ剤、難燃剤、帯電防止剤等を添加する
こともできる。
【0022】本発明の繊維処理用組成物を用いて各種繊
維を処理するに際しては、本組成物を適当な溶剤を用い
て希釈し、所望の濃度に調整するか、又は界面活性剤を
用いて水中に乳化分散し、エマルジョンの形態にした
後、水で希釈して所望の濃度に調整し、浸漬、スプレ
ー、ロールコート等の手段を用いて繊維に付着させ、乾
燥及び熱処理を行えば良い。この場合の付着量について
は特に制限はないが、通常、繊維に対し0.1〜5重量
%程度で充分である。
維を処理するに際しては、本組成物を適当な溶剤を用い
て希釈し、所望の濃度に調整するか、又は界面活性剤を
用いて水中に乳化分散し、エマルジョンの形態にした
後、水で希釈して所望の濃度に調整し、浸漬、スプレ
ー、ロールコート等の手段を用いて繊維に付着させ、乾
燥及び熱処理を行えば良い。この場合の付着量について
は特に制限はないが、通常、繊維に対し0.1〜5重量
%程度で充分である。
【0023】エマルジョン化する場合に使用される界面
活性剤としては、アルキル硫酸ナトリウム、アルキルベ
ンゼンスルホン酸ナトリウム等のアニオン系界面活性
剤、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、ポ
リオキシエチレンアルキルエーテル、ソルビタン脂肪酸
エステル等のノニオン系界面活性剤、第4級アンモニウ
ム塩等のカチオン系界面活性剤等が挙げられる。本発明
の繊維処理用組成物で処理される繊維については特に制
限されず、ポリエステル、アクリル、ナイロン等の詰め
綿用合成繊維はもちろんのこと、綿、ウール、麻、絹等
の天然繊維に対しても有効である。
活性剤としては、アルキル硫酸ナトリウム、アルキルベ
ンゼンスルホン酸ナトリウム等のアニオン系界面活性
剤、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、ポ
リオキシエチレンアルキルエーテル、ソルビタン脂肪酸
エステル等のノニオン系界面活性剤、第4級アンモニウ
ム塩等のカチオン系界面活性剤等が挙げられる。本発明
の繊維処理用組成物で処理される繊維については特に制
限されず、ポリエステル、アクリル、ナイロン等の詰め
綿用合成繊維はもちろんのこと、綿、ウール、麻、絹等
の天然繊維に対しても有効である。
【0024】
【発明の効果】本発明の繊維処理用組成物は、各種繊
維、特に詰め綿用合成繊維を処理することにより、繊維
に良好な柔軟性や平滑性を付与することができるのみな
らず、処理された繊維の、熱や経時変化に伴う黄変が極
めて少ない。
維、特に詰め綿用合成繊維を処理することにより、繊維
に良好な柔軟性や平滑性を付与することができるのみな
らず、処理された繊維の、熱や経時変化に伴う黄変が極
めて少ない。
【0025】
【実施例】以下本発明を実施例によって更に詳述する
が、本発明はこれによって限定されるものではない。
が、本発明はこれによって限定されるものではない。
【0026】合成例1.攪拌装置、温度計、還流冷却
器、及び窒素ガス導入管を備えた容量1リットルのフラ
スコに、N−β−(アミノエチル)γ−アミノプロピル
メチルジメトキシシラン103.0g、ブチルグリシジ
ルエーテル195.0g(アミノアルコキシシラン中の
NH基に対し等モル)及びイソプロピルアルコール20
0.0gを投入し、攪拌下、窒素ガスを導入しながら、
80℃で5時間反応させた。ガスクロマトグラフィーに
より容器内のブチルグリシジルエーテルの消失を確認し
た後、10mmHgの減圧下、80℃で2時間、低沸点
留分の除去を行い、粘度20cs(25℃)、屈折率
1.4530(25℃)の反応生成物を得た(以下、B
−1という)。
器、及び窒素ガス導入管を備えた容量1リットルのフラ
スコに、N−β−(アミノエチル)γ−アミノプロピル
メチルジメトキシシラン103.0g、ブチルグリシジ
ルエーテル195.0g(アミノアルコキシシラン中の
NH基に対し等モル)及びイソプロピルアルコール20
0.0gを投入し、攪拌下、窒素ガスを導入しながら、
80℃で5時間反応させた。ガスクロマトグラフィーに
より容器内のブチルグリシジルエーテルの消失を確認し
た後、10mmHgの減圧下、80℃で2時間、低沸点
留分の除去を行い、粘度20cs(25℃)、屈折率
1.4530(25℃)の反応生成物を得た(以下、B
−1という)。
【0027】合成例2.合成例1で用いたブチルグリシ
ジルエーテルの代わりにアクリル酸エチル150.0g
(アミノアルコキシシラン中のNH基に対し等モル)を
使用した他は、合成例1と同様な方法により、反応生成
物を得た(以下、B−2という)。
ジルエーテルの代わりにアクリル酸エチル150.0g
(アミノアルコキシシラン中のNH基に対し等モル)を
使用した他は、合成例1と同様な方法により、反応生成
物を得た(以下、B−2という)。
【0028】合成例3.合成例1で用いたブチルグリシ
ジルエーテル及びイソプロピルアルコールの代わりに、
それぞれ無水酢酸153.0g(アミノアルコキシシラ
ン中のNH基に対し等モル)及び脱水トルエン200.
0gを使用した他は、合成例1と同様な方法により、反
応生成物を得た(以下、B−3という)。
ジルエーテル及びイソプロピルアルコールの代わりに、
それぞれ無水酢酸153.0g(アミノアルコキシシラ
ン中のNH基に対し等モル)及び脱水トルエン200.
0gを使用した他は、合成例1と同様な方法により、反
応生成物を得た(以下、B−3という)。
【0029】合成例4.合成例3で用いた無水酢酸の代
わりにOCNC3 H6 Si(OC2 H5 )3 で表される
イソシアネート化合物370.5g(アミノアルコキシ
シラン中のNH基に対し等モル)を使用した他は、合成
例3と同様な方法により、反応生成物を得た(以下、B
−4という)。
わりにOCNC3 H6 Si(OC2 H5 )3 で表される
イソシアネート化合物370.5g(アミノアルコキシ
シラン中のNH基に対し等モル)を使用した他は、合成
例3と同様な方法により、反応生成物を得た(以下、B
−4という)。
【0030】合成例5〜6.合成例1で用いたブチルグ
リシジルエーテルを130.0g(アミノアルコキシシ
ラン中のNH基に対し等0.67倍モル)及び65.0
g(アミノアルコキシシラン中のNH基に対し等0.3
3倍モル)に減少した他は、合成例1と同様な方法によ
り、それぞれに対応する反応生成物を得た(以下、B−
5及びB−6という)。
リシジルエーテルを130.0g(アミノアルコキシシ
ラン中のNH基に対し等0.67倍モル)及び65.0
g(アミノアルコキシシラン中のNH基に対し等0.3
3倍モル)に減少した他は、合成例1と同様な方法によ
り、それぞれに対応する反応生成物を得た(以下、B−
5及びB−6という)。
【0031】合成例7.合成例2で用いたアミノアルコ
キシシランをγ−アミノプロピルトリエトキシシラン1
10.5gに代えた他は、合成例2と同様な方法によ
り、反応生成物を得た(以下、B−7という)。
キシシランをγ−アミノプロピルトリエトキシシラン1
10.5gに代えた他は、合成例2と同様な方法によ
り、反応生成物を得た(以下、B−7という)。
【0032】実施例1〜8、比較例1〜3 化24で表されるオルガノポリシロキサン300gを、
乳化剤としてポリオキシエチレンノニルフェニルエーテ
ル(EO10付加物)50gを用い、ホモミキサーを使
用して水650g中に乳化分散させ、エマルジョンを調
製した(エマルジョンA−1)。
乳化剤としてポリオキシエチレンノニルフェニルエーテ
ル(EO10付加物)50gを用い、ホモミキサーを使
用して水650g中に乳化分散させ、エマルジョンを調
製した(エマルジョンA−1)。
【化24】
【0033】一方、合成例1〜7で得られたB−1〜B
−7についても、各々反応生成物150gを、乳化剤と
してポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル(EO
15付加物)25gを用い、水325g中に乳化分散さ
せ、エマルジョンを調製した(エマルジョンB−1〜
7)。各エマルジョンについて表1に示す組成で処理浴
を調製し、6デニール×64mmのポリエステルステー
プル綿を浸漬処理した後、遠心脱水機でウェットピック
アップを30%に絞り、次いで150℃で20分間熱処
理を行った。得られた処理綿の柔軟性、平滑性及び黄変
性について、下記の方法及び基準に従って、それぞれの
評価を行った。その結果を表1及び2に示す。
−7についても、各々反応生成物150gを、乳化剤と
してポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル(EO
15付加物)25gを用い、水325g中に乳化分散さ
せ、エマルジョンを調製した(エマルジョンB−1〜
7)。各エマルジョンについて表1に示す組成で処理浴
を調製し、6デニール×64mmのポリエステルステー
プル綿を浸漬処理した後、遠心脱水機でウェットピック
アップを30%に絞り、次いで150℃で20分間熱処
理を行った。得られた処理綿の柔軟性、平滑性及び黄変
性について、下記の方法及び基準に従って、それぞれの
評価を行った。その結果を表1及び2に示す。
【0034】
【表1】
【0035】
【表2】
【0036】柔軟性及び平滑性については手触りにて、
以下の様に評価した。 ○:極めて柔軟性と平滑性に富んだフェザー様風合いで
あった。 △:やや粗硬で、柔軟性と平滑性の劣る風合いであっ
た。 ×:粗硬で、柔軟性と平滑性の全くない風合いであっ
た。 黄変性については、処理綿を更に200℃で30分加熱
した後、黄変度合を目視によって観察し、評価した。 ○:全く黄変しなかった。 △:少し黄変した。 ×:極めて強く黄変した。
以下の様に評価した。 ○:極めて柔軟性と平滑性に富んだフェザー様風合いで
あった。 △:やや粗硬で、柔軟性と平滑性の劣る風合いであっ
た。 ×:粗硬で、柔軟性と平滑性の全くない風合いであっ
た。 黄変性については、処理綿を更に200℃で30分加熱
した後、黄変度合を目視によって観察し、評価した。 ○:全く黄変しなかった。 △:少し黄変した。 ×:極めて強く黄変した。
【0037】比較例4〜5.実施例で使用したB成分に
代えてN−β−(アミノエチル)γ−アミノプロピルメ
チルジメトキシシラン及びγ−アミノプロピルトリエト
キシシランを各々30%水溶液として用いた他は、表2
に示す組成で実施例と同様に処理浴を調製し、それを用
いたときの処理綿の柔軟性、平滑性及び黄変性につい
て、それぞれの評価を行った。その結果を表2に示す。
代えてN−β−(アミノエチル)γ−アミノプロピルメ
チルジメトキシシラン及びγ−アミノプロピルトリエト
キシシランを各々30%水溶液として用いた他は、表2
に示す組成で実施例と同様に処理浴を調製し、それを用
いたときの処理綿の柔軟性、平滑性及び黄変性につい
て、それぞれの評価を行った。その結果を表2に示す。
【0038】実施例9〜16、比較例6〜7 実施例1で用いた(A)のオルガノポリシロキサンに代
えて下記化25及び化26で表されるオルガノポリシロ
キサンを用いた他は、表3に示す組成で上述した実施例
と同様に処理浴を調製し、それを用いたときの処理綿の
柔軟性、平滑性及び黄変性について、それぞれの評価を
行った(エマルジョンA−2〜3)。その結果を表3に
示す。
えて下記化25及び化26で表されるオルガノポリシロ
キサンを用いた他は、表3に示す組成で上述した実施例
と同様に処理浴を調製し、それを用いたときの処理綿の
柔軟性、平滑性及び黄変性について、それぞれの評価を
行った(エマルジョンA−2〜3)。その結果を表3に
示す。
【化25】
【化26】
【表3】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 桑田 敏 群馬県碓氷郡松井田町大字人見1番地10 信越化学工業株式会社 シリコーン電 子材料技術研究所 内 (56)参考文献 特開 平2−169773(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) D06M 13/00 - 15/72
Claims (2)
- 【請求項1】 (A)下記化1で表されるオルガノポリ
シロキサン化合物を100重量部、及び、(B)下記化
2で表されるアミノアルコキシシランと該アミノアルコ
キシシラン中のNH基と反応可能な化合物との反応生成
物1〜50重量部を、主成分として含有することを特徴
とする繊維処理用組成物。 【化1】 式中、R1 は炭素数1〜20で非置換又は置換の1価炭
化水素基であり、各R1 は同一であっても異なっても良
い;Xは水素原子及び/又は炭素数1〜20で非置換又
は置換の1価炭化水素基、mは10〜10,000の有
理数、nは0〜100の有理数を表す。 【化2】 式中、R2 、R3 は水素原子及び/又は炭素数1〜20
で非置換又は置換の1価炭化水素基であり、R2 及び各
R3 は同一であっても異なっても良い;R4 は炭素数1
〜10で非置換又は置換の2価炭化水素基、R5 は炭素
数1〜20で非置換又は置換の1価炭化水素基、Yは水
素原子及び/又は炭素数1〜20の非置換又は置換の1
価炭化水素基を表し、pは0〜5の整数、qは0〜2の
整数を示す。 - 【請求項2】アミノアルコキシシラン中のNH基と反応
可能な化合物が、エポキシ化合物、(メタ)アクリル酸
エステル、有機酸(無水物)及びイソシアネート化合物
の群から選択される少なくとも1種の化合物である、請
求項1に記載の繊維処理用組成物。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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US6283738B1 (en) * | 1998-03-19 | 2001-09-04 | Hitachi, Ltd. | Package-type scroll compressor |
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