JP2002194677A - 繊維処理剤 - Google Patents
繊維処理剤Info
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- JP2002194677A JP2002194677A JP2000385080A JP2000385080A JP2002194677A JP 2002194677 A JP2002194677 A JP 2002194677A JP 2000385080 A JP2000385080 A JP 2000385080A JP 2000385080 A JP2000385080 A JP 2000385080A JP 2002194677 A JP2002194677 A JP 2002194677A
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Abstract
平滑性を付与することができ、且つ繊維への密着性が良
く耐久性に優れた繊維処理剤を提供する。 【解決手段】(A) 一般式 HO[(R1)2SiO]
m[(R1)(Z)SiO]nOH (式中、Zはエポキシ基含有有機基、R1は同一または
異種の炭素数1〜20の置換または非置換の1価の炭化
水素基、mは1以上の整数、nは1以上の整数(但し、
m/n≧10)である。)で示されるエポキシ基含有オル
ガノシロキサン (B) 一般式 (R2)2(R3)Si(R4) (式中、R2は同一または異種の炭素数1〜20の1価
のアルコキシ基もしくは水酸基、R3は炭素数1〜20
の置換または非置換の1価の炭化水素基、R4はN−
(β−アミノエチル)−γ−アミノプロピル基)で示さ
れるアミノ基含有オルガノシラン (C) エポキシ基もしくはエポキシ残基を1個以上含むア
ルキルアンモニウムハロゲン化物 を含有してなる繊維処理剤。
Description
テル等の合成繊維用処理剤に関する。
繊維、アクリル繊維等からなる詰め綿用合成繊維は、良
好な柔軟性と平滑性が要求されるため、各種シリコーン
系処理剤で処理されている。
は、エポキシシロキサンとアミノシロキサン、エポキシ
シロキサンとアミノ化合物、或いはアミノシロキサンと
エポキシ化合物の3種の組合せからなる繊維処理剤が提
案され、また特公昭53−19715号公報、特公昭5
3−19716号公報では、エポキシシロキサンとアミ
ノアルコキシシランとの組合せからなる繊維処理剤が提
案されており、これらの処理剤によれば合成繊維に柔軟
性と平滑性を与えるが、これらの処理剤にはアミノ基の
存在に基づく、処理工程における加熱、或いは経時放置
によって処理した繊維を黄変させるという欠点がある。
ノ基含有ポリオルガノシロキサン、アミノアルキル基含
有ポリオルガノシロキサンとエポキシ化合物の反応生成
物、アミノアルキル基含有ポリオルガノシロキサン、エ
ポキシ基含有ポリオルガノシロキサン及びエポキシ化合
物を併用した繊維処理剤(特公平5−15827号公
報)、ポリオルガノシロキサン、アルコキシシラン及び
アミノシロキサンを併用した繊維処理剤(特開平11−
61653号公報)が提案されており、これら処理剤に
よれば黄変の問題は発生しないが、その分、柔軟性、平
滑性に欠けるという問題がある。
ず、且つ良好な柔軟性、平滑性を付与することができ、
且つ繊維への密着性が良く耐久性に優れた繊維処理剤を
提供することにある。
意検討した結果、エポキシ基含有オルガノシロキサン、
特定のアミノ基含有オルガノシラン及びエポキシ基もし
くはエポキシ残基を1個以上含むアルキルアンモニウム
ハロゲン化物を併用することが極めて有効であることを
見出し、本発明を完成するに至った。
[(R1)2SiO]m[(R1)(Z)SiO]nOH (式中、Zはエポキシ基含有有機基、R1は同一または
異種の炭素数1〜20の置換または非置換の1価の炭化
水素基、mは1以上の整数、nは1以上の整数(但し、
m/n≧10)である。)で示されるエポキシ基含有オル
ガノシロキサン (B) 一般式 (R2)2(R3)Si(R4) (式中、R2は同一または異種の炭素数1〜6の1価の
アルコキシ基もしくは水酸基、R3は炭素数1〜20の
置換または非置換の1価の炭化水素基、R4はN−(β
−アミノエチル)−γ−アミノプロピル基)で示される
アミノ基含有オルガノシラン (C) エポキシ基もしくはエポキシ残基を1個以上含むア
ルキルアンモニウムハロゲン化物 を含有してなることを特徴とする繊維処理剤である。
て詳細に説明する。本発明で用いられる(A)成分のエポ
キシ基含有オルガノシロキサンは前記一般式で示される
ものであり、R1の炭素数1〜20の置換または非置換
の1価の炭化水素基としては、(1)アルキル基、たと
えば、メチル、エチル、プロピル、ブチル、ヘキシル、
オクチル、デシルなど、(2)炭素数4〜7、好ましく
は6、のシクロアルキル基、たとえば、シクロヘキシル
など、(3)炭素数2〜8、好ましくは2〜3、のアル
ケニル基、たとえば、ビニル、アリルなど、(4)アラ
ルキル基、特にアリール部分がフェニルまたは低級アル
キル(C4程度まで)置換フェニルで、アルキル部分が
C4程度までのもの、たとえば、2−フェニルエチル、
2−フェニルプロピルなど、(5)アリール基、特にフ
ェニルまたは置換フェニル(置換基は、たとえばC4程
度までのアルキル基)、たとえば、フェニル基、トリル
基など、および(6)置換炭化水素基、特に置換基がハ
ロゲンであるもの、たとえば、3,3,3−トリフルオ
ロプロピルなど、が例示される。(A)成分の調製法は、
公知の技術を用いて得ることが出来、更には乳化重合法
を用いて乳化物としても得ることが出来る。また、(A)
の粘度範囲としては、100〜2,000,000cPであり、好まし
くは1,000〜1,000,000cPである。
は、 一般式 (R2)2(R3)Si(R4) (式中、R2は同一または異種の炭素数1〜6の1価の
アルコキシ基もしくは水酸基、R3は炭素数1〜20の
置換または非置換の1価の炭化水素基、R4はN−(β
−アミノエチル)−γ−アミノプロピル基)で示される
ものである。具体的には、N−(β−アミノエチル)−
γ−アミノプロピルメチルジメトキシシラン、N−(β
−アミノエチル)−γ−アミノプロピルメチルジエトキ
シシラン等が好ましい(B) 成分として挙げられる。
基を1個以上含むアルキルアンモニウムハロゲン化物と
しては、下記一般式で示されるものが挙げられる。
1価の有機基、R2は炭素数1〜30、好ましくは1〜18で
ある直鎖もしくは分岐状のアルキル基、アルケニル基及
び脂肪族のジエニル基、アルキルフェニルであり、R3
はR2と同義の基もしくは炭素数1〜6の1価の炭化水
素基を表す。pは1〜3、qは0〜2(但し、p+q
は、1≦p+q≦3)の整数を表す。) 具体的には、グリシジルトリメチルアンモニウムクロラ
イド、グリシジルトリデシルジメチルアンモニウムクロ
ライド、3−クロロ−2−ヒドロキシプロピルメチルア
ンモニウムクロライド、3−クロロ−2−ヒドロキシプ
ロピルドデシルジメチルアンモニウムクロライド等が例
示される。
に限定されるものではないが、(A)成分100重量部に対
し、(B)+(C) 1〜10000重量部、(但し、(B)/(C)≧10)
が適当であり、好ましくは(A) 成分100重量部に対し、
(B)+(C) 10〜1000重量部、(但し(B)/(C)≧50)であ
る。
を用いて水中に乳化分散しエマルジョンの形態にした
後、必要に応じ水で希釈して所望の濃度に調整し、浸
漬、スプレー等の手段に繊維に付着させ、乾燥及び熱処
理して用いられる。
ルベンゼンスルホン酸等の界面活性剤を用いて乳化重合
し、次いでエポキシ基含有シランを加えて重合し、(A)
成分を含むエマルジョンとし、一方、(B) アミノ基含有
オルガノシラン、(C) エポキシ基もしくはエポキシ残基
を1個以上含むアルキルアンモニウムハロゲン化物は別
途混合しエマルジョンとしておき、これと上記エマルジ
ョンを混合し、更に水で希釈して調製する方法が好まし
い。乳化に用いる装置、乳化条件は常法と同様で良い。
維製詰め綿等の合成繊維に対し、良好な柔軟性と平滑性
を付与すると共に、繊維の黄変という問題を解決したも
のであって、各種繊維の処理に好適に用いられる。
施例において、部はいずれも重量部を示す。 実施例1 オクタメチルテトラシロキサン34部、ドデシルベンゼ
ンスルホン酸0.5部に水60部を加え、これをホモミ
キサーで1次乳化した後、高圧ホモジナイザーを用いて
400kg/cm2の加圧下で2次乳化し、80℃で3
時間、室温で3時間の計6時間重合を行った。次いで、
γ−グリシドキシメチルジメトキシシラン3.3部を添
加し、室温にて1時間重合した。続いて、トリエタノー
ルアミン0.2部を用いて中和した後、γ−グリシドキ
シトリメチルアンモニウムクロライド2部を添加して、
ポリマー粘度100,000cPであるエポキシ基含有
シロキサンを含むエマルジョンAを得た。
量%、N−(β−アミノエチル)−γ−アミノプロピル
メチルジメトキシシラン0.3重量%、水96重量%と
なるような処理液Bを作成し、この処理液Bを6デニー
ル×64mmのポリエステル繊維製詰め綿20gに0.
4重量%となるように噴霧した後、170℃で10分間
キュアした。
下記基準で手触り評価を行った。また、黄変性について
は、外観を下記基準で目視評価した。その結果、上記処
理綿は、平滑性、柔軟性、黄変性の何れも○であった。 比較例1 実施例1において、エマルジョンAからγ−グリシドキ
シトリメチルアンモニウムクロライドを除いた以外は同
様にしてポリマー粘度100,000cPのエマルジョ
ンCを得た。エマルジョンAの代わりにエマルジョンC
を用いた以外は同様にして処理液Dを作成し、同様にし
て処理綿を得て評価したところ、平滑性は△、柔軟性は
△、黄変性は○であった。 比較例2 実施例1において、エマルジョンAからγ−グリシドキ
シメチルジメトキシシランを除いた以外は同様にしてポ
リマー粘度100,000cPのエマルジョンEを得
た。エマルジョンAの代わりにエマルジョンEを用いた
以外は同様にして処理液Fを作成し、同様にして処理綿
を得て評価したところ、平滑性は△、柔軟性は○、黄変
性は×であった。 比較例3 実施例1で作成したエマルジョンAを処理液として用
い、同様にして処理綿を得て評価したところ、黄変性は
○であった平滑性は△、柔軟性は△であった。 比較例4 実施例1の処理液Bにおいて、N−(β−アミノエチ
ル)−γ−アミノプロピルメチルジメトキシシランに代
えてN−(β−アミノエチル)−γ−アミノプロピルト
リメトキシシランを用いた以外は同様にして処理液Gを
作成し、同様にして処理綿を得て評価したところ、平滑
性は×、柔軟性は○、黄変性は○であった。
Claims (2)
- 【請求項1】(A) 一般式 HO[(R1)2SiO]
m[(R1)(Z)SiO]nOH (式中、Zはエポキシ基含有有機基、R1は同一または
異種の炭素数1〜20の置換または非置換の1価の炭化
水素基、mは1以上の整数、nは1以上の整数(但し、
m/n≧10)である。)で示されるエポキシ基含有オル
ガノシロキサン (B) 一般式 (R2)2(R3)Si(R4) (式中、R2は同一または異種の炭素数1〜20の1価
のアルコキシ基もしくは水酸基、R3は炭素数1〜20
の置換または非置換の1価の炭化水素基、R4はN−
(β−アミノエチル)−γ−アミノプロピル基)で示さ
れるアミノ基含有オルガノシラン (C) エポキシ基もしくはエポキシ残基を1個以上含むア
ルキルアンモニウムハロゲン化物 を含有してなることを特徴とする繊維処理剤。 - 【請求項2】ポリエステル繊維製詰め綿用処理剤である
請求項1記載の繊維処理剤。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000385080A JP2002194677A (ja) | 2000-12-19 | 2000-12-19 | 繊維処理剤 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000385080A JP2002194677A (ja) | 2000-12-19 | 2000-12-19 | 繊維処理剤 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002194677A true JP2002194677A (ja) | 2002-07-10 |
Family
ID=18852412
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000385080A Pending JP2002194677A (ja) | 2000-12-19 | 2000-12-19 | 繊維処理剤 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002194677A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004176070A (ja) * | 2002-11-27 | 2004-06-24 | Dow Corning Corp | 第四級アンモニウム官能性シラン及びシロキサンを含むエマルジョンの製造方法 |
US8013097B2 (en) | 2007-04-11 | 2011-09-06 | Dow Corning Corporation | Silicone polyether block copolymers having organofunctional endblocking groups |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH06330464A (ja) * | 1993-05-19 | 1994-11-29 | Shin Etsu Chem Co Ltd | 繊維処理用組成物 |
JPH08165322A (ja) * | 1994-12-13 | 1996-06-25 | Arakawa Chem Ind Co Ltd | ポリウレタン樹脂の製造法 |
-
2000
- 2000-12-19 JP JP2000385080A patent/JP2002194677A/ja active Pending
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2004176070A (ja) * | 2002-11-27 | 2004-06-24 | Dow Corning Corp | 第四級アンモニウム官能性シラン及びシロキサンを含むエマルジョンの製造方法 |
US8013097B2 (en) | 2007-04-11 | 2011-09-06 | Dow Corning Corporation | Silicone polyether block copolymers having organofunctional endblocking groups |
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