JP2885119B2 - 誘電体フィルタ及びアンテナ共用器 - Google Patents

誘電体フィルタ及びアンテナ共用器

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JP2885119B2
JP2885119B2 JP3108295A JP3108295A JP2885119B2 JP 2885119 B2 JP2885119 B2 JP 2885119B2 JP 3108295 A JP3108295 A JP 3108295A JP 3108295 A JP3108295 A JP 3108295A JP 2885119 B2 JP2885119 B2 JP 2885119B2
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治雄 松本
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば、自動車電話、
携帯電話等の移動通信機器に使用される誘電体フィルタ
及びアンテナ共用器に関する。
【0002】
【従来の技術】誘電体ブロックを用いた従来の誘電体フ
ィルタの構成を図10に示す。以下の図において、点塗
り潰し部は、誘電体ブロックの素地の見える部分(導体
非形成部)を示す。
【0003】この誘電体フィルタは、図10に示すよう
に、誘電体ブロック1の対向する一対の端面を貫通し
て、例えば2個の共振器孔2、2が形成され、該共振器
孔2、2の内面には内導体3、3が形成され、誘電体ブ
ロック1の外面には外導体4が形成され、該外導体4の
所定箇所に一対の入出力電極7、7が形成されている。
各内導体3、3は、各共振器孔2、2の一方の開口面1
a(以下、開放側端面と記す)ではその近傍に内導体3
の非形成部(以下、内導体非形成部と記す)が設けら
れ、外導体4と分離(開放)され、他方の開口面1b
(以下、短絡側端面と記す)では外導体4と導通(短
絡)されている。この誘電体フィルタは、各共振器孔
2、2毎に形成される2段の共振器からなり、各共振器
間は、内導体非形成部に発生するストレー容量によりい
わゆるコムライン結合されている。
【0004】このような構成において、入出力電極7
と、これに対応する内導体3との間には、それぞれ図8
に示すように、外部結合容量Ceが発生し、この外部結
合容量Ceにより外部結合を得ている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来例
のように、外部結合容量Ceにより外部結合を得るフィ
ルタにおいては、帯域が広く、強い外部結合を必要とす
る場合は、入出力電極の面積を大きくしたり、共振器孔
を偏心させて入出力電極と内導体との距離を近づけて、
適正な外部結合を得ている。
【0006】しかしながら、所望の外部結合を得るため
には、その都度形状、寸法の異なる入出力電極を形成す
る必要があり、入出力電極の標準化が難しいという問題
があった。
【0007】また、入出力電極面積を大きくしたり、共
振器孔を偏心させることにより、共振器のQo(無負荷
Q)が低下するという問題があった。また、入出力電極
面積を大きくすることで、実効誘電率が減少し共振器長
が増加するという問題があった。
【0008】そこで、本発明の目的は、以上のような従
来の誘電体フィルタが持つ問題点を解消し、入出力電極
の形状、寸法を変えることなく、かつ共振器のQoを低
下させることなく、容易に適正な外部結合を得ることが
できる誘電体フィルタ及びアンテナ共用器を提供するこ
とにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に係る発明は、誘電体ブロックの対向する
一対の端面間を貫通して、内面に内導体を形成した共振
器孔を設け、前記両端面を含む誘電体ブロックの外面に
外導体を形成してなる誘電体フィルタにおいて、前記共
振器孔の内導体には一方の端面近傍に内導体非形成部が
設けられており、前記共振器孔のうち入出力段にあたる
共振器孔の隣であって、該共振器孔と平行に、その内面
に内導体が形成された励振孔を設け、一方の端面、また
は該端面及び側面に跨って、前記励振孔の内導体と導通
し外導体と分離した入出力電極を形成し、該励振孔と前
記入出力段にあたる共振器孔との電磁界結合により外部
結合を得ることを特徴とするものである。
【0010】請求項2に係る発明は、請求項1に記載の
誘電体フィルタにおいて、前記誘電体ブロックの前記励
振孔の形成領域の一部を削除し、前記誘電体ブロックの
端面を段差形状に形成したことを特徴とするものであ
る。
【0011】請求項3に係る発明は、誘電体ブロックの
対向する一対の端面間を貫通して、内面に内導体を形成
した送信フィルタを構成する共振器孔と受信フィルタを
構成する共振器孔を設け、前記両端面を含む誘電体ブロ
ックの外面に外導体を形成してなるアンテナ共用器にお
いて、前記共振器孔の内導体には一方の端面近傍に内導
体非形成部が設けられており、前記共振器孔のうち入出
力段にあたる共振器孔の隣であって、該共振器孔と平行
に、その内面に内導体が形成された励振孔を設け、一方
の端面、または該端面及び側面に跨って、前記励振孔の
内導体と導通し外導体と分離した入出力電極を形成し、
該励振孔と前記入出力段にあたる共振器孔との電磁界結
合により外部結合を得ることを特徴とするものである。
【0012】請求項4に係る発明は、請求項3に記載の
アンテナ共用器において、前記誘電体ブロックの前記励
振孔の形成領域の一部を削除し、前記誘電体ブロックの
端面を段差形状に形成したことを特徴とするものであ
る。
【0013】
【0014】
【作用】請求項1または請求項に係る発明において
は、励振孔とこの隣の共振器孔との電磁界結合によりフ
ィルタの外部結合を得ることができ、励振孔の径、形成
位置を変えることにより外部結合の度合いを調整、設定
することができるとともに、励振孔の内導体に導通する
入出力電極により外部回路(実装基板)に接続できる。
この入出力電極は、外部結合を得るためのものではな
く、その形状、寸法を任意に設定できる。つまり、Qo
等の特性を劣化させない形状、寸法とすることができ
る。また、入出力電極を端面及び側面に跨がって形成す
ることにより、入出力電極が形成された端面または側面
のいずれの面をも実装面とすることができる。つまり、
誘電体フィルタまたはアンテナ共用器を横置き、縦置き
のいずれの方向にも実装できる。
【0015】請求項2または請求項に係る発明におい
ては、誘電体ブロックの一部を削除することにより、励
振孔の長さを調整しているので、励振孔の径、形成位置
に加え、励振孔の長さにより、外部結合の度合いを変え
ることができ、外部結合の調整、設定の自由度が増し
て、より適正な外部結合を得ることができる。
【0016】
【0017】
【0018】
【0019】
【実施例】以下、本発明をその実施例を示す図面に基づ
いて説明する。図において、従来例と同一または相当す
る部分、同一機能のものについては同一符号を付す。以
下の各図は、開放側端面側からみた誘電体フィルタの外
観斜視図である。
【0020】本発明の第1実施例である誘電体フィルタ
の構造を図1に示す。
【0021】この実施例の誘電体フィルタは、図1に示
すように、略直方体形状の誘電体ブロック1の対向する
一対の端面を貫通して、その内面にそれぞれ内導体3が
形成された2個の共振器孔2、2及び一対の励振孔5、
5が形成され、誘電体ブロック1の外面の略全面には外
導体4が形成されている。励振孔5、5は共振器孔2、
2のそれぞれの外側に形成され、開放側端面1a及び一
側面1c(図において上面)に跨がって、励振孔5、5
の内導体3と導通し外導体4と分離する一対の入出力電
極7、7が形成されている。つまり、励振孔5、5の内
導体3、3は開放側端面1aでは外導体4と分離され、
短絡側端面1bでは外導体4と導通している。
【0022】また、各共振器孔2、2の内導体3、3
は、開放側端面1aではその近傍に内導体非形成部が設
けられ、外導体4と分離(開放)され、短絡側端面1b
では外導体4と導通(短絡)されており、各共振器孔
2、2毎に形成される各共振器は、内導体非形成部に発
生するストレー容量によりいわゆるコムライン結合され
ている。
【0023】この構成においては、励振孔5とこれに隣
り合う共振器孔2とは電磁界結合され、この電磁界結合
により誘電体フィルタの入出力部の外部結合を得てい
る。入出力電極7、7は、単に外部回路との接続のため
に形成されたものである。
【0024】そして、励振孔5の内径、形成位置を変え
て、励振孔5の内導体3とこれに隣り合う共振器孔2の
内導体3との距離を変えることにより、外部結合の度合
いを調整、設定することができる。つまり、励振孔5の
内径を大きくして、または励振孔5を共振器孔2に近づ
けて、内導体間の距離を短くするほど、より強い外部結
合を得ることができる。
【0025】この構成では、入出力電極7の形状、寸法
によって外部結合を決めるものではないので、強さの異
なる外部結合を得る場合にも、その形状、寸法を任意に
設定でき、入出力電極7の標準化を図ることができる。
この標準化により、実装基板のパターンを標準化できる
等実装、マウントコストを低減できる。
【0026】また、入出力電極の面積を小さくすること
ができるので、大きな入出力電極によるQoの低下、ま
たは実効誘電率の減少による共振器長の増加も起こらな
い。さらに、共振器孔2を大きく偏心する必要もないの
で、共振器孔2の偏心によるQoの低下を押さえること
ができる。したがって、Qoが高く挿入損失の小さい、
所望の外部結合をもつ小型の誘電体フィルタを得ること
ができる。
【0027】また、入出力電極7、7は、開放側端面1
a及び一側面1cに跨がって形成されており、開放側端
面1aまたは一側面1cのいずれかを実装面として実装
基板に実装することができる。つまり、本実施例の誘電
体フィルタは横置き、縦置きのいずれの方向にでも実装
基板に載置することができる。
【0028】次に、本発明の第2実施例に係る誘電体フ
ィルタの構造を図2に示す。
【0029】この実施例に係る誘電体フィルタは、図2
に示すように、誘電体ブロック1の開放側端面1a側で
あって、励振孔5、5の形成領域を削除し段差部11設
けて、開放側端面1aを段差形状に形成したものであ
る。それぞれの入出力電極7は励振孔5の一方の開口面
である段差部11及び一側面1cに跨がって形成され、
励振孔5の内導体3と導通し、外導体4と分離されてい
る。他の構成については図1に示したものと同様の構成
であり、その説明を省略する。
【0030】この構成においては、励振孔5と、これに
隣り合う共振器孔2との電磁界結合による外部結合の度
合いを励振孔5の長さを変えることで調整、設定可能と
している。つまり、励振孔5の径、形成位置に加え、励
振孔5の長さにより、外部結合の度合いを変えることが
でき、外部結合の調整、設定の自由度が増して、より適
正な外部結合を得ることができる。
【0031】なお、この実施例では開放側端面1a側に
段差部を設けたが、これに限るものではなく、短絡側端
面1b側に段差部を設けたものでもよく、両端面1a,
1bに段差部を設けてもよい。
【0032】次に、本発明の第3実施例に係る誘電体フ
ィルタの構造を図3に示す。
【0033】この実施例に係る誘電体フィルタは、図3
に示すように、短絡側端面1b及び一側面1c(図にお
いて上面)に跨がって、励振孔5、5の内導体3と導通
し外導体4と分離する一対の入出力電極7、7が形成さ
れている。つまり、励振孔5、5の内導体3、3は開放
側端面1aでは外導体4と導通し、短絡側端面1bでは
外導体4と分離している。他の構成については図1に示
したものと同様の構成であり、その説明を省略する。つ
まり、この実施例の誘電体フィルタは、第1実施例の図
1で示したものとは逆に、短絡側端面1b側に入出力電
極7を形成したものである。
【0034】この構成においては、開放側端面1a側に
比べ短絡側端面1b側の方が磁界の影響が大きいので、
第1実施例に比べ、より強い外部結合(電磁界結合)を
得ることができる。この実施例においても、入出力電極
7の形状、寸法、及び共振器孔2の位置を変えることな
く、励振孔5の径、形成位置を変えることにより、外部
結合の度合いを調整、設定することができるので、入出
力電極7の標準化が容易となり、Qoの低下等も起こら
ない。
【0035】なお、この実施例の場合も、第2実施例の
図2に示すように励振孔5形成領域の端面に段差部11
を設けて、励振孔5の長さを変えるようにしてもよい。
【0036】また、上記各実施例では、共振器孔が2個
形成された2段の共振器からなる誘電体フィルタにて説
明したが、1段もしくは3段以上の共振器からなる誘電
体フィルタでもよい。
【0037】次に、本発明の第4実施例に係るアンテナ
共用器の構造を図4に示す。
【0038】この実施例に係るアンテナ共用器は、図4
に示すように、誘電体ブロック1の一対の端面を貫通し
て、5個の共振器孔2a,2b,2c,2d,2eが形
成され、共振器孔2a,2eの外側、及び共振器孔2
b,2cの間には励振孔5a,5b,5cが形成され、
各共振器孔2a〜2e、各励振孔5a,5b,5cの内
面にはそれぞれ内導体3が形成されている。誘電体ブロ
ック1の外面の略全面には外導体4が形成されている。
開放側端面1a及び一側面1cに跨がって、各励振孔5
a,5b,5cの内導体3と導通し、外導体4と分離す
る3個の入出力電極7a,7b,7cが形成されてい
る。
【0039】各励振孔5a,5b,5cの内導体3は短
絡側端面1bでは外導体4と導通している。各共振器孔
2a〜2e内の内導体3は開放側端面1a側では内導体
非形成部により外導体4と分離され、短絡側端面1bで
は外導体4と導通している。
【0040】この構成により、共振器孔2a,2bに対
応する2つの共振器により送信フィルタ(または受信フ
ィルタ)が形成され、共振器孔2c,2d,2eに対応
する3つの共振器により受信フィルタ(または送信フィ
ルタ)が形成されている。
【0041】励振孔5a,5cと共振器孔2a,2e、
励振孔5bとこれに隣り合う共振器孔2b,2cはそれ
ぞれ電磁界結合され、この電磁界結合により外部結合を
得ている。各入出力電極7a,7b,7cは、単に外部
回路との接続のために形成されたものであり、共振器孔
2b,2cの間の入出力電極7bは送信フィルタ及び受
信フィルタの入出力を共用するアンテナ電極である。
【0042】この実施例においても、外部結合を励振孔
5とこれに隣り合う共振器孔2との電磁界結合により得
ているので、入出力電極7の形状、寸法、及び共振器孔
2の位置を変えることなく、励振孔5の径、形成位置を
変えることにより、外部結合の度合いを調整、設定する
ことができる。したがって、入出力電極7の標準化が容
易となり、Qoの低下等も起こらず、特性を向上するこ
とができる。
【0043】なお、この実施例でも、第3実施例の図3
に示すように短絡側端面1bに入出力電極7を形成する
ようにしてもよく、また、第2実施例の図2に示すよう
に励振孔5形成領域の端面に段差部11を設けて、励振
孔5の長さを変えるようにしてもよい。
【0044】上記各実施例では、入出力電極7を誘電体
ブロック1の端面及び一側面に跨がって形成したが、こ
れに限るものではなく、図5に示すように一端面のみに
形成してもよく、図6に示すように端面及び上下側面に
跨がって形成してもよく、図7に示すように端面及び互
いに直交する両側面に跨がって形成してもよい。図6に
示す誘電体フィルタでは、入出力電極7が形成された3
つの面のいずれかの一面を実装面として実装基板に実装
することができる。
【0045】また、上記各実施例では、励振孔5を誘電
体ブロック1の厚み方向における略中心線上に形成して
示したが、図7に示すように、誘電体ブロック1の端面
の上下いずれかの側に偏らせて形成してもよく、誘電体
ブロック1の上下方向における各励振孔5の位置は特に
限定するものではない。
【0046】次に、本発明の第5実施例に係る誘電体フ
ィルタの構造を図8に示す。
【0047】この実施例に係る誘電体フィルタは、図8
に示すように、入出力電極7が形成された開放側端面1
a側から励振孔5、5の内導体3に導通する入出力端子
20、20が引出されて構成されている。入出力端子2
0は棒状の金属からなり、励振孔5に挿入されて、励振
孔5の内導体3または入出力電極7にはんだ付けされて
取付けられる。他の構成については図1に示したものと
同様の構成であり、その説明を省略する。つまり、この
実施例の誘電体フィルタは、第1実施例の図1で示した
ものに入出力端子20を接続したものである。
【0048】なお、この実施例のように入出力端子20
を用いて外部回路と接続する場合は、必ずしも入出力電
極7を形成する必要はない。入出力電極7を形成しない
場合は、入出力端子20挿入側端面の外導体4または端
面近傍の励振孔5の内導体3の一部を削除して、入出力
端子20と外導体4とが分離される。
【0049】この構成においては、端子挿入タイプの実
装基板への実装に対応することができ、入出力端子20
を曲げ加工することにより、誘電体フィルタを横置き、
縦置きのいずれの方向にも実装でき、かつ入出力端子2
0の長さを変えることにより、実装基板の接続箇所を任
意に設定できる。
【0050】また、入出力電極7をより小さくすること
もでき、あるいは、入出力電極7を形成する必要もな
く、Qo等の特性をさらに向上することができる。
【0051】なお、図1以外の上記各実施例において
も、入出力電極7形成側の端面側から入出力端子20を
励振孔5に挿入して接続してもよい。また、入出力端子
20の形状、励振孔5の内導体3との接続方法等も特に
限定するものではなく、金属板をカール状に成形して、
励振孔5の内導体3と圧接して接続するようにした入出
力端子を用いてもよい。
【0052】次に、本発明の第6実施例に係る誘電体フ
ィルタの構造を図9に示す。
【0053】この実施例に係る誘電体フィルタは、図9
に示すように、入出力端子20が挿入された開放側端面
1aを覆うように金属ケース30が被せられ、金属ケー
ス30は外導体4にはんだ付けされて構成されている。
金属ケース30は入出力端子20引出し部位及び入出力
電極7に接触することのないように所定箇所が打抜きさ
れて形成されている。他の構成については図8に示した
ものと同様の構成であり、その説明を省略する。つま
り、この実施例の誘電体フィルタは、第5実施例の図8
で示したものに金属ケース30を装着したものである。
なお、開放側端面1aと金属ケース30との間に基板を
挿入するようにしてもよい。
【0054】この誘電体フィルタを実装基板に実装する
場合は、入出力端子20、20及び金属ケース30の突
出部30a、30a、30a、30aを実装基板に挿入
して実装される。
【0055】この構成においては、開放側端面1aが金
属ケース30で覆われるので、共振器孔2開口部からの
電磁界の漏れ(電磁界リーク)を低減することができ
る。
【0056】この金属ケース30の装着は、第1〜第4
実施例の誘電体フィルタにも適用できる。
【0057】なお、上記各実施例では励振孔5の形状は
断面円形状であるが、励振孔5の形状は任意の形状とす
ればよく、楕円、長方形、三角形等の断面形状であって
もよい。また、共振器孔2の形状も断面円形状に限られ
るものではなく、略楕円形等の他の形状でよいことはい
うまでもない。
【0058】
【0059】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る誘電
体フィルタ及びアンテナ共用器によれば、誘電体フィル
及びアンテナ共用器の入出力部に励振孔を設け、この
励振孔とこれに隣り合う共振器孔との電磁界結合により
外部結合を得ることができる。そして、この励振孔の径
(内寸)、形成位置、長さを適宜設定することにより、
外部結合の度合いを調整、設定して、最適な外部結合を
得ることができる。また、外部結合調整のために共振器
孔の偏心を行う必要もないので、Qoの低下を抑えるこ
とができる。
【0060】入出力電極は外部結合を得るためのもので
はなく、その形状、寸法等を任意に設定することができ
る。つまり、Qo等の特性を劣化させない形状、寸法と
することができ、入出力電極の標準化を図ることができ
るので、実装コスト等を低減することができる。
【0061】また、従来のものに比べ、入出力電極を小
さくすることができ、Qoの低下もなく、共振器長を短
くすることができる。
【0062】
【0063】
【0064】したがって、本発明によれば、容易に実装
でき、多様な実装形態に対応した、Qoの高い、最適な
外部結合をもつ小型の誘電体フィルタ及びアンテナ共用
を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係る誘電体フィルタの外
観斜視図である。
【図2】本発明の第2実施例に係る誘電体フィルタの外
観斜視図である。
【図3】本発明の第3実施例に係る誘電体フィルタの外
観斜視図である。
【図4】本発明の第4実施例に係るアンテナ共用器の外
観斜視図である。
【図5】本発明に係る他の誘電体フィルタの外観斜視図
である。
【図6】本発明に係る他の誘電体フィルタの外観斜視図
である。
【図7】本発明に係る他の誘電体フィルタの外観斜視図
である。
【図8】本発明の第5実施例に係る誘電体フィルタの外
観斜視図である。
【図9】本発明の第6実施例に係る誘電体フィルタの外
観斜視図である。
【図10】従来の誘電体フィルタの外観斜視図である。
【符号の説明】
1 誘電体ブロック 2、2a〜2e 共振器孔 3 内導体 4 外導体 5、5a〜5c 励振孔 7、7a〜7c 入出力電極 11 段差部 20 入出力端子 30 金属ケース
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭62−163403(JP,A) 特開 昭60−254801(JP,A) 特開 昭62−15901(JP,A) 特開 昭62−235801(JP,A) 特開 平6−140805(JP,A) 特開 昭62−43904(JP,A) 実開 平6−13201(JP,U) 実開 平2−143803(JP,U) 実開 平6−38303(JP,U) 実開 平1−105203(JP,U) 実開 平6−41201(JP,U) 実開 昭60−119103(JP,U) 実開 平5−23603(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H01P 1/205 H01P 1/213 H01P 5/08

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 誘電体ブロックの対向する一対の端面間
    を貫通して、内面に内導体を形成した共振器孔を設け、
    前記両端面を含む誘電体ブロックの外面に外導体を形成
    してなる誘電体フィルタにおいて、 前記共振器孔の内導体には一方の端面近傍に内導体非形
    成部が設けられており、前記共振器孔のうち入出力段に
    あたる共振器孔の隣であって、該共振器孔と平行に、そ
    の内面に内導体が形成された励振孔を設け、一方の端
    面、または該端面及び側面に跨って、前記励振孔の内導
    体と導通し外導体と分離した入出力電極を形成し、該励
    振孔と前記入出力段にあたる共振器孔との電磁界結合に
    より外部結合を得ることを特徴とする誘電体フィルタ。
  2. 【請求項2】 前記誘電体ブロックの前記励振孔の形成
    領域の一部を削除し、前記誘電体ブロックの端面を段差
    形状に形成したことを特徴とする請求項1に記載の誘電
    体フィルタ。
  3. 【請求項3】 誘電体ブロックの対向する一対の端面間
    を貫通して、内面に内導体を形成した送信フィルタを構
    成する共振器孔と受信フィルタを構成する共振器孔を設
    け、前記両端面を含む誘電体ブロックの外面に外導体を
    形成してなるアンテナ共用器において、 前記共振器孔の内導体には一方の端面近傍に内導体非形
    成部が設けられており、前記共振器孔のうち入出力段に
    あたる共振器孔の隣であって、該共振器孔と平行に、そ
    の内面に内導体が形成された励振孔を設け、一方の端
    面、または該端面及び側面に跨って、前記励振孔の内導
    体と導通し外導体と分離した入出力電極を形成し、該励
    振孔と前記入出力段にあたる共振器孔との電磁界結合に
    より外部結合を得ることを特徴とするアンテナ共用器。
  4. 【請求項4】 前記誘電体ブロックの前記励振孔の形成
    領域の一部を削除し、前記誘電体ブロックの端面を段差
    形状に形成したことを特徴とする請求項3に記載のアン
    テナ共用器。
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