JP2882778B2 - オーバセンタトグル式ラッチ - Google Patents

オーバセンタトグル式ラッチ

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はラッチに関し、特に
オーバセンタトグル式のラッチに関する。
【0002】
【従来の技術】オーバセンタトグル式ラッチは、当該技
術分野で広く知られている。この種の公知のラッチは、
そのラッチを装備したドア等のカバーパネルとキャビネ
ットとが開放又は閉鎖されたときに、それを表示するた
めの電子信号を供与できるような、一体形のスイッチを
備えない。一般に、この種のラッチを使用する際に、ド
ア等のパネルの開閉状態を電子表示する必要がある場合
は、独立したスイッチ装置を要するので、コストが増加
し、構造が複雑になり、ラッチ取付対象の生産品にさら
に広い取付空間が要求される。しかも、そのような独立
したスイッチ装置は、スイッチを装着するドア竪枠や他
の固定面に対し、ドア等のパネルを独立して臨界的に位
置合せする必要がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、ドアを所定
かつ特定の力で閉鎖状態に保持できるオーバセンタトグ
ル式のラッチに関するものである。このオーバセンタト
グル式ラッチは、このラッチを取付けたドア等のパネル
が開放位置にあるか閉鎖位置にあるかを表示する電子信
号を供与する一体形の電子スイッチを備えるものであ
る。この場合、電子スイッチがラッチに一体的に組込ま
れているので、有利なことに、ドア等のパネルに装着さ
れた別体のスイッチを、ドア等のパネルを取付けた固定
面に対して臨界的に位置合せする必要がない。
【0004】したがって本発明の目的は、ラッチ組体を
取付けたドアの開閉状態を表示する電子信号を供与する
一体形のスイッチを備えたオーバセンタトグル式ラッチ
を提供することにある。本発明の他の目的は、コンパク
トで単純構造の安価な一体形スイッチを備え、製造コス
トを削減できかつ構造を簡略化できるオーバセンタトグ
ル式ラッチを提供することにある。
【0005】本発明のさらに他の目的は、ラッチ組体を
取付けたドアの開閉状態を表示するために使用される安
価でかつ臨界的位置合せを必要としない一体形スイッチ
を備えたオーバセンタトグル式ラッチを提供することに
ある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、2部材を相互に固定するためのオーバセ
ンタトグル式ラッチであって、一方の部材に取着される
ようになっているラッチハウジングと、突起部材を備え
て他方の部材に取着される係留具手段と、第1位置と第
2位置との間で回動するようにラッチハウジング内に回
動式に装備され、第2位置で、係留具手段の突起部材を
ラッチハウジング内に保持するとともに、第1位置で、
係留具手段の突起部材をラッチハウジングから解放する
トグル手段と、ラッチハウジング内に配置され、ラッチ
ハウジング及びトグル手段の各々に回動式に接触して、
トグル手段を第1位置及び第2位置のいずれかに保持す
る保持手段と、保持手段に配置される突出タブと、ラッ
チハウジング内に配置される2位置押ボタン起動子を備
え、トグル手段が第1位置にあるときに押ボタン起動子
が第1位置に置かれ、トグル手段が第2位置にあるとき
に押ボタン起動子が第2位置に置かれるスイッチとを具
備し、係留具手段が、ラッチ閉鎖時にトグル手段を第1
位置から第2位置へ回動させる手段と、ラッチ開放時に
トグル手段を第2位置から第1位置へ回動させる手段と
を具備し、トグル手段が第1位置にあるときに、押ボタ
ン起動子が保持手段に配置された突出タブにより第1位
置へと作動され、トグル手段が第2位置にあるときに、
押ボタン起動子が突出タブにより第2位置へと作動され
ること、を特徴とするオーバセンタトグル式ラッチを提
供する。
【0007】さらに本発明は、上記オーバセンタトグル
式ラッチにおいて、2位置押ボタン起動子が、オーバセ
ンタトグル式ラッチが閉鎖位置にあるときに押込まれた
状態に置かれ、オーバセンタトグル式ラッチが開放位置
にあるときに押込まれない状態に置かれるオーバセンタ
トグル式ラッチを提供する。さらに本発明は、上記オー
バセンタトグル式ラッチにおいて、2位置押ボタン起動
子が、オーバセンタトグル式ラッチが閉鎖位置にあると
きに押込まれない状態に置かれ、オーバセンタトグル式
ラッチが開放位置にあるときに押込まれた状態に置かれ
るオーバセンタトグル式ラッチを提供する。
【0008】さらに本発明によれば、2部材を相互に固
定するためのオーバセンタトグル式ラッチであって、一
方の部材に取着されるようになっているラッチハウジン
グと、他方の部材に取着されるようになっている基部、
及び基部に連結されて基部から延出する鉤状突起を備
え、鉤状突起が、オーバセンタトグル式ラッチが閉鎖位
置にあるときにラッチハウジング内に受容保持され、オ
ーバセンタトグル式ラッチが開放位置にあるときに解放
されるようになっている係留具と、第1位置と第2位置
との間で回動するようにラッチハウジング内に回動式に
装備され、第1位置で鉤状突起を受容し、第2位置で鉤
状突起に重ねて配置されるとともに鉤状突起と基部との
間に挟持され、それにより鉤状突起をラッチハウジング
内に保持するトグル部材と、ラッチハウジング内に配置
され、ラッチハウジング及びトグル部材の各々に回動式
に接触して、トグル部材を第1位置及び第2位置に保持
する保持手段であって、第1ガイド部材、及び第1ガイ
ド部材に対し入れ子関係にある第2ガイド部材を備え、
第1ガイド部材が本体部と頭部とを備え、この頭部がト
グル部材の略凹面に回動式摺動係合する略凸状外面を有
し、第2ガイド部材が本体部と頭部とを備え、この頭部
がラッチハウジングの内壁に回動式摺動接触する略凸状
外面を有し、コイルばねが、第1ガイド部材の本体部の
周りに配置されて第1ガイド部材の頭部及び第2ガイド
部材の頭部に接触し、コイルばねが、第1及び第2ガイ
ド部材をトグル部材及びラッチハウジングから離れるよ
うに付勢するとともに、トグル部材及びラッチハウジン
グに接触するように付勢する保持手段と、第1ガイド部
材の頭部に配置され、頭部から垂直方向へ延出する突出
タブと、ラッチハウジング内に配置される2位置押ボタ
ン起動子を備えたスイッチとを具備し、係留具の基部
が、オーバセンタトグル式ラッチの閉鎖時にトグル部材
を第1位置から第2位置へ回動させる手段を具備し、ト
グル部材が第1位置にあるときに、押ボタン起動子が突
出タブにより第1位置へと作動され、トグル部材が第2
位置にあるときに、押ボタン起動子が突出タブにより第
2位置へと作動され、係留具の鉤状突起が、オーバセン
タトグル式ラッチの開放時にトグル部材を第2位置から
第1位置へ回動させる手段を具備し、係留具の鉤状突起
が、オーバセンタトグル式ラッチが閉鎖位置にあるとき
にトグル部材と保持手段との間に配置されること、を特
徴とするオーバセンタトグル式ラッチが提供される。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して、本発
明をその実施形態に基づき詳細に説明する。全図面にお
いて、同一の参照符号は同一の構成要素を示す。図1及
び図2は、本発明の一実施形態による一体形スイッチ付
のオーバセンタトグル式ラッチ10を示す。オーバセン
タトグル式ラッチ10は、後壁21と両側壁22、23
とを有したハウジング20を備える。ハウジング20は
さらに、底壁24と頂壁25とを備える。両側壁22、
23からは取付フランジ26、27が突設され、それら
取付フランジ26、27に、ドア受容構造体へのハウジ
ング20の取付けを容易にする取付開口が設けられる
(例えば取付フランジ26には孔28やスロット29が
設けられる)。図3に示すように、側壁23は、側壁2
3の内側に肩31を形成する棚部30を備える(その作
用は後に詳述する)。ハウジング20の後壁21の上に
は、後述するマイクロスイッチ140を収容する寸法を
実質的に有したキャビティ32が形成される。キャビテ
ィ32は、後壁21、両側壁33、34、及び頂壁25
(図1)によって画成される。キャビティ32をハウジ
ング20の主キャビティから分離する後壁21には、キ
ャビティ32とハウジング20の主キャビティとを連結
する後壁穴35が設けられる。
【0010】トグル部材50は、トグル部材50に設け
た孔52とハウジング20の底壁24及び頂壁25に設
けた孔36、37(図1)とを貫通して延びる枢着ピン
51により、ハウジング20内に回動可能に取着され
る。トグル部材50の回動動作は図3及び図4に明示さ
れる。図示のように、トグル部材50は不規則形状の部
材であり、孔52から互いに略直交して延びる掛合突起
53と脚54とを備える。脚54は、その内面に凹面部
分55を備える(その作用は後に詳述する)。トグル部
材50はその外面に、耳突起57を形成する窪み56を
有する。耳突起57は、トグル部材50が開放位置すな
わち非掛合位置(図3)にあるときに、側壁23の肩3
1と協働して、トグル部材50の回動動作を係止するよ
うに作用する。
【0011】ハウジング20内にはさらに、トグル部材
50を開放位置(図3)又は閉鎖位置(図4)に保持す
るための保持手段70が設置される。保持手段70は、
一対のガイド部材71、72とばね73とを備える。ガ
イド部材71は、頭部74とスリーブ部75とを備え、
頭部74には、トグル部材50の脚54の凹面部分55
に受容されるようになっている凸面が設けられる。
【0012】図1〜図4及び詳細には図6(a)に示す
ように、ガイド部材72は、頭部76とロッド部77と
を備え、頭部76には、ハウジング20の側壁22と後
壁21との間に画成される隅部分(corner)に受容される
ようになっている凸面が設けられる。ガイド部材71の
スリーブ部75には、ガイド部材72のロッド部77を
入れ子式摺動係合可能に密に収容する寸法を有した空洞
部78が形成される。ばね73は、ロッド部77がスリ
ーブ部75の空洞部78に収容されたときに各ガイド部
材71、72の頭部74、76の間に支持されるよう
に、寸法が設定され、ハウジング20内に配置されたと
きに両頭部74、76を相互離反方向に付勢する。ガイ
ド部材72にはさらに、スイッチタブ79と安全突片8
0とが一体に設けられる(図6)。スイッチタブ79に
ついては後に詳述する。安全突片80は、ラッチ10を
開放及び閉鎖したときに保持手段をハウジング内に確実
に配置し続けるために設けられる。安全突片80の自由
端81がトグル部材50の突起58に係合することによ
り、保持手段70はハウジング20内の適正位置から脱
落しなくなる。
【0013】図1及び図2の実施形態を参照すると、係
留具100は、基部101と、基部101から延長され
た鉤状突起102とを備える。基部101は、スロット
103、104等の取付孔を備え、係留具100をドア
に容易に取付けられるようになっている。図2に示すよ
うに、鉤状突起102は略L字形状を有し、係留具10
0の基部101から外方へ延び、さらに上方へ延びる。
鉤状突起102の形状は、凸面部分107及び凹面部分
106を有するS字状内面105を形成するものであ
る。凹面部分106は、トグル部材50が図4に示す閉
鎖位置にあるときに、トグル部材50の掛合突起53を
受容するようになっており、それにより掛合突起53
は、トグル部材50が閉鎖位置にあるときに、鉤状突起
102の凸面部分107に重なる。
【0014】前述したようにハウジング20では、キャ
ビティ32内にマイクロスイッチ140が配置される。
キャビティ32の両側壁33、34、ハウジング20の
底壁24及び頂壁25(図1)、並びにハウジング20
の後壁21は、それらの壁によって画成されるキャビテ
ィ32内の所定位置にマイクロスイッチ140を滑り入
れることができるような寸法に設定される。マイクロス
イッチ140は、リベット143、ねじ(図示せず)、
プラスチック製スナップファスナー(図示せず)、又は
他の公知の固定装置等の固定手段を、ハウジング20の
孔群38及びマイクロスイッチ140の孔群142に通
すことにより、キャビティ32内の所定位置に保持され
る。マイクロスイッチ140が損傷したり作動しない場
合には、必要に応じてマイクロスイッチ140を容易に
交換できる。後壁21は、キャビティ32からハウジン
グ20の主キャビティに連通する穴35を備え、マイク
ロスイッチ140の押ボタン起動子141に保持手段7
0のスイッチタブ79が接近できるようになっている。
保持手段70のスイッチタブ79によるマイクロスイッ
チ140の起動については、後に詳述する。
【0015】以下、本発明に係るオーバセンタトグル式
ラッチの作動態様を、図3及び図4を参照して詳細に説
明する。図示のようにラッチハウジング20は、ねじ1
21又は他の公知の手段を取付フランジ26、27のス
ロット29に通すことにより、キャビネット120等の
ドア受容構造体に取着される。キャビネット120はド
ア受容面122を備え、ドア受容面122には所望によ
りガスケット123が設けられる。図示のように係留具
100は、例えば基部101の取付スロット103、1
04(図2)を通るねじ125によりドア124に取付
けられ、ドアハンドル126に連結される。
【0016】ドア124は、図3に示す開放位置すなわ
ち非掛合位置から、キャビネット120に向かって矢印
A方向へ移動し、その結果、係留具100の基部101
が、開放位置で図示のようにハウジング20から延出し
ているトグル部材50の掛合突起53に接触する。すな
わち、係留具100は図3に破線で示す位置に到達す
る。図3に示すように、係留具100の鉤状突起102
は、破線の位置で、ハウジング20内に受容される。ド
ア124をキャビネット120に向かって矢印A方向へ
さらに移動させると、トグル部材50は矢印B方向へ回
動し、それにより保持手段70は矢印C方向へ回動し、
その結果、トグル部材50が図4に示す閉鎖位置すなわ
ち掛合位置にスナップ式に閉じられる。
【0017】図4に示すように、トグル部材50が閉鎖
位置にスナップ式に閉じられると、掛合突起53は鉤状
突起102の凹面部分106に嵌入して凸面部分107
に重なり、それによりドア124は、キャビネット12
0のドア受容面122のガスケット123に密接して保
持される。保持手段70の作用が図面に示される。図3
に示すように、トグル部材50が開放位置すなわち非掛
合位置にあるときに、両ガイド部材71、72の頭部7
4、76の凸面は、ばね73により相互離反方向へ付勢
されて、脚54の凹面55及びハウジング20の後壁2
1と側壁22との間の隅部分に押付けられ、それにより
トグル部材50を開放位置に保持するように作用する。
図4に示す閉鎖位置すなわち掛合位置では、トグル部材
50は、やはりばね73によって両ガイド部材71、7
2の頭部74、76に生じる外向きの力により、その位
置に保持される。マイクロスイッチ140は、通常はそ
の押ボタン起動子141が内ばねにより外側位置に配置
される形式のものである。押ボタン起動子141は、力
が負荷されない限り外側位置に配置され続ける。トグル
部材50が開放位置に移動すると、下方のガイド部材頭
部76から外方へ突出する保持手段70のスイッチタブ
79は、上方へ回動して、マイクロスイッチ140の押
ボタン起動子141から離れる。したがって押ボタン起
動子141は、図3に示すようにトグル部材50が開放
位置にあるときに、押込まれていない状態に置かれる。
しかし、トグル部材50が閉鎖位置に移動すると、保持
手段70のスイッチタブ79は下方へ回動し、図4及び
詳細には図5に示すように、ハウジング20の後壁穴3
5を通ってマイクロスイッチ140の押ボタン起動子1
41を押込む。マイクロスイッチ140は、スイッチと
の電気的接続を成す公知の標準的コネクタ(図示せず)
に嵌合する複数の端子144を備えた標準的スイッチで
ある。しかしハウジング20は、ストロークの短い適当
な寸法の標準的押ボタン式スイッチを収容することもで
きる。
【0018】図6(b)、図7及び図8に示す変形実施
形態では、スイッチタブ79′は、保持手段70′の下
方のガイド部材72′の反対側に設置できる。この場
合、マイクロスイッチ140は、ハウジング20′(又
は他のハウジング20″)の下方部分に設置され、ラッ
チ10に幅よりも高さの大きな形状が付与される。この
変形実施形態では、穴35′は、ハウジングの後壁では
なく側壁22′に設けられる。保持手段70は、前述し
た第1の実施形態と同じ弧に従って移動するが、この場
合、マイクロスイッチ140の押ボタン起動子141
は、ラッチ10が閉鎖位置(図8)にあるときに押込ま
れていない状態に置かれ、ラッチ10が開放位置(図
7)にあるときに押込まれた状態に置かれる。
【0019】上記したラッチの作用から分かるように、
ドア受容構造体に対してドアを保持するための力は、ば
ねの圧縮強さによって決まる。したがって、ドアを閉鎖
状態に保持する力は、ばねを異なる圧縮特性を有するも
のに交換することにより、所望により容易に変更でき
る。上記説明は、好適な実施形態を例示するだけのもの
であり、本発明を限定するものではない。本発明の精神
及び範囲から逸脱することなく、様々な修正や均等物を
提示できることは理解されよう。本発明の範囲は、特許
請求の範囲の開示によって規定されるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態によるオーバセンタトグル
式ラッチの分解斜視図である。
【図2】本発明の一実施形態によるラッチ係留具の斜視
図である。
【図3】ドア/キャビネット構造に装着された図1及び
図2に示す一実施形態の断面図で、ドアが開放位置にあ
り、かつラッチが非係合位置にある状態を示す。
【図4】図1及び図2に示す一実施形態の図3と同様の
断面図で、ドアが閉鎖位置にあり、かつラッチが係合位
置にある状態を示す。
【図5】図1のラッチを閉鎖位置で示す断面図で、押ボ
タン式起動子が押込まれた状態のスイッチを詳細に示
す。
【図6】(a)図1のラッチで使用されるガイド部材の
正面図、及び(b)変形例によるラッチで使用されるガ
イド部材の正面図、である。
【図7】スイッチを他の位置に配置して図6(b)のガ
イド部材を使用した他の実施形態によるラッチを開放位
置で示す断面図である。
【図8】スイッチを図7の位置に配置して他のハウジン
グを備えたさらに他の実施形態によるラッチを閉鎖位置
で示す断面図である。
【符号の説明】
10…オーバセンタトグル式ラッチ 20…ハウジング 32…キャビティ 35…後壁穴 50…トグル部材 53…掛合突起 54…脚 70…保持手段 71、72…ガイド部材 74、76…頭部 79…スイッチタブ 100…係留具 101…基部 102…鉤状突起 140…マイクロスイッチ 141…押ボタン起動子

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2部材を相互に固定するためのオーバセ
    ンタトグル式ラッチであって、 一方の部材に取着されるようになっているラッチハウジ
    ングと、 突起部材を備えて他方の部材に取着される係留具手段
    と、 第1位置と第2位置との間で回動するように前記ラッチ
    ハウジング内に回動式に装備され、該第2位置で、前記
    係留具手段の前記突起部材を該ハウジング内に保持する
    とともに、該第1位置で、該係留具手段の該突起部材を
    該ハウジングから解放するトグル手段と、 前記ラッチハウジング内に配置され、該ハウジング及び
    前記トグル手段の各々に回動式に接触して、該トグル手
    段を前記第1位置及び前記第2位置のいずれかに保持す
    る保持手段と、 前記保持手段に配置される突出タブと、 前記ラッチハウジング内に配置される2位置押ボタン起
    動子を備え、前記トグル手段が前記第1位置にあるとき
    に該押ボタン起動子が第1位置に置かれ、該トグル手段
    が前記第2位置にあるときに該押ボタン起動子が第2位
    置に置かれるスイッチとを具備し、 前記係留具手段が、ラッチ閉鎖時に前記トグル手段を前
    記第1位置から前記第2位置へ回動させる手段と、ラッ
    チ開放時に該トグル手段を該第2位置から該第1位置へ
    回動させる手段とを具備し、 前記トグル手段が前記第1位置にあるときに、前記押ボ
    タン起動子が前記保持手段に配置された前記突出タブに
    より前記第1位置へと作動され、該トグル手段が前記第
    2位置にあるときに、該押ボタン起動子が該突出タブに
    より前記第2位置へと作動されること、を特徴とするオ
    ーバセンタトグル式ラッチ。
  2. 【請求項2】 前記2位置押ボタン起動子は、前記オー
    バセンタトグル式ラッチが閉鎖位置にあるときに押込ま
    れた状態に置かれ、該オーバセンタトグル式ラッチが開
    放位置にあるときに押込まれない状態に置かれる請求項
    1に記載のオーバセンタトグル式ラッチ。
  3. 【請求項3】 前記2位置押ボタン起動子は、前記オー
    バセンタトグル式ラッチが閉鎖位置にあるときに押込ま
    れない状態に置かれ、該オーバセンタトグル式ラッチが
    開放位置にあるときに押込まれた状態に置かれる請求項
    1に記載のオーバセンタトグル式ラッチ。
  4. 【請求項4】 2部材を相互に固定するためのオーバセ
    ンタトグル式ラッチであって、 一方の部材に取着されるようになっているラッチハウジ
    ングと、 他方の部材に取着されるようになっている基部、及び該
    基部に連結されて該基部から延出する鉤状突起を備え、
    該鉤状突起が、オーバセンタトグル式ラッチが閉鎖位置
    にあるときに前記ラッチハウジング内に受容保持され、
    該オーバセンタトグル式ラッチが開放位置にあるときに
    解放されるようになっている係留具と、 第1位置と第2位置との間で回動するように前記ラッチ
    ハウジング内に回動式に装備され、該第1位置で前記鉤
    状突起を受容し、該第2位置で該鉤状突起に重ねて配置
    されるとともに該鉤状突起と前記基部との間に挟持さ
    れ、それにより該鉤状突起を該ハウジング内に保持する
    トグル部材と、 前記ラッチハウジング内に配置され、該ハウジング及び
    前記トグル部材の各々に回動式に接触して、該トグル部
    材を前記第1位置及び前記第2位置に保持する保持手段
    であって、第1ガイド部材、及び該第1ガイド部材に対
    し入れ子関係にある第2ガイド部材を備え、該第1ガイ
    ド部材が本体部と頭部とを備え、該頭部が該トグル部材
    の略凹面に回動式摺動係合する略凸状外面を有し、該第
    2ガイド部材が本体部と頭部とを備え、該頭部が該ハウ
    ジングの内壁に回動式摺動接触する略凸状外面を有し、
    コイルばねが、該第1ガイド部材の該本体部の周りに配
    置されて該第1ガイド部材の該頭部及び該第2ガイド部
    材の該頭部に接触し、該コイルばねが、該第1及び第2
    ガイド部材を該トグル部材及び該ハウジングから離れる
    ように付勢するとともに、該トグル部材及び該ハウジン
    グに接触するように付勢する保持手段と、 前記第1ガイド部材の前記頭部に配置され、該頭部から
    垂直方向へ延出する突出タブと、 前記ラッチハウジング内に配置される2位置押ボタン起
    動子を備えたスイッチとを具備し、 前記係留具の前記基部が、前記オーバセンタトグル式ラ
    ッチの閉鎖時に前記トグル部材を前記第1位置から前記
    第2位置へ回動させる手段を具備し、 前記トグル部材が前記第1位置にあるときに、前記押ボ
    タン起動子が前記突出タブにより第1位置へと作動さ
    れ、該トグル部材が前記第2位置にあるときに、該押ボ
    タン起動子が該突出タブにより第2位置へと作動され、 前記係留具の前記鉤状突起が、前記オーバセンタトグル
    式ラッチの開放時に前記トグル部材を前記第2位置から
    前記第1位置へ回動させる手段を具備し、 前記係留具の前記鉤状突起が、前記オーバセンタトグル
    式ラッチが閉鎖位置にあるときに前記トグル部材と前記
    保持手段との間に配置されること、を特徴とするオーバ
    センタトグル式ラッチ。
  5. 【請求項5】 前記2位置押ボタン起動子は、前記オー
    バセンタトグル式ラッチが前記閉鎖位置にあるときに押
    込まれた状態に置かれ、該オーバセンタトグル式ラッチ
    が前記開放位置にあるときに押込まれない状態に置かれ
    る請求項4に記載のオーバセンタトグル式ラッチ。
  6. 【請求項6】 前記2位置押ボタン起動子は、前記オー
    バセンタトグル式ラッチが前記閉鎖位置にあるときに押
    込まれない状態に置かれ、該オーバセンタトグル式ラッ
    チが前記開放位置にあるときに押込まれた状態に置かれ
    る請求項4に記載のオーバセンタトグル式ラッチ。
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ITTO960556A1 (it) 1997-12-28
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