JP2882050B2 - カム研削加工システム - Google Patents

カム研削加工システム

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JP2882050B2
JP2882050B2 JP2335471A JP33547190A JP2882050B2 JP 2882050 B2 JP2882050 B2 JP 2882050B2 JP 2335471 A JP2335471 A JP 2335471A JP 33547190 A JP33547190 A JP 33547190A JP 2882050 B2 JP2882050 B2 JP 2882050B2
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  • Grinding And Polishing Of Tertiary Curved Surfaces And Surfaces With Complex Shapes (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、加工精度の高い、実用上適正なカムを製作
することができるカム研削加工システムに関する。
(従来の技術) 一般に、自動車のエンジン等に組み込まれるカムシャ
フトには、所望の形状のカムが研削加工により形成され
るようになっている。
従来、このような研削加工を行なう装置としては、い
わゆるマスターカム創成研削装置と呼ばれる研削装置が
ある。
このマスターカム創成研削装置は、第6図及び第7図
に示すように、形成しようとするカム11のモデルとなる
モデルカム1に基づいて、そのカム11の相似形状のマス
ターカム3を製作し、さらに、このマスターカム3に基
づいて被研削部材12をモデルカム1と同一のカムプロフ
ィルに研削加工し、これにカム11を形成する研削装置で
ある。
第6図に示すようにモデルカム1が形成されたモデル
カム軸2は、モデルカム1のカムプロフィルに応じてデ
ィスクプレート7に対して近接離間移動するようになっ
ており、これにより、モデルカム軸2が取付けられた揺
動テーブル6が揺動し、マスターカム素材4には、マス
ターカム砥石8がモデルカム1のカムプロフィルと相似
のカムプロフィルとなったマスターカム3が形成される
ようになっている。
そして、第7図に示すように、ディスクプレート7及
びマスターカム砥石8を夫々同一寸法のカムローラ9及
び砥石10に取替え、さらにモデルカム軸2を被研削部材
12に取替えることによって、今度は、マスターカム3の
カムプロフィルに応じて揺動テーブル6が揺動し、被研
削部材12が砥石10に対して揺動しつつこの砥石10によっ
て研削されるので、被研削部材12には、モデルカム1と
同一カムプロフィルとなったカム11が形成されるように
なっている。
このように、マスターカム創成研削装置は、一旦形成
したマスターカム3に倣ってム11を形成することから倣
いカム研削装置とも呼ばれている。
ところが、このような倣いカム研削装置にあっては、
形成しようとするカム11と同一形状のモデルカム1を形
成する必要があり、生産性が良くないことから、近年で
は、第8図に示すいわゆるNCカム研削装置によってマス
ターカム3を形成し、このマスターカム3を用いて第7
図に示す倣いカム研削装置によりカム11を形成している
場合がある。
第8図に示すように、NCカム研削装置は、マスターカ
ム素材4が、C軸モータ21によって回転するようになっ
ている。
又、このマスターカム素材4の回転方向と同一方向に
砥石モータ22によって回転する砥石23は、図示省略する
スライダーに取付けられており、このスライダーは、マ
スターカム素材4の回転中心軸に対して直角方向で、こ
の中心軸に対して砥石23を接近離間移動させることがで
きるようになっている。
このスライダーには、X軸モータ24によって駆動され
るボールネジ25のナット(図示せず)が取付けられてお
り、砥石23は、X軸モータ24が駆動され、ボールネジ25
の回転によるスライダーの移動に応じて、マスターカム
素材4に接触し、研削加工を行なうようになっている。
したがって、C軸モータ21の駆動によりマスターカム
素材4が回転しつつ、X軸モータ24の駆動により砥石23
がマスターカム素材4に接触、離間することによって、
マスターカム3を形成することができるようになってい
る。尚、C軸モータ21及びX軸モータ24は、後述する制
御装置により制御されるようになっている。
ところ、このようにマスターカムをNCカム研削装置に
て形成し、このマスターカムを用いて倣いカム研削装置
にて製品となる製品カムを形成する場合に、夫々の研削
装置は、以下のような固有の特性が生じることがある。
NCカム研削装置には、例えば、砥石23を移動するため
のボールネジ25に生じるいわゆるバックラッシ、マスタ
ーカム素材4を回転させるためのギアの誤差により生じ
るマスターカム素材4の回転位置の誤差、砥石23がマス
ターカム素材4に接触することによって生じるマスター
カム素材4のたわみ量、夫々のモータ21,24をフィード
バック制御することにより生じるモータの追従遅れ等が
生じる。
又、倣いカム研削装置には、例えば、揺動テーブル6
のガタ、マスターカム3や被研削部材12を回転させる駆
動系部材の誤差により生じる被研削部材12の回転位置の
誤差、砥石10が被研削部材12に接触することによって生
じる被研削部材12のたわみ量等が生じる。
このような特性を有する夫々の装置によって加工され
たカムには、許容誤差以上の加工誤差が生じることがあ
る。そこで、このような原因による製品の不良率を低減
する目的で、最近では、これらの装置特有の特性を考慮
した高精度の研削加工が行なえるように例えば、第9図
に示すカム研削加工システムによってカムを形成するこ
とが提案されている。
このカム研削加工システム30には、上記のような夫々
の装置の特性を相殺した形状のマスターカムを形成する
ための加工データを作成する制御装置31が備えられてい
る。
この制御装置31は、いわゆるコンピュータ等により構
成されており、内部のデータメモリ32には、このシステ
ム30で形成しようとするカム、つまり、製品となる製品
カムのカムプロフィルに相当するデータ(以下に製品カ
ムプロフィルデータという。)が予め記憶されている。
又、データメモリ31には、その製品カムのカムプロフ
ィルに対する許容誤差範囲を示す許容誤差データも記憶
されている。
さらに、データメモリ31には、上記NCカム研削装置及
び倣いカム研削装置の前述した機械的及び制御上の特性
に相当するデータ(以下にNC装置特性データ及び倣い装
置特性データという)。が記憶されている。
NC装置特性データは、前述したように、NCカム研削装
置の累積リード誤差、バックラッシ、マスターカム素材
4の回転位置の誤差、マスターカム素材4のたわみ量、
制御上の追従遅れに相当するデータであり、倣い装置特
性データは、倣いカム研削装置の揺動テーブル6のガ
タ、被研削部材12の回転位置の誤差、被研削部材12のた
わみ量に相当するデータである。
そして、制御装置31には、製品カムプロフィルデータ
通りの製品カムを形成するためのマスターカム3のカム
プロフィルに相当するデータ(以下にマスターカムプロ
フィルデータという。)を作成するマスターカムプロフ
ィルデータ作成部(以下にMPD作成部という。)33並び
にこのマスターカムプロフィルデータに基づいて、NCカ
ム研削装置34に研削加工を行なわせるための加工データ
を作成するマスターカム加工データ作成部(以下にMKD
作成部という。)35が備えられている。
MPD作成部33は、データメモリ32の製品カムプロフィ
ルデータ、倣い装置特性データ及びNC装置特性データに
基づいて、夫々の研削装置の特性を相殺した製品カムプ
ロフィルデータ通り製品カムを形成すことができるマス
ターカムを形成するためのマスターカムプロフィルデー
タを求めるようになっている。
具体的には、第10図に示すように、例えば製品カムを
Aの形状に形成するためには、倣いカム研削装置の特性
を相殺するために、Aの相似形状とは異形のBで示すよ
うにマスターカムを形成する必要があり、さらにはこの
Bの形状のマスターカムを形成するために、NCカム研削
装置の特性を相殺するようにCの形状に相当するマスタ
ーカムプロフィルデータを作成する必要があるので、MP
D作成部33は、Aの形状に相当する製品カムプロフィル
データに対して夫々の特性データに基づいて所定の演算
を行なうことによってCの形状に相当するマスターカム
プロフィルデータを算出するようになっている。
このマスターカムプロフィルデータは、第11図に示す
ように、マスターカム素材4の回転角度と、この回転角
度に対応する砥石23の位置とによって表わされているデ
ータであり、MPD作成部33は、求めたこのマスターカム
プロフィルデータを、MKD作成部35に出力するようにな
っている。
又、MPD作成部33は、データメモリ32の許容誤差デー
タに基づいて、上記のように求めたマスターカムプロフ
ィルデータに対する許容誤差範囲も求め、これをデータ
化して後述するマスターカムプロフィルデータ検査装置
36に出力するようになっている。
MKD作成部35は、マスターカム素材4及び砥石23を入
力したマスターカムプロフィルデータ通りに移動させる
ために、同図に示すように、マスターカムプロフィルデ
ータに基づいて、C軸モータ21及びX軸モータ24を制御
するための加工経過時刻に応じたマスターカム素材4の
回転位置並びに砥石23の移動位置に相当するデータ(以
下に、C軸位置データ及びX軸位置データという。)に
より成る加工データに変換するようになっている。
そして、MKD作成部35が、求めた加工データをNCカム
研削装置34に出力することによって、NCカム研削装置34
は、その加工経過時刻に応じて、それらの位置データに
従ってC軸モータ21及びX軸モータ24をフィードバック
制御し、マスターカム素材4に対してマスターカムプロ
フィルデータ通りのマスターカムを形成するように砥石
23を位置決めして研削加工を行なわせるようになってい
る。
つまり、NCカム研削装置34は、時刻の経過に応じて予
め設定されている夫々の位置データに基づいてX軸モー
タ24とC軸モータ21とを個々に制御し、マスターカム素
材4と砥石23の位置決め制御を行なうことによって、マ
スターカム素材4をMPD作成部33が求めたマスターカム
プロフィルデータ通りの形状のマスターカムに形成する
ようになっている。
そして、NCカム研削装置34で製作されたマスターカム
は、マスタカムプロフィル検査装置36によって自動的に
誤差が検査されるようになっている。
このマスターカムプロフィル検査装置36は、NCカム研
削装置34によって実際に形成されたマスターカムのカム
プロフィルを測定し、これがMPD作成部33が求めた許容
誤差範囲内になっているか否かを自動的に検査するよう
になっている。
そして、マスターカムプロフィル検査装置36による検
査が終了したマスターカムは、その検査の結果が合格で
あれば、倣いカム研削装置37に装着され、前述した通り
に倣いカム研削装置37がこのマスターカムに基づいて製
品カムを形成するようになっている。
さらに、これにより完成した製品カムは、製品カムプ
ロフィル検査装置38により自動的に誤差が検査されるよ
うになっている。
この製品カムプロフィル検査装置38は、マスターカム
プロフィル検査装置36と同様に、倣いカム研削装置37に
よって実際に形成された製品カムのカムプロフィルを測
定し、これがデータメモリ32に記憶されている許容誤差
データが示す許容誤差範囲内になっているか否かを検査
するようになっている。
そして、製品カムプロフィル検査装置38による検査が
終了した製品カムは、その検査の結果が合格であれば、
製品として出荷されるようになっている。
一方、マスターカムプロフィル検査装置36は、測定し
たマスターカムのカムプロフィルに、MPD作成部33が求
めた許容誤差範囲内になっていない箇所がある場合に
は、その個所、つまり補正をする必要のある補正箇所を
示すマスターカムの回転位置並びにその補正箇所の許容
誤差範囲よりも突出した分の誤差に相当する補正量を、
制御装置31に備えられている誤差補正部39に出力するよ
うになっている。
すると、この誤差補正部39は、入力した回転位置に対
応するX軸位置データからその補正量を減算することに
よって、以降にNCカム研削装置34により形成されるマス
ターカムのカムプロフィルが許容誤差範囲内になるよう
にX軸位置データを補正するようになっている。
又、製品カムプロフィル検査装置38も同様に、測定し
た製品カムのプロフィルがデータメモリ32の許容誤差デ
ータが示す許容誤差範囲内になっていない補正箇所があ
る場合には、その補正箇所を示す製品カムの回転位置及
び補正量を、制御装置31に備えられている誤差変換部40
に出力するようになっている。
この誤差変換部40は、入力した補正量をマスターカム
用の補正量に変換し、これを、入力した回転位置と共に
誤差補正部39に出力するようになっている。
これにより誤差補正部39は、前述したと同様に、入力
した回転位置及び補正量に基づいて、該当するX軸位置
データを補正するようになっている。
したがって、このような従来のカム研削加工システム
にあっては、夫々の研削装置34,37の夫々の特性を加味
したマスターカムが製作され、このマスターカムに基づ
いて製品カムが製作されるようになっているので、製品
カムには、夫々の研削装置のいわゆるくせによる加工不
良が生じなくなり、しかも、製作されたマスターカム及
び製品カムのカムプロフィルが許容誤差範囲内でない場
合には、自動的に以降に加工されるカムに対してカムプ
ロフィルが許容誤差範囲内になるように加工データが補
正されるので、製品カムを製品カムプロフィルデータ通
りに精度良く製作することかできる。
(発明が解決しようとする課題) しかしながら、このような従来のカム研削加工システ
ムにあっても、NCカム研削装置がMKD作成部が求めた加
工データに従って加工を行なっているにもかかわらず、
形成されたマスターカムが製品カムプロフィルデータ通
りの製品カムを形成できるようなカムプロフィルになら
ない場合があった。
これは、第12図に示すように、例えば、マスターカム
のカムプロフィルに対して、特に砥石の径が大きい場合
に、砥石が、加工データに従って位置決めされた加工位
置以外でマスターカム素材と接触し、マスターカム素材
の余分な部分を削ってしまういわゆるアンダーカットが
発生するためである。(図中矢印Dにて示す。) このような現象は、NCカム研削装置に限らず、倣いカ
ム研削装置においても同様に発生する場合があり、製品
カムにも同様にアンダーカットが発生する場合があっ
た。
これにより、製作された製品カムのカムプロフィルが
許容誤差範囲内になったとしても、精度が悪くなってし
まう等の問題があった。
又、このアンダーカットの程度が大きい場合、つま
り、許容誤差範囲を越えるように削られてしまった場合
には、従来のカム研削加工システムでは、いずれかの検
査装置によって加工不良であると判断さ、これと同時に
加工データが補正されることになるが、従来のような補
正では、上記アンダーカットを防ぐことができないの
で、不良品の発生が続いてしまう等の問題があった。
さらに、従来のカム研削加工システムでは、誤差補正
部が夫々の検査装置から出力された補正量及び回転位置
に基づい、その回転位置に該当する加工データ(X軸位
置データ)からその補正量を減算し、その補正量を相殺
して補正を行なうようになっており、以降に加工された
マスターカムのカムカムプロフィルは、許容誤差範囲内
になり、マスターカムプロフィル検査装置において、検
査結果が合格になることになるが、このような補正箇所
が滑らかでなく、場合によっては、マスターカムのカム
プロフィル上を摺動するカムローラが、正確にそのカム
プロフィル面に接触しなくなり、これにより製品カムの
加工精度が低下する等の問題があった。
例えば、第13図(a)に示すように、マスターカムの
回転位置E,F,Gにおいて、許容誤差範囲を越えるカムプ
ロフィルが形成された場合には、マスターカムプロフィ
ル検査装置が、許容誤差範囲を越えた誤差量、つまり補
正量H,I,Jと回転位置E,F,Gを誤差補正部に出力すること
によって、誤差補正部は、同図(b)に示すように、入
力した回転位置に対応する時刻のX軸位置データから夫
々補正量を減算する。
以降に、このように補正された加工データに基づいて
NCカム研削装置により加工されたマスターカムは、同図
(c)に示すようになり、回転位置E,F,Gにおいて、カ
ムプロフィルは、許容誤差範囲内になる。
ところが、図示するように、特に発生位置E,F,Gにお
ける誤差量が大きかった場合等には、補正量H,I,Jを相
殺するように加工データを補正しても、許容誤差範囲内
におけるカムプロフィルの傾きが急になったままとな
り、その傾きがカムローラの外径曲面に対して極めて急
に屈折するような形状であると、カムローラがこのカム
プロフィル面に接触しない部分が発生してしまうのであ
る。
これにより、適正に加工されたと判断されたマスター
カムによって製品カムを加工しても製品カムの加工精度
が悪かったり、不良品になる場合があった。
本発明は、このような従来の問題点を解決するために
成されたものであり、加工精度の高い、実用上適正なカ
ムを製作することができるカム研削加工システムを提供
することを目的とする。
(課題を解決するための手段) 前記目的を達成するための本発明は、カムプロフィル
データに基づいてカムを研削加工するカム研削加工シス
テムにおいて、当該カム研削加工システムで使用可能な
砥石の複数の寸法を記憶する記憶手段と、当該記憶手段
に記憶されているそれぞれの砥石の寸法及び前記カムプ
ロフィルデータに基づいて、前記研削加工のシュミレー
ションをするシュミレーション手段と、当該シュミレー
ション手段によるシュミレーションの結果、前記記憶手
段に記憶されている複数の砥石のうち、前記カムプロフ
ィルデータ通りのカムプロフィルを形成させることがで
きる最適な砥石を設定する最適砥石設定手段とを有する
ことを特徴とする。
また、カムプロフィルに相当するカムプロフィルデー
タ並びに当該カムプロフィルに対する許容誤差範囲を記
憶する記憶手段と、砥石による研削加工を行なうことに
よってカムを製作する研削手段と、前記カムプロフィル
データに基づいて、当該研削手段の動作制御に対する加
工データを作成する加工データ作成手段と、前記研削手
段によって製作されたカムのカムプロフィルが、前記記
憶手段に記憶されている許容誤差範囲内にあるかどうか
を検査する検査手段と、当該検査手段による検査の結
果、許容誤差範囲外となっている補正箇所を検出した場
合、当該補正箇所に対応する前記加工データを、当該補
正箇所のカムプロフィルが許容誤差範囲内になるよう
に、かつ、当該カムプロフィルの形状が製作されたカム
に接触する接触部材に対して確実に接触する形状となる
ように補正する誤差緩和補正手段とを有することを特徴
とする。
(作用) 上記のように構成された本発明は、以下のように作用
する。
まず、実際にカムを製作する前に、最適砥石設定手段
がシュミレーション手段を作動させてシュミレーション
による研削加工を行なわせる。
シュミレーション手段は、記憶手段に記憶されている
砥石の寸法とカムプロフィルデータとに基づいて研削加
工のシュミレーションを行なう。
例えば、シュミレーション手段は、カムプロフィルデ
ータに基づいて、形成しようとするカムのカムプロフィ
ルを計算上で作図する。そして、シュミレーション手段
は、記憶手段に記憶されている砥石の寸法に基づいて、
寸法の大きい順、つまり、砥石の外径が大きい順に砥石
の外径栓を同様に計算上で作図し、これを求めたカムプ
ロフィルに対して一点が接触した状態でカムプロフィル
の周囲を一周させ、計算上で研削加工のシュミレーショ
ンを行なう。
これにより、最適砥石設定手段は、カムプロフィルと
砥石の外径線が常に一点で接触するようであれば、前述
したようなアンダーカットが発生することなくカムを製
作することができると判断し、シュミレーションした砥
石が最適な砥石であると判断する。そして、この砥石を
示す信号を出力する。
一方、最適砥石設定手段は、上記シュミレーション中
に一点以上で接触する箇所が存在する場合には、アンダ
ーカットが生じることになるので、シュミレーション手
段に次の砥石による研削加工のシュミレーションを行な
わせる。
このように最適砥石設定手段は、シュミレーション手
段に対して、記憶手段に記憶されている砥石による研削
加工のシュミレーションを順に行なわせることによっ
て、実際に研削加工を行なう際にアンダーカットを起さ
ない最適な砥石を設定することができる。
そして、最適砥石設定手段が出力した最適な砥石を示
す信号に基づいて、カム研削加工システムで用いる砥石
をその信号が示す砥石にすることによって、実際の研削
加工中においてアンダーカットの発生を防止することが
できる。
したがって、アンダーカットの発生による加工精度の
低下を防止することができ、カムプロフィルデータ通り
の高精度のカムを製作することができるようになる。同
時に、砥石の設定ミスによる不良品の発生を防止するこ
とができるようになる。
又、加工データ作成手段は、記憶手段のカムプロフィ
ルデータ通りのカムを形成させるために、このカムプロ
フィルデータに基づいて加工データを作成する。
そして、研削手段は、この加工データに従って研削加
工を行なうことによって、カムを製作する。
製作されたカムは、検査手段に搬送され、検査手段
は、製作されたカムのカムプロフィルが記憶手段に記憶
された許容誤差範囲内になっているか否かを検査する。
これにより、検査手段がその許容誤差範囲以外となっ
ている補正箇所を検出した場合には、誤差緩和補正手段
は、その補正箇所に対応する加工データを、補正箇所の
カムプロフィルが記憶手段に記憶されている許容誤差範
囲内になるように、しかも、その補正箇所のカムプロフ
ィルが接触部材に対して常に一点で接触するように、接
触部材の形状に合った滑らかな形状となるように補正す
る。
つまり、研削手段が例えばマスターカムを加工し、検
査手段が補正箇所を検出した場合に、誤差緩和補正手段
は、その補正箇所のカムプロフィルが許容誤差範囲内に
なるように、かつそのカムプロフィルの傾きがカムロー
ラの外径曲面に対して緩かになるように、加工データを
補正することになる。
これにより、補正された加工データに基づいて以降に
製作されたカムのカムプロフィルは、接触部材(カムロ
ーラ)が正確に接触する形状になる。
したがって、接触部材を適正に動作させることができ
る実用上適正なカムを製作することができるようにな
る。
又、このようなカムに倣って別のカムを製作する場合
には、製作されるカムの加工精度の低下や加工不良の発
生も防止することができるようになる。
(実施例) 以下に、本発明に係るカム研削加工システムを図面に
基づいて詳細に説明する。
第1図は、本発明に係るカム研削加工システムの概略
構成図であり、第2図は、そのカム研削加工システムの
動作フローチャートである。又、第3図〜第5図は、第
2図に示すフローチャートのサブルーチンフローチャー
トである。尚、本実施例のカム研削加工システムは、従
来のカム研削加工システムと同様に、NCカム研削装置3
4、マスターカムプロフィル検査装置36、倣いカム研削
装置37及び製品カムプロフィル検査装置38により構成さ
れている。そして、従来の技術ですでに説明した部材と
同一部材には、同一符号が付してあり、これらの説明は
省略する。
第1図に示す本実施例のカム研削加工システムの制御
装置50も、従来と同様にいわゆるコンピュータにより構
成されており、内部のデータメモリ51には、従来と同様
に製品カムプロフィルデータ、許容誤差データ、NC装置
特性データ、倣い装置特性データが記憶されている。
又、このデータメモリ51には、NCカム研削装置34に装
着することができる複数の砥石の夫々の寸法を示すNC装
置用砥石データと、同様に倣いカム研削装置37に装着す
ることができる複数の砥石の夫々の寸法を示す倣い装置
用砥石データとが記憶されている。具体的には、夫々の
砥石データは、夫々の研削装置34,37の機構上の制約等
に対応して予め設定している砥石の外径を示すデータで
ある。
さらに、データメモリ51には、倣いカム研削装置37の
カムローラ9の形状を示すカムローラデータ、製品カム
に加工される被研削部材12の外径を示す被研削部材デー
タ並びにマスターカム素材4の外径を示すマスターカム
素材データも夫々記憶されている。
そして、制御装置50には、倣いカム研削装置37に使用
する砥石並びにNCカム研削装置34に使用する砥石を設定
するためのシュミレーション装置52、加工可否判断部53
及び最適砥石設定部54が備えられている。
シュミレーション装置52は、データメモリ51の製品カ
ムプロフィルデータ及び倣い装置用砥石データに基づい
て、製品カムを形成する研削加工のいわゆるシュミレー
ションを行なうものである。
具体的にはシュミレーション装置52は、まず製品カム
プロフィルデータに基づいて、形成しようとする製品カ
ムのカムプロフィルを計算上で求めるようになってい
る。さらに、シュミレーション装置52は、データメモリ
51の倣い装置用砥石データのうち、最大寸法の砥石のデ
ータに基づいて同様に計算上で最大砥石の外径線を求め
るようになっている。これは、研削加工に使用する砥石
がより大きい方が加工効率が良いので、出来るだけ大き
な砥石を設定するようにするためである。
次に、シュミレーション装置52は、例えばその最大砥
石の外径線を、製品カムのカムプロフィルに対して一点
で接触させてそのカムプロフィルの周囲を一周させるこ
とによって、製品カムを製作する際の研削加工のシュミ
レーションを行なうようになっている。
このシュミレーション装置52には、加工可否判断部53
が接続されており、この加工可否判断部53は、例えば上
記シュミレーション中に二点以上でカムプロフィルと砥
石の外径線が接触する異常箇所が存在するか否かを判断
することによって、シュミレーションした砥石が、前述
したアンダーカットが生じる不適性な研削加工を行なう
砥石であるか、否かを判断するようになっている。
そして、加工可否判断部53は、前記異常箇所が存在し
た場合には、不適正な研削加工が行なわれる虞れがある
と判断し、これを示す加工不可信号を最適砥石設定部54
に出力するようになっている。
又、加工可否判断部53は、前記異常箇所が存在しなか
った場合には、アンダーカットが生じない適正な研削加
工を行なえると判断し、これを示す加工可信号を最適砥
石設定部54に出力するようになっている。
加工不可信号を入力した最適砥石設定部54は、データ
メモリ51の倣い装置用砥石テータのうち、次に大きい寸
法の砥石に対応するデータをシュミレーション装置52に
入力させ、上記と同様にこの砥石による研削加工のシュ
ミレーションを行なわせる。つまり、最適砥石設定部54
は、加工可否判断部53から加工可信号が出力されるま
で、寸法の大きい順で、倣い装置用砥石データによる倣
いカム研削装置37の研削加工のシュミレーションを行な
わせるようになっている。
そして、加工可否判断部53から加工可信号を入力した
最適砥石設定部54は、シュミレーションした砥石が倣い
カム研削装置37で使用する最適な砥石であると判断し、
この砥石を示す信号を表示装置55に出力し、表示装置55
にこの砥石を倣いカム研削装置37に装着させる旨の表示
を行なわせるようになっている。同時に、最適砥石設定
部54は、次にNCカム研削装置34の砥石を設定するため
に、マスターカムのカムプロフィルデータを作成させる
データ作成信号をMPD作成部33に出力するようになって
いる。
又、最適砥石設定部54は、データメモリ51に記憶され
ている倣い装置用砥石データのうち寸法が最小な砥石の
データに基づいて上記シュミレーションが行なわれたに
もかかわらず、加工可否判断部53が加工不可信号を出力
した場合には、その最小寸法の砥石のデータ及び被研削
部材データをシュミレーション装置52に入力させ、被研
削部材12をその砥石により研削加工して形成した場合の
製品カムのカムプロフィルをシュミレーションにより求
めるようになっている。
そして、最適砥石設定部54は、このカムプロフィルを
製品カムプロフィルデータに基づく製品カムのカムプロ
フィルと比較し、これらの誤差が許容誤差データが示す
許容誤差範囲内になるか否かを判断するようになってい
る。つまり、最適砥石設定部54は、設定することができ
る限界の最小砥石によってもアンダーカットが生じる虞
れがある場合には、シュミレーション装置52に被研削部
材をこの砥石によって研削加工するシュミレーションを
行なわせ、このシュミレーションにより求めたカムプロ
フィルと、製品カムプロフィルデータが示すカムプロフ
ィルとの誤差が許容誤差範囲内になるか否か判断するよ
うになっている。
これにより、最適砥石設定部54は、その誤差が許容誤
差範囲内でない場合には、アンダーカットが発生するこ
とによって生じる誤差が、許容誤差範囲内にならないと
判断し、製品カムを良品として加工することができない
加工不能であることを表示装置55に表示させるようにな
っている。
一方、最適砥石設定部54は、シュミレーションにより
求めたカムプロフィルが許容誤差範囲内になった場合に
は、アンダーカットが生じるが、形成されたカムのカム
プロフィルは、許容誤差範囲内になり、良品の製品カム
を形成することができると判断し、前述したと同様に、
この砥石を示す信号を表示装置55に出力すると共にデー
タ作成信号をMPD作成部33に出力するようになっる。
このデータ作成信号を入力したMPD作成部33は、従来
と同様にデータメモリ51の製品カムプロフィルデータ、
倣い装置特性データ虞れNC装置特性データに基づいて、
夫々の研削装置34,37の夫々の特性を相殺して製品カム
プロフィルデータ通りの製品カムを形成するマスターカ
ムのカムプロフィルに相当するマスターカムプロフィル
データを求め、これを記憶するようになっている。
又、MPD作成部33は、許容誤差データが示す製品カム
に対する許容誤差範囲に基づいて、上記のように求めた
マスターカムプロフィルに対する許容誤差範囲を求め、
これを示すマスターカム許容誤差データも記憶するよう
になっている。
そして、MPD作成部33は、求めたマスターカムプロフ
ィルデータをシュミレーション装置52に、マスターカム
許容誤差データを最適砥石設定部54に夫々出力するよう
になっている。
すると、シュミレーション装置52は、このマスターカ
ムプロフィルデータ及びNC装置用砥石データに基づい
て、前述した倣いカム研削装置37に使用する砥石を設定
する場合と同様に、NCカム研削装置34の砥石を設定する
ためのシュミレーションを行なう。
そして、最適砥石設定部54は、倣いカム研削装置37の
砥石を設定した場合と同様に、加工可否判断部53の判断
に基づいてNCカム研削装置34で使用する最適な砥石を設
定し、これを表示装置55に表示させる。尚、この場合の
シュミレーション装置52、加工可否判断部53及び最適砥
石設定部54は、倣いカム研削装置37の砥石を設定した場
合と同様に動作するので説明を省略する。
さらに、最適砥石設定部54は、このように倣いカム研
削装置37及びNCカム研削装置34の夫々に使用する最適な
砥石を設定すると、実際に加工を行なわせる加工開始信
号をMPD作成部33に出力するようになっている。
そして、この加工開始信号を入力したMPD作成部33
は、従来通りに、求めたマスタカムプロフィルデータを
MKD作成部35に出力し、これによりNCカム研削装置34に
よるマスターカムの製作を行なわせる。
これにより製作されたマスターカムは、従来と同様
に、マスターカムプロフィル検査装置36に搬送され、マ
スターカムプロフィル検査装置36は、このマスターカム
を従来と同様に検査するようになっている。
マスターカムプロフィル検査装置36は、NCカム研削装
置34によって実際に形成されたマスターカムのプロフィ
ルを測定し、これがMPD作成部33が求めた許容誤差範囲
内になっているか否かを検査する。
そして、マスターカムプロフィル検査装置36による検
査が終了したマスターカムは、その検査の結果が合格で
あれば、倣いカム研削装置37に装着され、従来と同様に
倣いカム研削装置37がこのマスターカムに基づいて製品
カムを形成するようになっている。
一方、マスターカムプロフィル検査装置36は、測定し
たマスターカムプロフィルに、MPD作成部33が算出した
許容誤差範囲を越える補正箇所がある場合には、その補
正箇所を示す回転位置及びその補正個所の補正量を、制
御装置50に備えられている誤差緩和補正部56に出力する
ようになっている。
回転位置及び補正量を入力した誤差緩和補正部56は、
データメモリ51からカムローラデータを入力し、第13図
(d)に示すようにこれらの回転位置E,F,G及び補正量
H,I,Jに基づいて、MKD作成部35が作成した加工データの
X軸位置データに対して、その補正量を相殺するように
補正するようになっている。
第13図に示すように誤差緩和補正部56は、まず、入力
した最大補正量Iに応じた補正範囲を設定するようにな
っている。
そして、誤差緩和補正部56は、入力したカムローラデ
ータに基づいて、この補正範囲のX軸位置データを、カ
ムローラの外周曲面に応じた緩い傾きに従って変化する
ように、同時に、この補正範囲内の最大データ量が図示
するように、補正前のデータ量よりも、入力した補正量
Iだけ小さくなるように、補正するようになっている。
つまり、誤差緩和補正部56は、補正箇所のカムプロフ
ィルが許容誤差範囲内になるように、しかも、そのカム
プロフィルが、カムローラが確実に接触する形状になる
ように、入力した回転位置が示す補正箇所のX軸位置デ
ータを補正するようになっている。
このような補正が行なわれることによって、補正され
た加工データに基づいてNCカム研削装置34が形成するマ
スターカムの補正箇所のカムプロフィルは、同図(e)
に示すようになり、従来の補正後に形成されたマスター
カムのカムプロフィルよりも緩やかな曲線となり、カム
ローラが確実に接触するようになる。
一方、倣いカム研削装置37によって形成された製品カ
ムは、従来と同様に製品カムプロフィル検査装置38で自
動的に検査されるようになっている。
製品カムプロフィル検査装置38は、マスターカムプロ
フィル検査装置36と同様に、倣いカム研削装置37によっ
て実際に形成された製品カムのカムプロフィルを測定
し、これがデータメモリ51の許容誤差データが示す許容
誤差範囲内になっているか否かを検査する。
そして、製品カムプロフィル検査装置38による検査が
終了した製品カムは、その検査の結果が合格であれば、
製品として出荷されることになる。
一方、製品カムプロフィル検査装置38は、測定した製
品カムのカムプロフィルに前記補正箇所がある場合に
は、その補正箇所を示す回転位置及び補正量を、制御装
置31に備えられている誤差変換部40に出力するようにな
っている。
この誤差変換部40は、入力した製品カムの回転位置及
び誤差量をマスターカムの回転位置及び誤差量に変換
し、これらを誤差緩和補正部56に出力するようになって
いる。これにより誤差緩和補正部56は、前述したように
これらの回転位置及び誤差量に基づいてMKD作成部35作
成した加工データを補正するようになっている。
このように、本発明のカム研削加工システムにあって
は、まず、シュミレーション装置52、加工可否判断部53
及び最適砥石設定部54によって、NCカム研削装置34及び
倣い砥石研削装置37で使用する最適な砥石を設定するよ
うになっている。そして、これらの研削装置34,37によ
って形成されたマスターカム又は製品カムのカムプロフ
ィルが許容誤差範囲内にならない不良品となった場合に
は、誤差緩和補正部56がそのカムプロフィルが許容誤差
範囲内になるように、しかも、マスターカムのカムプロ
フィルの形状を、カムローラが確実に接触する形状にな
るように、加工データを補正するようになっている。
このように構成された本発明のカム研削加工システム
は、第2図に示すフローチートに基づいて動作する。
まず、このカム研削加工システムが作動すると、最適砥
石設定部54がシュミレーション装置52を作動させ、デー
タメモリ51の製品カムプロフィルデータ及び倣い装置用
砥石データに基づいて、製品カムを形成する研削加工の
シュミレーションを行なわせる。
そして、最適砥石設定部54は、加工可否判断部53が加
工可信号を出力するまで、寸法の大きい砥石の順にその
シュミレーションを行なわせ、加工可信号を入力する
と、シュミレーションした砥石が倣いカム研削装置37で
使用する最適な砥石であると判断し、この砥石を倣いカ
ム研削装置37に装着させる旨の表示を表示装置55に表示
させる(ステップ1)。
次に、最適砥石設定部54は、データ作成信号をMPD作
成部33に出力し、MPD作成部33にマスターカムのプロフ
ィルデータ及びマスターカム許容誤差データを算出させ
る。
そして、最適砥石設定部54は、シュミレーション装置
52を作動させ、このスターカムプロフィルデータ及びNC
装置用砥石データに基づいて、マスターカムを形成する
研削加工のシュミレーションを行なわせる。
最適砥石設定部54は、加工可否判断部53が加工可信号
を出力するまで、寸法の大きい砥石の順にそのシュミレ
ーションを行なわせ、加工可信号を入力すると、シュミ
レーションした砥石がNCカム研削装置34で使用する最適
な砥石であるとであると判断し、この砥石をNCカム研削
装置34に装着させる旨の表示を表示装置55に表示させる
(ステップ2)。
そして、このように夫々の研削装置34,37に使用する
最適な砥石を設定すると、最適砥石設定部54は、MPD作
成部33に加工開始信号を出力する。これにより、MPD作
成部33がすでに求めてあるマスタカムプロフィルデータ
をMKD作成部35に出力することによって、MKD作成部35
は、このマスターカムプロフィルデータに基づいてC軸
位置データ及びX軸位置データで示される加工データを
作成し、この加工データをNCカム研削装置34に出力する
(ステップ3)。
すると、NCカム研削装置34は、予め装着されているマ
スターカム素材4を最適砥石設定部54により設定された
最適な砥石によって研削加工し、マスターカムを製作す
る(ステップ4)。
製作されたマスターカムは、マスターカムプロフィル
検査装置36に搬送され、カムプロフィルが測定される。
そして、マスターカムプロフィル検査装置36は、測定し
たカムプロフィルが、MPD作成部33が求めた許容誤差範
囲内になっているか否かを検査する(ステップ5)。
そして、その検査の結果、マスターカムプロフィル検
査装置36が、製作されたマスターカムのカムプロフィル
がその許容誤差範囲内であり、検査結果が合格であると
判断した場合には、そのマスターカムは、倣いカム研削
装置37に装着される。倣いカム研削装置37は、このマス
ターカムに基づいて予め装着されている被研削部材12を
研削加工して製品カムを製作する(ステップ6,7)。
次に、倣いカム研削装置37よって製作された製品カム
は、製品カムプロフィル検査装置38に搬送され、カムプ
ロフィルが測定される。そして、製品カムプロフィル検
査装置38は、測定したカムプロフィルが、データメモリ
51の許容誤差データが示す許容誤差範囲内になっている
か否かを検査する(ステップ8)。
そして、その検査の結果、製品カムプロフィル検査装
置38が、製作された製品カムのカムプロフィルがその許
容誤差範囲内であり、検査結果が合格であると判断した
場合には、その製品カムは、製品として出荷される(ス
テップ9)。
一方、マスターカムプロフィル検査装置36は、ステッ
プ5において測定したマスターカムのカムプロフィル
に、MPD作成部33が求めた許容誤差範囲を越える補正箇
所がある場合には、その補正箇所を示すマスターカムの
回転位置及び補正量を誤差緩和補正部56に出力する。
そして、誤差緩和補正部56は、その補正箇所のカムプ
ロフィルが許容誤差範囲内になるように、しかも、その
カムプロフィルが、カムローラが確実に接触する形状に
なるように、加工データを補正する(ステップ10)。
このような補正が行なわれることによって、以降に加
工されるマスターカムのカムプロフィルは、許容誤差範
囲内になり、しかもカムローラが確実に接触する形状に
なる。
又、製品カムプロフィル検査装置38は、ステップ8に
おいて測定した製品カムのカムプロフィルに、データメ
モリ51の許容誤差データが示す許容誤差範囲を越える補
正箇所がある場合には、その補正箇所を示す製品カムの
回転位置及び補正量を誤差変換部40に出力する。
すると、誤差変換部40は、入力した製品カムの回転位
置及び補正量を、マスターカムの回転位置及び誤差量に
変換し、これらを誤差緩和補正部56に出力する(ステッ
プ11)。
これにより誤差緩和補正部56は、前述したと同様に加
工データを補正する(ステップ10)。
次に、ステップ1及びステップ2において、夫々の研
削装置の最適な砥石が設定される様子を第3図及び第4
図に示すサブルーチンフローチャートに基づいて説明す
る。
まず、第3図に示すように、最適砥石設定部54がシュ
ミレーション装置52を作動させると、シュミレーション
装置52は、データメモリ51の製品カムプロフィルデータ
及び倣い装置用砥石データを入力する(ステップ20)。
そして、シュミレーション装置52は、まず製品カムプ
ロフィルデータに基づいて、形成しようとする製品カム
のカムプロフィルを計算上で求める。
次に、シュミレーション装置52は、入力した倣い装置
用砥石データのうち、最大寸法の砥石に相当するデータ
に基づいて同様に計算上で最大砥石の外径線を求める。
そして、シュミレーション装置52は、その最大砥石の
外径線を、製品カムのカムプロフィルに対して一点で接
触するようにそのカムプロフィルの周囲を一周させるこ
とによって、製品カムを製作する研削加工のシュミレー
ションを行なう(ステップ21)。
そして、加工可否判断部53は、上記シュミレーション
中に、二点以上で製品カムのカムプロフィルと砥石の外
径線とが接触する異常箇所が存在するか否かを判断し
(ステップ22)、この異常箇所が存在しなかった場合に
は、最適砥石設定部54に加工可信号を出力する。
これにより最適砥石設定部54は、シュミレーションし
た砥石が倣いカム研削装置37で使用する最適な砥石であ
ると判断し、この砥石を示す信号を表示装置55に出力
し、表示装置55にこの砥石を倣いカム研削装置37に装着
させる旨の表示を行なわせる。同時に、砥石設定部54
は、データ作成信号をMPD作成部33に出力する(ステッ
プ23)。
一方、加工可否判断部53は、ステップ22において異常
箇所が存在した場合には、シュミレーションした砥石で
は、前記アンダーカットが発生する虞れがあると判断
し、加工不可信号を最適砥石設定部54に出力する。これ
により、最適砥石設定部54は、データメモリ51の倣い装
置用砥石テータのうち、次に大きい寸法の砥石に対応す
るデータをシュミレーション装置52に入力させ、つま
り、倣い装置用砥石データを変更し(ステップ24)、こ
のデータが倣い装置用砥石データのうちの最小寸法の砥
石に相当するデータになるまで、ステップ21,22の動作
を行ない、研削加工のシュミレーションを行なうことに
よって、変更した砥石が最適な砥石であるか否かを判断
する(ステップ25)。
上記動作を繰返すうちに、最適砥石設定部54は、次に
シュミレーションさせようとする砥石に相当するデータ
が、倣い装置用砥石データのうち最小寸法を砥石に相当
するデータになった場合には、つまり、倣いカム研削装
置37に装着することができる最小の砥石に相当するデー
タになった場合には、その最小寸法の砥石のデータ及び
被研削部材データに基づいて、シュミレーション装置52
によって、被研削部材12その最小寸法の砥石により研削
加工して製作した場合の製品カムのカムプロフィルを求
める(ステップ26)。
そして、最適砥石設定部54は、このカムプロフィル
を、製品カムプロフィルデータに相当するカムプロフィ
ルと比較し、求めたカムプロフィルの誤差が許容誤差デ
ータが示す許容誤差範囲内になるか否かを判断する(ス
テップ27)。
これにより、最適砥石設定部54は、求めたカムプロフ
ィルが許容誤差範囲内にある場合には、アンダーカット
が生じるが、形成された製品カムのカムプロフィルが許
容誤差範囲内の良品になるので、その最小寸法の砥石が
倣いカム研削装置37で使用する最適な砥石であると判断
し、この砥石を指定する表示を表示装置55に表示させ
る。同時に、最適砥石設定部54は、データ作成信号をMP
D作成部33に出力する(ステップ23)。
一方、最適砥石設定部54は、求めた製品カムのカムプ
ロフィルの誤差が許容誤差範囲内でない場合には、アン
ダーカットにより生じる誤差が許容誤差範囲内になら
ず、製品カムを良品として加工することができないと判
断し、加工不能であることを示す表示を表示装置55に表
示させる(ステップ28)。
このように、表示装置55に倣いカム研削装置37に使用
する最適な砥石が表示されるので、作業者等が、この表
示に従って倣いカム研削装置37に表示通りの砥石を装着
すれば、倣いカム研削装置37において、従来のようなア
ンダーカットが生じる研削加工が行なわれなくなる。
次に、同様にNCカム研削装置34の砥石が設定される様
子を第4図に基づいて説明する。
同図に示すように、MPD作成部33は、最適砥石設定部5
4からデータ作成信号を入力すると、データメモリ51の
製品カムプロフィルデータ、倣い装置特性データ及びNC
装置特性データを入力し(ステップ30)、これらのデー
タに基づいて、倣いカム研削装置及びNCカム研削装置の
夫々の特性を相殺して製品カムプロフィルデータ通りの
製品カムを形成することができるマスターカムのカムプ
ロフィルデータを作成する。
又、MPD作成部33は、許容誤差データが示す許容誤差
範囲に基づいて、上記のように求めたマスターカムプロ
フィルに対する許容誤差範囲も求め、これを示すマスタ
ーカム許容誤差データも設定する(ステップ31)。
そして、MPD作成部33は、求めたマスターカムプロフ
ィルデータをシュミレーション装置52に、マスターカム
許容誤差データを最適砥石設定部54に夫々出力する。
シュミレーション装置52は、このマスターカムプロフ
ィルデータを入力すると、さらに、データメモリ51から
NC装置用砥石データを入力し、まず、マスターカムプロ
フィルデータに基づいて、形成しようとするマスターカ
ムのカムプロフィルを計算上で求める。
次に、シュミレーション装置52は、入力したNC装置用
砥石データのうち、最大寸法の砥石に相当するデータに
基づいて同様に計算上で最大砥石の外径線を求める。
そして、シュミレーション装置52は、その最大砥石の
外径線を、マスターカムプロフィルに対して一点で接触
させつつそのカムプロフィルの周囲を一周させることに
よって、マスターカムを製作する研削加工のシュミレー
ションを行なう(ステップ32)。
そして、加工可否判断部53は、上記シュミレーション
中に二点以上でマスターカムプロフィルと砥石の外径線
とが接触する異常箇所が存在するか否かを判断し(ステ
ップ33)、この異常箇所が存在しなかった場合には、最
適砥石設定部54に加工可信号を出力する。
これにより最適砥石設定部54は、シュミレーションし
た砥石がNCカム研削装置34で使用する最適な砥石である
と判断し、この砥石を示す信号を表示装置55に出力し、
表示装置55にこの砥石をNCカム研削装置34に装着させる
旨の表示を行なわせる(ステップ34)。
一方、加工可否判断部53は、ステップ33において異常
箇所が存在した場合には、シュミレーションした砥石で
は、前記アンダーカットが発生する虞れがあると判断
し、加工不可信号を最適砥石設定部54に出力する。
これにより、最適砥石設定部54は、データメモリ51の
NC装置用砥石テータのうち、次に大きい寸法の砥石に対
応するデータをシュミレーション装置52に入力させ、つ
まり、NC装置用砥石データを変更し(ステップ35)、こ
のデータがNC装置用砥石データのうちの最小寸法を砥石
に相当するデータになるまで、ステップ32,33の動作を
行ない、研削加工のシュミレーションを行なうことによ
り、変更した砥石が最適な砥石であるか否かを判断する
(ステップ36)。
上記動作を繰返すうちに、最適砥石設定部54は、次に
シュミレーションさせようとする砥石に相当するデータ
が、NC装置用砥石データのうち最小寸法の砥石に相当す
るデータになった場合には、つまり、NCカム研削装置に
装着することができる最小の砥石に相当するデータにな
った場合には、その最小寸法の砥石のデータ及びマスタ
ーカム素材データに基づいて、シュミレーション装置52
によって、マスターカム素材4をその最小寸法の砥石に
より研削加工して製作した場合のマスターカムのカムプ
ロフィルを求める(ステップ37)。
そして、最適砥石設定部54は、このカムプロフィル
を、マスターカムプロフィルデータに相当するカムプロ
フィルと比較し、求めたカムプロフィルの誤差がマスタ
ーカム許容誤差データが示す許容誤差範囲内になるか否
かを判断する(ステップ38)。
これにより、最適砥石設定部54は、求めたカムプロフ
ィルが許容誤差範囲内にある場合には、アンダーカット
が生じるが、形成されたマスターカムが許容誤差範囲内
の良品になるので、その最小寸法の砥石がNCカム研削装
置34で使用する最適な砥石であると判断し、この砥石を
指定する表示を表示装置55に表示させる(ステップ3
4)。
一方、最適砥石設定部54は、その誤差が許容誤差範囲
内でない場合には、アンダーカットにより生じる誤差が
許容誤差範囲内にならず、マスターカムを良品として加
工することができないと判断し、加工不能であることを
示す表示を表示装置55に表示させる(ステップ39)。
このように、表示装置55にNCカム研削装置34に使用す
る最適な砥石が表示されるので、作業者等が、この表示
に従ってNCカム研削装置34に表示通りの砥石を装着すれ
ば、NCカム研削装置34において、従来のようなアンダー
カットが生じる研削加工が行なわれなくなる。
次に、第2図に示すステップ10において、誤差緩和補
正部56が加工データを補正する様子を第5図に基づいて
説明する。
まず、誤差緩和補正部56は、マスターカムプロフィル
検査装置36又は誤差変換部40から補正個所を示す回転位
置並びにその補正箇所の補正量を入力する(ステップ4
0)と、データメモリ51からカムローラデータを入力
し、カムローラ9の形状を計算上で求める(ステップ4
1)。
又、誤差緩和補正部56は、第13図(d)に示すように
入力した補正量に応じた補正範囲を設定する(ステップ
42)。
そして、誤差緩和補正部56は、MKD作成部35が作成し
たX軸位置データのうち、入力した回転位置が示す補正
箇所に相当するX軸位置データを補正量分だけ小さいデ
ータ量になるように補正する。同時に、誤差緩和補正部
56は、その補正箇所に相当するデータも含む補正範囲内
に該当するX軸位置データのデータ量を、ステップ41い
求めたカムローラ9の外周曲面に応じた緩い傾きに従っ
て変化するように補正する(ステップ43)。
このような補正が行なわれることによって、以降にNC
カム研削装置34が製作するマスターカムは、カムローラ
9が常に確実に接触する緩やかな曲線のカムプロフィル
になり、従来のようにカムローラ9がマスターカムのカ
ムプロフィル面に適正に接触しない部分が発生してしま
うようなことがなくなる。
したがって、実際に研削加工を行なう前にアンダーカ
ットを起さない最適な砥石を設定することができるの
で、実際の研削加工中において、アンダーカットの発生
を防止することができ、カムプロフィルデータ通りの高
精度のカムを製作することができるようになる。同時
に、砥石の設定ミスによる不良品の発生を防止すること
ができ、生産性が向上する。
又、製作したカムに許容誤差範囲を越える補正箇所が
存在した場合には、この補正箇所が許容誤差範囲内にな
るように、かつその補正箇所のカムプロフィル形状がカ
ムローラ9の外径曲面に対して緩かな形状になるよう
に、加工データが補正されるので、このように補正され
た加工データに基づいて、以降に製作されたマスターカ
ムのカムプロフィルは、カムローラ9が正確に接触する
形状になり、カムローラ9を適性に動作させることがで
きる実用上適正なカムプロフィルになる。これにより、
このようなマスターカムに倣って製作される製品カムの
カムプロフィルの加工精度が向上すると同時に不良品の
発生も低減でき、生産性が向上する。
(発明の効果) 以上の説明により明らかように、本発明にあっては以
下のような効果を奏す。
最適砥石設定手段が実際に研削加工を行なう前にアン
ダーカットを起さない最適な砥石を設定するので、実際
の研削加工中においてアンダーカットの発生を防止する
ことができ、カムプロフィルデータ通りの高精度のカム
を製作することができるようになる。同時に、砥石の設
定ミスによる不良品の発生も防止することができ、生産
性が向上する。
又、研削手段が製作したカムに、許容誤差範囲を越え
る補正箇所が存在しても、誤差緩和補正手段が、その補
正箇所のカムプロフィルを許容誤差範囲内になるよう
に、かつ、その補正箇所のカムプロフィルの形状が接触
部材の形状に対して緩かになるように、加工データを補
正するので、このように補正された加工データに基づい
て、以降に製作されたカムは、接触部材に確実に接触す
る実用上適正な形状になる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係るカム研削加工システムの概略構成
図、第2図はそのカム研削加工システムの動作フローチ
ャート、第3図〜第5図は第2図に示すフローチャート
のサブルーチンフローチャート、第6図〜第13図
(a),(b),(c)は、従来のカム研削加工システ
ムの説明図、第13図(d),(e)は、第1図に示す誤
差緩和補正部が補正する内容の説明図である。 9……カムローラ(接触部材)、33……マスターカムプ
ロフィルデータ作成部(記憶手段)、34……NCカム研削
装置(研削手段)、35……マスターカム加工データ作成
部(加工データ作成手段)、36……マスターカムプロフ
ィル検査装置(検査手段)、37……倣いカム研削装置
(研削手段)、38……製品カムプロフィル検査装置(検
査手段)、40……誤差変換部、50……制御装置、51……
データメモリ(記憶手段)、52……シュミレーション装
置(シュミレーション手段)、53……加工可否判断部
(最適砥石設定手段)、54……最適砥石設定部(最適砥
石設定手段)、55……表示装置、56……誤差緩和補正部
(誤差緩和補正手段)。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】カムプロフィルデータに基づいてカムを研
    削加工するカム研削加工システムにおいて、 当該カム研削加工システムで使用可能な砥石の複数の寸
    法を記憶する記憶手段と、 当該記憶手段に記憶されているそれぞれの砥石の寸法及
    び前記カムプロフィルデータに基づいて、前記研削加工
    のシュミレーションをするシュミレーション手段と、 当該シュミレーション手段によるシュミレーションの結
    果、前記記憶手段に記憶されている複数の砥石のうち、
    前記カムプロフィルデータ通りのカムプロフィルを形成
    させることができる最適な砥石を設定する最適砥石設定
    手段とを有することを特徴とするカム研削加工システ
    ム。
  2. 【請求項2】カムプロフィルに相当するカムプロフィル
    データ並びに当該カムプロフィルに対する許容誤差範囲
    を記憶する記憶手段と、 砥石による研削加工を行なうことによってカムを製作す
    る研削手段と、 前記カムプロフィルデータに基づいて、当該研削手段の
    動作制御に対する加工データを作成する加工データ作成
    手段と、 前記研削手段によって製作されたカムのカムプロフィル
    が、前記記憶手段に記憶されている許容誤差範囲内にあ
    るかどうかを検査する検査手段と、 当該検査手段による検査の結果、許容誤差範囲外となっ
    ている補正箇所を検出した場合、当該補正箇所に対応す
    る前記加工データを、当該補正箇所のカムプロフィルが
    許容誤差範囲内になるように、かつ、当該カムプロフィ
    ルの形状が製作されたカムに接触する接触部材に対して
    確実に接触する形状となるように補正する誤差緩和補正
    手段とを有することを特徴とするカム研削加工システ
    ム。
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KR101931976B1 (ko) * 2017-06-19 2019-03-21 자동차부품연구원 캠샤프트 재제조 연마용 지그 및 이를 이용한 캠샤프트 재제조 연마장치

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