JP2879823B2 - 昇華型熱転写記録用受像媒体 - Google Patents

昇華型熱転写記録用受像媒体

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JP2879823B2 JP1094765A JP9476589A JP2879823B2 JP 2879823 B2 JP2879823 B2 JP 2879823B2 JP 1094765 A JP1094765 A JP 1094765A JP 9476589 A JP9476589 A JP 9476589A JP 2879823 B2 JP2879823 B2 JP 2879823B2
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【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、熱昇華性染料を含有した転写層を有する熱
転写記録媒体と組合せて使用される昇華型熱転写記録用
受像媒体に関する。
〔従来の技術〕
近年、フルカラープリンターの需要が年々増加し、こ
のフルカラープリンターの記録方式として電子写真方
式、インクジェット方式、感熱転写方式等があるが、こ
の中で保守が容易、騒音が無い等により感熱転写方式が
多く用いられている。
この感熱転写方式は、熱溶融性物質中に着色剤を分散
するか、又は樹脂結着剤中に昇華性染料を分散したイン
ク層を基体上に設けてなる熱転写記録媒体(カラーイン
クシート)のインク層面に受像媒体(受像シート)を重
ね、記録媒体側から、レーザーやサーマルヘッド等の電
気信号により制御された熱エネルギーを印加して、その
部分のインクを受像シート上に熱溶融転写又は昇華移行
させて画像形成する記録方式である。
そしてこの感熱転写記録方式は、使用される記録媒体
の種類によって熱溶融転写型と昇華転写型とに大別され
るが、特に後者は原理的にサーマルヘッド等からの熱エ
ネルギーに対応して染料が単分子状で昇華するため容易
に中間調が得られ、且つ随意に階調をコントロールする
ことが可能である利点を有し、フルカラープリンターに
最も適した方式と考えられる。
ただ、この昇華型熱転写記録方式は、記録用サプライ
としてカラーインクシートを用い、画像信号により選択
的に加熱記録を行なうため、1枚のフルカラー画像を得
るために、イエロー、マゼンタ、シアン、(ブラック)
のインクシートを各1枚づつ使用し、その後未使用部が
存在しても、破棄するためランニングコストが高いとい
う欠点を有している。
そこでこの欠点を改善するために、印字方式の面から
は、受像シートの速度をインクシートの速度のn倍(n
>1)にして、両シートを走行させた状態で繰返し印字
するn倍モード法が行なわれている。なお、このn倍モ
ード法は、インク層の前の回の使用部分と後の回の使用
部分との重なりを少しづつずらす相対速度方式によっ
て、1枚のインクシートで多数回印字を行なうものであ
る。また、材料面からは、受像基体を従来の合成紙から
グラビア紙などの紙に代えることが試みられている。
〔発明が解決しようとする課題〕
ところが従来の昇華型熱転写記録方式では、受像媒体
として、昇華染料に対して強い染着性を示す熱可塑性の
ポリエステル樹脂等からなる染料受容層を基体上に形成
させたものが用いられてきたが、このような受像媒体で
は硬度、耐摩擦性、剥離性等が充分でなく、特にn倍モ
ード法では転写記録媒体と受像媒体との間に強い摩擦力
が加わるため、記録時に、融着を起したり、破損したり
することがある。詳しく言うと、n倍モード法において
は、転写記録媒体の移動速度〔V1〕と受像媒体の移動速
度〔V2〕との比を変え、n=〔V2〕/〔V1〕の比が大き
い程、1枚の転写記録媒体で印字できる枚数(n)も大
きくなり、好ましい。しかし印字の際、転写記録媒体と
受像媒体の速度が異なるため摩擦が生じ、nが大きい程
大きな力がかゝり、融着や破損が起き易い。nが大きく
ても印字が可能なもの程、好ましい受像媒体と言える。
また、従来の受像媒体では、基体を紙にすると転写記
録媒体と受像媒体との密着性が不充分であって、染料が
転写しない点(所謂白ぬけ)が発生するという欠点があ
った。
従って本発明は、画像が高濃度、高耐光性、高保存性
であって、しかも通常の昇華型熱転写記録方式よりも更
に高剥離性が要求されるn倍モード法においても使用可
能な、剥離性に優れた、昇華型熱転写記録用受像媒体を
提供することを第1の目的とし、更に基体が紙の場合に
も白ぬけが発生しない、昇華型熱転写記録用受像媒体を
提供することを第2の目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
本発明によれば、基体上に昇華染料が染着可能な染料
受容層を有する昇華型熱転写記録用受像媒体において、
該受容層が、塩化ビニルと酢酸ビニル及び重合性不飽和
カルボン酸をモノマー単位として含む共重合体とイソシ
アネート化合物とから形成されたものであることを特徴
とする昇華型熱転写記録用受像媒体が提供され、また基
体と前記染料受容層との間に弾性層を設けてなる昇華型
熱転写記録用受像媒体が提供され、更に前記染料受容層
が塩化ビニルと酢酸ビニル及び重合不飽和カルボン酸を
モノマー単位として含む共重合体とイソシアネート化合
物とから形成された層並びに塩化ビニル系樹脂を主成分
とする層をその順に積層してなるものである昇華型熱転
写記録用受像媒体が提供される。
即ち、本発明の昇華型熱転写記録用受像媒体は、基体
上に、塩化ビニルと酢酸ビニル及び重合性不飽和カルボ
ン酸をモノマー単位として含む共重合体(以下単にCOOH
基を含む塩化ビニル系樹脂と記す)とイソシアネート化
合物とから形成された染料受容層を設けた構成としたこ
とから、塩化ビニル系樹脂によって、染着性、剥離性、
耐光性及び保存性に優れた特性を有し、しかもCOOH基と
イソシアネート化合物による硬化反応によって、更に硬
度、耐摩擦性及び剥離性が向上したものとなり、また基
体と前記染料受容層との間の弾性層を設けた構成とする
ことにより、基体として紙を用いた場合にも、密着性が
良好で、白ぬけが発生しないものとなり、更に前記染料
受容層を、COOH基を含む塩化ビニル系樹脂及びイソシア
ネート化合物とから形成された層並びに塩化ビニル系樹
脂を主成分とする層をその順に積層した構成とすること
により、更に表面の耐摩擦性が著しく向上したものとな
る。
次に本発明を図面により説明すると、本発明の具体的
構成及び作用は以下の通りである。
第1図において、本発明の受像媒体は受像基体A及び
染料受容層Bから構成されている。即ち、本発明の受像
媒体は、受像基体A上に、COOH基を含む塩化ビニル系樹
脂とイソシアネート化合物とから主としてなる染料受容
層Bを塗設した構成となっている。また、1はサーマル
ヘッドを示し、昇華熱転写記録媒体は耐熱層2、転写基
体3及び染料転写層4から構成されている。
サーマルヘッド1からの加熱により、昇華熱転写記録
媒体の染料転写層4から熱昇華性染料が昇華及び拡散
し、昇華した染料は受像媒体の染料受容層Bに転移す
る。受像媒体へ移った昇華染料は、染料受容層Bを形成
する染料染着性樹脂中を拡散し、染着する。
本発明の受像媒体は、染料受容層BがCOOH基を含む塩
化ビニル系樹脂及びイソシアネート化合物とから形成さ
れているので、含有される塩化ビニル系樹脂成分によっ
て、記録時に熱融着がなく、剥離性が良好で、しかも高
画像濃度、高耐光性及び高保存性の画像が得られ、その
上含有されるCOOH基とイソシアネート化合物との硬化反
応によって、硬度、耐摩擦性及び剥離性が更に向上し、
n倍モード法においても、融着、破損等が発生しない。
また、本発明においては、受像媒体Aと染料受容層B
との間に弾性層Cを設けることができる。弾性層Cを設
けた場合は第2図で示される。この場合には、弾性層C
があるために、基体Aとしてグラビア紙等の紙を用いた
場合でも、記録時に圧力が均一に印加され、転写記録媒
体との密着性が良好で、白ぬけのない高濃度の画像が得
られる。
更に、本発明においては、前記染料受容層を、COOH基
を含む塩化ビニル系樹脂及びイソシアネート化合物とか
ら形成された層(硬化受容層)と塩化ビニル系樹脂を主
成分とする層(表面染料受容層)との積層構成とするこ
ともできる。
染料受容層が積層構成の場合は、例えば第3図で示さ
れる。即ち、第3図においては、第2図における染料受
容層Bが、COOH基を含む塩化ビニル系樹脂及びイソシア
ネート化合物を主成分とする硬化受容層B1と、その上に
積層された塩化ビニル系樹脂を主成分とする表面染料受
容層B2との積層物からなっている点が、第2図の場合
と異なっている。この場合には、昇華熱転写記録媒体の
染料転写層4から昇華した染料は、主に受像媒体の表面
染料受容層B2中に染着されるが、2層にしたことによ
り、受容層の硬度と共に表面の耐摩擦性が著しく向上す
る。これは表面染料受容層B2中のシリコーンオイル等の
離型剤が、硬化受容層B1があることで、表面近傍に濃縮
され易くなり、効果が大きくなったためと思われる。
本発明の染料受容層B(積層構成の場合は硬化受容層
B1)において使用されるCOOH基を含む塩化ビニル系樹脂
は、塩化ビニルと酢酸ビニルと重合性不飽和カルボン酸
を主単量体とする共重合体であって、量的には塩化ビニ
ルを主成分とし、重合性不飽和カルボン酸を副成分とす
るものである。この場合、重合性不飽和カルボン酸とし
ては、アクリル酸、メタクリル酸、マレイン酸等が挙げ
られる。また、この共重合体は、塩化ビニルと重合性不
飽和カルボン酸の他に、更に他の共単量体、例えば酢酸
ビニル、プロピオン酸ビニル等のビニルアルコール誘導
体;アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸
ブチル、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メ
タクリル酸ブチル、メタクリル酸−2−ヒドロキシエチ
ル等の(メタ)アクリル酸誘導体;マレイン酸ジエチ
ル、マレイン酸ジブチル等のマレイン酸誘導体:メチル
ビニルエーテル、エチルビニルエーテル、ブチルビニル
エーテル等のビニルエーテル誘導体;エチレン、プロピ
レン等のオレフィン類等を含んでいてもよい。
共重合体中の単量体の比率は、塩化ビニルが60〜90重
量%、重合性不飽和カルボン酸が0.5〜5重量%、並び
に塩化ビニル及び重合性不飽和カルボン酸以外の成分が
5〜39.5重量%程度が好ましい。
この共重合体の好ましい具体例としては、例えば以下
のものが挙げられる。
塩化ビニル/アクリル酸共重合体、 塩化ビニル/酢酸ビニル/マレイン酸共重合体、 塩化ビニル/酢酸ビニル/アクリル酸共重合体、 これらはいずれも塩化ビニル/酢酸ビニル/マレイン
酸共重合体を用いる。その市販品としては、例えばユニ
オンカーバイド社製のVMCH、VMCC等や電気化学工業社製
のデンカビニル1000C、1000CS、1000CK等が挙げられ
る。
また、本発明の染料受容層B(積層構成の場合は硬化
受容層B1)で使用されるイソシアネート化合物として
は、トリレンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソ
シアネート、4,4−ジフェニルメタンジイソシアネー
ト、トリフェニルメタントリイソシアネート等の各種イ
ソシアネート化合物が用いられ、またそれらとヘキサン
トリオール等との付加物を用いることもできる。なお、
COOH基を含む塩化ビニル系樹脂とイソシアネート化合物
の使用割合は、NCO/COOHのモル比で0.2〜2.0の範囲が好
ましい。
また、積層構成の場合の表面染料受容層B2において使
用される塩化ビニル系樹脂としては、例えば、塩化ビニ
ル/酢酸ビニル共重合体等が挙げられ、塩化ビニル成分
が80重量%以上のものが好ましい。市販品としては、例
えばユニオンカーバイド社製のVYHH、VYNS、VYHD、VYLF
等や電気化学工業社製のデンカビニル1000MT、1000A、1
000L、1000D、MHE100、ME120等が挙げられる。
なお、本発明の染料受容層B(積層構成の場合は硬化
受容層B1)には、従来から公知の染着性樹脂、例えばポ
リエステル樹脂、ポリカーボネート樹脂、スチレン系樹
脂、シリコン樹脂等を含有させることができ、特に単層
構成の場合、塩化ビニル系樹脂を含有させることは好ま
しい。
また、染料受容層B(積層構成の場合は表面染料受容
層B2)中にアミノ変性シリコーン、エポキシ変性シリコ
ーン、アルキッド変性シリコーン等の離型剤を含有させ
ることができる。これらのシリコーン類の使用により、
転写記録媒体との熱融着防止硬化が更に向上する。その
添加量は、該受容層の樹脂量に対して10重量%以下であ
ることが好ましい。
なお、染料受容層中には、充填剤を含有させることも
できる。充填剤としては、シリカ、酸化チタン、炭酸カ
ルシウム等の白色顔料が挙げられ、その添加量は、該受
容層の樹脂量に対して、5〜60重量%が好ましい。その
他、これらの層には、界面活性剤、紫外線吸収剤、酸化
防止剤等を適宜含有させることもできる。
また、本発明の受像媒体において、基体A上に弾性層
Cを設ける場合、該層を構成する材料としては、ブタジ
エンゴム、ウレタンゴム、スチレンブタジエンゴム、シ
リコーンゴム、クロロプレンゴム、アクリルゴム等のゴ
ム弾性を有するものが挙げられる。
なお、本発明の受像媒体における基体Aとしては、合
成紙、バライタ紙、アート紙、コート紙、グラビア紙、
プラスチックフィルム等が単独で又はそれらの積層体
で、好適に使用される。本発明の受像媒体は、染料受容
層B(積層構成の場合は硬化受容層B1)がCOOH基を含む
ことで接着性が向上しているので、従来の染料受容層で
は接着性の低かったバライタ紙やプラスチックフィルム
等でも、充分な接着力を保持でき、満足に使用される。
また、従来の受像媒体では、基体としてグラビア紙等
の紙を用いた場合、転写記録媒体との密着性が不充分
で、画像に白ぬけが発生したり、画像濃度が低下したり
するが、特に本発明において、基体と染料受容層との間
に弾性層を設けた場合には、記録時に圧力が均一に印加
され、白ぬけのない高画像濃度が得られる。
なお、弾性層及び染料受容層の厚さは、1〜10μm程
度が好ましい。
〔発明の効果〕
本発明の昇華型熱転写記録用受像媒体は、前記構成と
したことから、請求項(1)の受像媒体においては、 (イ)記録時に熱融着が無く、剥離性が良好で、n倍モ
ード方式においても、融着、破損等を発生しない、 (ロ)高画像濃度、高耐光性及び高保存性の画像が得ら
れる、 (ハ)基体としてバライタ紙やプラスチックフィルム等
を用いた場合でも、充分な接着力が保持できる、 という卓越した効果を奏する。
また、請求項(2)の受像媒体においては、 (ニ)基体としてグラビヤ紙等の紙を用いた場合でも、
転写記録媒体との密着性が良好で、白ぬけのない高濃度
の画像が得られる、 という効果が加わる。
更に、請求項(3)の受像媒体においては、 (ホ)耐摩擦性が更に向上する、 という効果が加わる。
〔実施例〕
次に、本発明を実施例により更に詳細に説明する。な
お、以下において示す部は何れも重量基準である。
実施例1 下記組成の混合物を、充分混合分散させ、染料受容層
用塗液〔A液〕を調製した。
〔A液〕
塩化ビニル/酢酸ビニル/マレイン酸 10部 共重合体 (商品名VMCH;ユニオンカーバイド社製) イソシアネート(商品名コロネートL;日本ポリウレタン
工業社製) 5部 アミノ変性シリコーン 0.5部 (商品名SF−8417;東レシリコーン社製) エポキシ変性シリコーン 0.5部 (商品名SF−8411;東レシリコーン社製) トルエン 40部 メチルエチルケトン 40部 次に〔A液〕をワイヤーバーを用いて、厚さ約150μ
mの合成紙(商品名ユポFPG−150;王子油化合成紙社
製)上に塗布し、乾燥温度75℃で1分間乾燥して、厚さ
約5μmの染料受容層を形成させた後、更に80℃で3時
間保存して硬化させ、本発明の受像媒体を作成した。
一方、昇華転写記録媒体として、バック層としてシリ
コーン硬化樹脂膜(厚さ約1μm)を設けた厚さ6μm
のPETフィルム上に、下記処方のインク層(即ち染料転
写層)用塗液〔B液〕を、約2μmの厚さに塗布して、
転写記録媒体を得た。
〔B液〕
ポリビニルブチラール 10部 (商品名BX−1;積水化学社製) シアン用昇華分散染料 6部 (商品名カヤセット714:日本化学薬社製) メチルエチルケトン 45部 トルエン 45部 得られた転写記録媒体と受像媒体とを、転写記録媒体
のインク層と受像媒体の染料受容層とが対面するように
重ね合わせ、転写記録媒体の裏面からサーマルヘッドで
加熱エネルギーを変えて、画像記録を行なった。ここ
で、転写記録媒体と受像媒体の速度比は、n=10の条件
で記録を行なった。なお、サーマルヘッドの記録密度は
6ドット/mmであり、記録出力は0.42W/ドットであっ
た。
実施例2 実施例1において、〔A液〕の代わりに下記〔C液〕
を用いた以外は、実施例1と同様にして、本発明の受像
媒体を作成した。
〔C液〕
塩化ビニル/酢酸ビニル/マレイン酸 7部 共重合体 (商品名VMCC;ユニオンカーバイド社製) 塩化ビニル/酢酸ビニル共重合体 7部 (商品名VYHH;ユニオンカーバイド社製) イソシアネート 3部 (商品名コロネートL;日本ポリウレタン工業社製) アミノ変性シリコーン 0.5部 (商品名SF8417;東レシリコーン社製) エポキシ変性シリコーン 0.5部 (商品名SF8411;東レシリコーン社製) トルエン 40部 メチルエチルケトン 40部 続いて、実施例1と同様にして画像記録を行なった。
比較例1 染料受容層用塗液として下記〔D液〕を用いた以外
は、実施例1と同様にして比較用の受像媒体を作成し、
且つ画像記録を行なった。
〔D液〕
ポリエステル樹脂 10部 (商品名バイロン200;東洋紡績社製) アミノ変性シリコーン 0.1部 (商品名SF8417;東レシリコーン社製) エポキシ変性シリコーン 0.1部 (商品名SF8411;東レシリコーン社製) トルエン 40部 メチルエチルケトン 40部 比較例2 比較例1において、〔D液〕の代りに下記〔E液〕を
用いた以外は、比較例1と同様にして比較用の受像媒体
を作成し、且つ画像記録を行なった。
〔E液〕
塩化ビニル/酢酸ビニル共重合体 10部 (商品名VYHH;ユニオンカーバイド社製) アミノ変性シリコーン 0.1部 (商品名SF8417;東レシリコーン社製) エポキシ変性シリコーン 0.1部 (商品名SF8411;東レシリコーン社製) トルエン 40部 メチルエチルケトン 40部 以上の画像記録後の転写記録媒体及び受像媒体の表面
を目視で観察した。その結果を第1表に示す。
実施例3 下記組成の混合物を、充分混合分散させ、弾性層用塗
液〔F液〕及び染料受容層用塗液〔G液〕を調製した。
〔F液〕
スチレン/ブタジエン共重合体 50部 (商品名ポリラック750;三井東圧社製) 水 50部 〔G液〕 塩化ビニル/酢酸ビニル/マレイン酸 7部 共重合体 (商品名VMCH;ユニオンカーバイド社製) 塩化ビニル/酢酸ビニル共重合体 7部 (商品名VYHH;ユニオンカーバイド社製) シリコーンオイル 1部 (商品名KF393;信越化学社製) イソシアネート(商品名コロネートL; 1部 日本ポリウレタン工業社製) トルエン 40部 メチルエチルケトン 40部 次に〔F液〕をワイヤーバーを用いて、厚さ約60μm
のクラビア紙(本州製紙社製)上に塗布し、厚さ約2μ
mの弾性層を形成させた後、〔G液〕をワイヤーバーを
用いて弾性層上に塗布し、厚さ約3μmの染料受容層を
形成させて、本発明の受像媒体を作成した。
得られた受像媒体と実施例1で得られたと同様の転写
記録媒体とを、転写記録媒体のインク層と受像媒体の染
料受容層とが対面するように重ね合わせ、転写記録媒体
の裏面からサーマルヘッドで加熱エネルギーを変えて、
画像記録を行ない、転写記録媒体と受像媒体との速度比
を変えて熱融着の有無を観察し、また記録後の画像の観
察(白ぬけの有無)、画像の耐光性及び保存性試験を行
なった。なお、サーマルヘッドの記録密度は6ドット/m
mであり、記録出力は0.42W/ドットであった。
実施例4 実施例3において、夫々〔F液〕及び〔G液〕の代わ
りに下記〔H液〕及び〔I液〕を用いた以外は、実施例
3と同様にして、本発明の受像媒体を作成した。
〔H液〕
シリコーンゴム (商品名DX35−203A;トーレシリコーン社製) 〔I液〕 塩化ビニル/酢酸ビニル/マレイン酸 10部 共重合体 (商品名VMCC;ユニオンカーバイド社製) 塩化ビニル/酢酸ビニル共重合体 10部 (商品名VYNS;ユニオンカーバイド社製) イソシアネート 1部 (商品名コロネートL;日本ポリウレタン工業社製) シリコーンオイル 0.5部 (商品名SF8417;トーレシリコーン社製) シリコーンオイル (商品名SF8411;トーレシリコーン社製) トルエン 40部 メチルエチルケトン 40部 続いて、実施例3と同様にして画像記録を行ない、熱
融着の有無の観察、耐光性試験等を行なった。
実施例5 実施例3における染料受容層用塗液〔G液〕の代わり
に、下記硬化受容層塗液〔J液〕及び表面染料受容層用
塗液〔K液〕を用い、先ず弾性層上に〔J液〕を塗布し
て厚さ約2μmの硬化受容層を形成させ、次に硬化受容
層上に〔K液〕を塗布して厚さ約2μmの表面染料受容
層を形成させた以外は、実施例3と同様にして、本発明
の受像媒体を作成した。
〔J液〕
塩化ビニル/酢酸ビニル/マレイン酸 10部 共重合体 (商品名VMCH;ユニオンカーバイド社製) イソシアネート(商品名コロネートL; 1部 日本ポリウレタン工業社製) トルエン 40部 メチルエチルケトン 40部 〔K液〕 塩化ビニル/酢酸ビニル共重合体 10部 (商品名VYHH;ユニオンカーバイド社製) シリコーンオイル 0.2部 (商品名SF8417;シーレンシリコーン社製) トルエン 40部 メチルエチルケトン 40部 続いて、実施例3と同様にして画像記録を行ない、熱
融着の有無の観察、耐光性試験等を行なった。
比較例3 染料受容層用塗液として下記〔L液〕を用い且つ弾性
層を設けなかった以外は、実施例3と同様にして比較用
の受像媒体を作成し、且つ画像記録を行ない、熱融着の
有無の観察、耐光性試験を行なった。
〔L液〕
ポリエステル樹脂 10部 (商品名バイロン200;東洋紡績社製) シリコーンオイル 1部 (商品名KF393;信越化学社製) トルエン 40部 メチルエチルケトン 40部 比較例4 比較例3において、〔L液〕の代りに下記〔M液〕を
用いた以外は、比較例3と同様にして比較用の受像媒体
を作成し、且つ画像記録を行ない、熱融着の有無の観
察、耐光性試験等を行なった。
〔M液〕
塩化ビニル/酢酸ビニル共重合体 10部 (商品名VYHH;ユニオンカーバイド社製) シリコーンオイル 1部 (商品名KF393;信越化学社製) トルエン 40部 メチルエチルケトン 40部 比較例5 染料受容層用塗液として前記〔M液〕を用いた以外
は、実施例3と同様にして比較用の受像媒体を作成し、
且つ画像記録を行ない、熱融着の有無の観察、耐光性試
験等を行なった。
以上の結果を第2表に示す。なお試験方法は次のよう
にして行なったものである。
(i)熱融着…転写媒体と受像媒体との移動速度比〔V2
/V1〕=nを1から10まで変化させて、剥離状態を観察
する。
(ii)耐光性…記録後のサンプルをキセノン・フェノー
ドメータで24時間露光した後の変化を観察する。
(iii)保存性…記録後のサンプルを60℃で暗所に100時
間放置した後の変化を観察する。
以上の結果から、本発明の昇華型熱転写記録用受像媒
体は、記録時に熱融着が無く、剥離性が良好で、n倍モ
ード方式においても融着等を発生せず、しかも耐光性及
び保存性に優れた画像が得られることが判る。また、基
体と染料受容層との間に弾性層を設けた本発明の昇華型
熱転写記録用受像媒体は、基体として紙を用いても白ぬ
けが発生しないことが判る。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第3図は本発明に係る昇華型熱転写記録用受像
媒体の受像機構を示すための模式断面図であり、昇華熱
転写記録媒体の模式断面図も含んでいる。 A…受像基体、B…染料受容層、B1…硬化受容層、B2
表面染料受容層、C…弾性層、1…サーマルヘッド、2
…転写記録媒体の耐熱層、3…転写記録媒体の転写基
体、4…転写記録媒体の染料転写層。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 望月 秀洋 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株 式会社リコー内 (56)参考文献 特開 昭63−87285(JP,A) 特開 昭63−212588(JP,A) 特開 昭64−5886(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B41M 5/38 - 5/40

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基体上に昇華染料が染着可能な染料受容層
    を有する昇華型熱転写記録用受像媒体において、該受容
    層が、塩化ビニルと酢酸ビニル及び重合性不飽和カルボ
    ン酸をモノマー単位として含む共重合体とイソシアネー
    ト化合物とから形成されたものであることを特徴とする
    昇華型熱転写記録用受像媒体。
  2. 【請求項2】基体と染料受容層との間に弾性層を設けて
    成る請求項(1)に記載の昇華型熱転写記録用受像媒
    体。
  3. 【請求項3】染料受容層が塩化ビニルと酢酸ビニル及び
    重合性不飽和カルボン酸をモノマー単位として含む共重
    合体とイソシアネート化合物とから形成された層並びに
    塩化ビニル系樹脂を主成分とする層をその順に積層して
    なるものである請求項(1)及び(2)に記載の昇華型
    熱転写記録用受像媒体。
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