JP2879122B2 - 共重合体ラテックスの製造方法 - Google Patents

共重合体ラテックスの製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、共重合体ラテックスの
新規な製造方法に関するものである。さらに詳しくは紙
加工分野またはカーペットのバックサイジング等におけ
るバインダーとして好適に使用される共重合体ラテック
スの製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ブタジエンを主要成分とする、いわゆる
ブタジエン系共重合体ラテックスが紙加工分野、または
カーペットのバックサイジング等におけるバインダーと
して広く用いられていることはよく知られているところ
である。
【0003】例えば、紙の印刷適性の向上や光沢、不透
明度等の光学的特性の向上を目的として、抄紙された原
紙表面にカオリン、炭酸カルシウム等の顔料とバインダ
ーとしての共重合体ラテックス、スターチ、カゼイン等
の水溶性高分子を主体とする塗料を塗工している。この
共重合体ラテックスは、他のバインダーである水溶性高
分子とは異なり合成品であることより、手を加えやす
く、上記の塗工紙に要求される性能を満足させるべく、
その組成や構造等を変えている。
【0004】ところで、近年、塗工紙を用いての印刷工
程においては生産性の向上のため、印刷の高速化が進め
られてきており、それに伴って、ドライピックと呼ばれ
るバインダーの接着強度の不足によって生じる印刷不良
を起こしやすくなってきており、共重合体ラテックスに
はその改良が強く求められている。一般に、この接着強
度を高めるために、共重合体ラテックス中の一成分であ
る脂肪族共役ジエン(ブタジエン)の割合を大きくする
ことが行なわれている。これは、共重合体ラテックスの
粘着性を大きくすることで接着強度を向上させるという
ものであるが、この方法では塗工紙の製造時において下
記のような操業上の問題を引き起こす一因となる。
【0005】一般に、印刷用紙に使用される大半の紙は
両面塗工された塗工紙である。このような両面塗工にお
いては、まず第1のコーターで片面塗工され、乾燥後、
第2のコーターで裏面が塗工される過程で、表面の塗工
層が紙を支持しているロールに付着、堆積し、ロールが
汚れる、いわゆるバッキングロール汚れという現象が生
じる。このようなロール汚れが発生すると、平滑性、光
沢等の塗工紙特性が低下するばかりでなく、そのロール
汚れの洗浄のために塗工を中断しなければならない場合
もあり、操業性の低下を招くこととなる。
【0006】このようなバッキングロール汚れは、バイ
ンダーとして用いられる共重合体ラテックスの粘着性も
その要因の一つとされており、このように、塗工紙の接
着強度を向上すべく、単に共重合体ラテックス中の脂肪
族共役ジエンの割合を大きくすることは、バッキングロ
ール汚れを助長する結果となるものである。このため、
この問題を解決すべく上記共重合体ラテックスを改良す
ることが従来より検討されているが、これら従来の共重
合体ラテックスではいずれも十分に満足しうるものでは
なかった。従って、近年の印刷の高速化に対応できる接
着強度と耐バッキングロール汚れ性のバランスに優れた
塗工紙を提供しうる共重合体ラテックスが強く求められ
ている。
【0007】さらに、これらの共重合体ラテックスは、
タフテッドカーペットやニードルパンチカーペット等の
カーペット裏打ち用接着剤や自動車用クッション材料、
土木用マット、工業用フィルター等の用途に利用される
ロック繊維基材用接着剤としても使用されるが、これら
の用途においても十分な接着強度を有する共重合体ラテ
ックスが求められている。
【0008】
【発明が解決しようとする問題点】このように、従来の
共重合体ラテックスでは、近年の印刷の高速化に伴い要
求される接着強度と耐バッキングロール汚れ性が十分と
はいえず、さらに、その他の用途に要求される接着強度
においても十分と言えるものではない。
【0009】
【問題点を解決するための手段】本発明者らは、上記の
問題点につき鋭意検討の結果、特定の化合物の存在下に
て単量体を乳化重合するに際し、脂肪族共役ジエン系単
量体(イ)を含む単量体混合物を添加終了後、さらに
(イ)成分を含まない単量体混合物を添加することによ
り、上記の問題点を解決しうることを見い出し本発明に
到達したものである。
【0010】すなわち本発明は、シクロペンテン、シク
ロヘキセン、シクロヘプテン、4−メチルシクロヘキセ
ン、1−メチルシクロヘキセンから選ばれる環内に不飽
和結合を1つ有する環状の不飽和炭化水素の存在下で、
脂肪族共役ジエン系単量体(イ)、エチレン系不飽和カ
ルボン酸単量体(ロ)およびこれらと共重合可能な他の
単量体(ハ)を乳化重合するに際し、上記(イ)成分を
含む単量体混合物を添加終了後、さらに(イ)成分を含
まない単量体混合物を添加することを特徴とする共重合
体ラテックスの製造方法を提供するものである。
【0011】以下、本発明を詳細に説明する。
【0012】本発明における脂肪族共役ジエン系単量体
(イ)としては、1,3−ブタジエン、2−メチル−
1,3−ブタジエン、2,3−ジメチル−1,3−ブタ
ジエン、2−クロル−1,3−ブタジエン、置換直鎖共
役ペンタジエン類、置換および側鎖共役ヘキサジエン類
などが挙げられ、1種または2種以上用いることができ
る。特に1,3−ブタジエンが好ましい。
【0013】エチレン系不飽和カルボン酸単量体(ロ)
としては、アクリル酸、メタクリル酸、クロトン酸、マ
レイン酸、フマール酸、イタコン酸などのモノまたはジ
カルボン酸(無水物)を挙げることができる。
【0014】上記脂肪族共役ジエン系単量体(イ)およ
びエチレン系不飽和カルボン酸単量体(ロ)と共重合可
能な他の単量体(ハ)としては、アルケニル芳香族単量
体、不飽和カルボン酸アルキルエステル単量体、ヒドロ
キシアルキル基を含有する不飽和単量体、シアン化ビニ
ル単量体、不飽和カルボン酸アミド単量体等が挙げられ
る。
【0015】アルケニル芳香族単量体としては、スチレ
ン、α−メチルスチレン、メチルα−メチルスチレン、
ビニルトルエンおよびジビニルベンゼン等が挙げられ、
1種または2種以上用いることができる。特にスチレン
が好ましい。
【0016】不飽和カルボン酸アルキルエステル単量体
としては、メチルアクリレート、メチルメタクリレー
ト、エチルアクリレート、エチルメタクリレート、ブチ
ルアクリレート、グリシジルメタクリレート、ジメチル
フマレート、ジエチルフマレート、ジメチルマレエー
ト、ジエチルマルエート、ジメチルイタコネート、モノ
メチルフマレート、モノエチルフマレート、2−エチル
ヘキシルアクリレート等が挙げられ、1種または2種以
上用いることができる。特にメチルメタクリレートが好
ましい。
【0017】ヒドロシキアルキル基を含有する不飽和単
量体としては、β−ヒドロキシエチルアクリレート、β
−ヒドロキシエチルメタクリレート、ヒドロキシプロピ
ルアクリレート、ヒドロキシプロピルメタクリレート、
ヒドロキシブチルアクリレート、ヒドロキシブチルメタ
クリレート、3−クロロ−2−ヒドロキシプロピルメタ
クリレート、ジ−(エチレングリコール)マレエート、
ジ−(エチレングリコール)イタコネート、2−ヒドロ
キシエチルマレエート、ビス(2−ヒドロキシエチル)
マレエート、2−ヒドロキシエチルメチルフマレートな
どが挙げられ、1種または2種以上用いることができ
る。特にβ−ヒドロキシエチルアクリレートが好まし
い。
【0018】シアン化ビニル単量体としては、アクリロ
ニトリル、メタクリロニトリル、α−クロルアクリロニ
トリル、α−エチルアクリロニトリルなどが挙げられ、
1種または2種以上用いることができる。特にアクリロ
ニトリルが好ましい。
【0019】不飽和カルボン酸アミド単量体としては、
アクリルアミド、メタクリルアミド、N−メチロールア
クリルアミド、N−メチロールメタクリルアミド、N,
N−ジメチルアクリルアミド等が挙げられ、1種または
2種以上用いることができる。特にアクリルアミドが好
ましい。
【0020】さらに、上記の単量体の他に、酢酸ビニ
ル、プロピオン酸ビニル等の脂肪酸ビニルエステル類、
アミノエチル(メタ)アクリレート、ジメチルアミノエ
チル(メタ)クリレート、ジエチルアミノエチル(メ
タ)アクリレート、2−ビニルピリジン、4−ビニルピ
リジン等の塩基性単量体、塩化ビニル、塩化ビニリデン
等を使用することができる。
【0021】上記の単量体組成には特に制限はないが、
脂肪族共役ジエン系単量体(イ)10〜80重量%、エ
チレン系不飽和カルボン酸単量体(ロ) 0.5〜10重量
%およびこれらと共重合可能な他の単量体(ハ)10〜
89.5重量%であることが好ましい。
【0022】脂肪族共役ジエン系単量体(イ)が10重
量%未満では接着性が、また80重量%を超えると耐水
性に劣る傾向にあり好ましくない。エチレン系不飽和カ
ルボン酸単量体(ロ)が 0.5重量%未満では機械的安定
性に劣り、また10重量%を超えるとラテックスの粘度
が高くなる傾向にあり好ましくない。共重合可能な他の
単量体(ハ)が10重量%未満では耐水性が、また89.5
重量%を超えると接着性に劣る傾向にあり好ましくな
い。
【0023】本発明においては、上記単量体のうち、ま
ず脂肪族共役ジエン系単量体(イ)成分を含む単量体混
合物を添加終了後、さらに(イ)成分を含まない単量体
混合物を添加する。この条件を満足しない場合、すなわ
ち、脂肪族共役ジエン系単量体(イ)が重合の後半に添
加されると本発明の目的とする接着強度と耐バッキング
ロール汚れ性のバランス向上は期待できない。また、後
半に添加される(イ)成分を含まない単量体混合物の量
は、全単量体使用量(合計)に対して3〜40重量%の
範囲にあることが好ましく、この範囲を外れると物性バ
ランス向上の効果は小さくなる。
【0024】本発明で使用される連鎖移動剤としては、
n−ヘキシルメルカプタン、n−オクチルメルカプタ
ン、t−オクチルメルカプタン、n−ドデシルメルカプ
タン、t−ドデシルメルカプタン、n−ステアリルメル
カプタンなどのアルキルメルカプタン、ジメチルキサン
トゲンジサルファイド、ジイソプロピルキサントゲンジ
サルファイドなどのキサントゲン化合物、α−メチルス
チレンダイマー、ターピノレンや、テトラメチルチウラ
ムジスルフィド、テトラエチルチウラムジスルフィド、
テトラメチルチウラムモノスルフィド等のチウラム系化
合物、2,6−ジ−t−ブチル−4−メチルフェノー
ル、スチレン化フェノール等のフェノール系化合物、ア
リルアルコール等のアリル化合物、ジクロルメタン、ジ
ブロモメタン、四塩化炭素、四臭化炭素等のハロゲン化
炭化水素化合物、α−ベンジルオキシスチレン、α−ベ
ンジルオキシアクリロニトリル、α−ベンジルオキシア
クリルアミド等のビニルエーテル、トリフェニルエタ
ン、ペンタフェニルエタン、アクロレイン、メタアクロ
レイン、チオグリコール酸、チオリンゴ酸、2−エチル
ヘキシルチオグリコレート等が挙げられ、1種又は2種
以上用いることができる。
【0025】これら連鎖移動剤の使用量については何ら
制限はなく、共重合体ラテックスに求められる性能に応
じて適宜調整することができるが、好ましくは単量体混
合物100重量部に対して0.05〜10重量部である。
【0026】本発明で使用する環内に不飽和結合を1つ
有する環状の不飽和炭化水素は、重合終了後、未反応物
を回収する必要があるため、その沸点が140℃以下の
ものが好ましい。具体的には、シクロペンテン、シクロ
ヘキセン、シクロヘプテン、4−メチルシクロヘキセ
ン、1−メチルシクロヘキセン等が挙げられる。
【0027】本発明における上記化合物の使用量は、単
量体混合物100重量部に対し 0.1〜30重量部であ
る。 0.1重量部未満では本発明効果の発現が不十分であ
り、また30重量部を超えると未反応物として残留する
該化合物の量も相対的に増加し、その回収にかかるエネ
ルギーが多大になるため好ましくない。好ましくは 0.5
〜15重量部である。
【0028】本発明における各種成分の添加方法につい
ては特に制限するものではなく、一括添加方法、分割添
加方法、連続添加方法の何れでも採用することができ
る。更に、乳化重合において、常用の乳化剤、重合開始
剤、電解質、重合促進剤、キレート剤等を使用すること
ができる。
【0029】また、本発明においては、二段重合、多段
階重合またはパワーフィード重合等何れでも採用するこ
とができるが、特に以下の方法にて乳化重合することが
好ましい。
【0030】すなわち、1段目として、全単量体に対し
て3〜40重量%の脂肪族共役ジエン単量体(イ)およ
びエチレン系不飽和カルボン酸単量体(ロ)を含む単量
体混合物を添加して重合を行い、その後2段目として2
0〜94重量%の脂肪族共役ジエン単量体(イ)を含む
単量体混合物を添加した後、さらに3段目として3〜4
0重量%の(イ)成分を含まない単量体混合物を添加し
て重合を継続し、実質的に重合を完結させる。
【0031】乳化剤としては高級アルコールの硫酸エス
テル塩、アルキルベンゼンスルホン酸塩、脂肪族スルホ
ン酸塩、脂肪族カルボン酸塩、非イオン性界面活性剤の
硫酸エステル塩等のアニオン性界面活性剤あるいはポリ
エチレングリコールのアルキルエステル型、アルキルフ
ェニルエーテル型、アルキルエーテル型等のノニオン性
界面活性剤が1種又は2種以上で用いられる。
【0032】開始剤としては、過硫酸カリウム、過硫酸
アンモニウム、過硫酸ナトリウム等の水溶性開始剤、あ
るいはレドックス系開始剤あるいは、過酸化ベンゾイル
等の油溶性開始剤が使用できる。
【0033】上記の製造方法を採用することにより、接
着強度と耐バッキングロール汚れ性のバランスに優れる
塗工紙を提供する共重合体ラテックスを得ることができ
るものであるが、該製造工程において使用した環内に不
飽和結合を1つ有する環状の不飽和炭化水素は、最終用
途においてはその作業環境衛生上好ましくないため、本
発明においては、該製造方法により共重合体ラテックス
を重合した後、未反応物として残留した該化合物を実質
的(共重合ラテックス(固形分)100重量部に対し
0.5重量部以下、より好ましくは0.1 重量部以下)に除
去するものである。
【0034】該化合物の除去方法としては公知の方法、
例えば、水蒸気蒸留、減圧蒸留、不活性ガスの吹き込み
等により除去することができる。
【0035】上述の製造方法で得られた共重合体ラテッ
クスは、バインダーとして顔料、その他の結合剤、助剤
と共に紙塗工用塗料とすることができ、該塗料を塗工し
て得られた得られた塗工紙は、接着強度と耐バッキング
ロール汚れ性のバランスに優れている。さらに、該共重
合体ラテックスは、紙塗工用のみならず、カーペット裏
打ち用、ロック繊維基材用さらにはタイヤコード用、木
材用、皮革用等のバインダーとして用いることができ
る。
【0036】〔実施例〕以下、実施例を挙げ本発明をさ
らに具体的に説明するが、本発明はその要旨を超えない
限り、これらの実施例に限定されるものではない。なお
実施例中、割合を示す部および%は重量基準によるもの
である。また実施例における諸物性の測定は次の方法に
拠った。
【0037】ゲル含有量 室温乾燥にてラテックスフィルムを作製する。その後ラ
テックスフィルム約 1.0gを正確に秤量後400ccのト
ルエンに入れ48時間放置溶解し300メッシュの金網
で濾過後、乾燥し、金網上のトルエン不溶分(ゲル)を
測定し、ゲル含有量を算出する。
【0038】RI Dry Pick RI印刷機で湿し水を用いずに印刷した時のピッキング
の程度を肉眼で判定し、1級(一番良好なもの)から5
級(一番悪いもの)の五段階法で評価した。6回の平均
値を示す。
【0039】耐バッキングロール汚れ性 塗工紙サンプル(スーパーカレンダー未処理品)をポリ
エステルフィルムに塗工面が接するように重ね合わせた
後、120〜130℃に加熱した200kgの熱ロールに
て熱プレスを行なう。ポリエステルフィルム上に付着し
た汚れを肉眼で判定し、耐バッキングロール汚れ性を評
価する。 1.0 (汚れが少なく良好)〜 5.0 (汚れが多く不良)
【0040】共重合体ラテックスの作製 10リットルのオートクレーブに、水100重量部、ド
デシルベンゼンスルホン酸ナトリウム0.4部、炭酸水
素ナトリウム0.3部、過硫酸カリウム1.0部および
表1または表2に示す1段目の単量体混合物、連鎖移動
剤、環内に不飽和結合を1つ有する環状の不飽和炭化水
素を仕込み65℃で1段目の重合を行った。1段目の乳
化重合の転化率が70%に達した時点で2段目の単量体
混合物、連鎖移動剤を6時間で連続添加し2段目の重合
を行なった。その後3段目の単量体混合物および連鎖移
動剤を1時間で連続添加し3段目の重合を行なった。重
合を完結させるため、さらに反応を継続し、重合転化率
が98%で重合を終了した。得られた共重合体ラテック
スを水酸化ナトリウムを用いてpH8に調整した後、水蒸
気蒸留で未反応単量体および未反応物として残留してい
る不飽和炭化水素を除去し、共重合体ラテックス1およ
び4を得た。
【0041】共重合体ラテックス2、3、5、6につい
ては3段目の単量体等を添加することなく2段目の単量
体等を7時間連続添加した後、重合転化率が98%にな
るまで反応を継続し重合を終了した。以下、共重合体ラ
テックス1と同様にし、共重合体ラテックス2、3、
5、6を得た。
【0042】共重合体ラテックス7については、シクロ
ヘキセンをシクロヘキサンに変えた以外は共重合体ラテ
ックス4と同様にして重合を行なった。以下、共重合体
ラテックス4と同様にし、共重合体ラテックス7を得
た。
【0043】なお、表中“//”をはさんで左側が1段
目、中央が2段目、右側が3段目の単量体添加終了後の
量を示す。
【0044】紙塗工用塗料の調整(I) 共重合体ラテックス1〜3を用いて、それぞれ下記の処
方に基づき固形分濃度62%となるよう純水を用いて調
整し、紙塗工用塗料を得た。
【0045】 (処方I) カオリンクレー 80部 重質炭酸カルシウム 20部 変性デンプン 5部 共重合体ラテックス 12部(固形分) ───────────────────────── 固形分 62%
【0046】また、市販の上質紙(64g/m2 ) に上記
組成物の塗被量が片面13g/m2 となるようにコーティ
ングバーを用いて塗工・乾燥し塗工紙を得た。得られた
塗工紙について耐バッキングロール汚れ性の評価を行な
った。また、得られた塗工紙をロール温度50℃、線圧
70〜80kg/cm の条件でスーパーカレンダー処理を行
なった後、RI Dry Pick を測定した。
【0047】紙塗工用塗料の調整(II) 共重合体ラテックス4〜7を用いて、それぞれ下記の処
方に基づき固形分濃度62%となるよう純水を用いて調
整し、紙塗工用塗料を得た。
【0048】 (処方II) カオリンクレー 60部 重質炭酸カルシウム 40部 変性デンプン 6部 共重合体ラテックス 10部(固形分) ───────────────────────── 固形分 62%
【0049】また、市販の上質紙(64g/m2 ) に上記
組成物の塗被量が片面10g/m2 となるようにコーティ
ングバーを用いて塗工・乾燥し塗工紙を得た。得られた
塗工紙について耐バッキングロール汚れ性の評価を行な
った。また、得られた塗工紙をロール温度50℃、線圧
70〜80kg/cm の条件でスーパーカレンダー処理を行
なった後、RI Dry Pick を測定した。
【0050】結果を表3に示す。
【0051】
【表1】
【0052】
【表2】
【0053】
【表3】
【0054】
【発明の効果】本発明にて得られた共重合体ラテックス
を紙塗工用のバインダーとして用いることにより、耐バ
ッキングロール汚れ性に優れ、かつ接着強度に優れた塗
工紙が得られるものであり、さらに、カーペットバック
サイジング等の他の用途においても接着強度に優れた最
終製品が得られるものである。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シクロペンテン、シクロヘキセン、シク
    ロヘプテン、4−メチルシクロヘキセン、1−メチルシ
    クロヘキセンから選ばれる環内に不飽和結合を1つ有す
    る環状の不飽和炭化水素の存在下で、脂肪族共役ジエン
    系単量体(イ)、エチレン系不飽和カルボン酸単量体
    (ロ)およびこれらと共重合可能な他の単量体(ハ)を
    乳化重合するに際し、上記(イ)成分を含む単量体混合
    物を添加終了後、さらに(イ)成分を含まない単量体混
    合物を添加することを特徴とする共重合体ラテックスの
    製造方法。
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