JP2875752B2 - 密封容器とその開封方法 - Google Patents

密封容器とその開封方法

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JP2875752B2
JP2875752B2 JP6292660A JP29266094A JP2875752B2 JP 2875752 B2 JP2875752 B2 JP 2875752B2 JP 6292660 A JP6292660 A JP 6292660A JP 29266094 A JP29266094 A JP 29266094A JP 2875752 B2 JP2875752 B2 JP 2875752B2
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敏嗣 矢島
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Shin Etsu Polymer Co Ltd
Shin Etsu Handotai Co Ltd
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Shin Etsu Polymer Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、特には半導体ウェー
ハ、磁気ディスク用アルミディスク、フォトマスク用石
英ガラス等、輸送中における損傷、汚染を嫌う物品を収
容し、安全に保護して輸送するための、密封容器とその
開封方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】上記用途の密封容器は、従来、航空機輸
送等により環境の気圧が変化した場合に、密封状態の保
持性能が不十分であったため、比較的短時間で容器内外
の圧力差が緩和され、わざわざ密封を解除する必要もな
く容器を開けることができたが、大気中の粉塵が輸送中
等に容器内に入り込み易く、被収納物を汚染させる欠点
があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、最近になって
容器の密封構造の改良が進んでくると、航空機輸送時に
生ずる圧力差が緩和されるのに数日を要する場合があ
る。また、容器内圧が減圧状態で密閉されている場合に
は、蓋(および/または容体)は大気圧によって容体
(および/または蓋)に押し付けられて開けることが困
難になる。したがって、本発明の目的は、容器内部が減
圧状態でシールされている場合でも、必要な時に速やか
に蓋を開けることのできる密封容器及びこの密封容器を
用いた開封方法を提供するにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、1)蓋および
容体のそれぞれの開口周縁部に内外両側壁を突出させて
設け、両開口周縁部の内外両側壁間に形成された空隙内
に挿着されたガスケットを介して蓋および容体が合す
る密封容器において、蓋および/または容体の両側
の相対応する位置に、ガスケットの表面にまで達する
孔または切り欠きを設けてなる密封容器、およ
の密封容器において連通管を前記孔または切り欠きを
てガスケットに貫通させることで容器内に通気し、容
器内外の圧力差を除いて開封する方法に関するものであ
る。
【0005】
【作用】本発明の密封容器では、孔または切り欠きを
ガスケットに連通管を貫通させることで容器内に通気
して特には注射器等の圧入器からの清浄化された空気
を注入して、容器内外の圧力差を除くことができるの
で、蓋の吸着状態が解消され容器を容易に開すること
ができる。また、密封を解除する際に、外気が容器内に
流入することで収納物が汚染されるおそれのあるとき
は、管として外気側に防塵フィルターをつけたものや注
射器等の圧入器を用いることで予防することができる。
【0006】
【実施例】以下、本発明の密封容器について、例示した
図1〜図5に基づいて詳細に説明する。図1は密封容器
の全体を示すもので、図(a)は正面図、図(b)は側
面図である。図2は図1(a)のP部(開口周縁部)を
拡大して示した第1の実施態様に係り、図(a)は正面
図、図(b)は図(a)のA−A矢視線に添う縦断面説
明図、図(c)は図(b)における作用を示す縦断面説
明図である。図3は開口周縁部の構造の第2の実施態様
に係り、図(a)は要部の正面図、図(b)は図(a)
のB−B矢視線に添う縦断面説明図である。図4(a)
および)はそれぞれ開口周縁部の構造の第3および
の実施態様についての縦断面説明図、図4(c)は
図4(a)における作用を示す縦断面説明図である。図
5は開口周縁部の構造の第の実施態様に係り、図
(a)は要部の正面図、図(b)は図(a)のC−C矢
視線に添う縦断面説明図である。
【0007】図1に示す密封容器では、蓋1容体2は
それぞれの開口周縁部3、4においてガスケット(図示
せず)を挟み込んで嵌合し適当な手段で係止されてい
る。図2に示す第1の実施態様では、蓋1および容体2
のそれぞれの開口周縁部3、4は、内外両側壁が突出し
て設けられた二重壁構造をしていて、その間に形成され
た空隙内に断面h字状、T字状、X字状、W字状等の任
意形状のガスケット5を、周囲の壁面と密着した状態で
介在させると共に、それぞれの外側壁6、7の先端部を
相互に接触させることで、蓋1と容体2を嵌合・密封し
ている。8はこの嵌合・密封部分の開口周縁部3の外側
壁に貫通して設けられた孔、11はその内側壁に孔8の前
方に相対応して設けられた切り欠きである。9は本密封
容器が内外で圧力差を生じて蓋の開閉が困難になったと
きに、その状態を解除するための注射針等の連通管で、
孔8より挿入してガスケット5に突き通し、先端を切り
欠き11から器内に挿入して、空気を器内に導通または注
入することで達成される。なお、この際、外気の流入に
よって収納物が汚染されるおそれのあるときは、連通管
9の入口に防塵フィルター10をつけることで予防するこ
とができる。また、注射器等の圧入器により容器内を加
圧状態にまで加圧することで、蓋1と容体2の嵌合を
(空気)圧により解除することもできる。
【0008】図3に示す第2の実施態様では、蓋1およ
び容体2の開口周縁部3、4、それぞれの外側壁6、7
の構造、ガスケット5の形状と配置、蓋1と容体2との
嵌合・密封の方法等は、第1の実施態様と同様である
が、嵌合・密封部分の開口周縁部3の内外両側壁の相対
応する位置孔8に替えて切り欠き11が貫通して設けら
れている点が相違している。なお、前述した防塵フィル
ター10付きの連通管9や圧入器をの実施態様に適用し
てもよい。
【0009】孔8や切り欠き11をどのように設けるか
は、図2〜図5に示す各実施態様のように、開口周縁部
3、4の構造やガスケットの断面形状によって異なる。
これらの孔8または切り欠き11の位置は、ガスケット15
の周りの内外両側壁で相対応してさえいれば何処に
てもよく、大きさも連通管9寸法より大きければ密封
解除が可能である。しかし、孔8または切り欠き11がシ
ールポイントに設けられていたり、ガスケット15が変形
してしまう大きさであったりすると、機能に問題が生ず
ることは当然である。なお、用途によりガスケット15が
常時露出していることが嫌われるときは、図4()に
示すように孔8に栓13を付けておくこともできる。図5
に示す第の実施態様は、ガスケット25として断面円形
のOリングを使用した場合で、両開口周縁部3、4の内
外両側壁を突出させ、この間に形成された空隙内にガス
ケット25を挿着し、それぞれの内外両側壁にガスケット
の表面にまで達する切り欠きを相対応して設けた構造と
したものでる。
【0010】本発明の密封容器に適用されるガスケット
としては、ゴム硬度 JIS Aで30〜80°、とくには30〜50
°の低硬度のエラストマーを用いたものが密封性の点で
好ましい。このようなエラストマーとしては、シリコー
ンゴムおよびスチレン系、オレフィン系、ポリエステル
系の各熱可塑性エラストマー等が挙げられる。なお、ガ
スケットにシリコーンゴムを使用した場合、揮発成分が
収納物を汚染するので、シリコーンゴムとして低分子量
のポリシロキサンの内、その重合度が20以下のものの総
量を1重量%以下としたものが望ましい。
【0011】
【発明の効果】本発明の密封容器によれば、 1)容器の内外で圧力差を生じて蓋の開閉が困難になった
場合に、連通管をガスケットに通すことにより、確実に
圧力差を解消させることができる。 2)蓋や容体を損傷させることがないので、再使用が可能
である。 3)ガスケットの材質として低硬度のエラストマーを使用
した場合には、連通管を通した孔が密着するので、 0.1
kg/cm2程度の圧力差で問題なく再使用に耐えられる。 4)密封を解除する際の外気の流入により収納物が汚染
されるおそれのあるときは、連通管として外気側に防塵
フィルターをつけたものや注射器等の圧入器を用いるこ
とで、清浄空気を容器内に注入し汚染を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の密封容器の全体を示すもので、図
(a)は正面図、図(b)は側面図である。
【図2】図1(a)のP部(開口周縁部)を拡大して示
した第1の実施態様に係り、図(a)は正面図、図
(b)は図(a)のA−A矢視線に添う縦断面説明図、
図(c)は図(b)における作用を示す縦断面説明図で
ある。
【図3】本発明の密封容器における開口周縁部の構造の
第2の実施態様に係り、図(a)は要部の正面図、図
(b)は図(a)のB−B矢視線に添う縦断面説明図で
ある。
【図4】図(a)および)はそれぞれ同様の開口周
縁部の構造の第3およびの実施態様についての縦断
面説明図、図()は図(a)における作用を示す縦断
面説明図である。
【図5】同様の開口周縁部の構造の第の実施態様に係
り、図(a)は要部の正面図、図(b)は図(a)のC
−C矢視線に添う縦断面説明図である。
【符号の説明】
1‥蓋、 2‥容体、 3、4‥開口周縁部、 5、15、25‥ガス
ケット、 6、7‥外側壁、 8‥孔、 9‥連通管、 10‥防塵フィ
ルター、 11、21‥切り欠き、 13‥栓。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F16J 12/00 - 15/14 B65B 69/00 B65D 39/00 - 55/16 B65D 88/00 - 90/66

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】蓋および容体のそれぞれの開口周縁部に内
    外両側壁を突出させて設け、両開口周縁部の内外両側壁
    間に形成された空隙内に挿着されたガスケットを介して
    蓋および容体が合する密封容器において、蓋および/
    または容体の側壁の相対応する位置にガスケット
    の表面にまで達する孔または切り欠きを設けてなること
    を特徴とする密封容器。
  2. 【請求項2】請求項1記載の密封容器において、連通管
    前記孔または切り欠きを経てガスケットに貫通させる
    ことで容器内に通気し、容器内外の圧力差を除いて開封
    することを特徴とする密封容器の開封方法。
JP6292660A 1994-11-28 1994-11-28 密封容器とその開封方法 Expired - Fee Related JP2875752B2 (ja)

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