JP2875750B2 - レール取付装置 - Google Patents

レール取付装置

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JP2875750B2
JP2875750B2 JP28102494A JP28102494A JP2875750B2 JP 2875750 B2 JP2875750 B2 JP 2875750B2 JP 28102494 A JP28102494 A JP 28102494A JP 28102494 A JP28102494 A JP 28102494A JP 2875750 B2 JP2875750 B2 JP 2875750B2
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fitting
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孝 北村
洋一 横山
洋一 国本
知行 澤田
洋史 小西
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、両側より長手方向に沿
って外側に張り出した張出片を有するレールに電気機器
を取り付けるレール取付装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、両側より長手方向に沿って外側に
張り出した張出片を有するレールに電気機器を取り付け
るレール取付装置としては、レールが嵌入される嵌入溝
部を電気機器の器体の底面に設け、この嵌入溝部の内底
面との間にレールの一方の張出片が嵌合される嵌合突起
が嵌入溝部の一方の側面に突設されるとともに、嵌入溝
部内に進退自在に突出してレールの張出片を係止するス
ライダを器体に装着し、このスライダをコイルばねによ
って嵌入溝部側へ弾性付勢して成るものがあった(特公
昭55−16480号公報参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来構
成では、スライダを弾性付勢するためのコイルばねが必
要であり、組立時においてスライダとコイルばねとの2
つの部品を器体の要所に収納しなければならず、作業性
が悪いものとなっていた。一方、上記問題を解決するた
めには、スライダ自身にスライダを嵌入溝部側へ弾性付
勢する弾性片を設けることが考えられるが、上記従来構
成と同様に、器体へのスライダの装着方向が嵌入溝部の
方からか、または器体の外側面の方からの何れか一方か
らに限定されてしまい、スライダの装着方向に自由度が
なく、例えば器体へのスライダの装着を自動化しようと
した場合に、装着作業を行う設備の設計に制限が加わる
という問題があった。また、スライダは常に嵌入溝部の
方向に弾性付勢されるため、レールから電気機器を取り
外す際に多数のスライダを有する電気機器にあっては、
複数のスライダとレールの係止状態を同時に解除する必
要があり解除作業が困難となっていた。
【0004】本発明は上記問題に鑑みて為されたもので
あって、器体へのスライダの装着が容易且つ装着方向の
自由度が高いレール取付装置の提供を目的とするもので
ある。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、上記
目的を達成するために、両側より長手方向に沿って外側
に張り出した張出片を有するレールが嵌入される嵌入溝
部を電気機器の器体の底面に設け、この嵌入溝部の内底
面との間にレールの一方の張出片が嵌合される嵌合突起
が嵌入溝部の一方の側壁に突設されるとともに嵌入溝部
内に進退自在に突出してレールの他方の張出片を係止す
るスライダを備え、スライダを嵌入溝部内に突出させた
状態に保持して成るレール取付装置において、嵌入溝部
の他方の側壁より器体の外側面に連通させるとともに
体底面に対して器体奥側をレールの張出片が嵌入可能な
ように幅広とし少なくともスライダの先端部が嵌入溝部
内に進退自在に突出するようにスライダを収納する収納
溝を器体に形成し且つこの収納溝の内側壁に凹部を形成
し、スライダの断面形状を収納溝の断面形状と略同一と
するとともに、スライダの移動に応じて凹部の両端壁に
係止される突起部と、この突起部を凹部の内側壁に弾圧
する弾圧片とをスライダに設けたことを特徴とする。
【0006】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、収納溝に形成された凹部の嵌入溝部寄りの内壁面に
山部を形成し、この山部と係合する溝部をスライダの突
起部に形成したことを特徴とする。
【0007】
【作用】請求項1の発明の構成では、嵌入溝部の他方の
側壁より器体の外側面に連通させるとともに器体底面
対して器体奥側をレールの張出片が嵌入可能なように
広とし少なくともスライダの先端部が嵌入溝部内に進退
自在に突出するようにスライダを収納する収納溝を器体
に形成し且つこの収納溝の内側壁に凹部を形成し、スラ
イダの断面形状を収納溝の断面形状と略同一とするとと
もに、スライダの移動に応じて凹部の両端壁に係止され
る突起部と、この突起部を凹部の内側壁に弾圧する弾圧
片とをスライダに設けたので、嵌入溝部側及び器体外側
面側の何れの方向からもスライダを収納溝内に挿入する
ことにより容易に器体にスライダを装着することが可能
となり、器体に対するスライダの装着方向の自由度を高
めることができる。また、弾圧片によって収納溝の凹部
内側壁に弾圧された突起部が凹部の両端壁に係止される
ため、収納溝からのスライダの抜け外れを少なくするこ
とができる。
【0008】請求項2の発明の構成では、収納溝に形成
された凹部の嵌入溝部寄りの内壁面に山部を形成し、こ
の山部と係合する溝部をスライダの突起部に形成したの
で、レールから電気機器を取り外す際に、凹部に形成さ
れた山部とスライダの突起部に形成された溝部との係合
を解除した状態でスライダが安定位置を保つため、電気
機器が多数のスライダを有する場合にもスライダの解除
作業を個々に行えばよく、解除作業が容易なものとな
る。また、山部と溝部とが係合した状態では、弾圧片の
弾発力による反作用として溝部の嵌入溝部側の面に山部
からの押圧力が働いてスライダが嵌入溝部方向へ付勢さ
れ、スライダが不用意に解除されるのを防止できる。
【0009】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面を参照して詳
細に説明する。なお、本実施例では、電気機器として、
接点部を挿入した主電路に過大な電流が流れると接点部
を強制的に開極させて回路を保護する回路遮断器を例に
説明するが、これに限定する主旨ではなく、回路遮断器
以外の電気機器を含めた電気機器一般に本発明のレール
取付装置を適用することが可能である。
【0010】まず、本実施例における電気機器たる回路
遮断器について説明する。本実施例の回路遮断器は、図
6に示すように、合成樹脂のような絶縁材料よりなる器
体10の各側部にそれぞれ電源側端子20aと負荷側端
子20bとが設けられる。電源側端子20aには固定接
点31を備えた端子板21aが電気的に接続され、負荷
側端子20bには熱動釈放装置60を構成するバイメタ
ル61の一端部を固着した端子板21bが電気的に接続
される。固定接点31は可動接触子33に設けた可動接
点32とともに接点部30を構成し、可動接触子33は
後述する開閉装置40の動作に応じて固定接点31に対
して離接する。可動接触子33は編組線よりなる接続線
37を介して後述する電磁釈放装置50のコイル51の
一端に電気的に接続され、コイル51の他端は編組線よ
りなる接続線38を介してバイメタル61に接続され
る。したがって、接点部30が閉極すると、電源側端子
20a−接点部30−コイル51−バイメタル61−負
荷側端子20bという経路で電流が流れる主電路が形成
される。ここにおいて、バイメタル61としては、自己
発熱によって湾曲する形式の直熱型と、板状のヒータが
積層されヒータによる加熱で湾曲する傍熱型とのいずれ
を用いてもよい。
【0011】器体10は、ボディ10aとカバー10b
とをリベット11を用いて結合して形成される。すなわ
ち、ボディ10aとカバー10bとには周部の4箇所に
組立孔12a,12bが貫設され、各組立孔12a,1
2bにそれぞれリベット11を通すことによって、ボデ
ィ10aとカバー10bとを結合することができるので
ある。器体10の上面にはボディ10aとカバー10b
とを突き合わせたときに矩形状に開口するハンドル挿通
孔13が形成される。このハンドル挿通孔13からは、
器体10に回動自在に軸支されたハンドル41の操作部
41aが突出させてある。すなわち、ハンドル41は操
作部41aがハンドル挿通孔13の中で移動できる範囲
でハンドル軸42の回りに回動自在になる。ハンドル4
1の操作部41aの基部にはハンドル軸42を中心とす
る弧状の覆い片41bが形成され、器体10におけるハ
ンドル挿通孔13の周部は覆い片41bに沿うように外
向きに膨らんでいる。覆い片41bは器体10の内側面
に摺接するのであって、ハンドル41が回動しても覆い
片41bによって器体1の内部が見えないように遮蔽さ
れ、かつ覆い片41bにはハンドル41の操作に伴う接
点部30の開閉を示す文字が表記される。覆い片41b
の下面にはリンク支持部41cが突設される。ここにお
いて、操作部41aとリンク支持部41cとは、一直線
上にはなく断面略く字形になるように覆い片41bに対
する互いの突出方向が設定されている。さらに、ハンド
ル41は器体10に装着された鋏形ばねよりなるハンド
ル復帰ばね43によって図6における左回りに付勢され
ている。
【0012】開閉装置40は、略コ形に形成されてハン
ドル41に対して揺動自在に軸支されるハンドルリンク
45と、ハンドル軸42に回動自在に軸支されるラッチ
板46と、引外し板44を器体10に対して回動自在に
支承する軸ピン47と、略コ形に形成されラッチ板46
と可動接触子33とを連結する接触子リンク48とを備
える。
【0013】一方、引外し板44は、軸ピン47の回り
に回動自在となっている。また、ラッチ板46は、ハン
ドル軸42によってハンドル41とともに器体10に対
して回動自在となっているが、ハンドルリンク45によ
ってハンドル41に対する揺動範囲が規制されている。
さらに、ラッチ板46の係止片46aの下縁は、引外し
板44に設けた引掛溝44gに係合可能になっており、
係合状態ではラッチ板46の移動が禁止される。そし
て、上述のように構成された開閉装置40は、接点部3
0の閉極状態において主電路に過大な電流が通過したと
きには、電磁釈放装置50ないし熱動釈放装置60の作
動により接点部30を開極させるように機能する。
【0014】電磁釈放装置50は、上方に開放された略
コ形に磁性体によって形成されたヨーク52を備え、ヨ
ーク52の内側空間にコイル51が収められる。すなわ
ち、ヨーク52は、コイル51の軸方向の両端面にそれ
ぞれ対向する一対の側片52a,52bと、コイル51
の下方を通って両側片52a,52bの間を結合する中
間片52cとを備えている。また、コイル51が巻装さ
れるコイル筒に可動鉄芯、固定鉄芯、復帰ばね(図示せ
ず)を装着して形成した芯部材が、ヨーク52に取り付
けられる。
【0015】上記構成の電磁釈放装置50では、コイル
51に通電すると、固定鉄芯−ヨーク−可動鉄芯を通る
磁路の磁気抵抗を小さくするように可動鉄芯に対して固
定鉄芯との間で吸引力が作用するのであって、コイル5
1への通過電流が負荷の短絡時のような過大な電流であ
ると、復帰ばねのばね力に抗して可動鉄芯が固定鉄芯に
近付くように移動する。したがって、このように作動し
たときに開閉装置40を操作することで、閉極状態の接
点部30を強制的に開極させることができるのである。
【0016】一方、熱動釈放装置60は、上述したよう
にバイメタル61を備え、バイメタル61の一端部は後
述する端子板21bに固着され、他端部にはバイメタル
61の湾曲方向に挿通された調節ねじ62が螺合する。
調節ねじ62は引外し板44の上部に対向し、主電路を
通過する過大な電流によってバイメタル61が湾曲した
ときには調節ねじ62の先端部で引外し板44を押圧す
ることにより、引外し板44を軸ピン47の回りで図6
の右回りに回転させるようになっている。
【0017】ところで、バイメタル61は、通過電流に
対する湾曲の程度(動作感度)が、バイメタル61の素
材のばらつきや接続線38の接続位置などによって変化
するから、開閉装置40の動作感度(すなわち、開閉装
置40が作動するときの主電路の通過電流)がばらつか
ないようにするには、バイメタル61に螺合している調
節ねじ62の引外し板44側へのバイメタル61からの
突出量を調節することが必要になる。そこで、組立後に
は器体10に設けた調節用窓63を開放した状態として
調節ねじ62を操作するのである。一方、調節ねじ62
を一旦調節した後には、調節ねじ62を操作する必要が
ないから、閉塞板64によって調節用窓63を閉塞して
調節ねじ62を不用意に操作したり異物が器体10の内
部に侵入したりすることがないようにする。
【0018】また、電源側端子20aと負荷側端子20
bとは、導電性を有する板金を折曲して断面略ロ字形に
形成した端子金具22と、端子金具22の上片に螺挿し
た引締めねじ23と、引締めねじ23の下端に当接する
端子板21a,21bとを備える。しかるに、マイナス
ドライバの先端部などにより引締めねじ23を回転させ
ると、引締めねじ23の回転方向によって端子金具22
が上下に移動し、端子金具22の下片と端子板21a,
21bとの距離を変えることができる。すなわち、器体
10の周壁に貫設された接続用孔28に対して、電線や
ブスバーのような配線部材を挿入し、引締めねじ23を
回転させて端子金具22の下片を端子板21a,21b
に近付けることで、配線部材を端子金具22と端子板2
1a,21bとの間に挟持し、配線部材との電気的接続
が行なえるのである。
【0019】電源側端子20aを構成する端子板21a
は、器体10の内部側で下向きに屈曲された固定接点板
39を有し、固定接点板39の下端部には固定接点31
が固着される。固定接点31には可動接触子33に設け
た可動接点32が対向する。また、固定接点板39にお
いて固定接点31よりも下部には固定接点31の突設さ
れている面に導電板よりなるアーク走行板71の一部が
重ねられる。
【0020】次に、回路遮断器としての動作を説明する
と、ハンドル41の操作部41aをハンドル軸42の回
りで図6における右方向に倒せば接点部30が閉極状態
となり、ハンドル41の操作部41aをハンドル軸42
の回りで左方向に倒すと接点部30は開極状態になる。
そして、閉極状態において、過負荷状態になりバイメタ
ル61に過大な電流が流れてバイメタル61が湾曲すれ
ば、引外し板44の上部がバイメタル61に螺合した調
節ねじ62に押圧され、また、負荷側での短絡などによ
りコイル51に過大な電流が流れると、引外し板44の
下部が可動鉄芯に固着した押圧ピンに押圧されることに
なり、いずれの場合も引外し板44は、軸ピン47を中
心として右回りに回転することになる。引外し板44が
右回りに回転すれば、ラッチ板46との係合状態が解除
されるのであって、閉極状態ではラッチ板46は接圧ば
ね34のばね力を受けてハンドル軸42の回りに右回り
に付勢されているから、ラッチ板46の下端部が左方向
に移動し、可動接点32が固定接点31から離れて開極
状態になるのである。すなわち、主電路に過大な電流が
流れると、引外し板44が回転することによってラッチ
板46との係合状態が解除され、ラッチ板46を付勢し
ていた勢力が放出されることによって、いわゆるトリッ
プ動作を行ない、接点部30を開極するのである。
【0021】次に、本発明の要旨であるレール取付装置
について説明する。ここで、本実施例におけるレール8
0は、図5に示すように断面略コ字形に形成されたレー
ル本体の両脚片の先端縁より長手方向に沿って外側に張
り出した張出片80aを一体に突設した形状を有してお
り、分電盤の内部などに配置されて分電盤内に回路遮断
器等の電気機器が固定されて配設される所謂DINレー
ルと呼ばれるものである。そして、レール取付装置は、
このレール80に対して回路遮断器等の電気機器を着脱
自在に固定するためのものである。
【0022】図3に示すように、回路遮断器の器体10
の下面には、レール80が嵌入される嵌入溝部81が電
源側端子20aと負荷側端子20bとを結ぶ方向に直交
するように形成され、嵌入溝部81の一方の側壁には嵌
入溝部81の内底面との間にレール80の一方の張出片
80aが嵌合される嵌合突起82が突設される。また、
嵌入溝部81の他方の側壁には器体10の外側面に連通
する収納溝83が形成されている。この収納溝83は、
図2に示すように器体10の下面側開口に対してそれよ
り奥側の収納溝83内部の方が幅広となるような形状に
形成してあり、この収納溝83内において電源側端子2
0aと負荷側端子20bとを結ぶ方向に可動自在に装着
されるスライダ84が器体10の下面側開口から脱落し
ないようになっている。
【0023】このスライダ84は、図1、図3及び図4
に示すように、レール80の張出片80aと係合する係
合突条85aを有する先端部85と、後述する弾圧片8
8が一端面より同一方向に突設された基部86と、先端
部85と基部86とを一体に接続する中央部87とで構
成されており、弾圧片88は中央部87と並行し、その
先端には略V形の溝部88bが形成された突起部88a
が設けてある。この突起部88aは、スライダ84を収
納溝83に装着した状態において、収納溝83の内側壁
に形成された凹部83a内にそれぞれ進入するようにな
っており、弾圧片88の弾発力により突起部88aの側
端面が凹部83aの内側壁に弾圧されるものである。し
たがって、スライダ84は突起部88aが凹部83aの
両端面に当接して規制される範囲内において収納溝83
の内部で移動可能であって、スライダ84の移動に伴っ
て先端部85が嵌入溝部81内に進退自在となってい
る。また、凹部83aの嵌入溝部81寄りの内壁面には
突起部88aに形成された溝部88bと係合する山部8
9が突設されており、スライダ84が内方へ押し込まれ
たレール装着状態(図1(b),(c)及び図4参照)
では、突起部88aに形成された溝部88bと凹部83
a内に突設された山部89とが係合し、スライダ84が
この状態で保持されるようになっており、この状態では
スライダ84の先端部85に形成された係合突条85a
と嵌入溝部81の底面との間にレール80の他方の張出
片80aが挿入されて係合突条85aと張出片80aと
が係合し、器体10がレール80に固定されるようにな
っている。また、この状態では、溝部88bの嵌入溝部
81側の端面に、弾圧片88による山部89への押圧力
の反作用としてスライダ84を嵌入溝部81側へ突出さ
せる向きの力が働くことになる。
【0024】ここで、先端部85及び基部86は、スラ
イダ84の収納溝83への挿入方向と略直交する方向で
の断面形状が収納溝83の同方向における断面形状と略
同一となるように形成されており、スライダ84の側面
より外側に突出している突起部88aを内側に押し込め
ながら収納溝83内に挿入することができ、しかも、上
記のように断面形状が略同一であることから、器体10
の外側面側及び嵌入溝部81側の何れからでもスライダ
84を収納溝83内に挿入することができる。
【0025】次に、本実施例のレール取付装置によるレ
ール取付方法について説明する。まず、図5に示すよう
に、レール80の一方の張出片80aを嵌合突起82と
嵌入溝部81の底面との間に挿入するようにしてレール
80を嵌入溝部81内に挿入する。このとき、図1
(d)に示すようにスライダ84は器体10の外側面側
へ引き出されており、スライダ84の先端部85は嵌入
溝部81内に突出していない。ここから、スライダ84
を内方へ押し込むことにより、先端部85が嵌入溝部8
1内に突出し、上述のようにして先端部85に形成され
た係合突条85aと嵌入溝部81の底面との間にレール
80の他方の張出片80aが挿入されて係合突条85a
と張出片80aとが係合し、器体10がレール80に固
定される。なお、スライダ84を押し込む際には、弾圧
片88の弾発力に抗して弾圧片88の突起部88aに山
部89を乗り越えさせる必要がある。そして、突起部8
8aが山部89を乗り越えて突起部88aの溝部88b
と山部89とが係合することにより、レール80の固定
状態が保持されるのである。また、この状態でスライダ
84が器体10の外側面方向へ引き出されるような力が
加わった場合でも、突起部88aが弾圧片88によって
側方へ弾性付勢されているため、ある程度以上の力が加
わらない限り突起部88aが山部89を乗り越えて解除
位置に戻ることがなく、スライダ84が不用意に解除さ
れて器体10からレール80が脱落するのを防止してい
る。
【0026】そして、器体10からレール80を外す場
合には、上記のように突起部88aが山部89を乗り越
える程度の力にてスライダ84を器体10の外側面側に
引き出した解除状態で、突起部88aは山部89と凹部
83aの外側の側端面との間に位置して固定され、スラ
イダ84の先端部85が収納溝83内に退避するために
係合突条85aと張出片80aとの係合が外れてレール
80を器体10から取り外すことができる。
【0027】上記構成によれば、嵌入溝部81側及び器
体10の外側面側の何れの方向からもスライダ84を収
納溝83内に挿入することが可能となり、器体10に対
するスライダ84の装着方向の自由度を高めることがで
き、器体10へのスライダ84の装着を自動化する場合
にも有利となる。また、弾圧片88によって収納溝83
の凹部83a内側壁に突起部88aが係止されるため、
収納溝83からのスライダ84の抜け外れを少なくする
ことができる。また、収納溝83に形成された凹部83
aの嵌入溝部81寄りの内壁面に山部89を形成し、こ
の山部89と係合する溝部88bをスライダ84の突起
部88aに形成したので、レール80から器体80を取
り外す際に、凹部83aに形成された山部89とスライ
ダ84の突起部88aに形成された溝部88bとの係合
を解除した状態でスライダ84が安定位置を保つため、
図7に示すように電気機器たる回路遮断器が多数のスラ
イダ84を有する場合にもスライダ84の解除作業を個
々に行えばよく、解除作業が容易なものとなり、しか
も、山部89と溝部88bとが係合した状態では、スラ
イダ84の解除方向への動きに対して弾圧片88の弾発
力によりスライダ84には嵌入溝部81方向への力が働
き、スライダ84が不用意に解除されるのを防止でき
る。
【0028】
【発明の効果】請求項1の発明は、両側より長手方向に
沿って外側に張り出した張出片を有するレールが嵌入さ
れる嵌入溝部を電気機器の器体の底面に設け、この嵌入
溝部の内底面との間にレールの一方の張出片が嵌合され
る嵌合突起が嵌入溝部の一方の側壁に突設されるととも
に嵌入溝部内に進退自在に突出してレールの他方の張出
片を係止するスライダを備え、スライダを嵌入溝部内に
突出させた状態に保持して成るレール取付装置におい
て、嵌入溝部の他方の側壁より器体の外側面に連通させ
るとともに器体底面に対して器体奥側をレールの張出片
が嵌入可能なように幅広とし少なくともスライダの先端
部が嵌入溝部内に進退自在に突出するようにスライダを
収納する収納溝を器体に形成し且つこの収納溝の内側壁
に凹部を形成し、スライダの断面形状を収納溝の断面形
状と略同一とするとともに、スライダの移動に応じて凹
部の両端壁に係止される突起部と、この突起部を凹部の
内側壁に弾圧する弾圧片とをスライダに設けたので、嵌
入溝部側及び器体外側面側の何れの方向からもスライダ
を収納溝内に挿入することにより容易に器体にスライダ
を装着することが可能となり、器体に対するスライダの
装着方向の自由度を高めることができるという効果があ
る。また、弾圧片によって収納溝の凹部内側壁に弾圧さ
れた突起部が凹部の両端壁に係止されるため、収納溝か
らのスライダの抜け外れを少なくすることができるとい
う効果がある。
【0029】請求項2の発明は、収納溝に形成された凹
部の嵌入溝部寄りの内壁面に山部を形成し、この山部と
係合する溝部をスライダの突起部に形成したので、レー
ルから電気機器を取り外す際に、凹部に形成された山部
とスライダの突起部に形成された溝部との係合を解除し
た状態でスライダが安定位置を保つため、電気機器が多
数のスライダを有する場合にもスライダの解除作業を個
々に行えばよく、解除作業が容易なものとなるという効
果がある。また、山部と溝部とが係合した状態では、弾
圧片の弾発力による反作用として溝部の嵌入溝部側の面
に山部からの押圧力が働いてスライダが嵌入溝部方向へ
付勢され、スライダが不用意に解除されるのを防止でき
るという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例のレール取付装置を示すものであり、
(a)は要部の平面図、(b)は同図(a)の断面図、
(c)は同図(a)のレールに取り付けた状態の断面
図、(d)は同図(a)のスライダを引き出した状態を
示す断面図である。
【図2】同上の要部を示す平面図である。
【図3】同上における回路遮断器を示す外観斜視図であ
る。
【図4】同上の要部を示す一部破断した外観斜視図であ
る。
【図5】同上における回路遮断器をレールに取り付けた
状態を示す外観斜視図である。
【図6】同上における回路遮断器のカバーを外した状態
の斜視図である。
【図7】同上における他の回路遮断器の例を示す外観斜
視図である。
フロントページの続き (72)発明者 澤田 知行 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工 株式会社内 (72)発明者 小西 洋史 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工 株式会社内 (56)参考文献 特開 平5−48276(JP,A) 実開 平2−82081(JP,U) 実開 平4−32584(JP,U) 実開 平6−79490(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H05K 7/12

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 両側より長手方向に沿って外側に張り出
    した張出片を有するレールが嵌入される嵌入溝部を電気
    機器の器体の底面に設け、この嵌入溝部の内底面との間
    にレールの一方の張出片が嵌合される嵌合突起が嵌入溝
    部の一方の側壁に突設されるとともに嵌入溝部内に進退
    自在に突出してレールの他方の張出片を係止するスライ
    ダを備え、スライダを嵌入溝部内に突出させた状態に保
    持して成るレール取付装置において、嵌入溝部の他方の
    側壁より器体の外側面に連通させるとともに器体底面
    対して器体奥側をレールの張出片が嵌入可能なように
    広とし少なくともスライダの先端部が嵌入溝部内に進退
    自在に突出するようにスライダを収納する収納溝を器体
    に形成し且つこの収納溝の内側壁に凹部を形成し、スラ
    イダの断面形状を収納溝の断面形状と略同一とするとと
    もに、スライダの移動に応じて凹部の両端壁に係止され
    る突起部と、この突起部を凹部の内側壁に弾圧する弾圧
    片とをスライダに設けたことを特徴とするレール取付装
    置。
  2. 【請求項2】 収納溝に形成された凹部の嵌入溝部寄り
    の内壁面に山部を形成し、この山部と係合する溝部をス
    ライダの突起部に形成したことを特徴とする請求項1記
    載のレール取付装置。
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