JP2874975B2 - 空気調和機 - Google Patents

空気調和機

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JP2874975B2
JP2874975B2 JP2196315A JP19631590A JP2874975B2 JP 2874975 B2 JP2874975 B2 JP 2874975B2 JP 2196315 A JP2196315 A JP 2196315A JP 19631590 A JP19631590 A JP 19631590A JP 2874975 B2 JP2874975 B2 JP 2874975B2
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聖隆 上野
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Description

【発明の詳細な説明】 [発明の目的] (産業上の利用分野) この発明は、複数の部屋の空調が可能なマルチシステ
ム型の空気調和機に関する。
(従来の技術) 一般に、マルチシステム型の空気調和機は、1台の室
外ユニット、および複数台の室内ユニットを備え、これ
ら室内ユニットと室外ユニットとを分岐ユニットを介し
て配管接続している。
上記分岐ユニットは、室外ユニットと各室内ユニット
との間の液ラインにそれぞれ流量調整弁を設けるととも
に、各室内ユニットと室外ユニットとの間の高圧側ガス
ラインおよび低圧側ガスラインにそれぞれ二方弁を設け
ている。
すなわち、分岐ユニットの各二方弁を開閉して各室内
ユニットへの冷媒の流れ方向を選択することにより、各
室内ユニットで冷房および暖房の同時運転を実行するこ
とができる。
ところで、このような空気調和機では、室内ユニット
の運転台数の変化に応じて分岐ユニットの二方弁が開閉
を繰り返す。
ただし、閉成状態の二方弁の両端には大きな圧力差が
生じており、このため室内ユニットの暖房運転台数の変
化に際し、二方弁が開いたときに高圧側から低圧側に向
かって急激な冷媒流が生じ、分岐ユニットおよび室内ユ
ニットで大きな冷媒音および振動が発生するという問題
がある。
そこで、従来、分岐ユニットの各二方弁に対してそれ
ぞれ並列にバイパスを接続し、開放しようとする二方弁
に対応するバイパスを予め導通し、二方弁の両端の圧力
を平衡させるようにしたものがある。
(発明が解決しようとする課題) しかしながら、上記のものでは、バイパスの導通に際
し、ガス冷媒の流通による冷媒流音(ピュー音)が発生
し、周囲に不快感を与えるという新たな問題がある。特
に、バイパスにキャピラリチューブがあると、冷媒流音
が大きくなる。
この発明は上記の事情を考慮したもので、 請求項1の空気調和機は、室内ユニットの暖房運転台
数の変化に際しての冷媒音および振動を解消することが
でき、しかも不快な冷媒流音の発生を防ぐこともできる
ことを目的とする。
請求項2および請求項3の空気調和機は、室内ユニッ
トの暖房運転台数の変化に際しての冷媒音および振動を
解消することができ、しかも不快な冷媒流音の発生を防
ぐことができ、また構成の簡略化ひいてはコストの低減
が図れることを目的とする。
[発明の構成] (課題を解決するための手段) 請求項1の空気調和機は、圧縮機および室外熱交換器
を有する1台の室外ユニットと、それぞれが室内熱交換
器を有する複数台の室内ユニットと、これら室内ユニッ
トと上記室外ユニットとを配管接続し同室外ユニットと
各室内ユニットとの間の液ラインにそれぞれ流量調整弁
を設けるとともに各室内ユニットと室外ユニットとの間
の高圧側ガスラインおよび低圧側ガスラインにそれぞれ
二方弁を設けた分岐ユニットとからなり、上記各二方弁
を開閉して各室内ユニットへの冷媒の流れ方向を選択す
ることにより各室内ユニットで冷房および暖房の同時運
転を可能とするマルチシステム型の空気調和機におい
て、前記各流量調整弁と各室内ユニットとの間の液ライ
ンから各二方弁と室外ユニットとの間の低圧側ガスライ
ンにかけて接続した複数の第1バイパスと、前記室外ユ
ニットと各流量調整弁との間の液ラインから同各流量調
整弁と各室内ユニットとの間の液ラインにかけて接続し
た複数の第2バイパスと、前記室内ユニットの暖房運転
台数の減少に際し前記第1バイパスを予め導通する手段
と、前記各室内ユニットの暖房運転台数の増加に際し前
記第2バイパスを予め導通する手段とを備える。
請求項2の空気調和機は、請求項1の空気調和機にお
いて各第1バイパスが共通の二方弁の開放によって導通
する。
請求項3の空気調和機は、請求項1の空気調和機にお
いて各第2バイパスが共通の二方弁を介して導通する。
(作 用) 請求項1の空気調和機では、各室内ユニットの暖房運
転台数の減少に際して第1バイパスを予め導通するとと
もに、各室内ユニットの暖房運転台数の増加に際して第
2バイパスを予め導通する。
請求項2の空気調和機では、各室内ユニットの暖房運
転台数の減少に際して第1バイパスを予め導通するとと
もに、各室内ユニットの暖房運転台数の増加に際して第
2バイパスを予め導通する。さらに、各第1バイパスの
導通を1つの二方弁でまかなう。
請求項3の空気調和機では、各室内ユニットの暖房運
転台数の減少に際して第1バイパスを予め導通するとと
もに、各室内ユニットの暖房運転台数の増加に際して第
2バイパスを予め導通する。さらに、各第2バイパスの
導通を1つの二方弁でまかなう。
(実施例) 以下、この発明の一実施例について図面を参照して説
明する。
第3図において、Aは1台の室外ユニットで、この室
外ユニットAに分岐ユニットBを介して複数台の室内ユ
ニットC1,C2,C3を配管接続し、次の冷凍サイクルを構成
している。
まず、室外ユニットAは能力可変式の圧縮機1を有す
る。この圧縮機1の吐出口に吐出管(高圧側ガスライ
ン)2を接続し、同圧縮機1の吸入口に吸入管(低圧側
ガスライン)3を接続する。
上記吐出管2は、二つの吐出管2a,2bに分岐してい
る。
吸入管3は、二つの吸入管3a,3bに分岐している。
そして、吐出管2aに二方弁4を介して室外熱交換器5
を接続する。この室外熱交換器5に暖房用の膨張弁6お
よび逆止弁7の並列回路を介してリキッドタンク8を接
続し、そのリキッドタンク8に液ライン(液管)Wを接
続する。
上記二方弁4と室外熱交換器5との間の管に、二方弁
9を介して上記吸入管3bを接続する。
上記液ラインWには、分岐ユニットBの流量調整弁
(パルスモータバルブ;以下PMVと略称する)PMV21,31,
41を介して冷房用の膨張弁22,32,42を接続する。この膨
張弁22,32,42には、逆止弁23,33,43を並列に接続する。
膨張弁22,32,42には、室内ユニットC1,C2,C3の室内熱
交換器24,34,44を接続する。
室内熱交換器24,34,44にはガスライン(ガス管)G1,G
2,G3を接続する。
これらガスラインG1,G2,G3は、それぞれ2つに分岐し
ている。
ガスラインG1,G2,G3のそれぞれ一方の分岐ラインは、
分岐ユニットBの二方弁25,35,45を介して上記吸入管3a
に接続する。
ガス側管G1,G2,G3のそれぞれ他方の分岐ラインは、分
岐ユニットBの二方弁26,36,46を介して上記吐出管2bに
接続する。
一方、上記膨張弁22と室内ユニットC1との間の液ライ
ンから、二方弁25と室外ユニットAとの間の低圧側ガス
ライン(吸入管3aに連通)にかけて、第1バイパスX1
接続する。このバイパスX1には、キャピラリチューブ51
と逆止弁52の直列回路を設ける。
上記膨張弁32と室内ユニットC2との間の液ラインか
ら、二方弁35と室外ユニットAとの間の低圧側ガスライ
ン(吸入管3aに連通)にかけて、第1バイパスX2を接続
する。このバイパスX2には、キャピラリチューブ53と逆
止弁54の直列回路を設ける。
上記膨張弁42と室内ユニットC3との間の液ラインか
ら、二方弁45と室外ユニットAとの間の低圧側ガスライ
ン(吸入管3aに連通)にかけて、第1バイパスX3を接続
する。このバイパスX3には、キャピラリチューブ55と逆
止弁56の直列回路を設ける。
これらバイパスX1,X2,X3は、低圧側ガスラインに対し
共通の二方弁50を介して接続しており、同二方弁50の開
放により導通する。
また、室外ユニットAとPMV21との間の液ラインWか
ら、膨張弁22と室内ユニットC1との間の液ラインにかけ
て、第2バイパスY1を接続する。このバイパスY1には、
逆止弁61とキャピラリチューブ62の直列回路を設ける。
室外ユニットAとPMV31との間の液ラインWから、膨
張弁32と室内ユニットC2との間の液ラインにかけて、第
2バイパスY2を接続する。このバイパスY2には、逆止弁
63とキャピラリチューブ64の直列回路を設ける。
室外ユニットAとPMV41との間の液ラインWから、膨
張弁42と室内ユニットC3との間の液ラインにかけて、第
2バイパスY3を接続する。このバイパスY3には、逆止弁
65とキャピラリチューブ66の直列回路を設ける。
これらバイパスY1,Y2,Y3は、液ラインWに対し共通の
二方弁60を介して接続しており、同二方弁60の開放によ
り導通する。
制御回路を第2図に示す。
室外ユニットAは、室外制御部70を備えている。
この室外制御部70は、マイクロコンピュータおよびそ
の周辺回路からなる。この室外制御部70に、インバータ
回路71、二方弁4、および二方弁9を接続する。
インバータ回路71は、商用交流電源72の電圧を整流
し、その整流電圧を所定周波数の交流電圧に変換して出
力するものである。このインバータ回路71の出力電圧
は、圧縮機1のモータ1Mへ駆動電力として供給される。
分岐ユニットBは、マルチ制御部80を備えている。
このマルチ制御部80は、マイクロコンピュータおよび
その周辺回路からなる。このマルチ制御部80に、PMV21,
31,41、二方弁25,35,45、二方弁26,36,46、および二方
弁50,60を接続する。
室内ユニットC1,C2,C3は、それぞれ室内制御部90を備
えている。
これら室内制御部90は、マイクロコンピュータおよび
その周辺回路からなる。これら室内制御部90に、操作部
91および室内温度センサ92を接続する。
そして、制御部90は、操作部91の操作に基づき、冷房
運転モードおよび冷房能力の要求と暖房運転モードおよ
び暖房能力の要求とのいずれか一方をマルチ制御部80に
送る機能手段を有している。
また、室外制御部70,マルチ制御部80,および各二方弁
により、次の機能手段を構成している。
1つor複数の室内ユニットから要求される冷房能力の
合計が残りの1つor複数の室内ユニットから要求される
暖房能力の合計より大きいとき、冷房運転モードを決定
し、圧縮機1の吐出冷媒を室外熱交換器5に通し、次に
冷房運転モードの要求を出している1つor複数の室内ユ
ニットに通して圧縮機1に戻す機能手段。
冷房運転モードの決定時、圧縮機1の吐出冷媒の一部
を暖房運転モードの要求を出している1つor複数の室内
ユニットに通し、次に冷房運転モードの要求を出してい
る1つor複数の室内ユニットへの冷媒の流れに合流させ
る機能手段。
1つor複数の室内ユニットから要求される暖房能力の
合計が残りの1つor複数の室内ユニットから要求される
冷房能力の合計より大きいとき、暖房運転モードを決定
し、圧縮機1の吐出冷媒を暖房運転モードの要求を出し
ている1つor複数の室内ユニットに通し、次に室外熱交
換器5に通して圧縮機1に戻す機能手段。
暖房運転モードの決定時、暖房運転モードの要求を出
している1つor複数の室内ユニットを経た冷媒の一部を
冷房運転モードの要求を出している1つor複数の室内ユ
ニットに通し、次に圧縮機1に戻す機能手段。
さらに、マルチ制御部80は、室内ユニットC1,C2,C3
暖房運転台数の減少に際して二方弁50(つまりバイパス
X1,X2,X3)を予め導通する機能手段を有している。
つぎに、上記の構成において作用を説明する。
たとえば、室内ユニットC1の要求が冷房運転モード、
室内ユニットC2の要求が冷房運転モード、室内ユニット
C3の要求が暖房運転モードであるとする。そして、要求
される冷房能力の合計が要求される暖房能力の合計より
大きいとする。
この場合、冷房主運転モードが決定され、第3図に示
すように、室外ユニットAの二方弁4が開き(白色表
示)、二方弁9が閉じる(黒色表示)。
つまり、吐出管2aに室外熱交換器5が接続される。
分岐ユニットBでは、PMV21,31,41が開き(白色表
示)、二方弁25,35,46が開き(白色表示)、二方弁26,3
6,45が閉じる(黒色表示)。
つまり、冷房運転モードの要求を出している室内ユニ
ットC1,C2のそれぞれガスラインG1,G2が低圧側ガスライ
ンであるところの吸入管3aに接続される。暖房運転モー
ドの要求を出している室内ユニットC3のガスラインG3
高圧側ガスラインであるところの吐出管2bに接続され
る。
したがって、圧縮機1から吐出された冷媒は、室外熱
交換器5を通り、次に冷房運転モードの要求を出してい
る室内ユニットC1,C2を通り、圧縮機1に吸込まれる。
さらに、圧縮機1から吐出された冷媒の一部が暖房運転
モードの要求を出している室内ユニットC3に入り、その
室内ユニットC3を経た冷媒は冷房運転モードの要求を出
している室内ユニットC1,C2への冷媒の流れに合流す
る。
すなわち、室外熱交換器5が凝縮器、室内熱交換器2
4,34が蒸発器、室内熱交換器44が凝縮器として働く。
この場合、室内ユニットC1,C2の吸熱の一部が室内ユ
ニットC3の放熱として利用されることになる。
インバータ回路71の出力周波数は、要求される冷房能
力の合計に応じて設定される。したがって、圧縮機1
は、負荷の大きい室内ユニットC1,C2の冷房能力を十分
に賄うことのできる能力を発する。
このとき、室内ユニットC1,C2から要求されている冷
房能力に応じてPMV21,31の開度が制御され、室内ユニッ
トC1,C2に対し冷媒が適正な状態に分配される。そし
て、室内熱交換器24,34に流れる冷媒の量が膨張弁22,32
で調節され、冷媒の過熱度が一定に維持される。
室内ユニットC3については、室内熱交換器44から流出
する冷媒の温度が温度センサ(図示しない)で検知さ
れ、その検知温度つまり過冷却度が一定となるよう、PM
V41の開度が制御される。
次に、室内ユニットC1の要求が暖房運転モード、室内
ユニットC2の要求が暖房運転モード、室内ユニットC3
要求が冷房運転モードであるとする。そして、要求され
る暖房能力の合計が要求される冷房能力の合計より大き
いとする。
この場合、暖房主運転モードが決定され、第1図に示
すように、室外ユニットAの二方弁4が閉じ(黒色表
示)、二方弁9が開く(白色表示)。
つまり、吸入管3bに室外熱交換器5が接続される。
分岐ユニットBでは、PMV21,31,41が開き(白色表
示)、二方弁45,26,36が開き(白色表示)、二方弁25,3
5,46が閉じる(黒色表示)。
つまり、暖房運転モードの要求を出している室内ユニ
ットC1,C2のそれぞれガスラインG1,G2が高圧側ガスライ
ンであるところの吐出管2bに接続される。冷房運転モー
ドの要求を出している室内ユニットC3のガスラインG3
低圧側ガスラインであるところの吸入管3aに接続され
る。
したがって、圧縮機1から吐出される冷媒は暖房運転
モードの要求を出している室内ユニットC1,C2を通り、
次に室外熱交換器5を通り、圧縮機1に吸込まれる。さ
らに、室内ユニットC1,C2を経た冷媒の一部が冷房運転
モードの要求を出している室内ユニットC3に入り、その
室内ユニットC3を経た冷媒は圧縮機1の吸込側への冷媒
の流れに合流する。
すなわち、室内熱交換器24,34が凝縮器、室外熱交換
器5が蒸発器、室内熱交換器44が蒸発器として働く。
この場合、室外熱交換器5および室内熱交換器44の吸
熱が室内ユニットC1,C2の放熱として利用されることに
なる。
インバータ回路71の出力周波数は、要求される暖房能
力の合計に応じて設定される。したがって、圧縮機1
は、負荷の大きい室内ユニットC1,C2の暖房能力を十分
に賄うことのできる能力を発する。
このとき、室内ユニットC1,C2が要求している暖房能
力に応じてPMV21,31の開度が制御され、室内ユニット
C1,C2に対し冷媒が適正な状態に分配される。
室内ユニットC3については、室内熱交換器44に流れる
冷媒の量が膨張弁42で調節され、冷媒の過熱度が一定に
維持される。
また、室外熱交換器5に流れる冷媒の量が膨張弁6で
調節され、冷媒の過熱度が一定に維持される。
ところで、この暖房主運転モードにおいて、室内ユニ
ットC2の暖房運転を停止するものとする。
この場合、まず第4図に示すように、二方弁35および
PMV31を閉じ、室内熱交換器34に冷媒が流れるのを遮断
する。そして、室内熱交換器34に液冷媒が溜まり込むの
を防ぐべく二方弁35を開く必要があるが、その前に予め
二方弁50を開き、バイパスX2を導通する。
バイパスX2が導通すると、室内熱交換器34につながる
液ラインの液冷媒が図示破線矢印のようにキャピラリチ
ューブ53および逆止弁54を通り、低圧側ガスラインに流
入する。これにより、二方弁35の両端の圧力が平衡す
る。
この場合、バイパスX2を通るのは液冷媒であるから、
不快な冷媒流通音は発生しない。
二方弁50を開いてからn秒間が経過したら、第5図に
示すように二方弁50を閉じ、さらに二方弁35を開く。
このとき、二方弁35の両端に圧力差がないので、二方
弁35の開放に際して急激な冷媒流が生じることはなく、
よって大きな冷媒音や振動を生じることが全くない。
そして、二方弁35の開放により、室内熱交換器34内の
冷媒およびガスラインG2内の冷媒が圧縮機1に吸い込ま
れ、液冷媒の溜まり込みが防止される。すなわち、これ
は、室内ユニットC2の運転再開に際し、圧縮機1に多量
の液冷媒が吸い込まれてしまういわゆる液バックを防
ぎ、圧縮機1の寿命向上を図るものである。
なお、二方弁50が開くと、運転停止とは関係のない側
のバイパスX1,X3も導通してしまうが、キャピラリチュ
ーブ51,55による減圧作用が働くので、サイクル上は問
題にならない。
しかる後、室内ユニットC2の暖房運転を再開するもの
とする。
この場合、第6図に示すように、二方弁35を閉じる。
そして、室内熱交換器34に冷媒を流すべく二方弁36を開
く必要があるが、その前に二方弁60を開き、バイパスY2
を導通する。
バイパスY2が導通すると、液ラインWの液冷媒が図示
破線矢印のように逆止弁63およびキャピラリチューブ64
を通り、室内熱交換器34につながる液ラインに流入す
る。これにより、二方弁36の両端の圧力が平衡する。
この場合、バイパスY2を通るのは液冷媒であるから、
不快な冷媒流通音は発生しない。
二方弁60を開いてからn秒間が経過したら、第1図に
示すように、二方弁60を閉じるとともに二方弁36を開
き、さらにPMV31の開度を室内ユニットC2の要求暖房能
力に応じて設定する。
このとき、二方弁36の両端に圧力差がないので、二方
弁36の開放に際して急激な冷媒流が生じることはなく、
よって大きな冷媒音や振動を生じることが全くない。
そして、二方弁36の開放により、室内熱交換器34に冷
媒が流入し、室内ユニットC2の暖房運転が静かに再開さ
れる。
このように、室内ユニットC1,C2,C3の暖房運転台数の
変化に際しての冷媒音や振動の発生を解消することがで
き、信頼性の向上が図れる。
しかも、3つのバイパスX1,X2,X3の導通を1つの二方
弁50でまかない、3つのバイパスY1,Y2,Y3の導通を1つ
の二方弁60でまかなう構成であるから、機構面でも制御
面でも構成の簡略化が図れ、ひいてはコストの低減が図
れる。
なお、上記実施例では、室内ユニットが3台の場合を
例に説明したが、その台数に限定はなく、適宜に設定可
能である。
[発明の効果] 以上述べたようにこの発明によれば、 請求項1の空気調和機は、圧縮機および室外熱交換器
を有する1台の室外ユニットと、それぞれが室内熱交換
器を有する複数台の室内ユニットと、これら室内ユニッ
トと上記室外ユニットとを配管接続し同室外ユニットと
各室内ユニットとの間の液ラインにそれぞれ流量調整弁
を設けるとともに各室内ユニットと室外ユニットとの間
の高圧側ガスラインおよび低圧側ガスラインにそれぞれ
二方弁を設けた分岐ユニットとからなり、上記各二方弁
を開閉して各室内ユニットへの冷媒の流れ方向を選択す
ることにより各室内ユニットで冷房および暖房の同時運
転を可能とするマルチシステム型の空気調和機におい
て、前記各流量調整弁と各室内ユニットとの間の液ライ
ンから各二方弁と室外ユニットとの間の低圧側ガスライ
ンにかけて接続した複数の第1バイパスと、前記室外ユ
ニットと各流量調整弁との間の液ラインから同各流量調
整弁と各室内ユニットとの間の液ラインにかけて接続し
た複数の第2バイパスと、前記各室内ユニットの暖房運
転台数の減少に際し前記第1バイパスを予め導通する手
段と、前記各室内ユニットの暖房運転台数の増加に際し
前記第2バイパスを予め導通する手段とを備えたので、
室内ユニットの暖房運転台数の変化に際しての冷媒音お
よび振動を解消することができ、しかも不快な冷媒流音
の発生を防ぐことができる。
請求項2の空気調和機は、請求項1の空気調和機にお
いて各第1バイパスが共通の二方弁の開放によって導通
する構成としたので、室内ユニットの暖房運転台数の変
化に際しての冷媒音および振動を解消することができ、
しかも不快な冷媒流音の発生を防ぐことができ、また構
成の簡略化ひいてはコストの低減がはかれる。
請求項3の空気調和機は、請求項1の空気調和機にお
いて各第2バイパスが共通の二方弁を介して導通する構
成としたので、室内ユニットの暖房運転台数の変化に際
しての冷媒音および振動を解消することができ、しかも
不快な冷媒流音の発生を防ぐことができ、また構成の簡
略化ひいてはコストの低減が図れる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の一実施例における冷凍サイクルの構
成および暖房主運転モードでの冷媒の流れを示す図、第
2図は同実施例の制御回路の構成を示す図、第3図は同
実施例における冷凍サイクルの構成および冷房主運転モ
ードでの冷媒の流れを示す図、第4図は同実施例におけ
る暖房運転台数の減少に際してのバイパスの導通を示す
図、第5図は同実施例における暖房運転台数の減少後の
冷媒の流れを示す図、第6図は同実施例における暖房運
転台数の増加に際してのバイパスの導通を示す図であ
る。 A……室外ユニット、B……分岐ユニット、C1,C2,C3
…室内ユニット、W……液ライン、G1,G2,G3……ガスラ
イン、1……圧縮機、5……室外熱交換器、24,34,44…
…室内熱交換器、25,35,45……二方弁、26,36,46……二
方弁、X1,X2,X3……第1バイパス、Y1,Y2,Y3……第2バ
イパス、50,60……二方弁。

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】圧縮機および室外熱交換器を有する1台の
    室外ユニットと、それぞれが室内熱交換器を有する複数
    台の室内ユニットと、これら室内ユニットと上記室外ユ
    ニットとを配管接続し同室外ユニットと各室内ユニット
    との間の液ラインにそれぞれ流量調整弁を設けるととも
    に各室内ユニットと室外ユニットとの間の高圧側ガスラ
    インおよび低圧側ガスラインにそれぞれ二方弁を設けた
    分岐ユニットとからなり、上記各二方弁を開閉して各室
    内ユニットへの冷媒の流れ方向を選択することにより各
    室内ユニットで冷房および暖房の同時運転を可能とする
    マルチシステム型の空気調和機において、前記各流量調
    整弁と各室内ユニットとの間の液ラインから各二方弁と
    室外ユニットとの間の低圧側ガスラインにかけて接続し
    た複数の第1バイパスと、前記室外ユニットと各流量調
    整弁との間の液ラインから同各流量調整弁と各室内ユニ
    ットとの間の液ラインにかけて接続した複数の第2バイ
    パスと、前記各室内ユニットの暖房運転台数の減少に際
    し前記第1バイパスを予め導通する手段と、前記各室内
    ユニットの暖房運転台数の増加に際し前記第2バイパス
    を予め導通する手段とを具備したことを特徴とする空気
    調和機。
  2. 【請求項2】各第1バイパスは、各二方弁と室外ユニッ
    トとの間の低圧側ガスラインに対し共通の二方弁を介し
    て接続され、同二方弁の開放により導通することを特徴
    とする請求項1記載の空気調和機。
  3. 【請求項3】各第2バイパスは、室外ユニットと各流量
    調整弁との間の液ラインに対し共通の二方弁を介して接
    続され、同二方弁の開放により導通することを特徴とす
    る請求項1記載の空気調和機。
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