JP2873379B2 - 芯材を用いたブラジャー - Google Patents

芯材を用いたブラジャー

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JP2873379B2
JP2873379B2 JP24140689A JP24140689A JP2873379B2 JP 2873379 B2 JP2873379 B2 JP 2873379B2 JP 24140689 A JP24140689 A JP 24140689A JP 24140689 A JP24140689 A JP 24140689A JP 2873379 B2 JP2873379 B2 JP 2873379B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、芯材を用いたブラジャーの改良に関するも
のである。
[従来の技術] 芯材を用いたブラジャーとしては、実開昭54−54437
号、実開昭54−54438号に開示されたものがある。
これらは、ブラジャーのカップ部の下半分の周縁にス
テンレス等の金属線を装着して装着性や、形態保持能力
を維持することができるものである。
しかし、前記従来例のように単なる線材であっては撓
みの傾斜方向が一定せず、商品としての品質に問題点が
あった。
[発明が解決しようとする課題] 本発明は、かかる従来の問題点に鑑み、撓みの倒れ方
向を一定にして身体に密着し、着心地の良い、芯材を用
いたブラジャーを提供することを目的とするものであ
る。
[課題を解決するための手段] 上記の目的を達成するために、本発明による芯材を用
いたブラジャーによれば、ブラジャーのカップ部の下半
分の周縁部分に沿って装着され、カップ部の形態及び取
付装着性を向上させるための弾性材よりなる芯材を、当
該芯材の長手方向と直交する断面形状において、横長断
面の横軸に対する中心線C−Cより上の面積部分をAと
し、前記中心線C−Cより下部分にあって、一部半円形
に凹設された部分をBとし、B/Aの比率を0.2以上として
形成し、前記半円形凹設部を身体方向に向けて配置する
ようにしたことを特徴とするものである。
[作用] 横軸方向の中心線に対して、A面積と削除されたB面
積を作り、その比率を0.2以上とすること、半円形凹設
部を身体方向に向けて配置するようにしたことにより、
芯材の倒れ方向が常にカップの外側方向に限られるの
で、芯材を用いたブラジャーの商品価値が向上する。
[実施例] 以下、本発明になる芯材を用いたブラジャーにつき、
添付の図面により説明する。
第1図は、ブラジャーの芯材10を断面図として示した
もので、詳しくはブラジャーのカップ部周縁の下半分の
部分に装着され、カップ部の形態及び取付装着性を向上
させるための超弾性材よりなる芯材10であって、前記芯
材10はその断面形状において、横長断面を横軸に対する
中心線C−Cより上の面積部分をAとし、前記中心線C
−Cより下部分にあって、一部半円形に切削除去された
部分をBとし、B/Aの比率を0.2以上としたものである。
即ち、芯材10は長尺状のフープ材をダイス引き加工に
より引抜き、前記第1図の断面図のような形状に加工
し、次いで全体形状をU字状を曲折し、最後に形状記憶
処理して使用されるのであるが、このとき芯材の断面形
状をほぼC字状に加工することが重要である。
なお、超弾性材の材料としてはTi−Ni合金が使用さ
れ、記憶処理はやや低目の温度で処理される。
第1図には材料の横軸の中心位置にC−C線を示し、
これより上方の面積をAとし、下方の一部に切削した部
分をBとして示してあるが、ここでA部分は側方を曲面
にして、B部分を半円状に切削除去したのでほぼC字状
に形成した形状となっている。
そして、前記A及びBとの比率をB/Aとし、この値を
0.2以上とするには、第2図により先ず図(a)の断面
矩形の材料をダイスにかけ、図(B)により加工した場
合比率は0.1となり、更に図(C)により加工した場合
は比率が0.15となる。
更に図(D)により加工した場合には、比率が0.2と
なり、図(E)によれば比率は0.25となる。
このとき、中心線C−Cに対して平行部分を幾分か残
しておくことが好ましい。
これは後述する記憶処理の時に、材料を固定する場合
に必要とするのである。
前記説明の数字を図に示せば第3図となるのである
が、第4図以下によりまず説明をすれば、第4図はブラ
ジャーの芯材10で、両側面から圧力P、Pを与えれば、
当然内側に撓む。
この撓みはそれを側面から見た場合、第5図のように
ブラジャーのカップ部11の矢印に示すように外側方向に
撓んだときは、見ばえの関係上不良品となり、第6図の
ように、この撓みがカップ部の矢印に示すように内側方
向にたわんだときには、身体を押しつける状態となるの
で良品となる。
このように良品となるように、つまり第6図に示すよ
うに内側に撓むようにするために、第3図のように比率
は0.2以上が必要であり、これは第2図における図
(d)以上の加工を必要とすることになる。即ち、図に
おいて比率0.1のものは60%が内側に撓むに反し、比率
0.15のものは90%のものが内側となるが、0.2以上では
第6図のように100%が内側に撓んで商品としての品質
が保証できる。
従って、第2図により断面形状をC字状とし、かつ図
(d)以上の曲面をもった加工によって、B/Aの比率を
0.2以上とすることによりブラジャーのカップ部11の芯
材10としての品質が保証されるのである。
なお、ブラジャーのカップ部11に装着するときには、
その装着方向をC形状の凸部方向10aがカップ部11の外
側方向になるようにする。
これにより前記撓み方向が内側で、しかも一定方向が
保証されるのである。
[発明の効果] 以上説明したように、本発明によれば、全ての製品に
おいて外圧が与えられたとしても、芯材を用いたブラジ
ャーのカップ周縁部がカップ部の内側、即ち身体方向に
撓むので、より効果的に身体に密着し、着心地のよいブ
ラジャーを提供することができる。
更に、断面形状の外周に中心線に対して平行部分を残
す様に形成した芯材を用いることにすれば、芯材をカッ
プ部に装着縫いつける場合に作業がしやすくなり、芯材
を用いたブラジャーの縫製作業が能率的である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の芯材の断面図で比率を説明する図、 第2図(a)乃至第2図(e)は各々最も良い比率の断
面形状を作る過程を説明する図、 第3図は比率の変化と倒れ方向の比率を説明する図、 第4図は芯材を内側方向に圧力をかけたときの変形を説
明する図、 第5図は装着した芯材が矢印外方向にたわむ状態を説明
する図、 第6図は芯材を装着して矢印内側にたわむ状態を説明す
る図である。 10……ブラジャーの芯材 11……カップ部

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ブラジャーのカップ部の下半分の周縁部分
    に沿って装着され、カップ部の形態及び取付装着性を向
    上させるための弾性材よりなる芯材を、当該芯材の長手
    方向と直交する断面形状において、横長断面の横軸に対
    する中心線C−Cより上の面積部分をAとし、前記中心
    線C−Cより下部分にあって、一部半円形に凹設された
    部分をBとし、B/Aの比率を0.2以上として形成し、前記
    半円形凹設部を身体方向に向けて配置するようにしたこ
    とを特徴とする芯材を用いたブラジャー。
JP24140689A 1989-09-18 1989-09-18 芯材を用いたブラジャー Expired - Lifetime JP2873379B2 (ja)

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