JP3313029B2 - ブレストカップ保形用ボーン - Google Patents

ブレストカップ保形用ボーン

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JP3313029B2
JP3313029B2 JP21077196A JP21077196A JP3313029B2 JP 3313029 B2 JP3313029 B2 JP 3313029B2 JP 21077196 A JP21077196 A JP 21077196A JP 21077196 A JP21077196 A JP 21077196A JP 3313029 B2 JP3313029 B2 JP 3313029B2
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章 高津
磋利 神崎
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株式会社ダッチェス
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ブレストカップ
を有するブラジャー、ボディスーツ、フィットスリッ
プ、レオタード等のファンデーションや、水着等のその
他の衣類において、ブレストカップの形状を保持し、ま
た、ブレストの形をと整えるために用いられるブレスト
カップ保形用ボーンに関する。
【0002】従来、この種のブレストカップ保形用ボー
ンとしては、基本的には断面丸形状の、あるいは、断面
偏平形状の弾性線材を半円形状に湾曲させたものが使用
されているが、これを実際に衣類のカップ部に組み込ん
で着用すると、ブレストの下部側はこのボーンにより圧
迫され、また、ブレストの身体中心側や腋下側はボーン
の両端が食い込んだり、あるいは、ボーンの狭幅面側が
食い込み、着用感やブレスト保形性が必ずしも充分でな
い。
【0003】そこで、従来においても、このような着用
感やブレスト保形性を改善するために、例えば、身体に
接する側を内方として上面から見た半円状部のほぼ中央
部は基準面に対し身体の膨らみに合うように外方に湾曲
し、この中央底部から両端部に至る途中部分は基準面に
一致する平面となし、これら平面部から両端部よりの部
分は再び基準面から外方に湾曲させた湾曲形状を有する
もの(実公昭59−5683号公報及び実開平6−39
909号公報等)や、外側縁円弧状部分と下側縁円弧状
部分と内側縁円弧状部分とが実質的に平面状であり、内
側面がその内側下縁より内側上縁に向かって外方向に立
ち上がった傾斜面に形成された内面側傾斜形状のもの
(特公平4−47042号公報)等が提案されている。
【0004】しかしながら、上記何れのブレストカップ
保形用ボーンもこれを平面上に載置して上方からみた際
にその一端から他端までに捩れがなくて弾性線材の広幅
面がほぼ同じ幅で連続した形状になっており、これを衣
類のカップ部に組み込んで着用した際にはボーンの一端
が腋下側に引っ張られることにより半円形状のボーンの
両端が離れる方向に引っ張られて拡がり、この結果、特
に使用する弾性線材の断面形状が偏平であるとボーンの
弾性変形に基づく強い復元力が発生する。
【0005】このため、特に歩行や運動等の際にブレス
トが動いてボーンに対する衣類による腋下側への引張力
が作用したり作用しなかったりすると、そのたびにボー
ンにおける弾性変形に基づく復元力が作用したり作用し
なかったりすることになり、この結果、このボーンの腋
下側の端部やその一部が部分的に腋下に食い込むように
当たり、特に長時間に亘って歩行や運動等をする場合に
はボーンが当たっている腋下部分が痛くなる等、極めて
その着用感が損なわれることがある。
【0006】更に、従来のブレストカップ保形用ボーン
は、これを平面上に載置してその上方から中央底部、身
体中心側立部及び腋下側立部を水平方向移動自由な状態
で平面上に押しつけ、このボーンを略平坦にして得られ
る平坦基本形状が概ね略半円形状となっており、このた
めにこのボーンに所定の湾曲形状を付与すると、ブレス
トの下側を支えてブレスト形状を設定するその中央底部
の幅が必要以上に狭くなり、着用時のフィット感が損な
われる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明者ら
は、このような問題を解決すべく鋭意検討した結果、断
面偏平形状のボーンにおいて、単にブレスト下部側に位
置する中央底部とブレスト身体中心側に位置する身体中
心側立部及びブレスト腋下側に位置する腋下側立部とが
平面上から離れる方向に湾曲させるだけでなく、腋下側
立部には中央底部の略中心を基準にして45〜90°の
範囲でその正面が外側を向く方向に捩じれを付与し、か
つ、装身時には、腋下側立部がその捩れ形状に基づいて
優先的に弾性変形して拡開するように形成することによ
り、このボーンの腋下側立部がその略全長に亘って広幅
面で身体の腋下にフットし、これによって歩行や運動等
によりブレストが動いてもボーンの腋下側の端部やその
一部が部分的に腋下に食い込むようなことがなく、極め
て良好な着用感とブレスト保形性とが得られることを見
出し、本発明を完成した。
【0008】従って、本発明の目的は、特に腋下部にお
いてボーンの端部やその一部が部分的に当接して食い込
むようなことがなく、衣類に組み込んで長時間に亘り着
用し動き回っても、優れた着用感とブレスト保形性とが
得られるブレストカップ保形用ボーンを提供することに
ある。
【0009】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明は、断
面偏平形状の弾性線材を用いて形成され、この弾性線材
の広幅面側が正面Gとなるようにブレストカップの略下
側縁形状に湾曲させて形成されたブレストカップ保形用
ボーンであり、ブレスト下部側に位置する中央底部(B
D間)とブレスト身体中心側に位置する身体中心側立部
(AB間)及びブレスト腋下側に位置する腋下側立部
(DEF間)とが平面上から離れる方向に湾曲した湾曲
形状を有すると共に、上記中央底部の略中心(C点)を
基準にして少なくとも上記腋下側立部(DEF間)がそ
の始点(D点)から先端(F点)にかけて45〜90°
の範囲で正面Gが外側を向く方向に捩じれた捩れ形状を
有しており、装身時には、腋下側立部(DEF間)がそ
の捩れ形状に基づいて身体中心側立部(A〜B間)より
大きく弾性変形してこれら身体中心側立部先端(A点)
と腋下側立部先端(F点)との間が所定の範囲で拡開す
るブレストカップ保形用ボーンである。
【0010】本発明において、ボーンを形成する弾性線
材としては、それが広幅面と狭幅面とを有する断面偏平
形状であればよく、例えば断面長方形であっても、ま
た、断面楕円形であってもよい。また、このボーンを形
成する弾性線材の材質は、特に限定されるものではない
が、例えば形状記憶合金等の金属製であっても、また、
弾性に富む通常の樹脂や形状記憶樹脂等の合成樹脂製で
あっても、更に、形状記憶合金を芯材としてその周囲に
樹脂を一体成形した複合材料であってもよく、付与され
た形状が長期に亘って維持されることから形状記憶合金
やこの形状記憶材料を芯材とする複合材料等が好まし
い。
【0011】そして、本発明のワンヤボーンは、好適に
は、非装身時におけるその正面形状が略々短径に沿って
上半分を切除した略縦長半楕円形状であり、装身時には
弾性変形により拡開してその正面形状が略半円形状にな
るものであり、より好ましくは、非装身時から装身時に
おいて、その正面形状における身体中心側立部先端と腋
下側立部先端との間が0.3〜6cmの範囲で拡開する
ものがよい。これによって、ワンヤボーンはその程よい
弾力性によって適度なバネ性が付与され、これを衣類の
カップ部に組み込んで着用した装身時に、中央底部が無
理にブレスト下部を圧迫することなく、ブレストをその
両側から挟み込むようにして身体に良くフットすると共
に、優れたブレスト保形性が発揮される。
【0012】また、本発明においては、ボーンの腋下側
立部が、ボーンの中央底部の略中心を基準にして、その
始点から先端にかけて45〜90°の範囲で正面が略半
円形状の外側を向く方向に捩じれた捩れ形状を、好まし
くは中央底部の略中心から腋下側立部の始点にかけて4
0°以下の範囲で、また、腋下側立部の始点から先端に
かけて45〜90°の範囲で連続的に捩じれた捩れ形状
を有しており、これによって、衣類のカップ部に組み込
んで着用した際にボーンの一端が腋下側に引っ張られて
半円形状のボーンの両端が離れる方向に引っ張られて拡
がる際に、腋下側立部がその捩れ形状に基づいて優先的
に弾性変形して拡開し、また、この腋下側立部がそのほ
ぼ全長に亘ってその広幅面で身体の腋下にフィットし、
これによって断面偏平形状の弾性線材が穏やかに弾性変
形して強い復元力が発生するようなことがなく、また、
歩行や運動等によりブレストが動いてもボーンが弾性変
形してよく追従し、ボーンの端部やその一部が部分的に
当接して食い込むようなことがない。
【0013】ここで、腋下側立部の捩れ形状における捩
れの程度がボーンの中央底部の略中心を基準にして45
°より少ないと、着用時に弾性線材の断面偏平形状に基
づく強い復元力を緩和しきれずに着用感が損なわれるこ
とがあり、反対に、捩れの程度が90°を超えると、人
体の表面形状に逆らう形になり、かえってフィット性が
悪くなる。同様に、中央底部の略中心から腋下側立部の
始点までに40°を超えて捩れを付与した場合もフィッ
ト性が低下する。
【0014】そして、本発明のボーンは、これを平面上
に載置してその上方から中央底部、身体中心側立部及び
腋下側立部を水平方向移動自由な状態で平面上に押しつ
け、このボーンの湾曲形状及び捩れ形状を略平坦にして
得られる平坦基本形状が、中央底部を船底部とする偏平
な略船底形状であると共に、装身時にボーン又はその先
端側延長線が身体の胸囲線と交わる2点の間を結ぶ方向
に略一致して長径を有する略半楕円軌跡形状であり、こ
れに上述した湾曲形状と捩れ形状とが付与されてその全
体が略半円形状若しくは略々短径に沿って上半分を切除
した略縦長半楕円形状になっている。なお、装身時に身
体の胸囲線がボーンと交わるか否かはボーンの長さ次第
であり、ボーンの長さが短くて胸囲線とボーンとが直接
に交わらない場合には、ボーンの一方又は双方の先端側
を延長した場合に胸囲線と交わる2点を観念する。
【0015】ここで、上記略半楕円軌跡形状をなすボー
ンの平坦基本形状は、好ましくはその長径(DL )と短
径(DS )との比(DL /DS )が1.1〜1.5の範
囲であるのがよく、これによって、衣類のカップ部に組
み込んで着用した際にボーンの一端が腋下側に引っ張ら
れて拡がった際に、人体の形状に良く沿うようになって
ボーン全体がブレストの下側略半分にほぼ均一にフィッ
トするようになり、優れた着用感が生み出される。
【0016】本発明のボーンは、例えば合成樹脂で成形
する際に、必要な全体の基本形状と共に湾曲形状と捩れ
形状とを同時に付与してもよいほか、例えば形状記憶合
金からなる弾性線材を金型内にセットし、所定の加熱加
圧下に湾曲形状と捩れ形状とを付与する熱処理を行って
形成してもよく、更には、その平坦基本形状に略等しい
形状に成形された弾性線材に加熱下に所定の湾曲形状と
捩れ形状とを付与して形成してもよく、また、平板材か
ら打ち抜きプレスにより形成してもよく、結果的に少な
くとも湾曲形状と捩れ形状とが所定の程度に付与されて
いればよい。
【0017】なお、本発明のブレストカップ保形用ボー
ンについては、単にブレストの左右片側づつ別個に適用
されるタイプに限らず、上述した基本的な形状を維持し
て、左右のブレスト間に跨がって連続した略W形状に形
成してもよいほか、ベアトップ型ブラジャー等の衣類に
適用するために逆U字形状に形成してもよい。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、添付図面に示す実施例に基
づいて、本発明の実施の形態を説明する。 〔実施例〕図1は本発明の実施例に係るブレストカップ
保形用ボーン1が装着されたブラジャー(衣類)aを示
す正面説明図であり、ボーン1はブラジャーaのブレス
トカップ部bの略下側縁形状に沿って組み込まれてい
る。なお、この実施例に係るブラジャーaは、JIS
L4006(1987)のBカップ体型B70の規格に
適合するように設計されており、以下に示すボーン1の
大きさ、湾曲形状、捩れ形状等の寸法もこの規格のBカ
ップ体型B70に適するように設計されたものである。
【0019】このブレストカップ保形用ボーン1は、図
2〜図4に示すように、断面略長方形状の形状記憶合金
製弾性線材を用いて形成され(実際には図3に示されて
いるように断面略長円形若しくは略楕円形であるが、図
3以外では説明の都合上断面長方形に描かれている)、
この弾性線材の広幅面側が正面Gとなるようにブレスト
カップの略下側縁形状に沿って湾曲させて形成されてい
る。
【0020】この実施例において、ボーン1の正面形状
は、図2に詳細に描かれているように、非装身時には略
々短径に沿って上半分を切除した略縦長半楕円形状であ
り、また、装身時には弾性変形により拡開して略半円形
状となるように形成されている。そして、このボーン1
の大きさは、ボーン1が用いられる衣類の種類やそのサ
イズ等によって大きく異なるが、通常、その身体中心側
立部先端(A点)から腋下側立部先端(F点)までの全
長が10〜60cm、概ね15〜45cm、標準では1
5〜20cmであって、非装身時から装身時においてそ
の正面形状における身体中心側立部先端(A点)と腋下
側立部先端(F点)との間が概ね0.3〜6cm、好ま
しくは1.5〜2.5cmの範囲で拡開する。
【0021】また、このボーン1の湾曲形状は、このボ
ーン1をブレスト下部側に位置する中央底部(BD間、
角度α:約90〜120°)1aと、ブレスト身体中心
側に位置する身体中心側立部(AB間、角度β:約30
〜45°)1bと、ブレスト腋下側に位置する腋下側立
部(DEF間、角度γ:約30〜45°)1cとに分割
して考察した場合、B点とD点とが接地し、上記中央底
部(B〜D間)1a、身体中心側立部(AB間)1b及
び腋下側立部(DEF間)1cが平面上から離れる方向
に湾曲した形状になっており、ボーン1が用いられる衣
類の種類やそのサイズ、また、着用者の体形、胸部骨
格、胸囲寸法及びブレスト形状等によって大きく異なる
が、上記中央底部(BD間)1aの略中心C点での平面
からの離間距離Xは概ね0.5〜2cm、好ましくは
0.7〜0.8cmであり、A点での離間距離Yは概ね
0.1〜1cm、好ましくは0.2〜0.4cmであ
り、また、E点での離間距離Zは概ね0.3〜1.5c
m、好ましくは0.7〜0.8cmである。
【0022】そして、この実施例のボーン1は、図5か
ら図9に示すように、上記中央底部(BD間)1aの略
中心(C点)における正面Gが12°の角度で、身体中
心側立部(AB間)1bの始端(B点)における正面G
が28°の角度で、身体中心側立部(AB間)1bの先
端(A点)における正面Gが16°の角度で、腋下側立
部(DEF間)1cの始点(D点)における正面Gが6
4°の角度で、また、腋下側立部(DEF間)1cの先
端(F点)における正面Gが75°の角度で、それぞれ
略縦長半楕円形状の外側を向く方向に傾斜して捩じれた
捩れ形状を有しており、ブラジャーaのブレストカップ
部bに組み込んで身体に装身した際には、腋下側立部
(DEF間)1cがその捩れ形状に基づいて身体中心側
立部(AB間)1bより大きく弾性変形してこれら身体
中心側立部(AB間)1bの先端(A点)と腋下側立部
(DEF間)1cの先端(F点)との間が概ね1.5〜
2.5cmの範囲で拡開するようになっている。
【0023】図10は身体のアンダーブレストの位置に
おいてボーン1が変形する様子を模式的に描いたもので
あり、非装身時のボーン1の各点A〜Fは装身時に弾性
変形して拡開し、各点A’〜F’の位置にそれぞれ外側
に移動する。このとき、C点はほとんど位置の移動がな
く、腋下側立部(DEF間)1c側の変位量(DF−
D’F’)は身体中心側立部(AB間)1bの変位量
(AB−A’B’)に比べて大きく変位している。
【0024】この実施例のボーン1を組み込んだブラジ
ャーaは、これを上方からみた場合、図11(b)及び
(c)に示す従来タイプのボーン1’及び1”を組み込
んだブラジャーb及びcとは異なり、図11(a)に示
すように、左右一対のボーン1が形成する面が平面的で
はなくて立体的になり、ブレストカップ部の腋下側立部
が捩れ形状の大きさに応じて立ち上がって平らになら
ず、身頃部が平面上に置けない姿形状になる。
【0025】そして、この実施例のボーン1は、図12
に示すように、これを平面上に載置してその上方から中
央底部(BD間)、身体中心側立部(AB間)及び腋下
側立部(DEF間)を水平方向移動自由な状態で平面上
に押しつけ、このボーン1の湾曲形状及び捩れ形状を略
平坦にして得られる平坦基本形状が、装身時にボーン又
はその先端側延長線が胸囲線と交わる2点〔この実施例
の場合は、身体中心側立部(AB間)の先端(A点)と
腋下側立部(DEF間)の交点(E点)である〕の間を
結ぶ方向に略一致して長径を有する略半楕円軌跡形状と
なっており、中央底部(B〜D間)を船底とする偏平な
略船底形状になっている。
【0026】この実施例において、上記略半楕円軌跡形
状をなすボーン1の平坦基本形状は、その長径(DL
すなわち長さAOE)と短径(DS 、すなわち長さ2O
C)との比(DL /DS )が1.1〜1.5であり、ボ
ーン1の製造時には形状記憶合金の弾性線材で先ずこの
平坦基本形状を形成し、次いでこの形状記憶合金を加熱
下に所定の湾曲形状と捩れ形状とを付与して形成される
もので、この形状記憶合金の材質と付与された湾曲形状
及び捩れ形状とが相俟って優れた弾性変形をする。な
お、この実施例では、C点が長さABCDEの中間点に
位置しているが、長さABと長さDEとが必ずしも一致
しているとは限らないので、このC点は必ずしも長さA
BCDEの中間点に位置するとは限らない。
【0027】
【発明の効果】本発明のブレストカップ保形用ボーンに
よれば、その中央底部や腋下側立部及び身体中心側立部
の湾曲形状により身体のブレスト下側縁形状における凹
凸にフィットし、また、その腋下側立部の捩れ形状によ
りこの腋下側立部がその略全長に亘ってその広幅面で身
体の腋下にフットし、その着用感が著しく向上すると共
に、ブレスト保形性も向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は、本発明の実施例に係るブレストカッ
プ保形用ボーンが装着されたブラジャーの正面説明図で
ある。
【図2】 図2は、図1で用いられているブレストカッ
プ保形用ボーンの正面説明図である。
【図3】 図3は、図2のボーンの斜視図である。
【図4】 図4は、図2のボーンを平面上に載置して下
から見た下面説明図である。
【図5】 図5は、図2のボーンのA点における断面説
明図である。
【図6】 図6は、図2のボーンのB点における断面説
明図である。
【図7】 図7は、図2のボーンのC点における断面説
明図である。
【図8】 図8は、図2のボーンのD点における断面説
明図である。
【図9】 図9は、図2のボーンのE点における断面説
明図である。
【図10】 図10は、図2のボーンを装身した際にお
ける変形する様子を模式的に示す説明図である。
【図11】 図11は、従来のボーンが組み込まれたブ
ラジャー(b)及び(c)と本発明のボーンが組み込ま
れた図1のブラジャー(a)とをそれぞれ上方から見た
時の形状を模式的に示す上面説明図である。
【図12】 図12は、図2のボーンの平坦基本形状を
示す説明図である。
【符号の説明】
1…ブレストカップ保形用ボーン、1a…中央底部(B
D間)、1b…身体中心側立部(AB間)、1c…腋下
側立部(DEF間)、X…C点での平面からの離間距
離、Y…A点での平面からの離間距離、Z…E点での平
面からの離間距離、a…ブラジャー(衣類)、b…ブレ
ストカップ部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実開 平2−33206(JP,U) 特公 平4−47042(JP,B2) 実公 昭59−5683(JP,Y2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A41C 1/00 - 5/00

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 断面偏平形状の弾性線材を用いて形成さ
    れ、この弾性線材の広幅面側が正面Gとなるようにブレ
    ストカップの略下側縁形状に湾曲させて形成されたブレ
    ストカップ保形用ボーンであり、ブレスト下部側に位置
    する中央底部(BD間)とブレスト身体中心側に位置す
    る身体中心側立部(AB間)及びブレスト腋下側に位置
    する腋下側立部(DEF間)とが平面上から離れる方向
    に湾曲した湾曲形状を有すると共に、上記中央底部の略
    中心(C点)を基準にして少なくとも上記腋下側立部
    (DEF間)がその始点(D点)から先端(F点)にか
    けて45〜90°の範囲で正面Gが外側を向く方向に捩
    じれた捩れ形状を有しており、装身時には、腋下側立部
    (DEF間)がその捩れ形状に基づいて身体中心側立部
    (A〜B間)より大きく弾性変形してこれら身体中心側
    立部先端(A点)と腋下側立部先端(F点)との間が所
    定の範囲で拡開することを特徴とするブレストカップ保
    形用ボーン。
  2. 【請求項2】 ボーンは、非装身時にはその正面形状が
    略々短径に沿って上半分を切除した略縦長半楕円形状で
    あり、装身時には弾性変形により拡開してその正面形状
    が略半円形状になることを特徴とする請求項1に記載の
    ブレストカップ保形用ボーン。
  3. 【請求項3】 ボーンは、非装身時から装身時におい
    て、その正面形状における身体中心側立部先端(A点)
    と腋下側立部先端(F点)との間が0.3〜6cmの範
    囲で拡開する請求項1又は2に記載のブレストカップ保
    形用ボーン。
  4. 【請求項4】 ボーンの捩れ形状は、その中央底部の略
    中心(C点)を基準にして、腋下側立部(DEF間)が
    その始点(D点)から先端(F点)にかけて45〜90
    °の範囲で正面Gが略縦長半楕円形状の外側を向く方向
    に連続的に捩じれていると共に、身体中心側立部(AB
    間)がその始点(B点)から先端(A点)にかけて40
    °以下の範囲で正面Gが略縦長半楕円形状の外側を向く
    方向に連続的に捩じれている請求項1〜3の何れかに記
    載のブレストカップ保形用ボーン。
  5. 【請求項5】 ボーンは、平面上に載置してその上方か
    ら中央底部(BD間)、身体中心側立部(AB間)及び
    腋下側立部(DEF間)を水平方向移動自由な状態で平
    面上に押しつけ、このボーンの湾曲形状及び捩れ形状を
    略平坦にして得られる平坦基本形状は、中央底部(BD
    間)が偏平な略船底形状であると共に、装身時にボーン
    又はその先端側延長線が胸囲線と交わる2点〔身体中心
    側立部(AB間)の先端(A点)と腋下側立部(DEF
    間)の交点(E点)〕の間を結ぶ方向に略一致して長径
    を有する略半楕円軌跡形状である請求項1〜4の何れか
    に記載のブレストカップ保形用ボーン。
  6. 【請求項6】 略半楕円軌跡形状をなすボーンの平坦基
    本形状は、その長径(DL )と短径(DS )との比(D
    L /DS )が1.1〜1.5の範囲である請求項5に記
    載のブレストカップ保形用ボーン。
  7. 【請求項7】 ボーンは、その平坦基本形状に略等しい
    形状に成形された弾性線材に加熱下に所定の湾曲形状と
    捩れ形状とを付与して形成された請求項5又は6に記載
    のブレストカップ保形用ボーン。
JP21077196A 1996-08-09 1996-08-09 ブレストカップ保形用ボーン Expired - Lifetime JP3313029B2 (ja)

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