JP2871393B2 - プラスチック成形用金型におけるバリ排出方法及びバリ排出機構を備えたプラスチック成形用金型 - Google Patents

プラスチック成形用金型におけるバリ排出方法及びバリ排出機構を備えたプラスチック成形用金型

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、プラスチック成形用金
型におけるバリ排出方法及びバリ排出機構を備えたプラ
スチック成形用金型に関するものである。
【0002】
【従来技術】例えば、熱硬化性樹脂の射出成形におい
て、成形材料が金型の隙間に流れ出て硬化したバリは、
成形後の金型表面に付着して残置しやすい。このバリを
金型から除去せずに次の成形工程へ移行すると、金型の
型締めの状態での金型精度が悪くなる。また、このバリ
が次工程の成形材料の中に混入し、成形品の表面に浮き
出るとバリかみ不良品となる。このように金型に残置し
たバリは成形品の寸法誤差や外観等、製品の品質的価値
を低下させる原因となっている。従来、金型に残置した
バリの除去方法としては、図7に示すように成形機や金
型の外部に設置したエアーブローシステム、或いは成形
作業者のエアーガンによるエアーブローに頼っていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記バリの除
去方法には次の課題があった。 (1)図7に示すように成形品の立ち上り寸法が高くエ
アーブローをする位置が奥深い場合は、金型外部からの
エアーブローのみではバリの除去は困難で、金型内に残
りやすい。 (2)成形作業者により、成形工程の一サイクル毎にエ
アーブローによるバリ取り作業を行なっていたのでは、
プラスチック成形工程の自動化は困難である。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に講じた本発明の手段は次のとおりである。第1の発明
にあっては、成型品を離型させた後のキャビティー部内
において、エジェクターピンに設けられエジェクターピ
ンの押進方向とは逆方向かつ斜めに拡がる方向にエアー
を吹き出すエアー吹き出し口からキャビティー部の奥側
へ向けエアーブローを行い、キャビティー部内壁に残存
しているバリを除去し、このバリをエジェクターピンの
押進方向に開口している離型口から排出するようにした
ことを特徴とする、 プラスチック成形用金型におけるバ
リ排出方法である。
【0005】第2の発明にあっては、キャビティー部内
で成型された成型品を離型口側へ押し出して離型させる
ための進退自在なエジェクターピンを備えたプラスチッ
ク成形用金型であって、 上記エジェクターピンは、 エジ
ェクターピンの押進方向とは逆方向かつ斜めに拡がる方
向にエアーを吹き出し、上記キャビティー部の奥側へ向
けエアーブローを行うためのエアー吹き出し口を有して
いることを特徴とする、バリ排出機構を備えたプラスチ
ック成形用金型である。
【0006】(作用) エジェクターは、 型開きストロークの終わりにエジェク
タープレート前進に伴って製品を金型から突き出す。こ
のプラスチック成形品の突き出し工程途中において、金
型内に残置したバリを成形作業者のエアーガンや、成形
機設置のエアーブローシステムに頼らずエジェクターピ
ンから吹き出される空気で金型内部よりエアーブローす
ることで、バリ排出の効率がよくなり、成形の自動化が
容易となる。これに伴いバリの影響による成形品寸法の
変動、及びバリかみなどの成形不良率を低減できる。
【0007】
【実施例】本発明を図面に示した実施例に基づき更に詳
細に説明する。図1はエジェクターピンを組み込んだ金
型の構造を示す断面図である。図1において、固定側型
板1は固定側のキャビティを構成している。固定側型板
1には所定の角度をもってアンギェラピン5が突設して
ある。可動側型板2には、可動側キャビティ3及びスラ
イドキャビティ4が組み込まれている。可動側キャビテ
ィ3は可動側のキャビティ部を構成し、スライドキャビ
ティ4は可動側のアンダーカット部のキャビティを構成
する。アンギェラピン5は金型開閉時にスライドキャビ
ティ4をスライドさせる。エジェクターピン6は成形品
の突き出しとキャビティ内のエアーブローをする。エジ
ェクターピン6については後で説明する。
【0008】エジェクタープレート(上)7には、エジ
ェクターピン6が突き出し可能に嵌め入れてある。エジ
ェクタープレート(下)8には、エジェクターピン6が
取り付けてある。エジェクターピン6の取り付け部とエ
ジェクタープレート(下)8の間にはOリング11が配
設してあり、エジェクターピン6とエジェクタープレー
ト(下)8の接面部からのエアー漏れを防ぐようにして
いる。エジェクタープレート(下)8には、エアー源
(図示省略)から送られてきた圧縮空気をエジェクター
ピン6内に導くエアー穴12が設けてある。スペーサー
9はエジェクタープレート7、8を装置するスペースを
設けている。可動側取付板10は可動側部分を成形機に
取り付ける機能を有する。なお、符号14はキャビティ
ー部、符号15は離型口であり、符号13はキャビティ
ー部14で成型される成形品である。
【0009】図2は図1の要部拡大断面図で、成形材料
を射出する前を示しており、エジェクターピンは戻りの
状態にある。熱硬化性樹脂の成形金型において、成形後
に金型より成形品13を突き出すエジェクターピン6の
内部には、エアーを通す為の中空のエアー穴60が軸方
向に設けてある。また、エジェクターピン6の外周面に
は、エアー穴60と連通している所要数のエアーの吹き
出し口61が設けてある。このエジェクターピン6のエ
アー穴60は先端部が閉塞されている止り穴になってお
り、金型外のエアー源より供給されたエアーをエアー吹
き出し口61まで繋げる。
【0010】エアー吹き出し口61は、キャビティ部1
内に残ったバリを吹き飛ばす。このためエアー穴60
の大きさについては極力大きくし、エアー吹き出し口6
1の大きさについては、エアーの吹き出し速度を高める
為に、エアー穴60より若干小さくするのが一般的であ
る。エジェクターピン6のエアー吹き出し口61の位置
は、可動側型板2のエジェクター摺動部21を避けると
共に、キャビティ部14内面より極力遠ざけ、射出され
た成形材料でエアー吹き出し口61が詰まらないように
する必要がある。しかし、成形品13を突き出す時は、
エアー吹き出し口61がキャビティ部14内を往復し、
キャビティ部14内に残ったバリを金型外へ吹き出すよ
うにしなければならない。よって、エジェクターピン6
におけるエアー吹き出し口61の位置、角度、大きさ、
穴数等は金型固有のものである。
【0011】図3は突き出し工程において、エジェクタ
ーピンが成形品を突き出した後の状態を示す説明図であ
る。エアーブローは、通常、エジェクト開始と同時に始
まり、突き出し及び戻り工程中は継続して行われる。
の際のエアー吹き出し口61からのエアーブローによ
り、キャビティ部14内に残ったバリは金型外へ排出さ
れる。この突き出し工程を数回繰り返すことは、バリ排
出について有効である。
【0012】(作 用) 図4ないし図6は成形時の金型の作動状態を示す説明図
である。図4は射出完了の状態を示している。図5は金
型開きが完了し、成形品の突き出し待機状態を示してい
る。また、図6は成形品の突き出し開始と同時にエアー
ブロ−を開始して金型内のバリをブローし金型外へ排出
させる状態を示している。図4ないし図6を参照して本
実施例の作用を説明する。図4に示すように、成形材料
の射出工程が終ると図5に示すように固定側型板1と可
動側型板2が開く。つまり金型が開き、成形品13が取
り出される状態となる。金型が開くとエジェクタープレ
ート7、8が移動し、それに伴いエジェクターピン6が
キャビティ内に突出して成形品13を突き出す。
【0013】エアーブローはエジェクト工程の開始と同
時に始まり、突き出し及び戻り工程中は継続して行われ
る。エジェクターピン6がキャビティ部14内に突出す
るとエアー吹き出し口61からエアーが吹き出され、
ャビティ部14内に残ったバリは図3及び図6に示すよ
うに、金型外へ排出される。なお、本発明は図示の実施
例に限定されるものではなく、特許請求の範囲の記載内
において種々の変形が可能である。
【0014】
【発明の効果】本発明は上記構成を備え、次の効果を奏
する。 (a)成形品取り出し工程途中において、金型内に残置
したバリを金型内部よりエアーブローすることで、バリ
排出の効率がよくなり、プラスチック成形の自動化が容
易となる。 (b)バリの影響による成形品寸法の変動、及びバリか
みなどの成形不良率の低減も可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】エジェクターピンを組み込んだ金型の構造を示
す断面図である。
【図2】図1の要部拡大断面図で、成形材料を射出する
前を示しており、エジェクターピンは戻りの状態にあ
る。
【図3】突き出し工程において、エジェクターピンが成
形品を突き出した後の状態を示す説明図である。
【図4】成形時の金型の作業状態を示す説明図で、射出
完了の状態を示している。
【図5】成形時の金型の作業状態を示す説明図で、金型
開きが完了し、成形品の突き出し待機状態を示してい
る。
【図6】成形時の金型の作業状態を示す説明図で、成形
品の突き出し開始と同時にエアーブロ−を開始し、金型
内のバリをブローし金型外へ排出させる状態を示してい
る。
【図7】成形作業者のエアーガンによるバリ除去の状態
を示す説明図である。
【符号の説明】14 キャビティ部 15 離型口 6 エジェクターピン 61 エアー吹き出し口
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B29C 45/40 - 45/44 B29C 33/44 B29C 33/72

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 成型品を離型させた後のキャビティー部
    (14)内において、エジェクターピン(6) に設けられエジ
    ェクターピン(6) の押進方向とは逆方向かつ斜めに拡が
    る方向にエアーを吹き出すエアー吹き出し口(61)からキ
    ャビティー部(14)の奥側へ向けエアーブローを行い、キ
    ャビティー部(14)内壁に残存しているバリを除去し、こ
    のバリをエジェクターピン(6) の押進方向に開口してい
    る離型口(15)から排出するようにしたことを特徴とす
    る、 プラスチック成形用金型におけるバリ排出方法。
  2. 【請求項2】 キャビティー部(14)内で成型された成型
    品を離型口(15)側へ押し出して離型させるための進退自
    在なエジェクターピン(6) を備えたプラスチック成形用
    金型であって、 上記エジェクターピン(6) は、 エジェクターピン(6) の押進方向とは逆方向かつ斜めに
    拡がる方向にエアーを吹き出し、上記キャビティー部(1
    4)の奥側へ向けエアーブローを行うためのエアー吹き出
    し口(61)を有していることを特徴とする、 バリ排出機構を備えたプラスチック成形用金型。
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