JP2868941B2 - 竪型炉の羽口粉粒体吹込方法 - Google Patents
竪型炉の羽口粉粒体吹込方法Info
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- JP2868941B2 JP2868941B2 JP3288617A JP28861791A JP2868941B2 JP 2868941 B2 JP2868941 B2 JP 2868941B2 JP 3288617 A JP3288617 A JP 3288617A JP 28861791 A JP28861791 A JP 28861791A JP 2868941 B2 JP2868941 B2 JP 2868941B2
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Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は高炉あるいは多段羽口を
有する溶融還元炉などの竪型炉の羽口粉粒体吹込方法に
関する。
有する溶融還元炉などの竪型炉の羽口粉粒体吹込方法に
関する。
【０００２】
【従来の技術】近年、高炉操業においては、安価な原燃
料の利用による銑鉄コストの低減や溶銑成分の制御を目
的として高炉羽口からの粉粒体吹込操業が実施されてい
る。また竪型のコークス充填層炉を用いたいわゆる溶融
還元炉の操業においても、原料として粉状の鉄鉱石もし
くはその他の金属酸化物粉を羽口から吹込むのが一般的
である。竪型炉の羽口への粉粒体吹込は、図２に示すよ
うに、羽口１１に連接されたブローパイプ９から各羽口
につき１本の粉粒体吹込ランス１３を挿入して行うのが
一般的である。また粉粒体の多量吹込を実現するため
に、羽口を上下２段に配置し、上段羽口と下段羽口との
両方から粉粒体を吹込む方法（特開平３−３９４０７号
公報）や、各羽口に粉粒体吹込ランスを２本配設する方
法が提案されている。
料の利用による銑鉄コストの低減や溶銑成分の制御を目
的として高炉羽口からの粉粒体吹込操業が実施されてい
る。また竪型のコークス充填層炉を用いたいわゆる溶融
還元炉の操業においても、原料として粉状の鉄鉱石もし
くはその他の金属酸化物粉を羽口から吹込むのが一般的
である。竪型炉の羽口への粉粒体吹込は、図２に示すよ
うに、羽口１１に連接されたブローパイプ９から各羽口
につき１本の粉粒体吹込ランス１３を挿入して行うのが
一般的である。また粉粒体の多量吹込を実現するため
に、羽口を上下２段に配置し、上段羽口と下段羽口との
両方から粉粒体を吹込む方法（特開平３−３９４０７号
公報）や、各羽口に粉粒体吹込ランスを２本配設する方
法が提案されている。
【０００３】一方、迅速な炉調整のために粉粒体吹込ラ
ンスを二重管とし、一方の管から酸素を他方の管からは
炭材を同時に吹込む方法がある。（特開昭５９−２８１
０９３号公報）。また、操業条件によっては吹込まれた
粉粒体の一部が未溶解となり、羽口先等に付着成長する
ことがあるため、この付着物の除去装置（実開平３−１
４１３８号公報）を装備する場合もある。
ンスを二重管とし、一方の管から酸素を他方の管からは
炭材を同時に吹込む方法がある。（特開昭５９−２８１
０９３号公報）。また、操業条件によっては吹込まれた
粉粒体の一部が未溶解となり、羽口先等に付着成長する
ことがあるため、この付着物の除去装置（実開平３−１
４１３８号公報）を装備する場合もある。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】粉粒体吹込ランス１本
あたりの粉粒体吹込量が増加した場合、あるいは熱風の
量や温度の変動（低下）が生じた場合などに、吹込まれ
た粉粒体の一部が未溶解となり、粉粒体吹込ランスの周
囲あるいは羽口先に未溶解の粉粒体が付着、成長するこ
とがあり、甚しい場合には粉粒体の吹込を中断せざるを
得なくなることがあった。
あたりの粉粒体吹込量が増加した場合、あるいは熱風の
量や温度の変動（低下）が生じた場合などに、吹込まれ
た粉粒体の一部が未溶解となり、粉粒体吹込ランスの周
囲あるいは羽口先に未溶解の粉粒体が付着、成長するこ
とがあり、甚しい場合には粉粒体の吹込を中断せざるを
得なくなることがあった。
【０００５】これを解決するために、羽口先の付着物を
機械的に除去する技術が実開平３−１４１３８号公報に
開示されているが、装置化が必要である上に、粉粒体の
吹込を１時的に中断した上で付着物を除去しなければな
らないという問題があった。一方、機械によらない付着
物の除去方法として、２重管ランスを用いて一方の管か
ら酸素を他方の管から粉粒体を吹込むことを利用するこ
ともできるが、粉粒体吹込ランスの構造が複雑となる
上、ランスの重量が重くなり、取扱いにくいという問題
があった。
機械的に除去する技術が実開平３−１４１３８号公報に
開示されているが、装置化が必要である上に、粉粒体の
吹込を１時的に中断した上で付着物を除去しなければな
らないという問題があった。一方、機械によらない付着
物の除去方法として、２重管ランスを用いて一方の管か
ら酸素を他方の管から粉粒体を吹込むことを利用するこ
ともできるが、粉粒体吹込ランスの構造が複雑となる
上、ランスの重量が重くなり、取扱いにくいという問題
があった。
【０００６】本発明は、これらの問題点を解決した羽口
粉粒体吹込方法を提供することを目的とする。
粉粒体吹込方法を提供することを目的とする。
【０００７】
【課題を解決するための手段】本発明は、竪型炉の羽口
に羽口１個につきそれぞれ２本の粉粒体吹込ランスを配
設し、一方の粉粒体吹込ランスから酸化鉄粉又は微粉炭
を吹込みながら、他方の粉粒体吹込ランスから支燃性ガ
スと粉粒体とを定期的に交互に切替えて供給することを
特徴とする竪型炉の羽口粉粒体吹込方法である。
に羽口１個につきそれぞれ２本の粉粒体吹込ランスを配
設し、一方の粉粒体吹込ランスから酸化鉄粉又は微粉炭
を吹込みながら、他方の粉粒体吹込ランスから支燃性ガ
スと粉粒体とを定期的に交互に切替えて供給することを
特徴とする竪型炉の羽口粉粒体吹込方法である。
【０００８】ここで竪型炉としては、高炉あるいは多段
羽口を有する溶融還元炉等を指称する。また酸化鉄粉と
しては酸化鉄分を含む粉粒体、例えば鉄鉱石粉や、高
炉、転炉、圧延工程で発生したダストなどを指してい
る。また支撚性ガスとは酸素、酸素富化空気などをい
う。
羽口を有する溶融還元炉等を指称する。また酸化鉄粉と
しては酸化鉄分を含む粉粒体、例えば鉄鉱石粉や、高
炉、転炉、圧延工程で発生したダストなどを指してい
る。また支撚性ガスとは酸素、酸素富化空気などをい
う。
【０００９】
【作用】本発明によれば、羽口にそれぞれ粉粒体吹込ラ
ンスを２本配設し、一方のランスから粉粒体を吹込みな
がら他方のランスから酸素等の支燃性ガスを供給するよ
うにしたので、粉粒体の吹込みを中断することなく支燃
性ガスによって容易に羽口先に付着した粉粒体の付着物
を除去することができる。
ンスを２本配設し、一方のランスから粉粒体を吹込みな
がら他方のランスから酸素等の支燃性ガスを供給するよ
うにしたので、粉粒体の吹込みを中断することなく支燃
性ガスによって容易に羽口先に付着した粉粒体の付着物
を除去することができる。
【００１０】
【実施例】図３は本発明による２段羽口を有する溶融還
元炉における羽口粉粒体吹込方法を示すブロック図であ
る。酸化鉄粉は酸化鉄粉貯槽１に貯蔵された後、計量ホ
ッパ３に投入され、フラックスはフラックス貯槽２に貯
蔵された後、同様に計量ホッパ３に投入される。計量ホ
ッパ３では酸化鉄粉とフラックスの各々を秤量した後、
混合用ガス４で２種の原料を混合する。この混合物は吹
込タンク５に導入される。
元炉における羽口粉粒体吹込方法を示すブロック図であ
る。酸化鉄粉は酸化鉄粉貯槽１に貯蔵された後、計量ホ
ッパ３に投入され、フラックスはフラックス貯槽２に貯
蔵された後、同様に計量ホッパ３に投入される。計量ホ
ッパ３では酸化鉄粉とフラックスの各々を秤量した後、
混合用ガス４で２種の原料を混合する。この混合物は吹
込タンク５に導入される。
【００１１】吹込タンク５では図示しない配管によりタ
ンク内を加圧して、吹込タンク５内の粉粒体を流動化す
る。流動化された粉粒体はキャリアガス６、７により吹
込タンク５内から送出される。キャリアガス６、７によ
り輸送された酸化鉄粉とフラックスとの混合粉は、粉粒
体吹込ランス１３ａ、１３ｂから羽口１１内に噴出し、
上段ブローパイプ９と上段羽口１１内を通過する熱風と
共に上段羽口１１より溶融還元炉１４内に吹込まれる。
ここで熱風は加熱した空気又は加熱した酸素富化空気で
ある。また酸素８を供給する配管がキャリアガス６、７
の配管に結合されている。
ンク内を加圧して、吹込タンク５内の粉粒体を流動化す
る。流動化された粉粒体はキャリアガス６、７により吹
込タンク５内から送出される。キャリアガス６、７によ
り輸送された酸化鉄粉とフラックスとの混合粉は、粉粒
体吹込ランス１３ａ、１３ｂから羽口１１内に噴出し、
上段ブローパイプ９と上段羽口１１内を通過する熱風と
共に上段羽口１１より溶融還元炉１４内に吹込まれる。
ここで熱風は加熱した空気又は加熱した酸素富化空気で
ある。また酸素８を供給する配管がキャリアガス６、７
の配管に結合されている。
【００１２】本実施例では、図１に示すように、内径２
５ｍｍの粉粒体吹込ランス１３ａ、１３ｂを上段羽口１
１にそれぞれ２本配設して通常は両方のランスから粉粒
体を吹込み、羽口前レースウェイ１５内にて溶融させて
いる。粉粒体吹込中に上段羽口での吹込状況を監視し、
付着物１７が生成した時には、一方のランス１３ａから
の粉粒体の供給を停止すると同時にキャリアガス６を停
止し、支燃性ガスである酸素８を供給した。このとき、
他方のランス１３ｂの粉粒体吹込は継続した。この結
果、付着物１７及び吹込粉粒体１６の溶融が促進され、
付着物１７が除去されるのが確認された。また、定期的
に粉粒体吹込と酸素供給を切替えることにより、付着物
１７の生成を防止することができる。
５ｍｍの粉粒体吹込ランス１３ａ、１３ｂを上段羽口１
１にそれぞれ２本配設して通常は両方のランスから粉粒
体を吹込み、羽口前レースウェイ１５内にて溶融させて
いる。粉粒体吹込中に上段羽口での吹込状況を監視し、
付着物１７が生成した時には、一方のランス１３ａから
の粉粒体の供給を停止すると同時にキャリアガス６を停
止し、支燃性ガスである酸素８を供給した。このとき、
他方のランス１３ｂの粉粒体吹込は継続した。この結
果、付着物１７及び吹込粉粒体１６の溶融が促進され、
付着物１７が除去されるのが確認された。また、定期的
に粉粒体吹込と酸素供給を切替えることにより、付着物
１７の生成を防止することができる。
【００１３】
【発明の効果】本発明では、羽口にそれぞれ２本配設し
た粉粒体吹込ランスの一方から粉粒体を吹込みながら、
他方から酸素等の支燃性ガスを供給するようにしたの
で、未溶解の粉粒体による付着物を粉粒体吹込を停止す
ることなく容易に除去することができるようになった。
た粉粒体吹込ランスの一方から粉粒体を吹込みながら、
他方から酸素等の支燃性ガスを供給するようにしたの
で、未溶解の粉粒体による付着物を粉粒体吹込を停止す
ることなく容易に除去することができるようになった。
【００１４】また、粉粒体吹込と酸素供給とを定期的に
切替えることにより、粉粒体の溶解が促進され、付着物
の生成を防止できるだけでなく、粉粒体の多量吹込もで
きるようになる。
切替えることにより、粉粒体の溶解が促進され、付着物
の生成を防止できるだけでなく、粉粒体の多量吹込もで
きるようになる。
【図１】本発明方法の実施に用いる２本の粉粒体吹込ラ
ンスを配設した羽口の断面図である。
ンスを配設した羽口の断面図である。
【図２】従来の一般的羽口粉粒体吹込を示す図である。
【図３】本発明の実施例に用いた粉粒体吹込ブロック図
である。
である。
１ 酸化鉄粉貯槽 ２ フラックス貯槽 ３ 計量ホッパ ４ 混合用ガス ５ 吹込タンク ６、７ キャリアガス ８ 酸素 ９ 上段ブローパイプ １０ 下段ブローパイプ １１ 上段羽口 １２ 下段羽口 １３ 粉粒体吹込ランス １４ 溶融還元炉 １５ レースウェイ １６ 粉粒体 １７ 付着物
フロントページの続き (72)発明者 児子 精祐 千葉市川崎町１番地 川崎製鉄株式会社 千葉製鉄所内 (56)参考文献 特開 昭62−192509（ＪＰ，Ａ) 特開 平５−112806（ＪＰ，Ａ) (58)調査した分野(Int.Cl.6，ＤＢ名) C21B 5/00 319 - 320 C21B 7/00 308 - 311
Claims (1)
- 【請求項１】 竪型炉の羽口に羽口１個につき２本の粉
粒体吹込ランスを配設し、一方の粉粒体吹込ランスから
酸化鉄粉又は微粉炭を吹込みながら、他方の粉粒体吹込
ランスから支燃性ガスと粉粒体とを定期的に交互に切替
えて供給することを特徴とする竪型炉の羽口粉粒体吹込
方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3288617A JP2868941B2 (ja) | 1991-11-05 | 1991-11-05 | 竪型炉の羽口粉粒体吹込方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3288617A JP2868941B2 (ja) | 1991-11-05 | 1991-11-05 | 竪型炉の羽口粉粒体吹込方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05125412A JPH05125412A (ja) | 1993-05-21 |
| JP2868941B2 true JP2868941B2 (ja) | 1999-03-10 |
Family
ID=17732521
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3288617A Expired - Fee Related JP2868941B2 (ja) | 1991-11-05 | 1991-11-05 | 竪型炉の羽口粉粒体吹込方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2868941B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US8535410B1 (en) * | 2012-04-24 | 2013-09-17 | John D. Lynn | Blast furnace cooling method to increase steel production and reduce cost in a basic oxygen furnace |
| US9938593B2 (en) | 2013-04-03 | 2018-04-10 | Jfe Steel Corporation | Blast furnace operation method |
| AU2014250568B2 (en) | 2013-04-03 | 2016-09-15 | Jfe Steel Corporation | Blast furnace operation method and lance |
Family Cites Families (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS62192509A (ja) * | 1986-02-17 | 1987-08-24 | Kobe Steel Ltd | 高炉の微粉炭吹込み方法 |
| JPH05112806A (ja) * | 1991-10-21 | 1993-05-07 | Nkk Corp | 高炉への微粉炭の吹込み方法 |
-
1991
- 1991-11-05 JP JP3288617A patent/JP2868941B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH05125412A (ja) | 1993-05-21 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 19980623 |
|
| A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 19981215 |
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