JP2868705B2 - 光ケーブルの接続部余長処理方法および余長処理構造 - Google Patents

光ケーブルの接続部余長処理方法および余長処理構造

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JP2868705B2
JP2868705B2 JP7045319A JP4531995A JP2868705B2 JP 2868705 B2 JP2868705 B2 JP 2868705B2 JP 7045319 A JP7045319 A JP 7045319A JP 4531995 A JP4531995 A JP 4531995A JP 2868705 B2 JP2868705 B2 JP 2868705B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光ケーブルの接続部余
長処理方法および余長処理構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】対向する2本の光ファイバに収納された
複数の光ファイバ心線を、光ファイバ心線の先端に設け
られた光コネクタで結合する場合、各光ケーブル端末か
ら導かれた光ファイバ心線の端部までの長さにバラツキ
があるため、長さのバラツキを吸収して全ての光コネク
タの結合を行なうために、従来より光ファイバ心線に余
長を残してコネクタを取り付けている。
【0003】図9は、本発明の先行技術であり、本発明
者らが先に特願平5−354217号において提案した
接続部余長処理方法の説明図である。図中、31は光ケ
ーブル、32は光ファイバテープ心線束、33はコネク
タ結合体、34はコネクタ結合体固定部材、35は光ケ
ーブル係止部、36は接続箱、37は中間部材である。
2本の光ケーブル31が光ケーブル係止部35で係止さ
れ、接続箱36に固定されている。光ケーブル31の端
末から、多数の光ファイバテープ心線が引き出されてい
る。光ファイバテープ心線は、接続するために必要な長
さよりも余分に引き出される。この光ファイバテープ心
線を複数枚、例えば、5枚ごとに積層し、熱収縮チュー
ブを用いて束ねて、光ファイバテープ心線束32を構成
している。
【0004】光ファイバテープ心線束32の先端には、
コネクタ結合体33が設けられている。このコネクタ結
合体33は、光ファイバテープ心線束32を構成する各
光ファイバテープ心線の先端に設けられた光コネクタを
結合したものである。それぞれの光ケーブル31から引
き出された光ファイバテープ心線束32のコネクタ結合
体33は、中間部材37を介して結合されている。結合
されたコネクタ結合体33は、コネクタ結合体固定部材
34に固定されている。このとき、コネクタ結合体33
につながっている光ファイバテープ心線束32は、光ケ
ーブル端末から一度コネクタ結合体固定部材34の脇を
通り越し、反転してコネクタ結合体固定部材34に至る
ように配置されている。
【0005】コネクタ結合体固定部材34と、光ケーブ
ル31の光ケーブル端末の間の空間は、他方の光ケーブ
ル31から引き出された光ファイバテープ心線束32が
折り返す領域となる。コネクタ結合体固定部材34を接
続箱36の略中央に配置することにより、各光ケーブル
31に対してほぼ等しい折り返しのための空間が提供さ
れている。
【0006】光ケーブル31の接続作業としては、光ケ
ーブルを光ケーブル係止部35により接続箱36に係止
し、光ファイバテープ心線束32を取り出して、接続す
べき光ファイバテープ心線束32のコネクタ結合体33
同士を結合する。そして、コネクタ結合体33を結合し
た後、結合部を半周回転させてコネクタ結合体固定部材
34に固定すればよい。このような簡単な作業により、
各光ファイバを結合できるとともに、各光ファイバテー
プ心線の余長取りを行なうことができる。そのため、従
来、各光ファイバごとに余長取りを行なっていたのに比
べ、格段に作業性を向上させることができる。
【0007】この先行技術の方法では、複数の光ケーブ
ルの各光ケーブル端末から引き出されたコネクタ付き光
ファイバテープ心線を複数枚ごとに積層し、かつ、積層
した各々の該光ファイバテープ心線に取り付けられた光
コネクタについても1つのコネクタとして結合体を構成
することによって、光ファイバテープ心線1本1本につ
いて行なっていては面倒な余長処理を行なわないこと
と、光ファイバテープ心線の絡み合いを無くすことによ
り作業性の向上を図ったものである。
【0008】しかしながら、一般的には、一旦接続され
た光ケーブルは、後の回線増加、ルート変更、障害発生
等により、光ケーブル内の光ファイバテープ心線単位で
接続替えを行なう必要が発生する。この場合、上述した
構造の光ケーブル接続構造では、光ファイバテープ心線
単位の光コネクタ着脱や、光ファイバテープ心線の取り
回しが困難である。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述した事
情に鑑みてなされたもので、複数本の光ファイバ心線か
らなる光ファイバ心線束ごとに一括して取り扱うことが
できるとともに、光ファイバ心線ごとの接続や取り回し
ができる光ケーブルの接続部余長処理方法および余長処
理構造を提供することを目的とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、請求項1に記
載の発明においては、光ケーブル端末から引き出された
光ファイバ心線を複数本結束して光ファイバ心線束を構
成し、かつ、該光ファイバ心線束の端部をその固定位置
を越えた後に反転して前記光ファイバ心線束端部の固定
位置へ至るように該光ファイバ心線束を配置する光ファ
イバの接続部余長処理方法であって、前記光ファイバ心
線束端部における光ファイバ接続部は光ファイバ心線を
融着接続して結合するものであり、かつ、前記光ファイ
バ心線束端部は結束前の各光ファイバ心線ごとに分離可
能な構成とすることを特徴とするものである。
【0011】請求項2に記載の発明においては、光ケー
ブル端末から引き出された光ファイバ心線を複数本結束
して光ファイバ心線束を構成し、かつ、該光ファイバ心
線束の端部をその固定位置を越えた後に反転して前記光
ファイバ心線束端部の固定位置へ至るように該光ファイ
バ心線束を配置する光ファイバの接続部余長処理方法で
あって、前記光ファイバ心線束端部における光ファイバ
接続部は光ファイバ心線をメカニカルスプライス接続し
て結合するものであり、かつ、前記光ファイバ心線束端
部は結束前の各光ファイバ心線ごとに分離可能な構成と
することを特徴とするものである。
【0012】請求項3に記載の発明においては、請求項
1または2に記載の光ケーブルの接続部余長処理方法に
おいて、前記光ファイバ心線束を光ファイバの光学的特
性に影響を与えず、かつ、前記光ファイバ心線束を緩く
結束する結束部材により結束することを特徴とするもの
である。
【0013】請求項4に記載の発明においては、請求項
3に記載の光ケーブルの接続部余長処理方法において、
前記結束部材として、光ファイバ心線の任意の位置に直
接かつ簡単に取り付け・取り外しが可能な、半割状パイ
プ構造を有する結束部材を用いることを特徴とするもの
であり、請求項5に記載の発明においては、請求項3に
記載の光ケーブルの接続部余長処理方法において、前記
結束部材として、光ファイバ心線の任意の位置に直接か
つ簡単に取り付け・取り外しが可能な、スパイラル状の
チューブを用いることを特徴とするものであり、請求項
6に記載の発明においては、請求項3ないし5のいずれ
か1項に記載の光ケーブルの接続部余長処理方法におい
て、前記結束部材を光ファイバ心線の複数箇所に分散配
置することを特徴とするものである。
【0014】請求項7に記載の発明においては、請求項
1または2に記載の光ケーブルの接続部余長処理方法に
おいて、前記光ファイバ接続部の複数を収容できる接続
部把持部材を用い、1つの光ファイバ心線束のすべての
光ファイバ接続部を1つの接続部把持部材に収容した
後、該接続部把持部材を光ケーブル接続箱内の固定位置
に配置・固定することを特徴とするものであり、請求項
8に記載の発明においては、請求項7に記載の光ケーブ
ルの接続部余長処理方法において、前記接続部把持部材
は、光ファイバ接続部の両側に位置する光ファイバ心線
を個々に把持して固定する複数の保持部を有することを
特徴とするものである。
【0015】請求項9に記載の発明においては、請求項
1または2に記載の光ケーブルの接続部余長処理方法に
おいて、前記光ファイバ心線束端部は、個々の光ファイ
バ心線をそれぞれ対向する光ケーブル端末の光ファイバ
と結合した状態で、直接光ケーブル接続箱内の固定位置
に配置・固定することを特徴とするものであり、請求項
10に記載の発明においては、請求項9に記載の光ケー
ブルの接続部余長処理方法において、前記光ファイバ接
続部の固定位置において、光ファイバ接続部を同一面内
で千鳥配置状態で固定することを特徴とするものであ
る。
【0016】請求項11に記載の発明においては、請求
項7ないし10のいずれか1項に記載の光ケーブルの接
続部余長処理方法において、前記光ファイバ接続部の固
定位置において、光ファイバ接続部の両側に位置する光
ファイバ心線または光ファイバ心線束が把持して固定さ
れることを特徴とするものであり、請求項12に記載の
発明においては、請求項7ないし11のいずれか1項に
記載の光ケーブルの接続部余長処理方法において、前記
光ファイバ接続部の固定位置の回りには、各々の光ファ
イバの光学特性に影響を与えないように前記光ファイバ
心線束を配置できる空間が光ケーブル接続箱内に設けら
れていることを特徴とするものである。
【0017】請求項13に記載の発明においては、請求
項1ないし12のいずれか1項に記載の光ケーブルの接
続部余長処理方法において、前記光ファイバ接続部の固
定部材は、光ファイバ心線または光ファイバ心線束をハ
ンドリングする際に前記光ケーブル接続箱内から該光ケ
ーブル接続箱外へ移動可能で、ハンドリング作業後は再
び前記光ケーブル接続箱内部へ移動して収納することを
特徴とするものであり、請求項14に記載の発明におい
ては、請求項1ないし12のいずれか1項に記載の光ケ
ーブルの接続部余長処理方法において、前記光ファイバ
接続部の固定部材は、光ファイバ心線または光ファイバ
心線束をハンドリングする際に前記光ケーブル接続箱内
から該光ケーブル接続箱外へ移動可能と同時に光ファイ
バの反転捻れを開放する方向に略180゜回動可能で、
ハンドリング作業後は再び元方向へ回動してかつ前記光
ケーブル接続箱内部へ移動して収納することを特徴とす
るものである。
【0018】請求項15に記載の発明においては、光ケ
ーブル端末から引き出された光ファイバ心線を複数本結
束して光ファイバ心線束を構成し、かつ、該光ファイバ
心線束の端部をその固定位置を越えた後に反転して前記
光ファイバ心線束端部の固定位置へ至るように該光ファ
イバ心線束を配置した光ケーブルの接続部余長処理構造
であって、前記光ファイバ心線束端部における光ファイ
バ接続部は光ファイバ心線が融着接続されて結合された
ものであり、かつ、前記光ファイバ心線束端部は結束前
の各光ファイバ心線ごとに分離可能に構成されているこ
とを特徴とするものである。
【0019】請求項16に記載の発明においては、光ケ
ーブル端末から引き出された光ファイバ心線を複数本結
束して光ファイバ心線束を構成し、かつ、該光ファイバ
心線束の端部をその固定位置を越えた後に反転して前記
光ファイバ心線束端部の固定位置へ至るように該光ファ
イバ心線束を配置した光ケーブルの接続部余長処理構造
であって、前記光ファイバ心線束端部における光ファイ
バ接続部は光ファイバ心線をメカニカルスプライス接続
されて結合されたものであり、かつ、前記光ファイバ心
線束端部は結束前の各光ファイバ心線ごとに分離可能に
構成されていることを特徴とするものである。
【0020】請求項17に記載の発明においては、請求
項15または16に記載の光ケーブルの接続部余長処理
構造において、前記光ファイバ心線束は、光ファイバの
光学的特性に影響を与えず、かつ、前記光ファイバ心線
束を緩く結束する結束部材により結束されていることを
特徴とするものである。
【0021】請求項18に記載の発明においては、請求
項17に記載の光ケーブルの接続部余長処理構造におい
て、前記結束部材として、光ファイバ心線の任意の位置
に直接かつ簡単に取り付け・取り外しが可能な、半割状
パイプ構造を有する結束部材が用いられていることを特
徴とするものであり、請求項19に記載の発明において
は、請求項17に記載の光ケーブルの接続部余長処理構
造において、前記結束部材として、光ファイバ心線の任
意の位置に直接かつ簡単に取り付け・取り外しが可能
な、スパイラル状のチューブが用いられていることを特
徴とするものであり、請求項20に記載の発明において
は、請求項17ないし19のいずれか1項に記載の光ケ
ーブルの接続部余長処理構造において、前記結束部材が
光ファイバ心線の複数箇所に分散配置されていることを
特徴とするものである。
【0022】請求項21に記載の発明においては、請求
項15または16に記載の光ケーブルの接続部余長処理
構造において、前記光ファイバ接続部の複数を収容でき
る接続部把持部材を用い、1つの光ファイバ心線束のす
べての光ファイバ接続部を1つの接続部把持部材に収容
された状態で、該接続部把持部材を光ケーブル接続箱内
の固定位置に配置・固定されていることを特徴とするも
のであり、請求項22に記載の発明においては、請求項
21に記載の光ケーブルの接続部余長処理構造におい
て、前記接続部把持部材は、光ファイバ接続部の両端に
位置する光ファイバ心線を個々に把持して固定する複数
の保持部を有することを特徴とするものである。
【0023】請求項23に記載の発明においては、請求
項15または16に記載の光ケーブルの接続部余長処理
構造において、前記光ファイバ心線束端部は、個々の光
ファイバをそれぞれ対向する光ケーブル端末の光ファイ
バと結合した状態で、直接光ケーブル接続箱内の固定位
置に配置・固定されていることを特徴とするものであ
り、請求項24に記載の発明においては、請求項23に
記載の光ケーブルの接続部余長処理構造において、前記
光ファイバ接続部の固定位置において、光ファイバ接続
部が同一面内で千鳥配置状態で固定されていることを特
徴とするものである。
【0024】請求項25に記載の発明においては、請求
項21ないし24のいずれか1項に記載の光ケーブルの
接続部余長処理構造において、前記光ファイバ接続部の
固定位置において、光ファイバ接続部の両端に位置する
光ファイバ心線または光ファイバ心線束が把持して固定
されていることを特徴とするものであり、請求項26に
記載の発明においては、請求項21ないし25のいずれ
か1項に記載の光ケーブルの接続部余長処理構造におい
て、前記光ファイバ接続部の固定位置の回りには、各々
の光ファイバの光学特性に影響を与えないように前記光
ファイバ心線束を配置できる空間が光ケーブル接続箱内
に設けられていることを特徴とするものである。
【0025】請求項27に記載の発明においては、請求
項15ないし26のいずれか1項に記載の光ケーブルの
接続部余長処理構造において、前記光ファイバ接続部の
固定部材は、光ファイバ心線または光ファイバ心線束を
ハンドリングする際に前記光ケーブル接続箱内から該光
ケーブル接続箱外へ移動可能で、ハンドリング作業後は
再び前記光ケーブル接続箱内部へ移動して収納できるよ
う構成されていることを特徴とするものであり、請求項
28に記載の発明においては、請求項15ないし26の
いずれか1項に記載の光ケーブルの接続部余長処理構造
において、前記光ファイバ接続部の固定部材は、光ファ
イバ心線または光ファイバ心線束をハンドリングする際
に前記光ケーブル接続箱内から該光ケーブル接続箱外へ
移動可能と同時に光ファイバの反転捻れを開放する方向
に略180゜回動可能で、ハンドリング作業後は再び元
方向へ回動してかつ前記光ケーブル接続箱内部へ移動し
て収納できるよう構成されていることを特徴とするもの
である。
【0026】
【作用】本発明によれば、光ケーブル端末から引き出さ
れた光ファイバ心線を複数本ごとに結束して光ファイバ
心線束を構成することにより、光ケーブル接続時の作業
を光ファイバ心線束単位で行なうことによって作業性よ
く行なうことができる。また、結束された光ファイバ心
線、および、光ファイバ心線接続部は、各光ファイバ心
線ごとに分離可能に構成されていることにより、光ケー
ブル接続後の接続替え等の作業時には光ファイバ心線単
位での作業を可能にすることができる。
【0027】また、光ファイバ心線束が、光ファイバの
光学的特性に影響を与えずかつ光ファイバ心線束を緩く
結束する結束部材により結束されていることにより、結
束部材は、結束後に通常の取扱いでは、光ファイバ心線
上を接線方向に簡単には移動しないにもかかわらず、意
図的に移動を行ないたい場合には、接線方向にずらせる
ことにより簡単に移動させることができ、光ファイバ心
線ごとの分離を可能にしている。前記結束部材として、
光ファイバ心線の任意の位置に直接かつ簡単に取り付け
・取り外しが可能な、半割状パイプ構造を有する結束部
材、あるいは、スパイラル状のチューブを用いることに
より、光ファイバ心線ごとの分離が容易である。結束部
材を光ファイバ心線束の複数箇所に分散配置することに
よって、絡みをなくして光ファイバ心線束の取り扱いを
容易にすることができる。
【0028】また、光ファイバ接続部の複数を収容でき
る接続部把持部材を用い、1つの光ファイバ心線束のす
べての光ファイバ接続部を1つの接続部把持部材に収容
した後、該接続部把持部材を光ケーブル接続箱内の固定
位置に配置・固定することにより、光ファイバ心線束ご
との取り扱いが容易となる。接続部把持部材は、光ファ
イバ接続部の両側に位置する光ファイバ心線を個々に把
持して固定する複数の保持部を有することにより、光フ
ァイバ接続部の光学特性に外力による影響を与えないよ
う光ファイバ接続部を収容することができる。
【0029】光ファイバ心線束端部は、個々の光ファイ
バ心線をそれぞれ対向する光ケーブル端末の光ファイバ
と結合した状態で、接続部把持部材を用いることなく、
直接光ケーブル接続箱内の固定位置に配置・固定するこ
ともでき、個々の心線ごとの取り扱いが容易となる。
【0030】光ファイバ接続部の固定位置において、光
ファイバ接続部を同一面内で千鳥配置状態で固定するこ
とによって、収納密度を高くすることができる。また、
光ファイバ接続部の固定位置において、光ファイバ接続
部の両側に位置する光ファイバ心線または光ファイバ心
線束が把持して固定されることにより、光ファイバ接続
部の光学特性に外力による影響を与えないようにでき
る。
【0031】さらに、光ファイバ接続部の固定位置の回
りには、各々の光ファイバの光学特性に影響を与えない
ように光ファイバ心線束を配置できる空間が光ケーブル
接続箱内に設けられている。また、各々の光ファイバ心
線束の配列が光ケーブル接続箱の内部で入れ替わらない
よう位置規制されていることにより、光ファイバ心線の
整理を容易とし、また、配列の乱れをなくすことができ
る。
【0032】また、光ファイバ接続部の固定部材は、光
ファイバ心線または光ファイバ心線束をハンドリングす
る際に前記光ケーブル接続箱内から該光ケーブル接続箱
外へ移動可能で、ハンドリング作業後は再び前記光ケー
ブル接続箱内部へ移動して収納することにより、光ファ
イバ心線の余長処理部と光ファイバ接続部の固定部材
を、収納状態では密着させることにより、接続箱の寸法
を最大限小型化することができる。接続、切り放し作業
時には、固定部材の本来の固定位置よりも上方で、作業
を行なえるようにすることによって、接続、切り放し作
業の作業性を損なわないようにすることができる。
【0033】また、光ファイバ接続部の固定部材は、光
ファイバ心線または光ファイバ心線束をハンドリングす
る際に前記光ケーブル接続箱内から該光ケーブル接続箱
外へ移動可能と同時に光ファイバの反転捻れを開放する
方向に略180゜回動可能で、ハンドリング作業後は再
び元方向へ回動してかつ光ケーブル接続箱内部へ移動し
て収納することによって、反転収納された光ファイバ心
線束を直線状態に保持して、接続、切り放し作業を行な
うことにより、さらに作業性を改善できるばかりでな
く、光ファイバ心線束同士の輻輳を回避しやすくするこ
とができる。このようにすることにより、光ケーブル接
続時の作業を、ケーブル接続箱の上方に引き出した固定
部材で行なうことにより、ケーブル接続箱の寸法を小型
化することができ、かつ、作業性良く、光ファイバ心線
同士の輻輳を回避しながら、コネクタ結合体の接続、切
り放し作業を行なうことができる。
【0034】
【実施例】図1は、本発明の光ケーブルの接続部の一実
施例を説明するための斜視図である。図中、1は接続部
把持部材、2は固定ピン、3は係止部、4は保持部、5
は光ファイバ心線、6は融着接続部である。接続部把持
部材1は、上部を開口した箱形に構成され、対向する側
部に保持部4が設けられている。保持部4は、この実施
例では、光ファイバ心線5を保持するためのものであ
り、切れ目として形成され、光ファイバ心線5を切れ目
に挟んで保持するように構成されている。保持部4の切
れ目は、弾性的に光ファイバ心線5を挟んで保持するも
のであり、弾性体に切れ目を形成したものとして構成さ
れている。保持部4が設けられる側壁部分を切れ目を設
けた弾性体で構成することができる。また、切れ目を設
けた弾性体を側壁に貼り付けるようにしてもよいが、こ
の場合は、切れ目の部分に対応する側壁部分を切除して
おく。保持部材の材質は、ゴム、プラスチック、スポン
ジ等の弾性を有するものが用いられる。
【0035】光ファイバ心線5としては、単心線やテー
プ心線等の単心または複数心の心線が用いられ、融着接
続部6で融着接続されている。図の融着接続部6は、融
着接続した部分が、保護部材で保護されている様子を図
示している。保護部材は、光ファイバ心線の融着接続し
た部分を補強するためのものであり、一例としては、熱
収縮チューブを用い、これを接続部分に被着して加熱収
縮させ、補強する方法が用いられる。テープ状あるいは
線状の鋼心を接続部分に沿わせて、熱収縮チューブを被
着して、加熱収縮させて一体的にして、補強するように
してもよい。また、断面U字形等、長手方向に開口を有
する保護部材、あるいは、パイプ状の保護部材を用い
て、接着剤で固定して、接続部分を補強してもよい。
【0036】融着接続部6は、接続部把持部材1に収容
されるが、その両側の光ファイバ心線が、保持部4で保
持されるから、融着接続部6に外力が加えられることを
防止でき、外力による接続部分の光学的特性の変動を抑
えることができる。固定ピン2は、収容した保護部材6
の浮き上がりを防止するために設けたものであり、後端
が軸支され、前端が接続部把持部材1に設けられた係止
部3で係止されるように構成され、接続部把持部材1の
底面と固定ピン2で融着接続部6を挟持する。なお、必
ずしも、固定ピン2を設けなくてもよい。
【0037】光ファイバの接続に関して、上述した実施
例では、融着接続をしたものであるが、メカニカルスプ
ライス接続を行なったものでもよい。メカニカルスプラ
イスとは、切断した光ファイバ端面を必要に応じて研磨
し、光ファイバ自身を突き合わせて光学的接続を行なう
ものであり、突き合わせの精度を上げるために、V溝や
スリーブ等の固定部材を用いる。突き合わせ状態におい
て、接着剤を用いて固定したり、かしめ部材を用いて固
定部材に固定してもよい。
【0038】図2は、光ファイバ接続部を接続箱内に固
定する固定位置の一実施例の要部の斜視図である。図
中、1は接続部把持部材、5は光ファイバ心線、6は融
着接続部、11はトレイ、12は接続部収納隔壁、13
は心線束ストッパ部材、14は心線束止め穴、15は光
ファイバ心線束、16は結束部材である。トレイ11
は、浅い箱形に構成され、内部には、複数の接続部収納
隔壁12が設けられ、その前後に心線束ストッパ部材1
3が設けられている。心線束ストッパ部材13は、図1
における保持部4と同様に、弾性体で形成されており、
心線束止め穴14に、結束部材16で結束された光ファ
イバ心線束15を弾性力で挟持して保持する。結束部材
15については後述するが、光ファイバ心線を分離可能
に結束するものである。
【0039】この実施例の接続部収納隔壁12により、
間隔の広い部分12aと間隔の狭い部分12bが形成さ
れており、12aの部分には、図1で説明したような接
続部把持部材1が配置・固定される。また、12bの部
分には、図1で説明したような融着接続部6が直接、配
置・固定される。このように、接続部の固定位置におい
ては、接続把持部材を固定するときと、直接光ファイバ
心線束を固定するときと、両者に対応できる構造となっ
ていることが望ましい。
【0040】光ファイバの接続部の固定位置において
も、その両側の光ファイバ心線束が心線束ストッパ部材
13で保持されている。したがって、外力が直接接続部
に加えられることを防止して、外力による接続部分の光
学的特性の変動を抑えることができる。
【0041】図3は、図2における接続部収納隔壁12
の配置の具体例の平面図である。図中、図2と同様な部
分には、同じ符号を付して説明を省略する。図3(A)
は、図2における配置を示すものであり、間隔の広い部
分12aと間隔の狭い部分12bが並行して設けられて
いる。図3(B)では、光ファイバ接続部固定位置が、
千鳥状に配列された例である。光ファイバ接続部の把持
・固定の収納密度を高めることができ、光ケーブル接続
箱内の限られたスペースの中で多心数の光ケーブル接続
部を高密度に収納できる。また、収納後に、随時任意の
接続部把持部材1または融着接続部6を自在に取り出す
ことができる。
【0042】図4は、接続箱の内部構造の説明図であ
る。図中、11はトレイ、15は心線束、21は接続
箱、22はトレイ基台、23は伸縮柱、24は光ケーブ
ルである。接続箱21の両側から光ケーブル24が導入
され、端部からは、心線束15が余長をもって取り出さ
れる。トレイ11の一例は、図3で説明したようなもの
が用いられ、光ファイバ心線端の接続部を、直接、ある
いは、接続部把持部材に把持した状態などで収納するも
のであり、図では、3個のトレイ11が重ねられて、ト
レイ基台22に取り付けられている。トレイ11の数
は、3個に限られるものではないが、適当な固定方法
で、トレイ基台22に取り外し可能、あるいは、開閉可
能に固定されている。トレイの固定には、掛け金や止め
金等、各トレイ間を係合させる固定部材や、バンド状の
固定部材等、すべてのトレイを一括して固定する適当な
固定部材が用いられる。
【0043】光ケーブル24から出た光ファイバ心線束
15は、光ファイバ心線束の端部の固定位置であるトレ
イ11の位置を越えた後に反転して光ファイバ心線束端
部の固定位置へ至るように配置され、接続余長が確保さ
れている。トレイの周囲の空間は、光ファイバの光学特
性に影響を与えないように光ファイバ心線束を配置でき
る空間が設けられるよう、光ケーブル接続箱が設計され
ている。
【0044】図5は、開閉可能な接続箱の一例の説明図
である。図中、1は接続部把持部材、11はトレイ、1
5は光ファイバ心線束、25は回動軸、26は止め金で
ある。この実施例では、トレイ11には、複数の接続部
把持部材1が収納されている。もちろん、接続部把持部
材1を用いることなく、トレイ11に光ファイバの接続
部を収納してもよい。上下のトレイ間は、回動軸25で
連結されている。また、トレイ間に止め金26を取り付
けて、相互を係合させている。止め金26は、箱の蓋
や、鞄の口等、開閉部に設けられる構造の止め金を用い
ることができる。止め金に限らず、トレイ間を係合させ
る係合機構や、すべてのトレイを一括して固定する固定
部材を用いることができる。
【0045】このように重合したトレイにおいては、最
上段のトレイ上に把持固定される接続部は、ハンドリン
グ作業上なんら問題はない。それより下の段のトレイで
は、図5(B)に示すように、下のトレイに対して、そ
の上のトレイを回動軸を中心に回転して、開くことがで
きる。開かれたトレイに収納された光ファイバ接続部に
対して作業することができる。
【0046】このとき、下段では作業領域が光ケーブル
接続箱内部の下方に潜り込んでいるため、接続箱の側壁
が邪魔になりやすく、ハンドリング作業がし難い事態と
なる。この事態を解決するために、本発明では、トレイ
全体が接続箱の内部から浮き上がることができる機構を
付加した。
【0047】図6は、接続固定位置の実施例の説明図で
ある。図中、図4と同様の部分には同じ符号を付して説
明を省略する。図6(A)は、接続箱の蓋を外した状態
である。図を分かりやすくするため、光ファイバ心線束
については、少数のみを図示した。図4で説明したよう
に、光ファイバ心線束15は、光ケーブル24からトレ
イ11を通り過ぎて反転し、トレイに至っている。トレ
イ11は、接続箱21の下部に潜り込むようにして位置
している。
【0048】図6(B)は作業状態を示す。伸縮柱23
が伸ばされ、トレイ11は、接続箱21の内部から浮き
上がった状態となり、接続箱21の側壁が作業に邪魔に
なることはない。作業が終了したときに、伸縮柱23を
縮めて、図6(A)の状態として、図示しない蓋を取り
付ける。
【0049】伸縮柱23には、この実施例では、複数の
筒状部材が嵌合した伸縮可能な多段引出支柱として構成
され、筒状部材間の摩擦により適宜の位置に止めること
ができるものを用いた。このような構造は、例えば、ロ
ッドアンテナにみられる伸縮構造と同様の構造でよい
が、回動できる必要はない。しかし、伸縮柱23にかか
る重量が大きい場合には、カメラの三脚等にみられるよ
うに、バネで付勢された止め部材を用いた構造を採用し
てもよい。もちろん、他の伸縮可能な適宜の構造を採用
してもよい。また、接続固定位置の上方への移動は、直
上へ移動させるようにすることに限らず、斜め上方へ移
動させるようにしてもよい。
【0050】図7は、光ファイバ接続固定位置の他の実
施例を示す。図中、図4と同様の部分には同じ符号を付
して説明を省略する。27は伸縮柱である。伸縮柱27
は、伸縮でき、しかも、回動させることもできるもので
ある。図7(A)は、接続箱の蓋を外し、伸縮柱27を
伸ばした状態である。トレイ11は、接続箱21の内部
から浮き上がった状態となっている。
【0051】図7(B)は、図7(A)の状態から、ト
レイをほぼ180゜回動させた状態で、作業状態であ
る。光ファイバ心線束15の反転収納時の捻れが解放さ
れ、トレイ11から接続部を取り出すときに、光ファイ
バ心線の絡みを少なくできる。作業が終了したときに
は、トレイをほぼ180゜回動させ、伸縮柱を縮める。
なお、伸縮動作と回動動作とは、別個に行なう必要もな
く同時に行なうようにしてもよい。
【0052】伸縮柱27には、先の実施例と同様に、複
数の筒状部材が嵌合した伸縮可能な多段引出支柱として
構成され、筒状部材間の摩擦により適宜の位置に止める
ことができるものを用いることができる。この実施例で
は、回動動作も行なうから、伸縮柱の断面は、円形であ
る。このような構造は、例えば、ロッドアンテナにみら
れる伸縮構造と同様の構造でよい。しかし、伸縮柱23
にかかる重量が大きい場合には、カメラの三脚等にみら
れるように、バネで付勢された止め部材を用いた構造を
採用してもよい。もちろん、他の伸縮可能な適宜の構造
を採用してもよい。また、接続固定位置の上方への移動
は、直上へ移動させるようにすることに限らず、斜め上
方へ移動させるようにしてもよい。
【0053】図8は、光ファイバテープ心線の結束に用
いる結束部材の具体例の斜視図である。図8(A)の結
束部材16は、半割状パイプ構造を有するものであり、
スリット状の隙間16aによって半割にした縁は、外側
に丸めるようにして曲げて、光ファイバテープ心線束へ
の着脱を容易にしている。また、着脱の際に傷を付けな
いようにしている。図8(B)の結束部材16は、スパ
イラル状のチューブ構造を有するものである。いずれ
も、光ファイバテープ心線束の結束に用いることがで
き、簡単に移動可能な程度の柔軟な材質と構造を有する
ものであるから、光ファイバテープ心線束の任意の位置
に直接かつ簡単に取り付け、取り外しが可能である。こ
の結束部材を、光ファイバ心線束に取り付けることによ
り、心線束の区別が容易であり、取り外したり、位置を
ずらせることにより、光ファイバテープ心線の分離も容
易にできる。
【0054】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、光ケーブル接続時の作業を光ファイバ心線束
単位で行なうことによって作業性よく行なうことができ
る。また、結束された光ファイバ心線、および、光ファ
イバ心線接続部は、各光ファイバ心線ごとに分離可能に
構成されていることにより、光ケーブル接続後の接続替
え等の作業時には光ファイバ心線単位での作業を可能に
することができる。なお、本発明の光ファイバ心線は、
単心線やテープ心線等の単心または複数心の光ファイバ
心線を含むものである。
【0055】また、結束部材は、簡単に移動、取り付け
・取り外しができ、光ファイバ心線ごとの分離を可能に
している。光ファイバ心線の光学的特性にも影響を与え
ない。結束部材を光ファイバ心線束の複数箇所に分散配
置することによって、絡みをなくして光ファイバ心線束
の取り扱いを容易にすることができる。
【0056】また、前記光ファイバ接続部の複数を収容
できる接続部把持部材を用い、1つの光ファイバ心線束
のすべての光ファイバ接続部を1つの接続部把持部材に
収容した後、該接続部把持部材を光ケーブル接続箱内の
固定位置に配置・固定することにより、光ファイバ心線
束ごとの取り扱いが容易となる。接続部把持部材は、光
ファイバ接続部の両側に位置する光ファイバ心線を個々
に把持して固定する複数の保持部を有し、光ファイバ接
続部の両側に位置する光ファイバ心線を把持して固定す
ることにより、光ファイバ接続部の光学特性に外力によ
る影響を与えないようにできる。
【0057】光ファイバ心線束端部は、個々の光ファイ
バ心線をそれぞれ対向する光ケーブル端末の光ファイバ
と結合した状態で、接続部把持部材を用いることなく、
直接光ケーブル接続箱内の固定位置に配置・固定するこ
ともでき、個々の心線ごとの取り扱いが容易となる。
【0058】光ファイバ接続部の固定位置において、光
ファイバ接続部を同一面内で千鳥配置状態で固定するこ
とによって、収納密度を高くすることができる。また、
光ファイバ接続部の固定位置において、光ファイバ接続
部の両側に位置する光ファイバ心線または光ファイバ心
線束が把持して固定されることにより、光ファイバ接続
部の光学特性に外力による影響を与えないようにでき
る。
【0059】さらに、光ファイバ接続部の固定位置の回
りには、各々の光ファイバの光学特性に影響を与えない
ように光ファイバ心線束を配置できる空間が光ケーブル
接続箱内に設けられている。また、各々の配列が内部で
入れ替わらないよう位置規制されていることにより、光
ファイバ心線の整理を容易とし、また、配列の乱れをな
くすことができる。
【0060】光ファイバ接続部の固定部材は、光ファイ
バ心線または光ファイバ心線束をハンドリングする際に
前記光ケーブル接続箱内から該光ケーブル接続箱外へ移
動可能で、ハンドリング作業後は再び前記光ケーブル接
続箱内部へ移動して収納することにより、光ファイバ心
線の余長処理部と光ファイバ接続部の固定部材を、収納
状態では密着させることにより、接続箱の寸法を最大限
小型化することができる。接続、切り放し作業時には、
固定部材の本来の固定位置よりも上方で、作業を行なえ
るようにすることによって、接続、切り放し作業の作業
性を損なわないようにすることができる。
【0061】また、光ファイバ接続部の固定部材は、光
ファイバ心線または光ファイバ心線束をハンドリングす
る際に前記光ケーブル接続箱内から該光ケーブル接続箱
外へ移動可能と同時に光ファイバの反転捻れを開放する
方向に略180゜回動可能で、ハンドリング作業後は再
び元方向へ回動してかつ光ケーブル接続箱内部へ移動し
て収納することによって、反転収納された光ファイバ心
線束を直線状態に保持して、接続、切り放し作業を行な
うことにより、さらに作業性を改善できるばかりでな
く、光ファイバ心線束同士の輻輳を回避しやすくするこ
とができる。このようにすることにより、光ケーブル接
続時の作業を、ケーブル接続箱の上方に引き出した固定
部材で行なうことにより、ケーブル接続箱の寸法を小型
化することができ、かつ、作業性良く、光ファイバ心線
同士の輻輳を回避しながら、コネクタ結合体の接続、切
り放し作業を行なうことができる、という効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の光ケーブルの接続部の一実施例を説明
するための斜視図である。
【図2】光ファイバ接続部を接続箱内に固定する固定位
置の一実施例の要部の斜視図である。
【図3】図2における接続部収納隔壁の配置の具体例の
平面図である。
【図4】接続箱の内部構造の説明図である。
【図5】開閉可能な接続箱の一例の説明図である。
【図6】接続固定位置の実施例の説明図である。
【図7】光ファイバ接続固定位置の他の実施例を示す。
【図8】光ファイバテープ心線の結束に用いる結束部材
の具体例の斜視図である。
【図9】本発明の先行技術における接続部余長処理方法
の説明図である。
【符号の説明】
1…接続部把持部材、2…固定ピン、3…係止部、4…
保持部、5…光ファイバ心線、6…融着接続部、11…
トレイ、12…接続部収納隔壁、13…心線束ストッパ
部材、14…心線束止め穴、15…光ファイバ心線束、
16…結束部材、21…接続箱、22…トレイ基台、2
3…伸縮柱、24…光ケーブル、25…回動軸、26…
止め金、27…伸縮柱、31…光ケーブル、32…光フ
ァイバテープ心線束、33…コネクタ結合体、34…コ
ネクタ結合体固定部材、35…光ケーブル係止部、36
…接続箱、37…中間部材。
フロントページの続き (72)発明者 須永 圭 神奈川県横浜市栄区田谷町1番地 住友 電気工業株式会社 横浜製作所内 (72)発明者 長沢 真二 東京都千代田区内幸町一丁目1番6号 日本電信電話株式会社内 (72)発明者 堤 美紀夫 東京都千代田区内幸町一丁目1番6号 日本電信電話株式会社内 (56)参考文献 特開 昭60−12520(JP,A) 特開 平5−313043(JP,A) 特開 平7−199015(JP,A) 特開 平8−201634(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G02B 6/00 336 G02B 6/24 G02B 6/255

Claims (28)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光ケーブル端末から引き出された光ファ
    イバ心線を複数本結束して光ファイバ心線束を構成し、
    かつ、該光ファイバ心線束の端部をその固定位置を越え
    た後に反転して前記光ファイバ心線束端部の固定位置へ
    至るように該光ファイバ心線束を配置する光ファイバの
    接続部余長処理方法であって、前記光ファイバ心線束端
    部における光ファイバ接続部は光ファイバ心線を融着接
    続して結合するものであり、かつ、前記光ファイバ心線
    束端部は結束前の各光ファイバ心線ごとに分離可能な構
    成とすることを特徴とする光ケーブルの接続部余長処理
    方法。
  2. 【請求項2】 光ケーブル端末から引き出された光ファ
    イバ心線を複数本結束して光ファイバ心線束を構成し、
    かつ、該光ファイバ心線束の端部をその固定位置を越え
    た後に反転して前記光ファイバ心線束端部の固定位置へ
    至るように該光ファイバ心線束を配置する光ファイバの
    接続部余長処理方法であって、前記光ファイバ心線束端
    部における光ファイバ接続部は光ファイバ心線をメカニ
    カルスプライス接続して結合するものであり、かつ、前
    記光ファイバ心線束端部は結束前の各光ファイバ心線ご
    とに分離可能な構成とすることを特徴とする光ケーブル
    の接続部余長処理方法。
  3. 【請求項3】 前記光ファイバ心線束を光ファイバの光
    学的特性に影響を与えず、かつ、前記光ファイバ心線束
    を緩く結束する結束部材により結束することを特徴とす
    る請求項1または2に記載の光ケーブルの接続部余長処
    理方法。
  4. 【請求項4】 前記結束部材として、光ファイバ心線の
    任意の位置に直接かつ簡単に取り付け・取り外しが可能
    な、半割状パイプ構造を有する結束部材を用いることを
    特徴とする請求項3に記載の光ケーブルの接続部余長処
    理方法。
  5. 【請求項5】 前記結束部材として、光ファイバ心線の
    任意の位置に直接かつ簡単に取り付け・取り外しが可能
    な、スパイラル状のチューブを用いることを特徴とする
    請求項3に記載の光ケーブルの接続部余長処理方法。
  6. 【請求項6】 前記結束部材を光ファイバ心線の複数箇
    所に分散配置することを特徴とする請求項3ないし5の
    いずれか1項に記載の光ケーブルの接続部余長処理方
    法。
  7. 【請求項7】 前記光ファイバ接続部の複数を収容でき
    る接続部把持部材を用い、1つの光ファイバ心線束のす
    べての光ファイバ接続部を1つの接続部把持部材に収容
    した後、該接続部把持部材を光ケーブル接続箱内の固定
    位置に配置・固定することを特徴とする請求項1または
    2に記載の光ケーブルの接続部余長処理方法。
  8. 【請求項8】 前記接続部把持部材は、光ファイバ接続
    部の両側に位置する光ファイバ心線を個々に把持して固
    定する複数の保持部を有することを特徴とする請求項7
    に記載の光ケーブルの接続部余長処理方法。
  9. 【請求項9】 前記光ファイバ心線束端部は、個々の光
    ファイバ心線をそれぞれ対向する光ケーブル端末の光フ
    ァイバと結合した状態で、直接光ケーブル接続箱内の固
    定位置に配置・固定することを特徴とする請求項1また
    は2に記載の光ケーブルの接続部余長処理方法。
  10. 【請求項10】 前記光ファイバ接続部の固定位置にお
    いて、光ファイバ接続部を同一面内で千鳥配置状態で固
    定することを特徴とする請求項9に記載の光ケーブルの
    接続部余長処理方法。
  11. 【請求項11】 前記光ファイバ接続部の固定位置にお
    いて、光ファイバ接続部の両側に位置する光ファイバ心
    線または光ファイバ心線束が把持して固定されることを
    特徴とする請求項7ないし10のいずれか1項に記載の
    光ケーブルの接続部余長処理方法。
  12. 【請求項12】 前記光ファイバ接続部の固定位置の回
    りには、各々の光ファイバの光学特性に影響を与えない
    ように前記光ファイバ心線束を配置できる空間が光ケー
    ブル接続箱内に設けられていることを特徴とする請求項
    7ないし11のいずれか1項に記載の光ケーブルの接続
    部余長処理方法。
  13. 【請求項13】 前記光ファイバ接続部の固定部材は、
    光ファイバ心線または光ファイバ心線束をハンドリング
    する際に前記光ケーブル接続箱内から該光ケーブル接続
    箱外へ移動可能で、ハンドリング作業後は再び前記光ケ
    ーブル接続箱内部へ移動して収納することを特徴とする
    請求項1ないし12のいずれか1項に記載の光ケーブル
    の接続部余長処理方法。
  14. 【請求項14】 前記光ファイバ接続部の固定部材は、
    光ファイバ心線または光ファイバ心線束をハンドリング
    する際に前記光ケーブル接続箱内から該光ケーブル接続
    箱外へ移動可能と同時に光ファイバの反転捻れを開放す
    る方向に略180゜回動可能で、ハンドリング作業後は
    再び元方向へ回動してかつ前記光ケーブル接続箱内部へ
    移動して収納することを特徴とする請求項1ないし12
    のいずれか1項に記載の光ケーブルの接続部余長処理方
    法。
  15. 【請求項15】 光ケーブル端末から引き出された光フ
    ァイバ心線を複数本結束して光ファイバ心線束を構成
    し、かつ、該光ファイバ心線束の端部をその固定位置を
    越えた後に反転して前記光ファイバ心線束端部の固定位
    置へ至るように該光ファイバ心線束を配置した光ケーブ
    ルの接続部余長処理構造であって、前記光ファイバ心線
    束端部における光ファイバ接続部は光ファイバ心線が融
    着接続されて結合されたものであり、かつ、前記光ファ
    イバ心線束端部は結束前の各光ファイバ心線ごとに分離
    可能に構成されていることを特徴とする光ケーブルの接
    続部余長処理構造。
  16. 【請求項16】 光ケーブル端末から引き出された光フ
    ァイバ心線を複数本結束して光ファイバ心線束を構成
    し、かつ、該光ファイバ心線束の端部をその固定位置を
    越えた後に反転して前記光ファイバ心線束端部の固定位
    置へ至るように該光ファイバ心線束を配置した光ケーブ
    ルの接続部余長処理構造であって、前記光ファイバ心線
    束端部における光ファイバ接続部は光ファイバ心線をメ
    カニカルスプライス接続されて結合されたものであり、
    かつ、前記光ファイバ心線束端部は結束前の各光ファイ
    バ心線ごとに分離可能に構成されていることを特徴とす
    る光ケーブルの接続部余長処理構造。
  17. 【請求項17】 前記光ファイバ心線束は、光ファイバ
    の光学的特性に影響を与えず、かつ、前記光ファイバ心
    線束を緩く結束する結束部材により結束されていること
    を特徴とする請求項15または16に記載の光ケーブル
    の接続部余長処理構造。
  18. 【請求項18】 前記結束部材として、光ファイバ心線
    の任意の位置に直接かつ簡単に取り付け・取り外しが可
    能な、半割状パイプ構造を有する結束部材が用いられて
    いることを特徴とする請求項17に記載の光ケーブルの
    接続部余長処理構造。
  19. 【請求項19】 前記結束部材として、光ファイバ心線
    の任意の位置に直接かつ簡単に取り付け・取り外しが可
    能な、スパイラル状のチューブが用いられていることを
    特徴とする請求項17に記載の光ケーブルの接続部余長
    処理構造。
  20. 【請求項20】 前記結束部材が光ファイバ心線の複数
    箇所に分散配置されていることを特徴とする請求項17
    ないし19のいずれか1項に記載の光ケーブルの接続部
    余長処理構造。
  21. 【請求項21】 前記光ファイバ接続部の複数を収容で
    きる接続部把持部材を用い、1つの光ファイバ心線束の
    すべての光ファイバ接続部を1つの接続部把持部材に収
    容された状態で、該接続部把持部材を光ケーブル接続箱
    内の固定位置に配置・固定されていることを特徴とする
    請求項15または16に記載の光ケーブルの接続部余長
    処理構造。
  22. 【請求項22】 前記接続部把持部材は、光ファイバ接
    続部の両端に位置する光ファイバ心線を個々に把持して
    固定する複数の保持部を有することを特徴とする請求項
    21に記載の光ケーブルの接続部余長処理構造。
  23. 【請求項23】 前記光ファイバ心線束端部は、個々の
    光ファイバをそれぞれ対向する光ケーブル端末の光ファ
    イバと結合した状態で、直接光ケーブル接続箱内の固定
    位置に配置・固定されていることを特徴とする請求項1
    5または16に記載の光ケーブルの接続部余長処理構
    造。
  24. 【請求項24】 前記光ファイバ接続部の固定位置にお
    いて、光ファイバ接続部が同一面内で千鳥配置状態で固
    定されていることを特徴とする請求項23に記載の光ケ
    ーブルの接続部余長処理構造。
  25. 【請求項25】 前記光ファイバ接続部の固定位置にお
    いて、光ファイバ接続部の両端に位置する光ファイバ心
    線または光ファイバ心線束が把持して固定されているこ
    とを特徴とする請求項21ないし24のいずれか1項に
    記載の光ケーブルの接続部余長処理構造。
  26. 【請求項26】 前記光ファイバ接続部の固定位置の回
    りには、各々の光ファイバの光学特性に影響を与えない
    ように前記光ファイバ心線束を配置できる空間が光ケー
    ブル接続箱内に設けられていることを特徴とする請求項
    21ないし25のいずれか1項に記載の光ケーブルの接
    続部余長処理構造。
  27. 【請求項27】 前記光ファイバ接続部の固定部材は、
    光ファイバ心線または光ファイバ心線束をハンドリング
    する際に前記光ケーブル接続箱内から該光ケーブル接続
    箱外へ移動可能で、ハンドリング作業後は再び前記光ケ
    ーブル接続箱内部へ移動して収納できるよう構成されて
    いることを特徴とする請求項15ないし26のいずれか
    1項に記載の光ケーブルの接続部余長処理構造。
  28. 【請求項28】 前記光ファイバ接続部の固定部材は、
    光ファイバ心線または光ファイバ心線束をハンドリング
    する際に前記光ケーブル接続箱内から該光ケーブル接続
    箱外へ移動可能と同時に光ファイバの反転捻れを開放す
    る方向に略180゜回動可能で、ハンドリング作業後は
    再び元方向へ回動してかつ前記光ケーブル接続箱内部へ
    移動して収納できるよう構成されていることを特徴とす
    る請求項15ないし26のいずれか1項に記載の光ケー
    ブルの接続部余長処理構造。
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