JP2868188B2 - (メタ)アクリル酸エステル、その製造方法、それを用いた樹脂組成物、光ファイバー用コーティング剤及び硬化物 - Google Patents

(メタ)アクリル酸エステル、その製造方法、それを用いた樹脂組成物、光ファイバー用コーティング剤及び硬化物

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JP2868188B2 JP3156048A JP15604891A JP2868188B2 JP 2868188 B2 JP2868188 B2 JP 2868188B2 JP 3156048 A JP3156048 A JP 3156048A JP 15604891 A JP15604891 A JP 15604891A JP 2868188 B2 JP2868188 B2 JP 2868188B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、新規な(メタ)アクリ
ル酸エステル、その製造方法、それを用いた樹脂組成
物、光伝送用の光ファイバー用コーティング剤およびそ
の硬化物に関する。
【0002】
【従来の技術】光ファイバーには、無機ガラス系とポリ
(メチルメタクリレート)等の合成樹脂系に分けられ
る。両系とも透明性に富んだ、屈折率の高い芯(コア)
部分と、屈折率の低い鞘(クラッド)から成り立ってい
る。クラッド材として、従来より、屈折率が低いシリコ
ン系化合物やポリフルオロアルキルアクリレート等の含
フッ素モノマーの重合体等が提案され、また、実施され
てきた。例えば、コア材としてポリ(メチルメタクリレ
ート)を用い、クラッド材として、フッ素化アルキル基
含有(メタ)アクリレートの重合体、フッ素化アルキル
基含有(メタ)アクリレートと他のモノマーとの共重合
体、または、ポリ(テトラフロロエチレン)ポリ(フッ
化ビニリデン/テトラフロロエチレン)、ポリ(フッ化
ビニリデン/ヘキサフロロプロピレン)等の含フッ素重
合体を用いる方法が知られている。(例えば特開昭59
−84203、特開昭59−84204、特開昭59−
98116、特開昭59−147011、特開昭59−
204002参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】含フッ素重合体により
クラッド部分を形成する方法においては、高温の含フッ
素重合体の溶融物や溶液を被覆するため、厚みが不均一
になり易い。また、コア部分とクラッド部分との密着性
が十分でなく、種々の外的要因、例えば、屈曲、温度変
化等によって層間剥離が生じ易いため耐久性等に問題が
あった。また、含フッ素重合体の溶融物または溶液を塗
布する製造方法においては、クラッド部分の硬化に長時
間を要し、また溶液塗布法においては、特に、溶剤を系
外に完全に除去する必要性から、生産性、安全性、経済
性等に欠点があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、本発明者らは鋭意研究の結果、新規な(メタ)アク
リル酸エステルを開発し、これを用いることにより、硬
化速度が速く、屈折率が低く、コアとの密着性に優れた
光伝送用ファイバーのクラッド材に適した樹脂組成物を
提供することに成功し本発明を完成した。すなわち、本
発明は、 1 一般式(1)
【0005】
【化4】 および/または、一般式(2)
【0006】
【化5】 (但し、R1 はCn 2n+1−(−CH2 −)a −,Cn
2n+1−(−CH2 −)a −O−,またはH−(−CF
2 CF2 −)b −(−CH2 −)c −O−でありR
2 は、HまたはCH3 であり、nは1〜10の整数、a
は0,1または2、bは1〜5の整数、cは0または1
である)
【0007】で表されるフッ素含有(メタ)アクリル酸
エステルと、(メタ)アクリル酸との反応物である(メ
タ)アクリル酸アステル。 2 一般式(3)
【化6】 (但し、R1 は前記と同じ意味を示す。)で表される化
合物と、(メタ)アクリル酸との反応物である一般式
(1)および/または一般式(2)で表されるフッ素含
有(メタ)アクリル酸エステルと、(メタ)アクリル酸
とを反応させることを特徴とする第1項記載の(メタ)
アクリル酸エステルの製造方法。 3 第1項記載の(メタ)アクリル酸エステルを含有す
ることを特徴とする樹脂組成物。 4 第1項記載の(メタ)アクリル酸エステルを含有す
ることを特徴とする光ファイバー用コーティング剤。 5 第3項記載の樹脂組成物の硬化物。 6 第4項記載の光ファイバー用コーティング剤の硬化
物。に関するものである。
【0008】本発明の(メタ)アクリル酸エステルは、
前記一般式(1)および/または前記一般式(2)で表
されるフッ素含有(メタ)アクリル酸エステルと(メ
タ)アクリル酸とを反応させることにより得ることがで
きる。一般式(1)および/または、一般式(2)で表
されるフッ素含有(メタ)アクリル酸エステルは、前記
一般式(3)で表されるフッ素含有モノエポキシ化合物
と(メタ)アクリル酸を反応させることにより得ること
ができる。一般式(1)で表されるフッ素含有アクリル
酸エステルの具体例としては、例えば
【0009】
【化7】
【0010】
【化8】
【0011】
【化9】
【0012】
【化10】
【0013】
【化11】
【0014】
【化12】
【0015】
【化13】
【0016】
【化14】 等が挙げられる。一般式(2)で表されるフッ素含有ア
クリル酸エステルの具体例としては、例えば
【0017】
【化15】
【0018】
【化16】
【0019】
【化17】
【0020】
【化18】
【0021】
【化19】
【0022】
【化20】
【0023】
【化21】
【0024】
【化22】 等が挙げられる。
【0025】一般式(3)で表されるフッ素含有モノエ
ポキシ化合物の具体例としては、3−(パーフルオロ−
n−ブチル)−プロペノキシド、3−(パーフルオロ−
n−ヘキシル)−プロペノキシド、3−(パーフルオロ
−n−オクチル)−プロペノキシド、1.1−ジヒドロ
パーフルオロ−n−オクチルグリシジルエーテル、1.
1.2.2−テトラヒドロパーフルオロ−n−オクチル
グリシジルエーテル、2−ヒドロパーフルオロエチルグ
リシジルエーテル、
【0026】
【化23】
【0027】
【化24】
【0028】等が挙げられる。前記フッ素含有モノエポ
キシ化合物とアクリル酸またはメタクリル酸との反応に
おいて、フッ素含有モノエポキシ化合物のエポキシ基1
化学当量に対するアクリル酸またはメタクリル酸の使用
割合は、1.0〜5.0化学当量が好ましく、特に好ま
しくは1.0〜2.0化学当量である。反応温度は50
〜200℃が好ましく、特に70〜120℃が好まし
い。反応は触媒を使用し促進させることができる。この
ような触媒は、トリエチルアミン、ベンジルジメチルア
ミン、メチルトリエチルアンモニウムクロライド、テト
ラエチルアンモニウムクロライド、トリフェニルスチビ
ン等の公知の触媒であり、その使用量は、反応混合物に
対して0.001〜5.0wt%が好ましく、特に0.
01〜3.0wt%が好ましい。反応時間は、3〜48
時間が好ましい。
【0029】この反応により得られる生成物は、通常一
般式(1)および一般式(2)で表される(メタ)アク
リル酸エステルの混合物となる。
【0030】一般式(1)および/または、一般式
(2)で表されるフッ素含有(メタ)アクリル酸エステ
ルと、(メタ)アクリル酸との反応は、ベンゼン、トル
エン、クロルベンゼン等非水系溶媒中で、硫酸、パラト
ルエンスルホン酸、メタンスルホン酸等公知の脱水縮合
反応触媒を用いて、生成する水を共沸により反応系外へ
除きながら行われる。フッ素含有(メタ)アクリル酸エ
ステルの水酸基1化学当量に対して、(メタ)アクリル
酸0.5〜5.0化学当量を反応させるのが好ましく、
特に好ましくは、0.8〜1.5化学当量を反応させ
る。
【0031】反応温度は、80〜150℃が好ましい。
脱水縮合触媒の使用量は、通常反応溶媒を除いた反応混
合物の重量に対して0.5〜10%が好ましい。反応時
間は、3〜24時間が好ましい。また、重合防止のため
反応系中にハイドロキノン、ハイドロキノンモノメチル
エーテル、メチルハイドロキノン等の重合禁止剤を添加
することもできる。
【0032】得られた反応液を、触媒および過剰の(メ
タ)アクリル酸を除くために、水酸化ナトリウム、炭酸
ナトリウム等アルカリ水溶液でよく洗浄した後、反応溶
剤を充分留去することによって本発明の(メタ)アクリ
ル酸エステルを得ることができる。
【0033】本発明の樹脂組成物または光ファイバー用
コーティング剤(これ以降組成物という)には、本発明
の(メタ)アクリル酸エステル以外の成分として、種々
の(メタ)アクリル酸エステルが使用できる。その具体
例としては、ポリウレタン(メタ)アクリレート[例え
ば、分子中にエーテル基を持つポリエーテルポリオール
のポリウレタン(メタ)アクリレート、カーボネート基
を持つカーボネートポリオールのポリウレタン(メタ)
アクリレート、エステル基を持つポリエステルポリオー
ルのポリウレタン(メタ)アクリレートあるいは、エー
テル基およびエステル基の両方を分子中に持つポリウレ
タン(メタ)アクリレート、ポリマーポリオールのポリ
ウレタン(メタ)アクリレート等]、エポキシ(メタ)
アクリレート[例えば、ビスフェノールAエポキシ樹脂
の(メタ)アクリレート、ビスフェノールFエポキシ樹
脂の(メタ)アクリレート、フェノールノボラックエポ
キシ樹脂の(メタ)アクリレート、ビスフェノールAの
ウレタン変性エポキシ樹脂の(メタ)アクリレート
等]、ポリエステル(メタ)アクリレート[例えば、ジ
オール化合物(例えば、エチレングリコール、プロピレ
ングリコール、ジエチレングリコール、ジプロピレング
リコール、1.5−ペンタンジオール、1.6−ヘキサ
ンジオール等)と2塩基酸(例えば、コハク酸、アジピ
ン酸、フタル酸、ヘキサヒドロフタル酸、テトラヒドロ
フタル酸等)からなるポリエステルジオールの(メタ)
アクリレート、ジオール化合物と2塩基酸とε−カプロ
ラクトンからなるラクトン変性ポリエステルジオールの
(メタ)アクリレート等]、ポリカーボネート(メタ)
アクリレート[例えば、1.6−ヘキサンジオールをジ
オール成分としたポリカーボネートジオールの(メタ)
アクリレート等]、
【0034】アダマンチル(メタ)アクリレート、イソ
ボルニル(メタ)アクリレート、フェニルオキシエチル
(メタ)アクリレート、ノニルフェニルオキシポリプロ
ポキシ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパン
トリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールトリ
アクリレート、下記構造式のフッ素含有(メタ)アクリ
ル酸エステル
【0035】
【化25】
【0036】
【化26】
【0037】
【化27】
【0038】一般式(1)で表されるフッ素含有アクリ
ル酸エステル(例えば、前記式(4)式(11)各の化
合物) 一般式(2)で表されるフッ素含有アクリル酸エステル
(例えば、前記式(十二)〜式(19)各の化合物)
【0039】一般式(1)および/または一般式(2)
で表される化合物と有機ポリイソシアネート(例えば、
ヘキサメチレンジイソシアネート、イソホロンジイソシ
アネート、トルイレンジイソシアネート等)を反応させ
ることにより得られるウレタン(メタ)アクリレート等
が挙げられる。
【0040】これらアクリル酸エステルは、必要に応じ
て1種または2種以上を任意の割合で混合使用すること
ができる。その使用量は、本発明の組成物中0〜80重
量%の範囲で使用するのが好ましく、特に0〜60%重
量%の範囲で使用するのが好ましい。
【0041】本発明の組成物は、紫外線で硬化する場
合、光重合開始剤を用いる。のが好ましい。その光重合
開始剤としては、公知のどのような光重合開始剤であっ
ても良いが、配合後の貯蔵安定性の良いことが要求され
る。このような光重合開始剤としては、1−ヒドロキシ
シクロヘキシルフェニルケトン、2−ヒドロキシ−2−
メチルプポピオフェノン、ベンジルジメチルケタール等
が挙げられる。好ましいものとしては、1−ヒドロキシ
シクロヘキシルフェニルケトン等が挙げられる。これら
光重合開始剤は、一種でも二種以上任意の割合で混合使
用してもかまわない。その使用量は通常、組成物の0〜
10wt%が好ましく、特に0.5〜5wt%が好まし
い。
【0042】また、本発明の組成物は、必要に応じて更
にシランカップリング剤、酸化防止剤、重合禁止剤、光
安定剤等の各種の添加剤を添加することもできる。本発
明の組成物は各成分を均一に混合することにより得るこ
とができる。本発明の組成物の硬化物は常法により紫外
線照射により得ることができる。
【0043】本発明に係る光ファイバー用コーティング
剤を基材(光伝送ファイバー芯線)に塗布する方法とし
ては、当業界公知の種々の方法、例えば、ダイスコーテ
ィング法、浸漬法等が挙げられる。光ファイバー芯線と
しては、石英系並びにポリスチレン、ポリカーボネート
等のプラスチック系が挙げられる。光伝送ファイバーの
クラッド部を形成する場合、本発明のコーテイ ング剤に
よる被膜の厚さは特に限定されないが、通常10〜30
0ミクロン程度が好ましい。硬化重合する場合高圧水銀
灯、超高圧水銀灯、メタルハライドランプを光源とする
紫外線を使用することが好ましく、硬化の効率をあげる
ために窒素ガス中で照射することが望ましい。
【0044】本発明の組成物は、光伝送ファイバーのク
ラッド材だけでなく、その低屈折率を利用し、ガラスま
たはプラスチック類のコーティング剤、LED用封止剤
等に使用することができる。
【0045】
【実施例】以下、本発明を実施例により具体的に説明す
る。尚、実施例中の部は、重量部である。 (メタ)アクリル酸エステルの合成実施例 実施例1 撹はん器、水分離器、温度計の付いた反応器に3−(パ
ーフルオロ−n−ヘキシル)−プロペノキシド376.
0部、アクリル酸86.5部、テトラメチルアンモニウ
ムクロライド2.3部、ハイドロキノンモノメチルエー
テル0.23部を仕込み、90〜95℃で15時間反応
させた。生成物は、前記式(5)と前記式(13)の二
つのアクリル酸エステルの混合物である。
【0046】次いで、トルエン500部、アクリル酸8
6.5部、硫酸16.5部、ハイドロキノン5.5部を
加えて再度昇温し、共沸により水を反応系外へ追い出し
ながら15時間反応を行った。反応温度は107〜11
3℃、生成水は12.3mlであった。 こうして得ら
れた反応液をトルエン1000部に溶解し、10%水酸
化ナトリウム水溶液で3回、20%食塩水3回洗浄した
後、トルエンを減圧留去して微黄色の液体477.0部
を得た。このものは、粘度(25℃)400cps、屈
折率(25℃)1.3810であった。また、このもの
の13C−核磁気共鳴(NMR)の測定を行った結果を下
記に示す。測定にあたっては、基準物質としてテトラメ
チルシランを用い、溶媒は重クロロホルムを用いて、プ
ロトンデカップリング法で行った。
【0047】
【0048】実施例2 1.1.2.2−テトラヒドロパーフルオロ−n−オク
チルグリシジルエーテル420.0部を用い実施例1と
同様にして前記式(8)と前記式(16)の二つのアク
リル酸エステルの混合物を得た。
【0049】更に同様に縮合反応、アルカリ洗浄、溶媒
留去を経て微黄色の液体507.8部を得た。このもの
は、下記性質を有する。 粘度(25℃) 300cps 屈折率(25℃) 1.3920
【0050】
【0051】実施例3 3−(パーフルオロ−n−オクチル)−プロペノキシド
476.0部を用い実施例1と同様にして前記式(6)
と前記式(14)の二つのアクリル酸エステルの混合物
を得た。
【0052】次いで、トルエン500部、アクリル酸8
6.5部、パラトルエンスルホン酸38.5部、ハイド
ロキノン5.5部を加えて縮合反応を20時間行った。
実施例1と同様にアルカリ洗浄、溶媒留去を経て淡黄色
の液体572.0部を得た。このものは、下記性質を有
する。 粘度(25℃) 750cps 屈折率(25℃) 1.3790
【0053】
【0054】実施例4 1.1−ジヒドロパーフルオロ−n−オクチルグリシジ
ルエーテル456.0部を用い実施例1と同様にして前
記式(7)と前記式(15)の二つのアクリル酸エステ
ルの混合物を得た。
【0055】更に、実施例3と同様に縮合反応、アルカ
リ洗浄、溶媒留去を経て微黄色の液体530.0部を得
た。このものは、下記性質を有する。 粘度(25℃) 365cps 屈折率(25℃) 1.3890
【0056】
【0057】実施例5 実施例1で、アクリル酸のかわりにメタクリル酸10
3.2部を用いた他は同様にして、下記構造の二つのメ
タクリル酸エステルの混合物を得た。
【0058】
【化28】
【0059】
【化29】
【0060】次いで、トルエン500部、メタクリル酸
103.2部、硫酸16.5部、ハイドロキノン5.5
部を加えて縮合反応を15時間行った。実施例1と同様
にアルカリ洗浄、溶媒留去を経て、微黄色の液体47
7.0部を得た。このものは、下記性質を有する。 粘度(25℃) 380cps 屈折率(25℃) 1.3850
【0061】
【0062】樹脂組成物の実施例 実施例6 実施例1で得たアクリル酸エステル97部、1−ヒドロ
キシシクロヘキシルフェニルケトン(チバ・ガイギー
製、イルガキュアー184)3部を混合し、ほん発明の
樹脂組成物Aを得た。この樹脂組成物Aをガラス板上に
200ミクロンの厚さで塗布した後、窒素雰囲気下高圧
水銀灯で500mJ/cm2 の紫外線を照射して硬化物
を得た。得られた硬化物の特性を表1に示す。
【0063】実施例7 実施例3で得たアクリル酸エステル82部、実施例5で
得たメタクリル酸エステル15部、および1−ヒドロキ
シシクロヘキシルフェニルケトン3部を混合し、本発明
の樹脂組成物Bを得た。実施例6と同様にして得られた
硬化物の特性を表1に示す。
【0064】実施例8 実施例2で得たアクリル酸エステル30部、実施例4で
得たアクリル酸エステル10部、前記式(22)のアク
リル酸エステル27部
【0065】ウレタンアクリレート[日本カーバイド
製、ニカライトH−472(アクリルポリマーポリオー
ル)1モルとイソホロンジイソシアネート2モルを反応
させ、次いで2−ヒドロキシエチルアクリレート2.0
5モルを反応させたウレタンアクリレート]30部およ
び1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン3部を
混合し、本発明の樹脂組成物Cを得た。実施例6と同様
にして得られた硬化物の特性を表1に示す。
【0066】実施例9 実施例1で得たアクリル酸エステル60部、ウレタンア
クリレート[前記の式(5)の化合物および前記式(1
3)の化合物の混合物1モルとヘキサメチレンジイソシ
アネート0.5モルを反応させたウレタンアクリレー
ト]37部、および1−ヒドロキシシクロヘキシルフェ
ニルケトン3部を混合し、本発明の樹脂組成物Dを得
た。実施例6と同様にして得られた硬化物の特性を表1
に示す。
【0067】 表1 樹 脂 組 成 物 A B C D 硬度(ショアD) 55 50 41 60 ヤング率(kg/mm2) 60℃ 7.0 3.0 2.0 4.0 40℃ 15 10 7.2 15 23℃ 25 20 10 40 屈折率 25℃ 1.399 1.400 1.415 1.404 吸水率 % 0.3 0.4 0.2 0.2
【0068】硬度(ショアD)の測定は、試料受台の硬
さ値の影響を考慮し、厚さ約200ミクロンのJIS
Z 2246の方法に準じて行った。ヤング率の測定
は、200ミクロンの硬化物を用いJIS K 711
3の方法に準じて行った。吸水率の測定は、200ミク
ロンの硬化物を用いJIS K 7209の方法に準じ
て行った。
【0069】
【発明の効果】本発明の新規な(メタ)アクリル酸エス
テルを用いる樹脂組成物および光ファイバー用コーティ
ング剤は、硬化速度が速く、得られた樹脂被膜は、可と
う性があり、屈折率が低く、コアとの密着性に優れ、光
伝送用光学ファイバーのクラッド層に適する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI G03F 7/004 511 G03F 7/004 511 7/027 502 7/027 502 (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C07C 69/653 C07C 67/08 C08F 220/28 G02B 6/00 G03F 7/004 - 7/027 CA(STN) REGISTRY(STN) WPI/L(QUESTEL)

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式(1) 【化1】 および/または、一般式(2) 【化2】 (但し、R1 はCn 2n+1−(−CH2 −)a −、Cn
    2n+1−(−CH2 −)a −O−、またはH−(−CF
    2 CF2 −)b −(−CH2 −)c −O−でありR2
    HまたはCH3 であり、nは1〜10の整数、aは0,
    1または2、bは1〜5の整数、cは0または1であ
    る)で表されるフッ素含有(メタ)アクリル酸エステル
    と、(メタ)アクリル酸との反応物である(メタ)アク
    リル酸エステル。
  2. 【請求項2】一般式(3) 【化3】 (但し、R1 は請求項1記載のR1 と同じ意味を示
    す。)で表される化合物と、(メタ)アクリル酸との反
    応物である請求項1記載の一般式(1)および/また
    は、一般式(2)で表されるフッ素含有(メタ)アクリ
    ル酸エステルと、(メタ)アクリル酸とを反応させるこ
    とを特徴とする請求項1記載の(メタ)アクリル酸エス
    テルの製造方法。
  3. 【請求項3】請求項1記載の(メタ)アクリル酸エステ
    ルを含有することを特徴とする樹脂組成物。
  4. 【請求項4】請求項1記載の(メタ)アクリル酸エステ
    ルを含有することを特徴とする光ファイバー用コーティ
    ング剤。
  5. 【請求項5】請求項3記載の樹脂組成物の硬化物。
  6. 【請求項6】請求項4記載の光ファイバー用コーティン
    グ剤の硬化物。
JP3156048A 1991-05-31 1991-05-31 (メタ)アクリル酸エステル、その製造方法、それを用いた樹脂組成物、光ファイバー用コーティング剤及び硬化物 Expired - Fee Related JP2868188B2 (ja)

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