JP2865904B2 - スクロール型流体機械 - Google Patents
スクロール型流体機械Info
- Publication number
- JP2865904B2 JP2865904B2 JP16230491A JP16230491A JP2865904B2 JP 2865904 B2 JP2865904 B2 JP 2865904B2 JP 16230491 A JP16230491 A JP 16230491A JP 16230491 A JP16230491 A JP 16230491A JP 2865904 B2 JP2865904 B2 JP 2865904B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- scroll
- fixed scroll
- fixed
- orbiting
- end plate
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- Rotary Pumps (AREA)
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は圧縮機又は膨張機として
用いられるスクロール型流体機械に関する。
用いられるスクロール型流体機械に関する。
【０００２】
【従来の技術】図４ないし図６には従来のスクロール型
圧縮機の１例が示されている。８は密閉ハウジングで、
筒状ハウジング8aとこの上部開口を閉塞するアッパーハ
ウジング8bとからなり、その内部はディスチャージカバ
ー31によって高圧側44と低圧側45とに仕切られている。
低圧側45の内部にはその上部にスクロール型圧縮機構Ｃ
が、下部に電動モータＭが配設され、これらは回転シヤ
フト５を介して互いに連動連結されている。電動モータ
ＭはロータMaとステータMbとからなり、ロータMaは回転
シヤフト５に固定され、ステータMbは筒状ハウジング8a
に固定されている。
圧縮機の１例が示されている。８は密閉ハウジングで、
筒状ハウジング8aとこの上部開口を閉塞するアッパーハ
ウジング8bとからなり、その内部はディスチャージカバ
ー31によって高圧側44と低圧側45とに仕切られている。
低圧側45の内部にはその上部にスクロール型圧縮機構Ｃ
が、下部に電動モータＭが配設され、これらは回転シヤ
フト５を介して互いに連動連結されている。電動モータ
ＭはロータMaとステータMbとからなり、ロータMaは回転
シヤフト５に固定され、ステータMbは筒状ハウジング8a
に固定されている。
【０００３】スクロール型圧縮機構Ｃは固定スクロール
１及び旋回スクロール２を備えている。固定スクロール
１は端板11とその内面に立設されたうず巻状ラップ12と
を備え、この端板11の中央部には吐出ポート13が設けら
れている。旋回スクロール２は端板21とこの内面に立設
されたうず巻状ラップ22とを備え、この端板21の外面に
立設されたボス23内にドライブブッシュ54が旋回軸受73
を介して回転自在に嵌装され、このドライブブッシュ54
に穿設されたスライド穴55内に回転シヤフト５の上端か
ら突出する偏心ピン53がスライド自在に嵌合されてい
る。
１及び旋回スクロール２を備えている。固定スクロール
１は端板11とその内面に立設されたうず巻状ラップ12と
を備え、この端板11の中央部には吐出ポート13が設けら
れている。旋回スクロール２は端板21とこの内面に立設
されたうず巻状ラップ22とを備え、この端板21の外面に
立設されたボス23内にドライブブッシュ54が旋回軸受73
を介して回転自在に嵌装され、このドライブブッシュ54
に穿設されたスライド穴55内に回転シヤフト５の上端か
ら突出する偏心ピン53がスライド自在に嵌合されてい
る。
【０００４】固定スクロール１と旋回スクロール２とを
所定距離だけ偏心させ、かつ、 180°だけ角度をずらせ
て相互に噛み合わせることによって複数個の密閉空間24
が形成されている。旋回スクロール２は密閉ハウジング
８に固定ピン35によって固定されたケーシング６上に摺
動自在に支持され、旋回スクロール２とケーシング６と
の間には旋回スクロール２の公転旋回運動を許容する
が、その自転を阻止するオルダムリンク等からなる自転
阻止機構３が配設されている。
所定距離だけ偏心させ、かつ、 180°だけ角度をずらせ
て相互に噛み合わせることによって複数個の密閉空間24
が形成されている。旋回スクロール２は密閉ハウジング
８に固定ピン35によって固定されたケーシング６上に摺
動自在に支持され、旋回スクロール２とケーシング６と
の間には旋回スクロール２の公転旋回運動を許容する
が、その自転を阻止するオルダムリンク等からなる自転
阻止機構３が配設されている。
【０００５】固定スクロール１の外周に形成されたフラ
ンジ14とケーシング６に突設された脚6bとの間に薄板状
の支持バネ32が配設され、この支持バネ32の両端はボル
ト36によってフランジ14に締結され、中央部はボルト37
によって脚6bに締結されている。このようにして、固定
スクロール１は支持バネ32を介して浮上自在にケーシン
グ６に支持されている。固定スクロール１の端板11の外
面には端板11の中心を中心とする同芯の円筒状フランジ
15、16が上方に向かって突設されている。また、ディス
チャージカバー31の下面には下方に向かって円筒状フラ
ンジ39が突設されている。この円筒状フランジ39をフラ
ンジ15と16との間に封密摺動自在に嵌合させることによ
って中間圧力室40が形成され、この中間圧力室40は端板
11に穿設された導圧管41を介してガスを圧縮途中の密閉
空間24に連通している。そして、この中間圧力室40の内
周側には高圧室42が形成され、また、外周側には低圧室
43が形成されている。
ンジ14とケーシング６に突設された脚6bとの間に薄板状
の支持バネ32が配設され、この支持バネ32の両端はボル
ト36によってフランジ14に締結され、中央部はボルト37
によって脚6bに締結されている。このようにして、固定
スクロール１は支持バネ32を介して浮上自在にケーシン
グ６に支持されている。固定スクロール１の端板11の外
面には端板11の中心を中心とする同芯の円筒状フランジ
15、16が上方に向かって突設されている。また、ディス
チャージカバー31の下面には下方に向かって円筒状フラ
ンジ39が突設されている。この円筒状フランジ39をフラ
ンジ15と16との間に封密摺動自在に嵌合させることによ
って中間圧力室40が形成され、この中間圧力室40は端板
11に穿設された導圧管41を介してガスを圧縮途中の密閉
空間24に連通している。そして、この中間圧力室40の内
周側には高圧室42が形成され、また、外周側には低圧室
43が形成されている。
【０００６】回転シヤフト５の上端部はケーシング６に
設けた上部軸受71によって軸承され、下端部はスティ33
に設けた下部軸受72によって軸承され、また、下端はス
ティ33に固定したスラストプレート75によって支持され
ている。このスティ33は固定ピン38によって筒状ハウジ
ング8aに固定されている。
設けた上部軸受71によって軸承され、下端部はスティ33
に設けた下部軸受72によって軸承され、また、下端はス
ティ33に固定したスラストプレート75によって支持され
ている。このスティ33は固定ピン38によって筒状ハウジ
ング8aに固定されている。
【０００７】電動モータＭを駆動することによって回転
シヤフト５、偏心ピン53、ドライブブッシュ54、ボス23
等からなる旋回駆動機構によって旋回スクロール２が駆
動され、旋回スクロール２は自転阻止機構３によって自
転を阻止されながら公転旋回半径を半径とする円軌道上
を公転旋回運動する。すると、ガスが吸入管82を経て低
圧側45内に入り、図示しない系路を経て密閉空間24内に
吸入される。そして、旋回スクロール２の公転旋回運動
により密閉空間24の容積が減少するのに伴って圧縮され
ながら中央部に至り、吐出ポート13より高圧室42を経て
高圧側44に入り、ここから吐出管83及びこの中に内蔵さ
れた逆止弁84を押し開いて外部に吐出される。この際、
高圧室42及び中間圧力室40内のガス圧力によって固定ス
クロール１は旋回スクロール２に向かって押しつけら
れ、密閉空間24内からガスが漏洩するのを抑制する。密
閉空間24内に液体が吸入されたときは、固定スクロール
１が支持バネ32の弾発力に抗して浮上してその液体を逃
がすことによりスクロール型圧縮機構Ｃの破損を阻止す
る。
シヤフト５、偏心ピン53、ドライブブッシュ54、ボス23
等からなる旋回駆動機構によって旋回スクロール２が駆
動され、旋回スクロール２は自転阻止機構３によって自
転を阻止されながら公転旋回半径を半径とする円軌道上
を公転旋回運動する。すると、ガスが吸入管82を経て低
圧側45内に入り、図示しない系路を経て密閉空間24内に
吸入される。そして、旋回スクロール２の公転旋回運動
により密閉空間24の容積が減少するのに伴って圧縮され
ながら中央部に至り、吐出ポート13より高圧室42を経て
高圧側44に入り、ここから吐出管83及びこの中に内蔵さ
れた逆止弁84を押し開いて外部に吐出される。この際、
高圧室42及び中間圧力室40内のガス圧力によって固定ス
クロール１は旋回スクロール２に向かって押しつけら
れ、密閉空間24内からガスが漏洩するのを抑制する。密
閉空間24内に液体が吸入されたときは、固定スクロール
１が支持バネ32の弾発力に抗して浮上してその液体を逃
がすことによりスクロール型圧縮機構Ｃの破損を阻止す
る。
【０００８】密閉ハウジング８内底部の油溜り81に貯溜
された潤滑油は回転シヤフト５の下端から遠心力を利用
して吸い上げられ、回転シヤフト５に穿設された給油孔
52を通って偏心ピン53、上部軸受71、自転阻止機構３、
旋回軸受73等の摺動部を潤滑した後、パイプ61を経て油
溜り81に戻り、ここに貯溜される。なお、図において、
34は電動モータＭのロータMaに固着されたバランスウェ
イト、85は吐出ガスの温度を検知するための温度セン
サ、86はこれを覆うカバー、87は電動モータＭに給電す
るためのガラス封じ端子である。
された潤滑油は回転シヤフト５の下端から遠心力を利用
して吸い上げられ、回転シヤフト５に穿設された給油孔
52を通って偏心ピン53、上部軸受71、自転阻止機構３、
旋回軸受73等の摺動部を潤滑した後、パイプ61を経て油
溜り81に戻り、ここに貯溜される。なお、図において、
34は電動モータＭのロータMaに固着されたバランスウェ
イト、85は吐出ガスの温度を検知するための温度セン
サ、86はこれを覆うカバー、87は電動モータＭに給電す
るためのガラス封じ端子である。
【０００９】また、図５及び図６に示すように、中間圧
室40及び高圧室42のガス圧力に基づいて固定スクロール
１を旋回スクロール２に向かって押圧する背圧荷重の中
心（以下、背圧中心Ｐという）は端板11の中心Ｏと一致
しており、密閉空間24内のガス圧力に基づいて固定スク
ロール１を上方に押推する筒内圧荷重の中心（以下、筒
内圧中心Ｑという）は固定スクロール１のうず巻状ラッ
プ12のうず巻の基円Ｘの中心（以下、基円中心Ｒとい
う）を中心として公転旋回半径の 1/2を半径とする円Ｙ
上を移動している。
室40及び高圧室42のガス圧力に基づいて固定スクロール
１を旋回スクロール２に向かって押圧する背圧荷重の中
心（以下、背圧中心Ｐという）は端板11の中心Ｏと一致
しており、密閉空間24内のガス圧力に基づいて固定スク
ロール１を上方に押推する筒内圧荷重の中心（以下、筒
内圧中心Ｑという）は固定スクロール１のうず巻状ラッ
プ12のうず巻の基円Ｘの中心（以下、基円中心Ｒとい
う）を中心として公転旋回半径の 1/2を半径とする円Ｙ
上を移動している。
【００１０】
【発明が解決しようとする課題】上記従来のスクロール
型流体機械においては、図６に示すように、背圧中心Ｐ
と筒内圧中心Ｑとが一致していないため、固定スクロー
ル１を下方に押圧する背圧荷重及び固定スクロール１を
上方に押圧する筒内圧荷重に基づく転倒モーメントが固
定スクロール１に作用して固定スクロール１が傾き、密
閉空間24の密封が不良となる危険性があった。特に、固
定スクロール１の端板11の外径を小さくするためにラッ
プ12の基円中心Ｒを端板11の中心Ｏから離間させた場合
には、背圧中心Ｐと筒内圧中心Ｑとの間の距離が大きく
なるので、上記危険性は顕著となる。
型流体機械においては、図６に示すように、背圧中心Ｐ
と筒内圧中心Ｑとが一致していないため、固定スクロー
ル１を下方に押圧する背圧荷重及び固定スクロール１を
上方に押圧する筒内圧荷重に基づく転倒モーメントが固
定スクロール１に作用して固定スクロール１が傾き、密
閉空間24の密封が不良となる危険性があった。特に、固
定スクロール１の端板11の外径を小さくするためにラッ
プ12の基円中心Ｒを端板11の中心Ｏから離間させた場合
には、背圧中心Ｐと筒内圧中心Ｑとの間の距離が大きく
なるので、上記危険性は顕著となる。
【００１１】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するために発明されたものであって、その要旨とすると
ころは、それぞれ端板にうず巻状ラップを立設してなる
固定スクロールと旋回スクロールとを相互に偏心させ、
かつ、位相をずらせて噛み合わせることにより複数個の
密閉空間を形成し、上記旋回スクロールをその自転を阻
止しながら公転旋回運動させることにより上記密閉空間
内に吸入されたガスを圧縮するスクロール型流体機械に
おいて、上記固定スクロールをその軸方向に沿って上記
旋回スクロールから浮上自在に支持するとともに上記固
定スクロールの端板の外面に上記密閉空間内で圧縮され
たガスの圧力を作用させることによって上記固定スクロ
ールを上記旋回スクロールに密接させ、かつ、上記固定
スクロール及びケーシングのいずれか一方に軸方向に伸
びる複数のピンを立設するとともにいずれか他方に上記
ピンが軸方向に沿って移動自在に嵌挿される複数の孔を
穿設し、上記固定スクロールが傾斜許容角度傾転したと
き上記ピンの外周面が上記孔の内周面に当接して上記固
定スクロールが傾斜許容角度以上傾転するのを抑制した
ことを特徴とするスクロール型流体機械にある。
するために発明されたものであって、その要旨とすると
ころは、それぞれ端板にうず巻状ラップを立設してなる
固定スクロールと旋回スクロールとを相互に偏心させ、
かつ、位相をずらせて噛み合わせることにより複数個の
密閉空間を形成し、上記旋回スクロールをその自転を阻
止しながら公転旋回運動させることにより上記密閉空間
内に吸入されたガスを圧縮するスクロール型流体機械に
おいて、上記固定スクロールをその軸方向に沿って上記
旋回スクロールから浮上自在に支持するとともに上記固
定スクロールの端板の外面に上記密閉空間内で圧縮され
たガスの圧力を作用させることによって上記固定スクロ
ールを上記旋回スクロールに密接させ、かつ、上記固定
スクロール及びケーシングのいずれか一方に軸方向に伸
びる複数のピンを立設するとともにいずれか他方に上記
ピンが軸方向に沿って移動自在に嵌挿される複数の孔を
穿設し、上記固定スクロールが傾斜許容角度傾転したと
き上記ピンの外周面が上記孔の内周面に当接して上記固
定スクロールが傾斜許容角度以上傾転するのを抑制した
ことを特徴とするスクロール型流体機械にある。
【００１２】
【作用】本発明においては、上記構成を具えているた
め、固定スクロールが傾斜許容角度傾転したときピンの
外周面が孔の内周面に当接して固定スクロールが傾斜許
容角度以上傾転するのを抑制する。
め、固定スクロールが傾斜許容角度傾転したときピンの
外周面が孔の内周面に当接して固定スクロールが傾斜許
容角度以上傾転するのを抑制する。
【００１３】
【実施例】本発明の１実施例が図１及び図２に示されて
いる。図１はスクロール型流体機械の部分的縦断面図、
図２は図１のＢ−Ｂ線に沿う部分的断面図である。固定
スクロール１の外周に形成された一対のフランジ14には
それぞれこのフランジ14を貫通する孔94が穿設され、こ
の孔94内にはケーシング６の上端面に立設されたピン95
が所定の間隙を存して挿通されている。他の構成は図４
ないし図６に示す従来のものと同様であり、対応する部
材に同じ符号を付してその説明を省略する。
いる。図１はスクロール型流体機械の部分的縦断面図、
図２は図１のＢ−Ｂ線に沿う部分的断面図である。固定
スクロール１の外周に形成された一対のフランジ14には
それぞれこのフランジ14を貫通する孔94が穿設され、こ
の孔94内にはケーシング６の上端面に立設されたピン95
が所定の間隙を存して挿通されている。他の構成は図４
ないし図６に示す従来のものと同様であり、対応する部
材に同じ符号を付してその説明を省略する。
【００１４】しかして、中間圧力室40及び高圧室42内の
ガス圧力に基づく背圧荷重と密閉空間24内のガス圧力に
基づく筒内荷重とによって固定スクロール１に転倒モー
メントが作用し、固定スクロール１がその許容角度傾斜
するとピン95が孔94に当接して固定スクロール１の傾転
を抑制する。従って、孔94とピン95との間隙寸法は固定
スクロール１の傾斜許容角度以下となるように設定され
る。
ガス圧力に基づく背圧荷重と密閉空間24内のガス圧力に
基づく筒内荷重とによって固定スクロール１に転倒モー
メントが作用し、固定スクロール１がその許容角度傾斜
するとピン95が孔94に当接して固定スクロール１の傾転
を抑制する。従って、孔94とピン95との間隙寸法は固定
スクロール１の傾斜許容角度以下となるように設定され
る。
【００１５】図３には本発明の他の実施例が示されてい
る。この実施例においては、ケーシング６の上端面に孔
９６が穿設され、各フランジ１４の下面から下方に伸び
るピン９７が孔９６内の中途まで所定の間隙を存して挿
入されている。しかして、固定スクロール１がその傾斜
許容角度傾転すると、ピン９７の外周面が孔９６の内周
面に当接するので、固定スクロール１がその傾斜許容角
度以上傾転することはない。他の構成は図１に示す第１
の実施例と同じであり、対応する部材には同じ符号を付
してその説明を省略する。
る。この実施例においては、ケーシング６の上端面に孔
９６が穿設され、各フランジ１４の下面から下方に伸び
るピン９７が孔９６内の中途まで所定の間隙を存して挿
入されている。しかして、固定スクロール１がその傾斜
許容角度傾転すると、ピン９７の外周面が孔９６の内周
面に当接するので、固定スクロール１がその傾斜許容角
度以上傾転することはない。他の構成は図１に示す第１
の実施例と同じであり、対応する部材には同じ符号を付
してその説明を省略する。
【００１６】
【発明の効果】本発明においては、固定スクロールをそ
の軸方向に沿って旋回スクロールから浮上自在に支持す
るとともに固定スクロールの端板の外面に密閉空間内で
圧縮されたガスの圧力を作用させることによって固定ス
クロールを旋回スクロールに密接させ、かつ、固定スク
ロール及びケーシングのいずれか一方に軸方向に伸びる
複数のピンを立設するとともにいずれか他方にピンが軸
方向に沿って移動自在に嵌挿される複数の孔を穿設した
ため、固定スクロールが軸方向に移動するとこれに伴っ
てピンは孔内を軸方向に移動する。そして、固定スクロ
ールを旋回スクロールに向かって軸方向に押圧する背圧
荷重及び固定スクロールを旋回スクロールから離間させ
るように軸方向に押圧する筒内圧荷重に基づく転倒モー
メントが作用することによって固定スクロールが傾斜許
容角度傾転したとき、ピンの外周面が孔の内周面に当接
するので固定スクロールが傾斜許容角度以上に傾転する
のを抑制することができる。この結果、極めて簡単な構
成で密閉空間の密封不良を防止できる。
の軸方向に沿って旋回スクロールから浮上自在に支持す
るとともに固定スクロールの端板の外面に密閉空間内で
圧縮されたガスの圧力を作用させることによって固定ス
クロールを旋回スクロールに密接させ、かつ、固定スク
ロール及びケーシングのいずれか一方に軸方向に伸びる
複数のピンを立設するとともにいずれか他方にピンが軸
方向に沿って移動自在に嵌挿される複数の孔を穿設した
ため、固定スクロールが軸方向に移動するとこれに伴っ
てピンは孔内を軸方向に移動する。そして、固定スクロ
ールを旋回スクロールに向かって軸方向に押圧する背圧
荷重及び固定スクロールを旋回スクロールから離間させ
るように軸方向に押圧する筒内圧荷重に基づく転倒モー
メントが作用することによって固定スクロールが傾斜許
容角度傾転したとき、ピンの外周面が孔の内周面に当接
するので固定スクロールが傾斜許容角度以上に傾転する
のを抑制することができる。この結果、極めて簡単な構
成で密閉空間の密封不良を防止できる。
【図１】本発明の第１の実施例を示すスクロール型流体
機械の部分的縦断面図である。
機械の部分的縦断面図である。
【図２】図１のＢ−Ｂ線に沿う部分的断面図である。
【図３】本発明の第２の実施例を示すスクロール型流体
機械の部分的縦断面図である。
機械の部分的縦断面図である。
【図４】従来のスクロール型圧縮機の縦断面図である。
【図５】図４のＡ−Ａ線に沿う断面図である。
【図６】各種荷重中心の相対関係を示す図である。
１ 固定スクロール 11 端板 12 うず巻状ラップ ２ 旋回スクロール 21 端板 22 うず巻状ラップ 40 中間圧力室 42 高圧室 32 支持バネ 95 停止部材
Claims (1)
- 【請求項１】 それぞれ端板にうず巻状ラップを立設し
てなる固定スクロールと旋回スクロールとを相互に偏心
させ、かつ、位相をずらせて噛み合わせることにより複
数個の密閉空間を形成し、上記旋回スクロールをその自
転を阻止しながら公転旋回運動させることにより上記密
閉空間内に吸入されたガスを圧縮するスクロール型流体
機械において、上記固定スクロールをその軸方向に沿っ
て上記旋回スクロールから浮上自在に支持するとともに
上記固定スクロールの端板の外面に上記密閉空間内で圧
縮されたガスの圧力を作用させることによって上記固定
スクロールを上記旋回スクロールに密接させ、かつ、上
記固定スクロール及びケーシングのいずれか一方に軸方
向に伸びる複数のピンを立設するとともにいずれか他方
に上記ピンが軸方向に沿って移動自在に嵌挿される複数
の孔を穿設し、上記固定スクロールが傾斜許容角度傾転
したとき上記ピンの外周面が上記孔の内周面に当接して
上記固定スクロールが傾斜許容角度以上傾転するのを抑
制したことを特徴とするスクロール型流体機械。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP16230491A JP2865904B2 (ja) | 1991-06-07 | 1991-06-07 | スクロール型流体機械 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP16230491A JP2865904B2 (ja) | 1991-06-07 | 1991-06-07 | スクロール型流体機械 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH04362201A JPH04362201A (ja) | 1992-12-15 |
| JP2865904B2 true JP2865904B2 (ja) | 1999-03-08 |
Family
ID=15751963
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP16230491A Expired - Lifetime JP2865904B2 (ja) | 1991-06-07 | 1991-06-07 | スクロール型流体機械 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2865904B2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US10487831B2 (en) | 2014-09-17 | 2019-11-26 | Mitsubishi Heavy Industries Thermal Systems, Ltd. | Scroll compressor |
Families Citing this family (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH0932754A (ja) * | 1995-07-18 | 1997-02-04 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | スクロール圧縮機 |
| US5897306A (en) * | 1997-04-17 | 1999-04-27 | Copeland Corporation | Partition and pilot ring for scroll machine |
| US6896497B2 (en) * | 2003-07-31 | 2005-05-24 | Rechi Precision Co., Ltd. | Axial compliant means for a scroll machine |
-
1991
- 1991-06-07 JP JP16230491A patent/JP2865904B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US10487831B2 (en) | 2014-09-17 | 2019-11-26 | Mitsubishi Heavy Industries Thermal Systems, Ltd. | Scroll compressor |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH04362201A (ja) | 1992-12-15 |
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 19981117 |
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