JP2864386B2 - 水性インキ組成物 - Google Patents
水性インキ組成物Info
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Description
【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、水性インキ組成物に関するものであり、更
に詳細には、生インキ式筆記具に用いて特に好適な、合
成樹製部品に対する濡れが良く、かつペン先からのイン
キのボタ落ちが発生しない水性インキ組成物に関するも
のである。
に詳細には、生インキ式筆記具に用いて特に好適な、合
成樹製部品に対する濡れが良く、かつペン先からのイン
キのボタ落ちが発生しない水性インキ組成物に関するも
のである。
[従来の技術] 従来、生インキ式筆記具は、ペン先とインキタンクと
の間に、例えば縦断面櫛歯状の所謂蛇腹のような合成樹
脂によって形成されたペン芯を配しており、インキはイ
ンキタンクよりペン芯を通りペン先に流出するものであ
るが、インキタンク中の空気が膨張しインキタンク中の
水性インキ組成物がペン先方向に過剰に吐出した場合、
このインキ組成物を前記ペン芯の縦断面櫛歯状部として
形成された毛細管部に保持させてペン先よりのインキ組
成物のボタ落ちを防止している。従って、水性インキ組
成物は前記インキタンクより容易に流出し、更に前記ペ
ン芯の毛細管部に速やかに浸透できるようにインキタン
ク及びペン芯に対する濡れが良好である必要があり、そ
の為水性インキ組成物には界面活性剤やエチレングリコ
ール、ヘキシレングリコールのような表面張力の低い水
溶性有機溶剤を添加し、その表面張力を下げていた。
の間に、例えば縦断面櫛歯状の所謂蛇腹のような合成樹
脂によって形成されたペン芯を配しており、インキはイ
ンキタンクよりペン芯を通りペン先に流出するものであ
るが、インキタンク中の空気が膨張しインキタンク中の
水性インキ組成物がペン先方向に過剰に吐出した場合、
このインキ組成物を前記ペン芯の縦断面櫛歯状部として
形成された毛細管部に保持させてペン先よりのインキ組
成物のボタ落ちを防止している。従って、水性インキ組
成物は前記インキタンクより容易に流出し、更に前記ペ
ン芯の毛細管部に速やかに浸透できるようにインキタン
ク及びペン芯に対する濡れが良好である必要があり、そ
の為水性インキ組成物には界面活性剤やエチレングリコ
ール、ヘキシレングリコールのような表面張力の低い水
溶性有機溶剤を添加し、その表面張力を下げていた。
[発明が解決しようとする課題] しかしながら、上記の界面活性剤を用いた場合、水性
インキ組成物の表面張力が低くなりすぎ、逆にペン先か
らのインキ組成物のボタ落ちが発生し易くなるという問
題があり、また、前記の水溶性有機溶剤を添加した場
合、インキ粘度が高くなり、ペン先よりのインキ吐出が
悪くなってしまうという問題があった。
インキ組成物の表面張力が低くなりすぎ、逆にペン先か
らのインキ組成物のボタ落ちが発生し易くなるという問
題があり、また、前記の水溶性有機溶剤を添加した場
合、インキ粘度が高くなり、ペン先よりのインキ吐出が
悪くなってしまうという問題があった。
[課題を解決するための手段] そこで本発明者は、上記問題を解決するために鋭意研
究を行なった結果、本発明を完成するに到ったものであ
る。即ち、本発明は、オキシ・トリフェニルメタン系染
料と、HLB19.0〜20.0のポリオキシエチレンアルキルエ
ーテル又はポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテ
ルと、水とを少なくとも含む水性インキ組成物を要旨と
するものである。
究を行なった結果、本発明を完成するに到ったものであ
る。即ち、本発明は、オキシ・トリフェニルメタン系染
料と、HLB19.0〜20.0のポリオキシエチレンアルキルエ
ーテル又はポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテ
ルと、水とを少なくとも含む水性インキ組成物を要旨と
するものである。
以下、本発明を詳細に説明する。
オキシ・トリフェニルメタン系染料は着色剤として用
いるものである。
いるものである。
具体例としては、アシッドフロキシンPB(C.I.4541
0),エオシンG(C.I.45380)、ローズベンガルB(C.
I.45440)などが挙げられる。
0),エオシンG(C.I.45380)、ローズベンガルB(C.
I.45440)などが挙げられる。
上記各染料は、各々単独で使用することはもちろんの
こと、染料同志が反応しない限り混合して使用すること
もでき、その使用量は水性インキ組成物全量に対して0.
1〜30重量%が好ましい。
こと、染料同志が反応しない限り混合して使用すること
もでき、その使用量は水性インキ組成物全量に対して0.
1〜30重量%が好ましい。
HLB19.0〜20.0のポリオキシエチレンアルキルエーテ
ル又はポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル
は、ペン先からのインキのボタ落ちを発生することな
く、生インキ式筆記具の合成樹脂製部品に対するインキ
の濡れを良くするために用いるものである。
ル又はポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル
は、ペン先からのインキのボタ落ちを発生することな
く、生インキ式筆記具の合成樹脂製部品に対するインキ
の濡れを良くするために用いるものである。
具体例としては、ニッコールBL−21(HLB:19.0)、同
BL−25(HLB:19.5)、同BC−30TX(HLB:19.5)、同BC−
40TX(HLB:20.0、以上、ポリオキシエチレンアルキルエ
ーテル、日光ケミカルズ(株)製)、ニッコールNP−18
TX(HLB:19.0)、同NP−20(HLB:20.0)、同OP−30(HL
B:20.0以上、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、日
光ケミカルズ(株)製)などがあり、これらは単独で、
また複数混合して用いることができ、その使用量は水性
インキ組成物全量に対して0.001〜0.1重量%が好まし
い。
BL−25(HLB:19.5)、同BC−30TX(HLB:19.5)、同BC−
40TX(HLB:20.0、以上、ポリオキシエチレンアルキルエ
ーテル、日光ケミカルズ(株)製)、ニッコールNP−18
TX(HLB:19.0)、同NP−20(HLB:20.0)、同OP−30(HL
B:20.0以上、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、日
光ケミカルズ(株)製)などがあり、これらは単独で、
また複数混合して用いることができ、その使用量は水性
インキ組成物全量に対して0.001〜0.1重量%が好まし
い。
水は主溶剤であり、その使用量はインキ全量に対して
70.0〜99.9重量%が好ましい。
70.0〜99.9重量%が好ましい。
その他、必要に応じて水溶性有機溶剤、PH調整剤、防
カビ剤、防錆剤、樹脂、消泡剤等を加えることもでき、
これらを混合撹拌して水性インキ組成物を得る。
カビ剤、防錆剤、樹脂、消泡剤等を加えることもでき、
これらを混合撹拌して水性インキ組成物を得る。
[作 用] 本発明に係る水性インキ組成物が何故生インキ式筆記
具用として用いた場合、ペン先からのインキのボタ落ち
を発生すること無く、合成樹脂製部品に対するインキの
濡れを良くするのかについては以下の様に推察される。
具用として用いた場合、ペン先からのインキのボタ落ち
を発生すること無く、合成樹脂製部品に対するインキの
濡れを良くするのかについては以下の様に推察される。
本発明の水性インキ組成物は、オキシ・トリフェニル
メタン系染料とHLB19.0〜20.0のポリオキシエチレンア
ルキルエーテル又はポリオキシエチレンアルキルフェニ
ルエーテルとを併用しているので、合成樹脂製部品に対
するインキの濡れが極めて良好になり、しかも、この場
合におけるインキの表面張力は、他の物質の組合わせに
比較してあまり下がらないため、インキのボタ落ちを起
こさない。
メタン系染料とHLB19.0〜20.0のポリオキシエチレンア
ルキルエーテル又はポリオキシエチレンアルキルフェニ
ルエーテルとを併用しているので、合成樹脂製部品に対
するインキの濡れが極めて良好になり、しかも、この場
合におけるインキの表面張力は、他の物質の組合わせに
比較してあまり下がらないため、インキのボタ落ちを起
こさない。
[実施例] 以下、実施例に従ってより詳細に説明するが、実施例
中「部」とあるのは「重量部」を示すものである。
中「部」とあるのは「重量部」を示すものである。
実施例1 エオシンG(C.I.45380、癸己化成(株)製) 3.00部 ジエチレングリコール 2.00部 ニッコールBC−30TX(HLB:19.5、非イオン系界面活性
剤、日光ケミカルズ(株)製) 0.02部 水 94.98部 上記各成分を混合し、40〜50℃に加温しながら撹拌す
ることにより、赤色の水性インキ組成物を得た。
剤、日光ケミカルズ(株)製) 0.02部 水 94.98部 上記各成分を混合し、40〜50℃に加温しながら撹拌す
ることにより、赤色の水性インキ組成物を得た。
比較例1 実施例1のニッコールBC−30TXの代わりに水を加えた
他は、実施例1と同様にして赤色の水性インキ組成物を
得た。
他は、実施例1と同様にして赤色の水性インキ組成物を
得た。
実施例2 アッシドフロキシンPB(C.I.45410,保土谷化学工業
(株)製) 2.00部 エチレングリコール 4.00部 ニッコールNP−20(HLB:20.0、非イオン系界面活性剤、
日光ケミカルズ(株)製) 0.05部 水 93.95部 上記各成分を混合し、室温にて撹拌することにより、
桃色の水性インキ組成物を得た。
(株)製) 2.00部 エチレングリコール 4.00部 ニッコールNP−20(HLB:20.0、非イオン系界面活性剤、
日光ケミカルズ(株)製) 0.05部 水 93.95部 上記各成分を混合し、室温にて撹拌することにより、
桃色の水性インキ組成物を得た。
比較例2 実施例2のニッコールNP−20の代わりにニッコールNP
−7.5(ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテ
ル、HLB:14.0、日光ケミカルズ(株)製)を加えた他
は、実施例2と同様にして桃色の水性インキ組成物を得
た。
−7.5(ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテ
ル、HLB:14.0、日光ケミカルズ(株)製)を加えた他
は、実施例2と同様にして桃色の水性インキ組成物を得
た。
[効 果] 以上、実施例1、2及び比較例1、2で得られた水性
インキ組成物を内径5mm、長さ50mmのポリエチレン製の
インキタンクに0.9g充填し、このインキタンクを、ペン
先と、ペン先後方に配置した、アクルニトリル−ブタジ
エン−スチレン樹脂製の縦断面櫛歯状部を有するペン芯
とを内包するペン体に装着しサンプルとし、試験を行な
った。
インキ組成物を内径5mm、長さ50mmのポリエチレン製の
インキタンクに0.9g充填し、このインキタンクを、ペン
先と、ペン先後方に配置した、アクルニトリル−ブタジ
エン−スチレン樹脂製の縦断面櫛歯状部を有するペン芯
とを内包するペン体に装着しサンプルとし、試験を行な
った。
結果は表1の通りである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C09D 11/00 - 11/20
Claims (1)
- 【請求項1】オキシ・トリフェニルメタン系染料と、HL
B19.0〜20.0のポリオキシエチレンアルキルエーテル又
はポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテルと、水
とを少なくとも含む水性インキ組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21683389A JP2864386B2 (ja) | 1989-08-23 | 1989-08-23 | 水性インキ組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21683389A JP2864386B2 (ja) | 1989-08-23 | 1989-08-23 | 水性インキ組成物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0379682A JPH0379682A (ja) | 1991-04-04 |
JP2864386B2 true JP2864386B2 (ja) | 1999-03-03 |
Family
ID=16694611
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP21683389A Expired - Fee Related JP2864386B2 (ja) | 1989-08-23 | 1989-08-23 | 水性インキ組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2864386B2 (ja) |
Families Citing this family (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2745455B2 (ja) * | 1995-05-01 | 1998-04-28 | 株式会社ツキネコ | 水性スタンプインキ用ベヒクル、水性スタンプインキおよびスタンプ台 |
JP2006265520A (ja) * | 2005-02-24 | 2006-10-05 | Pilot Ink Co Ltd | 直液式筆記具用水性インキ組成物及びそれを内蔵した直液式筆記具 |
JP2006274017A (ja) * | 2005-03-29 | 2006-10-12 | Pilot Ink Co Ltd | ペン芯式筆記具用インキ組成物及びそれを収容したペン芯式筆記具 |
JP4966510B2 (ja) * | 2005-04-12 | 2012-07-04 | パイロットインキ株式会社 | 直液式筆記具 |
JP6796958B2 (ja) * | 2016-06-30 | 2020-12-09 | 株式会社パイロットコーポレーション | 筆記具用水性インキ組成物、およびそれを用いた筆記具 |
Family Cites Families (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS56103262A (en) * | 1980-01-23 | 1981-08-18 | Mitsubishi Pencil Co Ltd | Aqueous ink for ball-point pen |
JPS6047082A (ja) * | 1983-08-25 | 1985-03-14 | Pilot Ink Co Ltd | ボ−ルペン用水性インキ組成物 |
JPS61281171A (ja) * | 1985-06-07 | 1986-12-11 | Yoshiaki Koike | 液晶を含む着色組成物 |
JPS63162773A (ja) * | 1986-12-26 | 1988-07-06 | Canon Inc | インクジエツト用インク及びそれを用いたインクジエツト記録方法 |
-
1989
- 1989-08-23 JP JP21683389A patent/JP2864386B2/ja not_active Expired - Fee Related
Non-Patent Citations (1)
Title |
---|
細田豊著,「新染料化学」,第1版,株式会社技法堂,昭和48年12月,p.271〜273 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0379682A (ja) | 1991-04-04 |
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