JP2861206B2 - 給湯装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は家庭用の浴槽に自動的に湯を張る給湯装置に
関するものである。

従来の技術 従来この種の技術は第４図に示すものがある。即ち第
４図において１は浴槽であり、２は給湯機である。この
給湯機２の内部には給湯用熱交換器３と風呂用熱交換器
４が電磁弁５を介して接続されていると共に、前記風呂
用熱交換器４と前記浴槽１とは２本の接続管６で接続さ
れている。また７、８はガスバーナであり、９、10は前
記ガスバーナの燃焼量をコントロールするガス制御弁で
ある。11はガスバーナ７、８等をコントロールする加熱
制御部である、そしてこの加熱制御部11は出湯温度及び
出湯量設定器12に接続されている。

この様に構成された従来の給湯装置の動作を説明する
と、浴槽１に湯張りを行なうには出湯温度及び出湯量設
定器12を目的の温度と量（例えば42℃、200）に設定
し湯張りボタン（図示せず）を押すと電磁弁５が開成し
浴槽１への給湯が開始される。この時には給湯用熱交換
器３により熱交換され給湯される。この給湯量が前記出
湯温度及び出湯量設定器12の設定値に達すると前記電磁
弁５が閉成し湯張りが完了する。

発明が解決しようとする課題 しかしながら、従来例において湯張り時の給湯温度が
季節を通して一定に設定して使用するケースが多く入浴
する立場で考えると便利さに欠けると言う使用感での課
題があった。即ち、40℃の一定温度で湯張りした状態に
おいて、気温が高い夏季には、身体表面温度も高く快適
に入浴出来るが、冬期など同温度で湯張りしても外気温
度が低下した場合、身体の表面温度や室温が低いため入
浴する際には、入浴時に熱く感じ浴槽内に水を入れ湯温
を下げてから入浴しなければならず入浴時の手間もかか
ると言う課題を有していた。

そこで本発明の目的は、季節を問わず入浴する時に、
浴槽に水を入れなくても温度的に快適な状態で入浴可能
であると共に自動追い焚き機能を有する給湯装置を提供
することを目的とするものである。

課題を解決するための手段 前記目的を達成するために本発明は、浴槽と、この浴
槽に給湯する給湯手段と、前記浴槽の湯を追い焚きする
追い焚き手段と、外気或いは浴室内の少なくとも一方の
空気温度を検出する温度検出器と、前記浴槽への入浴の
有無を検出する入浴検出センサとからなり、前記浴槽へ
の湯張り時に前記温度検出器の検出温度に対応して前記
浴槽への給湯温度を変化させると共に、前記入浴検出セ
ンサの信号で前記追い焚き手段により追い焚きするもの
である。

作用 本発明の給湯装置は上記構成により、例えば、外気温
度が低い時に湯張り温度を下げることにより、冷い身体
で入浴しても体感的に快適にすると共に、入浴を検出し
て追い焚きすることにより、入浴後さらに快適さを得る
ことが出来るものである。

実施例 以下本発明の一実施例のを添付図面にもとづいて説明
する。第１図において、13は浴槽であり、14は給湯機で
あり、この給湯機14の中には、浴槽13に給湯する給湯手
段が給湯熱交換器15とバーナ16と弁17で構成されてい
る。また前記浴槽13は接続パイプ18、19により追い焚き
手段に接続されている。この追い焚き手段は、風呂用熱
交換器20とバーナ21、弁22により構成されている。前記
給湯用熱交換器15と前記風呂用熱交換器20は電磁弁23に
より配接されている。24は入浴の有無を検知する入浴検
知センサの圧力センサであり水位変化を検出するもので
ある。25は出湯温度及び出湯量設定器である。26は外気
温度を検出するサーミスタである。27は前記給湯機14を
制御するコントローラである。

次に第２図を説明する。第２図は浴槽13への湯張り時
に給湯する際の温度特性を示したものであるが、横軸が
前記サーミスタ26の検出温度、縦軸が給湯熱交換器15か
らの出湯温度を示すものである。

第３図は、湯張りから入浴に至る時間経過と水位及び
湯温特性を示したグラフであるが、破線が水位変化を示
す、即ち時間経過と共に水位が上昇し、水位40cmで湯張
りが完了する。その後入浴した時に水位が急に60cmまで
上昇することを示している。一方実線は前記浴槽内の湯
温を示したものであり、浴槽内湯温は36℃で一定を保っ
ている。その後水位センサの信号により入浴を検出して
追い焚きが開始され39℃になると追い焚きが終了するも
のである。

次に本発明の一実施例における動作第１図〜第３図を
説明すると、浴槽13に湯張りを行なうには出湯温度及び
出湯量設定器25の温度と量を（例えば42℃、200）設
定し、湯張りボタン（図示せず）を押すと電磁弁が開成
しバーナ16の燃焼により給湯用熱交換器15で熱交換され
た湯が接続管18、19を通って浴槽13に給湯される。この
時の給湯温度は第２図の特性グラフに示って補正される
即ち、サーミスタ26で検出した外気温度が０℃とする
と、出湯温度は40℃で出湯される。そして浴槽13内に入
った場合は第３図のごとく冷却のために36℃の湯温とな
って浴槽13に貯められる。給湯中の浴槽水位は時間と共
に上昇し200の時点で湯張りが完了する。この状態で
浴槽は保たれており人間が入浴することになる。今外気
温が０℃であるから特に屋外から帰宅した場合、身体の
手足の表面温度が低くなっている。従ってこの様な人が
36℃の湯に入浴すると、温度的に丁度快適な温度とな
る。また本発明は入浴すると水位変化が大きく上昇する
ためこの水位変化を検出し前記追い焚き手段で追い焚き
を行ない、一定温度に達すると自動的に消火するもので
ある。本実施例では入浴検知手段として水位センサを用
いることにより、入浴前と入浴時の大きな水位変化をと
らえるため正確に入浴状態検出が可能となる。

発明の効果 以下の様に本発明は、浴槽と、この浴槽に給湯する給
湯手段と、前記浴槽の湯を追い焚きする追い焚き手段
と、外気或いは浴室内の少なくとも一方の空気温度を検
出する温度検出器と、前記浴槽への入浴の有無を検出す
る入浴検出センサとからなり、前記浴槽への湯張り時に
前記温度検出器の検出温度に対応して前記浴槽への給湯
温度を変化させると共に、前記入浴検出センサの信号で
前記追い焚き手段により追い焚きすることにより下記の
効果を有するものである。

１）空気温度が低い場合には、給湯温度を低く補正して
給湯するため、身体が冷えた状態で入浴しても、入浴時
に熱く感じず快適に入浴することが出来る。

２）入浴後追い焚きすることにより更に快適性が向上す
る即ち、身体が冷えた状態で快適であっても時間経過と
共に身体の表面温度も上昇し、湯温が冷たく感じて不快
になるが、本発明では自動的に追い焚きを行なうため、
身体の表面温度が変っても快適さが接続されるものであ
る。

３）入浴から追い焚きまで自動に行なわれるため、従来
冬期においては、入浴時に水を入れて湯温を下げた後に
入浴し、入浴中に追い焚きすると言う複雑な動作を必要
としていた為、水量が増加し、更には追い焚き時の燃焼
負荷も大きくなっていたが、本発明においては、水を給
水する必要がなく、燃焼負荷が小さいと言う効果があ
る。

【図面の簡単な説明】 第１図は本発明の一実施例を示す給湯装置の断面図、第
２図は同装置における空気温度と出湯温度の特性図、第
３図は同装置における時間経過に対する浴槽水位及び浴
槽内湯温の特性図、第４図は従来例における断面図であ
る。 13……浴槽、15……給湯用熱交換器（給湯手段）、16…
…バーナ（給湯手段）、17……弁（給湯手段）、20……
風呂用熱交換器（追い焚き手段）、21……バーナ（追い
焚き手段）、22……弁（追い焚き手段）、24……圧力セ
ンサ（入浴検出センサ）、26……サーミスタ（温度検出
器）。

Claims (2)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】浴槽と、この浴槽に給湯する給湯手段と、
   前記浴槽の湯を追い焚きする追い焚き手段と、外気或い
   は浴室内の少なくとも一方の空気温度を検出する温度検
   出器と、前記浴槽への入浴の有無を検出する入浴検出セ
   ンサとからなり、前記浴槽への湯張り時に前記温度検出
   器の検出温度に対応して前記浴槽への給湯温度を変化さ
   せると共に、前記入浴検出センサの信号で前記追い焚き
   手段により追い焚きする給湯装置。
2. 【請求項２】浴槽内の水位変化を検出することにより入
   浴の有無を検出する特許請求の範囲第１項記載の給湯装
   置。