JP2860811B2 - 防蟻ケーブル - Google Patents

防蟻ケーブル

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JP2860811B2
JP2860811B2 JP2035824A JP3582490A JP2860811B2 JP 2860811 B2 JP2860811 B2 JP 2860811B2 JP 2035824 A JP2035824 A JP 2035824A JP 3582490 A JP3582490 A JP 3582490A JP 2860811 B2 JP2860811 B2 JP 2860811B2
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termites
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俊徳 藤田
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Mitsubishi Cable Industries Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、ハロゲン化ビニル重合体よりなる絶縁層、
シースなどのケーブル被覆材などがシロアリなどによる
食害防止された防蟻ケーブルに関するものである。
〔従来の技術・発明が解決しようとする課題〕
一般に、電力・通信・光通信ケーブル、その他のケー
ブルは、導体を絶縁層やシースなどで覆う構造が採られ
ている。
現在、絶縁層、シースなどのケーブル被覆材としては
ハロゲン化ビニル重合体が広く使用されており、これ
を、たとえば地中に埋設状態で長期にわたって使用した
場合、イエシロアリ、ヤマトシロアリなどのシロアリに
よる食害を被る問題がある。
これらのことから、シロアリによる食害を防止する目
的で、従来より農薬などに使われている有機化合物、無
機化合物、特にリン系などの防蟻ケーブル用の防蟻性化
合物を配合することが行われている。
ところで、防蟻ケーブル用の防蟻性化合物には次の如
き特性が要求される。
地中埋設環境下などにおける、外部からの浸水に対す
る耐水性、すなわち耐流出性、耐加水分解性が良好であ
ること。
生成系への安全性に優れていること。
高温で混合される際にも熱安定性に優れていること。
防蟻性に優れていること。
しかしながら、このような優れた特性を有する防蟻性
化合物は、殆どないのが実情である。
このような理由から近年、防蟻性化合物を樹脂などで
コーティングしたり、重合したりするマイクロカプセル
化技術が用いられ、成形加工性、長期性能保持をする工
夫がなされているが、成形工程が長く、高価になった
り、毒性の残存性についても疑問な点があり、十分満足
しえるものとは言いがたい。
一方で、防蟻性化合物を使わず、ナイロン12のような
硬質プラスチックスを押出したり、導体にテープ巻きを
する方法もあるが、ケーブルとしての可撓性が乏しくな
ったり、大サイズケーブルになり成形加工が困難になる
などの欠点がある。
従って、本発明は、上記に列挙した特性を有する防蟻
性化合物を含有し、可撓性および機械的特性が良好な防
蟻ケーブルを提供することを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
本発明者は、上記目的を達成するために種々研究を重
ねて来たところ、ハロゲン化ビニル重合体にヘンズイミ
ダゾール系化合物を防蟻剤として配合して、これを絶縁
層、シースなどのケーブル被覆材として導体を被覆する
ことによって、防蟻効果の高いケーブルとすることに成
功し、本発明を完成した。
即ち、本発明はベンズイミダゾール系化合物を含有す
るハロゲン化ビニル重合体よりなる層を有してなる防蟻
ケーブルである。
本発明においてケーブルは、電力(高圧、低圧を含
む)ケーブル・通信(光通信・電気通信など)ケーブル
・高周波用ケーブルやその他のケーブルを包含し、さら
に屋内または屋外配線された絶縁ケーブル、電子機器用
ケーブル、車両用ケーブル、船舶用ケーブル、その他の
ケーブルをも包含する。
なお、本発明におけるベンズイミダゾール系化合物と
しては、分子中に少なくとも1個の下式(I)で示され
るベンズイミダゾール構造を有し、且つ分子量が100以
上のベンズイミダゾール系化合物〔以下、ベンズイミダ
ゾール系化合物(A)という〕が好適である。
ベンズイミダゾール系化合物(A)の分子量は100以
上であり、好適には分子量150〜400である。
本発明において使用されるベンズイミダゾール系化合
物(A)としては、次式(II)あるいは(III)で表さ
れる化合物を好ましい具体例として挙げることができ
る。
(式中、Xは水素原子または低級アルキル基を示す) (式中、Xは前記と同意義である) 本明細書における低級アルキル基としては、通常、メ
チル、エチル、プロピル、イソプロピル、t−ブチルな
どの炭素数1〜4のものが好適であり、特にメチルが好
適である。
ベンズイミダゾール系化合物(A)の具体例として
は、たとえば2−メルカプトベンズイミダゾール(「No
crac MB」、大内新興社製、MW150)、2−メルカプトメ
チルベンズイミダゾール(「Nocrac MMB」、大内新興社
製、MW164〕、2−メルカプトベンズイミダゾールの亜
鉛塩(「Nocrac MBZ」、大内新興社製、MW363)、2−
メルカプトメチルベンズイミダゾールの亜鉛塩(「Nocr
ac MMBZ」、大内新興社製、MW393)、4および5−メチ
ルメルカプトベンズイミダゾールのブレンド(「Vulkan
ox MBZ」、バイエル社製、MW163)、4および5−メチ
ルメルカプトベンズイミダゾールのブレンドの亜鉛塩
〔「Vulkanox ZMB−2」、バイエル社製、MW392〕など
を例示できる。
本発明において、防蟻対象となる蟻は、イエシロア
リ、ヤマトシロアリ、オオシロアリ、コウシュンシロア
リ、カタンシロアリ、サツマシロアリ、ナカジマシロア
リ、タイワンシロアリ、タカサゴシロアリ、ニトベシロ
アリ、キアシシロアリ、アマミシロアリ、ダイコクシロ
アリ、アメリカカンザイシロアリなどのシロアリ目に属
するものであればいずれでもよく、特にイエシロアリ、
ヤマトシロアリなどが好適である。上記ベンズイミダゾ
ール系化合物はこれら蟻に対して、殺蟻剤、蟻忌避剤な
どとして作用するものである。
本発明の防蟻ケーブルにおける、ハロゲン化ビニル重
合体よりなる層を構成する各電線被覆用のハロゲン化ビ
ニル重合体としては、平均重合度500〜3000、好ましく
は1000〜2000のものが好適である。当該ハロゲン化ビニ
ル重合体は可塑化されたもの非可塑化のもののいずれで
もよい。可塑化されたものとしては、公知の可塑剤を添
加することによって外部可塑化されたもの、自体公知の
手段にて内部可塑化されたものがあげられる。ハロゲン
化ビニル重合体としては、塩化ビニル重合体、これにエ
チレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−酢酸ビニル−
塩素化グラフト三元共重合体、ウレタン重合体などがブ
レンドされたものが例示される。
可塑化する場合には、ジオクチルフタレート(DO
P)、ジブチルフタレート(DBP)、トリクレジルホスフ
ェート(TCP)、ジオクチルセバテート(DOS)、ジオク
チルアジペート(DOA)、ジイソデシルフタレート(DID
P)、ジイソノニルフタレート(DINP)などの可塑剤が
用いられる。なお、可塑剤を使用する場合、樹脂100重
量部に対して40重量部前後の可塑剤を配合するのがよ
い。
本発明の防蟻ケーブルにおける、ハロゲン化ビニル重
合体とベンズイミダゾール系化合物の配合割合は、ハロ
ゲン化ビニル重合体100重量部に対して、ベンズイミダ
ゾール系化合物は、通常、0.1〜20重量部程度、好まし
くは、0.5〜5重量部程度である。
本発明においては、必要に応じてハロゲン化ビニル重
合体に他の成分、例えばキャリアー、他の防蟻剤、酸化
防止剤(ヒンダートフェノール系酸化防止剤、硫黄系酸
化防止剤など)、難燃剤(水酸化アルミニウム、水酸化
マグネシウム、酸化亜鉛、有機リン酸エステルなど)、
充填剤(カーボン、シリカなど)、架橋剤、架橋助剤、
着色剤、増量剤あるいはその他の添加剤を必要量配合し
てもよい。
上記ベンズイミダゾール系化合物は、通常、熱に対し
て安定であるため、このベンズイミダゾール系化合物を
配合したハロゲン化ビニル重合体の樹脂組成物を自体既
知の手段、例えば押出加工やカレンダー加工などの通常
の加熱加工に付すことによりケーブルに成形することが
できる。しかも、このケーブルは、有機過酸化物架橋や
水架橋などの化学架橋法、電子線照射架橋などの方法に
より架橋することもできる。
本発明の防蟻ケーブルにおいては、ベンズイミダゾー
ル系化合物が配合されたハロゲン化ビニル重合体よりな
る層は任意の層として設ければよく、たとえば、通常、
絶縁層、シースなどの何れの形態でも防蟻効果は十分発
揮される。
〔作用・効果〕
本発明で使用されるベンズイミダゾール系化合物は、
前述の如き蟻に対して、優れた防蟻作用(蟻忌避作用な
ど)を有し、生物系への安全性、熱安定性、耐水性(す
なわち耐流出性、耐加水分解性)に優れるから、本発明
の防蟻ケーブルは、シロアリによる食害の恐れがある場
所に敷設された場合でも極めて食害が少なく、通常は、
当該層が穿孔される恐れもない程の優れた防蟻効果を有
し、かつケーブルとしての可撓性および機械的特性が保
持され、極めて有用である。
〔実施例〕
以下、本発明の実施例を示すが、本発明はこれに限定
されるものでない。
実施例1〜5および比較例1 第1表に示す防蟻性組成物を調製し、これを防蟻層
(絶縁層・シース兼用)として穿孔試験を行った。
実験例1 導体上に防蟻層(絶縁・シース兼用)を設けた態様の
ケーブルを用意した。
上記各実施例および比較例の1m長のサンプルケーブル
を用い、下記の試験方法により防蟻効果を測る実験を行
った。
(穿孔試験) 土で満たされたケースを用意し、土中にサンプルケー
ブル(15cm長)とイエシロアリの職蟻200匹、兵蟻20匹
を一緒に入れ、シロアリがケーブルを穿孔するのを観察
した、 試験結果は第1表に併記した。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI // A01N 43/52 A01N 43/52

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】次式(II)または(III)で表されるベン
    ズイミダゾール系化合物を含有するハロゲン化ビニル重
    合体よりなる層を有してなる防蟻ケーブル。 (式中、Xは水素原子または炭素数1〜4のアルキル基
    を示す)
JP2035824A 1990-02-15 1990-02-15 防蟻ケーブル Expired - Lifetime JP2860811B2 (ja)

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JPH03239763A JPH03239763A (ja) 1991-10-25
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