JP2860701B2 - 液封入防振装置 - Google Patents

液封入防振装置

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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は液封入防振装置に関し、特に入力振動の振幅
に応じて特性を変更して広い範囲の振動伝達を効果的に
防止する液封入防振装置に関する。
[従来の技術] 液封入防振装置は振動体を支持する防振ゴム体内に一
対の液室を形成し、絞り流路を介して両液室間に密封液
を流通せしめることにより効果的な振動減衰をなすもの
である。かかる液封入防振装置を車両のエンジマウント
に使用する場合、エンジンからは車両の運転状態に応じ
て種々の振動が入力し、これら入力振動を効果的に低減
するためには振動の種類に応じて装置の動バネ定数や減
衰係数を最適に選択する必要がある。
[発明が解決しようとする課題] 入力振動に応じて装置特性を変更する方法として、従
来、液室を区画する仕切壁の一部を可動壁とするもの、
異なる長さの絞り流路を選択開閉するもの等があるが、
いずれも機械的差動部を必要とするため装置構造が複雑
化するという問題がある。
本発明はかかる課題を解決するもので、装置構造を複
雑化することなく装置特性の変更が可能で、種々の入力
振動を効果的に低減せしめる液封入防振装置を提供する
ことを目的とする。
[課題を解決するための手段] 本発明の構成を説明すると、液封入防振装置は、振動
体を支持する防振ゴム体1内に密閉空間を形成して液L
1、L2を封入するとともに、該密閉空間内を、絞り流路2
1を形成した仕切壁2で一対の液室A、Bに区画し、か
つ上記封入液L1、L2を、比重が異なり互いに相液性のな
い二種以上の液L1、L2で構成したものである。
[作用] 上記構成の防振装置において、二種以上の密封液L1、
L2は比重の小さいものL1が上方へ、比重の大きいものL2
が下方へそれぞれ移動する。これら密封液のうち一種L2
が絞り流路21付近にあるように液量を設定すれば、小振
幅振動の入力時には液室Aの変形による液の移動量は少
ないため、絞り流路21には上記一種の液L2のみが流通
し、この液の特性により装置特性が決定される。
大振幅振動の入力時には液室Aは大きく変形し、液の
移動量が増加して、絞り流路21には上記一種の液L2に続
いて他の種類の液L1も流通し、この液L1の特性が異なる
ことにより装置特性が変更される。
かくして、何等機械的作動部を有することなく、振動
振幅に応じた最適な装置特性に切り替えられて効果的な
振動低減作用がなされる。
[第1実施例] 第1図において、防振ゴム体1は下方へ拡径する厚肉
の筒状をなし、その上方開口は下方へ山形に突出する頂
板4により閉鎖されている。防振ゴム体1の下方開口縁
には筒状側板5の上端部が接合され、該側板5内には仕
切壁2が挿入嵌着された防振ゴム体1の下方開口を閉鎖
し、その上方に主液室Aが形成されている。仕切壁2の
下方にはこれに沿って薄肉のゴムシート3が配設され、
その外周縁は上記仕切壁2の外周下面に密接してその下
方に副液室Bを形成している。
上記仕切壁2には外周に絞り流路21が形成されて上下
の主液室Aと副液室Bとを連通しており、連通する両液
室A、B内には二種の液体L1、L2が封入されている。す
なわち、封入液L1、L2の一方はシリコーン油であり、他
方はエチレングリコールを主体とする不凍液である。不
凍液L2の比重が1.1であるのに対して、シリコーン油L1
のそれは0.98であり、これらを混入するとシリコーン油
L1は不凍液L2の上方へ移動する。しかして、両者の割合
いを調節すると、図示の如く、仕切壁2の上方の主液室
A内まで不凍液L2が入り込んで、主液室A内に液の境界
R1ができる。ここで、上記シリコーン油L1の動粘度は不
凍液L2よりも大きい200cst程のものを使用する。
上記防振装置は、ゴムシート3の下方に配設されて側
板5の下端部に結合された底板6のボルトにより車両フ
レームに固定され、エンジンは防振ゴム体1の頂部に接
合された上板7にボルト固定される。
防振装置にエンジン振動が入力すると、防振ゴム体1
の変形に伴い主液室Aの容積が変化し、密封液が絞り流
路21を経て流通して振動減衰力を生じるとともに、主液
室Aの内圧が増大して大きなバネ力を生じる。この場合
の装置の動バネ定数は、絞り流路21を通過する液の粘
性、比重等の特性により第2図に示す如き周波数特性を
示す。図中線w、x、y、zはこの順に粘度が大きくな
っており、粘度が小さい場合には動バネ定数に低周波側
で小、高周波側で大となる極値が現れ、粘度が小さくな
るにつれて極値の絶対値は小さくなる。
さて、比較的振幅の小さいシェイク振動が入力する場
合には、防振ゴム体1の変形量は小さく、したがって主
液室Aの容積変化は小さいから、粘度の小さい不凍液L2
のみが絞り流路21を経て流通する。この場合の装置特性
は、第3図に示す如きものであり、10Hz付近のシェイク
振動は装置減衰係数(図中破線)が極大を示すことによ
り効果的に減衰低減される。なお、図中、実線は装置の
動バネ定数の特性を示す。
比較的振幅の大きいしゃくり振動の入力時には、防振
ゴム体1は大きく変形し、これに伴い主液室Aの容積が
大きく変化して、絞り流路21には不凍液L2に続いて粘度
の大きいシリコーン油L1が流通し、これにより装置特性
は第4図に示す如きものとなる。この状態では図より知
られる如く、10Hz付近で装置動バネ定数(図中実線)は
十分大きな値となり、しゃくり振動が効果的に抑制低減
される。
[第2実施例] 上記シリコーン油に代えて不凍液よりも比重が大きく
(比重1.7〜2.0)かつ粘度も大きいフッ素油(例えばデ
ュポン社製 商品名クライトックス143)を使用しても
良く、この場合には、第5図に示す如く、フッ素油L3が
不凍液L2の下方へ移動し、液の境界R2は副液室B内に生
じる。
かかる構成によっても上記第1実施例と同様の効果が
ある。
[第3実施例] 第6図に示す如く、シリコーン油L1、不凍液L2、フッ
素油L3の三種を封入することもでき、この場合、仕切壁
2に近い中層に不凍液L2、上層にはシリコーン油L1、下
層にフッ素油L3が位置する。
かかる構成によれば、大振動入力時の主液室Aの収縮
時にシリコーン油L1が、主液室Aの拡大時にはフッ素油
L3がそれぞれ不凍液L2に続いて絞り流路21を流通して、
さらに効果的な振動低減作用がなされる。
[発明の効果] 以上の如く、本発明の液封入防振装置によれば、比重
が異なり互いに相溶性のない液を液室内に封入すること
により、機械的な作動部を設けて構造を複雑化すること
なく、入力振動の種類に応じて装置特性を最適に変更
し、効果的に振動低減をなすことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第4図は本発明の第1実施例を示し、第1
図は防振装置の全体断面図、第2図は装置の動バネ定数
の周波数特性図、第3図および第4図はいずれも装置の
動バネ定数と減衰係数の周波数特性図、第5図は本発明
の第2実施例を示す防振装置の全体断面図、第6図は本
発明の第3実施例を示す防振装置の全体断面図である。 1……防振ゴム体 2……仕切壁 21……絞り流路 3……ゴムシート A、B……液室 L1、L2、L3……封入液
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−308241(JP,A) 特開 昭64−69837(JP,A) 特開 昭62−171541(JP,A) 特開 昭58−207540(JP,A) 特開 昭58−221028(JP,A) 実開 昭62−35133(JP,U) 実開 昭60−38955(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F16F 13/00

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】振動体を支持する防振ゴム体内に密閉空間
    を形成して液を封入するとともに、該密閉空間内を、絞
    り流路を形成した仕切壁で一対の液室に区画し、かつ上
    記封入液を、比重が異なり互いに相溶性のない二種以上
    の液で構成したことを特徴とする液封入防振装置。
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