JP2859777B2 - 流出油の回収装置および回収方法 - Google Patents

流出油の回収装置および回収方法

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JP2859777B2
JP2859777B2 JP4137244A JP13724492A JP2859777B2 JP 2859777 B2 JP2859777 B2 JP 2859777B2 JP 4137244 A JP4137244 A JP 4137244A JP 13724492 A JP13724492 A JP 13724492A JP 2859777 B2 JP2859777 B2 JP 2859777B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、河川等に流出した流出
油を効率よく回収するための流出油の回収装置および回
収方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】河川、湖沼、あるいは海上等に事故や災
害によって原油や重油等が流出した場合、これが自然環
境や生態系に与える影響は計り知れないものがあり、ま
た流出自体が収まっても一旦影響を受けた環境が元の状
態に戻るには、きわめて多大な時間を要することとな
る。従って、このような流出事故が発生した場合には、
早急に事故を収拾して油の流出を阻止するとともに、流
出した油が広く拡散してしまわないうちに速やかに当該
流出油を補集して回収し、環境への影響を最小限に抑え
る必要がある。
【0003】ここで、これらの原油や重油等は一般に河
川等を流れる水よりも比重が小さく、当該河川等の表面
を浮遊しながら流下、拡散していく。そこで従来は、流
出事故現場の下流や周囲にオイルフェンスを浮かべて張
り巡らせ、河川等の表面を浮遊する流出油をこのオイル
フェンスによって画定される区域内に補集した上で、こ
れを吸着マットによって吸着したり、あるいは柄杓等に
よってすくい上げたりして流出油を回収していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな吸着マットによる吸着や柄杓等によるすくい上げに
よっての回収方法では専ら人手に依存する部分が多く、
多大な人員および労力を要することとなる。これに加え
て、このような回収方法では回収に要する時間も長時間
となることは避けられず、この間に次々とオイルフェン
ス内に補集された流出油がオイルフェンスから溢れてさ
らに下流に拡散してしまうという問題もあった。
【0005】また、上記吸着マットに吸着された流出油
を当該吸着マットから効率的に完全分離することはきわ
めて困難であり、一方、柄杓等によってすくい上げられ
た流出油は河川等の水分との混合状態となっているた
め、これを油と水とに分離するにはさらに多くの労力お
よび時間を必要とする結果となる。従って、このような
回収方法では回収された流出油を再利用することは現実
的に不可能であって廃棄せざるを得なかった。さらに、
上記回収方法のうち特に吸着による回収方法では、油の
流出量にもよるが一般に吸着マットの消費量が莫大な量
になることは避けられず、経済的負担が多大なものにな
るとともに、流出油を吸着した吸着マットの処分にも問
題を残す結果となる。
【0006】本発明は、これらの課題を解決して、河川
等に流出した油を迅速かつ効率的に処理し、かつ回収し
た流出油を再利用することが可能な回収装置および回収
方法を提供することを目的としてなされたものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の請求項1記載の流出油の回収装置は、河川
等の表面に浮上可能なフロートと、このフロートに支持
されて上記河川等の表面近傍に開口可能な回収口を備え
た回収管と、この回収管に連結される回収ポンプとを有
する一次油回収器と、下端部が開口した隔壁によって水
平方向に複数の槽に分割され、一次油回収器によって回
収された油水が供給される油浮上槽と、この油浮上槽に
保持された油水の表面に浮上可能なフロートと、このフ
ロートに支持されて上記油水の表面近傍に開口可能な回
収口を備えた回収管と、この回収管に連結される回収ポ
ンプとを有する二次油回収器と、部分的に開口した隔壁
によって垂直方向に複数の槽に分割され、二次油回収器
によって回収された油水が供給される油水分離槽と、こ
の油水分離槽の最上槽に浮上して該最上槽より溢流する
流出油を保持する油回収槽と、上記油浮上槽に連通し
て、内部に油吸着材が充填された油吸着槽と、この油吸
着槽に連通して、該油吸着槽からの排水に混入する油分
を回収する精密ろ過装置とを具備せしめたことを特徴と
する。
【0008】ここで、流出油の回収作業に速やかに対応
するためには、上記一次油回収器、油浮上槽、二次油回
収器、油水分離槽、油回収槽、油吸着槽、および精密ろ
過装置と、上記一次油回収器の回収ポンプ、上記二次油
回収器の回収ポンプ、および上記精密ろ過装置を駆動す
る動力源とを、トラック等に積載して一体的に移動可能
とすることが望ましい。
【0009】さらに、本発明の請求項3記載の流出油の
回収方法は、河川等にフロートを浮かべ、このフロート
によって回収口が該河川等の表面近傍に開口するように
回収管を支持して、上記回収口から流出油を含む油水を
一次回収し、この一次回収された油水を、下端部が開口
した隔壁により水平方向に複数の槽に分割された油浮上
槽に供給し、この油浮上槽にて油水の表面に流出油を浮
上せしめるとともに、上記油浮上槽に保持された油水に
フロートを浮かべ、このフロートによって回収口が該油
水の表面近傍に開口するように回収管を支持して、該回
収口から油水を二次回収し、この二次回収された油水
を、部分的に開口した隔壁によって垂直方向に複数の槽
に分割された油水分離槽の下槽部に供給し、該油水分離
槽の最上槽に流出油を浮上せしめて回収する一方、上記
油浮上槽から排出される一次排水を、内部に油吸着材が
充填された油吸着槽に供給して該一次排水中に含有され
る油分を回収し、さらにこの油吸着槽から排出される二
次排水を精密ろ過装置に圧入して、該二次排水に混入す
る油分を回収することを特徴とする。
【0010】
【作用】本発明では、河川等に流出してオイルフェンス
等により補集された流出油は、まず上記河川等の水とと
もに油水として一次油回収器により回収され、油浮上槽
に供給される。油浮上槽に供給された油水は、該油浮上
槽の各槽を流下しつつその油分と水分とが比重差によっ
て分離し、分離した油分は各槽の上部に浮上して保持さ
れる。こうして油浮上槽に浮上した油分は、僅かの水分
とともに油水として二次油回収器により回収され、油水
分離槽にその最下槽から供給される。この油水分離槽に
おいても、供給された油水中の油分は比重差によって水
分から分離・浮上し、最上槽にまで達して保持される。
しかして、この油水分離槽への油水の供給を続けると、
最上層に保持された油分はその液位が上昇して当該油水
分離槽から溢流するので、この溢流した油分を回収して
油回収槽に保持することにより、流出油が回収されてそ
の再利用が可能となる。
【0011】一方、上記油浮上槽から排出される一次排
水には、微少ながらも油分が混入することは避けられな
い。そこで、この一次排水を油吸着槽に供給してこの混
入した油分を吸着し、さらにこの油吸着槽から排出され
る二次排水を精密ろ過装置に圧入して油分をろ過する。
これにより、上記二次排水中の油分の含有率は規定の基
準値以下にまで低減せしめられるので、上記河川等に放
流することが可能となる。
【0012】
【実施例】図1は、本発明の一実施例を示すシステムフ
ロー図である。この図において符号Rは流出油が流下す
る河川、符号LRはこの河川Rの表面、符号Fはこの表
面LRに浮かべられて河川Rに張り巡らされたオイルフ
ェンスである。ここで、河川Rに流出した油は水流によ
り下流に流れるため、上記オイルフェンスFは河川Rの
流れに対して平面視に斜めに設置し、河川Rの一方の川
岸S側に油を寄せて補集することが望ましい。さらに図
中の符号1は一次油回収器を、符号2は油浮上槽を、符
号3は二次油回収器を、符号4は油水分離槽を、符号5
は油回収槽を、符号6は油吸着槽を、さらに符号7は精
密ろ過装置を、それぞれ示すものである。
【0013】一次油回収器1は、回収器本体11と、こ
の回収器本体1に一端が支持される回収管12と、この
回収管12に連結される回収ポンプ13とから構成され
ている。回収器本体11は図2および図3に示すよう
に、平面視に正三角形の頂点状に配置される3つの本体
フロート14…と、これらの本体フロート14…を連結
する枠体15から構成されて上記表面LRに浮上可能と
されている。そして、上記回収管12は上記正三角形の
略中央に上向きに開口するようにして枠体15に固定さ
れていて、その開口部には漏斗状に拡径する回収口16
が設けられており、この回収口16の位置は回収器本体
11を上記表面LRに浮上させた状態で該表面LRよりも
僅かに下方に開口するように設定されている。
【0014】さらに、この回収口16の周囲には円筒状
の調整壁17が上下方向に摺動自在に配置されている。
この調整壁17には、上記枠体15内に収納される3つ
のゲートフロート18…が連結されており、本実施例で
はこれらのゲートフロート18…と調整壁17との上下
方向の距離を適宜に調節することにより、回収口16か
ら流入する油水OWの流量を調整することが可能とされ
ている。また、この回収口16に連通した上記回収管1
2は、回収ポンプ13を介して油浮上槽2にまで延設さ
れている。なお、この回収ポンプ13については、給送
される油水OWをポンプによって強力に攪乱すると油が
乳化して後工程での回収が困難になるため、比較的攪乱
力の弱いローラポンプ、スネークポンプ、ダイヤフラム
ポンプ、あるいはギヤーポンプ等を用いることが望まし
い。
【0015】油浮上槽2は垂直に形成された3つの隔壁
21…によって水平方向に分割された4つの槽2A〜2
Dから構成されている。これらの隔壁21…は、いずれ
も当該油浮上槽2の壁面と同等の高さを有するととも
に、その下端部には開口部22が形成されており、油浮
上槽2に供給された油水OWはこの開口部22を通って
のみ他の槽に流下可能であって、隔壁21を乗り越えて
油水OWが他の槽に溢流することがないように設定され
ている。また、上記4つの槽2A〜2Dのうち第2槽2
B、第3槽2C、および第4槽2D内にはそれぞれ、水
平方向に対して僅かに傾斜した傾斜板23が複数枚、垂
直方向に適当間隔をあけて積層されている。
【0016】そして、上記一次油回収器1の回収管12
の他端は、この油浮上槽2の第1槽2A内に設けられた
フィルター24の直上に開口するように配設されてお
り、上記一次油回収器1により回収されて当該油浮上槽
2に供給された油水OWが、この第1槽2Aから第2槽
2B、第3槽2C、第4槽2Dへと、順次各隔壁21の
開口部22を通って流下するように設定されている。な
お、図1においては各槽2A〜2Dは水平方向に直列に
配置されているが、例えば装置のコンパクト化を図る場
合などには、これら各槽を平面視において周回り方向に
並べて配置することが望ましい。
【0017】さらに、この油浮上槽2の各槽2A〜2D
には、それぞれ二次油回収器3の回収器本体31…が配
設されている。この回収器本体31は、その寸法が小さ
くなっていること以外は図2および図3に示した一次油
回収器1の回収器本体11と同じ構成を有している。す
なわちこの回収器本体31は、枠体によって平面視に三
角形の頂点上に配設された本体フロートと、この枠体に
上向きに開口するように設けられた回収口と、この回収
口の周囲に配置されたゲートフロートによって上下動可
能とされた調整壁とを備えていて、油浮上槽2に供給さ
れて保持された油水OW上に浮上可能とされており、こ
の浮上状態において上記回収口の位置は油浮上槽2に保
持された油水OWの表面LOよりも下方に位置するよう
に設定されている。
【0018】また、この回収口には回収管32が連結さ
れており、この回収管32はバルブ33を介して回収ポ
ンプ34に接続され、さらに油水分離槽4にまで延設せ
しめられている。なお本実施例では、油浮上槽2の第1
槽2Aおよび第3槽2Cの回収器本体31,31から延
びる回収管32,32と、第2槽2Bおよび第4槽2D
の回収器本体31,31から延びる回収管32,32と
は、それぞれに途中で1本の回収管32に統合されてか
ら回収ポンプ34を経て油水分離槽4に接続されてい
る。従って本実施例においては、油浮上槽2が4つの槽
2A〜2Dから構成されているのに対し、回収ポンプ3
4および油水分離槽4はそれぞれ2つずつ設けられるこ
ととなる。
【0019】これらの油水分離槽4,4はそれぞれ、複
数の開口穴41…を有し水平方向に配設された2つの隔
壁42,42によって垂直方向に連通する3つの槽4
A,4B,4Cから構成されており、これらの槽4A〜
4Cのうち最下槽4Aには当該油水分離槽4内を垂直方
向に延びる流入部43が設けられているとともに、最上
槽4Cにはやはり垂直方向に延びる堰壁44によって画
定される溢流部45が形成されている。そして、回収ポ
ンプ34を経た二次油回収器3の回収管32は上記流入
部43の上端部に連結されており、二次油回収器3によ
って回収された油水OWが上記流入部43から油水分離
槽4の最下槽4Aに流入し、各隔壁42,42の開口穴
41…を通り中間槽4Bおよび最上槽4Cを満たして当
該油水分離槽4に保持されるように設定されている。
【0020】なお、この油水分離槽4の最上槽4C内に
は、当該油水分離槽4に保持された油水OWの油分Oと
水分Wとの境界を検知する静電容量式のレベル計46が
設置されてる。また、最下槽4Aには排出管47が連結
されており、この排出管47は電動弁48を介して油浮
上槽2の第1槽2Aにまで延設されていて、この第1槽
2Aに設けられた上記フィルター24の直上に、一次油
回収器1の回収管12と並んで開口せしめられている。
さらに、上記レベル計46は作動回路49を介して電動
弁48に接続されており、上記油水OWの境界が上昇し
てレベル計46の位置を越えたところでこれを検出し、
電動弁48が開放されて最下槽4Aに保持されている油
水OWを排出するとともに、これによって上記境界がレ
ベル計46の位置よりも低くなったところで電動弁48
を閉じて油水OWの排出を停止するように設定されてい
る。
【0021】さらにまた、上記堰壁44によって画定さ
れる溢流部45の下端部には油回収管51が接続されて
おり、油水分離槽4の第1槽から堰壁44を越えて溢れ
出して溢流部45に流入した油分Oは、この油回収管5
1を通って油回収槽5に給送され、保持・蓄積されるこ
ととなる。
【0022】一方、上記油浮上槽2の第4槽(最終槽)
2Dの、上記隔壁21とは反対側の壁部61には、その
略中央部に開口部62が形成されており、油吸着槽6は
この開口部62を介して上記油浮上槽2に連通せしめら
れている。そして、この油吸着槽6内には、マット状、
リボン状、あるいは樹枝状等の油吸着材63が充填され
ている。さらに、この油吸着槽6には、上記壁部61と
は反対側の壁部64の下端部に形成された開口部65を
介して貯水槽66が連通せしめられている。この貯水槽
66は図1に示すように2槽式のものであって、その第
1槽66Aの下部から供給された上記排水Wは隔壁67
から溢流して第2槽66Bに流れ込み、保持される。な
お、図1においてこれら油吸着槽6および貯水槽66の
各槽66A,66Bは、油浮上槽2の各槽2A〜2Dと
同様に水平方向に直列に配置されているが、これらを油
浮上槽2の場合と同じく平面視において周回り方向に並
べて配置してもよい。
【0023】そして、この第2槽66Bの下端部には排
出管67が連結されており、この排出管67はバルブ6
8を介して精密ろ過装置7に接続されている。この精密
ろ過装置7は、図4に示すように上記排出管67が接続
される渦巻ポンプ71と、この渦巻ポンプ71を駆動す
るモーター72と、内部にロール状の吸着材73が封入
された圧力容器である一対のろ過塔74,74とから概
ね構成されている。ここで、本実施例では上記吸着材7
3として油の吸着能力の高いポリプロピレン繊維が使わ
れている。そして、排出管67から渦巻ポンプ71に供
給された上記排水Wは、エアー圧入管75を通して供給
された圧縮空気とともに圧力計76を介して各ろ過塔7
4内の上部から圧入され、吸着材73を通ってろ過され
る。しかる後、ろ過された排水Wはろ過塔74の下部か
ら排出されて排水管77にまとめられ、上記河川R等に
放流される。
【0024】次に、このような構成の回収装置の作用
を、回収された油水OWの流れに沿って説明する。まず
河川Rに流出してオイルフェンスFにより補集された流
出油は、河川Rの水とともに油水OWとして、一次油回
収器1の回収器本体11の回収口16から回収ポンプ1
3によって汲み上げられ、回収管12を通り油浮上槽2
の第1槽2Aに供給される。ここで、上記回収口16に
流入する油水OWのレベルは、ゲートフロート18…に
取り付けられた調整壁17によって調整可能であり、こ
れを適当位置に調整することによって河川Rの表面LR
に浮遊する流出油を効率的に一次回収することができ
る。
【0025】油浮上槽2の第1槽2Aに供給された油水
OWは、その油分Oと水分Wとが比重差によって分離
し、分離した油分Oは第1槽2Aの上部に浮上して隔壁
21により槽内に保持され、一方水分Wおよびこれと混
合状態にある油分Oは隔壁21の開口部22から第2槽
2Bへ流下し、ここで再び油分Oと水分Wとが分離せし
められる。このように、この油浮上槽2に供給された油
水OWは、各隔壁21…の開口部22を通って各槽2A
〜2Dを順次流下しつつ、その度に油分Oが分離されて
浮上していくことになる。このため、各槽内に保持され
る油水OWの流出油の含有率は、第1槽2Aから第4槽
2Dに至るまでの間に漸減し、この第4槽2Dにおいて
当該油水OWに含有される油分Oの殆どが分離、浮上せ
しめられることとなる。
【0026】また、一次回収された油水OWは各槽2A
〜2Dを順次流下して段階的に油分Oが分離するため、
上流側の槽で分離し得なかった油水OWも下流側の槽に
おいてはこれを分離せしめることが可能となる。従って
上記構成の油浮上槽2では、一次油回収器1によって回
収される大量の油水OWを一度に効率的に処理すること
が可能であり、多量の油が河川Rに流出したような場合
でもこれに対応することができる。しかも本実施例で
は、第2槽2Bから第4槽2D内に傾斜板23…が配設
されており、これらの槽内に流下した油水OWはその油
分Oが該傾斜板23の下面に案内されて浮上せしめられ
るため、油分Oと水分Wとの分離をより効率よく行なう
ことができる。
【0027】さらに、この油浮上槽2の各槽2A〜2D
には二次油回収器3の回収器本体31が浮かべられてお
り、この二次油回収器3は上記一次油回収器1と同様の
構成を有するものであって、油浮上槽2の各槽2A〜2
Dに保持された油水OWの表面LOに浮上した油分Oは
上記一次油回収器1による場合と同様、この二次油回収
器3によって効率的に回収されて油水分離槽4に供給さ
れる。ここで、この二次油回収器3によって回収される
油分Oには微少なりとも水分Wが混入することは避けら
れず、従って油水分離槽4に供給される液体は一次油回
収器1によって回収される場合と同様、油水OWの状態
となる。しかしながら、この二次回収される油水OW
は、一次回収された油水OWを油浮上槽2において油分
Oと水分Wとに分離せしめたものであり、その流出油の
含有率は一次回収された油水の流出油含有率よりもはる
かに高くなっている。
【0028】こうして二次回収された高油含有率の油水
OWは、油水分離槽4の最下槽4Aから供給され、その
油分Oが比重差によって水分Wから分離して浮上し、最
下槽4Aから各隔壁42に形成された開口部41…を通
って最上槽4Cにまで達し、保持される。一方、水分W
は回収ポンプ34によって給送されたまま最下槽4Aに
流れ込んで当該油水分離槽4の下部に滞留するだけであ
るため、上記最上槽4Cには上記高油含有率の油水OW
からさらに分離・抽出された油分Oが保持されることと
なり、その純度は流出した油と殆ど変わらない程度にま
で高められる結果となる。しかして、この油水分離槽4
へ二次油回収器3によって油水OWを供給し続けると、
やがて最上槽4Cに保持された高純度の油分Oはその液
位が上昇して堰壁44を越え、溢流部45に流れ出すこ
ととなる。そこで、これを排出管51から油回収槽5に
給送することにより、再利用可能な高純度の油分Oを油
回収槽5に回収することが可能となる。
【0029】ここで、上記最上槽4Cに保持された油分
Oの溢流が続くと、当該油水分離槽4内に保持される油
水OWの油分Oの含有率が相対的に低下し、これに伴っ
て分離した油分Oと水分Wとの境界の位置も上昇して行
くことになる。ところが、この境界の位置がレベル計4
6の位置に達すると、これがレベル計46によって検出
されて作動回路49を介して電動弁48が開放され、油
水分離槽4の最下槽4Aに保持された比較的油分含有率
の低い油水OWが排出管47から排出されることとな
る。そして、これにより当該油水分離槽4に保持された
油水OW全体の液位が低下し、これに伴って上記境界の
位置も低下してレベル計46の位置を下回ることとな
り、これをレベル計46が検出して電動弁48が閉じら
れ、排出管47からの油水OWの排出が停止する。これ
によって上記最上槽4Cには再び二次回収された油水O
Wから油分Oが分離・浮上することとなり、これがまた
堰壁44を越えて溢流して油回収槽5に回収される。な
お、排出管47から排出された低油含有率の油水OW
は、油浮上槽2の第1槽2Aに供給されて再びその油分
Oが分離・浮上せしめられ、二次回収されて再利用に供
されることとなる。
【0030】このように、一次回収された油水OWに含
まれる油分Oの大部分は、油浮上槽2において分離・浮
上して二次回収され、油水分離槽4においてさらに抽出
されて油回収槽5に回収される。しかしながら、油浮上
槽2において油分Oが浮上・分離した後に排出される一
次排水Wに、僅かではあるが油分Oが混入することは避
けられない。そこで、この一次排水Wを油吸着槽6に供
給して、その内部に充填された油吸着材63により、一
次排水Wに含まれる油分Oを吸着して回収する。ここ
で、本実施例ではこの油吸着材63がマット状、リボン
状、あるいは樹枝状等のものから構成されており、油分
Oを効率よく回収することが可能である。
【0031】こうして油吸着槽6から排出される二次排
水Wからは油分Oが殆ど除去されているが、上記構成の
回収装置ではこの二次排水Wを精密ろ過装置7に通すこ
とにより、さらにその油分含有率が低下せしめられる。
ここで本実施例の精密ろ過装置7においては、二次排水
Wは圧縮空気とともにろ過塔74に圧入され、油の吸着
能力の高いポリプロピレン繊維の吸着材73によってろ
過されるため、二次排水Wに含まれる油分Oは略完全に
当該精密ろ過装置7によって吸着されて回収される。こ
のようにしてろ過された排水W中の油分含有率は1リッ
トル当り5mg以下となって規定の基準値を下回ることと
なるので、配水管77から河川Rに放出することが可能
となる。
【0032】このように本実施例によれば、まず流出油
の回収を殆ど人手に依存することなく、各回収ポンプ1
3,34や渦巻ポンプ71の駆動力によって行なうこと
が可能となり、回収に要する労力の大幅な軽減を図るこ
とができる。また、これに加えて本実施例では、一次回
収された比較的油含有率の低い油水OWを、大量かつ迅
速に油浮上槽2に回収して油分Oを分離し、きわめて効
率的に処理することが可能である。従って本実施例によ
れば、回収時間の短縮をなすことができ、これによって
オイルフェンスF内に補集された流出油が溢れて拡散す
るような事態を未然に防止することが可能となって、こ
のような油の流出が環境に与える影響や損害を最小限に
抑えることができる。
【0033】さらに本実施例では、この油浮上槽2から
二次回収される比較的油含有率の高い油水OWを油水分
離槽4に供給してさらに分離・抽出し、より高純度の油
分Oを回収することができるため、この回収された流出
油を十分に再利用することが可能となる。しかも、この
油回収槽5への油分Oの回収は、河川Rからの流出油の
回収と同時並行的に行なわれるので、再利用可能な油分
Oの回収に別途に時間や労力を要するようなこともな
い。
【0034】さらにまた本実施例では、回収された油水
OWは大部分が油浮上槽2および油水分離槽4において
分離されることとなり、この油浮上槽2から排出される
一次排水Wが油吸着槽6に供給されて、これに含まれる
僅かな油分Oが油吸着材63によって吸着されて回収さ
れる。また、精密ろ過装置7においては、こうして油分
Oが吸着された二次排水Wが圧入されてさらにろ過され
る。すなわち本実施例によれば、油水OWからの油分O
の回収は吸着材等を使用することのない油浮上槽2およ
び油水分離槽4においてその殆どが行なわれることとな
り、このため油吸着槽6内に充填される油吸着材63や
精密ろ過装置7に内蔵される吸着材73の消費量を最小
限に抑えることが可能となって、流出油の回収を経済的
に行なうことができる。
【0035】なお本実施例では、油浮上槽2が3つの隔
壁21…によって水平方向に連通する4つの槽2A〜2
Dに分割されており、また油水分離槽4は2つの隔壁4
2,42によって3つの槽4A〜4Cに分割されていた
が、本発明がこのようなもののみに限定されることはな
く、各槽をこれ以上、あるいは以下の数に分割してもも
ちろん構わない。また本実施例では、油浮上槽2の第1
槽2Aおよび第3槽2Cから二次回収される油水OW
と、第2槽2Bおよび第4槽2Dから二次回収される油
水OWとを別々の二次油回収器3によって二つの油水分
離槽4,4にそれぞれ供給する構成とされており、これ
によって各油水分離槽4,4に供給される油水OWの油
分含有率の均等化が図られているが、これを例えば各槽
2A〜2Dのそれぞれに二次油回収器3や油水分離槽4
を設けたり、あるいは逆に一の二次油回収器3や油水分
離槽4によって二次回収を行なうようにしてもよい。ま
た、第1槽2Aと第4槽2D、および第2槽2Bと第3
槽2Cとを、それぞれ一の二次油回収器によって統合し
て上記油水OWの油分含有率の均等化を図るようにして
もよい。
【0036】次に、図5および図6は上記構成の回収装
置をトラックに積載して移動可能とした場合を示すもの
である。ただし、これらの図において図1ないし図4に
示した構成要素と同じ作用効果を奏する部分には、同一
の符号を配して説明を省略する。また、これらの図では
一次油回収器1の回収器本体11の図示は略されてい
る。これらの図において符号81は周知の構造のトラッ
クであり、その荷台82上には上記回収装置の一次油回
収器1、油浮上槽2、二次油回収器3、油水分離槽4、
油回収槽5、油吸着槽6、および精密ろ過装置7が積載
されて固定されている。なお、この例において上記油浮
上槽2の各槽2A〜2Dと、油吸着槽6および貯水槽6
6とは、上述のように装置のコンパクト化を図るため平
面視において各槽が周回するような配置とされている。
【0037】そして、この荷台82上には、一次油回収
器1の回収ポンプ13と、二次油回収器3の回収ポンプ
34,34と、精密ろ過装置7の渦巻ポンプ71とを駆
動するための動力源として、ディーゼル発電機83が積
載されて固定されている。また、このトラック81の荷
台82と運転席84との間には、水平および垂直に回動
可能かつ伸縮自在なアーム85が設置されており、この
アーム85によってオイルフェンスFを河川Rに張り巡
らすことができるとともに、上記一次油回収器1の回収
器本体11は、このアーム85の先端からワイヤーロー
プ等によって巻上・下可能に吊持され、オイルフェンス
Fによって補集された流出油の中に投入されることとな
る。
【0038】このように上記構成の回収装置をトラック
81に積載して移動可能とすることにより、河川のどの
ような場所で流出事故が発生しても、迅速にこれに対応
して流出油の回収を行なうことができ、流出した油が下
流にまで及んで自然環境に甚大な被害を与える前に事態
の収拾を図ることが可能となる。しかも当該回収装置を
稼働させるための動力源が一緒にトラック81に積載さ
れているので、たとえ受電設備等のないような場所であ
っても回収作業を行なうことが可能である。また上記構
成の回収装置によれば、上述のように少人数で流出油の
回収作業を行なうことができるので、このように回収装
置をトラック81に積載した場合でも、当該トラック8
1に搭乗可能な若干名の作業員によって稼働させること
ができ、他の人員を別の輸送手段によって流出現場に送
り届ける必要がないという利点も得ることができる。
【0039】次に、図7および図8に示すように上記実
施例の回収装置と同じ構成の回収装置を用いて、流出油
の回収試験を行った。ただし、この回収試験において
は、これらの図に示すようにプールP内に仕切壁Dを設
けて上記河川Rを模擬した流れを作り、この流れの上流
より重油を流下させて流出油とした。ここで、この流れ
の流速は0.17〜0.19m/secとし、さらに流出させ
る重油の量は40〜140リットルに設定した。この結
果、一次油回収器1から油吸着槽6までの工程におい
て、流出させた重油の90〜99%を24〜36分で回
収することができ、かつこの工程通過後の二次排水W中
の油分(N−Hex)は1リットル当り17〜80mgに
まで低下せしめられていた。さらに、この二次排水Wを
精密ろ過装置7に圧入した後の排水Wにおいては、上記
油分は1リットル当り1.5mgにまで低減せしめられて
おり、環境基準値を十分に守れる成績を得ることができ
た。
【0040】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、人
手に頼ることなく大量の流出油を一挙に回収して効率的
に処理することが可能であるとともに、回収した油水か
ら高純度の油分を抽出して最利用を可能とすることがで
き、油の流出が及ぼす自然環境や生態系への影響や損害
を最小限に抑えることが可能となる。また、回収された
流出油はその大部分が油浮上槽および油水分離槽におい
て油分が比重差により分離して処理されるため、回収作
業にあたって消耗・消費される部材を少なくすることが
でき、ランニングコストを抑えて経済的な回収作業を行
なうことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すシステムフロー図であ
る。
【図2】図1に示す実施例の一次油回収器1の回収器本
体11の平面図である。
【図3】図2に示す回収器本体11の側面図である。
【図4】図1に示す実施例の精密ろ過装置7の側断面図
である。
【図5】図1に示す実施例と同じ構成を有する回収装置
をトラック81の荷台82に積載した場合を示す平面図
である。
【図6】図5に示すトラック81の側面図である。
【図7】図1の実施例と同じ構成の回収装置による回収
試験を示す平面図である。
【図8】図7に示す回収試験の側面図である。
【符号の説明】
1 一次油回収器 2 油浮上槽 3 二次油回収器 4 油水分離槽 5 油回収槽 6 油吸着槽 7 精密ろ過装置 11,31 回収器本体 12,32 回収管 13,34 回収ポンプ 14 本体フロート 16 回収口 17 調整壁 18 ゲートフロート 21,42 隔壁 23 傾斜板 44 堰壁 45 溢流部 46 レベル計 48 電動弁 63 油吸着材 66 貯水槽 71 渦巻ポンプ 73 吸着材 74 ろ過塔 77 排水管 81 トラック 82 荷台 83 ディーゼル発電機 85 アーム OW 油水 O 油分 W 水分 R 河川 F オイルフェンス LR 河川Rの表面 LO 油浮上槽2に保持された油水OWの表面
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C02F 9/00 502 C02F 9/00 502Z (72)発明者 須田 幸彦 東京都千代田区大手町1丁目3番1号 建設省関東地方建設局内 (72)発明者 根本 直俊 東京都千代田区九段北1丁目14番16号 三菱マテリアル株式会社 水処理技術セ ンター内 (72)発明者 向井 豪 東京都千代田区九段北1丁目14番16号 三菱マテリアル株式会社 水処理技術セ ンター内 (56)参考文献 実開 昭53−131273(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C02F 1/40 B01D 17/00 503 C02F 9/00 502

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 河川等に流出して該河川等の表面に浮遊
    する流出油を回収するための流出油の回収装置であっ
    て、 上記河川等の表面に浮上可能なフロートと、このフロー
    トに支持されて上記河川等の表面近傍に開口可能な回収
    口を備えた回収管と、この回収管に連結される回収ポン
    プとを有する一次油回収器と、 下端部が開口した隔壁によって水平方向に複数の槽に分
    割され、上記一次油回収器によって回収された油水が供
    給される油浮上槽と、 この油浮上槽に保持された上記油水の表面に浮上可能な
    フロートと、このフロートに支持されて上記油水の表面
    近傍に開口可能な回収口を備えた回収管と、この回収管
    に連結される回収ポンプとを有する二次油回収器と、 部分的に開口した隔壁によって垂直方向に複数の槽に分
    割され、上記二次油回収器によって回収された油水が供
    給される油水分離槽と、 この油水分離槽の最上槽に浮上して該最上槽より溢流す
    る上記流出油を保持する油回収槽と、 上記油浮上槽に連通して、内部に油吸着材が充填された
    油吸着槽と、 この油吸着槽に連通して、該油吸着槽からの排水に混入
    する油分を回収する精密ろ過装置とを具備して成る流出
    油の回収装置。
  2. 【請求項2】 上記一次油回収器、油浮上槽、二次油回
    収器、油水分離槽、油回収槽、油吸着槽、および精密ろ
    過装置と、上記一次油回収器の回収ポンプ、上記二次油
    回収器の回収ポンプ、および上記精密ろ過装置を駆動す
    る動力源とが、トラック等に積載されて一体的に移動可
    能とされていることを特徴とする請求項1記載の流出油
    の回収装置。
  3. 【請求項3】 河川等に流出して該河川等の表面に浮遊
    する流出油を回収するための流出油の回収方法であっ
    て、 上記河川等にフロートを浮かべ、このフロートによって
    回収口が該河川等の表面近傍に開口するように回収管を
    支持して、上記回収口から上記流出油を含む油水を一次
    回収し、 この一次回収された油水を、下端部が開口した隔壁によ
    り水平方向に複数の槽に分割された油浮上槽に供給し、
    この油浮上槽にて上記油水の表面に該油水の油分を浮上
    せしめるとともに、 上記油浮上槽に保持された上記油水にフロートを浮か
    べ、このフロートによって回収口が該油水の表面近傍に
    開口するように回収管を支持して、該回収口から油水を
    二次回収し、 この二次回収された油水を、部分的に開口した隔壁によ
    って垂直方向に複数の槽に分割された油水分離槽の下槽
    部に供給し、該油水分離槽の最上槽に上記油水の油分を
    浮上せしめて回収する一方、 上記油浮上槽から排出される一次排水を、内部に油吸着
    材が充填された油吸着槽に供給して、該一次排水中に含
    有される油分を回収し、 さらに上記油吸着槽から排出される二次排水を精密ろ過
    装置に圧入して、該二次排水に混入する油分を回収する
    ことを特徴とする流出油の回収方法。
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