JP2859131B2 - (メタ)アクリル基含有オルガノポリシロキサンの製造方法 - Google Patents

(メタ)アクリル基含有オルガノポリシロキサンの製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は(メタ)アクリル基含有
オルガノポリシロキサンの製造方法に関し、特に中和工
程が不要な(メタ)アクリル基含有オルガノポリシロキ
サンの製造方法に関する。なお、(メタ)アクリル基は
アクリル基とメタクリル基の両方を表し、以下同様であ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、(メタ)アクリル基含有オルガノ
ポリシロキサンの製造においては、酸触媒を用いて重合
後、塩基性物質で中和する必要があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この方法にお
いては中和工程で中和水が発生し、これによりエステル
基が加水分解を受けて(メタ)アクリル基が減少するほ
か、ミクロゲルが発生して濾過性が悪化するという問題
もあった。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは前記の課題
を解決するため鋭意検討の結果、従来の酸触媒に代えて
触媒として陽イオン交換樹脂を用いることにより上記の
問題が解決されることを見出して本発明に至った。
【0005】すなわち、本発明は第1に、(A)(メ
タ)アクリル基を含有するシロキサン単位を全シロキサ
ン単位中少なくとも25mol%以上含むシクロポリシロキサ
ンと(B)(メタ)アクリル基を含有しないジオルガノ
シクロポリシロキサンとを(C)陽イオン交換樹脂の存
在下に重合させることを特徴とする(メタ)アクリル基
含有オルガノポリシロキサンの製造方法に関し、第2
に、(A)(メタ)アクリル基を含有するシロキサン単
位を全シロキサン単位中少なくとも25mol%以上含むシク
ロポリシロキサンと(B)(メタ)アクリル基を含有し
ないジオルガノシクロポリシロキサンとを(C)陽イオ
ン交換樹脂及び(D)極性溶媒の存在下に重合させるこ
とを特徴とする(メタ)アクリル基含有オルガノポリシ
ロキサンの製造方法に関する。
【0006】以下に本発明を詳しく説明する。(A)成
分としてのシクロポリシロキサンは(メタ)アクリル基
を含有するシロキサン単位を全シロキサン単位中少なく
とも25mol%以上含むものであるが、好ましくはこの単位
が50〜100mol% 、より好ましくは 100mol%のものであ
る。(A)成分の例としては下記式で示されるものが好
適に用いられる。
【化1】 (式中、nは3〜10の整数を表す。)
【0007】次に(B)成分のジオルガノシクロポリシ
ロキサンの例としては、下記式
【化2】 (式中、R1、R2は一価の炭化水素基を表し、nは3〜10
の整数を表す。)で示される環状のオルガノポリシロキ
サンを好適に用いることができ、例えば1,1,3,3,5,5,7,
7-オクタメチルシクロテトラシロキサン、1,3,3,5,5,7,
7-ヘプタメチル−1-ビニルシクロテトラシロキサン、1,
3,3,5,5,7,7-ヘプタメチル−1-フェニルシクロテトラシ
ロキサン等を挙げることができる。
【0008】(C)の陽イオン交換樹脂は本発明のキー
ポイントとなるものである。陽イオン交換樹脂は、通
常、スチレンとジビニルベンゼンが共重合した骨格から
できているが、骨格中のフェニル基に結合しているスル
ホン基がH+型となっている多孔性のハイポーラス型イオ
ン交換樹脂が好適である。ここで使用されるイオン交換
樹脂はドライタイプと呼ばれる水分を含んでいないもの
で、 105℃/3時間処理での揮発分が5重量%以下のも
のが好ましい。これ以上の水分を含んでいると、イオン
交換樹脂を反応槽に仕込んだ段階で反応が始まってしま
うため好ましくない。このような陽イオン交換樹脂は市
販品からも入手することができる。例えば、アンバーリ
スト15EDry(ロームアンドハース社製商品名)、
ピュロライトCT−165、CT−169、CT−17
1DR、CT−175(以上いずれもピュロライト社製
商品名)等が挙げられる。これらの中で細孔径及び孔容
積の大きなマクロポーラス型イオン交換樹脂がより好適
であり、より好ましいイオン交換樹脂としてピュロライ
トCT−175が例示される。この陽イオン交換樹脂の
使用量は少なすぎると重合が不十分となり、また多すぎ
てもシロキサンが吸着され収率の低下等につながるた
め、好ましくは原料シロキサンの2〜10重量%、より好
ましくは3〜5重量%とするとよい。
【0009】上記(A)、(B)成分のほかに、重合度
を調整する目的で末端基を導入するための直鎖低分子シ
ロキサンを用いることは任意であり、例えば
【化3】 等を挙げることができる。また、反応系に重合禁止剤、
例えばBHT、N,N'−ジフェニル−p-フェニレンジアミ
ン等を添加するのは任意である。
【0010】製造方法としては、(A)、(B)成分と
(C)の陽イオン交換樹脂及び必要に応じて添加される
末端基を導入するための直鎖低分子シロキサンを混合
し、90〜100 ℃で8〜12時間反応させ、イオン交換樹脂
を濾過し、加熱減圧下で揮発性物質を除去すれば(メ
タ)アクリル基含有オルガノポリシロキサンを容易に得
ることができる。
【0011】しかし、原料成分の相溶性が良くないと
き、例えば(A)成分の(メタ)アクリル基を含有する
シロキサン単位の比率が高く 100mol%に近いとき(B)
成分とうまく相溶しなくなり、(C)の陽イオン交換樹
脂の存在下で重合してポリマーの生成段階までは達する
が、その後の平衡化が効率よく起こらず、得られた(メ
タ)アクリル基含有オルガノポリシロキサンが半濁状態
となる場合がある。この場合の対策としては前記(D)
の極性溶媒を用いるとよく、均一な生成物を得ることが
できる。極性溶媒としては、THF、ジオキサン等の含
酸素飽和複素環化合物、ジエチルエーテル、ジグライ
ム、トリグライム等のエーテル類、ジメチルホルムアミ
ド、ジメチルアセトアミド等のアミド類、DMSO等の
スルフォキシド類、アセトン、メチルエチルケトン等の
ケトン類、酢酸エチル、酢酸メチル等のエステル類など
を例示することができる。この中で特にTHF、ジオキ
サンが好ましい。無極性溶媒を使用した場合、(C)の
陽イオン交換樹脂の活性が落ち、収率の低下をまねくの
で好ましくない。
【0012】さらに、(C)の陽イオン交換樹脂に
(D)の極性溶媒を予め含浸しておくのが好ましいこと
が分かった。この(D)が含浸された(C)を原料成分
の混合物に添加して重合を行うと均一な生成物をより容
易に得ることができる。これは(C)の膨潤によりシロ
キサンに対する活性が上がるとともに原料成分の反応が
円滑に進み、効率的に平衡化が起こるためと考えられ
る。
【0013】(D)の極性溶媒の使用量は、(C)の陽
イオン交換樹脂の量に対して好ましくは等量〜10倍量、
より好ましくは 1.5倍量から2倍量である。少なすぎる
とイオン交換樹脂を十分含浸させることができず、ま
た、多すぎると反応系中のシロキサン濃度が薄くなり反
応が遅くなって収率が低下する。
【0014】また、(C)の陽イオン交換樹脂は、反応
後に反応液から濾過によって分離したものをそのまま次
の反応系に添加してもよいことが分かったが、同量以上
の極性溶媒を用いて洗浄し、陽イオン交換樹脂に付着し
ているオイル状シロキサンを除去した方がイオン交換樹
脂の活性が戻るので好ましい。洗浄に使用した極性溶媒
からは減圧ストリッピングによりシロキサンを回収する
ことができるので、収率の低下をまねくことはない。
【0015】
【実施例】以下、本発明を実施例によりさらに詳細に説
明する。しかし、本発明は以下の実施例に限定されるも
のではない。なお、例中の濾過性試験は次の方法によっ
た。すなわち、直径55mmの円筒状濾過器[アドバンテッ
ク東洋(株)製]にサンプル100gをはかりとり、NA-500
[東洋濾紙(株)製]の濾紙を用い、2kg/cm2 の圧力を
かけたときに全量濾過されるまでの時間を測定して濾過
性を評価した。
【0016】実施例1 冷却管、温度計を備えた 500mlのフラスコに、アクリル
オキシプロピルメチルジメトキシシランを加水分解して
得られた下記式で示される無色透明、粘度 130cp、屈折
率 1.464のアクリルオキシプロピルメチルシクロポリシ
ロキサン 123.84g(アクリルオキシプロピル基を含有す
るシロキサン単位として 0.72mol)、
【化4】 オクタメチルシクロテトラシロキサン236.8g(ジメチル
シロキサン単位として3.2mol)、末端基導入のための1,
3-ジアクリルオキシメチル−1,1,3,3-テトラメチルジシ
ロキサン12.08g(0.04mol )を仕込んだ。ここに陽イオ
ン交換樹脂・アンバーリスト15EDry(前出)を 1
1.2g(シロキサンに対して3重量%)添加し、90℃で8
時間反応させ、その後、150 メッシュの金網でイオン交
換樹脂を濾別した。得られた反応物は中和の必要がな
く、外観は白濁していた。この反応物の濾過性を調べた
ところ濾過に要した時間は30分であった。濾過後、空気
でバブリングを行いつつ 130℃4時間の条件でストリッ
プを行うことによりオイル状の生成物が得られた(収率
85%)。このものの粘度は 332cP、屈折率は 1.425であ
った。
【0017】実施例2 実施例1において、アンバーリスト15EDryの代わ
りに、さらに孔容積、孔径の大きい陽イオン交換樹脂ピ
ュロライトCT−175(前出)を 11.2g(シロキサン
に対して3重量%)用いたほかは、実施例1と同様にし
て反応を行い、イオン交換樹脂を濾別した。得られた反
応物は中和の必要がなく、外観は白濁していた。この反
応物の濾過性を調べたところ濾過に要した時間は23分で
あった。濾過後、実施例1と同様にしてストリップを行
うことによりオイル状の生成物が得られた(収率86
%)。このものの粘度は 304cP、屈折率は 1.426であっ
た。
【0018】実施例3〜5 実施例2において、ピュロライトCT−175(前出)
11.2gを下記の量のTHFと混合することによって予め
含浸させたものを含浸しないものの代わりに用いたほか
は、実施例2と同様にして反応を行い、イオン交換樹脂
を濾別した。 実施例3:THF 7.45g(イオン交換樹脂に対して0.67
倍重量)、 実施例4:THF 18.7g(イオン交換樹脂に対して1.67
倍重量)、 実施例5:THF 37.3g(イオン交換樹脂に対して3.33
倍重量)、 得られた反応物はいずれも中和の必要がなく、外観、濾
過性(濾過に要した時間)は下記のとおりであった。 実施例3:外観は半白濁、濾過に要した時間は19分、 実施例4:外観は無色透明、濾過に要した時間は 7.5
分、 実施例5:外観は無色透明、濾過に要した時間は13分、 濾過後、実施例2と同様にしてストリップを行うことに
よりそれぞれオイル状の生成物が得られた。各例の生成
物の収率、粘度、屈折率は下記のとおりであった。 実施例3:収率85%、粘度 359cP、屈折率 1.426、 実施例4:収率86%、粘度 276cP、屈折率 1.427、 実施例5:収率80%、粘度 274cP、屈折率 1.433、
【0019】実施例6 実施例2において、ピュロライトCT−175(前出)
11.2gを添加して良く混合した後、さらにTHF 18.7g
(イオン交換樹脂に対して1.67倍重量)を添加して良く
混合し、実施例2と同様の操作を行った。得られた反応
物は中和の必要がなく、外観は白濁していた。この反応
物の濾過に要した時間は10分であった。濾過後、実施例
2と同様にしてストリップを行うことによりオイル状の
生成物が得られた(収率75%)。このものの粘度は 330
cP、屈折率は 1.432であった。
【0020】実施例7 実施例4において、THFの代わりにアセトンを用いた
ほかは、実施例4と同様の操作を行った。得られた反応
物は中和の必要がなく、外観は淡黄色透明であった。こ
の反応物の濾過に要した時間は10分であった。濾過後、
実施例4と同様にしてストリップを行うことによりオイ
ル状の生成物が得られた(収率86%)。このものの粘度
は 263cP、屈折率は 1.427であった。
【0021】実施例8 実施例1において、アンバーリスト15EDryの代わ
りに、ピュロライトCT−175(前出) 18.7g(シロ
キサンに対して5重量%)をTHF 35.5g(イオン交換
樹脂に対して 1.9倍重量)と混合することによって予め
含浸させたものを用いたほかは、実施例1と同様の操作
を行った。得られた反応物は中和の必要がなく、外観は
無色透明であった。この反応物の濾過に要した時間は6
分であった。濾過後、実施例1と同様にしてストリップ
を行うことによりオイル状の生成物が得られた(収率73
%)。このものの粘度は 293cP、屈折率は 1.425であっ
た。
【0022】実施例9 実施例8において反応に使用したピュロライトCT−1
75(前出)を濾別した後、これをTHF 50gで2回洗
浄した。その後、このイオン交換樹脂をTHF30gと混
合することによって含浸させたものを用い、そのほかは
実施例8と同様の操作を行った。得られた反応物は中和
の必要がなく、外観は無色透明であった。この反応物の
濾過に要した時間は6分であった。濾過後、実施例8と
同様にしてストリップを行うことによりオイル状の生成
物が得られた(収率80%)。このものの粘度は 295cP、
屈折率は 1.426であった。
【0023】実施例10 実施例9において反応に使用したピュロライトCT−1
75(前出)を濾別した後、これをTHF 50gで2回洗
浄した。その後、このイオン交換樹脂をTHF30gと混
合することによって含浸させたものを用い、そのほかは
実施例9と同様の操作を行った。得られた反応物は中和
の必要がなく、外観は無色透明であった。この反応物の
濾過に要した時間は6分であった。濾過後、実施例9と
同様にしてストリップを行うことによりオイル状の生成
物が得られた(収率81%)。このものの粘度は 253cP、
屈折率は 1.426であった。
【0024】実施例11 実施例10において反応に使用したピュロライトCT−
175(前出)を濾別した後、これをTHF 50gで2回
洗浄した。その後、このイオン交換樹脂をTHF 30gと
混合することによって含浸させたものを用い、そのほか
は実施例10と同様の操作を行った。得られた反応物は
中和の必要がなく、外観は無色透明であった。この反応
物の濾過に要した時間は5分であった。濾過後、実施例
10と同様にしてストリップを行うことによりオイル状
の生成物が得られた(収率75%)。このものの粘度は 3
12cP、屈折率は 1.427であった。
【0025】実施例12 実施例8において反応に使用したピュロライトCT−1
75(前出)を濾別した後、そのままのものを使用し、
そのほかは実施例1と同様の操作を行った。得られた反
応物は中和の必要がなく、外観は半白濁状であった。こ
の反応物の濾過に要した時間は13分であった。濾過後、
実施例1と同様にしてストリップを行うことによりオイ
ル状の生成物が得られた(収率74%)。このものの粘度
は 325cP、屈折率は 1.433であった。
【0026】実施例13 実施例4において、アクリルオキシプロピルメチルシク
ロポリシロキサンの代わりに、粘度 150cPのメタクリル
オキシプロピルメチルシクロポリシロキサン133.9g(メ
タクリルオキシプロピル基を含有するシロキサン単位と
して 0.72mol)を使用したほかは、実施例4と同様にし
て反応を行い、イオン交換樹脂を濾別した。得られた反
応物は中和の必要がなく、外観は無色透明、また濾過性
を調べたところ濾過に要した時間は12分であった。濾過
後、実施例4と同様にしてストリップを行うことにより
オイル状の生成物が得られた(収率88%)。このものの
粘度は 321cP、屈折率は 1.429であった。
【0027】比較例1 実施例1において、イオン交換樹脂の代わりに、メタン
スルホン酸 3.72g(シロキサンに対して1重量%)を用
いたほかは実施例1と同様の操作を行った。得られた反
応物は外観は無色透明であったが中和する必要があっ
た。この反応物の濾過に要した時間は42分であった。濾
過後、実施例1と同様にしてストリップを行うことによ
りオイル状の生成物が得られた(収率85%)。このもの
の粘度は 252cP、屈折率は 1.426であった。
【0028】
【発明の効果】本発明の方法によれば、(メタ)アクリ
ル基含有オルガノポリシロキサンの製造において、従来
の方法と比較して中和工程を必要とせずそのため製造工
程の簡略化が達成された。また、反応物の精製濾過の際
の濾過性を向上させることができた。しかも、触媒とし
て使用する陽イオン交換樹脂は反応物から容易に濾別す
ることができ、繰り返し使用が可能である。したがっ
て、本発明の実用的価値は極めて高い。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 入船 真治 群馬県碓氷郡松井田町大字人見1番地10 信越化学工業株式会社 シリコーン電 子材料技術研究所内 (56)参考文献 特開 平6−32903(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C08G 77/20 C08G 77/06 C08G 77/08

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(A)(メタ)アクリル基を含有するシロ
    キサン単位を全シロキサン単位中少なくとも25mol%以上
    含むシクロポリシロキサンと(B)(メタ)アクリル基
    を含有しないジオルガノシクロポリシロキサンとを
    (C)陽イオン交換樹脂の存在下に重合させることを特
    徴とする(メタ)アクリル基含有オルガノポリシロキサ
    ンの製造方法。
  2. 【請求項2】(A)(メタ)アクリル基を含有するシロ
    キサン単位を全シロキサン単位中少なくとも25mol%以上
    含むシクロポリシロキサンと(B)(メタ)アクリル基
    を含有しないジオルガノシクロポリシロキサンとを
    (C)陽イオン交換樹脂及び(D)極性溶媒の存在下に
    重合させることを特徴とする(メタ)アクリル基含有オ
    ルガノポリシロキサンの製造方法。
  3. 【請求項3】(C)の陽イオン交換樹脂に(D)の極性
    溶媒を含浸させてから(A)と(B)の混合物に添加す
    ることを特徴とする請求項2に記載の(メタ)アクリル
    基含有オルガノポリシロキサンの製造方法。
  4. 【請求項4】(C)の陽イオン交換樹脂を繰り返し用い
    ることを特徴とする請求項1または2に記載の(メタ)
    アクリル基含有オルガノポリシロキサンの製造方法。
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