JP2858259B2 - チャック - Google Patents

チャック

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JP2858259B2
JP2858259B2 JP28248389A JP28248389A JP2858259B2 JP 2858259 B2 JP2858259 B2 JP 2858259B2 JP 28248389 A JP28248389 A JP 28248389A JP 28248389 A JP28248389 A JP 28248389A JP 2858259 B2 JP2858259 B2 JP 2858259B2
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Description

【発明の詳細な説明】 《産業上の利用分野》 この発明は、工作機械のチャックに関するもので、マ
スタージョーへの上爪の固定構造に特徴のあるチャック
に関するものである。
《従来の技術》 従来のチャックのマスタージョーへの上爪の固定構造
は、マスタージョーの前面と上爪の背面とに互いに係合
する鋸歯溝を形成しておき、この鋸歯溝の溝相互を嵌合
させた状態で上爪をボルトでマスタージョーに固定する
構造が普通である。また特開昭60−99505号公報に記載
されているように、マスタージョーと上爪に突出部に凹
みとを設け、上爪をマスタージョーの前面に押し付けた
状態で半径方向(チャックの半径方向、以下同じ。)に
スライドさせて両者を嵌合させて固定する構造も提唱さ
れている。
《発明が解決しようとする課題》 しかしボルトで固定する構造は、上爪の交換作業に時
間がかかり能率が悪いという問題がある。また突出部と
凹みとの嵌合により固定する構造は、固定部分の剛性が
低いので重切削には適さない。
この発明は、上爪の交換を簡単な作業で短時間で行う
ことができ、着脱を繰り返しても上爪の固定位置精度が
低下せず、剛性も高い上爪の固定構造を有するチャック
を提供することを課題としている。
《課題を解決するための手段》 本発明のチャックは、チャック本体33内で半径方向に
移動するマスタージョー1の前面7とワークを把持する
上爪21の背面23とに係合要素8,22を備えている。マスタ
ージョー1に突起8を形成したときは、上爪21に凹所22
を形成し、マスタージョー1に凹所を形成したときは、
上爪21に突起を形成する。係合要素8、22は、チャック
の内径側と外径側とにそれぞれ対となる傾斜面18,19,2
5,26を備えており、傾斜面18,19,25,26は先拡がりの突
起8及び奥拡がりの凹所22が形成されるように傾斜し且
つ突起8の先端部分の半径方向の寸法nは凹所22の開口
部分の半径方向の寸法mより短い。マスタージョー1の
前面7にはこれに形成した係合要素8を前記半径方向に
貫通するスリット6が形成され、該スリットにマスター
ジョー1の前面に形成した係合要素8と同様な内径側と
外径側の傾斜面及び半径方向寸法を備えた幅狭い係合要
素10を有する固定ブロック9が摺動自在に嵌装されてい
る。即ち、マスタージョー1に突起8を形成したとき
は、固定ブロック9にチャックの内径側と外形側とに傾
斜面18,19を有する先拡がりの突起10を形成し、且つ突
起10の先端部分の半径方向の寸法n,n′を上爪21に設け
た凹所22の開口部分の半径方向の寸法mより短くする。
逆にマスタージョー1に凹所22を形成したときは固定ブ
ロック9にも凹所を設け、その開口部分の半径方向の寸
法を上爪21に設けた突起の先部分の半径方向の寸法より
長くする。この固定ブロック9を上記スリット6に沿っ
てマスタージョーの係合要素の半径方向内側及び外側両
方向へ移動させる締結手段12は、普通にはネジ杆12によ
るものを用いるのが良い。
《作用》 締結手段12を操作して固定ブロック9の係合要素10が
マスタージョー1の係合要素8に丁度重なり合う位置に
移動させ、上爪21の係合要素22を上記重ね合わされた係
合要素8,10に嵌め込んで締結手段12により固定ブロック
9を移動させる。移動方向は、上爪21がワークの外径を
把持するものであれば外径側、内径を把持するものであ
れば内径側である。すると上爪21の対向する傾斜面25,2
6にマスタージョー1の傾斜面18又は19と固定ブロック
9の傾斜面19又は18とが押接され、上爪21の半径方向位
置を規定すると共に上爪21の背面をマスタージョー1の
前面に締着させる。ワークを外径で把持するときは、上
爪21の内径側の傾斜面25がマスタージョー1の内径側の
傾斜面18と当接するから、把持反力はマスタージョー1
に直接伝達され、又ワークを内径で把持するときは、上
爪21の外径側の傾斜面26がマスタージョー1の外径側の
傾斜面19と当接するから、この場合にも把持反力はマス
タージョー1に直接伝達される。この作用は、上爪締結
時の固定ブロック9の移動方向を上記のようにすること
によって得られる。
《実施例》 第1図はマスタージョー及び上爪の分解斜視図、第2
図は第1図のA部断面図である。図中、1は平面十字形
のマスタージョー、2はマスタージョー1に上下方向に
形成された断面矩形のガイド孔、3はマスタージョー1
の上面4に形成されたネジ孔で、このネジ孔の軸とガイ
ド孔2の軸とは同一線上にある。5はネジ孔3とガイド
孔2との連接部に形成された段部、6はガイド孔2及び
ネジ孔3とマスタージョー1と前面7とを連通している
スリット、8はスリット6に沿ってマスタージョーの前
面7に突設された固定突起、9は固定突起8と同形の移
動突起10を有する固定ブロック、11は固定ブロック9に
上下方向に形成されたネジ孔、12はネジ孔11に螺合する
ネジ部13を有するネジ杆、14はネジ杆12の首部に形成さ
れた円板状の鍔、15はネジ杆12の頭部に穿設された六角
孔、16は中央にネジ杆12の頭部よりやや大きい貫通孔17
を有する押えネジである。固定突起8及び移動突起10
は、マスタージョー1の上方向及び下方向に傾斜した傾
斜面18,19を有する先拡がりの形状を有している。
21はマスタージョーの前面7に締着される上爪、22は
上爪21の背面23に形成された凹所、24は上爪21の背面中
央に凹所22を隔てて形成された凸条である。凹所22は上
爪21の上方向及び下方向に傾斜した傾斜面25,26を有す
る奥拡がりの形状を有しており、凹所22の開口部分の上
下方向の寸法mは、突起8、10の先端部分の上下方向の
寸法n,n′より大きく形成されている。凸条24の幅は、
マスタージョーのスリットの摺動自在に嵌合する寸法で
ある。
マスタージョー1に上爪21を締着するには、まず固定
ブロック9のネジ孔3にネジ杆12のネジ部13を螺入して
固定ブロック9をマスタージョー1のガイド孔2に嵌装
し、ネジ杆の鍔14がマスタージョーの段部5に当接する
まで挿入する。次に押えネジ16をネジ孔3に螺合してネ
ジ杆の鍔14を押さえる。そしてネジ杆12を回転して固定
ブロックの移動突起10がマスタージョー1の固定突起8
と丁度重なり合う位置に移動させる。この状態で、上爪
の凹所22を固定突起8及び移動突起10に係合させて上爪
21をマスタージョーの前面7に添設する。このとき上爪
の凸条24は、マスタージョーのスリット6に嵌装され
る。ネジ杆12を回転して移動突起10を上動させ、移動突
起10と固定突起8とが互いに突っ張るようにして上爪21
をマスタージョー1に締着する。ワークを内径で把持す
る場合は、上爪の上下方向を逆にして移動突起10を下方
向に移動させて上爪21をマスタージョーに締着し、上爪
21にかかる把持反力を固定突起8で受けるようにする。
第3図はチャックの斜視図、第4図は第3図のB部断
面図である。27は工作機械に内蔵されたシリンダのロッ
ド、28はロッド27の先端に螺着された支持リング、29は
支持リングの先端に形成された係止鍔、30は係止鍔29の
ロッド側で支持リング28に回転自在に装着された受けリ
ング、31は係止鍔29を挟んで受けリング30にネジ32で固
定された変位部材、33は固定座36を介して工作機械の主
軸に固定されたチャック本体、34はチャック本体33にネ
ジ35で固定された円筒状のカバー、38はチャック本体33
にその半径方向に形成された嵌合孔で、120度の間隔を
隔てて3箇所形成されている。39は嵌合孔38の底面に対
応する位置で変位部材31に形成された傾斜T溝で、この
傾斜T溝39が嵌合孔38に嵌装されたマスタージョー1の
底部に設けた傾斜T形突条40(第1図)に摺動自在に嵌
合している。従ってロッド27を縮退すると変位部材31が
図上左方向に移動し、マスタージョー1が内径側に移動
し、マスタージョーに締着された上爪21がワークの外径
を把持する。
《発明の効果》 以上のように、本発明のチャックは、マスタージョー
の前面と上爪の背面に係合要素を設け、この係合要素と
同形の係合要素を有する固定ブロックをマスタージョー
に内蔵し、これをチャックの半径方向に移動させてマス
タージョーの前面に上爪の背面を定着するものであるか
ら、上爪の交換を簡単な作業で短時間で行うことがで
き、着脱を繰り返しても上爪の固定位置精度が低下しな
い。また、ワークの把持反力は、マスタージョーに直接
伝達されるので、固定状態が極めて安定で剛性が高い。
【図面の簡単な説明】
第1図はマスタージョー及び上爪の分解斜視図、第2図
は第1図のA部断面図、第3図はチャックの斜視図、第
4図は第3図のB部断面図である。 図中、 1:マスタージョー、6:スリット 7:前面、8:固定突起 9:固定ブロック、10:移動突起 12:ネジ杆、18,25:傾斜面(内径側) 19,26:傾斜面(外径側)、21:上爪 22:凹所、23:上爪の背面 33:チャック本体

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】チャック本体(33)内で半径方向に移動す
    るマスタージョー(1)の前面(7)とワークを把持す
    る上爪(21)の背面(23)とに形成された係合要素を嵌
    合させて上爪(21)をマスタージョー(1)に固定する
    構造のチャックにおいて、上記係合要素はチャックの内
    径側と外径側とにそれぞれ対となる傾斜面(18,19,25,2
    6)を備えた突起(8)と凹所(22)であり、上記傾斜
    面(18,19,25,26)は先拡がりの突起(8)及び奥拡が
    りの凹所(22)が形成されるように傾斜し且つ突起
    (8)の先端部分の半径方向の寸法(n)は凹所(22)
    の開口部分の半径方向の寸法(m)より短く形成されて
    おり、マスタージョー(1)の前面(7)にはこれに形
    成した係合要素(8)を前記半径方向に貫通するスリッ
    ト(6)が形成され、該スリットにマスタージョー
    (1)の前面に形成した係合要素(8)と同様な内径側
    と外径側の傾斜面及び半径方向寸法を備えた幅狭い係合
    要素(10)を有する固定ブロック(9)が摺動自在に嵌
    装されており、この固定ブロック(9)を上記スリット
    (6)に沿ってマスタージョーの係合要素の半径方向内
    側及び外側へ突出するストロークで移動させる締結手段
    (12)を備えていることを特徴とする、チャック。
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