JP2857075B2 - 半導体パッケージの製造方法と、これに用いられるフィルムおよび金型 - Google Patents

半導体パッケージの製造方法と、これに用いられるフィルムおよび金型

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JP2857075B2 JP30452694A JP30452694A JP2857075B2 JP 2857075 B2 JP2857075 B2 JP 2857075B2 JP 30452694 A JP30452694 A JP 30452694A JP 30452694 A JP30452694 A JP 30452694A JP 2857075 B2 JP2857075 B2 JP 2857075B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体装置を樹脂で封
止して半導体パッケージを製造する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】例えばチップ状のLSI等の半導体装置
を樹脂で封止してパッケージ化する方法として、トラン
スファ−成形による方法がある。これは、粉末状または
タブレット状の樹脂を加熱・加圧して溶融させたのち金
型に注入して固化させることによりパッケージ化するも
ので、これによれば、金型への樹脂注入を低速で行うこ
とで、一定品質の半導体パッケージを比較的低コストで
大量に生産することができる。このため、従来において
は半導体装置を樹脂で封止するに際し上記トランスファ
−成形による方法が最も多く用いられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、近年におけ
る半導体装置の低価格化の要求に伴い、上述のような半
導体装置の樹脂封止の分野においても、生産性の大幅な
向上が必要とされている。
【0004】この点に関し、従来のトランスファ−成形
による方法では、金型のキャビティ内に半導体装置をセ
ットした状態で封止材料である樹脂を同キャビティ内に
直接注入して半導体パッケージを成形していたため金型
に樹脂が付着して残り、これを除去するために適宜成形
工程を中断して金型をクリーニングする必要があった。
また、成形後において、金型から半導体パッケージを取
り出すために、金型に設けられたエジョクトピンをキャ
ビティ側に所定量だけ突出させることにより同パッケー
ジを離型させていたため、そのエジョクトピンの突き出
しにより半導体装置にダメージを与え、しかもエジョク
トピンを設けなければならないぶんだけ金型コストが高
くつくとい問題があった。
【0005】本発明は、このような問題に対処するもの
で、半導体装置を樹脂で封止して半導体パッケージを製
造する場合において、その金型に対する半導体パッケー
ジの離型性を大幅に向上させることにより、従来必要で
あった金型のクリーニング作業を不要とし或いはその回
数を大幅に削減することができ、しかも半導体装置に対
してダメージを与え且つ金型コストを高いものとしてい
るエジョクトピンがなくても成形後に金型から半導体パ
ッケージを容易に離型させることができるようにし、ひ
いては従来よりも高い生産性が得られる封止技術を提供
することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本願の各発明は、半導体装置を樹脂で封止して半導
体パッケージを製造する方法において、それぞれ次のよ
うに構成したことを特徴とする。
【0007】すなわち、本願の第1発明(請求項1に係
る発明)は、半導体装置を樹脂で封止して半導体パッケ
ージを製造するに際し、半導体パッケージ成形用金型上
に、半導体装置および封止材料を一対のフィルムの間に
挿入した状態でセットしたのち、金型を閉じて、半導体
装置を一対のフィルム間に挟んだ状態で金型キャビティ
内に位置させ、次いで同フィルム間の封止材料を加圧お
よび加熱し、その封止材料を金型キャビティ内に、半導
体装置を挟んでいる一対のフィルムをその外側の金型キ
ャビティ面に向けて押し広げつつ注入することにより、
上記半導体装置を封止することを特徴とする。
【0008】また、本願の第2発明(請求項2に係る発
明)は、半導体装置を樹脂で封止して半導体パッケージ
を製造するに際し、半導体パッケージ成形用金型上に、
半導体装置を一対のフィルムの間に挿入した状態でセッ
トしたのち、金型を閉じ、次いでその一対のフィルムの
うちの一方のフィルムに予め設けられた封止材料注入用
の孔から両フィルム間に封止材料を注入して金型キャビ
ティ内に充填することにより、上記半導体装置を封止す
ることを特徴とする。
【0009】これらの発明において、使用するフィルム
は、半導体パッケージの成形時に金型キャビティに封止
材料を注入した際、その注入圧により破断することなく
キャビティ面に沿うように或る程度伸びる必要がある
が、そのような伸びを確保できるフィルムであれば、そ
の他の点は任意である。このようなフィルムの例として
は、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリブチ
レンテレフタレート(PBT)、ポリスチレン(P
S)、ポリ四フッ化エチレン(PTFE)、ナイロン等
の材質からなる各フィルムをあげることができる。ま
た、上述した性能を有するフィルムであれば、その厚み
も任意であるが、一般的には、6μm〜1mm厚のもの
が使用できる。また、封止材料との離型性を向上させる
ため、フィルム表面には離型処理を施してもよい。
【0010】上記第2発明を実施する場合、使用する金
型によっては封止材料(樹脂)をポット(加熱室)に注
入する際に、例えば金型のランナ部にある上側のフィル
ム部分が同ランナ部の底面側に沿ってしまうために、そ
のフィルムと金型との間の空隙に封止材料が入るという
問題が若干発生するおそれがある。このような問題を解
消するには、金型における封止材料注入孔の近傍におい
て、ランナ部に位置するフィルム部分がランナ部の底面
側に沿って弛んでしまわないように、ある程度コシのあ
る耐熱性材料をランナ部を横断する状態で挿入し、その
状態で金型を閉じるようにすればよい。このようにする
と、ランナ部において一対のフィルムの間に封止材料の
通路となる隙間を確保できるから、封止材料の注入時に
同封止材料がフィルムと金型との間に入ることを防止す
ることができる。なお、この種の耐熱性材料は、半導体
装置を挟む一対のフィルムのうちの少なくとも一方に予
め貼着しておいてもよい。
【0011】上述の耐熱性材料としては、封止工程の高
温(150〜200°C)において大きく変形すること
のない材料を使用する。具体的には、例えばポリイミド
樹脂やエポキシ樹脂などがあげられる。この種の耐熱性
材料の形状は任意である。したがって、金型の各ランナ
部にこれらを直線的に横断するような形で耐熱性材料を
設けてもよいし、ポットを囲むようにリング状に耐熱性
材料をセットしてもよい。
【0012】また、金型を閉じたときに金型が耐熱性材
料を強く押圧すると、その押圧部の金型面にダメージを
与えるおそれがあるため、このような耐熱性材料による
金型へのダメージを回避すべく、耐熱性材料のセット位
置に対応する位置に、同耐熱性材料の形状に対応する形
状を有する凹部が設けられた金型を使用してもよい。
【0013】
【作用】本願の第1発明によれば、金型を閉じたとき
に、半導体装置は一対のフィルム間に挿入された状態で
キャビティ内に位置することになる。したがって、この
状態で、同フィルム間に挿入されている封止材料を加熱
および加圧してキャビティ内に注入すると、その注入圧
によりキャビティ内においては一方のフィルムがその対
応する一方の金型(例えば上金型)のキャビティ面に、
また他方のフィルムがその対応する他方の金型(例えば
下金型)のキャビティ面にそれぞれ沿うとともに、その
状態で半導体装置が封止材料によって封止される。
【0014】また、本願の第2発明によれば、金型を閉
じたときに、半導体装置が一対のフィルム間に挿入され
た状態でキャビティ内に位置し、その状態で、一対のフ
ィルムに予め設けられた封止材料注入用の孔から両フィ
ルム間に封止材料が注入されてキャビティ内に充填され
るから、この場合も、キャビティ内のフィルムがその対
応するキャビティ面に沿った状態となるとともに、その
フィルム間に充填された封止材料により半導体装置が封
止される。
【0015】したがって、第1および第2発明のいずれ
によっても、封止材料を金型のキャビティ面に直接接触
させることなく半導体パッケージを成形することができ
る。しかも、成形後はフィルム間に保持された半導体パ
ッケージを同フィルムごと金型から簡単に剥離させるこ
とができるから、エジョクトピンがなくても成形された
半導体パッケージを金型内から容易に取り出すことがで
きる。これにより、金型のクリーニング作業の不要化な
いし削減と、金型におけるエジョクトピンの不要化を実
現することができる。
【0016】
【実施例】以下、本発明の実施例について説明する。ま
ず、本発明方法に使用しうる半導体パッケージ製造装置
について簡単に説明する。
【0017】図1は、そのような製造装置の一例を示す
ものである。この半導体パッケージ製造装置1は、トラ
ンスファ成型機2に取り付けられる開閉可能な上下一対
の金型3、4を有する。これらの金型3、4には、ヒー
タ5・・・5がそれぞれ設けられているとともに、半導
体パッケージ成形用のキャビティ6と、封止材料である
樹脂(封止樹脂)7がセットされるポット部8と、この
ポット部8とキャビティ6とを連通させる各ランナ部9
およびゲート部10とが形成されている。そして、ヒー
タ5により金型3、4を所定温度に加熱した上で、例え
ば図示のようにポット部8に封止樹脂7をセットし、こ
の状態でトランスファ成型機2におけるプランジャ11
により封止樹脂7を加圧して可塑化し、これを各ランナ
部9およびゲート部10を介してキャビティ6内に注入
することにより半導体パッケージを成形しうるようにな
っている。
【0018】なお、図1に示した例では、ポット部8な
いし同ポット部8と各ランナ部9との境界部分に当たる
封止樹脂注入孔の近傍において、本発明の第2実施例で
使用する耐熱性材料12が設けられている。これらの耐
熱性材料12は、例えば図2に示すように下金型4上に
あってポット部8の近傍に位置する各ランナ部9を横断
するような所定の状態にそれぞれ配設されるが、これに
ついては後述する。 〔第1実施例〕次に、本発明の第1実施例について説明
する。
【0019】まず、図3の(A)に示すように、28ピ
ンSOJ用オートモールドの上下の金型3、4を開いた
状態で、このうちの下金型4上にPTFE製のフィルム
(厚み60μm)21を敷く。次いで、このフィルム2
1の上に、リードフレーム22上に固定された半導体装
置23(図例のものは、半導体装置23とリードフレー
ム22とを電気的に接続する結線部分を省略した状態を
示す。以下、同様。)と封止材料24とを所定状態にセ
ットし、さらにその上に同じくPTFE製のフィルム
(厚み60μm)25を敷く。このとき、半導体装置2
3については上下の金型3、4を合わせた際にそのキャ
ビティ6内に、また封止材料24についてはポット部8
にそれぞれ存在するように所定の状態にセットする。
【0020】次に、この状態で、同図の(B)に示すよ
うに、上下の金型3、4を閉じる。このとき、半導体装
置23および封止材料24は、上下のフィルム25、2
1の間に挟まれた状態で金型3、4のキャビティ6およ
びポット部8の内部にそれぞれ位置することとなる。
【0021】そこで、この状態で、ポット部8に存在す
る封止材料24を加熱しつつプランジャ11(図1参
照)を図3の(C)に示す矢印方向に押し下げることに
より、封止材料24をその上側のフィルム25を介して
加圧する。このようにすると、封止材料24が可塑化さ
れた上でフィルム25、21間に挟まれた状態で各ラン
ナ部9を通ってキャビティ6内に流入し、同図(C)に
示すようにキャビティ6内において半導体装置23を挟
んでいる上下のフィルム25、21をその外側のキャビ
ティ面側に向けて押し広げつつ半導体装置23の周囲を
満たす。
【0022】こうして封止材料24の充填により半導体
装置23を封止したのち、その封止材料24が硬化する
のを待って金型3、4を開き、その金型内からパッケー
ジングされた半導体装置23つまり半導体パッケージ2
6(同図の(D)参照)を金型3、4外に取り出す。こ
のとき、半導体パッケージ26は上下一対のフィルム2
5、21間に挟まれた状態で成形されているから、それ
らのフィルム25、21ごと金型4または3から分離さ
せることにより、容易に金型3、4外に取り出すことが
できる。
【0023】次いで、同図の(D)に示すように、金型
3、4外に取り出した半導体パッケージ26の表面から
上記フィルム21、25を剥離させ、さらに不要な成形
部分27をカットして除去する。これにより、同図の
(E)に示すように封止材料24により形成された樹脂
24’で半導体装置23を封止してなる半導体パッケー
ジ26が得られる。
【0024】このような構成によれば、キャビティ6内
にセットされた半導体装置23が一対のフィルム21、
25間に挿入された状態のまま、封止材料24が加熱お
よび加圧されてキャビティ6内に充填されることにより
半導体装置23が封止されるので、封止材料24を金型
3、4のキャビティ面に直接接触させることなく半導体
パッケージ26を成形することができる。したがって、
金型3、4のキャビティ面を封止材料24で汚すおそれ
がないか、あったとしても少ないから、定期的に金型
3、4を掃除する作業を大幅に削減することが可能とな
る。
【0025】また、金型3、4による成形後において
は、一対のフィルム21、25間に保持された半導体パ
ッケージ26を同フィルム21、25ごと金型4または
3から簡単に分離させることができるから、エジョクト
ピンがなくても成形された半導体パッケージ26を容易
に取り出すことができる。したがって、半導体パッケー
ジ成形用の金型からエジョクトピンをなくすことがで
き、その分だけ金型コストを下げることができる。 〔第2実施例〕次に、本発明の第2実施例について説明
する。
【0026】まず、図4の(A)に示すように、第1実
施例の場合とほぼ同様の上下一対の金型3、4を開いた
状態で、このうちの下金型4上にPTFE製のフィルム
(厚み60μm)31を敷き、次いで、そのフィルム3
1の上に、リードフレーム32上に固定された半導体装
置33を第1実施例の場合と同様の所定位置にセットす
る。そして、この実施例では、さらに金型のポット部8
の近傍に位置する各ランナ部9に、ポリイミドフィルム
(50μm厚)からなる耐熱性材料42をそれぞれセッ
トする。このとき、各耐熱性材料42は、例えば図1お
よび図2に示した耐熱性材料12と同じく、下金型4上
においてポット部近傍のランナ部9をそれぞれ横断する
ような状態にセットされる。こうして下金型4上にフィ
ルム31と半導体装置33および耐熱性材料42とを順
次セットしたのち、その上に、上記ポット部8に相当す
る部分にのみ封止材料注入用の孔35aを予めあけたP
TFE製のフィルム(厚み60μm)35を敷く。
【0027】次に、その状態で同図の(B)に示すよう
に、上下の金型3、4を閉じる。そして、上記孔35a
が位置する金型ポット部8に封止材料34をセットし、
その状態で同封止材料34をプランジャ(図1参照)で
加圧することにより、各ランナ部9における上下のフィ
ルム35、31間を通じてキャビティ6内に充填する。
このとき、上記耐熱性材料42が上下のフィルム35、
31間にあってランナ部9を横断するように設けられて
いることにより、上側のフィルム35のランナ部9内へ
の垂れ下りが防止されるので、封止材料注入用の孔35
aから注入された封止材料34は各ランナ部9において
上下のフィルム35、31間を通るようになる。これに
より、上下のフィルム35、31とそれらの外側に位置
する金型3、4と間の空隙に封止材料34が入ることを
確実に防止することができる。
【0028】こうしてキャビティ6内に封止材料34を
充填した後は、第1実施例の場合と同じく封止材料34
が硬化するのを待って金型3、4を開き、その金型内か
らパッケージングされた半導体装置33つまり半導体パ
ッケージ36(同図の(D)参照)をフィルム35、3
1ごと取り出したうえで、同図の(D)に示すように半
導体パッケージ36の表面から上記フィルム35、31
を剥離させ、さらに不要な成形部分37をカットする。
これにより、同図の(E)に示すように封止材料34に
より形成された樹脂34’で半導体装置33を封止して
なる半導体パッケージ36が得られる。
【0029】この第2実施例においても、成形後におけ
る金型4または3からの半導体パッケージ36の離型
は、上記のフィルム31、35ごと行うために極めて容
易であった。また、上述のような成形作業を1000回
繰り返して行った場合においても、金型3、4に汚れは
発生せず、優れた離型性が維持されることが確認され
た。 〔比較例〕28ピンSOJ用オートモールドの下金型に
対し、常法によりリードフレーム上に固定された半導体
装置をセットしたのち、上金型を閉じ、その状態で常法
によりキャビティ内に封止材料を注入して半導体パッケ
ージを成形した。こうして1000回の成形を試みた
が、離型性が初期(成形回数:1〜12回)の間におお
いてやや悪く、その後は良好となるが、400回を超え
ると不良化し、620回目には金型のクリーニングが必
要となった。
【0030】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、一対の
フィルム間に半導体装置を挿入した状態でキャビティ内
にある当該フィルム間の半導体装置の周囲に封止材料を
充填するので、金型のキャビティ面に封止材料を直接接
触させることなく半導体パッケージを成形することがで
きる。しかも、成形後はフィルム間に保持された半導体
パッケージを同フィルムごと金型から簡単に分離させる
ことができるから、エジョクトピンがなくても成形され
た半導体パッケージを金型内から容易に取り出すことが
できる。これにより、金型のクリーニング回数を削減す
ることができ、しかもエジョクトピンの不要化を実現で
き、その結果、成形工程の中断時間の減少による連続成
形性の大幅な向上と金型コストの削減、ひいては生産性
の大幅な向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例で使用する半導体パッケージの
製造装置の一例をその一部を破断した状態で示す斜視図
である。
【図2】その装置における下金型を上方から見た状態を
示す平面図である。
【図3】本発明の第1実施例における各工程を示すもの
で、(A)は金型を開いた状態で一対のフィルム間に半
導体装置および封止材料を挿入した状態を示す断面図、
(B)は金型間に上記フィルム等をセットした状態で同
金型を閉じた状態を示す断面図、(C)は封止材料を加
圧等してキャビティ内に充填した状態を示す断面図、
(D)は成形後に金型外に取り出された半導体パッケー
ジの表面からフィルムを剥離させた状態を示す断面図、
(E)は最終的に得られた半導体パッケージを示す断面
図である。
【図4】本発明の第2実施例における各工程を示すもの
で、(A)は金型を開いた状態で一対のフィルム間に半
導体装置および耐熱性材料を挿入した状態を示す断面
図、(B)は金型間に上記フィルム等をセットして金型
を閉じたのち同金型のポット部に封止材料をセットする
状態を示す断面図、(C)は封止材料を加圧等して上側
のフィルムにおける封止材料注入用の孔からキャビティ
内に封止材料を注入・充填した状態を示す断面図、
(D)は成形後に金型外に取り出された半導体パッケー
ジの表面からフィルムを剥離させた状態を示す断面図、
(E)は最終的に得られた半導体パッケージを示す断面
図である。
【符号の説明】
3、4・・・半導体パッケージ成形用金型 6・・・キャビティ 7、24、34・・・封止材料(封止樹脂) 9・・・ランナ部 12、42・・・耐熱性材料(42・・・ポリイミドフ
ィルムからなる耐熱性材料) 21、25、31、35・・・フィルム 35a・・・封止材料注入用の孔 23、33・・・半導体装置 26、36・・・半導体パッケージ
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平8−142116(JP,A) 特開 平6−151515(JP,A) 特開 平6−216180(JP,A) 特開 平8−142109(JP,A) 特開 平8−142105(JP,A) 特開 平8−156014(JP,A) 特開 平8−156008(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B29C 45/00 - 45/84 H01L 21/56 WPI(DIALOG)

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体装置を樹脂で封止して半導体パッ
    ケージを製造するに際し、半導体パッケージ成形用金型
    上に、半導体装置および封止材料を一対のフィルムの間
    に挿入した状態でセットしたのち、金型を閉じて、半導
    体装置を一対のフィルム間に挟んだ状態で金型キャビテ
    ィ内に位置させ、次いで同フィルム間の封止材料を加圧
    および加熱し、その封止材料を金型キャビティ内に、半
    導体装置を挟んでいる一対のフィルムをその外側の金型
    キャビティ面に向けて押し広げつつ注入することによ
    り、上記半導体装置を封止することを特徴とする半導体
    パッケージの製造方法。
  2. 【請求項2】 半導体装置を樹脂で封止して半導体パッ
    ケージを製造するに際し、半導体パッケージ成形用金型
    上に、半導体装置を一対のフィルムの間に挿入した状態
    でセットしたのち、金型を閉じ、次いでその一対のフィ
    ルムのうちの一方のフィルムに予め設けられた封止材料
    注入用の孔から両フィルム間に封止材料を注入して金型
    キャビティ内に充填することにより、上記半導体装置を
    封止することを特徴とする半導体パッケージの製造方
    法。
  3. 【請求項3】 半導体パッケージ成形用金型における封
    止材料注入孔の近傍には、同注入孔からランナ部を介し
    てキャビティ内に注入される封止材料が金型とフィルム
    との間に入ることを防止する耐熱性材料が同ランナ部を
    横断する状態で挿入され、その状態で金型が閉じられる
    ことを特徴とする請求項2に記載の半導体パッケージの
    製造方法。
  4. 【請求項4】 耐熱性材料は、一対のフィルムのうちの
    少なくとも一方に予め貼着されていることを特徴とする
    請求項3に記載の半導体パッケージの製造方法。
  5. 【請求項5】 請求項2に記載の半導体パッケージの製
    造方法に用いられる一対のフィルムであって、両フィル
    ムの少なくとも一方には、半導体パッケージ成形用金型
    における封止材料注入孔からランナ部を介してキャビテ
    ィ内に注入される封止材料が金型とフィルムとの間に入
    ることを防止する耐熱性材料が、金型へのフィルムのセ
    ット時に同注入孔の近傍においてランナ部を横断するよ
    うに貼着されていることを特徴とするフィルム。
  6. 【請求項6】 請求項3または請求項4に記載の半導体
    パッケージの製造方法に用いられる半導体パッケージ成
    形用金型であって、同金型におけるランナ部を横断する
    ようにセットされる耐熱材料の形状に対応する形状を有
    する凹部が、その耐熱材料のセット位置に対応位置する
    ように設けられていることを特徴とする金型。
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