JP2855370B2 - 内部練込み型ポリエステル樹脂用帯電防止剤 - Google Patents
内部練込み型ポリエステル樹脂用帯電防止剤Info
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- JP2855370B2 JP2855370B2 JP31316890A JP31316890A JP2855370B2 JP 2855370 B2 JP2855370 B2 JP 2855370B2 JP 31316890 A JP31316890 A JP 31316890A JP 31316890 A JP31316890 A JP 31316890A JP 2855370 B2 JP2855370 B2 JP 2855370B2
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- Japan
- Prior art keywords
- antistatic agent
- polyester resin
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- antistatic
- internally
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Description
【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は新規なポリエステル樹脂用帯電防止剤、さら
に詳しくは、特にポリエステルフイルムに対し、透明性
を損なうことなく、優れた帯電防止性を付与しうる内部
練込み型ポリエステル樹脂用帯電防止剤に関するもので
ある。
に詳しくは、特にポリエステルフイルムに対し、透明性
を損なうことなく、優れた帯電防止性を付与しうる内部
練込み型ポリエステル樹脂用帯電防止剤に関するもので
ある。
［従来の技術］ 従来、ポリエステルフイルムは一般に高い融点と高い
結晶性をもち、優れた寸法安定性、強度、耐薬品性、耐
候性などを有することから、例えば磁気記録テープ、メ
タライズ用ベース、電気・電子部品材料、包装材料、印
刷製版用などに幅広く用いられている。
結晶性をもち、優れた寸法安定性、強度、耐薬品性、耐
候性などを有することから、例えば磁気記録テープ、メ
タライズ用ベース、電気・電子部品材料、包装材料、印
刷製版用などに幅広く用いられている。
ところが、このポリエステルフイルムは帯電しやすい
性質を有するため、加工時にトラブルが発生したり、製
品にチリやホコリが付着して美観を損ねたりするなど、
しばしば好ましくない事態を招来する。
性質を有するため、加工時にトラブルが発生したり、製
品にチリやホコリが付着して美観を損ねたりするなど、
しばしば好ましくない事態を招来する。
したがって、このような欠点を改良するために、従来
適当な帯電防止剤を表面に塗布する方法やフイルム内部
に練込む方法が取られてきた。しかしながら、前者の帯
電防止剤を塗布する方法は水洗や摩擦により容易に帯電
防止剤が消失し、効果が持続しにくいという問題があ
る。
適当な帯電防止剤を表面に塗布する方法やフイルム内部
に練込む方法が取られてきた。しかしながら、前者の帯
電防止剤を塗布する方法は水洗や摩擦により容易に帯電
防止剤が消失し、効果が持続しにくいという問題があ
る。
これに対し、内部練込法は、持続性に優れた帯電防止
性能を付与することができ、好ましい方法といえる。こ
の内部練込法においては、帯電防止剤として、従来アル
キルスルホン酸ナトリウム、アルキルアリールスルホン
酸ナトリウム、ポリエチレングリコール、第四級アンモ
ニウム塩などが用いられている。しかしながら、これら
の帯電防止剤はフイルムの透明性を低下させたり、ある
いは帯電防止効果が十分でないため、多量に用いる必要
があり、その結果フイルムの品質を低下させたりするな
どの欠点を有している。
性能を付与することができ、好ましい方法といえる。こ
の内部練込法においては、帯電防止剤として、従来アル
キルスルホン酸ナトリウム、アルキルアリールスルホン
酸ナトリウム、ポリエチレングリコール、第四級アンモ
ニウム塩などが用いられている。しかしながら、これら
の帯電防止剤はフイルムの透明性を低下させたり、ある
いは帯電防止効果が十分でないため、多量に用いる必要
があり、その結果フイルムの品質を低下させたりするな
どの欠点を有している。
［発明が解決しようとする課題］ 本発明は、このような従来の内部練込み型ポリエステ
ル樹脂用帯電防止剤が有する欠点を克服し、特にポリエ
ステルフイルムに対して、透明性を損なうことなく、優
れた帯電防止性を付与しうる内部練込み型ポリエステル
樹脂用帯電防止剤を提供することを目的としてなされた
ものである。
ル樹脂用帯電防止剤が有する欠点を克服し、特にポリエ
ステルフイルムに対して、透明性を損なうことなく、優
れた帯電防止性を付与しうる内部練込み型ポリエステル
樹脂用帯電防止剤を提供することを目的としてなされた
ものである。
［課題を解決するための手段］ 本発明者らは、前記の好ましい性質を有する内部練込
み型ポリエステル樹脂用帯電防止剤を開発すべく鋭意研
究を重ねた結果、特定の構造を有するアルキルジフェニ
ルエーテルジスルホン酸塩がその目的に適合しうること
を見い出し、この知見に基づいて本発明を完成するに至
った。
み型ポリエステル樹脂用帯電防止剤を開発すべく鋭意研
究を重ねた結果、特定の構造を有するアルキルジフェニ
ルエーテルジスルホン酸塩がその目的に適合しうること
を見い出し、この知見に基づいて本発明を完成するに至
った。
すなわち、本発明は、一般式 （式中のR1は炭素数４〜22のアルキル基、R2は水素原子
又は炭素数４〜22のアルキル基、Ｍはアルカリ金属イオ
ン又はアンモニウムイオンである） で表される化合物を主成分とする内部練込み型ポリエス
テル樹脂用帯電防止剤を提供するものである。
又は炭素数４〜22のアルキル基、Ｍはアルカリ金属イオ
ン又はアンモニウムイオンである） で表される化合物を主成分とする内部練込み型ポリエス
テル樹脂用帯電防止剤を提供するものである。
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明の帯電防止剤の主成分として用いられる化合物
は、前記一般式（Ｉ）で表されるアルキルジフェニルエ
ーテルジスルホン酸塩であって、アルキル基はそれぞれ
のベンゼン環の一方に結合していてもよいし、両方に結
合していてもよく、また、アルキル基の結合位置は酸素
原子に対してｏ−位、ｍ−位、ｐ−位のいずれであって
もよい。
は、前記一般式（Ｉ）で表されるアルキルジフェニルエ
ーテルジスルホン酸塩であって、アルキル基はそれぞれ
のベンゼン環の一方に結合していてもよいし、両方に結
合していてもよく、また、アルキル基の結合位置は酸素
原子に対してｏ−位、ｍ−位、ｐ−位のいずれであって
もよい。
該アルキル基としては、炭素数が４〜22の範囲にある
もの、例えばブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、ヘプ
チル基、オクチル基、ノニル基、デシル基、ウンデシル
基、ドデシル基、トリデシル基、テトラデシル基、ペン
タデシル基、ヘキサデシル基、ヘプタデシル基、オクタ
デシル基、ノナデシル基、エイコシル基などが挙げられ
る。これらのアルキル基は直鎖状のものであってもよい
し、分岐鎖を有するものであってもよい。
もの、例えばブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、ヘプ
チル基、オクチル基、ノニル基、デシル基、ウンデシル
基、ドデシル基、トリデシル基、テトラデシル基、ペン
タデシル基、ヘキサデシル基、ヘプタデシル基、オクタ
デシル基、ノナデシル基、エイコシル基などが挙げられ
る。これらのアルキル基は直鎖状のものであってもよい
し、分岐鎖を有するものであってもよい。
また、該化極物のそれぞれのベンゼン環に結合してい
るスルホン酸基の位置については特に制限はなく、酸素
原子に対してｏ−位、ｍ−位、ｐ−位のいずれであって
もよい。
るスルホン酸基の位置については特に制限はなく、酸素
原子に対してｏ−位、ｍ−位、ｐ−位のいずれであって
もよい。
前記一般式（Ｉ）で表される化合物において、スルホ
ン酸塩を構成するカチオンとしては、ナトリウムイオ
ン、カリウムイオン、リチウムイオンなどのアルカリ金
属イオン及びアンモニウムイオンが挙げられる。
ン酸塩を構成するカチオンとしては、ナトリウムイオ
ン、カリウムイオン、リチウムイオンなどのアルカリ金
属イオン及びアンモニウムイオンが挙げられる。
前記一般式（Ｉ）で表される化合物は、従来公知の方
法によって製造することができるが、容易に入手しうる
市販品を用いてもよい。
法によって製造することができるが、容易に入手しうる
市販品を用いてもよい。
本発明の帯電防止剤は、前記一般式（Ｉ）で表される
化合物を１種用いてもよいし、２種以上を組み合わせて
用いてもよく、また、本発明の目的を損なわない範囲
で、所望に応じ他の帯電防止剤を併用してもよい。
化合物を１種用いてもよいし、２種以上を組み合わせて
用いてもよく、また、本発明の目的を損なわない範囲
で、所望に応じ他の帯電防止剤を併用してもよい。
本発明の帯電防止剤は内部練込み型であって、ポリエ
ステル樹脂に対し、通常0.1〜５重量％、好ましくは0.5
〜２重量％の割合で用いられる。この量が0.1重量％未
満では帯電防止性の付与効果が十分ではないし、５重量
％を超えると量の割には効果の向上が認められず、むし
ろポリエステル樹脂の品質が低下する傾向がみられる。
ステル樹脂に対し、通常0.1〜５重量％、好ましくは0.5
〜２重量％の割合で用いられる。この量が0.1重量％未
満では帯電防止性の付与効果が十分ではないし、５重量
％を超えると量の割には効果の向上が認められず、むし
ろポリエステル樹脂の品質が低下する傾向がみられる。
本発明の帯電防止剤をポリエステル樹脂に練込む方法
については特に制限はなく、従来内部練込み型帯電防止
剤をポリエステル樹脂に練込む際に慣用されている方法
を用いることができる。
については特に制限はなく、従来内部練込み型帯電防止
剤をポリエステル樹脂に練込む際に慣用されている方法
を用いることができる。
このようにして本発明の帯電防止剤が練込まれたポリ
エステル樹脂からフイルムを得るには、例えばＴダイ法
やインフレーション法などのエキストルージョン法、カ
レンダー法、キャスティング法などの公知の方法によっ
て製膜したのち、所望に応じ一軸又は二軸延伸処理すれ
ばよい。このフイルムの厚さは用途に応じて適宜選ばれ
るが、通常は３〜400μｍの範囲で選ばれる。
エステル樹脂からフイルムを得るには、例えばＴダイ法
やインフレーション法などのエキストルージョン法、カ
レンダー法、キャスティング法などの公知の方法によっ
て製膜したのち、所望に応じ一軸又は二軸延伸処理すれ
ばよい。このフイルムの厚さは用途に応じて適宜選ばれ
るが、通常は３〜400μｍの範囲で選ばれる。
［実施例］ 次に実施例により本発明をさらに詳細に説明するが、
本発明はこれらの例によってなんら限定されるものでは
ない。
本発明はこれらの例によってなんら限定されるものでは
ない。
実施例１ ポリエチレンテレフタレートを常法に従い製造し、次
いで押出機を用いてポリエステルチップを成形した。
いで押出機を用いてポリエステルチップを成形した。
次に、十分に乾燥したチップ100重量部とドデシルジ
フェニルエーテルジスルホン酸ナトリウム１重量部とを
エクストルーダーにて混練し溶融押出後、二軸延伸して
厚さ60μｍの延伸フイルムを作成し、このものの表面抵
抗値とヘイズ値を求めた。その結果を第１表に示す。
フェニルエーテルジスルホン酸ナトリウム１重量部とを
エクストルーダーにて混練し溶融押出後、二軸延伸して
厚さ60μｍの延伸フイルムを作成し、このものの表面抵
抗値とヘイズ値を求めた。その結果を第１表に示す。
実施例２ 実施例１において、帯電防止剤としてドデシルジフェ
ニルエーテルジスルホン酸ナトリウム0.5重量部とドデ
シルベンゼンスルホン酸ナトリウム0.5重量部との混合
物を用いた以外は、実施例１と同様にして延伸フイルム
を作成し、評価した。その結果を第１表に示す。
ニルエーテルジスルホン酸ナトリウム0.5重量部とドデ
シルベンゼンスルホン酸ナトリウム0.5重量部との混合
物を用いた以外は、実施例１と同様にして延伸フイルム
を作成し、評価した。その結果を第１表に示す。
比較例１ 実施例１において、ドデシルジフェニルエーテルジス
ルホン酸ナトリウムの代わりに、ドデシルベンゼンスル
ホン酸ナトリウムを用いた以外は、実施例１と同様にし
て延伸フイルムを作成し、評価した。その結果を第１表
に示す。
ルホン酸ナトリウムの代わりに、ドデシルベンゼンスル
ホン酸ナトリウムを用いた以外は、実施例１と同様にし
て延伸フイルムを作成し、評価した。その結果を第１表
に示す。
比較例２ 実施例１において、ドデシルジフェニルエーテルジス
ルホン酸ナトリウムの代わりに、ドデシルスルホン酸ナ
トリウムを用いた以外は、実施例１と同様にして延伸フ
イルムを作成し、評価した。その結果を第１表に示す。
ルホン酸ナトリウムの代わりに、ドデシルスルホン酸ナ
トリウムを用いた以外は、実施例１と同様にして延伸フ
イルムを作成し、評価した。その結果を第１表に示す。
比較例３ 実施例１において、帯電防止剤としてドデシルスルホ
ン酸ナトリウム0.5重量部とポリエチレングリコール0.5
重量部との混合物を用いた以外は、実施例１と同様にし
て延伸フイルムを作成し、評価した。その結果を第１表
に示す。
ン酸ナトリウム0.5重量部とポリエチレングリコール0.5
重量部との混合物を用いた以外は、実施例１と同様にし
て延伸フイルムを作成し、評価した。その結果を第１表
に示す。
［発明の効果］ 本発明の内部練込み型ポリエステル樹脂用帯電防止剤
は、特定構造のアルキルジフェニルエーテルジスルホン
酸塩を主成分とする内部練込み型のものであって、特に
ポリエステルフイルムに対し、透明性を損なうことな
く、優れた帯電防止性を付与することができる。
は、特定構造のアルキルジフェニルエーテルジスルホン
酸塩を主成分とする内部練込み型のものであって、特に
ポリエステルフイルムに対し、透明性を損なうことな
く、優れた帯電防止性を付与することができる。
Claims (1)
- 【請求項１】一般式 （式中のR1は炭素数４〜22のアルキル基、R2は水素原子
又は炭素数４〜22のアルキル基、Ｍはアルカリ金属イオ
ン又はアンモニウムイオンである） で表される化合物を主成分とする内部練込み型ポリエス
テル樹脂用帯電防止剤。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP31316890A JP2855370B2 (ja) | 1990-11-19 | 1990-11-19 | 内部練込み型ポリエステル樹脂用帯電防止剤 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP31316890A JP2855370B2 (ja) | 1990-11-19 | 1990-11-19 | 内部練込み型ポリエステル樹脂用帯電防止剤 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH04183775A JPH04183775A (ja) | 1992-06-30 |
| JP2855370B2 true JP2855370B2 (ja) | 1999-02-10 |
Family
ID=18037925
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP31316890A Expired - Fee Related JP2855370B2 (ja) | 1990-11-19 | 1990-11-19 | 内部練込み型ポリエステル樹脂用帯電防止剤 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2855370B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6900257B2 (en) | 2002-08-06 | 2005-05-31 | General Electric Company | Antistatic agents and polymer compositions derived therefrom |
| US6841598B2 (en) | 2002-08-16 | 2005-01-11 | General Electric Company | Antistatic and antidust agents, compositions thereof, and methods of manufacture |
-
1990
- 1990-11-19 JP JP31316890A patent/JP2855370B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH04183775A (ja) | 1992-06-30 |
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Legal Events
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