JP2852366B2 - 家禽動物用の飼料および該飼料による飼育方法 - Google Patents
家禽動物用の飼料および該飼料による飼育方法Info
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Description
【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、ソルボースを含有した家禽動物の飼料、お
よびこの飼料を用いることにより脂肪代謝を改善し、肉
質を向上させる家禽動物の飼育方法に関する。
よびこの飼料を用いることにより脂肪代謝を改善し、肉
質を向上させる家禽動物の飼育方法に関する。
(従来の技術) 我国の食生活の欧風化に伴い、食肉の需要は高まり、
これを供給する畜産業者は、生産効率を高めるための技
術を開発し、実用化している。例えば、生産性の高い品
種の導入、飼養管理の改善、飼料の有効利用、疾病防止
のための薬剤開発等により、年々大きく発展してきてい
る。また、このうち飼料の有効利用や疾病防止のために
は、抗生物質、抗原虫薬などの動物用医薬品およびビタ
ミン、アミノ酸、ミネラルなどの栄養剤が使用されてい
る。
これを供給する畜産業者は、生産効率を高めるための技
術を開発し、実用化している。例えば、生産性の高い品
種の導入、飼養管理の改善、飼料の有効利用、疾病防止
のための薬剤開発等により、年々大きく発展してきてい
る。また、このうち飼料の有効利用や疾病防止のために
は、抗生物質、抗原虫薬などの動物用医薬品およびビタ
ミン、アミノ酸、ミネラルなどの栄養剤が使用されてい
る。
ソルボースがネズミの本脂肪含有を低下させる効果の
あることは、本発明者らにより報告されているが〔第14
回インターナショナル・コングレス・オブ・ニュートリ
ション(The 14th International Congress of Nutriti
on)1989年〕、家禽動物への効果は未だ報告されていな
い。
あることは、本発明者らにより報告されているが〔第14
回インターナショナル・コングレス・オブ・ニュートリ
ション(The 14th International Congress of Nutriti
on)1989年〕、家禽動物への効果は未だ報告されていな
い。
(発明が解決しようとする課題) 従来から使用されている動物用医薬品および栄養剤
は、畜肉の生産性の向上に有効であるものの、その肉質
自体は充分改善できない難点があった。具体的には、畜
産物は一般に天然産のものに比較して、食味が落ちると
されるが、その原因のひとつとして脂質が関与している
といわれている。本発明は、家禽動物の脂肪代謝を改善
し、肉質を向上させることができる飼料および飼育方法
を提供しようとするものである。
は、畜肉の生産性の向上に有効であるものの、その肉質
自体は充分改善できない難点があった。具体的には、畜
産物は一般に天然産のものに比較して、食味が落ちると
されるが、その原因のひとつとして脂質が関与している
といわれている。本発明は、家禽動物の脂肪代謝を改善
し、肉質を向上させることができる飼料および飼育方法
を提供しようとするものである。
(課題を解決するための手段) 本発明者らは、家禽動物の生産効率を低下させずに、
脂肪代謝を改善し、肉質を向上させる方法について、種
々検討した結果、飼料にソルボースを含有させることに
より、脂肪代謝を改善し、肉質を向上させうることを見
出し、本発明を完成するに至った。
脂肪代謝を改善し、肉質を向上させる方法について、種
々検討した結果、飼料にソルボースを含有させることに
より、脂肪代謝を改善し、肉質を向上させうることを見
出し、本発明を完成するに至った。
本発明は、ソルボースを有効成分とする家禽動物用飼
料に関し、とりわけ畜産業界で行われている供餌、飼育
形態を変えることなく、その肉質向上を計るために有用
な飼料および飼育方法である。
料に関し、とりわけ畜産業界で行われている供餌、飼育
形態を変えることなく、その肉質向上を計るために有用
な飼料および飼育方法である。
本発明のソルボースは、動物の肥育、育成用飼料に適
当量添加して用いるのが好ましく、例えば、鶏などの家
禽動物に使用することにより、脂肪代謝を改善し、肉質
の改善を計ることができる。
当量添加して用いるのが好ましく、例えば、鶏などの家
禽動物に使用することにより、脂肪代謝を改善し、肉質
の改善を計ることができる。
ソルボースは一般に、飼料に適量添加混合して用いる
のが好ましいが、この場合、ソルボースは直接飼料に添
加してもよく、あるいはプレミックス、すなわち、ビタ
ミン類、アミノ酸類、各種抗菌性物質など他の各種添加
物とあらかじめ混合した製剤として飼料に添加してもよ
い。ソルボース含有プレミックスの形態で用いる場合、
プレミックス形態は、粉状、ミール状、フレーク状、ク
ランブル状、ペレット状または液状のいずれの形態でも
用いることができる。
のが好ましいが、この場合、ソルボースは直接飼料に添
加してもよく、あるいはプレミックス、すなわち、ビタ
ミン類、アミノ酸類、各種抗菌性物質など他の各種添加
物とあらかじめ混合した製剤として飼料に添加してもよ
い。ソルボース含有プレミックスの形態で用いる場合、
プレミックス形態は、粉状、ミール状、フレーク状、ク
ランブル状、ペレット状または液状のいずれの形態でも
用いることができる。
また、飼料は畜産で使用される肥育用もしくは育成用
飼料のいずれをも用いることができ、通常の市販品を使
用することができる。
飼料のいずれをも用いることができ、通常の市販品を使
用することができる。
飼料中のソルボースの添加量は、家禽動物の種類、発
育段階などによって変動するが、一般には、添加するソ
ルボースが飼料の0.1〜10%となるように調製するのが
好ましい。
育段階などによって変動するが、一般には、添加するソ
ルボースが飼料の0.1〜10%となるように調製するのが
好ましい。
本発明にかかるソルボース含有飼料は、肥育または育
成の全期間を通じて投与しても、あるいはその期間中の
一時期に投与してもよい。
成の全期間を通じて投与しても、あるいはその期間中の
一時期に投与してもよい。
(実施例) 実施例1 28日令のブロイラー52羽(雄24羽,雌28羽)を平均体
重が同じになるように4群に分け、対照群には下記の飼
料を、実験群には飼料の3,6,9%になるようにソルボー
スを加え、その分コーンスターチを減量した。
重が同じになるように4群に分け、対照群には下記の飼
料を、実験群には飼料の3,6,9%になるようにソルボー
スを加え、その分コーンスターチを減量した。
黄色トウモロコシ 447.34g マイロ 130 g 大豆粕 165 g 菜種粕 25 g 魚粉 40 g 肉骨粉 40 g 米ぬか 20 g 牛脂 31 g 炭酸カルシウム 6 g 塩化ナトリウム 1.7 g ビタミンミネラル混合物 1.0 g DL−メチオニン 1.6 g L−リジン塩酸塩 0.2 g 塩化コリン 0.4 g コーンスターチ 90 g バージミアマイシン 0.01g コリスチン硫酸塩 0.25g サリノマイシンナトリウム 0.5 g 実験は自由摂取として、28日間実施した。
体重、体脂肪、背脂肪厚さ、血液中の脂質含量の測定
を実施した結果を表1に示す。
を実施した結果を表1に示す。
表1の結果から、ソルボースは雄雌とも、腹腔脂肪と
ササミ脂肪含有率、血糖値、血清脂質を減少させる効果
を有することが明らかになった。
ササミ脂肪含有率、血糖値、血清脂質を減少させる効果
を有することが明らかになった。
実施例2 実施例1の各試験群のブロイラー雌を屠殺後、もも肉
を細断し、10%塩水に5分間浸漬後、約20分間100℃で
蒸し、味覚試験に供した。味覚試験は10名(20代男6
人、女9人)で行い、一番好ましい肉と一番好ましくな
い肉を選択する方法を採用した。また、好ましい理由を
下記の項目から選択することも合わせて行った(複数選
択)。その結果を表2に示す。
を細断し、10%塩水に5分間浸漬後、約20分間100℃で
蒸し、味覚試験に供した。味覚試験は10名(20代男6
人、女9人)で行い、一番好ましい肉と一番好ましくな
い肉を選択する方法を採用した。また、好ましい理由を
下記の項目から選択することも合わせて行った(複数選
択)。その結果を表2に示す。
表2の結果より、ソルボースには肉の味を好ましくす
る効果があり、好ましさはうまみややわらかさにあると
いう傾向が認められ、肉質の改善の効果が明らかになっ
た。
る効果があり、好ましさはうまみややわらかさにあると
いう傾向が認められ、肉質の改善の効果が明らかになっ
た。
(発明の効果) 本発明の飼料で飼育した家禽動物は、従来の畜産技術
で得られた家禽動物に比較して、脂肪代謝が改善されて
おり、それによって肉質も改善されていて、食味の良好
な肉製品を得る上で有効である。また、良好な肉質を得
るために飼育形態を根本的に変更する方法もあるが、本
発明のソルボース含有飼料を用いれば、畜産業で従来か
ら行われている供餌、飼育形態を変更することなく肉質
改善を計ることができる利点がある。
で得られた家禽動物に比較して、脂肪代謝が改善されて
おり、それによって肉質も改善されていて、食味の良好
な肉製品を得る上で有効である。また、良好な肉質を得
るために飼育形態を根本的に変更する方法もあるが、本
発明のソルボース含有飼料を用いれば、畜産業で従来か
ら行われている供餌、飼育形態を変更することなく肉質
改善を計ることができる利点がある。
Claims (4)
- 【請求項1】ソルボースを含有することを特徴とする家
禽動物飼料。 - 【請求項2】ソルボースが飼料100重量部に対して0.1〜
10重量部である請求項1記載の飼料。 - 【請求項3】ソルボースを含有する飼料で家禽動物を飼
育することを特徴とする飼育方法。 - 【請求項4】ソルボースが飼料100重量部に対して0.1〜
10重量部である請求項3記載の飼育方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2062688A JP2852366B2 (ja) | 1990-03-15 | 1990-03-15 | 家禽動物用の飼料および該飼料による飼育方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2062688A JP2852366B2 (ja) | 1990-03-15 | 1990-03-15 | 家禽動物用の飼料および該飼料による飼育方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH03266945A JPH03266945A (ja) | 1991-11-27 |
JP2852366B2 true JP2852366B2 (ja) | 1999-02-03 |
Family
ID=13207476
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2062688A Expired - Fee Related JP2852366B2 (ja) | 1990-03-15 | 1990-03-15 | 家禽動物用の飼料および該飼料による飼育方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2852366B2 (ja) |
-
1990
- 1990-03-15 JP JP2062688A patent/JP2852366B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH03266945A (ja) | 1991-11-27 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |