JP2852349B2 - 熱圧着障子紙 - Google Patents

熱圧着障子紙

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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、糊を用いずに貼ることのできる、熱圧着
障子紙に関する。
〔従来の技術〕 従来の障子紙はパルプを主成分として湿式抄紙したも
ので、紙力の向上を目的としてポリエチレン繊維等の合
成繊維を少量混合したものもあるが、いずれも糊を用い
て障子枠に貼りつけていた。またアイロン等で加熱圧着
して用いる障子紙として、紙にホツトメルト接着剤やポ
リエチレンフイルムを貼り合わせたものも知られてい
る。
〔発明が解決しようとする課題〕
障子紙を糊で貼る作業は時間がかかるうえ周囲を汚し
易く、皺のないように奇麗に貼ることには熟練が必要で
ある。また、ポリエチレンフイルムを貼りあわせた障子
紙は、障子枠に貼る作業は比較的簡単であるが、紙に通
気性がなく結露し易く、木との接着力も弱く剥がれ易い
等の欠点がある。この発明は、容易にかつ奇麗に貼るこ
とができ、通気性や木との接着力も十分な障子紙を提供
することを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
本発明者たちは、糊を用いずに貼ることができ、かつ
通気性や接着力に優れた熱圧着障子紙を得るために鋭意
研究の結果、エチレン・アクリル酸エステル・無水マレ
イン酸3元共重合体を20重量%以上含有する熱接着性成
分で繊維表面の過半が覆われた熱接着性繊維を紙の少な
くとも片側に20重量%以上混抄することにより所期の目
的が達せられることを知り本発明を完成するに至つた。
本発明で用いる熱接着性繊維の必須成分であるエチレ
ン・アクリル酸エステル・無水マレイン酸3元共重合体
(以下単に3元共重合体と略称することがある)は、そ
の組成が無水マレイン酸2〜5重量%、アクリル酸エス
テル6〜30重量%であつて、融点が60〜110℃、メルト
フローレート(JIS K 7210、条件4)が2〜300g/10min
のものが紡糸性および接着性が良くて好ましく、なかで
もアクリル酸エステルがエチルアクリレートのものが好
ましい。具体的には住化シーデイーエフ(株)のボンダ
イン(商品名)が例示できる。この3元共重合体はそれ
自身単独で熱接着性成分として使用することができる
が、この3元共重合体は比較的高価であるので、高密度
ポリエチレン、低密度ポリエチレン、鎖状低密度ポリエ
チレン、ポリプロピレン、低融点ポリエステル、低融点
ポリアミド等の熱可塑性樹脂と混合したものを熱接着性
成分として使用することもできる。このように熱可塑性
樹脂と混合して使用する場合は、混合物中に3元共重合
体が20重量%以上含有される必要がある。混合物中の3
元共重合体の含有量が20重量%未満であると、これを用
いて得られる繊維は木との接着力が劣つたものとなるの
で好ましくない。
上記熱接着性成分は、3元共重合体そのものであつて
も3元共重合体を含有する混合物であつても、通常の溶
融紡糸法で熱接着性成分のみからなる熱接着性繊維と
し、あるいは他の成分と併用してこの熱接着性成分が繊
維表面の過半を占めるような並列型または鞘芯型の複合
紡糸法で熱接着性繊維とすることができる。複合紡糸す
る場合の他の成分としては、ポリプロピレン、ポリエス
テル等の3元共重合体の融点より30℃以上高い融点を有
する熱可塑性樹脂が好ましく用いられる。この熱接着性
繊維はそれ自身単独で、あるいは他の繊維と混合抄紙し
て本発明の熱圧着障子紙とする。熱接着性繊維が複合繊
維である場合は、障子紙を熱圧着した後でも複合繊維の
高融点成分が繊維形態を維持し、熱接着性成分がフイル
ム化することがないので、熱接着性繊維単独で抄紙した
紙でも通気性が低下することはない。
上記の熱接着性繊維と混合する他の繊維としては、通
常紙の製造に用いられる繊維、例えばパルプの外レーヨ
ン、ポリエステル、ポリプロピレン、ポリエチレンなど
のステープルを用いることができる。混合の割合は、熱
接着性繊維が20〜100重量%、他の繊維が80〜0重量%
である。熱接着性繊維の割合が20重量%未満であると、
得られる障子紙の木への接着力が不十分となるので好ま
しくない。
また、熱接着性繊維の含有率が異なる紙料を漉き合わ
せるなどの方法で、紙の片面で熱接着性繊維の含有率が
大きくなるように抄紙したものは、その熱接着性繊維の
含有率が大きい面(以下この面を熱接着面と略称するこ
とがある)において20重量%以上あれば良い。このよう
な構造の障子紙は、アイロン等の加熱面が熱接着性繊維
に直接接触することがないので、均質構造のものより熱
圧着による通気性の低下が少ない。
抄紙方法としては、長網抄紙機、円網抄紙機等とヤン
キードライヤー等を組み合わせて用いた湿式法、あるい
はカード・ウエブやエヤーレイド・ウエブをカレンダー
ロール等で圧密化する乾式法等が用いられる。
〔実施例〕
実施例および比較例によつて本発明を更に具体的に説
明する。なお、各例において用いた物性評価方法を以下
に一括して示す。
引張強度:幅5cm、長さ15cmの試験片を、自記式引張試
験機を用いて、試長10cm、引張速度10cm/分の条件で引
張り、破断強度を求め、5個の試験片の平均値を示し
た。
剥離強度:幅5cm、長さ15cmの試験片をこれと同一形状
の平滑な木片の上に載せ、一方の端から2cmのところを
全幅(5cm)にわたり長さ1cmだけ、温度150℃、圧力3kg
/cm2の条件で1分間ヒートシールする。自記式引張試験
機を用いて、試長(ヒートシール部からの距離)10cm、
引張速度10cm/分の条件で引つ張り、剥離強度を求め、
5個の試験の平均値を示した。
通気性:JIS L 1096一般織物試験方法の6・27・1A法
(フラジール型試験機による)で測定した。
〔実施例1〜5〕 第1表に示した各種の熱接着性繊維(PO−1〜PO−
4)と、抄紙用パルプおよびレーヨンステープルとを第
2表に示した割合で混合し、この混合繊維を水に分散し
て第1槽に貯めた。抄紙用パルプとレーヨンステープル
の等量混合物を水に分散して第2槽に貯めた。タツピー
型準拠の角型抄紙機を用いて第1槽および第2槽からそ
れぞれ目付け25g/m2分をすき合わせ、吸水紙に挾んで1
時間脱水した後、室温のカレンダーロールを用いてさら
に脱水と圧密とを行つた。このようにして得られた原反
を、60℃の乾燥機で3時間乾燥した後、130℃のヤンキ
ードライヤーを用いて熱処理して本発明の障子紙を得
た。これらの紙の引張強度、剥離強度及び通気性を第2
表に示した。
〔比較例1、2〕 実施例2で用いた熱接着性繊維(PO−2)に代えて高
密度ポリエチレン繊維を用い(比較例1)、また実施例
5で用いた熱接着性繊維(PO−3)に代えて高密度ポリ
エチレンを鞘成分としポリプロピレンを芯成分とする複
合繊維を用い(比較例2)た他は実施例2あるいは実施
例5と同様にして障子紙を得た。これらの紙の引張強
度、剥離強度及び通気性を第2表に示した。
〔実施例6〕 実施例3において用いた第2槽を用いなかつた他は実
施例3と同様にして、熱接着性繊維(PO−3)、抄紙用
パルプ及びレーヨンステープルの混合繊維からなる均一
層の障子紙を得た。この紙の引つ張り強度、剥離強度及
び通気性を第2表に示した。
〔比較例3〕 抄紙用パルプとレーヨンステープルの等量混合物をタ
ツピー型準拠の角型抄紙機を用いて目付25g/m2分を抄紙
し、吸水紙に挾んで1時間脱水した後、室温のカレンダ
ーロールを用いてさらに脱水と圧密とを行つた。このよ
うにして得られた原反を60℃の乾燥機で3時間乾燥した
後、厚さ25ミクロンの低密度ポリエチレンフイルムと積
層し130℃のヤンキードライヤーを用いて熱処理して熱
圧着性の障子紙を得た。この紙の引張強度、剥離強度及
び通気性を第2表に示した。
〔発明の効果〕 第1表及び第2表に示された結果から、本発明の熱圧
着障子紙は木との接着力が大きくかつ通気性も良いこと
が分かる。また、この障子紙はアイロンなどを用いて容
易にかつ奇麗に障子枠に貼ることができる。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】エチレン・アクリル酸エステル・無水マレ
    イン酸3元共重合体を20重量%以上含有する熱接着性繊
    維20〜100重量%と他の繊維80〜0重量%とを抄紙した
    熱圧着障子紙。
  2. 【請求項2】エチレン・アクリル酸エステル・無水マレ
    イン酸3元共重合体を20重量%以上含有する熱接着性繊
    維20〜100重量%と他の繊維80〜0重量%とを抄紙した
    第1の繊維層に、第1繊維層よりも熱接着性繊維の含量
    が少ない第2の繊維層が積層された熱圧着障子紙。
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