JP3423363B2 - 熱接着された紙 - Google Patents
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Description
べはるかにセルロースとの親和性に優れた脂肪族系ポリ
エステル樹脂を熱接着成分とする熱接着性繊維をバイン
ダー繊維として用いた、セルロース系の繊維を主体繊維
とする紙に関する。
ーパーであり、これらはポバールやCMCなどの水溶性
高分子をバインダーとして用い、水中に投じられるとバ
インダーが溶解し、繊維がばらばらになり、水洗可能と
なる。水離解性の不織布は、特開昭61−296159
号および特開平1−306661号公報に見られる様に
水離解性の紙と同様、基本的には、水溶性高分子をバイ
ンダーとして用いており、使用時の耐水性に工夫がはら
われている。これらの水離解性の不織布および紙は、い
ずれもバインダー水溶液に含浸する方法で作られてお
り、経済的な熱接着加工法によって作られたものはな
い。また、現在一般に使われている耐水性が要求される
ティーパックやだしパックは一般的な合成繊維を用いて
作られているため、内部の空気が抜けにくく問題があっ
た。
水性がないため、水に濡れる用途には樹脂含浸や樹脂コ
ーティングして耐水性を付与した紙や、ポリエチレンま
たはエチレン−酢酸ビニル共重合体を熱接着成分とする
熱接着複合繊維で接着した特別仕様の紙が用いられる。
前記熱接着複合繊維はセルロース系繊維に接着しにくい
ので、一般に30%ほど添加しないと実用的な製品にで
きない。しかしこの添加量では空気を抱きやすいので、
これで作ったティーパックやだしパックは内部の空気が
抜けにくく使用時に浮き上がる欠点があった。また、上
記樹脂含浸や樹脂コーティングしたものは製造コストが
上昇し安価な使い捨て商品としては問題があった。従来
の水洗可能な使い捨て不織布は、バインダーに水溶性高
分子を用いた水離解性の不織布であり、耐水性が不十分
なため、ウエットテッシュなどの湿潤状態で用いる用途
に適用できず問題があった。特開昭62−184193
号公報に見られる水不溶性樹脂を部分使用したものもあ
るが、水不溶性樹脂で接着された部分は、水に離解せず
繊維の塊となり、水洗パイプがつまり易く問題があっ
た。
根巻シートやポットなどに用いると、耐水性欠如のため
根巻作業中に破損したり、育苗中にポットが破損してし
まうという欠点があった。本発明は、前記従来の課題を
解決するため、耐水性があり、セルロース繊維に良く接
着し、そして微生物によって捕食可能な脂肪族ポリエス
テル樹脂を熱接着成分とする熱接着性複合繊維をバイン
ダーとして用いた、耐水性と微生物崩壊性のある紙を提
供することを目的とする。
め、本発明の紙は、セルロース繊維に良く接着し耐水性
と微生物崩壊性のある特定の脂肪族ポリエステル樹脂を
熱接着成分とする繊維長3〜20mmの熱接着性複合繊
維を5〜30重量%含み湿式抄紙されたものを熱接着性
繊維によって接着一体化している、レーヨンまたはパル
プなどのセルロース系繊維が主体の、親水性と耐水性に
優れたことを、そして耐水性向上のため紙本来の特徴で
ある水離解性は消失したが、これに替わり微生物崩壊性
を保持し、汚水中で崩壊する一種の水離解性を有するこ
とを特徴とする紙である。上記熱接着成分は融点(Tm
1℃)が50<Tm1<180の範囲にある脂肪族ポリ
エステル樹脂であり、好ましくは80≦Tm1≦140
の範囲にあるグリコールと脂肪族系ジカルボン酸の重合
体である。また微生物が生産する脂肪族ヒドロキシカル
ボン酸重合体も好ましく用いられる。また、上記熱接着
性繊維は複合繊維であり、繊維形成成分であるもう一つ
の熱可塑性樹脂はその融点(Tm2℃)を100<Tm
2<230、好ましくはTm2<170であり、かつT
m1+20≦Tm2の温度範囲とする脂肪族ポリエステ
ルであり、好ましくはグリコールと脂肪族ヒドロキシカ
ルボン酸が重合した合成脂肪族ポリエステル樹脂又は脂
肪族ヒドロキシカルボン酸の重合体が好ましく用いられ
る。そして複合繊維の熱接着性成分は繊維表面の少なく
とも30%を占めることが必要であり、特に熱接着成分
が鞘成分であり、繊維形成成分が芯成分である鞘芯型の
複合繊維が好ましい。本発明の紙は上記熱接着性複合繊
維を5〜30重量%とセルロース系繊維を95〜60重
量%及びその他の繊維を0〜10重量%が混合湿式抄紙
され熱接着されていることを特徴とする。
キードライヤーの加熱限度は、熱源であるボイラーの都
合上一般に150℃以下のため、その融点を少なくとも
10℃低い140℃以下とすることが好ましい。また接
着を十分にするためより好ましくは130℃以下とする
のが良い。
満であると保管に制限を生じ好ましくなく、繊維製造工
程において、作られる繊維は帯電防止剤や水中分散剤を
水溶液の形で塗布され、一般にこれを乾燥して製品にす
る都合上、その融点を少なくとも80℃以上、より好ま
しくは100℃以上とするのが繊維製造上良い。
ステル樹脂には、融点(Tm1℃)が70<Tm1<1
30のグリコールと脂肪族系ジカルボン酸が重合した合
成脂肪族ポリエステル樹脂(APE)および、融点(T
m1℃)が90<Tm1<170の微生物によって生産
された脂肪族ヒドロキシカルボン酸重合体(PHB)を
都合よく用いることができ、融点(Tm1℃)が60℃
前後のポリカプロラクトン(PCL)も接着温度を低下
させる必要がある時は、50重量%未満の量であれば、
前記脂肪族ポリエステル樹脂に添加しても差し支えない
が、50重量%を超えると繊維間融着を生じるなど繊維
製造上の問題が多くなりあまり好ましくない。
合体(PHB)はレーヨンなどのセルロース系繊維に対
し熱接着性が特に優れ、ポリエチレン(PE)やエチレ
ン−酢酸ビニル(EVA)に比べ1/3〜1/10の添
加量で同等の接着力を示し、上記合成脂肪族ポリエステ
ル樹脂(APE)とポリカプロラクトン(PCL)もこ
れに次ぐことが実験の結果判明した。これらを熱接着成
分とする熱接着性繊維は従来の熱接着性繊維を用いた場
合と同等の紙強力を得るためには、1/3以下の添加量
で良くなり、親水性の主体繊維であるセルロース系繊維
をより多く含有する紙となり、その結果本発明の紙は、
親水性に富むものとなる。
も耐水性のため水には溶けず、かつ、熱可塑性樹脂であ
るから、熱処理すると耐水性のある接着物に容易にする
ことができるのである。しかも、該樹脂はいずれも水に
は溶けないが微生物崩壊性を有しているため、汚水中や
土壌中の微生物によって捕食されて消失できるので、汚
水中に捨てたり、土のなかに埋めると消失するので、処
分する時、水離解性に類似した性能を本発明の紙に与え
ることができ、好都合である。言うまでもないが、本発
明の熱接着性繊維を従来の接着繊維並みに添加すると、
強力が格段に向上した紙を得ることができる。
つの熱可塑性樹脂は、熱接着性複合繊維として主として
用いる都合上、少なくとも熱接着成分の融点(Tm1
℃)よりその融点(Tm2℃)が20℃以上高くない
と、繊維形成成分を溶かさずに熱接着成分だけを溶かす
ことのできる接着加工温度(T℃)の制御が極めて困難
となりあまり好ましくなく、よりこのましくはTm1+
25≦Tm2の関係を満足する樹脂を選択することであ
る。なお、熱接着成分に用いる脂肪族ポリエステル樹脂
は熱的変化を受けやすいので、溶融複合紡糸する時、紡
糸温度はできるだけ低い方が繊維製造上好ましい。従っ
て、200℃前後で紡糸するには、その融点(Tm2
℃)を170℃未満とするのが最も好ましい。しかしな
がら、熱接着加工する上では、繊維形成成分は接着加工
機の最大温度より少なくとも20℃高い融点を持つこと
が好ましい。従って、少なくとも170℃以上、熱ロー
ルを考慮すると220℃以上の融点のものが好ましい
が、紡糸温度を考慮するとその融点(Tm2℃)は17
0≦Tm2<230の範囲も好ましい。
の良いものが好ましく、特に紙では、熱接着性繊維をす
べて溶かし接着に使用すると、より該熱接着性繊維の添
加量を少なくすることが可能な場合も多く、繊維形成成
分も脂肪族ポリエステルとする。
いるもう一つの熱可塑性樹脂には、グリコールと脂肪族
系ジカルボン酸が重合した合成脂肪族ポリエステル樹脂
または脂肪族ヒドロキシカルボン酸重合体が好ましく用
いられる。
に良く接着し耐水性と微生物崩壊性を有する特定の脂肪
族ポリエステル樹脂を熱接着成分とし、該樹脂より融点
が少なくとも20℃高い脂肪族ポリエステル熱可塑性樹
脂を繊維形成成分とする複合繊維であって、その繊維断
面は、偏心もしくは同心円状の鞘芯型、両成分が背腹状
のサイドバイサイド型、両成分が交互に配列された風車
型もしくは積層型、繊維成形成分を芯成分とする多芯
型、および、両成分が単に混合されて溶融紡糸された混
合紡糸型等が都合良く、紙や不織布などの繊維組成物と
して熱接着し、該組成物の強力を保つ都合上、該熱接着
成分は、繊維表面の少なくとも30%を占めることが好
ましい。
(熱接着成分/繊維成形成分)は、70/30〜30/
70が都合良く、この範囲以外では溶融紡糸しがたい。
本発明の熱接着性繊維の溶融紡糸温度は、繊維成形成分
の融点(Tm2℃)より少なくとも高い温度、より好ま
しくはこれより20℃以上高い温度であって、熱接着成
分すなわち脂肪族ポリエステル樹脂が熱分解する温度
(Tm3℃)より低い温度、より好ましくはこれより2
0℃以上低い温度である。前記熱分解温度(Tm3℃)
は、樹脂によって異なり、一般に脂肪族ポリエステルは
230〜280℃であるので、好ましい溶融紡糸温度
(Te℃)はこの場合、210〜260℃以下となる。
従って、用いる繊維形成成分の融点(Tm2℃)は、1
90〜240℃以下、より好ましくは230℃未満、最
も好ましくは150〜220℃のものが良い。なお繊維
形成成分はその融点(Tm2℃)を100℃超とするの
が使用上および熱加工上都合が良い。溶融複合紡糸して
得られた未延伸糸は、熱接着成分の融点(Tm1℃)よ
り少なくとも15℃低い温度で少なくとも2倍、より好
ましくは2.5倍以上に延伸して繊維強力を向上させる
のが最も好ましい。
繊維を言う。本発明の紙とは、一般に言う紙の他に厚紙
や段ボール紙などの厚みを持ったものも含まれ、成形加
工には厚紙などが適している。本発明の熱接着性繊維の
繊度(デニール、d)は、機械捲縮を付与していない紙
用短カット繊維は、0.5〜10d、繊維長3〜20m
mである。
合、その熱接着加工温度(T℃)は、熱風加工法におい
ては、Tm1+10≦T≦Tm2+20が最も好まし
く、熱ロール加工法においては、Tm1−10<T≦T
m2+20が好ましく、Tm1−5≦T≦Tm1+25
かつT≦Tm2+20が最も好ましい。
ヨンやアセテートなどのセルロースを原料とする化学繊
維、パルプなどの繊維状破砕物および、木綿、カポッ
ク、麻、こうぞ、および、わらなどの天然セルロース繊
維などであり、これらを都合良く用いることができる。
また、キチンなどのセルロースと分子構造が類似のもの
からなる繊維状物も同様に用いることが可能なためセル
ロース系繊維に含める。
セルロース系繊維や熱接着性繊維以外の繊維を添加する
ことも好ましく、弾性や嵩を出すためにポリエチレンテ
レフタレート(PET)やポリブチレンテレフタレート
(PBT)などのポリエステル繊維、ポリプロピレンな
どのポリオレフィン繊維およびビニロン繊維などの合成
繊維、そして、保水性を向上させるためにナイロン6、
ナイロン66、ナイロン12、ナイロン46などのポリ
アミド繊維やSWPなどの繊維状物を10重量%以下の
割りで添加しても良い。なお、これらの添加が過大にな
ると紙の強力が低下するので好ましくない。
維として親水性を発現しているため、これらの強力が実
用的な範囲で熱接着性繊維の添加量を少なくするのが好
ましいので、熱接着性繊維の添加量は5〜30重量%、
より好ましくは8〜20重量%、最も好ましくは10重
量%前後の量がよい。
肪族ポリエステル樹脂は、セルロース繊維に良く接着
し、耐水性と微生物崩壊性を有するため、耐水性で、か
つ水離解性類似の接着樹脂消滅による繊維集合体の離解
性を有している。該樹脂の耐水性は、主として主鎖に親
水基を持ち側鎖にはあまり親水基を持たない、もしくは
化学的に隠蔽された樹脂であるため、水に難溶である特
徴を生じている。このため本発明の紙は耐水性があり水
洗が可能となる。
着性繊維より格段にセルロース繊維との接着性が向上し
た熱接着性繊維を用いているため、本発明の紙は、一般
に多用されている熱ロール加工機、熱風加工機およびヤ
ンキードライヤー式抄紙機などで容易に製造でき、この
ため安価に提供できるのでディスポ商品として都合が良
い。
を使用しており、かつ接着成分に微生物崩壊性を有する
ポリエステル樹脂を使用しているので、水洗トイレにそ
のまま捨てても、数カ月の内に浄化槽内で消化されるの
で、赤ちゃんのお尻拭き用ウエットティッシュとして用
いると特に都合が良い。また、果実の防虫袋として使用
し、不要になった時、従来の様に焼却せず土中に埋めて
処分することができるので、焼却時周りの樹木を気にす
ることもなくなる。
製の融点89℃、190℃でのメルトインデックス(M
I)25g/10分の合成脂肪族ポリエステル[ビオノ
ーレ3000](樹脂A)、融点118℃、MIが25
g/10分の合成脂肪族ポリエステル[ビオノーレ10
00](樹脂B)、融点118℃、MIが45g/10
分の合成脂肪族ポリエステル[ビオノーレ1000]
(樹脂C)、ICI社製の融点164℃、MIが100
g/10分の微生物によって生産された生合成脂肪族ポ
リエステル[バイオポールBXPO30](樹脂D)、
UCC社製の融点60℃、MIが30g/10分の合成
脂肪族ポリエステル[TONE−P767](樹脂E)
および融点160℃、MIが35g/10分のポリプロ
ピレン(PP)を表1の組合せと条件で鞘芯型複合繊維
を溶融紡糸し、温水中で延伸して延伸糸とした。繊維性
能を常法で測定し結果を表1のイ〜チに示す。
増強のための繊維処理剤を含浸させた後、5mmに切断
して作成した。比較例として融点が101℃のEVAを
用いた出願人の熱接着繊維NBF(E)と中密度PEを
用いた熱接着繊維NBF(M)(大和紡績株式会社製)
および日本エステル社製の低融点ポリエステルを接着成
分とし、芯成分をPETとする熱接着繊維メルティー4
080;3d、51mmを用意した。
出願人社製レーヨンRB1.5d、5mmまたNBK
Pパルプと実施例、参考例と比較例の短カット繊維を混
抄し、坪量約50g/m2の湿紙とし、熱プレス機を用
いプレス圧15kg/cm2で5分間プレスして紙とし
た。常法に従い3cm幅の強度と伸度を測定した。結果
を表2、表3に示す。
が、紙の形態が保たれていた。また、実施例の紙を、市
販の大量に集積した腐葉土に埋め、一月後掘り起こした
ところ、いずれも紙の形態を保たず、各所に穴の開いた
ぼろぼろの状態となっていた。また実施例1の短カット
繊維を20部と2d×5mmのレーヨン短カット80部
を水中に分散させて抄紙し、90℃のヤンキードライヤ
ーで乾燥して紙とした。これを前記実施例と同様にして
試験した所、同様の結果となった。
との親和性に優れた樹脂を接着成分とする熱接着繊維を
使用しているため該繊維の添加量が少なく、セルロース
の親水性などの特徴をより生かすことができ、かつ耐水
性があるため、従来の紙では使用上問題があった水に濡
れる用途にも使用でき都合が良い。また、主体繊維と熱
接着成分は微生物崩壊性がある素材のため、汚水中で数
週間以内に紙が離解して少なくともばらばらになるの
で、水洗可能な使い捨て紙、たとえば赤ちゃんのお尻ふ
き用ウエットティシュなどや、土中で離解してしまう紙
製の根巻シートやポットなどに好都合である。また、経
済的な熱接着加工によって作られているため、加熱再成
形も可能であり、ピクニック用の紙製のお皿などに都合
良い。また、ハイキング、山登りあるいはキャンプなど
の使い捨てシートや包装材としてもちいると、使用した
場所に埋めて処分しても、環境破壊が従来の不織布に比
べ少ないので都合が良い。
Claims (3)
- 【請求項1】 融点(Tm1℃)が、50<Tm1<1
80の温度範囲にある脂肪族ポリエステル熱可塑性樹脂
の熱接着成分が繊維表面の少なくとも30%を占め、繊
維形成成分であるもう一つの熱可塑性樹脂がその融点
(Tm2℃)を100<Tm2<230かつTm1+2
0≦Tm2の温度範囲にある脂肪族ポリエステルとする
複合繊維であり繊維長3〜20mmの熱接着性繊維5〜
30重量%と、レーヨン繊維やパルプなどのセルロース
系繊維95〜60重量%とその他の繊維0〜10重量%
が混合使用され、該熱接着性繊維の熱接着成分で熱接着
されて一体化している耐水性に優れた紙。 - 【請求項2】 熱接着性繊維は、熱接着成分がその融点
(Tm1℃)を80≦Tm1≦140とする、グリコー
ルと脂肪族系ジカルボン酸が重合した合成脂肪族ポリエ
ステル樹脂および/または微生物が生産した脂肪族ヒド
ロキシカルボン酸重合体である請求項1に記載の紙。 - 【請求項3】 熱接着性繊維は、繊維形成成分であるも
う一つの熱可塑性樹脂がその融点(Tm2℃)をTm1
+20≦Tm2<170とするグリコールと脂肪族系ジ
カルボン酸が重合した合成脂肪族ポリエステル樹脂また
は脂肪族ヒドロキシカルボン酸重合体である請求項1ま
たは2に記載の紙。
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- 1993-06-07 JP JP19663893A patent/JP3423363B2/ja not_active Expired - Fee Related
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