JP2849089B2 - スクータ型自動二,三輪車の前部構造 - Google Patents

スクータ型自動二,三輪車の前部構造

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JP2849089B2
JP2849089B2 JP62269803A JP26980387A JP2849089B2 JP 2849089 B2 JP2849089 B2 JP 2849089B2 JP 62269803 A JP62269803 A JP 62269803A JP 26980387 A JP26980387 A JP 26980387A JP 2849089 B2 JP2849089 B2 JP 2849089B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、操向軸筒とシートとの間に低床の足載板を
有するスクータ型自動二,三輪車において、前フォーク
を操向軸筒で軸支するとともに、該軸支部分をインナフ
ェンダ,レッグシールドで覆うための前部構造に関し、
特に足載スペースを充分に確保できるようにした前フォ
ークの形状の改善に関する。 〔従来の技術〕 従来からスクータ型自動二,三輪車では、前輪用前フ
ォークを軸支する操向軸筒とシートとの間に、車体フレ
ームを下方に屈曲させて低床の足載部を形成している。
そして上記前フォークとしては、テレスコピック式左,
右フォークの上端間をアンダブラケットで接続し、該ア
ンダブラケットの中央に操向軸を固着し、該操向軸を上
記操向軸筒で軸支するようにした構造のものが多い(例
えば実開昭52−178358号公報参照)。 〔発明が解決しようとする問題点〕 ところで最近の自動二,三輪車では、不整地をスポー
ツ走行できるような不整地走破性の高い機種も要請され
ており、スクータ型自動二,三輪車においても不整地走
破性を向上させた機種が望まれる。不整地走破性を向上
させるには、前,後車輪を上記従来のスクータ型自動
二,三輪車における車輪よりも大径で、かつ幅広のもの
にすることが考えられる。しかしこの幅広の前輪を上述
の公報記載の構造の前フォークで支持すると、当然左,
右フォークの間隔、ひいてはアンダブラケットの左右長
さが長くなってそれだけ回動領域が広くなり、そのため
該アンダブラケットとの干渉を避けるためレッグシール
ドを足載部側に膨出させることとなり、その結果足載ス
ペースが圧迫される恐れがある。 本発明は、上記従来の状況に鑑み、幅広の前輪を装着
する場合にもレッグシールドの外方膨出を極力抑制で
き、充分な足載スペースを確保できるスクータ型自動
二,三輪車の前部構造を提供することを目的としてい
る。 〔問題点を解決するための手段〕 本発明は、直線状の外筒15a内に内筒15bを挿入してな
るテレスコピック式左,右フォークパイプ15,15の上端
間をアンダブラケット16で接続し、該アンダブラケット
16の中央に操向軸17を固着してなる前フォーク4を、車
体フレームの1本のメインパイプ9に後傾させて固着さ
れた操向軸筒3により後傾状態に軸支し、該前フォーク
4の下端で前輪5を軸支するとともに、該前輪5及び上
記アンダブラケット16の回動領域を覆う形状のインナフ
ェンダ18を上記操向軸筒3の下端に固着し、該操向軸筒
3及び上記メインパイプ9の後方斜め下方への傾斜部9a
の後側をレッグシールド8cで覆うとともに、該レッグシ
ールド8cとシートとの間に低床の足載部を有するスクー
タ型自動二,三輪車の前部構造において、上記アンダブ
ラケット16を、鋼板を横断面コ字状で後下方に開放する
ように折曲形成したものであり、かつ車幅方向に略水平
に延び操向軸17に固着される操向軸固着部16bと、該操
向軸固着部16bの両端から外方ほど下方に位置するよう
傾斜して延びる傾斜部16cと、該各傾斜部16cの外端から
車幅方向外方に略水平に延びるフォークパイプ固着部16
a,16aとを備えたものとし、上記左,右フォークパイプ1
5,15の外筒15aを内筒15bの上側に配置するとともに、該
外筒15a,15aを上記アンダブラケット16のフォークパイ
プ固着部16a,16aに固着し、上記インナフェンダ18を樹
脂一体成形品で、かつ上記アンダブラケット16の回動領
域の上方を覆う上記壁18kと、上記アンダブラケット16
の回動領域の周囲を覆う周壁18lとを備えたものとし、
上記上面壁18kを、上記アンダブラケット16の操向軸固
着部16bの平坦な上面に近接配置され、中央に上記操向
軸17及び操向軸筒3が貫通する貫通孔18eを有するとと
もに、車幅方向に略水平に延びて上記傾斜部16cの上方
まで延在する中央壁18aと、上記フォークパイプ固着部1
6aに近接して車幅方向に略水平に延びるとともに上記中
央壁18aより下方に位置する外縁壁18cと、上記中央壁18
aから外方ほど下方に位置するよう傾斜して延び、該中
央壁18aと外縁壁18cとを連結する傾斜壁18dとを有する
ものとし、上記上面壁18kに上記メインパイプ9との干
渉を避ける逃げ凹部18を形成するとともに、上記中央壁
18aの貫通孔18eの周縁に操向軸筒3を囲むようにこれに
沿って上方に延びる筒壁18fを形成し、上記中央壁18aの
下面の上記貫通孔18eから上記アンダブラケット16の傾
斜部16cの外端部付近まで外方に隔たった位置に略垂直
に下方へ延びる縦壁18hを形成すしたことを特徴として
いる。 〔作用〕 本発明にかかるスクータ型自動二,三輪車の前部構造
では、アンダブラケット16を、鋼板を断面コ字状で後下
方に向けて開放されたもので、かつ車幅方向に略水平の
操向軸固着部16bと、これの両端から外方下方に傾斜し
て延びる傾斜部16cと、ここから車幅方向に略水平に延
びるフォークパイプ固着部16aとを備えたものとしたの
で、傾斜部16cを比較的急角度でもって傾斜させること
が容易であり、そのためアンダブラケット16のフォーク
パイプ固着部16a、つまり回動領域の外周部を低くする
ことができ、これによりインナフェンダ18の外周部を下
方に位置させることができ、その結果、該インナフェン
ダ18の後部を覆うレッグシールドの足載板側への膨出量
を小さくして足載スペースを確保することができる。 また、左,右フォークパイプ15,15の外筒15aを内筒15
bの上側に配置するとともに、該外筒15a,15aを上記アン
ダブラケット16のフォークパイプ固着部16a,16aに固着
したので、フォークパイプ15とアンダブラケット16との
接合面積を大きく確保でき、アンダブラケット16が大型
のものでなくともフォークパイプ15の支持剛性を確保で
きる。また内筒15bではなく外筒15aをアンダブラケット
16に固着したので、フォークパイプ固着部16aの上下厚
さを下方に厚くすることができ、フォークパイプ支持剛
性を高めることができる。この場合、フォークパイプ固
着部16aを外筒15aに固着しているので、該フォークパイ
プ固着部16aを下方に厚くしてもクッションストローク
が短くなることはない。ちなみに、内筒15bを上側に配
置してこれにフォークパイプ固着部16aを固着した場合
に該フォークパイプ固着部16aを下方に厚くするとそれ
だけクッションストロークが短くなる。このようにアン
ダブラケット16の回動スペースを大きくすることなくフ
ォークパイプの支持剛性を高めることができ、この点か
らもレッグシールドの足載板側への膨出を抑制でき、足
載スペースを確保できる。 さらにまた、インナフェンダ18を、アンダブラケット
16の回動領域の上方を覆う上面壁18kと、周囲を覆う周
壁18lとを備えたものとし、上記上面壁18kを、上記操向
軸固着部16bを覆うとともに貫通孔18eを有する中央壁18
aと、上記フォークパイプ固着部18aに沿う形状の外縁壁
18cと、上記中央壁18aと外縁壁18cとを斜めに連結する
傾斜壁18dとを有するものとし、さらに上記中央壁18aの
上面の貫通孔18e周縁に操向軸筒3を囲む筒壁18fを形成
し、下面に下方へ延びる縦壁18hを形成したので、イン
ナフェンダ18の上面を伝わって来る泥水等は上記筒壁18
fにより、下面に沿って来た泥水等は縦壁18hにより遮断
され、さらに該縦壁18hの内方まで侵入した泥水等は中
央壁18aの下面が水平になっていることから落下し易
く、その結果、前輪の巻き上げる泥水等が操向軸と操向
軸筒との摺動部に侵入するのを防止することができる。 この場合、上記縦壁18hをアンダブラケット16の傾斜
部16cの外端部付近に形成したので、該縦壁18hを下方に
長く設定でき、これにより上記泥水等をより一層確実に
遮断できる。またメインパイプ9が1本のみであるか
ら、インナフェンダ18においてメインパイプ9との干渉
を回避するための逃げ凹部18d′を小さくでき、この点
からも泥水等の浸入を防止できる。 また、貫通孔18eをアンダブラケット16の操向軸固着
部16bの上面に近接配置したので、この点からも泥水等
が上記摺動部に至り難く、泥水等の摺動部への侵入をよ
り減少させることができる。 また、アンダブラケット16を横断面コ字状で後下方に
向けて開放された形状としたので、前輪の後縁に沿って
巻き上げられた泥水等は、上記コ字形の上壁,下壁によ
って掻き落とされ、この点からも上記摺動部に至り難
く、またアンダブラケットのコ字形空間内に入り込んだ
泥水等も後下方への開放により良好に排出され堆積する
ことはない。 〔実施例〕 以下、本発明の実施例を図について説明する。 第1図ないし第4図は本発明の一実施例によるスクー
タ型自動二輪車の前部構造を説明するための図である。 図において、1はスクータ型自動二輪車であり、該自
動二輪車1の車体フレーム2のメインパイプ9は、これ
の前端に固着された操向軸筒3から後方斜め下方に延び
る前立ち上がり部9aと、これの下端部から略水平に後方
に延びるメイン支持部9bとからなる。またこのメイン支
持部9bの左,右側方には、一対のサイドパイプ10のサイ
ド支持部10aが配置されており、このサイド支持部10aの
前端は上記メインパイプ9の屈曲部より少し上部に固定
されている。このメイン,サイド支持部9b,10aの上側に
は足載板19aが、下側にはアンダーカウル19bがそれぞれ
取り付けられている。また、上記サイドパイプ10のサイ
ド支持部10aの後端には、これに続いて後方斜め上方に
延びる後立ち上がり部10b形成され、さらにシートレー
ル部10cが形成されている。そしてこのシートレール部1
0cの上方にはシート11が搭載されており、該シート11の
下方部分はリヤカバー12で囲まれている。 また、上記リヤカバー12の下方には、エンジン13aと
伝動ケース13bとを一体化したエンジンユニット13が配
置されている。該伝動ケース13bの後端部分には大径か
つ幅広タイヤ14aを装着した後輪14が軸支されており、
前端部は、上記後立ち上がり部10bに固着された支持ブ
ラケット17に枢支されている。なお、本実施例の大径,
幅広タイヤとは、従来の排気量50cc程度のスクータ型自
動二輪車に採用されるタイヤが、直径400mm×幅75mm程
度であるのに対し、同じ排気量において、直径490mm×
幅120mm程度のものである。 そして上記操向軸筒3には前フォーク4が回動自在に
軸支されている。この前フォーク4は、左,右フォーク
パイプ15,15の上端間をアンダブラケット16で接続し、
該アンダブラケット16の中央に操向軸17の下端を固着し
て構成されている。上記左,右フォークパイプ15は外筒
15a内に内筒15bを伸縮自在に挿入してなるテレスコピッ
ク式のものであり、外筒15aの上端が上記アンダブラケ
ット16の両端部内に挿入され、溶接固定されている。ま
た、上記操向軸17は銅管製のもので、その下端が上記ア
ンダブラケット16の中央部内に挿入され、これも溶接固
定されている。また、上記アンダブラケット16は鋼板を
横断面コ字状に折り曲げ形成したものであり、車幅方向
に略水平に延び操向軸17に固着される操向軸固着部16b
と、該操向軸固着部16bの両端から外方ほど下方に位置
するよう傾斜して延びる傾斜部16cと、該各傾斜部16cの
外端から車幅方向外方に略水平に延びフォークパイプ15
の上端が固着されるフォークパイプ固着部16a,16aとを
備えている。これにより左,右フォーク15,15の固着部1
6a,16aは操向軸17の固着部16bより下方に位置してい
る。 上記前フォーク4の左,右フォークパイプ15の下端間
には、上記後輪14と同程度の大径でかつ幅広のタイヤ5a
が装着された前輪5が回転自在に軸支されている。ま
た、上記操向軸筒3の下端にはインナフェンダ18が装着
されている。このインナフェンダ18は、上記前輪5の上
方及び前フォーク4の回動領域を覆うためのものであ
り、上記アンダブラケット16の回動領域の上方を覆う上
面壁18kと、上記アンダブラケット16の回動領域の周囲
を覆う周壁18lと、上記上面壁18kから前方に延長された
フェンダ部18bとを備えている。 上記上面壁18kは、上記アンダブラケット16の操向軸
固着部16bに近接し、中央に上記操向軸17及び操向軸筒
3が貫通する貫通孔18eを有するとともに、車幅方向に
略水平に延びて上記傾斜部16cの上方まで延在する中央
壁18aと、上記フォークパイプ固着部16aに近接して車幅
方向に略水平に延びるとともに上記中央壁18aより下方
に位置する外縁壁18cと、上記中央壁18aから外方ほど下
方に位置するよう傾斜して延び、外中央壁18aと外縁壁1
8cとを連結する傾斜壁18dとを備えている。 また上記中央壁18aの貫通孔18eの周縁には、操向軸筒
3を囲むようにこれに沿って上方に延びる筒壁18fが形
成され、上記中央壁18aの下面の上記貫通孔18eより外方
に隔たった位置に略垂直に下方へ延びる縦壁18hが形成
されている。また、このインナフェンダ18の中央後部に
は、上記メインパイプ9との干渉を避けるための逃げ部
18dが凹設されている。 また上記操向軸筒3の前側には、フロントカバー8が
装着されており、該カバー8は上記操向軸筒3の前側を
覆う前側レッグシールド部8aと、上記インナフェンダ18
のフェンダ部18b及び前輪5の上方を覆う前フェンダ部8
bとを樹脂によって一体成形したものである。さらにま
た、メインパイプ9の後側には、後側レッグシールド8c
が装着されている。この後側レッグシールド8cは上記操
向軸筒3,メインパイプ9の前立ち上がり部9a部分及び上
記インナフェンダ18の主として上面壁18aを覆ってい
る。 次に本実施例の作用効果について説明する。 本実施例の自動二輪車1では、大径,幅広の前,後輪
5,14を装着して不整地の走破性を向上するようにした
が、このように幅広タイヤを装着した場合は、上述のよ
うにアンダブラケットの回動領域が広くなってレッグシ
ールドの足載部側への膨出量が大きくなり、足載スペー
スを圧迫する懸念がある。 本実施例では、アンダブラケット16を、鋼板を断面コ
字状で後下方に向けて開放されたもので、かつ車幅方向
に略水平の操向軸固着部16bと、これの両端から外方下
方に傾斜して延びる傾斜部16cと、ここから車幅方向に
略水平に延びるフォークパイプ固着部16aとを備えたも
のとしたので、傾斜部16cを比較的急角度でもって傾斜
させることが容易であり、そのためアンダブラケット16
のフォークパイプ固着部16a、つまり回動領域の外周部
を低くすることができ、これによりインナフェンダ18の
外周部を下方に位置させることができ、その結果、該イ
ンナフェンダ18の後部を覆うレッグシールドの足載板側
への膨出量を小さくして足載スペースを確保することが
できる。 また、左,右フォークパイプ15,15の外筒15aを内筒15
bの上側に配置するとともに、該外筒15a,15aを上記アン
ダブラケット16のフォークパイプ固着部16a,16aに固着
したので、フォークパイプ15とアンダブラケット16との
接合面積を大きく確保でき、アンダブラケット16が大型
のものでなくともフォークパイプ15の支持剛性を確保で
きる。また内筒15bではなく外筒15aをアンダブラケット
16に固着したので、フォークパイプ固着部16aの上下厚
さを下方に厚くすることができ、フォークパイプ支持剛
性を高めることができる。この場合、フォークパイプ固
着部16aを外筒15aに固着しているので、該フォークパイ
プ固着部16aを下方に厚くしてもクッションストローク
が短くなることはない。ちなみに、内筒15bを上側に配
置してこれにフォークパイプ固着部16aを固着した場合
に該フォークパイプ固着部16aを下方に厚くするとそれ
だけクッションストロークが短くなる。このようにアン
ダブラケット16の回動スペースを大きくすることなくフ
ォークパイプの支持剛性を高めることができ、この点か
らもレッグシールドの足載板側への膨出を抑制でき、足
載スペースを確保できる。 ここで、本実施例形状のものにおいて従来構造を採用
した場合は、第2図に二点鎖線で示すように、インナフ
ェンダ18が外方に膨らみ、それだけレッグシールドも足
載部側に膨出することとなり、その結果足載スペースが
圧迫される。 一方、本実施例のもののようにアンダブラケット16の
両側部を低くすると前輪の巻き上げる泥水等が操向軸17
と操向軸筒3との摺動部に侵入し易くなる懸念がある。 しかし本実施例では、インナフェンダ18の貫通孔18e
の周縁に上方に延びる筒壁18fを形成したので、インナ
フェンダ18の上面を伝わって来る泥水等は上記筒壁18f
により上記摺動部への侵入が阻止される。また、インナ
フェンダ18の下面に縦壁18hを下方に延びるよう形成し
たので、該下面に沿って導かれた泥水等の侵入は縦壁18
hで阻止され、さらに該縦壁18hの内方まで侵入した泥水
等はインナフェンダ18の中央壁18aの下面が水平になっ
ていることから落下し易く、前輪の巻き上げる泥水等が
上記摺動部に侵入するのを防止することができる。 この場合、上記縦壁18hをアンダブラケット16の傾斜
部16cの外端部付近に形成したので、該縦壁18hを下方に
長く設定でき、これにより上記泥水等をより一層確実に
遮断できる。またメインパイプ9が1本のみであるか
ら、インナフェンダ18においてメインパイプ9との干渉
を回避するための逃げ凹部18d′を小さくでき、この点
からも泥水等の浸入を防止できる。 また、貫通孔18eをアンダブラケット16の操向軸固着
部16bの上面に近接配置したので、この点からも泥水等
が上記摺動部に至り難く、泥水等の摺動部への侵入をよ
り減少させることができる。 さらにまた、アンダブラケット16を横断面コ字状で後
下方に向けて開放された形状としたので、前輪の後縁に
沿って巻き上げられた泥水等は、上記コ字形の上壁,下
壁によって掻き落とされ、この点からも上記摺動部に至
り難く、またアンダブラケットのコ字形空間内に入り込
んだ泥水等も後下方への開放により良好に排出され堆積
することはない。 なお、上記実施例は、スクータ型自動二輪車の例であ
ったが、本発明はスクータ型自動三輪車にも適用でき
る。 〔発明の効果〕 以上のように、本発明にかかるスクータ型自動二,三
輪車の前部構造によれば、アンダブラケットを、鋼板を
断面コ字状に折曲形成したものとしたので、傾斜部を比
較的急角度で傾斜させることことができ、回動領域の外
周部を低くしてインナフェンダの後部を覆うレッグシー
ルドの足載板側への膨出量を小さくで、その結果足載ス
ペースを確保できる効果がある。 また、大径の外筒をフォークパイプ固着部に固着した
ので、フォークパイプとアンダブラケットとの接合面積
を大きく確保でき、アンダブラケットが大型のものでな
くともフォークパイプの支持剛性を確保できる点、及び
外筒をアンダブラケットに固着したことからフォークパ
イプ固着部の上下厚さを下方に厚くしてフォークパイプ
支持剛性を高めることができる点、からアンダブラケッ
トの回動スペースを小さくしてレッグシールドの足載板
側への膨出を抑制でき、足載スペースを確保できる効果
がある。 さらにまた、インナフェンダの中央壁の上面に筒壁を
形成し、下面に縦壁を形成したので、インナフェンダの
上面を伝わって来る泥水等は上記筒壁により、下面に沿
って来た泥水等は縦壁により遮断され、さらに該縦壁の
内方まで侵入した泥水等は中央壁の下面が水平になって
いることから落下し易く、その結果、前輪の巻き上げる
泥水等が操向軸と操向軸筒との摺動部に侵入するのを防
止できる効果があり、また、貫通孔をアンダブラケット
の操向軸固着部の上面に近接配置したので、この点から
も泥水等が上記摺動部に至り難く、泥水等の摺動部への
侵入をより減少させることができる。 この場合、上記縦壁をアンダブラケットの傾斜部の外
端部付近に形成したので、該縦壁を下方に長く設定で
き、これにより上記泥水等をより一層確実に遮断でき
る。またメインパイプが1本のみであるから、インナフ
ェンダにおいてメインパイプとの干渉を回避するための
逃げ凹部を小さくでき、この点からも泥水等の浸入を防
止できる。 また、アンダブラケットを横断面コ字状で後下方に向
けて開放されて形状としたので、前輪の後縁に沿って巻
き上げられた泥水等は、上記コ字形の上壁,下壁によっ
て掻き落とされ、この点からも上記摺動部に至り難く、
またアンダブラケットのコ字形空間内に入り込んだ泥水
等も後下方への開放により良好に排出され堆積すること
はない。
【図面の簡単な説明】 第1図ないし第4図は本発明の一実施例によるスクータ
型自動二輪車の前部構造を説明するための図であり、第
1図はその平面図、第2図はその断面正面図、第3図は
その断面側面図、第4図は該実施例構造が適用されたス
クータ型自動二輪車の側面図である。 図において、1はスクータ型自動二輪車、2は車体フレ
ーム、3は操向軸筒、4は前フォーク、5は前輪、8cは
後側レッグシールド、9はメインパイプ、9aは前立ち上
がり部(メインパイプの傾斜部)、15は左,右フォーク
パイプ、16aはフォークパイプ固着部、16bは操向軸固着
部、16cは傾斜部、17は操向軸、18はインナフェンダ、1
8aは中央壁、18cは外縁壁、18dは傾斜壁、18eは貫通
孔、18fは筒壁、18hは縦壁、18kは上面壁、18lは周壁で
ある。

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 1.直線状の外筒内に内筒を挿入してなるテレスコピッ
    ク式左,右フォークパイプの上端間をアンダブラケット
    で接続し、該アンダブラケットの中央に操向軸を固着し
    てなる前フォークを、車体フレームの1本のメインパイ
    プに後傾させて固着された操向軸筒により後傾状態に軸
    支し、該前フォークの下端で前輪を軸支するとともに、
    該前輪及び上記アンダブラケットの回動領域を覆う形状
    のインナフェンダを上記操向軸筒の下端に固着し、該操
    向軸筒及び上記メインパイプの後方斜め下方への傾斜部
    の後側をレッグシールドで覆うとともに、該レッグシー
    ルドとシートとの間に低床の足載部を有するスクータ型
    自動二,三輪車の前部構造において、上記アンダブラケ
    ットを、鋼板を横断面コ字状で後下方に開放するように
    折曲形成したものであり、かつ車幅方向に略水平に延び
    操床軸に固着される操向軸固着部と、該操向軸固着部の
    両端から外方ほど下方に位置するよう傾斜して延びる傾
    斜部と、該各傾斜部の外端から車幅方向外方に略水平に
    延びるフォークパイプ固着部とを備えたものとし、上記
    左,右フォークパイプの外筒を内筒の上側に配置すると
    ともに、該外筒を上記アンダブラケットのフォークパイ
    プ固着部に固着し、上記インナフェンダを樹脂一体成形
    品で、かつ上記アンダブラケットの回動領域の上方を覆
    う上面壁と、上記アンダブラケットの回動領域の周囲を
    覆う周壁とを備えたものとし、上記上面壁を、上記アン
    ダブラケットの操向軸固着部の平坦な上面に近接配置さ
    れ、中央に上記操向軸及び操向軸筒が貫通する貫通孔を
    有するとともに、車幅方向に略水平に延びて上記傾斜部
    の上方まで延在する中央壁と、上記フォークパイプ固着
    部に近接して車幅方向に略水平に延びるとともに上記中
    央壁より下方に位置する外縁壁と、上記中央壁から外方
    ほど下方に位置するよう傾斜して延び、該中央壁と外縁
    壁とを連結する傾斜壁とを有するものとし、上記上面壁
    に上記メインパイプとの干渉を避ける逃げ凹部を形成す
    るとともに、上記中央壁の貫通孔の周縁に操向軸筒を囲
    むようにこれに沿って上方に延びる筒壁を形成し、上記
    中央壁の下面の上記貫通孔から上記アンダブラケットの
    傾斜部の外端部付近まで外方に隔たった位置に略垂直に
    下方へ延びる縦壁を形成したことを特徴とするスクータ
    型自動二,三輪車の前部構造。
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