JP2848509B2 - 浮遊微粒子捕捉装置 - Google Patents

浮遊微粒子捕捉装置

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JP2848509B2
JP2848509B2 JP5275384A JP27538493A JP2848509B2 JP 2848509 B2 JP2848509 B2 JP 2848509B2 JP 5275384 A JP5275384 A JP 5275384A JP 27538493 A JP27538493 A JP 27538493A JP 2848509 B2 JP2848509 B2 JP 2848509B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば焼却炉から発生
する煙のようなミスト状の浮遊微粒子を捕捉する装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば焼却炉から発生する煙のような気
体(空気)中に浮遊する極微小なミスト状の粒子を捕捉
する場合、微粒子を実開平1−69618号の例えば第
14図にも示されているようなフィルタ(所謂バグフィ
ルタ)で濾過する濾過集塵装置が知られている。ところ
がこのバグフィルタ式の濾過集塵装置では、集塵率は高
いものの、圧力損失が例えば100〜200mmAqと
大きく、また、捕捉できる粒度が一般的なものでは20
〜0.1μであり、特に0.1μ以下の極微小な例えば
臭い等のミスト状の粒子を捕捉する場合には装置が大型
で、イニシャルコスト並びにランニングコストの高い電
気集塵装置を用いなくては成らないと言う問題があっ
た。そこで、特開平3−232514号の第2図に示す
ようなイニシャルコスト並びにランニングコストの安価
なシャワーリング方式の洗浄塔(所謂ジェットスクラバ
ー)が広く用いられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが上記シャワー
リング方式の洗浄塔では、極微小なミスト状の粒子を含
んだ気体(以下単に処理気体と言う)中に水をシャワー
状に供給し、シャワーの水滴に処理気体中の極微小なミ
スト状の粒子を接触させて捕捉するために、大量の水を
必要とすると言う問題があった。
【0004】更に、シャワー状に供給された水により処
理気体の極微小なミスト状の粒子を接触させて捕捉する
場合、特開平3−232514号の所謂ジェットスクラ
バーでは、シャワー状に噴射された水により処理気体に
流れを生じさせるので処理気体との接触効率が悪く成っ
てしまうと言う問題があった。また、静止している正圧
乃至は常圧の処理気体の中にシャワーの水滴を供給する
場合には、その水滴は処理気体を押し退けて飛翔するた
めに処理気体の極微小なミスと状の粒子と水滴との接触
効率が低い上、シャワー状に供給された水により処理気
体にシャワーの流下方向に沿う流れが生じ易く、こうし
て処理気体にシャワーの流下方向に沿う流れが生じる
と、処理気体がシャワーとともに流れる状態になり、処
理気体中の極微小なミスト状の粒子とシャワーの水滴と
の接触が良好に行われず、集塵効率が大幅に低下してし
まうと言う問題があった。本発明は上記問題点に鑑み提
案されたもので、小型の装置にできながらも、処理気体
の極微小なミスト状の粒子を余すところ無く捕捉できる
浮遊微粒子捕捉装置を提供できるようにすることを目的
とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明にかかる浮遊微粒子捕捉装置は、微粒子捕捉管
と、圧力流体を形成する加圧ポンプと、加圧ポンプから
供給される高圧流体を微粒子捕捉管に噴射して負圧を形
成するジェットポンプとを備え、該ジェットポンプは、
流体噴射ノズルとその前方に保護管を流体噴射ノズルと
同芯状に設け、加圧された流体を流体噴射ノズルから保
護管内に噴射して保護管内に負圧を形成し、当該保護管
内に形成された負圧で空気を吸引して保護管内の流体を
混気ジェット流にし、該混気ジェット流を保護管から微
粒子捕捉管に噴射して微粒子捕捉管内に負圧を形成する
混気式ジェットポンプで構成するとともに、該混気式ジ
ェットポンプで形成された負圧を取り出す吸引室を保護
管と微粒子捕捉管との間に設けて負圧形成手段を形成
し、一端を吸引室に連通した吸引管の他端を浮遊微粒子
を含んだ気体に向けて開口させ、該開口端部から浮遊微
粒子を含んだ気体を微粒子捕捉管に吸引し、吸引された
気体中の浮遊微粒子を混気ジェット流に接触させて捕捉
するように構成したことを特徴とするものである。
【0006】また、微粒子捕捉管の吐出側開口端部を気
・液分離器に連結したことも特徴の1つである。
【0007】
【作用】先ず、例えば水等の流体を加圧ポンプで加圧
し、この加圧された流体を流体噴射ノズルから保護管に
向けて噴射する。保護管に噴射された高圧の流体が粒状
となって飛翔し、保護管内一杯に広がると、保護管の流
体噴射ノズル側に負圧が形成される。この負圧で外気が
保護管内に吸引され、保護管を流走する高圧の流体を混
気ジェットにして微粒子捕捉管に直線状に噴射される。
微粒子捕捉管に噴射された複数の混気ジェットは粒状と
なって飛翔する時、飛翔する流体の粒子とその周囲の静
止しようとする気体との間にベルヌーイの定理の速度差
による負圧を生じるとともに、微粒子捕捉管を飛翔する
流体の粒子の前面部分は空気を圧縮しながら流送する。
【0008】そして、この流体の粒子がその周囲に負圧
を形成し、流体の粒子の前面部分では空気を圧縮しなが
ら微粒子捕捉管を飛翔し、これが微粒子捕捉管内一杯に
広がった状態になると、粒子の周囲の負圧同士が融合
し、この融合された負圧と、粒子の前面部分の圧縮され
た空気同士が合一されたものとの相乗作用により、恰も
微粒子捕捉管の吐出側開口端部に向かって作用する連続
状のピストンのような作用をし、微粒子捕捉管の流体噴
射ノズルの近傍には高圧で多量の負圧が形成される。こ
の時、混気ジェット流とこれが流れる微粒子捕捉管内と
の接触抵抗によりジェット流の勢いが減衰しようとする
のを、混気ジェット流に含まれる空気乃至処理用気体が
クッションの作用をして勢いの減衰を防止するので、微
粒子捕捉管には強い負圧を形成することができるのであ
る。
【0009】この流体の粒子の周囲に形成された負圧同
士が融合し、粒子の前面部分の圧縮された空気同士が合
一される時、この負圧や圧縮された空気が隣接する状態
で飛翔する粒子に互いに作用しあい高速の流体を急速に
拡開するので、流体噴射ノズルから流体が微粒子捕捉管
内一杯に広る位置までの距離が短縮される。こうして形
成された負圧により処理用気体は流量調節手段で調量さ
れながら吸引管から吸引室に吸引される。ここで、流量
調節手段で処理用気体が絞られると、絞られた処理用気
体は少量づつゆっくりと吸引されることになり、流体噴
射ノズルから噴射された高速の流体との速度差が大きく
なり、ベルヌーイの定理による流送する流体の周面の負
圧も強力に発生することになる。
【0010】この時、吸引管から微粒子捕捉管の吸引室
に吸入される処理用気体を調量する流量調節手段は、微
粒子捕捉管に発生する負圧の強さ及び処理用気体に含ま
れる微粒子の性質、例えば粒度や固塊物の有無等によっ
てその流量が設定されるのである。即ち、例えば微粒子
捕捉管に発生する負圧が弱い時は処理用気体の吸入量を
少なくして処理用気体を微粒子捕捉管内のジェット流に
確実に接触させるようにするとともに、微粒子捕捉管に
発生する負圧が強い場合には処理用気体の吸入量を多く
して処理能力を向上させるのである。
【0011】そして、前述したように微粒子捕捉管に直
線状に噴射された高圧の流体で形成された負圧により吸
引室に吸引された処理用気体は負圧の最も強力なジェッ
ト流の周面部分に吸い寄せられるので、処理用気体のす
べてが即座にジェット流に接触して高圧の流体が微粒子
捕捉管内一杯に広がった位置より下流側の押出し側にな
る前に微粒子がジェット流に捕捉され、微粒子を捕捉し
たジェット流と処理用気体とが渾然一体となって微粒子
捕捉管の吐出側開口端部に流送されるのである。また、
微粒子捕捉管の吐出側開口端部を気・液分離器に連結し
たものでは、吐出側開口端部から吐出されたジェット流
の気体と液体との分離がなされ、液体は再び加圧ポンプ
で加圧される流体に還流させることができるのである。
【0012】
【実施例】以下、本発明に係る浮遊微粒子捕捉装置を図
面に基づいて説明する。図1は焼却炉に付設した浮遊微
粒子捕捉装置の概略の構成を示す1部切欠き正面図、図
2はその平面図であって、図中、符号1は装置を全体的
に示す。この焼却炉2は、炉の内室を底部2aから立ち
上げた区画壁3により上部で連通する燃焼部4と煙道部
5とに区画され、燃焼部4の中間高さ位置にはロストル
6が設けられており、ロストル6の下方には燃焼用バー
ナ7の火口部が臨ませてある。
【0013】そして、ロストル6の上部の燃焼部側壁2
bには焼却物投入口8が、ロストル6の下部の燃焼部側
壁4aには灰掻き出し口9が夫々開口させてある。ま
た、煙道部5の上壁2c部分には煙突10と後述する浮
遊微粒子捕捉装置11に煙を供給する吸引管12が連結
され、煙道部側壁2dには沈降物掻き出し口13が設け
てある。上記浮遊微粒子捕捉装置11は、水14を貯留
し上端が開口する略直方体の貯溜槽15と、貯溜槽15
内の水14を吸水口16から取り出して加圧する加圧ポ
ンプ17と、加圧ポンプ17で加圧された水を噴射して
負圧を形成する負圧形成手段18とを備えて構成されて
いる。
【0014】上記負圧形成手段18は、加圧ポンプ17
から供給された高圧の水を直線状に噴射する流体噴射ノ
ズル19を微粒子捕捉管20の一端部に設けられた保護
管21に取付け、流体噴射ノズル19から噴射されたジ
ェット流により保護管21内に発生する負圧で外気を吸
引する吸気孔22を保護管21に立設し、吸気孔22か
ら吸引された外気を保護管21内のジェット流に混入し
て混気ジェット流を形成するとともに、保護管21から
直線状に噴射された混気ジェット流が微粒子捕捉管20
内一杯に広がると、微粒子捕捉管20の流体噴射ノズル
19の近傍に形成された吸引室23内に大きな負圧が形
成されるジェットポンプM.J.Pで構成されている。
【0015】そして、上記吸引室23には、前記煙道部
5の上壁2c部分に設けられた吸引管12の端部12a
が開口されており、この吸引管12の途中部には微粒子
を含んだ煙(気体)の流量を調節する流量調節手段24
を設けてある。上記流量調節手段24は手動で開口面積
が調節される開閉弁で形成されており、この流量調節手
段24は、流体噴射ノズル19から噴射された高圧流体
に対する背圧を調節して高圧流体の広がる位置を調節す
る働きも兼ねている。また、微粒子捕捉管20の吐出口
20a部分は貯溜槽15の上方に配設された気・液分離
装置25に連結されている。この気・液分離装置25は
有蓋円筒状に形成された旋回室26と天蓋26aの中央
部分に設けられた排気管27とを備え、前記微粒子捕捉
管20の吐出口20a部分が旋回室26の上方に接線方
向に接続されている。また、排気管27の上端開口部に
はデミスタ28が取付けられている。
【0016】上記のように構成された浮遊微粒子捕捉装
置1の作用を次に説明する。先ず、加圧ポンプ17を稼
動させると吸水口16から貯溜槽15に貯留された水1
4が加圧ポンプ17で加圧され流体噴射ノズル19に供
給される。流体噴射ノズル19に供給された高圧水は、
流体噴射ノズル19から保護管21内にジェット流とし
て噴射される。噴射されたジェット流が保護管21内に
広がると、この保護管21の流体噴射ノズル19寄り部
分に負圧が生じ、この負圧で吸気孔22から外気を吸引
し、保護管21内のジェット流が混気ジェット流とな
る。こうして形成された混気ジェット流が、微粒子捕捉
管20に噴射されて微粒子捕捉管20内一杯に広がる
と、この微粒子捕捉管20内を吐出口20a側端部に向
けて働く、恰も連続するピストン(図中網線P部分)の
ように作用し、吸引室23に大きな負圧が形成される。
【0017】吸引室23に形成された負圧は吸引管12
を通じて焼却炉2の煙道室5に作用する。一方、上記の
ように負圧形成手段18を作動させた状態で焼却炉2の
ロストル6上に焼却物を入れ、燃焼用バーナー7で着火
・燃焼させる。すると、特に燃焼初期では不完全燃焼等
によりタールや水分、有害成分の微粒子を含んだ煙が発
生する。この煙道部5に発生したタールや水分、有害成
分の微粒子を含んだ煙は此処に作用する負圧形成手段1
8の負圧により流量調節手段24でその流量が調節され
ながら吸引管12を介して吸引室23に導入され、微粒
子捕捉管20のジェット流に吸引されて、微粒子程よく
捕捉されるので、先ず目に見えない程の微粒子である臭
いのミストがジェット流に捕捉され、次に煙中のタール
や水分、有害成分の微粒子等が順次ジェット流に捕捉さ
れるのである。尚、流量調節手段24で煙道部5の煙が
絞られた場合には、煙は少量づつゆっくりと吸引室23
に吸引されることから、流体噴射ノズル19から噴射さ
れた高速の流体との速度差が大きくなり、ベルヌーイの
定理による流送する流体の周面の負圧も強力に発生する
ことになる。逆に、流量調節手段24で煙道部5が開か
れると、大量の煙を処理することができるのである。
【0018】ここで、微粒子がジェット流に捕捉される
微粒子捕捉管20内の作用を更に詳述すると、保護管2
1から微粒子捕捉管20に噴射された混気ジェット流は
大小無数の水滴状となってかなりの高速度で飛翔する。
こうして高速で飛翔する水滴の周囲にはベルヌーイの原
理により速度差による気圧の低下が発生し、この無数に
発生する気圧の低下が微粒子捕捉管20の上記P部分で
集合されたものが微粒子捕捉管20に形成される大きな
負圧として表れるのである。したがって、この負圧で吸
引室23に吸引された煙は、飛翔する水滴に吸引されて
接触されるので、煙中のタールや水分、有害成分の微粒
子は飛翔する水滴は確実に吸着されて捕捉されるのであ
る。
【0019】斯かる作用により微粒子捕捉管20に負圧
が形成されるものであることから、吸引管12の途中に
設けられる流量調節弁24の流量調節は、流量調節弁2
4を開いて流量を多く設定すると、混気ジェット流に対
する背圧が低くなり、混気ジェット流の飛翔距離が長く
なって装置全体が大型になること、また、飛翔距離が長
くなるとその分混気ジェット流勢いも減少し易いこと、
逆に流量調節手段24の流量を少なくするとその分微粒
子の捕捉効率が減少すること、等を勘案して設定される
のである。しかして、煙中のタールや水分、有害成分の
微粒子を捕捉した混気ジェット流は、微粒子捕捉管20
の吐出口20aから気・液分離装置25に流入し、旋回
室26で旋回する時に比重差による遠心分離作用により
気・液が分離され、液体分は旋回室26の側壁26bを
伝って貯溜槽15に流下し、気体成分は排気管27から
デミスタ28を通って外部に放出されるのである。
【0020】また、旋回室26の側壁26bを伝って貯
溜槽15に流下した液体分の中に含まれる煤煙等の固塊
物は貯溜槽15内で沈澱するので、貯溜槽15に図示の
ようにな隔壁29を立設しておくと、流下した液体を加
圧ポンプ17で加圧する水に利用する時でも、加圧ポン
プ17がこの固塊物を吸引するのを防止することが出来
るのである。尚、流体噴射ノズル19から噴射されたジ
ェット流を保護管21内で混気ジェット流にするために
吸気孔22から外気を吸引するようにしてあるが、図3
に示すように調量弁30を介して煙道室5から煙を吸引
するようにすると、浮遊微粒子の捕捉効率を更に向上さ
せることができるのである。また、上記実施例では浮遊
微粒子捕捉装置を焼却炉に付設するようにしてあるが、
こうした物に限られず、粉塵の処理や有害ガスの吸着処
理にも実施することができることは勿論である。
【0021】更に、上記実施例では保護管21に向けて
1本の流体噴射ノズル19を設けるようにしてあるが、
図4に示すように流体噴射ノズル19とこれに対応する
保護管21を複数設けるようにすることも考えられる。
この場合、微粒子捕捉管20に噴射された複数の高圧の
流体はその周囲の静止しようとする気体との間に速度差
による負圧を生じるとともに、この負圧と空気との粘性
等により、複数の高圧の流体は周囲の負圧を形成した状
態を保ちながら徐々に広がり、隣接する複数の高圧の流
体で形成された負圧同士が融合し、複数の高圧の流体が
微粒子捕捉間20内一杯に広がった状態になる。そし
て、このジェット流が恰も微粒子捕捉管20の吐出口
(吐出側開口端部)20aに向かって作用する連続状の
ピストンPのような作用をし、微粒子捕捉管20の流体
噴射ノズル19の近傍には複数の高圧の流体で形成され
た負圧同士が融合して一体となった強力な負圧が形成さ
れる。
【0022】この複数の高圧の流体でその周囲に形成さ
れた負圧同士が融合して一体となるとき、融合する負圧
同士が高圧の流体に作用しあい、高圧の流体を更に急速
に拡開するので、流体噴射ノズルから負圧同士が融合し
て一体となるまでの距離が更に短縮されるのである。そ
して、この負圧で吸引室に吸引された処理用気体は負圧
の最も強力なジェット流の周面部分に吸い寄せられるの
で、処理用気体のすべてが即座にジェット流に接触して
複数の高圧の流体が微粒子捕捉管内一杯に広がった位置
より下流側の押出し側になる前に微粒子がジェット流に
捕捉された後、微粒子を捕捉した複数のジェット流と処
理用気体とが渾然一体となって微粒子捕捉管20の吐出
側開口端部20aに押出され、流送されるのである。
【0023】従って、充分な微粒子捕捉能力を維持でき
ながらも、流体噴射ノズルから負圧同士が融合して一体
となるまでの距離を短縮して微粒子捕捉管20の長さを
短縮して装置をコンパクトにまとめる事ができると言う
利点もある。加えて、上記実施例では流体噴射ノズル1
9から高圧水を噴射し保護管21で混気ジェット流を形
成するようにしてあるが、図5に示すように微粒子捕捉
管20を流体噴射ノズル19側で小径に形成し、この小
径側の微粒子捕捉管20部分に流体噴射ノズル19から
高圧水を直接噴射するようにしてもよいことは勿論であ
る。また、図5に示すように本発明においては気・液分
離装置25が必須のものではなく、省略することができ
るのは言うまでもないことである。図示は省略したが流
量調節手段24は手動式の開閉弁に代えて吸引室23の
負圧を検出して開度を変化させるようにした自動開閉弁
にしたり、固定のオリフィスで形成することができるの
は勿論である。
【0024】
【発明の効果】本発明に係る浮遊微粒子捕捉装置は以上
に説明したように、保護管で形成された混気ジェット流
が微粒子捕捉管に噴射されて粒状となって飛翔する時、
飛翔する流体の粒子はその周囲に負圧を形成し、流体の
粒子の前面部分では空気を圧縮しながら微粒子捕捉管を
飛翔し、これが微粒子捕捉管内一杯に広がり、粒子の周
囲の負圧同士が融合するとともに、この融合された負圧
と、粒子の前面部分の圧縮された空気同士が合一したも
のとの相乗作用でこの部分が連続状のピストンのような
作用をし、微粒子捕捉管の流体噴射ノズルの近傍には高
圧で多量の負圧が形成される。
【0025】この流体の粒子の周囲に形成された負圧同
士が融合し、粒子の前面部分の圧縮された空気同士が合
一される時、この負圧や圧縮された空気が隣接する状態
で飛翔する粒子に互いに作用しあい高速の流体を急速に
拡開するので、高速の流体が複数の流体噴射ノズルから
噴射されることとも相俟って、流体噴射ノズルから流体
が微粒子捕捉管内一杯に広る位置までの距離が大幅に短
縮されるのである。
【0026】更に、微粒子捕捉管内に形成された負圧が
流量調節手段で調量されながら吸引管及び吸引室を介し
て微粒子捕捉管に吸引された処理用気体は負圧の最も強
力なジェット流の周面部分に吸い寄せられ、処理用気体
のすべてが即座にジェット流に接触して混気ジェット流
が微粒子捕捉管内一杯に広がった位置より下流側の押出
し側になる前に微粒子がジェット流に捕捉され、微粒子
を捕捉した複数のジェット流と処理用気体とが渾然一体
となって微粒子捕捉管の吐出側開口端部に流送される。
従って、ジェット流を形成する例えば水も有効に利用出
来、従来のシャワーリング方式の洗浄塔のように水滴が
処理用気体を押し退けて飛翔するものに比べて装置を小
型にできる上、その使用する水量も大幅に節減すること
が出来、イニシャルコスト並びにランニングコストも大
幅に節減することが出来ると言う利点がある。
【0027】また、吸引管の開口端部から吸引室に至る
間に流量調節手段が設けてあり、この流量調節手段を調
節することにより、微粒子捕捉管内を流送するジェット
流に対する背圧を調節することができ、強力な負圧を形
成できながらも、ジェット流の広がる位置を可及的に流
体噴射ノズル側に設定して、微粒子捕捉管を短縮し、以
て、装置全体を小型にすることができるという利点もあ
る。
【0028】加えて、微粒子捕捉管の流体噴射ノズル近
傍に形成される負圧で処理用気体を流量調節手段で調量
しながら吸引室に吸引するので、シャワーリング方式の
洗浄塔のようにシャワー状に供給された水により処理気
体にシャワーの流下方向に伴走するような流れが生じる
事もない上、吸引室に吸引された処理用気体はジェット
流に吸い込まれ、処理気体中の極微小なミスト状の粒子
とジェット流との接触が良好に行われるので、集塵効率
が大幅に向上させることができると言う利点もある。
【0029】また、微粒子捕捉管の吐出側開口端部を気
・液分離器に連結したものでは、吐出側開口端部から吐
出されたジェット流の気体と液体との分離がなされ、吐
出された流体を再び加圧ポンプで加圧される場所に還流
させるようにしたものでは、加圧ポンプで加圧される流
体、例えば水を循環させて使用できるので、その使用量
もられに少なくすることができ、ランニングコストを更
に低減することが出来るという利点もある。
【0030】加えて、混気ジェット流を微粒子捕捉管内
に噴射して負圧を形成する混気式ジェットポンプで負圧
形成手段を構成するようにしてあるので、この混気ジェ
ット流に含まれる空気または/及び処理用気体が、混気
ジェット流とこれが流れる微粒子捕捉管内との間のクッ
ションの作用をし、ジェット流の勢いが減衰するのを防
止して、微粒子捕捉管には強い負圧を形成することがで
きる。これにより、流量調節手段を開いて大量の処理用
気体を吸引室に供給して処理することができるのでその
処理能力を一層向上させることができると言う利点もあ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】焼却炉に付設した浮遊微粒子捕捉装置の概略の
構成を示す1部切欠き側面図である。
【図2】焼却炉に付設した浮遊微粒子捕捉装置の概略の
構成を示す平面図である。
【図3】負圧形成手段の変形例を示す縦断側面図であ
る。
【図4】負圧形成手段の混気式ジェットポンプ部分の変
形例を示す縦断側面図である。
【図5】負圧形成手段の別の変形例を示す縦断側面図で
ある。
【符号の説明】
1・・・浮遊微粒子捕捉装置 12・・・吸引管 17・・・加圧ポンプ 19・・・流体噴射ノズル 20・・・微粒子捕捉管 21・・・管(保護管) 23・・・吸引室 24・・・流量調節手段 25・・・気・液分離器 M.J.P・・・ジェットポンプ

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】微粒子捕捉管と、圧力流体を形成する加圧
    ポンプと、加圧ポンプから供給される高圧流体を微粒子
    捕捉管に噴射して負圧を形成するジェットポンプとを備
    え、該ジェットポンプは、流体噴射ノズルとその前方に
    保護管を流体噴射ノズルと同芯状に設け、加圧された流
    体を流体噴射ノズルから保護管内に噴射して保護管内に
    負圧を形成し、当該保護管内に形成された負圧で空気を
    吸引して保護管内の流体を混気ジェット流にし、該混気
    ジェット流を保護管から微粒子捕捉管に噴射して微粒子
    捕捉管内に負圧を形成する混気式ジェットポンプで構成
    するとともに、該混気式ジェットポンプで形成された負
    圧を取り出す吸引室を保護管と微粒子捕捉管との間に設
    けて負圧形成手段を形成し、一端を吸引室に連通した吸
    引管の他端を浮遊微粒子を含んだ気体に向けて開口さ
    せ、該開口端部から浮遊微粒子を含んだ気体を微粒子捕
    捉管に吸引し、吸引された気体中の浮遊微粒子を混気ジ
    ェット流に接触させて捕捉するように構成したことを特
    徴とする浮遊微粒子捕捉装置。
  2. 【請求項2】微粒子捕捉管の吐出側開口端部を気・液分
    離器に連結したことを特徴とする請求項1に記載の浮遊
    微粒子捕捉装置。
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