JP2845888B2 - 屈曲穴における屈曲部の丸め加工方法 - Google Patents

屈曲穴における屈曲部の丸め加工方法

Info

Publication number
JP2845888B2
JP2845888B2 JP63114889A JP11488988A JP2845888B2 JP 2845888 B2 JP2845888 B2 JP 2845888B2 JP 63114889 A JP63114889 A JP 63114889A JP 11488988 A JP11488988 A JP 11488988A JP 2845888 B2 JP2845888 B2 JP 2845888B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
hole
bent
bending
rounding
cutting edge
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP63114889A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH01289611A (ja
Inventor
秀明 松尾
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Heavy Industries Ltd filed Critical Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority to JP63114889A priority Critical patent/JP2845888B2/ja
Publication of JPH01289611A publication Critical patent/JPH01289611A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2845888B2 publication Critical patent/JP2845888B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Milling Processes (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 <産業上の利用分野> 本発明は屈曲穴の屈曲部を丸め加工する方法に関し、
マシニングセンタやNCボール盤などによる加工に好適で
ある。
<従来の技術> 油圧機器などにおいて要素部材中に流体通路を形成さ
せる場合にはキリなどを用いた切削加工が一般に用いら
れるが、この流体通路は設計上の必要から屈曲させるこ
とが多いため、屈曲部の加工が問題となっていた。
第7図,第8図には90゜の屈曲角を有する屈曲穴01が
形成されたアルミニウムブロック02の平面と第7図中A
−A断面のそれぞれ設計要求形状を示してある。これら
の図に示されたように、屈曲穴01の屈曲部03は流体が流
れる際の圧力損失を生じさせない様に滑らかに形成する
ことが設計上望まれている。
しかし、キリのみを用いた加工では充分な通路面積を
確保しようとすると第9図に示すような形状にすること
しかできなかった。そして、第8図のような形状にする
場合には、キリ加工の後屈曲部03に放電加工や手作業を
施したり、分割して加工したものを溶接によって接合す
る方法などがとられていた。
<発明が解決しようとする課題> ところが、放電加工により第8図の形状にするために
は加工工具(放電電極)の形状が複雑になると共に必要
電極数も多くなり、加工コストや工具製作工数などが多
大となる。また、アルミニウム系の素材の場合、放電加
工では面粗度,形状が共に不良となる欠点もあった。
一方、手作業はハンドグラインダなどによって行うの
であるが、正確な形状に仕上げることが難しく、また作
業者の技能に個人差があるため、均一な製品を造ること
ができなかった。
そして、溶接による方法では流体通路を流れる流体が
高圧である場合などには接合部の全周を開先溶接する必
要があり、加工工数とコストが多大となると共に溶接設
備も必要となっていた。
本発明は以上述べた従来の加工方法が有する問題点を
解消することを目的とする。
<課題を解決するための手段> そこで、本発明では素材中に形成された屈曲穴におけ
る屈曲部の丸め加工方法であって、前記屈曲穴とほぼ同
径の球型刃先を有するカッタを前記屈曲穴内に挿入し、
シャンクを前記屈曲穴の直線部と平行に維持したまま
で、当該球型刃先を回転させつつ前記屈曲部において円
弧状に移動させて切削加工を行うと共に、前記球型刃先
の円弧状の移動軌跡を屈曲角の二等分線に沿って移動さ
せることにより切削範囲を順次変更してゆくことを特徴
とする屈曲穴における屈曲部の丸め加工方法を提案する
ものである。
<作用> シャンクを屈曲穴の直線部と平行に維持したままで、
球型刃先を回転させつつ屈曲部において円弧状に移動し
ながら切削加工を行う一方、円弧状の移動軌跡が屈曲角
の二等分線に沿って移動し、平滑かつ精度の高い丸め加
工を行う。
<実 施 例> 図面を用いて本発明の一実施例を具体的に説明する。
第1図には本実施例に係る丸め加工方法を表す屈曲部
の拡大断面を、第2図には第1図B−B断面をそれぞれ
示してある。また、第3図〜第6図には本実施例におけ
る屈曲穴の加工手順を断面により示してある。
第3図に示したものは屈曲穴形成の第一工程たる下穴
加工であり、アルミニウムブロック1にキリ2によって
上方と側方から二つの下穴3,4が明けられる。この際、
キリ2の刃部先端2aが直交する下穴4,3の中心線4a,3aと
一致した位置で加工が停止される。尚、この下穴加工を
含め本実施例における加工はすべて単一のマシニングセ
ンタ(図示せず)によって行われる。
次に、第4図に示すように一方の下穴(本実施例の場
合は上方の下穴3)から下穴とほぼ同径のボールエンド
ミル5を挿入し、屈曲穴形成の第二工程を行う。これ
は、下穴3,4の接続部すなわち屈曲部6の外周側の余肉
7を除去するためである。
第二工程が終了すると、第5図に示すように下穴3と
ほぼ同径の球型刃先8をシャンク9の先端に形成したカ
ッタ10が下穴3に挿入されて第三工程たる本発明に係る
屈曲部6の丸め加工が開始される。以下、第1図,第2
図を用いてその加工手順を説明する。
まず、第1図に示す屈曲部6の内周側に形成する円弧
11の半径Rを求める。円弧11の半径Rは流体の流動抵抗
を考えるとなるべく大きいほうがよいのだが、工具形状
などによってその大きさは自ずと定ってしまう。DCとDS
をそれぞれ球型刃先8とシャンク9の直径とし、CL,θ
をそれぞれシャンク9と下穴の最小許容隙間,屈曲角と
おくと、下式が得られる。
したがって、例えばDC=16,DS=8.2,CL=0.3,θ=90
゜とすればR≦4.29となる。そして、この円弧11を形成
する際の球型刃先8の移動軌跡R1の半径はR+DC/2とな
る。
次に、屈曲角θの二等分線12に沿って外周方向の送り
を与え、再び円弧状に切削を行う。その際の移動軌跡R2
の半径は送りの量をxとすると、 となる。すなわち、球型刃先8の移動軌跡が常に下穴3
の中心線3aと接するように設定するのである。いうまで
もなく、これらの演算制御はマシニングセンタの制御部
たる図示しない制御装置によって行われる。
以下、R3,R4,…Rnまで順次n回の送りを与えて、丸め
加工を行う。送りの回数nは任意に設定可能であり、仕
上がり精度と加工工数を勘案して定められる。例えば、
第2図において破線で示した部分が第三工程で除去すべ
き余肉13であるが、R1で殆んどの部分が除去されるた
め、R2以降の送りを与えなくとも性能上満足できるので
あればそれでもよい。
上方の下穴3からの丸め加工が終了したら、第6図に
示すようにアルミニウムブロック1を回転させ、側方の
下穴4からカッタ10を挿入して同様に丸め加工を行う。
以上述べたように本実施例では下穴加工から屈曲部の
丸め加工まで単一のマシニングセンタにより行われるた
め、高精度の屈曲穴が短時間かつ低コストで形成できる
ようになった。
尚、本発明はこの実施例に限るものではなく、例えば
マシニングセンタに換えてNCボール盤などを用いてもよ
いし、第二工程におけるボールエンドミル5に換えて前
記カッタ10を用いることにより、工具交換回数を少なく
するようにしてもよい。また、本実施例では屈曲角が90
゜の場合を例としたが、本発明における屈曲角はこれに
限るものではなく、鈍角の場合には一方の下穴からのみ
の丸め加工も可能となることもある。
<発明の効果> 本発明によれば、シャンクを屈曲穴の直線部と平行に
維持したままで、球型刃先を回転させつつ屈曲部におい
て円弧状に移動しながら切削加工を行うと共に、その円
弧状の移動軌跡が屈曲角の二等線分に沿って移動するた
め、マシニングセンタやNCボール盤などに適用した場
合、高精度の屈曲穴が短時間かつ低コストで加工できる
ようになる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係る丸め加工方法の一実施例を示す屈
曲部の拡大断面図であり、第2図は第1図中B−B断面
図である。そして、第3図〜第6図は当該実施例におけ
る屈曲穴の加工手順を示す断面図である。 また、第7図と第8図はそれぞれ屈曲穴を有するアルミ
ニウムブロックの設計要求形状を示す平面図と第7図中
A−A断面図であり、第9図は従来の加工形状の一例を
示す断面図である。 図中、 1はアルミニウムブロック、 2はキリ、 3,4は下穴、 5はボールエンドミル、 6は屈曲部、 8は球型刃先、 10はカッタ、 12は屈曲角の二等分線である。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】素材中に形成された屈曲穴における屈曲部
    の丸め加工方法であって、前記屈曲穴とほぼ同径の球型
    刃先を有するカッタを前記屈曲穴内に挿入し、シャンク
    を前記屈曲穴の直線部と平行に維持したままで、当該球
    型刃先を回転させつつ前記屈曲部において円弧状に移動
    させて切削加工を行うと共に、前記球型刃先の円弧状の
    移動軌跡を屈曲角の二等分線に沿って移動させることに
    より切削範囲を順次変更してゆくことを特徴とする屈曲
    穴における屈曲部の丸め加工方法。
JP63114889A 1988-05-13 1988-05-13 屈曲穴における屈曲部の丸め加工方法 Expired - Fee Related JP2845888B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP63114889A JP2845888B2 (ja) 1988-05-13 1988-05-13 屈曲穴における屈曲部の丸め加工方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP63114889A JP2845888B2 (ja) 1988-05-13 1988-05-13 屈曲穴における屈曲部の丸め加工方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH01289611A JPH01289611A (ja) 1989-11-21
JP2845888B2 true JP2845888B2 (ja) 1999-01-13

Family

ID=14649190

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP63114889A Expired - Fee Related JP2845888B2 (ja) 1988-05-13 1988-05-13 屈曲穴における屈曲部の丸め加工方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2845888B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN114932256A (zh) * 2022-06-29 2022-08-23 中国航发动力股份有限公司 零件结构受限下的多曲率型孔棱边倒圆加工方法及设备

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
AU2010356458B2 (en) * 2010-06-28 2015-09-10 Daido Die & Mold Steel Solutions Co. Ltd. Elbow formed by cutting and method for manufacturing same
EP3028797A4 (en) 2013-07-31 2016-07-20 Noda Kanagata Co Ltd ANGLE MANUFACTURING METHOD, CUTTING TOOL AND ANGLE
DE102014012279B3 (de) * 2014-08-22 2015-08-20 Gea Tds Gmbh Krümmer für einen Rohrbündel-Wärmeaustauscher für große Produktdrücke, Herstellverfahren für einen und Rohrbündel-Wärmeaustauscher mit einem solchen Krümmer und Verwendung eines Rohrbündel-Wärmeaustauschers für große Produktdrücke mit einem solchen Krümmer in einer Zerstäubungstrocknungsanlage
CN110508850A (zh) * 2019-09-16 2019-11-29 哈尔滨汽轮机厂有限责任公司 一种环体薄壁件上多孔的加工方法

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5410148B2 (ja) * 1974-05-11 1979-05-01
JPS62271616A (ja) * 1986-05-20 1987-11-25 Yamanashi Seiki Kk 屈曲部を有する管継手の製造方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN114932256A (zh) * 2022-06-29 2022-08-23 中国航发动力股份有限公司 零件结构受限下的多曲率型孔棱边倒圆加工方法及设备
CN114932256B (zh) * 2022-06-29 2023-09-19 中国航发动力股份有限公司 零件结构受限下的多曲率型孔棱边倒圆加工方法及设备

Also Published As

Publication number Publication date
JPH01289611A (ja) 1989-11-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7278806B1 (en) Two edge deburring tool
JPH11254218A (ja) 穴加工を主体とする複合切刃工具及び加工方法
WO2006043444A1 (ja) 円筒ころ軸受用もみ抜き保持器およびその製造方法
JP6896101B2 (ja) フライス工具及びワークの加工方法
US5653152A (en) Toolholder for roughing and finishing a workpiece
JP2845888B2 (ja) 屈曲穴における屈曲部の丸め加工方法
JPH11129116A (ja) リーマーおよびその使用方法
EP0199825B1 (en) Method of manufacturing a self-drilling screw
JP3474549B2 (ja) エンドミルによる溝加工方法
KR0148220B1 (ko) 전착리이머 공구
JPS61100306A (ja) 穴明け工具
JP4094856B2 (ja) 円弧溝の加工方法
JPH09267219A (ja) 数値制御による総形工具の加工装置
JP3827184B2 (ja) ドーム形電極チップの整形方法
JP2828424B2 (ja) 数値制御による総形工具の加工方法
JPH0536566Y2 (ja)
JP3662087B2 (ja) 曲面切削加工方法
JP4183064B2 (ja) 曲り歯かさ歯車の加工方法
JP3903717B2 (ja) テーパ穴加工方法およびテーパ穴加工用工具
JP4043676B2 (ja) ベアリングリテーナーの切削加工装置
JPH07276139A (ja) ねじ立て用タップ
EP3960346A1 (en) Milling tool and workpiece machining method?flight
EP4198660A1 (en) A method for generating a metal cutting tool path cycle
JPH0440812Y2 (ja)
JPH06259124A (ja) キャラクタラインを有するワークの加工方法

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees