JP2844759B2 - 積層構造からなるfrp成型体およびその製造方法 - Google Patents

積層構造からなるfrp成型体およびその製造方法

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JP2844759B2 JP1316125A JP31612589A JP2844759B2 JP 2844759 B2 JP2844759 B2 JP 2844759B2 JP 1316125 A JP1316125 A JP 1316125A JP 31612589 A JP31612589 A JP 31612589A JP 2844759 B2 JP2844759 B2 JP 2844759B2
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は繊維強化プラスチックからなる浴槽、洗い
場、カウンター、キッチンカウンター等の材料素材とし
て用いることのできる積層構造からなる成型体とその製
造方法に関する。
従来の技術 従来、不飽和ポリエステル樹脂を用いた繊維強化プラ
スチックは浴槽、船、タンク等の材料素材に使用されて
いる。これらは、軽量化を図り且つ機械的強度を増す目
的あるいは耐薬品性能などの繊維強化プラスチックの特
長を生かした用途に用いられてきたものである。基本的
な構成要素としては、ハンドレイアップ法の場合は着色
ゲルコート層と繊維強化プラスチック層からなる。
一方、繊維強化プラスチックをさらに発展させた積層
構成として例えば、人造大理石調の不飽和ポリエステル
樹脂で固めた透明感のある成型体がある。これは、表面
から透明性のあるポリエステル樹脂からなるゲルコート
層、透明感のあるレジンコンクリート層、繊維強化プラ
スチック層からなる成型体である。この成型に関して
は、凸型と凹型を用いレジンコンクリート層を注入する
注型法などで作成される。さらに、この方法を改良する
ため成型体の反りや折角部のクラックを防止するための
積層構造が発明されている(特公昭60−49426号公
報)。
発明が解決しようとする課題 従来の着色ゲルコート層と繊維強化プラスチック層か
らなる外観では質感に優れていなかった。すなわち、積
層物をたたくと変形しやすく、高級感に欠けるという課
題があった。特に、浴槽を作成した場合フランジ部の変
形などで高級感に欠けるものしか製造できなかった。一
方、凸型と凹型を用いレジンコンクリート層を注入する
注型法などで作成した成型体は、作成上2つの型を用い
なければならない。
本発明は上記従来技術の問題点を解消するもので、堅
牢でかつ高級感のある成型体と簡単な製法を提供するも
のである。
課題を解決するための手段 本発明は、表面から透明ゲルコート層と模様層と着色
ゲルコート層と繊維強化プラスチックからなる裏面補強
層とレジンコンクリート層が順次積層された構造からな
る。
作用 上記構成により、外観が向上する。そして質感が向上
する。すなわち、積層物をたたいても変形せず重厚感の
ある音が発生する。
耐水性や耐薬品性などの性能面では、本発明の積層構
造からなるFRP成型体が基本的に従来のFRPの積層構成を
維持しているから実用に値するものが作成できる。さら
に、機械的強度に関しては、従来のFRPに比べ裏面のレ
ジンコンクリートの分だけ強くなる。一方、人造大理石
調の不飽和ポリエステル樹脂で固めた透明感のある成型
体と比較した場合にも、本発明の積層構造からなるFRP
成型体は、機械的強度の大きい繊維強化プラスチック層
が中間の層に位置していることとレジンコンクリート層
の配合を機械的強度を配慮してガラス繊維などを加える
ことが可能であることから機械的強度は向上する。
成型法においては、凸型と凹型を用いレジンコンクリ
ート層を注入する注型法に比べて,本発明の積層構造か
らなるFRP成型体においては凸型のみの使用で簡便に作
成することができる。
さらに、浴槽に展開した場合には、高級感が特に要求
される浴槽のフランジ部において、裏面にさらにレジン
コンクリート層を設けることにより、簡単に高級感のあ
る質感を有した浴槽を実現できる。
実施例 実施例1 本発明の積層構造からなるFRP成型体の部分断面図の
1例を第1図に示す。表面から、着色ゲルコート層1、
繊維強化プラスチックからなる裏面補強層2、レジンコ
ンクリート層3が順次積層された構造となっている。以
下に具体的な製造方法を示す。
予め着色されたビス系不飽和ポリエステル樹脂(着色
ゲルコート樹脂)に硬化剤および硬化促進剤を所定量加
え、スプレーガンにて凸型に0.4mmの厚さで型に塗布し
た。これを60度・30分の条件で樹脂を硬化させた。その
後、ロービングを切断したガラス繊維と共に透明性のイ
ソ系不飽和ポリエステル樹脂をスプレーアップ法により
積層した(厚み2.0mm)。その後、以下に示す配合割合
で混合後、硬化剤および硬化促進剤を加えたものを塗り
付けることによりレジンコンクリート層(厚み3.0mm)
を形成した。
オルソ系不飽和ポリエステル樹脂 100重量部 炭酸カルシウム 300重量部 ガラス繊維(繊維長3mm) 50重量部 ここにおけるレジンコンクリート層の配合は、作業に
適した粘度およびチクソトロピーを有していることと硬
化時の収縮が少なくある程度の機械的強度を有していれ
ば良い。特に、透明感などの意匠的な問題は全くないの
で、安価な配合のレジンコンクリートを用いることがで
きた。
このようにして作成した積層構造からなるFRP成型体
は、以下のような特長を備えていた。
〔1〕積層物をたたいても変形せず重厚感のある音が発
生した。これは、人造大理石調の成型体として従来から
あるものとほぼ同等の質感であった。これは、通常のFR
P成型体と異なり、厚み3mmのレジンコンクリート層を裏
面に設けたことによる。
〔2〕耐水性や耐薬品性などの性能面の評価では、通常
のFRPとほぼ同等の実用に値する性能を示した。これ
は、本発明の積層構成からなるFRP成型体が基本的に従
来のFRPの積層構成を維持していることに起因する。
〔3〕引張強度、曲げ強度等の機械的強度は従来のFRP
に比べ裏面のレジンコンクリートの分だけ強くなった。
一方、人造大理石調の不飽和ポリエステル樹脂で固めた
透明感のある成型体と比較した場合にも、約1.3倍の機
械的強度を示した。これは、本発明の積層構造からなる
FRP成型体において、機械的強度の大きい繊維強化プラ
スチック層が中間の層に位置していることとレジンコン
クリート層の配合を機械的強度を配慮してガラス繊維な
どを加えたことによる。
〔4〕成型法においては、凸型と凹型を用いレジンコン
クンリート層を注入する注型法に比べて、本発明の積層
構造からなるFRP成型体においては凸型のみの使用で簡
便に作成することができた。
実施例2 本発明の積層構造からなるFRP成型体の部分断面図の
1例を第2図に示す。表面から、透明性ゲルコート層
4、模様層5、着色ゲルコート層6、繊維強化プラスチ
ックからなる裏面補強層7、レジンコンクリート層8が
順次積層された構造となっている。以下に具体的な製造
方法を示す。
透明性のビス系不飽和ポリエステル樹脂(ゲルコート
樹脂)に硬化剤および硬化促進剤を所定量加え、スプレ
ーガンにて型に0.3mmの厚さで型に塗布した。これを60
度・30分の条件で樹脂を硬化させた。さらに、透明性の
ビス系不飽和ポリエステル樹脂(ゲルコート樹脂)に着
色フィラーを添加したもの、次に着色ゲルコート樹脂を
硬化剤および硬化促進剤を所定量加え、スプレーガンに
て型にそれぞれ0.3mmの厚さで型に塗布した。その後、
ロービングを切断したガラス繊維と共に透明性のイソ系
不飽和ポリエステル樹脂をスプレーアップ法により積層
した(厚み2.0mm)。その後、以下に示す配合割合で混
合後、硬化剤および硬化促進剤を加えたものを塗り付け
ることによりレジンコンクリート層(厚み2.0mm)を形
成した。
オルソ系不飽和ポリエステル樹脂 100重量部 木粉 200重量部 ガラス繊維(繊維長3mm) 20重量部 SiO2粉 5重量部 このようにして作成した積層構造からなるFRP成型体
は、実施例1と同様の性能を備えていた。
実施例3 本発明の積層構造からなるFRP成型体からなる浴槽の
断面図の1例を第3図に示す。着色ゲルコート層と繊維
強化プラスチックからなる裏面補強層9からなる浴槽の
フランジ部10にレジンコンクリート層11が積層された構
造となっている。具体的な製造方法は、実施例1および
実施例2に示した方法と類似の方法で作成できた。
ここにおいてフランジ部のみレジンコンクリート層を
設けた場合にはフランジ部は平面的であるので、レジン
コンクリート層の配合は、ある程度幅のある作業に適し
た粘度およびチクソトロピーを選択できた。さらに、透
明感などの意匠的な問題は全くなく、部分的にレジンコ
ンクリート層を設けたので非常に安価に作成できかつフ
ランジ部の質感を向上させることができた。
発明の効果 このように本発明は、表面から透明ゲルコート層と模
様層と着色ゲルコート層と繊維強化プラスチックからな
る裏面補強層とレジンコンクリート層が順次積層された
構造からなることにより外観が向上するとともに、積層
物をたたいても変形せず重厚感のある音が発生するよう
にすることができ、さらに、耐水性・耐薬品性・機械的
強度などの性能面でも実用に値するものである。また、
製造方法においては、凸型と凹型を用いレジンコンクリ
ート層を注入する注型法に比べて、本発明の積層構造か
らなるFRP成型体においては凸型のみの使用で簡便に作
成することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図、第2図は、本発明の一実施例の成型体の積層構
造を示す部分断面図、第3図は本発明を実施した浴槽の
断面図である。 1,6……着色ゲルコート層、2,7……繊維強化プラスチッ
クからなる裏面補強層(FRP層)、3,8,11……レジンコ
ンクリート層、4……透明性ゲルコート層、5……模様
層、9……ゲルコート層とFRP層、10……フランジ部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 河瀬 茂樹 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (56)参考文献 特開 昭61−152447(JP,A) 特開 昭60−125663(JP,A) 実開 昭63−125530(JP,U) 実開 昭62−147529(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B32B 1/00 - 35/00 A47K 1/00 - 4/00 E03C 1/00 - 1/33

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】表面から透明ゲルコート層と模様層と着色
    ゲルコート層と繊維強化プラスチックからなる裏面補強
    層とレジンコンクリート層が順次積層された構造からな
    るFRP成型体。
JP1316125A 1989-12-05 1989-12-05 積層構造からなるfrp成型体およびその製造方法 Expired - Fee Related JP2844759B2 (ja)

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JPH0615550Y2 (ja) * 1988-12-16 1994-04-27 株式会社イナックス 床置用の浴槽
JP3011884U (ja) * 1994-09-26 1995-06-06 株式会社ナガオカトレーディング 収納ケースの標記拡大装置

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