JP2841969B2 - 剪断面不良の矯正方法 - Google Patents

剪断面不良の矯正方法

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JP2841969B2 JP3269456A JP26945691A JP2841969B2 JP 2841969 B2 JP2841969 B2 JP 2841969B2 JP 3269456 A JP3269456 A JP 3269456A JP 26945691 A JP26945691 A JP 26945691A JP 2841969 B2 JP2841969 B2 JP 2841969B2
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政則 竹下
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Sumitomo Metal Industries Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、厚鋼板を所定寸法に
すべく剪断した時に、その剪断面に発生する断面不良を
矯正する矯正方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術およびこの発明が解決しようとする課題】
厚鋼板を所定の幅および長さに剪断する時には、シャー
切断が一般的であるが、このシャー切断の場合は必然的
に、所謂、シャータレという剪断面不良が発生する。一
方、加工現場に於いては、溶断加工によりシャータレ部
をトリムすることが一般的であった。しかし最近では、
加工時における合理化の見地から、ミルエッジをそのま
ま使用したり、トリム代を極小にして歩留の向上を図る
べくシャータレの無い鋼板の要求が急速に増加しつつあ
る。
【0003】これらの要求に対して、特開昭60-201815
号公報、特開昭59-152008 号公報、、特開昭63-200912
号公報で、切断線に沿って切り込み溝を穿溝せしめ、そ
の後に剪断する方法が提案されている。しかし、いずれ
にしても鋼板送り時における蛇行等のために、先行溝に
沿ってのシャー切断は実質的に困難である。
【0004】また特開昭63-221917 号公報で、ジュール
熱により剪断部を加熱する方法も提案されている。しか
しこれも、加熱した場合の鋼材の性能が変化したり熱歪
みが発生すると共に、厚肉時の昇温時間が長くなり、切
断能率が大幅に低下する等の問題がある。
【0005】さらに厚鋼板の製造剪断機に代えて、エッ
ジミラー, エッジプレーナー等の機械切削で対応するケ
ースや、ガス切断等の溶断にて対応するケースがある。
しかし、エッジミラー等の機械切削は設備費が膨大であ
り、またガス切断等の溶断については能率が極端に低い
という問題がある。
【0006】この発明は前述した事情に鑑みて創案され
たもので、その目的は剪断時に発生するシャータレ等の
剪断面不良を、安価な設備費のオンラインベースで容易
かつ確実に矯正することのできる剪断面不良の矯正方法
を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】出願人は、シャータレ等
の剪断面不良が、シャー剪断時に局部的な塑性変形を受
けるために発生するものであることから、逆にシャー剪
断面を手ハンマー等で叩くことで冷間でも矯正可能であ
ることが、種々のサイズ鋼種での実験で確認することが
できた。
【0008】このことから、シャータレ等の剪断面不良
を矯正するためには、このようなハンマーによる矯正方
法を、連続的に実施できる方法があればよいことにな
る。そこで、本発明においては、圧延によって製作され
た厚鋼板を所定の幅にすべく、鋼板における両側端の耳
部をサイドシャーで剪断した時に、その剪断面に発生す
る不良の矯正方法において、前記サイドシャーが設置さ
れている剪断部の同一ライン後段において、ライン方向
に間隔をおいて2組配設された上下一対の拘束ロールに
より前記鋼板の幅方向両側端部における上下面を上下方
向から押圧すると同時に、前記2組の拘束ロールの間に
配設されたエッジングロールにより鋼板の幅方向両側部
における端面をライン直交方向から押圧することによ
り、ハンマーによる矯正方法を連続的に実施できるよう
にする。
【0009】以上のような構成において、2組の上下一
対の拘束ロールで鋼板が拘束された状態で、その間のエ
ッジングロールによる押圧でシャータレ、カエリが矯正
され、さらにこのエッジングロールによる押圧で生じた
鋼板の両側端部における盛り上がり部分(図4の黒塗り
部分)が下流側の拘束ロールの押圧でつぶされ、剪断面
不良が確実に解消される。従って、シャー剪断時に発生
する剪断面不良である鋼板のシャータレおよびカエリの
矯正、安価な設備費のオンラインベースで、容易かつ
確実に連続的に矯正される
【0010】
【実施例】以下、この発明における剪断面不良の矯正方
法を、図示する実施例によって説明する。
【0011】まずこの発明の矯正方法を実施する矯正部
について説明すると、矯正部1(図1参照)は、圧延に
よって製作された厚鋼板2を所定の幅にすべく、鋼板2
における両側端の耳部を剪断するサイドシャー3が設置
されている剪断部4の同一ライン後段に設けられてお
り、鋼板2の側端部における上下面を押圧する拘束ロー
ル5と、鋼板2の側端を押圧するエッジングロール6と
からなっている。
【0012】そしてこの実施例での拘束ロール5は、鋼
板2両側端に所定間隔で二組み設置され、またエッジン
グロール6は、二組みの拘束ロール5間の略中央位置に
おける鋼板2両側端に設置されている。
【0013】このような構成からなる矯正部1を使用し
て、本発明方法による剪断面不良の矯正を施すには、次
に述べるようにして行う。
【0014】まず圧延設備7からの鋼板2は、図2に示
すように、剪断部4のクロップシャー8においてトップ
切断が行われ、またサイドシャー3において幅方向切断
が行われる。
【0015】次に、図3に示すように、矯正部1におい
て、幅方向切断時に鋼板2の両側端に発生する剪断面不
良を矯正する。この矯正部1での剪断面不良部Aの矯正
は、図4に示すように、エッジングロール6で鋼板2の
側端を押圧すると共に、図5に示すように、拘束ロール
5で鋼板2の側端部における上下面を押圧する。そし
て、鋼板2の側端部が、図6に示すように矯正される。
【0016】次に、図7に示すように、エンドシャー9
においてボトム切断を行うことにより、本発明の矯正方
法による剪断面不良矯正を行っての所定寸法への剪断作
業が完了する。
【0017】なお本発明の矯正方法で実際に剪断鋼板を
矯正した結果について述べる。図8に示すように、板厚
が10mmで、幅が3200mmで、長さが12000mm の鋼板を、図
9に示すように矯正した時に、図10に示すような矯正結
果となる。また図11に示すように、板厚が25mmで、幅が
3200mmで、長さが12000mm の鋼板を、図12に示すように
矯正した時に、図13に示すような矯正結果となる。
【0018】
【発明の効果】剪断部の後段における同一ライン上に、
鋼板両側端部の上下および鋼板の側端を押圧することの
できる矯正部を設けたことにより、シャー剪断時に発生
する剪断面不良である鋼板のシャータレおよびカエリの
矯正を、安価な設備費のオンラインベースで、容易かつ
確実に連続的に矯正することができる。
【0019】なお板厚別シャーカエリ幅(ΔW1)と改善
効果を図14のグラフに、また板厚別シャータレ幅(ΔW
2)と改善効果を図15のグラフに、さらに板厚別シャータ
レ深さ(Δt)と改善効果を図16のグラフにそれぞれ示
す。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A) はこの発明の剪断面不良の矯正方法を実施
するための矯正部の概略平面図で、(B) は(A) のB−B
線断面図である。
【図2】所定寸法の鋼板への製作工程を示す概略工程図
である。
【図3】所定寸法の鋼板への製作工程を示す概略工程図
である。
【図4】矯正部による矯正工程を示す概略工程図であ
る。
【図5】矯正部による矯正工程を示す概略工程図であ
る。
【図6】矯正部による矯正完了状態を示す鋼板側端部の
断面図である。
【図7】所定寸法の鋼板への製作工程を示す概略工程図
である。
【図8】剪断面不良の発生状態を示す概略図である。
【図9】図8の剪断面不良に対する矯正状態を示す概略
図である。
【図10】図8の剪断面不良に対する矯正結果を示す概
略図である。
【図11】剪断面不良の発生状態を示す概略図である。
【図12】図11の剪断面不良に対する矯正状態を示す概
略図である。
【図13】図11の剪断面不良に対する矯正結果を示す概
略図である。
【図14】この発明における板厚別シャーカエリ幅(Δ
1)と改善効果を示すグラフである。
【図15】この発明における板厚別シャータレ幅(ΔW
2)と改善効果を示すグラフである。
【図16】この発明における板厚別シャータレ深さ(Δ
t)と改善効果を示すグラフである。
【符号の説明】
1…矯正部、2…厚鋼板、3…サイドシャー、4…剪断
部、5…拘束ロール、6…エッジングロール、7…圧延
設備、8…クロップシャー、9…エンドシャー。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧延によって製作された厚鋼板を所定の
    幅にすべく、鋼板における両側端の耳部をサイドシャー
    で剪断した時に、その剪断面に発生する不良の矯正方法
    であり、 前記サイドシャーが設置されている剪断部の同一ライン
    後段において、ライン方向に間隔をおいて2組配設され
    た上下一対の拘束ロールにより前記鋼板の幅方向両側端
    部における上下面を上下方向から押圧すると同時に、前
    記2組の拘束ロールの間に配設されたエッジングロール
    により鋼板の幅方向両側部における端面をライン直交方
    向から押圧して、前記剪断面の不良を矯正することを特
    徴とする剪断面不良の矯正方法。
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