JP2840914B2 - 身障者用の車椅子 - Google Patents

身障者用の車椅子

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JP2840914B2
JP2840914B2 JP5354380A JP35438093A JP2840914B2 JP 2840914 B2 JP2840914 B2 JP 2840914B2 JP 5354380 A JP5354380 A JP 5354380A JP 35438093 A JP35438093 A JP 35438093A JP 2840914 B2 JP2840914 B2 JP 2840914B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は身障者が使用する車椅子
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般の車椅子は主輪と補助輪を有し、両
輪によって椅子を支持して移動自在に構成している。図
5は従来から多用されている車椅子であり、椅子(イ) の
左右両側に主輪(ロ) 、(ロ) が、そして前方に補助輪(ハ)
、(ハ) が回転可能に軸支されている。又、椅子(イ) の
前方下方へアームを延ばして足台(ニ) を設け、背もたれ
(ホ) の上方にはハンドル(ヘ) を有している。
【0003】そこで、身障者は上記椅子(イ) に座って上
記主輪(ロ) とほぼ同径の操作環(ト)を握って回すことに
より、車椅子を自由に操作することが出来る。しかし、
同図に示すような車椅子の場合、上記補助輪(ハ) はその
向きが変化するために、該車椅子の進行方向を任意に変
えることは出来るが、路面に段差(障害物)がある場
合、小径の補助輪(ハ) はこの段差を乗り越えることが出
来ない。このような手動式の車椅子のみならず、モータ
ーを備えた電動式の車椅子も使用されているが、電動式
であっても路面に段差があれば通過不能となってしま
う。
【0004】一方、従来の車椅子は身障者が椅子(イ) に
座って移動することを目的として構成されており、身障
者が該椅子(イ) に座り易くする構造にはなっておらず、
そのために他人の力をかりて椅子(イ) に座らねばなら
ず、勿論、比較的に軽い身障者であれば自力にて椅子に
座ることも可能であるが、これは大変な労力を要すのみ
ならず、体が自由にならないこともあって転倒する等の
危険も伴う。さらに従来型式の車椅子ではトイレへ行く
ことも容易ではなく、その都度、車椅子から降りて用足
しをしなければならない。
【0005】
【本発明が解決しようとする課題】このように、従来の
車椅子には上記のごとき問題が残されている。本発明が
解決しようとする課題はこれら問題点であって、多少の
段差があっても乗り越えて通過出来、しかも他人の力を
借りずして一人で椅子に座ることが出来、又用足しする
ことも比較的容易に行ない得る電動式の車椅子を提供す
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明に係る車椅子は2
個の主輪と2個の補助輪を有し、主輪はモーターによっ
て駆動されて移動することの出来る電動式車椅子であ
る。そして椅子は上記主輪と補助輪を備えた本体上に装
着されて前後方向にスライドし、又背もたれの傾斜角は
変化する。この前後スライド及び背もたれ角はモーター
駆動で行なわれる。
【0007】又、上記本体にはその前方に足台を備えて
いるが、この足台は本体に取着した支持アームに沿って
スライド可能とし、足台先端には更に別の車輪を軸支
し、該足台の傾斜角も調整出来る構造とするために支持
アームの傾斜角は変化する。上記背もたれ、支持アー
ム、及び足台を取着する軸にはモーターにて回転する駆
動軸を有し、またはモーターで動くリンク機構を用いる
場合もある。
【0008】
【作用】ところで、この車椅子は主輪と補助輪にて自由
に移動することが出来、この場合に足台先端に設けた車
輪は路面(走行面)から浮上させている。路面に段差が
あって小径の補助輪が乗り越えることが出来ない場合、
足台の車輪のみ段差を越えて位置させ、この状態で足台
を降下させるならば車椅子前方の補助輪は浮上する。し
たがって、主輪を回転させて動かすならば該補助輪は段
差を乗り越え、そして補助輪を降ろし、大径の主輪はそ
のまま転動して段差を乗り越えることが出来る。
【0009】又、身障者が椅子に座る場合、足台を降下
させておき、床面付近に位置した足台に腰を乗せ、該足
台を支持アームに沿って上昇させ、そして支持アームを
起こしてほぼ水平にし、その後は自力にて手摺りに沿っ
て椅子まで移動することが出来る。一方、用足しをする
場合、上記支持アームを水平にし、又背もたれも水平に
して椅子を後退移動して足台との間に空間を作り、この
空間の下に便器を置くことで用足しが出来る。支持アー
ムは水平状態からさらに上方へ傾斜することが出来、そ
のため脚が持ち上げられるために腰が浮き上がってズボ
ンを下げることが容易となる。ところで、これら各部の
操作はリモコン、又は本体から離れて手元に持つことの
出来る制御盤を用いる。以下、本発明に係る実施例を図
面に基づいて詳細に説明する。
【0010】
【実施例】図1は本発明の電動式車椅子を示す実施例で
ある。同図において、1は本体、2は椅子、3は足台、
4は支持アーム、5は主輪、6は補助輪をそれぞれ表わ
している。本体1は両主輪5、5と補助輪6、6によっ
て支持され、本体1にはモーター及び該モーターの電動
源となるバッテリーが設けられ、モーターの回転により
主輪5、5は駆動される。又本体1上には上記椅子2が
装着され、椅子2は背もたれ7を有し、その傾斜角は自
由に調整出来るように、背もたれ軸8はモーターにて回
転する構造となっている。該背もたれ軸8の回転機構は
特に限定しないが、一般には該軸側にウォーム歯車を設
け、モーター軸側にウォームを取着した構造とする。
【0011】そして、椅子2自体も本体1上にて前後に
スライドする構造となっている。本体1上には2本のレ
ール9、9が平行に設置され、この両レール9、9に椅
子2が載ってスライドする訳であるが、椅子の裏面には
ラックをレール9に並設し、該ラックと噛合うピニオン
を本体1側に設け、該ピニオンはモーターと連動する。
したがって、ピニオンの回転によってラックは前後にス
ライドし、ひいては椅子2が移動する。
【0012】勿論、上記ラック−ピニオン機構ではな
く、ネジ機構を採用し、本体1側に配置したスクリュー
に椅子2側に設けたナットを噛合わせ、該ナットをモー
ターで回転すれば椅子2をスクリューに沿ってスライド
出来る。足台3は同図において、概略L型を成している
が、本体1の前方に傾斜して垂下した支持アーム4に沿
ってスライドする。足台3のスライド機構は上記椅子2
の場合と同じでよい。該足台3は直接足を載せる台部1
0とスライド部11から成り、台部10はスライド部1
1との交差角を自由に変化出来る継手構造となってい
る。
【0013】足台軸12は前記背もたれ軸8と同じくウ
ォームギヤ機構を採用している。勿論、ウォームギヤ機
構に限定はしない。さらに、足台3をスライド可能に取
着している支持アーム4は本体1に対してその傾斜角が
調整可能であり、この場合もウォームギヤ機構を用い
る。ただし、支持アーム4は後で述べるが、足台3に身
障者を乗せて旋回しなければならないために、強度的に
は丈夫な構造とし、大きなトルクを発生することが必要
となる。以下に本発明に係る車椅子の動作を項目別に説
明する。
【0014】(a)段差(障害物)の乗り越え 図2は障害物13を乗り越えて進行する場合を示す概略
図であるが、この場合には補助輪6を浮き上げて通過す
る。すなわち、該補助輪6は小径であるために、ある程
度の高さのある障害物13を乗り越えることは出来ない
が、足台3を下方へ伸ばして車椅子の前方を同図のよう
に持ち上げる。足台3の操作手順としては、支持アーム
4を操作して足台3の台部10を障害物13の奥へ移
し、そして該台部10をスライド部11と直線状にし、
支持アーム4を起こして台部10に取着した車輪14を
路面に押圧するとともに、補助輪6を浮上させる。
【0015】図2は補助輪6が浮上した状態であって、
この状態で主輪5を回動するならば該補助輪6は障害物
13を通過し、通過したところで補助輪6を降ろして主
輪5はそのまま障害物13を乗り越える。本発明の車椅
子は多少の障害物は容易に乗り越えて移動することが出
来、そのために行動範囲は拡大される。
【0016】(b)車椅子への着座 従来の車椅子は他人の力を借りて着座しなければならな
いが、本発明の車椅子は前記足台3及び支持アームを操
作して独自の力で車椅子に座ることが出来る。図3は身
障者が車椅子に着座する動作の最初の段階であって、同
図のごとく足台3を降下させて車輪14を床面まで降ろ
し、この状態で身障者は台部10に載る。該台部10は
床面から僅かの高さに位置しているために、独りで座る
ことは可能である。
【0017】そして、足台3を上昇させるならば、足台
3とともに持ち上げられ、その後支持アーム4を水平に
旋回させる。このように足台3に身障者が載って持ち上
げる場合、重心が前方に片寄るが、主輪5側が浮き上が
らないように、重量のあるモーター並びにバッテリーが
搭載されている。又は、補助輪6が前方へ動くようにア
ーム15を本体1から突出させることも出来る。そこ
で、図4のように支持アーム4がほぼ水平になれば、身
障者自らが本体1の両側に設けた手摺り16、16を持
って椅子2へ移動することが出来る。該椅子2へ着座し
てしまえば、支持アーム4先端を図1に示すよう降下さ
せる。
【0018】(c)用足しをする場合 本発明の車椅子は、該車椅子から降りることなしに用足
しをすることも出来る。すなわち、支持アーム4先端を
上げてほぼ水平にし、又足台3の台部10もスライド部
11と直線状態になるように旋回し、そして椅子2を後
方へ移動させる。したがって、足台3のスライド部11
と椅子2の間には空間が形成されることになり、この部
分に腰を移し、排便することが出来る。勿論、本体1上
には便器を置き、ズボンを降ろし易くするために、支持
アーム4の先端側を高くして腰を浮かすようにする。本
発明の車椅子はこのように構成したものであって、次の
ような効果を得ることが出来る。
【0019】
【発明の効果】本発明の車椅子は単に身障者が乗って移
動するといっただけの機能ではなく、多少の障害物や段
差が路面にあっても、その進行が阻止されることなく乗
り越えることが出来、従来の車椅子に比べて行動範囲は
拡大する。又、身障者は他人の力を借りることなしに、
足台を操作することによって椅子に独りで着座すること
が可能となる。さらに、この車椅子は該椅子から降りる
ことなしに用足しを行なうことも出来、身障者にとって
は非常に便利な車椅子となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る車椅子の全体外観図。
【図2】車椅子が障害物を乗り越える状態。
【図3】身障者自らが車椅子に乗る場合。
【図4】身障者が足台に載って持ち上げられた状態。
【図5】従来の車椅子。
【符号の説明】
1 本体 2 椅子 3 足台 4 支持アーム 5 主輪 6 補助輪 7 背もたれ 8 背もたれ軸 9 レール 10 台部 11 スライド部 12 足台軸 13 障害物 14 車輪 15 アーム 16 手摺り

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 後方の両側に主輪、前方の両側に補助輪
    を設けた電動式車椅子において、本体の前方には足台を
    取着した支持アームを備え、該支持アームはモーターに
    よって旋回可能に本体に取着されて先端部を上・下動さ
    せ、又足台の台部底には車輪を設けたことを特徴とする
    身障者用の車椅子。
  2. 【請求項2】 取着したモーターによって上記足台を支
    持アームに沿ってスライド可能とし、又足台の台部をス
    ライド部に対して屈曲させ、屈曲するためのモーターを
    備えた請求項1記載の身障者用の車椅子。
  3. 【請求項3】 本体上に設けた椅子をモーターによって
    前後にスライド可能とし、又背もたれの傾斜角もモータ
    ー駆動で調整可能とした請求項1又は2記載の身障者用
    の車椅子。
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