JP2840302B2 - 紙巻タバコ製造機並びに紙巻タバコを製造する方法 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 イ．産業上の利用分野 本発明は紙巻タバコ製造機に係る。

ロ．従来の技術 紙巻タバコ製造機は、通常、シヤワーチヤンネルの下
流端を横切つて走行する吸引帯に向かつてシヤワーチヤ
ンネルを通じてタバコをシヤワー状に注ぐことによつて
紙巻タバコの充填葉即ちフイラーの流れを形成する。タ
バコは吸引帯上に集合しそして吸引帯を通じて伝達され
る吸引作用によつて吸引帯上に確保される。吸引作用に
よつて圧縮されている間に、フイラー流れは過剰のタバ
コを除去するために、普通、摘整即ちトリミングを施さ
れそして次にガーニチヤ（ロツド形成装置）を通るガー
ニチヤテープによつて担持される連続するロツド巻紙即
ちラツパーウエブ上に載置され、そしてガーニチヤにお
いて、ガーニチヤテープの補助によつて、ラツパーウエ
ブはフイラーの流れの周囲に封着させる。ガーニチヤを
通過する間に、フイラー流れは圧縮されそしてその横断
面形状は矩形から完成紙巻タバコの円形に変化する。

現在まで普通に採用されている原理を実施する機械の
一例は、本願出願人の米国特許第3019793号に開示され
る。より最近の提案は本出願人の英国特許第2179840号
及びそれに対応する米国特許第4742834号に説明され
る。これらはタバコを吸引帯に向かつて吸引帯の運動方
向に実質的成分（“前進成分”）を有する方向にシヤワ
ー状に注ぐ提案、及び吸引帯の区域において集結する２
本の独立したチヤンネルを通じてタバコをシヤワー状に
注ぐ提案を含む。

ハ．問題点を解決するための手段 本発明によると、紙巻タバコ製造機は、シャワーチャ
ンネルであって、該シャワーチャンネルを通してタバコ
が２本の吸引帯へ向けてシャワー状に注がれるようにな
ったシャワーチャンネルを有し、これら２本の吸引帯
は、シャワー状に注がれたタバコから２つの部分タバコ
流れを形成するように互いに向けて分銅するように構成
され、且つこれら吸引帯が互いに最も近づく区域におい
てそれら部分タバコ流れを互いに合体させるよう構成さ
れる。

好ましくは、吸引帯は、これら吸引帯がシャワー状に
注がれたタバコを受け取る区域にて、タバコがシャワー
状に注がれる方向に対して各吸引帯を傾斜させ、これに
より、シャワー状に注がれたタバコが吸引帯の運動方向
への成分（即ち“前進成分”）を有する方向に運動しな
がら各吸引帯に到達するように、互いに向けて近づき合
う。また、２つの部分タバコ流れが合流する点（即ち
“合流点”）は、シャワーチャンネルに関して中心に位
置し、ほぼ均等量のタバコが各吸引帯に注がれることが
好ましい。

各吸引帯に対する“前進成分”を持つタバコシャワー
は、単一の吸引帯について確立しただけであるものの、
本願の出願人等が以前に認識した理由によって有益であ
る。本発明による２本の集中する吸引帯の使用は、特
に、２本の吸引帯で搬送される２つの部分タバコ流れの
合流によって形成される紙巻タバコ充填葉流れがタバコ
密度に相称性を有するので、さらに有利である。これに
反して、在来の機械では、タバコ密度は一方の側（吸引
帯）に最も近い側において最大である。本発明は、タバ
コ密度が少なくとも充填葉流れの両側で、そして充填葉
流れのおそらく事実上全周辺に沿って、ほぼ均一に保た
れることを可能にする。

また、前述の吸引帯は２つの部分タバコ流れが合流す
る点を越えて概ね平行な通路に沿って移動するように構
成され、吸引帯の通路及び／または前述の概ね平行な通
路に沿う一連の点における吸引帯の横断面が合流タバコ
流れを次第に圧縮するようになっていることが好まし
い。吸引帯の横断面形状は、概ね半円形に次第に変化す
るように強制されることが好ましい。好ましくは、概ね
平行な通路区間の端における吸引帯の半円形状は、それ
ぞれ、完成した紙巻タバコロッドの半径に概ね等しいか
僅かに大きい半径である。シャワーチャンネルは概ね水
平面に位置し、それにより、２つの部分タバコ流れが合
体紙巻タバコ充填葉流れの側部を形成することが好まし
い。この場合、製造機は、合体流れが載置される連続巻
紙を合体流れの下方にて運搬する手段と、連続紙巻タバ
コロッドを形成するように合体流れの周囲に連続巻紙を
巻付けて封着する手段とを有することが好ましい。

上述の製造機は、部分タバコ流れの各々または合体タ
バコ流れを摘整する手段を有していても良い。製造機は
また、合流点にて２つの部分タバコ流れの間に追加のタ
バコまたはその他の材料を供給する手段を有することが
できる。この供給手段は、高密度な端部分を備えた紙巻
タバコを形成するために、タバコ流れの紙巻タバコ端部
分に合わせて間欠的に追加のタバコを供給するようにな
っていても良い。シャワー状に注がれるタバコは空気流
によりシャワーチャンネルを通して搬送され、該シャワ
ーチャンネルを通る空気流の少なくとも一部がシャワー
チャンネルの壁に設けた１つないし複数のルーバを通じ
て供給される吸引力によって誘起されることが好まし
い。

好適例では、２本の吸引帯（または少なくともそれら
の各縁）は合流点の少し後においても終結し続ける。こ
のように続く集結は、合体タバコ流れを圧縮しそして好
ましくは成形するように作用する。タバコ流れを成形す
るために、２本の吸引帯は横断方向可撓性を有するよう
に繊維織物から形成されることが好ましく、そして合体
タバコ流れを次第に成形し圧縮するために、少なくとも
合流点の下流区域で少し凹形の横断面となるように構成
される。かくして、２本の吸引帯に隣り合った合体タバ
コ流れの側部は、完成紙巻タバコの最終横断面形状に近
づくように成形され始める。最終成形は、基本的には現
存する技術的慣行に従ってガーニチャ（飾り）テープお
よびタングの助成でガーニチャ（装飾機）内で行われる
であろう。

さらに、本発明の別局面によると、紙巻タバコを製造
する方法は、２本の集中する吸引帯上に実質的に均一の
部分タバコ流れを形成するようにこれら２本の吸引帯上
にタバコがシャワー状に注がれることと、２つの部分タ
バコ流れが合体されて１つの紙タバコ充填葉流れを形成
し、この紙巻タバコ充填葉流れが、おそらく部分タバコ
流れまたは合体タバコ流れのいずれかの摘整後に、個々
のタバコロッドを形成するため一定の間隔に切断される
連続紙巻タバコロッドを形成するように連続巻紙内に包
囲されることを特徴とする。

本発明に基づく紙巻タバコ製造機の実施例は添付図面
に概略的に示される。

ニ．実施例 第１図にはシヤワー状に注がれるタバコから２本のタ
バコ流れ、これら流れは合流点15で合体される、を形成
するように構成された吸引帯11、12へ向かつてシヤワー
チヤンネル10を通じてタバコがシヤワー状に注がれる紙
巻タバコ製造機が示される。吸引帯11、12は複数のプー
リ16を回つて通過し、そしてそれらの通路は吸引室17の
周囲に沿って延在する。吸引力は吸引室17から吸引帯1
1、12へ供給されてタバコを吸引帯11、12に確保する。
シヤワーチヤンネル10を通じてタバコを搬送するのに使
用される空気の或る量は、シヤワーチヤンネル10の壁の
一つに設けた過給器レバー18を通じて引出される。

合流点15から、全体として19で表されるロッド形成区
域（ガニーチヤ）へ搬送される間に、合体タバコ流れは
吸引帯11、12が複数の案内（図示せず）によつて平坦な
横断面から概ね半円形横断面に変わるように強制される
結果として成形される（そして、さらに、好ましくは横
断面を漸縮される）。２位置におけるタバコ流れ横断面
が断面イラスト21、22によって概略的に示されている。

シヤワー状に注がれたタバコがそれに乗つてシヤワー
チヤンネル10から到来する吸引帯11の区域はタバコ運動
方向に対し角度Ａを以て傾斜していることが注目される
べきである。図面に示されるように、角度Ａは概ね40度
である。従つて、タバコの速度をＶとすると、タバコは
VcosAに等しい吸引帯に対する運動成分を以て吸引帯に
到着する。この成分は角度Ａを増すことによつて増大さ
れる。

合体成形タバコ流れが吸引帯11、12を離れ去つた後に
処理される様式の一例として、第１図は平面図として理
解されそしてロッド巻紙即ちラツパーウエブは吸引帯1
1、12の下に延びる通路に沿つてガニーチヤテープによ
つて搬送され、その結果、吸引帯11、12から出現するタ
バコはラツパーウエブ上に配置されて実質的に同じ方向
に続く。タバコ流れの最終成形及び圧縮は在来の方式で
タングによつて達成される。タングはタバコ流れの上方
に位置しそしてタバコ流れをその成形間に紙巻タバコの
最終横断面になるまで圧縮するようにタバコ流れのため
の漸縮横断面を画成する。代替的に、タバコ流れの横断
面は流れが吸引帯11、12から出現するとき実質的に完成
紙巻タバコ横断面を有するようにされ得る。

タバコは任意の既知形式のホツパによつてシヤワーチ
ヤンネル10内に急送され得る。タバコが水平運動から垂
直運動へ偏向させられて垂直チヤンネル（いわゆる“チ
ムニー”）を通過上昇することに代えて、タバコは実質
的に水平方向に運動し続けて第１図に示されるシヤワー
チヤンネル10に進入し得る。

吸引帯11、12の運動に関してタバコシヤワーの前進成
分は、結果的に、タバコのよりランダムな向きのみなら
ずより均一なタバコ流れを吸引帯11、12上に形成するこ
とが確認されている。より均等なタバコ流れは所定密度
における最終紙巻タバコの堅さを改善する。タバコ流れ
13、14均等性の改善によつて、通常のトリミングを省略
することが可能である。しかし、トリミングは例えば第
２図に示される方式に従つて遂行され得る。

第２図には第１図と同様の機構であるがシヤフト31に
取付けられたピン付きのローラ30であつて第１図に示さ
れる合流点15に到達するタバコ流れ13、14の一部分を上
方向または下方向へ移転する複数のピンを有するものを
付設される機構が示される。ローラ30の位置はシヤフト
31の軸線を横断する向きにおいて（水平方向）に制御さ
れ、それによつて、ローラ30により移転されるタバコの
量を制御する。この制御は手動的に遂行され得、また
は、完成紙巻タバコロツドの質量即ち密度を監視するた
めの核工学的またはその他の方式の装置に応答して自動
的に遂行され得る。Ｖ形のカウル32がローラ30を囲い込
みそしてもしそうでなければローラ30に到達するタバコ
を吸引帯11、12上に偏向して導く。

代替的に、吸引帯11、12上のタバコ流れ13、14のおの
おのは、例えば従来の方式に従つて複数対のデイスクに
よつて、各個に摘整され得、その場合、２対のデイスク
が互いに干渉することなしに合流点15に接近して位置さ
れるように傾斜配置される。

第３図は第１図において矢印（III）の方向に見たと
きの紙巻タバコ製造機の正面図であり、本発明に基づく
装置が紙巻タバコ製造機に組込まれるときの一可能方式
を示す。この実施例において紙巻タバコ製造器はカーペ
ツト状に展開されたタバコをより分け室41内へ搬送する
ように構成されたコンベヤバンド40を有し、より分け室
41から重い粒子は下方へ延びるダクト42を通じて落下す
る。タバコの比較的軽い粒子は吸引ローラ43に沿つて上
方へ通過して垂直部分44、湾曲部分及び下傾部分46を有
すシヤワーチヤンネル内に進入する。下傾部分46は第１
図に示される装置を有する。シヤワーチヤンネルの下傾
部分46の下流端から出現する紙巻タバコ充填葉即ちフイ
ラー流れは、ガーニチヤテープ48の補助によつてロツド
紙巻即ちラツパーウエブ46に乗つてさらに搬送され、ガ
ーニチヤテープ48によつてラツパーウエブ47は合体フイ
ラー流れ49の周囲に対し曲げ重ねられそして封着され
る。

代替的に他型式の摘整器即ちトリマも使用され得る。
例えば、前記ローラ30の位置またはタバコ流れが吸引帯
11、12から出現した後にタバコ流れから余剰タバコを除
去し得る位置に設けられる摘整器即ちトリマが使用され
得る。

第４図はホツパ50及びロツド形成セクシヨン51を有す
る他機の斜視図である。後者は第５図と第６図にさらに
詳細に図示されている。ホツパ50は空間53を有し、タバ
コは空間53からスパイク付きエレベータ54によつて上方
へ送られて凹板55上に供給される。凹板55上においてタ
バコはロール状に蓄積するようにされている。ガードド
ラム56がタバコの測定量をタバコロールから上方へ給送
する。給送量の均等性はスパイク付き拒絶ローラ57によ
つて改善される。

第５図に示されるように、タバコはピツカローラ58に
よつてカードローラ56から移転されそしてローラ60によ
つて加速されて第４図に全体として示されたロツド形成
セクションの一部を構成するシヤワーチヤンネル59へ供
給される。シヤワーチヤンネル59への中途においてタバ
コの重い粒子（葉柄片など）はダクト61を通じて離脱す
るに任される。

ロツド形式セクシヨンは第１図及び第２図に示された
それと同様である。しかし、この実施例においては、集
結する帯66、67に対しそれぞれ平行する２個の“過給
器”ルーバ62、63が設けられることが注目されるべきで
ある。さらに、ダクト64を通じて合流点に追加のタバコ
を導入する機構が図示される。このことは拡大図5Aにお
いて部分的に詳細に説明されている。拡大図5B−5Fはそ
れから延びる引出線によつて示されるロツド形成セクシ
ヨンに沿う一連の位置におけるタバコ流れの横断面の変
化を示す。

第５図そして特に拡大図5Aに示されるように、ダクト
64は一方の側面に吐出口65を有する中空四体面73内に入
る。タバコは吐出口65を通じて隣接する帯66上にタバコ
を供給し得る。タバコは完成ロツドにおいて実質的に一
定の重量を維持するように可変量を以てダクト64を通じ
て連続的に供給され得る。実際量は在来タイプであり得
る重量監視装置に依存して決定される。代替的に、また
は付加的に、タバコは完成ロツドの端部分と一致するよ
うに間欠的にダクト64内に給送され得、かくして、より
大きい密度にされた端部分を生じさせ得る。

第６図は第５図の矢印VIの方向における拡大図面であ
る。本図はそれぞれプーリ68、69回つて戻る帯66、67を
一層明細に図示する。これらプーリの軸線は、在来の様
式でタバコ流れを囲い込むように配列されたラツパーウ
エブ72と共にガーニチヤテープ71がそこに沿つて走行す
るガーニチヤヘツド70からプーリ68、69自体が離れてい
ることを可能にするように、互いに向かつて上方向に傾
斜することが注目されるべきである。

第７図は第６図のVII−VII線に沿つて切られた断面図
であり、成形された（概ね円形）紙巻タバコフイラー流
れがラツパーウエブ72上に正に釈放されようとする時点
における帯66、67及び少し修正されたプーリ68、69（お
のおの垂直線に対し20度の角度を以て傾斜した軸線を有
する）の横断面形状を示す。

一代替方式として、ラツパーウエブはより早期に、例
えば合流点またはその近くにおいて、合体されたタバコ
フイラー流れに対し初度係合させられ得る。

第８図は第１図−第６図に示されたごとき紙巻タバコ
製造機のシヤワーチヤンネル内へタバコを給送する一代
替手段を示す。この実施例においては、ホツパが、好ま
しくは放出ローラ122の補助によつて、シャワーチヤン
ネル121内へタバコを給送する高速の吸引帯120上にタバ
コを規制供給する。葉柄片のような重い粒子は分離板12
3によつて分離されそしてローラ124上に落下し、ローラ
124はそのような粒子を被制御速度を以て浮遊室125内に
下降させ、浮遊室125内においては、空気が上方へ引張
られてそれと共に、比較的重いタバコ粒子によつて同伴
された比較的軽いタバコ粒子であつて紙巻タバコとして
用いるのに適するものの少なくとも一部分を運搬すると
いう事実によつて２次より分け作用が生じる。浮遊室12
5を通つて上昇する空気は傾斜通路126を通つてシヤワー
チヤンネル121に進入する。分離板123はそれによつて分
離されるタバコの比率を調節するためにその有効長さ及
び／またはその傾斜角度に関して調節自在である。シヤ
ワーチヤンネル121を通る空気流の大部分は、既に説明
されたごとき１個または２個のルーバ128に結合された
過給器フアン127によつて発生される。過給器フアン127
から供給される空気流は、好ましくは調節自在の分流器
129を介して、ノズル130と、吸引帯120からのタバコが
それを横切って放出されるブリツジ部材131の複数の空
気通路とに供給される。ブリッジ部材131から上方へ通
過する空気はタバコを持上げる傾向を発揮し、一方、ノ
ズル130からの空気はタバコをシヤワーシヤンネル121に
向かつてその内部に水平方向に推進する傾向を発揮す
る。

シヤワーチヤンネル121内の圧力は大気圧より低い。
シヤワーチヤンネル121の下壁に設けた複数の傾斜した
空気入口121Aによつて、空気が大気から引き入れられ、
そしてこのようにして導入された空気はタバコをシヤワ
ーチヤンネル121の下壁から持上げる傾向を発揮する。

第９図に示される異なる紙巻タバコ製造機において
は、シヤワーチヤンネル75は２個の吸引帯76、77へ向か
つて水直方向に上方へ延びる。プーリ83に沿つて通つた
後、これら吸引帯は実質的に平行する通路に沿つて運動
し、そしてこれら通路に沿つて吸引帯76、77は平坦な横
断面から凹形の横断面に漸次変化しそれにより部分タバ
コ流れ78、79によつて構成されるタバコ流れを成形す
る。第９図のＡ−Ａ線に基づく断面図である第10図に示
されるように、吸引帯76は狭幅であり、その上に成形さ
れる部分タバコ流れ78と実質的に同じ幅である。一方、
吸引帯77はより広幅であり、その上の部分がタバコ流れ
79は部分タバコ流れ78と合流して合体タバコフイラー流
れを形成する。合体タバコフイラー流れは吸引帯77によ
つてさらに遠くへ運搬されて、それがガニーチヤテープ
81によつて運搬されるラツパーウエブ80上に載置される
位置に達する。

吸引帯76はプーリ82、83、84に沿つて周回し、一方、
吸引帯77はプーリ85、86、87に沿つて周回し、そしてさ
らにプーリ83によつて案内される。第10図に示されるよ
うに、プーリ83はフランジ83A,83Bを有する。これらフ
ランジは吸引帯77がプーリ83に沿つて通過する間、吸引
帯77の縁部を支持する。部分タバコ流れ78、79は、吸引
帯77がラツパーウエブへ向かつて進む間、それらが吸引
作用によつて吸引帯77に確保された液状を維持するよう
に前記フランジ間に僅少の隙間を残して閉込められてい
る。

第９図及び第10図に示される製造機のその他の細部
は、例えばトリミング及び高密度端部仕上げに関して、
既に説明された細部と同じにされ得る。

第11図は、第９図のそれと同じように、垂直方向に延
びるシヤワーチヤンネル90を有しそして合体タバコフイ
ラー流れが合流点を越えてガーニチヤ91そしてさらにロ
ツド形成切断装置92を通つて垂直方向に運搬される製造
機を示す。ロツト形成切断装置92からはタバコの一連の
ロツド93が出現する。順次に垂直方向に運動する複数の
ロツド93は、次いで、在来形のフイルタ結合機において
使用されると同様の溝付きキヤツチヤドラムによつて受
取られ、そして次にそれらの垂直軸線に対して水平方向
に搬送されてそれらの軸線が水平になる位置にそれらを
旋回させる好適手段上に配置される。そのような旋回手
段は例えば円錐溝付きドラムまたは一連の円錐ドラムを
有し得る。

第11図はさらに２本の吸引帯上の部分タバコフイラー
流れのための２個の摘整器即ちトリマ94の設置を示す。
各トリマ94は複数のピンを担持する円錐周縁面を有する
円形のデイスクを有しそしてシヤワーチヤンネルの平面
に対して傾斜して配置され、従つて、対応する吸引帯に
対して平行する平面においてタバコを摘整するためには
単にデイスクの小部分がシヤワーチヤンネル内に突出す
ることを要するに過ぎない。

第12図と第13図は、それぞれ、異なる紙巻タバコ製造
機の平面図と正面図である。本機においては、ホツパ10
0がタバコ粒子の流れを形成し、流れは任意の望まれる
方法によつて、例えばふるい分け、選別、及びふるい分
けにより分離されたタバコから選ばれた粒子の再合流に
よつて処理される。タバコはチヤンネル101を通じて垂
直方向上方に搬送され、次いで水平方向にシヤワーチヤ
ンネル102内に給送される。シヤワーチヤンネル102は本
発明に従つて合流する吸引帯103、104となつて終端す
る。

第14図と第15図は、それぞれ、異なる紙巻タバコ製造
機の平面図と正面図である。本機においては、タバコは
ホツパ110から給送されて、調整されたタバコ流れを形
成し、流れは水平方向に延びるダクト111を通過し、次
いでもう一つのダクト112を通過した後、本発明に基く
集結する吸引帯114、115を含むシヤワーチヤンネル113
に進入する。上位の吸引帯114は下位の吸引帯115より先
方へ突出し、それにより、合体されたタバコ流れを吸引
作用によつてそれが流れをラツパーウエブ116上に配置
する位置まで運搬する。

一般的に、完成ロツドの重量制御は、シヤワーチヤン
ネル内へのタバコの給送を制御することによつて部分的
にまたは全体的に達成される。代替的に、又は付加的
に、各個のシヤワー流れを、例えばよく知られている方
式で協働する複数対のデイスクによつて、または、第２
図に示される方式によつて摘整する手段が設けられ得
る。もう一つの例は、既に言及されたように、完成紙巻
タバコのロツドの被制御密度を維持するのに適する制御
された速度を以て合流点にタバコを導入することに関連
する。そのようなタバコは低品質タバコまたは主タバコ
流れから何れかの位置で抽出された短いタバコ粒子であ
る。

全タバコが１個の共通のシヤワーチヤンネルを通じて
シヤワー状に注がれることに加えて、タバコホツパの分
離された２部分からタバコを送られる２個の独立したシ
ヤワーチヤンネルを設け、それにより２本の吸引帯に対
して個別にタバコを下方へ供給することが可能である。
２個のシマワーチヤンネル間の隙間は、１個または複数
個のトリマの収容を可能にし、または、合流点への重量
調整用タバコの給送手段の設置を可能にする。

各実施例においてタバコのための２本の吸引帯は、全
く同じ速度または僅かに異なる速度で駆動され得る。例
えば、２本の吸引帯はラツパーウエブに比し速度におい
てそれぞれ４％高くそして４％低くされ得る。このよう
にして、タバコ流れの短期間変動に対する若干の補償度
が獲得され得ることが期待される。換言すれば、他の方
式では完成紙巻タバコのロツドに直接反映されるタバコ
流れの変動は、一方の吸引帯上の高点が他方の吸引帯上
の対応高点に対してずらされるから、均しくされる。

吸引帯の一方または両方は合流点の上流または下流に
おいて横断面に関して湾曲（凹形）化され得る。

“高密度端部仕上げ”のため合流点に供給するタバコ
間欠的増量は、例えば本出願人の有する英国特許第2170
693号の第９図を参照して説明されるごとく鋸歯状周縁
を有するホイールにタバコを集めることによつて達成さ
れ得る。

次の修正型は第９図に示される装置から構成される。
シヤワーチヤンネルは垂直平面に位置することに代えて
概ね水平の平面に位置する。プーリは省除され、従つ
て、吸引帯72は直接プーリ82、83に沿つて周回し、合体
したタバコ流れは吸引作用によつて全て吸引帯77によつ
て搬送される。この場合、より長い吸引帯77の部分は、
それが合流点から運動するにつれて90゜捩れ、それによ
つて、従来通りの向きを以て位置されたラツパーウエブ
上に合体タバコ流れを載置する。

【図面の簡単な説明】

第１図は紙巻タバコ製造機の一形式の平面図、第２図は
第１図に示される機械と同様の一修正形式の紙巻タバコ
製造機の平面図、第３図は第１図の矢印IIIの方向に見
た図面、第４図は他形式の紙巻タバコ製造機の斜視図、
第５図は第４図に示される機械の一部の斜視拡大図、第
６図は第４図及び第５図に示される機械の一部のもう一
つの斜視拡大図、第７図は第６図のVII−VIIに沿つて切
られた拡大断面図、第８図は特にタバコをシヤワーチヤ
ネル内に給送する手段及びタバコをより分ける手段に関
連する、第４図から第６図に示される機械の可能修正形
式を示す図面、第９図は他の一形式の紙巻タバコ製造機
の前エレベータを示す図面、第10図は第９図の線Ａ−Ａ
に沿つて切られた拡大断面図、第11図から第15図は本発
明に基づく紙巻タバコ製造機の他の異なる構成を示す概
略図である。 図面上、10……シヤワーチヤンネル、 11、12……吸引帯、13、14……タバコ流れ、 15……合流点、16……プーリ、17……吸引室、 18……過給器ルーバ、 19……ロツド形セクシヨン。

フロントページの続き (72)発明者 ジョン ドウソン イギリス国シーブイ４ ７イーゼット, コベントリイ，ユニバーシティ オブ ウオリック サイエンス パーク，ユニ ット １ (56)参考文献 米国特許4742834（ＵＳ，Ａ) (58)調査した分野(Int.Cl.⁶，ＤＢ名) A24C 5/39 A24C 5/18

Claims (2)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】紙巻タバコ製造機において、シャワーチャ
   ンネル（10;46;59;75;90;102;113;121）であって、該シ
   ャワーチャンネルを通してタバコが２本の吸引帯へ向け
   てシャワー状に注がれるようになったシャワーチャンネ
   ルを有し、前記吸引帯（11,12;66,67;76,77;103,104;11
   4,115）は、シャワー状に注がれたタバコから２つの部
   分タバコ流れ（13,14;78,79）を形成するように互いに
   向けて運動するように構成され、且つこれら吸引帯が互
   いに最も近づく区域（15）においてそれら部分タバコ流
   れを互いに合体させるよう構成される紙巻タバコ製造
   機。
2. 【請求項２】紙巻タバコを製造する方法であって、２本
   の集中する吸引帯上に実質的に均一の部分タバコ流れを
   形成するようにこれら２本の吸引帯上にタバコがシャワ
   ー状に注がれることと、２つの部分タバコ流れが合体さ
   れて１つの紙巻タバコ充填葉流れを形成し、この紙巻タ
   バコ充填葉流れが、おそらく部分タバコ流れまたは合体
   タバコ流れのいずれかの摘整後に、個々のタバコロッド
   を形成するため一定の間隔に切断される連続紙巻タバコ
   ロッドを形成するように連続巻紙内に包囲されることを
   特徴とする紙巻タバコを製造する方法。