JP2837203B2 - 立体模様を有する頭髪化粧料 - Google Patents

立体模様を有する頭髪化粧料

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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、半透明ゲル基剤ないしは透明ゲル基剤中に
油中水型エマルジョンあるいは自己乳化型透明ないし乳
白色ゲルを立体模様に分散した頭髪化粧料、特に外観が
美しく、水相/油相/水相型エマルジョンを視覚的にと
らえることができ、毛髪保護効果、毛髪に優れた光沢と
滑らなか感触を付与する効果等を有する頭髪化粧料に関
する。
〔従来の技術〕
従来、半透明ゲル基剤ないしは透明ゲル基剤の頭髪化
粧料には、ポマード、水溶性ポマードともよばれるヘア
ソリッド、ディップに代表されるヘアスタイリングジェ
ル、ゲル状シャンプーなどがある。
これらは整髪や保護を目的とするものであり、ともに
均一、均質な性状である。ポマードはゲル状固溶体ない
しやや固めの半固形状の油性整髪料で、整髪力と毛髪保
護力を持ち、頭髪につやを与えると同時に、望みの髪型
に形作ることができる。植物性ポマードは、ヒマシ油と
木ロウ、鉱物性ポマードは、ワセリンとパラフィンが主
成分で整髪力が強い代わりにべとつき、重い感じがし、
洗い落ちも悪い。
ヘアソリッドは、透明ゲル状の水溶性固形整髪料で主
要な構成は、界面活性剤、油性物質、水の3世分の可溶
化系で透明ミクロエマルジョンの反応により得られる透
明可溶化ゲルである。油性成分の分量に比し、界面活性
剤の配合量が非常に多いので、安全性の高い界面活性剤
を使う必要がある。べとつかず、さらっとした仕上り、
さっぱりした使用感と水で洗い落せる特徴がある。
ヘアスタイリングジェルは、透明ゲル状の水溶性固形
整髪料で、ゲル化剤と皮膜形成剤、水が主成分で、ハー
ドな整髪力を持ち、べとつかず、乾いてもウエット感が
あり、水で洗い落せる。整髪力が強いので、髪がごわつ
き易い。
透明ゲル状シャンプーは、洗浄基剤である界面活性剤
を主成分にゲル化剤を配合した洗髪料であり、旅行など
の携帯用として便利である。トリートメント成分などの
油剤の添加が安全性上困難であるため、洗い上がりの髪
は指通りが悪く、しなやかさに欠ける。
〔発明が解決しようとする課題〕
近年、消費者の化粧料に対する価値観は多様化し、頭
髪化粧料が頭髪保護効果、整髪力、毛髪に優れた光沢と
滑らかな感触を付与する効果などの機能を有しているこ
とは当然のこととして、さらに頭髪化粧料における視覚
状の楽しさにつながる頭髪化粧料自体の外観的な審美性
も要求されるようになってきた。
さらに、技術の進歩とともに、その化粧料がどのよう
なものから構成されているかについて消費者に分かりや
すい説明も必要となってきている。しかし、これまでの
頭髪化粧料は、消費者には外観上いずれも同様に写り、
それから見分けることは不可能であり、例えば、それが
水中油中水型(以下W/O/W型という)ダブルエマルジョ
ン或いは油中水型(以下W/O型という)エマルジョンか
らなるものかについては外観的にはどのような構成成分
からなる頭髪化粧料であるかの区別はでき難いのが現状
である。
これらの状況から、エマルジョン剤型の種類の見分け
が可能で、外観面の美しさと共に毛髪保護効果、毛髪に
優れた光沢と滑らかな感触を付与する効果があり、見た
目が楽しく且つ美しく頭髪化粧料の開発が望まれてい
た。
〔課題を解決するための手段〕
本発明者は、上記課題を解決するための鋭意研究を行
った結果、毛髪保護効果、毛髪に優れた光沢と滑らかな
感触を付与する効果等の効果を有する油剤をW/O型エマ
ルジョン或いは自己乳化型透明ないし乳白色ゲル(以下
自己乳化型ゲルという)の油相成分として配合する。こ
の油剤を含むW/O型エマルジョンあるいは自己乳化型ゲ
ルを半透明ゲル基剤ないし透明ゲル基剤中に立体模様に
分散せしめることのできること、そのようにして得られ
たものはゲル基剤の透明度等を低下させることなく油剤
を配合することができ、外観的に美しく、立体模様の安
全性にもすぐれ、なおかつW/O/W型ダブルエマルジョン
であることが一目で分かる頭髪化粧料が得られることを
見出し、本発明の完成に到った。
即ち、本発明は半透明ゲル基剤ないし透明ゲル基剤中
に油中水型エマルジョン或いはは自己乳化型透明ないし
乳白色ゲルを立体模様に分散したことを特徴とする頭髪
化粧料に関するものである。
以下本発明を詳細に説明する。
まず本発明に適用される半透明ゲル基剤ないし透明ゲ
ル基剤(以下、ゲル基剤と総称する)を形成する物質と
しては、水に溶解または分散し一定度以上の粘性を示す
もの、あるいは、アルカリ等の中和により一定度以上の
粘性を示すものであり、天然及び合成水溶性高分子であ
ることができる。具体的には、メチルセルロース、ヒド
ロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロー
ス、カルボキシメチルセルロースなどのセルロース誘導
体、アルギン酸ソーダ、カラギーナン、クインスシード
ガム、キサンタンガム、ヒアルロン酸などの天然高分
子、ポリビニルアルコール、カルボキシビニルポリマ
ー、ポリアクリル酸ソーダ、ポリアクリル酸、ポリアク
リル酸グリセリンエステルなどの合成高分子等の水溶性
高分子が挙げられる。
又、他にケイ酸マグネシウムなどの無機ゲル化剤も使
用できる。
これらの水溶性高分子又は、無機ゲル化剤を先ず水に
溶解あるいは分散し次いで後述の必要な各種成分を添加
配合する等の方法により、ゲル基剤を得る。このゲル基
剤は、後述のW/O型エマルジョンを安定に保持するため
に必要な粘度を有するものである。その粘度は15,000セ
ンチポアズ(以下、CPとする)以上、好ましくは50,000
CP以上のものである。このゲル基剤の粘度の上限につい
ては、充填可能ならば良く、必ずしも制限的ではない。
なお上記個々の水溶性高分子等は、水への溶解、分散時
の粘度特性が各々異なるため、濃度調製または、2種以
上の水溶性高分子等を混合することによりその粘度は適
宜調整される。
ゲル基剤中には、頭髪化粧料の目的に応じて、化粧料
に使用される水溶性の各成分を配合することができ、そ
れによりゲル基剤それ自体が整髪保護等の頭髪化粧料と
してすぐれた効果を奏し得る有用なものとすることがで
きる。それらの各種頭髪化粧料成分は、例えば、多価ア
ルコール類、単糖類、多糖類等の糖類、アミノ酸類、水
溶性ビタミン類、保湿剤類、防腐剤類、エタノール、界
面活性剤、水溶性紫外線吸収剤などである。
また、油性分散、溶解基剤あるいは界面活性剤を用い
る場合には、油溶性の各種成分、例えば、油溶性ビタミ
ン類、紫外線吸収剤類、香料類を添加することも可能で
ある。この場合、半透明ゲル基剤となる場合がある。半
透明ゲル基剤中にW/O型エマルジョンを立体模様に分散
したものも又審美性を有し、美しい模様を形成する。
ゲル基剤は無色でも又着色されていてもよい。ゲル基
剤に用いる着色剤としては、水溶性着色剤が好ましく、
赤色2号、黄色4号、黄色5号等の水溶性タール色素や
ビタミンB12、シコニン、銅クロロフィリンナトリウム
等の水溶性天然色素が挙げられる。
次に、同様に本発明に適用されるW/O型エマルジョン
は、油相成分として炭化水素類、トリグリセライド類、
高級エステル類、高級アルコール類、高級脂肪酸類、シ
リコーン油類、油溶性添加成分として抗酸化剤類、紫外
線吸収剤類、防腐剤類等、さらに界面活性剤類から成
り、水相成分として、エタノール、多価アルコール類、
保湿剤類、水溶性添加成分として水溶性ビタミン類、ア
ミノ酸類、単糖類、多糖類等の糖類、防腐剤類等から成
るものであり、それぞれ一般的に化粧料に使用されるも
のである。このW/O型エマルジョンは、これらの油相成
分と水相成分を頭髪化粧料の目的に応じて選択し、加熱
溶解混合した油相成分中に、撹拌しながら同様に加熱溶
解混合した水相成分を加えていき、その後冷却して製造
される。このW/O型エマルジョン自体はヘアリトートメ
ント料、ヘアクリーム等として有用である。
油相成分のW/O型エマルジョン全体に占める割合は、
5〜70重量%である。このW/O型エマルジョンは、さら
に外観的美しさを増すために着色することも可能であ
る。ここで着色剤としては、一般的に化粧料に使用され
る着色剤、例えば黄酸化鉄、ベンガラ、群青、酸化クロ
ム、酸化チタン、雲母チタン等の無機顔料、赤色204
号、赤色205号、青1号等のタール色素、ラッカイン
酸、カルミン酸、グアイアズレン等の天然色素、ポリエ
チレン、ポリエチレンフタレート等の合成樹脂に着色し
たものなどが挙げられる。
これらの着色剤は、そのまま、あるいはあらかじめシ
リコーン油等で揆水生処理した後に適用される。ここで
着色剤の配合量は、目的とする剤型及び用いられる着色
剤の種類により変動し得るものの、おおむねW/O型エマ
ルジョン全体に対して、30重量%以下、0.001重量%以
上の範囲で適用されるが、上記着色剤2種以上を混合す
ることにより、適宜調製することも可能である。
自己乳化型ゲルの油相成分として、炭化水素類、トリ
グリセライド類、高級エステル類、高級アルコール類、
高級脂肪酸類、シリコーン油類、シリコーン樹脂類(高
分子シリコーン類)、抗酸化剤類、紫外線吸収剤類、防
腐剤類等から成り、水相成分として、エタノール、多価
アルコール類、保湿剤類、水溶性ビタミン類、アミノ酸
類、単糖類、多糖類等の糖類、防腐剤類、界面活性剤類
から成るものであり、それぞれ一般的に化粧料に使用さ
れるものである。
この自己乳化型ゲルは、これらの油相成分と水相成分
を化粧料の目的に応じて選択し、溶解混合した水相成分
中に、撹拌しながら同様に溶解混合した油相成分を徐々
に加えて製造される。この自己乳化型ゲル自体は、つや
出し料、ヘアトリートメント料として有用である。
油相成分の自己乳化型ゲル全体に占める割合は5〜95
重量%である。
この自己乳化型ゲルは、外観的美しさを増すために着
色することも可能である。ここで着色剤としては、一般
的に化粧料に使用される着色剤、例えば黄酸化鉄、ベン
ガラ、群青、酸化クロム、酸化チタン、雲母チタン等の
無機顔料、赤色204号、赤色205号、青1号等のタール色
素、ラッカイン酸、カルミン酸、グアイアズレン等の天
然色素、ポリエチレン、ポリエチレンフタレート等の合
成樹脂に着色したものなどが挙げられる。
これらの着色剤は、そのまま、あるいはあらかじめシ
リコーン油等で揆水性処理した後に適用される。ここで
着色剤の配合量は、目的とする剤型及び用いられる着色
剤の種類により変動し得るものの、おおむね自己乳化型
ゲル全体に対して、30重量%以下、0.001重量%以上の
範囲で適用されるが、上記着色剤2種以上を混合するこ
とにより、適宜調整することも可能である。
これらW/O型エマルジョンあるいは自己乳化型ゲルを
前記ゲル基剤中に立体模様に分散するには、W/O型エマ
ルジョンあるいは自己乳化型ゲルと前記ゲル基剤とを同
時充填法(内相:W/O型エマルジョンあるいは自己乳化型
ゲル、外相:ゲル基剤)により、連続的に容器に充填し
て、ゲル基剤中にW/O型エマルジョンあるいは自己乳化
型ゲルが立体模様を呈する本発明の頭髪化粧料を得る。
例えば、ゲル基剤を注出するための充填ノズル内にW/
O型エマルジョンあるいは自己乳化型ゲルを供給するた
めのサブノズルを内蔵させた多重充填ノズルより、透明
ゲル基剤とW/O型エマルジョンあるいは自己乳化型ゲル
を回転或いは一定方向に動くことが可能な容器中に同時
に充填することによりゲル基剤中にW/O型エマルジョン
あるいは自己乳化型ゲルを立体模様に分散した頭髪化粧
料を製造することができる。その際、各ノズルの大きさ
及び回転速度、或いは容器の回転速度を組合せることに
より、各種の立体模様を描くことが可能である。ここ
で、本発明の頭髪化粧料中のW/O型エマルジョンあるい
は自己乳化型ゲルの配合量は、頭髪化粧料の目的、用途
に応じて任意にできるが、外観上の美しさのため好まし
くは、0.1〜10重量%の範囲が好適である。0.1重量%以
下、又は10重量%を超えると審美な立体模様は得がたく
なる。なお、ここで言う立体模様とは、W/O型エマルジ
ョン或いは自己乳化型ゲルの連続相あるいは断続相によ
り形成される形態のもので、例えばラセン状等の幾何模
様を言う。
以上の如くして得られる本発明の頭髪化粧料は、立体
模様が安定で審美性のある外観を呈し、また使用時に
は、ゲル基剤及びW/O型エマルジョンあるいは自己乳化
型ゲルの相乗的効果である所望とする毛髪保護効果、毛
髪に優れた光沢と滑らかな感触を持ちかつ整髪力を付与
し得るのである。
そして、この様にして本発明により提案される頭髪化
粧料としては、たとえばヘアスタイリングジェル、つや
出しヘアジェル、ヘアソリッド(水性ポマード)、トリ
ートメント、シャンプー、リンスなどが挙げられる。
〔作用〕
本発明では、ゲル基剤中にW/O型エマルジョンあるい
は自己乳化型ゲルを立体分散したので、該立体模様が安
定化したものとなる。そして、この立体模様は任意に変
化させることができ、又ゲル基剤及びW/O型エマルジョ
ンあるいは自己乳化型ゲルの配合成分も変えることがで
きるので種々変化した模様の美しさと、目的に応じた頭
髪化粧料とすることができる。また該頭髪化粧料の立体
模様は使用中も乱れることなく安定であり、美しいもの
である。
〔実施例〕
以下に本発明の実施例を示す。なお、本発明は、これ
らに限定されるものではない。
実施例1.ヘアスタイリングジェル(ハードタイプ) 〔A〕透明ゲル基剤 重量部 (1)カルボキシビニルポリマー 0.6 (2)トリエタノールアミン 0.6 (3)ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(50E.O.) 1 (4)50%ビニルピロドン酢酸ビニル共重合体アルコー
ル溶液 10 (5)オキシベンゾン 0.01 (6)変性アルコール 15 (7)精製水 72.79 〔調製方法〕 精製水(7)の一部に変性アルコール(6)の一部を
加え、カルボキシビニルポリマー(1)を分散させ、加
熱する。これに加熱混合した精製水(7)の一部,トリ
エタノールアミン(2)を加えた後、加熱溶解したポリ
オキシエチレン硬化ヒマシ油(50E.O.)(3),50%ビ
ニルピロリドン酢酸ビニル共重合体アルコール溶液
(4),オキシベンゾン(5),変性アルコール(6)
の残部,精製水(7)の残部を加えて透明ゲル基剤を調
製した。この透明ゲル基剤は無色透明で、粘度60,000CP
であった。
〔調製方法〕
モノオレイン酸グリセリン(1),ステアリン酸アル
ミニウム(2),流動パラフィン(3),1,3−ブチレン
グリコール(4),を加熱混合した後、撹拌しながら、
加熱分散したグリセリン(5),サラシミツロウ
(6),ワセリン(7),オリーブ油(8),紫色201
号(9),精製水(10)を徐々に加えてW/O型エマルジ
ョンを調製した。このW/O型エマルジョンは紫色で硬度4
0gである。
硬度測定は次の方法で行なった。20℃に一日放置後、
表面を平らにきれいにカットし、カードメーター(飯尾
電機(株)製)により硬度を測定した。カードメーター
測定条件は感圧軸8mmφ、荷重100gを用いた。感圧軸が
試料の平らな表面より内部に1.5cm侵入した時点の目盛
の数値をもって硬度とした。
〔C〕透明ゲル中に油中水型エマルジョンを立体模様に
分散したヘアスタイリングジェル(ハードタイプ) 上記〔A〕及び〔B〕を透明ガラスビンに外相〔A〕
/内相〔B〕=98/2の混合比で定量ポンプで同時に押し
出し、ビンを回転しながら充てんしてヘアスタイリング
ジェルを得た。得られたヘアスタイリングジェルは、透
明ゲル中に紫色をした油中水型エマルジョンが不定形曲
線模様に連続的に分散した美しい外観を呈するものであ
った(第1図)。このものは、ヘアスタイリングジェル
としても透明ゲル基剤単独のものに比して、毛髪の光沢
に優れ、強い整髪力にもかかわらず髪のごわつきがなく
滑らかな感触が得られすぐれたものである。
又、この立体模様は、幅広い温度範囲(−10℃〜50
℃)で長時間(6ヶ月)安定であった。
実施例2.つや出し用ヘアジェル 〔A〕透明ゲル基剤 重量部 (1)カルボキシビニルポンマー 0.6 (2)オキシベンゾン 0.01 (3)ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(50E.O.)1.5 (4)グリセリン 75 (5)10%水酸化ナトリウム水溶液 1.2 (6)0.1%緑色201号水溶液 0.5 (7)変性アルコール 10 (8)精製水 11.19 〔調製方法〕 精製水(8)にカルボキシビニルポンマー(1)を分
散させ加熱し、これに加熱混合したオキシベンゾン
(2),ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(50E.O.)
(3),変性アルコール(7)を加えた後、加熱混合し
たグリセリン(4),10%水酸化ナトリウム水溶液
(5)を加え、0.1%緑色201号水溶液(6)で着色して
透明ゲル基剤を調製した。この透明ゲル基剤は透明緑色
で粘度1,800,000CPであった。
〔調製方法〕
精製水(6)にポリオキシエチレンオレイルエーテル
(20E.O.)(3),ポリオキシエチレンオクチルフェニ
ルエーテル(20E.O.)(4)を加え溶解した後、撹拌し
ながら徐々にジメチルポリシロキサン(重合度5000)
(1),オクタメチルシクロテトラシロキサン(2)の
混合物を加え、次にエタノール(5)を加えて自己乳化
型白色ゲルを調製した。
硬度は30gであった。(感圧軸11.3mmφを用いた他は
実施例1の硬度測定法と同じ。) 〔C〕透明ゲル中に自己乳化型白色ゲルを立体模様に分
散したつや出し用ヘアジェル 〔A〕及び〔B〕を透明チューブに外相〔A〕/内相
〔B〕=95/5の混合比で定量ポンプで同時に押し出し、
チューブを回転しながら充てんしてつや出し用ヘアジェ
ルを得た。得られたつや出し用ヘアジェルは、透明で緑
色のゲル中に乳白色の自己乳化型白色ゲルがラセン模様
に連続的に分散した審美的なものであった(第2図)。
このものはつや出し用ヘアジェルとしても透明ゲル基剤
及び自己乳化型白色ゲルのそれぞれ単独のものに比し
て、頭髪へののびが良く、べたつきがなく滑らかな感触
で、毛髪の光沢も特に優れたものであった。
又、この立体模様は、幅広い温度範囲(−10℃〜50
℃)で長時間(6ヶ月)安定であった。
実施例3.ヘアソリッド(水性ポマード) 〔A〕透明ゲル基剤 重量部 (1)グリセリン 6 (2)流動パラフィン 22 (3)ミリスチン酸イソプロピル 1.5 (4)オレイルアルコール 1.5 (5)セタノール 1 (6)コレステロール 1 (7)ポリオキシエチレンオレイルエーテル(20E.O.) 18 (8)精製水 49 〔調製方法〕 流動パラフィン(2),ミリスチン酸イソプロピル
(3),オレイルアルコール(4),セタノール
(5),コレステロール(6),ポリオキシエチレンオ
レイルエーテル(20E.O.)(7)を加熱混合し、撹拌し
ながら徐々にグリセリン(1),精製水(8)の混合物
を加えて透明ゲル基剤を調製した。この透明ゲル基剤は
無色透明で粘度1,500,000CPであった。
〔調製方法〕
モノオレイン酸グリセリン(1),ステアリン酸アル
ミニウム(2),スクワラン(3),1,3−ブチレングリ
コール(4)を加熱混合した後、撹拌しながら、加熱分
散したグリセリン(5),サラシミツロウ(6),パラ
フィン(7),ワセリン(8),ホホバ油(9),精製
水(10)を徐々に加えて、W/O型エマルジョンを調製し
た。このW/O型エマルジョンは白色で硬度20gである。
(硬度測定法は実施例1と同じ。) 〔C〕透明ゲル中に油中水型エマルジョンを立体模様に
分散したヘアソリッド(水性ポマード) 上記〔A〕及び〔B〕を透明ガラスビンに外相〔A〕
/内相〔B〕=99/1の混合比で定量ポンプで同時に押し
出し、ビンを回転しながら充てんしてヘアソリッドを得
た。得られたヘアソリッドは透明ゲル中に白色の油中水
型エマルジョンがラセン模様に連続的に分散した美しい
外観を呈するものであった。このものは、ヘアソリッド
としても透明ゲル基剤単独のものに比して、毛髪の光沢
に優れ、頭髪へののびが良く、滑らかな感触ですぐれた
ものであった。
又、この立体模様は、幅広い温度範囲(−10℃〜50
℃)で長時間(6ヶ月)安定であった。
〔発明の効果〕
本発明の頭髪化粧料は、半透明ゲル基剤ないしは透明
ゲル基剤中に油中水型エマルジョンあるいは自己乳化型
半透明ないしは乳白色ゲルが立体模様で充てんされたも
のであって、その立体模様の安定性の点ですぐれ、外観
の審美さとともに、毛髪保護効果、毛髪にすぐれた光沢
と滑らかな感触を付与する効果のある油剤をゲル基剤の
透明度を低下させることなく配合することができる。
また立体模様を変えることにより、外観の審美さも変
えることが可能であり、さらに油中水型エマルジョンあ
るいは自己乳化型透明ないしは乳白色ゲルの配合成分及
び配合量の選択により幅広い種々な特性を得ることがで
きるものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の実施例1で得られた立体模様入り頭髪
化粧料の模式図であり、第2図は実施例2で得られた立
体模様の頭髪化粧料模式図である。 図中、1は容器、2はゲル基剤、3は油中水型エマルジ
ョンあるいは自己乳化型透明ないしは乳白色ゲルであ
る。

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】半透明ゲル基剤ないしは透明ゲル基剤中に
    油中水型エマルジョンあるいは自己乳化型透明ないし乳
    白色ゲルを立体模様に分散したことを特徴とする頭髪化
    粧料。
  2. 【請求項2】半透明ゲル基剤ないしは透明ゲル基剤が水
    溶性高分子、又は無機ゲル化剤を含有するものである請
    求項1記載の頭髪化粧料。
  3. 【請求項3】半透明ゲル基剤ないしは透明ゲル基剤が水
    溶性の化粧料成分を含有するものである請求項1又は2
    記載の頭髪化粧料。
  4. 【請求項4】水溶性の化粧料成分が多価アルコール、糖
    類、アミノ酸、抗酸化剤、水溶性ビタミン類、保湿剤、
    エタノール、防腐剤、界面活性剤、水溶性紫外線吸収剤
    である請求項3記載の頭髪化粧料。
  5. 【請求項5】半透明ゲル基剤ないしは透明ゲル基剤が着
    色されたものである請求項1、2又は3記載の頭髪化粧
    料。
  6. 【請求項6】半透明ゲル基剤ないしは透明ゲル基剤が粘
    度15,000センチポアズ以上である請求項1、2、3又は
    5記載の頭髪化粧料。
  7. 【請求項7】油中水型エマルジョンが油相成分として、
    炭化水素類、トリグリセライド類、高級エステル類、高
    級脂肪酸類、高級アルコール類、シリコーン油類、親油
    性界面活性剤類、水相成分として、エタノール、多価ア
    ルコール類、糖類、保湿剤類、防腐剤類、親水性界面活
    性剤を含むものである請求項1記載の頭髪化粧料。
  8. 【請求項8】油中水性エマルジョンが着色された物であ
    る請求項1又は7記載の頭髪化粧料。
  9. 【請求項9】自己乳化型透明ないし乳白色ゲルが油性成
    分として炭化水素類、トリグリセライド類、高級エステ
    ル類、高級脂肪酸類、高級アルコール類、シリコーン油
    類、シリコーン樹脂類(高分子シリコーン類)、親油性
    界面活性剤類、水性成分として、エタノール、多価アル
    コール類、糖類、保湿剤類、防腐剤類、親水性界面活性
    剤を含むものである請求項1記載の頭髪化粧料。
  10. 【請求項10】自己乳化型透明ないし乳白色ゲルが着色
    されたものである請求項1又は9記載の頭髪化粧料。
JP31651989A 1989-12-07 1989-12-07 立体模様を有する頭髪化粧料 Expired - Fee Related JP2837203B2 (ja)

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